JPH07146627A - 連続紙を用いるプリンタ - Google Patents

連続紙を用いるプリンタ

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JPH07146627A
JPH07146627A JP5307249A JP30724993A JPH07146627A JP H07146627 A JPH07146627 A JP H07146627A JP 5307249 A JP5307249 A JP 5307249A JP 30724993 A JP30724993 A JP 30724993A JP H07146627 A JPH07146627 A JP H07146627A
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JP
Japan
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paper
hold paper
tractor
pfs
continuous paper
Prior art date
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JP5307249A
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English (en)
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Yutaka Ishikawa
裕 石川
Takeru Itou
たける 伊藤
Tsutomu Sato
勉 佐藤
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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    • G03G15/65Apparatus which relate to the handling of copy material
    • G03G15/6517Apparatus for continuous web copy material of plain paper, e.g. supply rolls; Roll holders therefor
    • G03G15/6526Computer form folded [CFF] continuous web, e.g. having sprocket holes or perforations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J15/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in continuous form, e.g. webs
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    • G03G2215/00451Paper
    • G03G2215/00455Continuous web, i.e. roll
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続紙の種類に応じたヒートローラの周速と
連続紙の搬送速度との差を効果的に吸収させる事の出来
る連続紙を用いるプリンタを提供する事である。 【構成】 この発明に係わる連続紙を用いるプリンタ
は、プリント情報に応じたトナー像を連続紙上に転写さ
せるプロセス手段と、連続紙に係合するトラクタベルト
の走行に応じて、連続紙を搬送する為のトラクタ手段
と、このトラクタ手段で搬送されてきた連続紙上のトナ
ー像をヒートローラを介して熱定着させる定着手段と、
トラクタ手段のトラクタベルトを走行駆動して連続紙を
搬送させる第1の駆動モータと、定着手段のヒートロー
ラを回転駆動する第2の駆動モータと、連続紙の走行速
度とヒートローラの回転による周速との速度差を検出す
る検出手段と、この検出手段の検出結果に基づき、第2
の駆動モータの回転速度を、ヒートローラの回転による
周速が、トラクタベルトの走行速度よりも所定量だけ加
減速する様に制御する制御手段とを具備する事を特徴と
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、連続紙にプリント情
報をプリントさせる為のプリンタ、特に、連続紙をトラ
クタ手段及び定着手段で搬送する様に構成された連続紙
を用いるプリンタに関する。
【0002】
【従来技術】従来より、定着装置に備えられたヒートロ
ーラ及びこれに転接するプレスローラとの間に連続紙を
挟持し、ヒートローラを回転駆動する事により連続紙を
搬送する構成が知られている。このような従来構成のプ
リンタにおいては、連続紙を用いている為、搬送停止時
には、ヒートローラとプレスローラとを互いに離間さ
せ、連続紙がヒートローラにより過熱されるのを防止す
る様に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、近年、プリン
ト済みの頁のプリント状態をチェックすることが出来る
様にする為に、プリント済みの頁をプリンタハウジング
の外部まで搬送するプリンタが開発されている。このよ
うなプリンタにおいて、次にプリント動作を開始するに
際して、連続紙が送り方向にのみ搬送される構成である
と、プリント動作に供する事の出来ない所謂無駄紙が、
プリント済みの頁に引き続く頁に発生する事になる。こ
のような無駄紙の発生を確実に抑制する為に、一旦プリ
ントされてプリンタハウジングの外に送り出された頁に
引き続く頁を、プリント可能な位置まで引き戻し、ここ
からプリントさせる構成が考えられる。
【0004】しかしながら、連続紙を引き戻す際に、未
プリントの頁を定着装置を通過する際に加熱する事は避
けなけらばならず、この為、ヒートローラとプレスロー
ラとを離間させておかなければならない。一方、このよ
うにヒートローラとプレスローラとが互いに離間してい
ると、連続紙の搬送をすることが出来ない。この為、ト
ラクタ機構を連続紙の引き戻し方向に駆動可能とし、こ
のトラクタ機構を介して、連続紙を引き戻し方向に搬送
する事が考えられる。ここで、この為には、トラクタ機
構のトラクタベルトを走行駆動する駆動モータと、定着
装置のヒートローラを回転駆動する駆動モータとを別々
に設けなければならず、両者の駆動モータを確実に所定
の相対関係を以て駆動させなければならない問題があ
る。即ち、両者の駆動モータを確実に所定の相対関係を
以て駆動されないと、連続紙の種類(例えば、普通紙か
ら形成された連続紙やラベル紙から形成された連続紙)
に応じて定着装置にもたらされる連続紙がヒートローラ
と相対速度を持つ事となり、この結果、定着時にトナー
像が擦れる等の問題が発生する事になる。
【0005】
【発明の目的】この発明は、上述した事情に鑑みてなさ
れたもので、この発明の目的は、連続紙の種類に応じた
ヒートローラの周速と連続紙の搬送速度との差を効果的
に吸収させる事の出来る連続紙を用いるプリンタを提供
する事である。
【0006】
【課題を解決する為の手段】上述した課題を解決し、目
的を達成するため、この発明に係わる連続紙を用いるプ
リンタは、請求項1の記載によれば、プリント情報に応
じたトナー像を連続紙上に転写させるプロセス手段と、
前記連続紙に係合するトラクタベルトの走行に応じて、
前記連続紙を搬送する為のトラクタ手段と、このトラク
タ手段で搬送されてきた連続紙上のトナー像をヒートロ
ーラを介して熱定着させる定着手段と、前記トラクタ手
段のトラクタベルトを走行駆動して連続紙を走行させる
第1の駆動モータと、前記定着手段のヒートローラを回
転駆動する第2の駆動モータと、前記連続紙の走行速度
と前記ヒートローラの回転による周速との速度差を検出
する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づき、前
記第2の駆動モータの回転速度を、前記ヒートローラの
回転による周速が、前記トラクタベルトの走行速度より
も所定量だけ加減速する様に制御する制御手段とを具備
する事を特徴としている。
【0007】
【実施例】以下に、この発明に係わる連続記録紙を用い
るプリンタの一実施例の構成を、添付図面を参照して詳
細に説明する。
【0008】[全体構成の説明]図1に示す様に、この
一実施例のプリンタ10は、所謂レーザビームプリント
装置であって、コンピュータ等の外部機器から入力され
る文字乃至画像情報をレーザビームを利用した電子写真
法によって、連続記録紙であるファンホールド紙Pに印
字乃至画像形成(即ち、プリント)して出力する様に構
成されている。
【0009】ここで、この一実施例のプリンタ10で用
いられるファンホールド紙Pは、両側に所定ピッチ(例
えば、この一実施例においては1/2inch)で等間隔に
形成された送り孔Paが形成され、ミシン目Pbが所定
長さ毎に幅方向に渡って形成されており、互いに隣接す
るミシン目Pb間により、プリントされる一頁が規定さ
れている。尚、各ファンホールド紙Pにおいて規定され
る一頁分の長さは、1/2inch刻みで規定される基準長
さを有する他に、1/6inch刻み、または、1/8inch
刻みで規定される特殊長さを有するものがある。この
為、この一実施例のプリンタ10は、互いに隣接する一
対のミシン目Pb間で規定される各頁の長さが、1/2
inch刻み、または、1/6inch刻み、または、1/8in
ch刻みで任意に設定されたファンホールド紙Pを、単
に、その頁長さを操作者が予めプリンタ10に設定する
事(あるいは、外部機器から制御コードにより設定する
事)により、何ら内部構成を変更することなく任意に用
いることが出来る様に構成されている。
【0010】また、このファンホールド紙Pとして、普
通紙から構成されるファンホールド紙や、ラベル紙から
構成されるファンホールド紙があり、この一実施例のプ
リンタ10においては、何れのタイプのファンホールド
紙Pを用いる事が出来る様に設定されている。
【0011】また、この一実施例のプリンタ10は、フ
ァンホールド紙Pの搬送制御動作は後に詳細に説明する
が、その特徴的な構成として: (1)プリント動作の終了時において、プリント最終頁
をプリンタ10から外方に完全に排出される様にファン
ホールド紙Pを搬送し、操作者がプリント結果を全て見
ることが出来る様に、また、必要であれば、プリント済
みの全ての頁を切り取ることが出来る様に構成されてい
る; (2)プリント動作の再開時において、無駄紙の発生を
無くす為に、前回のプリント動作の終了に伴いプリント
頁がプリンタ10から外方に突出する状態に引き出され
たファンホールド紙Pを、プリント動作の再開に伴い、
プリンタ10内に引き込み搬送し、プリント済みの全て
の頁を切り取っていない場合には、前回のプリント動作
時における最終頁に引き続く頁から、プリント動作が再
開される様に構成されている;そして (3)ファンホールド紙Pの初期設定時(即ち、トップ
セット時)において、プリント動作の開始に伴い、無駄
紙の発生が先頭の一頁分で済む様に、ファンホールド紙
Pを搬送する様に構成されている。
【0012】この様な機能を有するプリンタ10は、大
別して、ハウジング12と、プリント情報に応じて変調
されたレーザ光を出力するレーザスキャニングユニット
(LSU)14と、このレーザスキャニングユニット1
4を介して感光ドラム16上に形成された文字乃至画像
情報に応じた潜像を、電子写真法を使用したプロセスユ
ニット18を用いてトナーを介して顕像化した上で、こ
のトナー像をファンホールド紙P上に転写位置において
転写する転写部44と、このファンホールド紙Pを搬送
する搬送機構20と、この搬送機構20により搬送され
るファンホールド紙P上に転写されたトナー像を定着さ
せる定着ユニット22とを備えて構成されている。
【0013】[ハウジング12の説明]ここで、ハウジ
ング12は、後述するプリント制御動作や搬送制御動作
等を司る制御ユニット24やインターフェース回路や画
像処理回路等の制御系が収容されるロアハウジング部1
2aと、このロアハウジング部12a上に載置され、上
述したプロセスユニット18、搬送機構20及び定着装
置22が収容されるミドルハウジング部12bと、この
ミドルハウジング部12bの一端(図中、左端)で回動
自在に軸支され、上述したレーザスキャニングユニット
14が収容されるアッパハウジング部12cとを備え
て、所謂クラムシェルタイプに構成されている。そし
て、ミドルハウジング12bの他端側の側面(図中、右
側面)には、ファンホールド紙Pが導入される導入口2
6が形成されており、一端側の側面(図中、左側面)に
はファンホールド紙Pが排出される排出口28が形成さ
れている。尚、上述したミドルハウジング12bの底板
は、プロセスユニット18、搬送機構20及び定着装置
22が載置されるメインシャーシ12d(図2及び図6
に示す。)として構成されている。
【0014】また、このミドルハウジング部12bは、
アッパハウジング部12cを上方に回動する事により、
その上面が全面的に開放される様に構成されている。こ
の様にミドルハウジング部12bの上面が開放された状
態で、操作者は、プロセスユニット18及び搬送機構2
0に自由にアクセスする事とが出来、感光ドラム16の
交換や現像部42へのトナーの供給が容易に行える様に
なると共に、ファンホールド紙Pを最初にセットする際
において、このファンホールド紙Pの先端部を後述する
トラクタ部74に容易にセットすることが出来る事にな
る。
【0015】尚、レーザスキャニングユニット14及び
プロセスユニット18は周知の構成であるので、その詳
細な説明を省略するが、夫々ユニット化された状態で構
成されている。即ち、レーザスキャニングユニット14
は内部にポリゴンミラー30を備えたレーザスキャニン
グユニットハウジング32を備えており、このレーザス
キャニングユニットハウジング32はアッパハウジング
部12cの下面に取り付けられている。
【0016】[プロセスユニット18の説明]また、プ
ロセスユニット18は、ミドルハウジング部12b内の
メインシャーシ12d上の他端部側(図中、右側)の両
端に立設された一対のサイドプレート12e(後述する
図6に示す。)に着脱自在に配設されたプロセスユニッ
トハウジング34を備えている。このプロセスユニット
ハウジング34内には、感光ドラム16が回転自在に軸
支されており、この感光ドラム16の周囲には、感光ド
ラム16の感光面に付着した未転写トナーを除去する為
のトナークリーニング部36と、感光ドラム16の感光
面を全面的に一様に除電する為の除電部38と、この除
電部38で除電された感光ドラム16の感光面を一様に
帯電させる帯電部40と、上述したレーザスキャニング
ユニット14で走査された変調レーザビームにより感光
ドラム16の感光面上に形成された潜像をトナーを用い
て現像する現像部42と、この現像部42で現像された
トナー像をファンホールド紙P上に転写する転写部44
とが、順次、感光ドラム16の回転方向(図中時計方
向)に沿って記載順序で配置された状態で備えられてい
る。このプロセスユニットハウジング34を取り外す事
により、上述した搬送機構20におけるファンホールド
紙Pの後述する搬送路68は、略全面的に開放される事
になる。
【0017】ここで、上述した転写部44は、図2に拡
大して示す様に、感光ドラム16の軸方向の全長に渡り
延出したコロナ帯電器46を備えており、このコロナ帯
電器46は、その両端を、メインシャーシ12d上に立
設された図示しないブラケットに、支軸48で揺動可能
に枢支された支持アーム50に支持され、感光ドラム1
6に対して平行且つ退避可能になされている。この支持
アーム50は、その下面とメインシャーシ12dの上面
との間に介装されたスプリング52によって感光ドラム
16に近接する方向(図中、反時計方向)に揺動付勢さ
れており、図示しないストッパに当接する事により、こ
れに支持されたコロナ帯電器46が感光ドラム16に対
して転写作用する所定位置(転写位置)にもたらされる
様に設定されている。
【0018】尚、支持アーム50の下面には、レバー部
54が下方に向けて突出した状態で一体的に取り付けら
れており、このレバー部54の下端には、ピン56が水
平方向に延出した状態で植設されている。このピン52
を後述する転写部退避機構58がファンホールド紙20
の排出方向側に移動操作することによって、支持アーム
50がスプリング52の付勢力に抗して図中時計回りに
揺動駆動され、図3に示す様に、コロナ帯電器46が転
写作用位置から図中下方に退避して、感光ドラム16と
の間を広く開ける様になっている。
【0019】[押圧部材60の説明]一方、図2に示す
様に、支持アーム50上には、コロナ帯電器46よりフ
ァンホールド紙Pの搬送方向上流側(即ち、ファンホー
ルド紙Pの導入側)に位置した状態で、断面山形状の押
圧部材60が、また、下流側(即ち、ファンホールド紙
Pの排出側)に位置した状態で、ファンホールド紙Pの
下面に摺接して、転写部44により付着した電荷を取り
除く(即ち、除電する)為の除電ブラシ62が夫々装着
されている。そして、コロナ帯電器46が転写作用位置
にある時、押圧部材60と除電ブラシ62との間に位置
するファンホールド紙Pの部分を、感光ドラム16側に
押圧して、その転写位置で感光ドラム16の感光面に密
着させ、確実に転写動作が実行される様に構成されてい
る。ここで、この一実施例の特徴とする点であるが、図
4に示す様に、この押圧部材60の略中央部のファンホ
ールド紙Pの導入側の側面には、マイラーシートから形
成される中央偏位部材64が、押圧部材60と除電ブラ
シ62とで規定されるファンホールド紙Pの搬送路より
も僅かに上方に突出した状態で取り付けられている。
【0020】ここで、プリント動作が終了してプリント
された頁がプリンタ10から外方に排出される場合、こ
のプリント最終頁に連続するファンホールド紙Pの次頁
相当部分も、一旦、定着ユニット22を通過する事にな
るので、これにより加熱される事になる。このように加
熱されたファンホールド紙Pは、これがラベル紙である
場合には、その中央部分が下方に垂れ下がり易い状態と
なり、一方、このファンホールド紙Pが普通紙から形成
されている場合には、中央部分に皺がよる様に変形し易
い状態となる。
【0021】そして、詳細は後述するが、無駄紙発生を
防止する為に、次のプリントの再開に伴い、このファン
ホールド紙Pをプリンタ10内に引き戻す様に設定され
ている。特に、既プリント頁が切り取られていない場合
には、今度プリントされる頁(即ち、上述した次頁相当
部分)の先頭のミシン目Pbが、転写位置よりファンホ
ールド紙Pの導入側に規定される露光開始相当位置に至
るまで引き戻された状態から、プリント動作が再開され
る様に設定されている。この様にして、既に加熱された
頁に転写動作が施される事となり、そのままでは、上述
した様に、このファンホールド紙Pがラベル紙である場
合には、その中央部分が垂れ下がったり、普通紙である
場合には、中央部分に皺がよる様に変形して転写白抜け
する虞がある。
【0022】しかしながら、この一実施例においては、
例え、この様に中央部分が垂れ下がったり皺がよる様に
変形したとしても、上述した様に、押圧部材60のファ
ンホールド紙Pの導入側には中央偏位部材64が設けら
れているので、これら垂れ下がったり皺がよる様に変形
したファンホールド紙Pの中央部分は、この中央偏位部
材64により強制的に押し上げられ、中央部分の垂れ下
がりや皺が矯正される事になる。この結果、従来発生し
ていた転写白抜けの現象が確実に防止され、例え、無駄
紙防止の為に、一旦、定着ユニット22により加熱され
た頁部分を引き戻して転写させようとする場合において
も、各頁の全面に渡る良好な転写状態が達成される事に
なる。
【0023】尚、上述した中央偏位部材64は、上述し
た様に、押圧部材60のファンホールド紙Pの導入側に
取り付けたマイラーシートから構成される事に限定され
ることなく、例えば、図5に変形例として示す様に、押
圧部材60の中央部分を部分的に盛り上げる様に形成し
た盛り上がり部66から構成する様にしても、同様な効
果を達成する事が出来る事になる。
【0024】[搬送機構20の説明]また、上述した搬
送機構20は、上述した導入口26から排出口28に至
る搬送路68を備え、この搬送路68沿いには、ファン
ホールド紙Pの導入方向に沿って、導入口26に近接し
て配設された張力付与手段としての上下一対のバックテ
ンションローラ70a,70bと、このバックテンショ
ンローラ対70a,70bの間を通過したファンホール
ド紙Pを、上述した転写位置に向けて案内する上下一対
のガイドプレート72a,72bと、転写位置と上述し
た定着ユニット22との間に配設され、ファンホールド
紙Pを図中符号Aで示す導入(排出)方向または図中符
号Bで示す引き戻し方向に沿って搬送駆動する為のトラ
クタユニット74と、このトラクタユニット74と定着
ユニット22との間に配設され、この間の搬送路68の
部分を通過するファンホールド紙Pのテンションを検出
する為のテンションセンサ76と、このテンションセン
サ76と定着ユニット22との間に配設され、この間の
搬送路68の部分を上下動させる為の可動ガイドプレー
ト78と、定着ユニット22と排出口28との間に配設
され、定着ユニット22を通過してきたファンホールド
紙Pを更に排出方向に搬送駆動する為の上下一対の排紙
ローラ対80a,80bとを備えて構成されている。
【0025】ここで、このプリンタ10は、図6に示す
様に、駆動源として、上述したプロセスユニット18を
主として駆動する為のメインモータ82と、上述した搬
送機構20を専用に駆動する為のトラクタモータ84
と、定着ユニット22及び排紙ローラ対を主として駆動
する為のヒューザモータ86との3台の駆動モータを備
えている。これら3台の駆動モータ82,84,86
は、図1に示す様に、全て、上述した制御ユニット24
に接続され、この制御ユニット24より、その駆動状態
を制御される様になされている。
【0026】尚、メインモータ82は、図6に示す様
に、右方(以下の説明においては、左右とは、ファンホ
ールド紙Pの導入方向Aから見た状態における、即ち、
プリンタ10を右側面から見た状態における左右を意味
するものとする。)のサイドプレート12eの外側であ
って、メインシャーシ12d上に取り付けられたモータ
フレーム88の外側面に取り付けられている。そして、
このメインモータ82の駆動力は、モータフレーム88
内に配設された駆動力伝達機構90を介して、感光ドラ
ム16、トナークリーニング部36を構成するクリーニ
ングローラ、現像部42を構成する現像ローラ等に伝達
され、これらを一方向(例えば、感光ドラム16に関し
ては、図1において時計方向)に沿ってのみ回転駆動す
る様に設定されている。また、このメインモータ82の
駆動力は、この駆動力伝達機構90を介して、上述した
上下一対のバックテンションローラ70a,70bの、
間に搬送路68を挟んで下側に位置するバックテンショ
ンローラ70bに伝達され、これを回転駆動する様に設
定されている。
【0027】ここで、下側のバックテンションローラ7
0bは、ファンホールド紙Pの搬送路68の下側に配設
され、上述したメインモータ82の駆動力によりファン
ホールド紙Pの搬送方向と逆方向に回転駆動される逆駆
動ローラであり、ゴム等の弾性を有し、且つ、摩擦係数
の高い素材によって形成されている。また、上側のバッ
クテンションローラ70aは、下側のバックテンション
ローラ70bのファンホールド紙Pの搬送路68を挟む
上側に配設され、ファンホールド紙Pの搬送に応じて連
れ回る従動ローラとして機能しており、駆動モータによ
って回転駆動されるものではない。ここで、この上側の
バックテンションローラ70aは、POM等のプラスチ
ック等の摩擦係数の低い材料で形成されており、回転自
在に支持され、図示しないスプリングの押圧力で下側の
バックテンションローラ70bに上方から圧接する様に
配置されている。尚、これらバックテンションローラ7
0a,70bは、ファンホールド紙Pの幅方向略全域に
亙る長さとなっている。
【0028】尚、下側のバックテンションローラ70b
は、上側のバックテンションローラ70aとの転接部に
おいて、これらの間に挟持されたファンホールド紙Pに
対して、引き戻し方向B(図1に示す)に沿って搬送力
を付与する方向に沿って、しかも、引き戻し時のファン
ホールド紙Pの搬送速度よりも速く設定された周速で回
転駆動される様に設定されている。この様にして、この
上下一対のバックテンションローラ70a,70bを配
設する事により、ファンホールド紙Pの導入(排出)時
においても、引き戻し時においても、このファンホール
ド紙Pには常にバックテンションが付与される事にな
る。
【0029】ここで、ファンホールド紙Pを初期セット
する際には、アッパハウジング部12cを上方に回動し
た状態で、ファンホールド紙Pの先端を導入口26から
挿入して、上下一対のバックテンションローラ70a,
70bの互いの転接部を通過し、且つ、上述した転写位
置を通過した状態でトラクタユニット74まで手動によ
り搬送させなければならないが、この挿入動作におい
て、ファンホールド紙Pの先端の上下一対のバックテン
ションローラ70a,70bの互いの転接部の通過を容
易に許容する為、上述したアッパハウジング部12cの
上方への回動に応じて、下側のバックテンションローラ
70bへの駆動力の伝達経路が遮断され、この下側のバ
ックテンションローラ70bは回動自在な状態にもたら
される様に構成されている。
【0030】また、上述した上下一対のガイドプレート
72a,72bは、図2及び図3に示す様に、夫々の導
入側では所定角度で下向きに形成されると共に途中で転
写部44に向かって上向きに屈曲された状態で形成され
ている。ファンホールド紙Pはこの上下一対のガイドプ
レート72a,72bの間に形成される搬送路を通って
転写部44に至るようになっている。
【0031】一方、上述したトラクタユニット74はユ
ニット化されており、図6に示す様に、ユニットハウジ
ングとしてのトラクタフレーム92を、上述したメイン
シャーシ12d上に着脱自在に備えている。即ち、この
トラクタフレーム92をメインシャーシ12dから取り
外す事により、トラクタユニット74は全体としてハウ
ジング12から取り外される様に設定されている。
【0032】[トラクタユニット74の説明]ここで、
このトラクタユニット74は、図7乃至図11に取り出
して示す様に、側面視で上方が開放された略U字状のト
ラクタユニットフレーム92と、このトラクタユニット
フレーム92上の両側に夫々配設され、ファンホールド
紙Pの幅方向に沿って移動可能に支持された左右一対の
トラクタ94,96とを備えて概略構成されている。こ
こで、このトラクタユニットフレーム92は、メインシ
ャーシ12d上に取り付けられる底板92aと、左右一
対の側板92b,92cとを備えて構成されている。
【0033】詳細には、図7に示す様に、トラクタユニ
ットフレーム92の起立した左右の側板92b,92c
には、ファンホールド紙Pの幅方向に沿って延出するス
ライドガイドシャフト98が掛け渡された状態で取り付
けられており、このスライドガイドシャフト98は、両
トラクタ94,96の夫々の略中央部を貫通した状態
で、夫々のトラクタ94,96を、独立した状態で幅方
向に沿って移動自在に支持している。このスライドガイ
ドシャフト98には、搬送中のファンホールド紙Pの下
面を摺動自在に支持する左右一対のガイドプレート10
0a,100bが取り付けられている。
【0034】また、両トラクタ94,96の、ファンホ
ールド紙Pの搬送方向上流側には、共通の駆動シャフト
102が両者を貫通した状態で回動自在に、且つ、幅方
向に沿って摺動自在に軸支されている。この駆動シャフ
ト102の両端部は、トラクタユニットフレーム92の
左右一対の側板92b,92cを夫々貫通して外方に取
り出されている。ここで、左方の側板92bを貫通した
駆動シャフト102の左端部には、後に詳細説明する
が、ファンホールド紙Pが1/6inch搬送される毎にP
FS(Paper Feed Signal)を1つずつ出力させる様に形
成された第1のロータリエンコーダ104と、ファンホ
ールド紙Pが1/8inch搬送される毎にPFSを1つず
つ出力させる様に形成された第2のロータリエンコーダ
106とが、互いに同軸に固定されている。また、右方
の側板92cを貫通した駆動シャフト102の右端部に
は、従動ギヤ108が同軸に固定されている。
【0035】更に、右方の側板92cの外面には、モー
タ取り付けブラケット110が固定されており、このモ
ータ取り付けブラケット110の外面には、上述したト
ラクタモータ84がこのモータ取り付けブラケット11
0内にモータ軸84aを突出させた状態で取り付けられ
ている。このモータ軸84aには、駆動ギヤ112が同
軸に固定されており、この駆動ギヤ112は、従動ギヤ
108に噛合している。この様にして、このトラクタモ
ータ84が起動する事により、駆動シャフト102は回
転駆動される事になる。尚、このトラクタモータ84
は、可逆転可能に構成されている。また、図7及び図1
1に示す様に、トラクタユニットフレーム92の底板9
2aの略中央であって、左右一対のトラクタ94,96
の丁度中間部分に位置した状態で、センターピニオン1
14が垂直軸線回りに回動自在に軸支されている。
【0036】[トラクタ94,96の説明]また、上述
した各トラクタ94,96は、互いに実質的に線対称に
構成されており、以下の説明においては、図中右方のト
ラクタ96のみを取り出して説明し、図中左方のトラク
タ94については、右方のトラクタ96と同様の添え字
を付して、その説明を省略する。
【0037】即ち、このトラクタ96は、図11乃至図
16に示す様に、トラクタ本体96aと、このトラクタ
本体96aの下部から中央部に向けて延出し、上述した
センターピニオン114に噛合するラック部材96b
と、このトラクタ本体96aの外面に、ファンホールド
紙Pの搬送方向に沿って離間して配設され、夫々ファン
ホールド紙Pの幅方向に沿って外方に向けて延出する一
対の支持ピン96c,96d(図11、図14、図1
5、及び、図16に示す。)と、これら支持ピン96
c,96dに摺動自在に支持され、ファンホールド紙P
の幅方向に沿って所定距離(例えば、2〜3mm程度)だ
け変位自在に取り付けられた可動ハウジング96eと、
図11及び図16に示す様に、この可動ハウジング96
e内に延出している駆動シャフト102に固定された駆
動プーリ96fと、この駆動ハウジング96e内のファ
ンホールド紙Pの搬送方向下流側に回動自在に軸支され
た支軸96gに取り付けられた従動プーリ96hと、こ
れら駆動プーリ96fと従動プーリ96hとのに掛け渡
されたエンドレスのトラクタベルト96iと、トラクタ
ベルト96iに係合されたファンホールド紙Pの上方へ
の抜けを防止する為の上カバー96jと、主として図1
5に示す様に、この上カバー96jを閉じ方向に付勢す
るコイルスプリング96kとを備えて概略構成されてい
る。ここで、このトラクタベルト96iは、図11に主
として示す様に、エンドレスのベルト本体96i1 と、
このベルト本体96i1 の外周面に、ファンホールド紙
Pの両側端の送り孔Paの配設ピッチと同一ピッチで複
数突設され、ファンホールド紙Pの両側端の送り孔Pa
に嵌合する突起96i2 を有して構成されている。
【0038】一方、このトラクタ96は、図14に示す
様に、トラクタ本体96aと可動ハウジング96eとの
間に介設され、可動ハウジング96eをファンホールド
紙Pの幅方向外方に付勢する板ばね96mを備えてい
る。この板ばね96mの付勢力により、可動ハウジング
96eは、トラクタ本体96aからファンホールド紙P
の幅方向外方に最も離間した位置に弾性的に保持される
ことになる。また、図12、図13、及び、図15に示
す様に、可動ハウジング96eを貫通して外方に取り出
されたスライドガイドシャフト98の端部には、ロック
レバー96nが回動自在に取り付けられている。
【0039】このロックレバー96nは、図15におい
て実線で示すアンロック位置に回動されている状態で、
トラクタ本体96aの、従って、トラクタ96全体とし
てのスライドガイドシャフト98に沿う移動を許容する
と共に、このロックレバー96nに半径方向外方に延出
する様に一体的に形成されたロック片96pが、可動ハ
ウジング96eの外面に突出形成されたフック96qの
内方に係合し、可動ハウジング96eのファンホールド
紙Pの幅方向に沿っての内方への変位を禁止する様に設
定されている。一方、このロックレバー96nは、図1
5において破線で示す様に、ロック位置に回動されてい
る状態で、トラクタ本体96aのスライドガイドシャフ
ト98に沿う移動を禁止(即ち、ロック)すると共に、
上述したロック片96pによるフック96qの係止が解
除され、可動ハウジング96eのファンホールド紙Pの
幅方向に沿っての内方への変位が許容される様に設定さ
れている。
【0040】以上の様に構成されるトラクタユニット7
4において、ファンホールド紙Pを初期セットする際の
動作、ファンホールド紙Pの幅に合わせて左右一対のト
ラクタ94,96の離間距離を設定する設定動作、並び
に、上述した様な無駄紙防止の為に、一旦、定着ユニッ
ト22により加熱された未プリント頁を引き戻してこれ
にプリントさせる場合において、この加熱によりファン
ホールド紙Pの幅方向の長さが縮んだ状態における左右
一対のトラクタ94,96の夫々のトラクタベルト94
i,96iの離間距離の自動調整動作について、順次説
明する。
【0041】先ず、ファンホールド紙Pを初期セットす
る際には、先ず、ファンホールド紙Pの先端を導入口2
6を介してプリンタ10内に導入し、このファンホール
ド紙Pを内方に押し入れる事により、上下一対のバック
テンションローラ70a,70bの間を通り抜けさせ、
上下一対のガイドプレート72a,72bの間をガイド
された状態で退避位置にある転写部44のコロナ帯電器
46と感光ドラム16との間を通過させ、トラクタユニ
ット74にもたらせる。そして、左右一対のトラクタ9
4,96の夫々の上カバー94j,96jを、対応する
コイルスプリング94k,96kの付勢力に抗して上方
に回動させて(図11において二点鎖線で示す状態)、
トラクタベルト94i,96iの夫々の上側を開放す
る。この開放状態において、ここにもたらせたファンホ
ールド紙Pの先端部分の両側に形成されている送り孔P
aを夫々対応するトラクタベルト94i,96iの夫々
の突起94i2 ,96i2 に嵌合させる。そして、この
嵌合状態を維持させたままの状態で、夫々の上カバー9
4j,96jを閉じさせて(図11において実線で示す
状態)、この嵌合状態を保持させる。
【0042】この様な嵌合状態が達成されると、次に、
左右のトラクタ94,96におけるロックレバー94
n,96nを夫々アンロック位置に回動させ、可動ハウ
ジング94e,96eの対応するトラクタ本体94a,
96aに対する変位を禁止した状態で、左右一対のトラ
クタ94,96をスライドガイドシャフト98に沿って
(即ち、ファンホールド紙Pの幅方向に沿って)移動可
能な状態に設定する。そして、少なくとも一方のトラク
タ94をファンホールド紙Pの幅方向に沿って移動させ
る事により、このトラクタ94のラック部材94bが噛
合しているセンターピニオン114を回動させ、このセ
ンターピニオン114の回動により、これに噛合してい
るラック部材96bを一体的に備えたトラクタ96はフ
ァンホールド紙Pの幅方向に沿って線対称状に移動され
る事になる。即ち、両トラクタ94,96は所謂センタ
ーレジストされた状態で、中心線からの距離が常に等し
くなる様に、一方を移動させる事により他方が自動的に
反対方向に移動される事になる。
【0043】この様に、少なくとも一方のトラクタ94
をファンホールド紙Pの幅方向に沿って移動させ、ファ
ンホールド紙Pがピンと張った状態に持たされた時点
で、この移動を停止し、夫々のロックレバー94n,9
6nをロック位置に回動する。この結果、トラクタユニ
ット74における両トラクタ94,96は、ファンホー
ルド紙Pの幅に合わせてその離間距離が正確に設定され
る事になる。
【0044】一方、この様に、夫々のロックレバー94
n,96nがロック位置に回動される事により、ロック
片94p,96pの対応するフック94q,96qの係
止状態が解除される事になる。この結果、可動ハウジン
グ94e,96eは、対応するトラクタ本体94a,9
6aに対して、夫々内方に向けて変位自在な状態で、夫
々の設定位置に弾性的に保持される事になる。この様な
設定状態において、定着ユニット22の加熱によりその
幅方向の長さを縮められたファンホールド紙Pの部分
が、これらトラクタ94,96の逆回転により引き戻さ
れてきて、このトラクタユニット74にもたらされたと
しても、その縮んだ長さの半分の長さに相当する分だ
け、夫々の可動ハウジング94e,96eは夫々内方に
引っ張られて、対応する板ばね94m,96mの付勢力
に抗して内方に変位する事になる。即ち、ファンホール
ド紙Pの加熱により幅方向に沿って縮んだ分が、可動ハ
ウジング94e,96eの変位により吸収される事にな
る。
【0045】従って、この一実施例によれば、例え、幅
が縮んだファンホールド紙Pがトラクタユニット74に
もたらされたとしても、この縮んだファンホールド紙P
の両側における送り孔Paの、対応するトラクタ94,
96の夫々のトラクタベルト94i,96iの突起94
2 ,96i2 との嵌合状態が外れることなく良好に維
持される事になる。この様にして、トラクタユニット7
4における両トラクタ94,96の駆動に応じて、ファ
ンホールド紙Pは確実に搬送される事になると共に、縮
んだファンホールド紙Pの部分が両トラクタ94,96
間で破断する虞も確実に回避される事になる。
【0046】この様に構成されるトラクタユニット74
においては、トラクタモータ84を正方向に回転駆動す
る事により、駆動プーリ94f,96fは図1において
反時計方向に沿って回転駆動され、この結果、ファンホ
ールド紙Pは排出方向Aに沿って搬送される事になる。
一方、トラクタモータ84を逆方向に回転駆動する事に
より、駆動プーリ94f,96fは図1において時計方
向に沿って回転駆動され、この結果、ファンホールド紙
Pは引き戻し方向Bに沿って搬送される事になる。
【0047】尚、上述した一実施例においては、左右一
対のトラクタ94,96において、夫々の可動ハウジン
グ94e,96eがファンホールド紙Pの幅方向に沿っ
て変位可能となる様に説明したが、この発明は、この様
な構成に限定されることなく、例えば、一方のトラクタ
94(96)における可動ハウジング94e(96e)
のみがファンホールド紙Pの幅方向に沿って変位可能と
なる様に構成し、他方のトラクタ96(94)において
は、可動ハウジング96e(94e)はトラクタ本体9
6a(94a)に固定した状態で取り付けられる様に構
成しても良いし、また、トラクタ本体96a(94a)
を設けずに、可動ハウジング96e(94e)を固定ハ
ウジングとして、ロックレバー96n(94n)により
スライドガイドシャフト98に対してロック解除可能に
ロックされる様に取り付ける様に構成しても良い。
【0048】また、上述した一実施例においては、熱に
よるファンホールド紙Pの幅方向の縮みを、可動ハウジ
ング94e,96eの変位により吸収する様に説明した
が、この発明は、この様な構成に限定されることなく、
トラクタベルト94i,96iがファンホールド紙Pの
幅方向に沿って変位する様に構成しても良い。要は、フ
ァンホールド紙Pが幅方向に縮んだとしても、この縮み
に応じて突起94i2,96i2 の離間距離が縮まる様
にして、ファンホールド紙Pの送り孔Paが対応する突
起94i2 ,96i2 と確実に係合する状態が達成され
る様に構成されるものであれば、何でも良い。
【0049】[第1及び第2のロータリエンコーダ10
4,106の説明]ここで、実施例の説明の最初に説明
した様に、プリンタ10は、互いに隣接する一対のミシ
ン目Pb間で規定される各頁の長さが、1/2inch刻み
単位、または、1/6inch刻み単位、または、1/8in
ch刻み単位で任意に設定されたファンホールド紙Pを、
単に、その頁長さを操作者が予めプリンタ10に設定す
る事(あるいは、外部機器から制御コードにより設定す
る事)により、何ら内部構成を変更することなく任意に
用いることが出来る様に構成されている。この様にプリ
ンタ10を構成する為には、ファンホールド紙Pが1/
2inch搬送される毎に、及び、1/6inch搬送される毎
に、及び、1/8inch搬送される毎に、夫々の搬送量で
搬送された事を検出する為の移動量情報が必要となる。
即ち、1/2inch刻みの頁長さを有するファンホールド
紙Pにプリントする際には、このファンホールド紙Pが
1/2inch搬送される毎に、また、1/6inch刻みの頁
長さを有するファンホールド紙Pにプリントする際に
は、このファンホールド紙Pが1/6inch搬送される毎
に、また、1/8inch刻みの頁長さを有するファンホー
ルド紙Pにプリントする際には、このファンホールド紙
Pが1/8inch搬送される毎に、PFS(Paper Feed S
ignal)が出力される構成が必要となる。
【0050】この為、既に上述した様に、左方の側板9
2bを貫通した駆動シャフト102の左端部には、ファ
ンホールド紙Pが1/6inch搬送される毎にPFS(Pa
perFeed Signal)を1つずつ出力させる様に形成された
第1のロータリエンコーダ104と、ファンホールド紙
Pが1/8inch搬送される毎にPFSを1つずつ出力さ
せる様に形成された第2のロータリエンコーダ106と
が、互いに同軸に固定されている。
【0051】ここで、第1のロータリエンコーダ104
は、図17に取り出して示す様に、所定半径の検出円板
104aと、この検出円板104aの回転中心を中心と
した円周に沿って、ファンホールド紙Pの1/6inchの
搬送量に応じた間隔で形成された複数の検出スリット1
04bとを備えて構成されている。そして、各検出スリ
ット104bは、半径方向に沿って延出し、所定のスリ
ット幅を有して形成されている。尚、この第1のロータ
リエンコーダ104が固定された駆動シャフト102
は、その1回転でファンホールド紙Pを2.5inchだけ
搬送することが出来る様に設定されている。この結果、
この第1のロータリエンコーダ104には、合計で15
本の検出スリット104bが形成されている事になる。
【0052】また、第2のロータリエンコーダ106
は、図18に取り出して示す様に、所定半径の検出円板
106aと、この検出円板106aの回転中心を中心と
した円周に沿って、ファンホールド紙Pの1/8inchの
搬送量に応じた間隔で形成された複数の検出スリット1
06bとを備えて構成されている。そして、各検出スリ
ット106bは、半径方向に沿って延出し、所定のスリ
ット幅を有して形成されている。尚、この第2のロータ
リエンコーダ106が固定された駆動シャフト102
は、その1回転でファンホールド紙Pを2.5inchだけ
搬送することが出来る様に設定されている。この結果、
この第2のロータリエンコーダ106には、合計で20
本の検出スリット106bが形成されている事になる。
【0053】ここで、両ロータリエンコーダ104,1
06は、夫々の検出スリット104b,106bの中
で、所定の一つ同士が、駆動シャフト102の軸方向に
沿って整合した状態となる様に、夫々の回転位置を規定
された上たで、駆動シャフト102に取り付けられてい
る。この結果、図19に示す様に、両ロータリエンコー
ダ104,106を合成した状態においては、合計で5
本の検出スリット104b,106bが駆動シャフト1
02の軸方向に沿って整合する事になる。尚、図19に
おいて、実線で示すスリットは、駆動シャフト102の
軸方向に沿って整合した検出スリット104b,106
bを示し、破線で示すスリットは、1/8inchに対応し
て形成された検出スリット106bとは駆動シャフト1
02の軸方向に沿って整合しない1/6inchに対応して
形成された検出スリット104bを示し、そして、一点
鎖線で示すスリットは、1/6inchに対応して形成され
た検出スリット104bとは駆動シャフト102の軸方
向に沿って整合しない1/8inch似対応して形成された
検出スリット106bを示している。
【0054】尚、この様に、合計で5つの検出スリット
104b,106bが駆動シャフト102の軸方向に沿
って整合した状態で駆動シャフト102に取り付けられ
る様にする為に、駆動シャフト102には、図20に示
す様な位置決めスリーブ116が嵌入されており、この
位置決めスリーブ116の図中左右の側面116a,1
16bには、第1及び第2のロータリエンコーダ10
4,106を上述した回動位置に位置決めする為の位置
決めボス116c,116dが突設されている。また、
第1及び第2のロータリエンコーダ104,106に
は、対応する位置決めボス116c,116dに夫々嵌
合して、その取り付け位置を規定する為の位置決め穴1
04c,106cが形成されている。
【0055】この様に、位置決めスリーブ116の両側
面116a,116bに夫々第1及び第2のロータリエ
ンコーダ104,106を位置決めした状態で取り付け
る事により、合計で5つの検出スリット104b,10
6b(即ち、3つおきの検出スリット104b及び4つ
おきの検出スリット106b)が駆動シャフト102の
軸方向に沿って共に整合した状態で駆動シャフト102
に取り付けられる事になる。
【0056】この結果、この一実施例においては、別
途、1/2inchに対応した検出スリットを備えたロータ
リエンコーダを備えなくても、上述した様に、駆動シャ
フト102の軸方向に沿って整合した検出スリット10
4b,106bを用いる事により、ファンホールド紙P
の1/2inch毎の搬送量を検出することが出来る事にな
る。
【0057】尚、上述した一実施例の説明においては、
第1のロータリエンコーダ104、第2のロータリエン
コーダ106及び位置決めスリーブ116の3部品を別
々に形成して、これらを組み合わせる様に説明したが、
これに限定されることなく、これら3部品を一体に形成
する様にしても良いものである。
【0058】ここで、これら第1及び第2のロータリエ
ンコーダ104,106の回転に応じたPFSを出力す
る為に、図8に示す様に、トラクタフレーム92の左方
の側板92bには、これから外方に延出すると共に、こ
れらロータリエンコーダ104,106の直下方に位置
する状態で、センサ取り付け基板118が取り付けされ
ている。このセンサ取り付け基板118上には、第1及
び第2のロータリエンコーダ104,106の夫々の検
出スリット104b,106bを検出する為の第1及び
第2のPFSセンサ120,122が取り付けられてい
る。
【0059】具体的には、両PFSセンサ120,12
2は、発光素子及び受光素子を備えたフォトインタラプ
タから構成され、これを対応するロータリエンコーダ1
04,106の検出スリット104b,106bが横切
る毎に、発光素子からの光が受光素子に受光されてオン
信号を出力し、検出円板104a,106aが横切って
いる状態では、発光素子からの光が受光素子に到達せず
にオフ信号を出力する様に構成されている。即ち、第1
のPFSセンサ120のオン信号から、ファンホールド
紙Pが1/6inch搬送される毎に出力されるPFS(以
下、1/6″PFSと呼ぶ。)が規定され、第2のPF
Sセンサ122のオン信号から、ファンホールド紙Pが
1/6inch搬送される毎に出力されるPFS(以下、1
/8″PFSと呼ぶ。)が規定される事になる。また、
第1及び第2のPFSセンサ120,122から同時に
出力されたオン信号から、ファンホールド紙Pが1/2
inch搬送される毎に出力されるPFS(以下、1/2″
PFSと呼ぶ。)が規定される事になる。
【0060】一方、このセンサ取り付け基板118上に
は、両PFSセンサ120,122からの1/6″PF
S及び1/8″PFSに基づいて、制御ユニット24に
対して、ファンホールド紙Pの各頁の刻み単位に応じた
PFSを選択して出力する為のPFSセレクタ124が
取り付けられている。このPFSセレクタ124は、図
21に取り出して示す様に、第1のPFSセンサ120
に直接接続される第1の入力端子124aと、第2のP
FSセンサ122に直接接続される第2の入力端子12
4bと、第1及び第2のPFSセンサ120,122か
らの信号のアンドを取る為のアンドゲート124cと、
このアンドゲート124cの出力端に直接接続される第
3の入力端子124dと、制御ユニット24にPFSを
出力する出力端子124eと、制御ユニット24からの
制御信号に基づき、第1乃至第3の入力端子124a,
124b,124dの何れかに出力端子124eを接続
させる制御スイッチ124fとを備えて構成されてい
る。
【0061】ここで、制御ユニット24は、オペレーシ
ョナルパネル(オペパネ)125(図41に示す。)を
介して操作者が設定したファンホールド紙Pの刻み単位
(1/2inch、1/6inch、または、1/8inch)に基
づき、制御スイッチ124fを切替え制御する為の切替
え制御信号を出力する様に構成されている。詳細には、
この制御ユニット24は、ファンホールド紙Pの刻み単
位として1/6inchが設定された場合には、制御ライン
S1を「H」レベルとし、制御ラインS2を「L」レベ
ルとする切替え制御信号を出力する。この結果、制御ス
イッチ124fは、出力端子124eと第1の入力端子
124aとを互いに電気的に接続し、制御ユニット24
には、1/6″PFSがPFSとして出力される事にな
る。
【0062】また、制御ユニット24は、ファンホール
ド紙Pの刻み単位として1/8inchが設定された場合に
は、制御ラインS1を「L」レベルとし、制御ラインS
2を「H」レベルとする切替え制御信号を出力する。こ
の結果、制御スイッチ124fは、出力端子124eと
第2の入力端子124bとを互いに電気的に接続し、制
御ユニット24には、1/8″PFSがPFSとして出
力される事になる。また、制御ユニット24は、ファン
ホールド紙Pの刻み単位として1/6inchも1/8inch
も設定されない場合には、基準刻み単位としての1/2
inchを自動的に選択し、制御ラインS1,S2を共に
「L」レベルとする切替え制御信号を出力する。この結
果、制御スイッチ124fは、出力端子124eと第3
の入力端子124dとを互いに電気的に接続し、制御ユ
ニット24には、1/2″PFSがPFSとして出力さ
れる事になる。
【0063】尚、制御ユニット24が制御ラインS1,
S2を共に「H」レベルとする切替え制御信号を出力し
ている場合には、何れの刻み単位が規定されているが不
明であるので、制御スイッチ124fは出力端子124
eを何れの入力端子にも接続せずに、制御ユニット24
にはPFSが出力されない様に設定されている。
【0064】この様にして、この一実施例においては、
予め設定されたファンホールド紙Pの刻み単位に応じた
PFSが、ファンホールド紙Pの搬送に応じて出力され
る事となり、制御ユニット24は、このPFSに応じて
ファンホールド紙Pの搬送制御を実行することが出来る
事になる。
【0065】ここで、再び図1に示す様に、テンション
センサ76よりもファンホールド紙Pの搬送方向上流側
であって、トラクタ部74よりもファンホールド紙Pの
搬送方向直下流側に位置して、ファンホールド紙Pの先
端位置を検出する為のトップセンサ(PTセンサ)12
6が配設されている。このトップセンサ126は、図7
乃至図11に示す様に、トラクタフレーム92の底板9
2aの、ファンホールド紙Pの搬送方向最下流側の幅方
向に関して中央部に配設されている。このトップセンサ
126は、図9及び図10に詳細に示す様に、ファンホ
ールド紙Pの搬送路68を横切る起立位置に弱い回動付
勢力で回動されたアクチュエータ126aと、このアク
チュエータ126aが搬送路68を横切る回動位置にも
たらされた状態でオフし、ファンホールド紙Pに押され
て搬送路68の下方に押し下げられた状態でオンするセ
ンサ本体126bとを備えて構成されている。尚、この
トップセンサ126は、上述した制御ユニット24に接
続されている。
【0066】即ち、このトップセンサ126のアクチュ
エータ126aは、これの配設位置にファンホールド紙
Pが存在していない場合には、図9に実線で示す様に、
搬送路68を横切る状態に起立しており、この起立状態
において、センサ本体126bはオフ信号を制御ユニッ
ト24に出力し;また、このオフ信号出力状態から、ト
ラクタ部74の正転駆動によりファンホールド紙Pが搬
送されてきて、図9に破線で示す様に、ファンホールド
紙Pの先端がアクチュエータ126aを押し下げて搬送
路68から外させた時点でオン動作し、センサ本体12
6bはオン信号を制御ユニット24に出力し;このオン
信号出力状態から、トラクタ部の逆転駆動によりファン
ホールド紙Pが引き戻されてきて、これの先端がトップ
センサ126を通過する事によりアクチュエータ126
aが搬送路68を再び横切る状態に復帰する事によりオ
フ動作し、センサ本体126bはオフ信号を制御ユニッ
ト24に出力する様に設定されている。
【0067】[定着ユニット22の説明]次に、上述し
た定着ユニット22について、図22以降を参照して、
詳細に説明する。
【0068】この定着ユニット22は、図1に示す様
に、基本的には、内設されたハロゲンランプ等の熱源に
よって加熱されるヒートローラ128と、このヒートロ
ーラ128の搬送路68を間に挟んで下方に配設され、
下側からヒートローラ128に圧接されるプレスローラ
130とを上下一対備えており、両ローラ128,13
0間にファンホールド紙Pを挟んで加熱・加圧すること
により、ファンホールド紙Pの上面に転写部44で転写
されたトナーを融着させて定着させる様に構成されてい
る。尚、この一実施例においては、上側のヒートローラ
128が後述するヒューザ駆動機構132を介して図1
において時計方向に沿って回転駆動され、下側のプレス
ローラ130は、回転自在に支持されると共に、ヒート
ローラ128に対して上下方向に沿って接離自在になさ
れている。
【0069】ここで、ヒートローラ128は、内部にハ
ロゲンランプ等の熱源が収納されたスリーブ128a
と、このスリーブ128aの左右両端に外方に突出する
状態で夫々形成された支軸128b,128cとを備え
て構成されている。また、プレスローラ130は、円柱
状のコア130aと、このコア130aの外周に取り付
けられたゴム等の弾性体からなる弾性スリーブ130b
と、コア130aを貫通して、これの左右両端から外方
に突出する状態で形成された支軸130cとを備えて構
成されている。ここで、支軸130cは回転不能に設定
され、この支軸130cの外周に図示しないベアリング
を介して、コア130aが回動自在に支持されている。
【0070】一方、上述した排紙ローラ対80a,80
bにおいては、下側の排紙駆動ローラ80bが駆動ロー
ラとして、ヒューザ駆動機構132を介して回転駆動さ
れる様になされており、この結果、ヒートローラ128
が回転している場合に、これに同期して回転駆動される
事になる。また、上側の排紙従動ローラ80aは、回転
自在に支持されると共に、下側の排紙駆動ローラ80b
に対して上下方向に沿って接離自在にされている。
【0071】先ず、この定着ユニット22は、図6に概
略的に示す様に、ミドルハウジング12bのメインシャ
ーシ12dのファンホールド紙Pの搬送方向下流側部分
状に取り付けられるヒューザフレーム134と、図22
及び図23に示す様に、このヒューザフレーム134の
ファンホールド紙Pの搬送方向下流側端部に回動自在に
取り付けられた排紙カバー136と、このヒューザフレ
ーム134に着脱自在に取り付けられたヒューザ着脱ユ
ニット138とを備えて概略構成されている。尚、この
排紙カバー136には、上述した排紙ローラ対80a,
80bが取り付け支持されており、排紙カバー136の
下端部でヒューザフレーム134に回動自在に軸支され
ている。
【0072】ここで、ヒューザフレーム134は、底板
134aと、この底板134aの左右両側に起立した側
板134b,134cとから、側面視で上方の開放され
た略U字状に構成されている。そして、右方の側板13
4cの外面には、図24にヒューザ着脱ユニット136
を取り外した状態で示す様に、これの外方に離間した状
態でモータ取り付けステイ140が取り付けられてお
り、このモータ取り付けステイ140の外面に、上述し
たヒューザモータ86が内方にモータ軸86aを突出さ
せた状態で取り付けられている。尚、この右側の側板1
34cとモータ取り付けステイ140との間に、上述し
たヒューザ駆動機構132が配設されている。
【0073】[ヒューザ着脱ユニット138の説明]次
に、上述したヒューザ着脱ユニット138を取り出した
状態で、図25及び図26を参照して説明する。
【0074】このヒューザ着脱ユニット138は、主と
して、上述したヒューザフレーム134に対して着脱自
在になされたユニットハウジング142と、このユニッ
トハウジング142の上部を覆う様に取り付けられたア
ッパハウジング144と、このユニットハウジング14
2内に配設され、固定した軸線回りに回転自在に軸支さ
れたヒートローラ128と、このユニットハウジング1
42内に上下動自在に配設され、また、回転自在に支持
されたプレスローラ130とを備えて構成されている。
尚、このヒートローラ128は、その左右一対の支軸1
28b,128cをユニットハウジング142の左右の
側壁部から夫々外方に突出した状態で回動自在に軸支さ
れている。
【0075】ここで、ユニットハウジング142及びア
ッパハウジング144の上部には、図26に示す様に、
ヒートローラ128の外周面をクリーニングする為のク
リーニングフェルト146が挿入される開口142a,
144aが形成されており、これらの開口142a,1
44aを介してクリーニングフェルト142が挿入され
た状態で、これをヒートローラ128の外周面に密着さ
せる為のカバー部材148がアッパハウジング144の
上面に回動自在に軸支されている。また、このユニット
ハウジング142のファンホールド紙Pの搬送方向上流
側の側面の略中央部には、ファンホールド紙Pが取り込
まれる取り込み開口142bが形成され、一方、ファン
ホールド紙Pの搬送方向下流側の側面の略中央部には、
ファンホールド紙Pが引き戻される引き戻し開口142
cが形成されている。
【0076】一方、ユニットハウジング142の下部の
左右両側壁には、図25に示す様に、上下方向に沿って
延出するガイドスリット142dが夫々形成されてお
り、上述したプレスローラ130の左右一対の支軸13
0cは、夫々のガイドスリット142dに嵌入され夫々
外方に突出した状態で上下動自在に、且つ、回転自在に
支持されている。
【0077】ここで、ヒートローラ128の配設位置
は、図22に示す様に、これにプレスローラ130が下
方から当接した状態で両者の転接位置が、上述したトラ
クタ部74によるファンホールド紙Pの搬送路68の高
さ位置よりも高い位置となる様に設定されている。ま
た、上述したガイドスリット142dの上端は、上述し
た位置に配設されたヒートローラ128へのプレスロー
ラ130の下方からの当接が許容されるに十分な高さ
に、また、これの下端は、ここにプレスローラ130の
支軸130cを受けた状態で、このプレスローラ130
の上部が、上述したトラクタ部74によるファンホール
ド紙Pの搬送路68の高さ位置と略同一となる様に設定
されている。尚、排紙ローラ対80a,80bの転接位
置は、ヒートローラ128とプレスローラ130の転接
位置よりも低い位置となると共に、この一実施例におい
ては、上述したトラクタ部74によるファンホールド紙
Pの搬送路68の高さ位置と略同一となる様に設定され
ている。
【0078】一方、図26に示す様に、プレスローラ1
30の、ヒートローラ128との転接部よりもファンホ
ールド紙Pの搬送方向下流側に位置する外周面の部分に
は、ファンホールド紙Pがプレスローラ130の外周面
に付着した場合でも、これから剥すと共に、排紙ローラ
対80a,80bの転接部に向けて案内する為の剥離・
ガイドプレート150が図示しないスプリングにより付
勢された状態で当接している。また、ユニットハウジン
グ142内には、ヒートローラ128の外周面の左側部
に摺接した状態で、上述したハロゲンランプに直列で接
続され、ヒートローラ128の過熱状態を検知して、ハ
ロゲンランプへの通電を遮断する温度ヒューズ152が
取り付けられている。また、ユニットハウジング142
内には、図示していないが、ヒートローラ128の外周
面の略中央部に摺接した状態で、これの表面温度を検知
する第1のサーミスタと、右端部に摺接した状態で、こ
れの異常過熱を、温度ヒューズ152作動前に検知し
て、ヒートローラ128の熱損傷を防止する為の第2の
サーミスタとが取り付けられている。
【0079】この様に、ヒートローラ128及びプレス
ローラ130に摺接する部材が種々設けられており、ヒ
ートローラ128及びプレスローラ130の回転に伴
い、これらの外周面は摩耗する事になる。一方、これら
ヒートローラ128及びプレスローラ130の転接部を
ファンホールド紙Pが通過する事により、やはり、ヒー
トローラ128及びプレスローラ130は摩耗する事に
なる。この為、ヒートローラ及びプレスローラ130は
摩耗部品としての消耗品として所定期間毎に交換する必
要が生じる事になる。
【0080】しかしながら、この一実施例においては、
これら消耗品として位置付けられるヒートローラ128
及びプレスローラ130は、ユニットハウジング142
に取り付けられた状態で、ヒューザ着脱ユニット138
として、定着ユニット22の他の構成部品から切り離し
た状態で交換することが出来る事になる。この結果、消
耗品が集中的に配設されたヒューザ着脱ユニット138
のみを交換するだけで、消耗部品ではないヒューザモー
タ86等の半永久部品は、そのまま利用を継続すること
が出来、非常に経済性の向上したプリンタ10が提供さ
れる事になる。
【0081】[ヒューザ着脱ユニット138の着脱構造
の説明]次に、このヒューザ着脱ユニット138のヒュ
ーザフレーム134への着脱構造について説明する。
【0082】このユニットハウジング142の左右の両
側面には、図25に示す様に、ファンホールド紙Pの搬
送方向に沿って離間した状態で一対の取り付けピン15
4a,154b;156a,156b(図25には、取
り付けピン154a,154bのみが示されている。)
が、ファンホールド紙Pの幅方向に沿って夫々外方に向
けて突出した状態で固着されている。一方、ヒューザフ
レーム134の左右の側板134b,134cには、図
27及び図28に夫々示す様に、これら取り付けピン1
54a,154b;156a,156bが夫々嵌合され
る凹部158a,158b;160a,160bが夫々
形成されている。ここで、これら凹部158a,158
b;160a,160bは、夫々左右の側板134b,
134cの上端面に上方に突出する様に形成され、ファ
ンホールド紙Pの搬送方向に沿って離間する一対の突部
134b1 ,134b2 ;134c1 ,134c2 のフ
ァンホールド紙Pの搬送方向下流側の側端面に夫々形成
され、対応する取り付けピン154a,154b;15
6a;156bをファンホールド紙Pの引き込み方向B
に沿って移動させる事により側方から受けることが出来
る様に形成されている。
【0083】ここで、各凹部158a,158b;16
0a,160bは、対応する取り付けピン154a,1
54b;156a,156bが嵌入された状態で、少な
くとも夫々の中心位置よりも側方にオーバハングする様
に、夫々の深さを設定されている。この結果、各凹部1
58a,158b;160a,160bに、対応する取
り付けピン154a,154b;156a,156bが
側方から嵌入された状態で、これら取り付けピン154
a,154b;156a,156bが固着されたユニッ
トハウジング142は、ヒューザハウジング134から
の上方への引き抜きが禁止される事になる。
【0084】一方、ヒューザフレーム134の左右の側
板134a,134bの、ファンホールド紙Pの搬送方
向上流側に形成された凹部158a,160aよりも、
夫々ファンホールド紙Pの搬送方向上流側部分の外面に
は、ここに夫々嵌合した取り付けピン154a,156
aを夫々斜め上方から係止する為の係止レバー162,
164が、夫々のファンホールド紙Pの搬送方向上流側
の端部を回動支点として回動自在に軸支されている。即
ち、各係止レバー162,164のファンホールド紙P
の搬送方向下流側の端部の下面には、凹部158a,1
60aに夫々嵌合した取り付けピン154a,156a
に嵌入する為の凹部162a,164aが形成されてい
る。
【0085】ここで、各凹部162a,164aは、対
応する取り付けピン154a,156aに斜め上方から
嵌合した状態で、少なくとも夫々の中心位置よりも下向
きにオーバハングする様に、夫々の深さを設定されてい
る。この結果、各取り付けピン154a,156aに、
対応する凹部162a,164aが各々嵌合した状態
で、これら取り付けピン154a,156aが固着され
たユニットハウジング142は、ヒューザハウジング1
34からの側方への引き抜きが禁止される事になる。
【0086】この様にして、この一実施例においては、
各凹部158a,158b;160a,160bに、対
応する取り付けピン154a,154b;156a,1
56bが側方から嵌入された状態で、更に、係止レバー
162,164を図27において破線で示す位置から実
線で示す位置まで回動させて、各取り付けピン154
a,156aに、対応する凹部162a,164aを斜
め上方から嵌合させる事により、これら取り付けピン1
54a,154b;156a,156bが固着されたユ
ニットハウジング142を備えたヒューザ着脱ユニット
138は、ヒューザフレーム134に取り外し可能に取
り付けられる事になる。
【0087】一方、このヒューザ着脱ユニット138を
ヒューザフレーム134から取り外す場合には、図示し
ない電気系統のコネクタを事前に外した後、係止レバー
162,164を図27において実線で示す位置から破
線で示す位置まで回動させ、各取り付けピン154a,
156aへの対応する凹部162a,164aによる嵌
合状態を解除する。そして更に、取り付けピン154
a,154b;156a,156bを一旦側方に移動さ
せて、対応する凹部158a,158b;160a,1
60bから引き出した後、持ち上げる事により、簡単
に、ヒューザ着脱ユニット138はヒューザフレーム1
34から取り外される事になる。
【0088】この様にして、この一実施例においては、
消耗品としてのヒートローラ128やプレスローラ13
0等が集中的に配設されたヒューザ着脱ユニット138
は、簡単にヒューザフレーム134から着脱される事に
なり、その交換作業が極めて容易になされる事になる。
また、このヒューザ着脱ユニット138がヒューザフレ
ーム134に取り付けられた状態で、その取り付け状態
は確実に保持される事となり、例え着脱自在に取り付け
られているとはいえ、その取り付け状態は安定してい
る。この様にして、このヒューザ着脱ユニット138を
用いての熱定着動作は、安定して実行される事になる。
【0089】[ヒューザ駆動機構132の説明]次に、
ヒートローラ128、下側の排紙駆動ローラ80b、及
び、後述する転写部退避機構58とテンションセンサ7
6と可動ガイドプレート78とを駆動する為のカムシャ
フト166を回転駆動する為のヒューザ駆動機構132
について、図29及び図30を参照して説明する。
【0090】先ず、図29に示す様に、上述したヒュー
ザモータ86のモータ軸86aには、駆動ギヤ168が
同軸に固定されている。この駆動ギヤ168には、右側
板134cの外面に回動自在に軸支された減速ギヤ17
0が噛合しており、また、この減速ギヤ170には、図
30に示す様に、これと同軸にヒューザ入力ギヤ172
が取り付けられている。このヒューザ入力ギヤ172に
ファンホールド紙Pの搬送方向下流側で噛合する状態
で、ヒートローラ入力ギヤ174が右側板134cの外
面に回動自在に取り付けられている。また、このヒート
ローラ入力ギヤ174に噛合する状態で、排紙ローラア
イドルギヤ176が右側板134cの外面に回動自在に
取り付けられている。この排紙ローラアイドルギヤ17
6には、上述した下側の排紙駆動ローラ80bの右端に
同軸に取り付けられた排紙ローラギヤ178が噛合して
いる。
【0091】ここで、上述したヒートローラ入力ギヤ1
74には、ヒートローラ128が取り付けられたヒュー
ザ着脱ユニット138がヒューザフレーム134に取り
付けられる際に、ヒートローラ128の右端の支軸12
8cに同軸に固定されたヒートロールギヤ180が上方
から噛合する様に設定されている。尚、上述したヒート
ローラギヤ180とヒートローラ入力ギヤ174とは、
ヒューザ着脱ユニット138がヒューザフレーム134
から取り外される事に従い、両者の噛合を解除される事
になる。また、上述したヒューザ入力ギヤ172にファ
ンホールド紙Pの搬送方向上流側で噛合する状態で、カ
ムシャフトアイドルギヤ182が右側板134cの外面
に回動自在に取り付けられている。このカムシャフトア
イドルギヤ182には、カムシャフト168の右端には
電磁クラッチ184を介して同軸に取り付けられたカム
ギヤ186が噛合している。
【0092】この様にして、このヒューザ駆動機構13
2においては、ヒューザモータ86の正転駆動に応じ
て、ヒートローラ入力ギヤ174に噛合するヒートロー
ラギヤ180は図中反時計に沿って回転駆動され、この
結果、上側のヒートローラ128も図中反時計方向に沿
って回転駆動される事になると共に、このヒートローラ
入力ギヤ174に排紙ローラアイドルギヤ176を介し
て噛合する排紙ローラギヤ178は図中時計方向に沿っ
て回転駆動され、この結果、下側の排紙駆動ローラ80
bも図中時計方向に沿って回転駆動される事になる。
【0093】一方、このヒューザ駆動機構132におい
ては、ヒューザモータ86の回転力は、電磁クラッチ1
82がオンしている時のみ、カムシャフト166に伝達
されてカムシャフト166を回転駆動すると共に、電磁
クラッチ182がオフしている時は、カムシャフト16
6には伝達されずに、この結果、カムシャフト166は
回転停止する状態にもたらされる事になる。
【0094】[排紙ローラ対80a,80bの取り付け
構造の説明]次に、排紙ローラ対80a,80bの排紙
カバー136への取り付け構造について、図31及び図
32を参照して説明する。
【0095】この排紙カバー136の搬送路68の下側
に位置した状態で、下側の排紙駆動ローラ80bが固定
された軸線回りに回動自在に軸支されている。この排紙
駆動ローラ80bの右端には、上述した排紙ローラギヤ
178が同軸に固定されており、これが排紙ローラアイ
ドルギヤ176に噛合する事により、上述した様にし
て、この下側の排紙駆動ローラ80bはヒートローラ1
28とは反対方向に(即ち、ヒートローラ128の回転
によるファンホールド紙Pの搬送方向と同一方向に、こ
のファンホールド紙Pを搬送する様に)回転駆動される
事になる。
【0096】一方、この排紙カバー136には、下側の
排紙駆動ローラ80bの直上方に位置した状態で、上側
の排紙従動ローラ80aが回転自在に、且つ、この下側
の排紙駆動ローラ80bから上下方向に沿って接離自在
に取り付けられている。即ち、この排紙カバー136の
両側壁には、上側の排紙従動ローラ80aの左右一対の
支軸80a1 ,80a2 が夫々挿通されるガイドスリッ
ト190a,190bbが、上下方向に沿って延出した
状態で形成されている。ここで、各ガイドスリット19
0a,190bの下端は、ここに上側の排紙従動ローラ
80aの支軸80a1 ,80a2 がもたらされた状態
で、この上側の排紙従動ローラ80aの下側の排紙駆動
ローラ80bへの上方からの転接を許容する様に設定さ
れ、また、各ガイドスリット190a,190bの上端
は、ここに上側の排紙従動ローラ80aの支軸80a
1 ,80a2 がもたらされた状態で、この上側の排紙従
動ローラ80aの下側の排紙駆動ローラ80bからの上
方への離間を許容する様に設定されている。
【0097】尚、この排紙カバー136は、これとヒュ
ーザフレーム134との間に張設されたスプリング19
2により、図31に示す様に、ヒューザフレーム134
の後面に弾性的に接触し、排紙ローラ対80a,80b
の転接部が搬送路68上に位置する様に図中時計方向に
沿って回動付勢されている。そして、この排紙カバー1
36をスプリング192の付勢力に抗して図中反時計方
向に沿って回動する事により、図32に示す様に、ヒュ
ーザフレーム134の後面は開放されると共に、この排
紙カバー136に取り付けられた排紙ローラ対80a,
80bは、搬送路68から下方に大きく外される事にな
る。
【0098】[プレスローラ130及び排紙従動ローラ
80aの接離機構194の説明]次に、図23、図31
及び図32を参照して、プレスローラ130のヒートロ
ーラ128への接離動作、及び、上側の排紙従動ローラ
80aの下側の排紙駆動ローラ80bへの接離動作を実
行する為の接離機構194を説明する。
【0099】この接離機構194は、図31に示す様
に、ヒューザフレーム134の左右の側板134b,1
34cの中央部付近の内側に、夫々回転支軸196,1
98回りに回動自在に取り付けられ、プレスローラ13
0を持ち上げ駆動する為の左右一対の第1のアクチュエ
ータレバー200,202と、これら左右の側板134
b,134cのファンホールド紙Pの搬送方向下流側端
部の内側に、夫々回転支軸204,206回りに回動自
在に取り付けられ、上側の排紙従動ローラ80aを持ち
上げ駆動する為の左右一対の第2のアクチュエータレバ
ー208,210と、上述したカムシャフト166の左
右の側板134b,134cの直内方部分に夫々固定さ
れ、左右一対の第1のアクチュエータレバー200,2
02に夫々取り付けられた左右一対の第1のカムフォロ
ア212,214が夫々当接する左右一対の第1のカム
216,218(図6にも示されている)とを備えて構
成されている。
【0100】上述した第1のアクチュエータレバー20
0,202は、夫々、起立片200a,202aと、こ
れら起立片200a,202aの下端からファンホール
ド紙Pの搬送方向下流側に向けて夫々延出する水平片2
00b,202bとを備えて、正面視で略L字状に形成
されている。ここで、上述した回転支軸196,198
は、夫々水平片200b,202bの略中央部に取り付
けられており、また、上述した第1のカムフォロア21
2,214は、夫々第1のアクチュエータレバー20
0,202の角部に取り付けられている。ここで、これ
ら第1のアクチュエータレバー200,202は、夫々
の上端に上方から係合する左右一対の可動ガイドプレー
トレバー220,222(後述する)を夫々図中時計方
向に回動付勢するスプリング224,226の付勢力に
より、同様に、回転支軸196,198回りに図中時計
方向に沿って夫々回動付勢されており、第1のカムフォ
ロア212,214が対応する第1のカム216,21
8の外周面から規定されるカム面に夫々当接する事によ
り、夫々の回動位置を規定されている。
【0101】一方、第1のアクチュエータレバー20
0,202の夫々の水平片200b,202bの上面に
は、上述したプレスローラ130の左右一対の支軸13
0cが夫々上方から当接(即ち、載置)する様に設定さ
れている。ここで、第1のアクチュエータレバー20
0,202は、夫々の第1のカムフォロア212,21
4と対応する第1のカム216,218のカム面との係
合位置が変化する事に応じて、夫々の水平片200b,
202bの上面に載置された左右一対の支軸130cを
有するプレスローラ130をヒートローラ128から下
方に離間させる離間位置と、ヒートローラ128に下方
から当接される当接位置都の間で往復回動する様に設定
されている。即ち、上述したカムシャフト166がヒュ
ーザモータ86の起動に応じて回転駆動される事によ
り、第1のアクチュエータレバー200,202は上述
した離間位置と当接位置との間で往復回動する様に駆動
される事になる。
【0102】ここで、第1のアクチュエータレバー20
0,202の夫々の水平片200b,202bの先端に
は、上述した第2のアクチュエータレバー208,21
0の下端に当接可能に設定された当接部200c,20
2cが規定されている。一方、第2のアクチュエータレ
バー208,210は、略起立したレバー本体208
a,210aと、レバー本体208a,210aの上端
から夫々ファンホールド紙Pの搬送方向下流側に向けて
延出する上部延出片208b,210bと、レバー本体
208a,210aの下端から夫々ファンホールド紙P
の搬送方向上流側に向けて斜め下方に延出する下部延出
片208c,210cとを備えて、正面視で略クランク
状に形成されている。ここで、上述した支軸204,2
06は、レバー本体208a,210aの上端に取り付
けられており、上述した第1のアクチュエータレバー2
00,202の夫々の当接部200c,202cは、下
部延出片208c,210cに夫々当接可能になされて
いる。
【0103】尚、上部延出片208b,210bの夫々
の先端部には、上述した排紙従動ローラ80aの支軸8
0a1 ,80a2 が側方から嵌入される受け溝部208
d,210dが形成されている。また、これら受け溝部
208d,210dの開口部には、対応する支軸80a
1 ,80a2 の嵌入動作を確実になら締める為に、テー
パ面208e,210eが形成されている。
【0104】このように構成される第2のアクチュエー
タレバー208,210の夫々の受け溝部208d,2
10dに支軸80a1 ,80a2 が嵌入した状態で、こ
の上側の排紙従動ローラ80aは、第2のアクチュエー
タレバー208,210の回動位置に応じた高さ位置
で、回動自在に支持される事になる。そして、これら第
2のアクチュエータレバー208,210に第1のアク
チュエータレバー200,202の夫々の当接部200
c,202cが当接せずに、これらから離間している状
態において、上側の排紙従動ローラ80aは、下側の排
紙駆動ローラ80bに図示しないスプリングにより上方
から当接する事になる。
【0105】一方、これら第2のアクチュエータレバー
208,210に第1のアクチュエータレバー200,
202の夫々の当接部200c,202cが当接して、
第2のアクチュエータレバー208,210を夫々の回
転支軸204,206回りに時計方向に沿って回動させ
る事により、上側の排紙従動ローラ80aは持ち上げら
れ、下側の排紙駆動ローラ80bから上方に離間させら
れる事になる。尚、これら第2のアクチュエータレバー
208,210への第1のアクチュエータレバー20
0,202の夫々の当接部200c,202cの当接が
解除された時点で、上側の排紙従動ローラ80aは、再
び、下側の排紙駆動ローラ80bに図示しないスプリン
グにより上方から当接する事になる。
【0106】尚、第1のアクチュエータレバー200,
202の夫々の当接部200c,202cは、この第1
のアクチュエータレバー200,202に両支軸130
cが載置されるプレスローラ130が、図33に示す様
に、ヒートローラ128から下方に大きく離間する状態
(開状態)において、第2のアクチュエータレバー20
8,210の下部延出片208c,210cに当接する
様に設定されており、これにより、第2のアクチュエー
タレバー208,210は時計方向に沿って回動し、こ
の結果、上側の排紙従動ローラ80aは下側の排紙駆動
ローラ80bから上方に離間する状態(開状態)にもた
らされる様に設定されている。また、第1のアクチュエ
ータレバー200,202の夫々の当接部200c,2
02cが、第2のアクチュエータレバー208,210
の下部延出片208c,210との当接を解除される様
に、第1のアクチュエータレバー200,202が回動
された時点で、第1のアクチュエータレバー200,2
02に両支軸130cが載置されるプレスローラ130
は、図34に示す様に、ヒートローラ128から下方に
僅かに離間する状態(半閉状態)にもたらされ、一方、
上側の排紙従動ローラ80aは下側の排紙駆動ローラ8
0bから上方から当接する状態(閉状態)にもたらされ
る様に設定されている。
【0107】一方、第1のアクチュエータレバー20
0,202の夫々の当接部200c,202cが、第2
のアクチュエータレバー208,210の下部延出片2
08c,210から離間される様に、第1のアクチュエ
ータレバー200,202が回動された時点で、第1の
アクチュエータレバー200,202に両支軸130c
が載置されるプレスローラ130は、図35に示す様
に、ヒートローラ128から下方に当接する状態(閉状
態)にもたらされ、一方、上側の排紙従動ローラ80a
は下側の排紙駆動ローラ80bから上方から当接する状
態(閉状態)が維持される様に設定されている。尚、図
36には、プレスローラ130の閉状態において、転写
部44が転写位置から退避位置まで降ろされた状態を示
している。
【0108】ここで、図32に示す様に、排紙カバー1
36が開放される事により、上側の排紙従動ローラ80
aの左右一対の支軸80a1 ,80a2 は第2のアクチ
ュエータレバー208,210の夫々の受け溝部208
d,210dから抜け出ると共に、下側の排紙駆動ロー
ラ80bの排紙ローラギヤ178は、排紙ローラアイド
ルギヤ176との噛合を解除されて、これから離間する
事になる。
【0109】一方、上述した左右一対の可動ガイドプレ
ートレバー220,222は、夫々の略中央部で、支軸
228,230を介して、左右の側板134b,134
cに夫々回動自在に軸支されている。そして、これら可
動ガイドプレートレバー220,222の下端部には、
ファンホールド紙Pの幅方向に沿って延出する可動ガイ
ドプレート78がその両端で連結されている。この結
果、この可動ガイドプレート78は、第1のアクチュエ
ータレバー200,202の回動動作に応じて、回動駆
動する事になる。即ち、この可動ガイドプレート78
は、下側のプレスローラ130の上下動に応じて、その
高さ位置がプレスローラ130の上部と略同一高さとな
る様に、回動される様に設定されている。
【0110】[テンションセンサ76の説明]次に、ト
ラクタユニット74と定着ユニット22との間に位置す
るファンホールド紙Pの張力(テンション)を検出し、
この検出結果に基づいて、このテンションが実質的に一
定(即ち、所定範囲内に保持される)の状態で、定着ユ
ニット22におけるヒートローラ128の回転速度、即
ち、ヒューザモータ86の駆動速度を規定することが出
来る様にする為に、テンションセンサ76が配設されて
いる。
【0111】このテンションセンサ76は、図37乃至
図39に示す様に、ヒューザフレーム134のファンホ
ールド紙Pの搬送方向上流側部分に配設されており、フ
ァンホールド紙Pの幅方向全域に渡り延出し、このファ
ンホールド紙Pのテンションに応じて回動される様に設
定されたテンションプレート228と、このテンション
プレート228をヒューザフレーム134の左右の側板
134b,134cに回転自在に支持させる軸支ピン2
30a,230bと、テンションプレート228の略中
央の、ファンホールド紙Pの搬送方向上流側部分の下面
に取り付けられたカムフォロア232と、このカムフォ
ロア232の一側に取り付けられた被検出片234とを
備えている。
【0112】また、このテンションセンサ76は、上述
したカムシャフト166に、カムフォロア232がカム
面としての外周面に当接する様に取り付けられた第2の
カム236と、ヒューザフレーム134の底部134a
の上方に配設され、上述した被検出片234により、こ
のテンションプレート228の回動位置に応じてオンー
オフされる第1及び第2の検出センサ238,240
と、テンションプレート228のファンホールド紙Pの
搬送方向上流側の部分とヒューザフレーム134の底部
134aとの間に張設され、テンションプレート228
を図中時計方向に、換言すれば、カムフォロア232が
第2のカム236の外周面に当接する方向にテンション
プレート228を回動付勢するスプリング242とを備
えている。
【0113】ここで、この第2のカム236は、プレス
ローラ130がヒートローラ128から下方に大きく離
間した状態(開状態)にある時には、カムシャフト16
6から最も離間したカム面がカムフォロア232に対向
して、テンションプレート228の姿勢をスプリング2
42の付勢力に抗して図40の(a)に示す様に、略水
平になるようにその回動位置を規定し、プレスローラ1
30がヒートローラ128に転接する状態(閉状態)に
ある時には、カムシャフト166に最も近接したカム面
がカムフォロア232に対向して、図40の(e)に示
す様に、テンションプレート228の先端が、ファンホ
ールド紙Pの搬送路68として許容される最上位置より
も僅か上方に位置する様にその回動位置を規定する様
に、そのカム形状を設定されている。尚、図40の
(e)に示す最上位置にテンションプレート228が回
動した状態は、第2のカム236の外周面がカムフォロ
ア232から離間して、スプリング242の付勢力によ
り達成されている状態である。
【0114】このようにテンションセンサ76を構成す
る事により、テンションプレート228は、図40の
(b)に示す様に、ファンホールド紙Pの搬送路68の
最下位置(DOWN)を規定する回動位置と、図40の
(d)に示す様に、ファンホールド紙Pの搬送路68の
最上位置(UP)を規定する回動位置との間で、これに
上方から係合するファンホールド紙Pの搬送時のテンシ
ョンに応じた回動位置にもたらされる事になる。尚、図
40の(c)は、ファンホールド紙Pが最適のテンショ
ンで搬送されている場合の、これに係合するテンション
プレート228がもたらされる回動位置(MIDDL
E)を示している。
【0115】ここで、テンションプレート228が、最
上位置(UP)、最適位置(MIDDLE)、そして、
最下位置(DOWN)の何れの位置にあるかを検出する
為に、上述した第1及び第2の2つの検出センサ23
8,240が配設されている。これら検出センサ23
8,240が、夫々発光素子と受光素子とを有するフォ
トインタラプタから構成されており、夫々の検出範囲に
被検出片234が入り込んだ状態でオフし、被検出片2
34が検出範囲から抜け出た状態でオンする様に構成さ
れている。
【0116】そして、図40の(b)に示す様に、テン
ションプレート228が、最下位置(DOWN)にある
場合には、第1の検出センサ238がオフして、第2の
検出センサ240がオンする様に、また、図40の
(c)に示す様に、テンションプレート228が、最適
位置(MIDDLE)にある場合には、第1及び第2の
検出センサ238,240が共にオフする様に、また、
図40の(d)に示す様に、テンションプレート228
が、最上位置(UP)にある場合には、第1の検出セン
サ238がオンして、第2の検出センサ240がオフす
る様に、夫々の配設位置を規定されている。尚、これら
第1及び第2の検出センサ238,240は、上述した
制御ユニット24に接続されており、この制御ユニット
24は、このテンションセンサ76からの検出信号(S
2信号)、即ち、これら第1及び第2の検出センサ23
8,240からのオンーオフ信号に応じて、テンション
プレート228の回動位置を検知する様に構成されてい
る。
【0117】尚、この制御ユニット24におけるテンシ
ョンセンサ76の検出結果に基づく、ヒューザモータ8
6の駆動速度制御については、後に図51を参照してフ
ローチャートを用いて詳細に説明する。
【0118】[転写部退避機構58の説明]上述した転
写部44を転写位置と退避位置との間で揺動駆動する為
の転写部退避機構58を図6、図33及び図34を参照
して説明する。
【0119】この転写部退避機構58は、図6及び図3
3に示す様に、カムシャフト166の略中央部に取り付
けられた第3のカム244と、この第3のカム244の
外周面から規定されるカム面に当接するカムフォロア2
46が、ファンホールド紙Pの搬送方向下流側の一端部
に取り付けられた連結アーム248と、この連結アーム
248のファンホールド紙Pの搬送方向上流側の他端部
に一体的に形成され、図2及び図3に示すピン56に係
合可能になされた係合部250とを備えて構成されてい
る。ここで、図示していないが、上述した連結アーム2
48には、カムフォロア246が第3のカム244に当
接する様に付勢するスプリングが取り付けられている。
【0120】ここで、この第3のカム244は、プレス
ローラ130がヒートローラ128から下方に大きく離
間した状態(開状態)にある時には、カムシャフト16
6から最も離間したカム面がカムフォロア246に当接
して、係合部250がピン56から離間し、スプリング
52の付勢力によりコロナ帯電器46が感光ドラム16
から離間する退避位置を規定し、プレスローラ130が
ヒートローラ128に転接する状態(閉状態)にある時
には、カムシャフト166に最も近接したカム面がカム
フォロア246に当接して、係合部250がピン56を
押圧して、スプリング52の付勢力に抗してコロナ帯電
器46が感光ドラム16に近接する転写位置を規定する
様に、そのカム形状を設定されている。
【0121】このように転写部退避機構58は構成され
ているので、カムシャフト166の回転に伴い、転写部
44のコロナ帯電器46は、転写位置と退避位置との間
で、往復する様に揺動駆動される事になる。
【0122】[PRPセンサ252の説明]ここで、こ
のようなカムシャフト166の回転位置を検出する為
に、このカムシャフト166の外周には、図示していな
いが合計で4つの被検出部と、各被検出部によりオンさ
れる検出センサとから構成されるPRPセンサ252
(図41に示す。)が設けられている。ここで、この検
出センサ(PRPセンサ)252は、発光素子と受光素
子とを備えてフォトインタラプタから構成され、これの
検出範囲に各被検出部の何れかが入り込んだ時のみオフ
する様に構成されている。尚、このPRPセンサ252
は制御ユニット24に接続されており、この制御ユニッ
ト24は、このPRPセンサ252からの出力信号がオ
フからオンに変化した時に、電磁クラッチ184をオフ
して、カムシャフト166を回転を停止する様に構成さ
れている。
【0123】この為、この一実施例においては、上述し
た4つの被検出部の内、第1の被検出部は、プレスロー
ラ130が図33に示す開状態から、カムシャフト16
6が回転し始めた時点でPRPセンサ252をオフし、
図34に示す半開状態になされるまでカムシャフト16
6が回転した時点で、PRPセンサ252をオンする様
に、また、第2の被検出部は、プレスローラ130が図
34に示す半開状態から、カムシャフト166が回転し
始めた時点でPRPセンサ252をオフし、図35に示
す閉状態になされるまでカムシャフト166が回転した
た時点で、PRPセンサ252をオンする様に、また、
第3の被検出部は、図35に示す閉状態から、カムシャ
フト166が回転し始めた時点でPRPセンサ252を
オフし、図36に示す転写部退避状態となされるまでカ
ムシャフト166が回転した時点で、PRPセンサ25
2をオンする様に、そして、第4の被検出部は、図36
に示すプレスローラ130の閉状態、及び、転写部退避
状態から、カムシャフト166が回転し始めた時点でP
RPセンサ252をオフし、図33に示す様にプレスロ
ーラ130が開状態に復帰した時点でオンする様に、夫
々の配設位置及び配設範囲を規定されている。
【0124】[カム駆動動作の説明]次に、図33乃至
図36を参照して、カムシャフト166の一回転による
カム駆動動作、即ち、ヒューザモータ86及び電磁クラ
ッチ184の駆動に基づく、プレスローラ130及び上
側の排紙従動ローラ80aの接離動作、可動ガイドプレ
ート78及びテンションプレート228の動作、並び
に、転写部44の揺動動作を説明する。
【0125】先ず、プリント動作の開始に伴い、ヒュー
ザモータ86が正転駆動されている時にのみ、電磁クラ
ッチ184がオン可能な状態となり、このオン状態の場
合にのみカムシャフト166が回転されて、プレスロー
ラ130及び上側の排紙従動ローラ80aが接離動作さ
れ、また、可動ガイドプレート78及びテンションプレ
ート228が動作され、また、転写部44のコロナ帯電
器46が揺動駆動される様に構成されている。
【0126】詳細には、プリント動作が開始される前の
時点では、図33に示す様に、プレスローラ130はヒ
ートローラ130から下方に大きく離間された開状態と
なされている。この開状態において、上方の排紙従動ロ
ーラ80aは下方の排紙駆動ローラ80bから上方に持
ち上げられており、これら排紙ローラ対80a,80b
も開状態に設定されている。そして、このプレスローラ
130の開状態において、転写部44のコロナ帯電器4
6は退避位置に揺動されており、また、可動ガイドプレ
ート78及びテンションプレート228は共に略水平状
態に設定されている。
【0127】このようなプレスローラ130の開状態に
おいて、テンションプレート228、可動ガイドプレー
ト78、プレスローラ130の上部、及び、下側の排紙
駆動ローラ80bの上部を結ぶ搬送路68は、略水平な
一直線状に延出する様に設定されている。このようにし
て、プリント動作の開始に伴いトラクタモータ84が正
転駆動される事により搬送されるファンホールド紙P
は、略水平な一直線状に延出する様に設定された搬送路
68を通って、極めて円滑に、開状態にあるヒートロー
ラ128とプレスローラ130との間を通り、また、同
様に開状態にある排紙ローラ対80a,80bの間を通
り、プリンタ10の外部に排出口28を介して排出され
る事になる。
【0128】尚、このプリント動作の開始に伴い、上述
した様にトラクタモータ84が正転回転されると共に、
ヒューザモータ86も回転駆動される事になり、ヒート
ローラ128及び下側の排紙駆動ローラ80bは共に回
転される事になる。しかしながら、このプリント動作開
始の時点で、上述した様に、ヒートローラ128及びプ
レスローラ130と、排紙ローラ対80a,80bと
は、共に開状態に設定されているので、これらヒートロ
ーラ128及び下側の排紙駆動ローラ80bは、ファン
ホールド紙Pの搬送に何ら寄与しない事になる。
【0129】この図33に示すヒートローラ130の開
状態において、制御ユニット24から電磁クラッチ18
4にオン信号が出力されると、ヒューザモータ86から
の駆動力がカムシャフト166に伝達され、このカムシ
ャフト166は第1の被検出部がPRPセンサ252を
オンするまで、回転される事になる。そして、カムシャ
フト166が停止した時点で、図34に示す様に、プレ
スローラ130はヒートローラ128から僅かに下方に
離間した半開状態にもたらされる事になる。このプレス
ローラ130の半開状態において、上方の排紙従動ロー
ラ80aは図示しないスプリングにより下方の排紙駆動
ローラ80bに当接し、このようにして、排紙ローラ対
80a,80bは閉状態となる。また、このプレスロー
ラ130の半開状態において、テンションプレート28
8も可動ガイドプレート78も、共に、最大量の半分程
度だけ回動移動した状態にもたらされる事になる。そし
て、転写部44のコロナ帯電器46は転写位置まで揺動
駆動される事になる。
【0130】尚、この図34に示す状態において、上述
した様にトラクタモータ84が正転回転されると共に、
ヒューザモータ86も回転駆動される事になり、ヒート
ローラ128及び下側の排紙駆動ローラ80bは共に回
転される事になる。しかしながら、このプリント動作開
始の時点で、上述した様に、ヒートローラ128は半開
状態であるので、ヒートローラ128は、ファンホール
ド紙Pの搬送に何ら寄与せず、閉状態にある排紙ローラ
対80a,80bにより、ファンホールド紙Pは搬送さ
れる事になる。
【0131】また、この図34に示すヒートローラ13
0の半開状態において、制御ユニット24から電磁クラ
ッチ184にオン信号が出力されると、ヒューザモータ
86からの駆動力がカムシャフト166に伝達され、こ
のカムシャフト166は第2の被検出部がPRPセンサ
252をオンするまで、回転される事になる。そして、
カムシャフト166が停止した時点で、図35に示す様
に、プレスローラ130はヒートローラ128に下方か
ら当接した閉状態にもたらされる事になる。このプレス
ローラ130の閉状態において、上方の排紙従動ローラ
80aは図示しないスプリングにより下方の排紙駆動ロ
ーラ80bに当接し続けており、排紙ローラ対80a,
80bは閉状態となっている状態が維持される事にな
る。また、このプレスローラ130の閉状態において、
テンションプレート288も可動ガイドプレート78
も、共に、最大量まで回動移動した状態にもたらされる
事になる。
【0132】このようにプレスローラ130が閉状態に
もたらされた状態でヒートローラ128が回転駆動され
る事により、ファンホールド紙Pはこのヒートローラ1
28の回転に伴い搬送される事になる。また、テンショ
ンプレート288も可動ガイドプレート78も、共に、
最大量まで回動移動しているので、ファンホールド紙P
の搬送路68は、可動ガイドプレート78を頂点とした
略へ字状に構成される事になる。
【0133】一方、この図35に示すプレスローラ13
0の閉状態において、制御ユニット24がプリント終了
処理の一環として電磁クラッチ184にオン信号を出力
すると、ヒューザモータ86からの駆動力がカムシャフ
ト166に伝達され、このカムシャフト166は第3の
被検出部がPRPセンサ252をオンするまで、回転さ
れる事になる。そして、カムシャフト166が停止した
時点で、図36に示す様に、プレスローラ130はヒー
トローラ128に下方から当接した閉状態にもたらされ
たままの状態で、転写部44のコロナ帯電器46のみが
転写位置から退避位置まで揺動駆動される事になる。
【0134】そして、この図36に示す状態において、
制御ユニット24がプリント終了処理の一環として電磁
クラッチ184に更にオン信号を出力すると、ヒューザ
モータ86からの駆動力がカムシャフト166に伝達さ
れ、このカムシャフト166は第4の被検出部がPRP
センサ252をオンするまで、回転される事になる。そ
して、カムシャフト166が停止した時点で、上述した
図34に示す半開状態を経て、図33に示す開状態が再
び設定される事になる。
【0135】このようにして、カムシャフト166の一
回転が終了し、一連のカム駆動動作、即ち、プレスロー
ラ130及び上側の排紙従動ローラ80aの接離動作、
可動ガイドプレート78及びテンションプレート228
の動作、並びに、転写部44の揺動動作が終了する。
【0136】[制御系の説明]次に、図41を参照し
て、このプリンタ10の制御動作を司る制御系の概略構
成を説明する。
【0137】この制御系は、後述する制御手順を実行す
る制御ユニット24と、これに接続される種々のセンサ
及びアクチュエータ等とから構成されており、この制御
ユニット24には、レーザスキャニングユニット(LS
U)14、プロセスユニット18、定着ユニット22、
トラクタユニット74等のアクチュエータと、少なくと
もファンホールド紙Pの一頁分の長さの刻み単位を入力
する為の入力部としてのオペレーションパネル125が
接続されている他に、帯電部40や現像部42や転写部
44にバイアス電圧を印加する為の高圧電源ユニット2
54が接続されている。また、この制御ユニット24に
は、外部機器としてのホストコンピュータ256が接続
されている。更に、この制御ユニット24に検出情報を
入力するセンサ類として、搬送中のファンホールド紙P
のテンションを検出するテンションセンサ76と、ファ
ンホールド紙Pの搬送に応じてPFSを出力するPFS
セレクタ124と、ファンホールド紙Pの先端位置を検
出するトップセンサ(PTS)126と、カムシャフト
166の回転位置を検出する為の検出センサ(PRP)
252との他に、バックテンションローラ対70a,7
0bと転写位置(TP)との間に配設され、搬送路68
上に位置するファンホールド紙Pによりオンされる事に
より用紙有りを検出し、搬送路68上にファンホールド
紙Pがなくなる事によりオフして、用紙無しを検出する
ペーパエンプティセンサ(PES)258が接続されて
いる。
【0138】[制御ユニット24における制御手順の説
明]次に、図42乃至図58を参照して、制御ユニット
24におけるプリント動作時の制御手順を説明する。 [制御手順のメインルーチンの説明]
【0139】先ず、図42を参照して、制御ユニットに
おけるプリント動作を実行する為の制御手順のメインル
ーチンを説明する。
【0140】用紙としてのファンホールド紙Pの先端
を、上述した様にハウジング12に形成された導入口2
6から挿入して、搬送路68を通ってトラクタユニット
74までもたらし、左右一対のトラクタ94,96の夫
々の上カバー94j,96jを開いた状態で、ファンホ
ールド紙Pの両側に形成された送り孔Paを、左右一対
のトラクタ94,96の夫々のトラクタベルト94i,
96iの突起94i2 ,96i2 に嵌合させ、トラクタ
94,96の駆動に応じてファンホールド紙Pが搬送さ
れる様に係合させた後、再び、上カバー94j,96j
を閉じる事により、このファンホールド紙Pをプリンタ
10にセットする(S10)。このようにファンホール
ド紙Pをプリンタ10にセットした後、プリンタ10の
電源を投入(ON)すると(S12)、プリンタ10に
おける制御ユニット24内のROMやRAM等のメモリ
チェック、レーザスキャニングユニット(LSU)14
内のポリゴンミラー、レーザダイオード(LD)、水平
同期信号を検出する為の検出部の動作チェック、あるい
は、プロセスユニット18内の現像部42のトナーの有
無の判断等のプリンタセルフテスト、及び、定着ユニッ
ト24におけるヒートローラ128のハロゲンランプへ
の通電を行いこれを所定温度まで加熱するウォーニング
アップを開始する(S14)。
【0141】この後、プリンタ10がエラー状態である
か否かを判断する(S16)。このステップS16にお
けるエラー判断は、例えば、ペーパンプティセンサ(P
ES)258がオフしており、S10でにおいてファン
ホールド紙Pがセットされていないと判断される場合
や、プロセスユニット18における現像部42において
トナーが無いと判断される等、実質的にプリント動作を
実行することが出来ない場合に、エラーが発生している
と判断する様に設定されている。
【0142】そして、このステップS16においてエラ
ーの発生が無いと判断される場合には、オペレーション
パネル125からのファンホールド紙Pの各頁の用紙長
に関するデータの入力の有無を判断する(S18)。こ
こで、オペレーションパネル125からの用紙長に関す
るデータの入力が無い限り(S18でNO)、CPUの
レジスタに初期設定されている内容の通り、ファンホー
ルド紙Pの各頁の用紙長さとして標準サイズの11inch
が設定され、また、各頁の用紙長さの刻み単位として1
/2inchが設定される。一方、別の用紙長に関するデー
タが入力された場合には、この入力された各頁の用紙長
及び各頁の刻み単位を示す情報を、新規に設定する(S
20)。
【0143】尚、このようなファンホールド紙Pの各頁
の用紙長さ及び各頁の用紙長さの刻み単位は、オペレー
ションパネル125からの入力設定に限られることな
く、例えば、ホストコンピュータ256から制御コード
によって設定する事も可能である。
【0144】そして、ホストコンピュータ256からの
プリントデータの受信を待ち(S22)、この受信待ち
の間(S22でNOと判断されている間)、オペレーシ
ョンパネル125からのファンホールド紙Pの各頁の用
紙長に関するデータの入力を許容する。そして、プリン
トデータの受信があると(S22でYES)、後述する
プリント動作におけるヒューザモータ86の速度制御の
為の割り込みルーチンを実行する際の初期設定処理とし
て、後述する前S2信号を「MIDDLE」に設定させ
た上で(S24)、プリント動作を開始する(S2
6)。尚、このプリント動作の具体的制御手順は、サブ
ルーチンとして、後に詳細に説明する。
【0145】このステップS26におけるプリント動作
が終了すると、上述したステップS16におけるエラー
判断と同様なエラー判断を実行し(S28)、エラー発
生状態ではないと判断される場合には(S28でN
O)、上述したステップS18に戻り、オペレーション
パネル125からのファンホールド紙Pの各頁の用紙長
に関するデータの入力を許容した状態で、次のプリント
データの受信を待つ。一方、ステップS28においてエ
ラー発生状態であると判断される場合、即ち、ファンホ
ールド紙Pの用紙切れやトナーがなくなったと判断され
る場合には、上述したステップS16でエラー発生状態
であると判断される場合と同様に、プリンタ10の駆動
を停止し(S30)、オペレーションパネル256に発
生したエラー状態を表示し(S32)、このエラーの解
除及び修理を待って(S34)、上述したステップS1
0に戻って、プリンタ10を再起動する。このような制
御手順を電源が切られるまで継続する。
【0146】[長さパラメータの説明]次に、上述した
ステップS26におけるプリント動作の具体的な制御手
順を説明するが、この前に、この制御手順の説明におい
て用いられる各種の長さパラメータを図43を参照して
説明する。
【0147】先ず、感光ドラム16と転写部44との間
の位置から転写位置(TP)が規定され、また、ペーパ
エンプティセンサ(PES)258の配設位置とバック
テンションローラ対70a,70bとの間に、ホームポ
ジション(HP)が設定される。また、感光ドラム16
の感光層上へのレーザ走査位置(LSP)から転写位置
(TP)までの感光ドラム16の回転方向に沿う外周長
さだけ、転写位置(TP)からファンホールド紙Pの搬
送方向上流側に位置する搬送路68上に、露光開始位置
(ESP)が規定される。また、定着ユニット22にお
けるヒートローラ128とプレスローラ130との転接
位置において定着位置(FP)が規定され、プリンタ1
0の排出口28から所定距離だけ外方に出た位置におい
て、ストップ位置(STOP)が規定される。
【0148】ここで、露光開始位置(ESP)とホーム
ポジション(HP)との間の搬送路68に沿う距離とし
て「第1の距離L1」を規定し、露光開始位置(ES
P)と転写位置(TP)との間の搬送路68に沿う距離
として「第2の距離L2」を規定し、露光開始位置(E
SP)とトップセンサ126の配設位置(PTS)との
間の搬送路68に沿う距離として「第3の距離L3」を
規定し、露光開始位置(ESP)と定着位置(FP)と
の間の搬送路68に沿う距離として「第4の距離L4」
を規定し、露光開始位置(ESP)とストップ位置(S
TOP)との間の搬送路68に沿う距離として「第5の
距離L5」を規定し、そして、上述したホームポジショ
ン(HP)とストップ位置(STOP)との間の搬送路
68に沿う距離として「第6の距離L6」を規定する。
【0149】[プリント動作の制御手順の説明]次に、
上述したステップS26におけるプリント動作の具体的
な制御手順を、図44乃至図51に示すフローチャート
を参照して、詳細に説明する。
【0150】先ず、上述したメインルーチンにおいて、
ステップS26に至ると、プリント動作を実行する為の
サブルーチンがコールされる。このサブルーチンがコー
ルされると、先ず、ヒートローラ128が所定の定着温
度に至り定着可能状態となったかを判断し(S10
0)、未だ定着温度までヒートローラ128が加熱され
ていない場合には、ウォーミングアップ動作を実行し
(S102)、既にヒートローラ128の温度が定着温
度まで上昇している場合、または、ステップS102で
ウォーミングアップが終了して、ヒートローラ128の
温度が定着温度まで上昇した場合には、上述したステッ
プS18またはS20で設定されたファンホールド紙P
の各頁の用紙長さ及び刻み単位に基づき、PFS信号を
選択する(S104)。
【0151】詳細には、このステップS104において
は、上述した様に、オペレーションパネル125からの
用紙長に関するデータの入力が無い限り、ファンホール
ド紙Pの各頁の用紙長さを標準サイズの11inchと設定
し、また、各頁の刻み単位を1/2inchと設定している
ので、この様に各頁の刻み単位が1/2inchに設定され
ている場合には、PFSセレクタ124の制御スイッチ
124fへの制御ラインS1,S2に共に「L」レベル
の切替え制御信号を出力し、このPFSセレクタ124
の出力端子124eからは、1/2″PFSがPFSと
して選択されて出力される様にする。
【0152】一方、オペレーションパネル125から入
力されたファンホールド紙Pの各頁の用紙長の刻み単位
が1/6inchである場合には、PFSセレクタ124の
制御スイッチ124fへの制御ラインS1に「H」レベ
ルの、また、制御ラインS2に「L」レベルの切替え制
御信号を夫々出力し、このPFSセレクタ124の出力
端子124eからは、1/6″PFSがPFSとして選
択されて出力される様にする。また、この入力された用
紙長の刻み単位が1/8inchである場合には、PFSセ
レクタ124の制御スイッチ124fへの制御ラインS
1に「L」レベルの、また、制御ラインS2に「H」レ
ベルの切替え制御信号を夫々出力し、このPFSセレク
タ124の出力端子124eからは、1/8″PFSが
PFSとして選択されて出力される様にする。
【0153】この後、トップセンサ(PTS)126が
オンしているか否かを判断する(S106)。このステ
ップS106においてトップセンサ(PTS)126が
オフしていると判断される場合には、上述したS10で
トラクタユニット74にセットしたファンホールド紙P
が、未だ、トップセンサ(PTS)126を横切る状態
まで搬送されていないと判断される場合、換言すれば、
トップセットされていない状態であり、一方、トップセ
ンサ(PTS)126がオンしていると判断される場合
には、上述したS10でトラクタユニット74にセット
したファンホールド紙Pが、既に、トップセンサ(PT
S)126を横切る状態まで搬送されていると判断され
る場合、換言すれば、既にトップセットを終了している
状態である。この為、トップセンサ(PTS)126が
オフしていると判断される場合には、トップセット動作
を実行し、オンしていると判断される場合には、既にプ
リント動作が終了した後のプリント動作の再起動状態で
あると判断し、ファンホールド紙Pの引き戻し動作を実
行する。尚、このトップセット動作は、後に詳細に説明
する。
【0154】ここで、トップセンサ(PTS)126が
オンした状態で搬送機構20が停止し、ファンホールド
紙Pの搬送を中断している状態において、その搬送停止
制御は後に詳細に説明するが、プリント済みの全頁を操
作者がチェックすることが出来る様にする為に、プリン
ト済みの頁(即ち、そのプリント動作における定着済み
の最終頁)の後端を規定するミシン目Pbが、ストップ
位置(STOP)において停止する様に設定されてい
る。換言すれば、次のプリント動作に用いられる所の、
プリント済み最終頁に引き続く頁(即ち、未転写・未定
着の先頭頁)の先端を規定するミシン目Pbが、ストッ
プ位置(STOP)まで搬送された状態で停止している
事になる。
【0155】次に、上述したステップS106でYES
と判断される場合、即ち、既にプリント動作が終了した
後のプリント動作の再起動状態であり、ファンホールド
紙Pのトップセットが既に終了していると判断される場
合には、レーザスキャニングユニット(LSU)32を
起動し(S108)、プロセスユニット34を駆動する
メインモータ82を起動し(S110)、定着ユニット
22を駆動するヒューザモータ86を起動し(S11
2)た上で、ファンホールド紙Pの引き戻し時に、プリ
ント先頭頁のミシン目Pbがホームポジション(HP)
まで引き戻される際に発生するPFSの値をカウントす
る為に、PFSカウンタAに、距離L6に基づき既にセ
ットされている各頁の用紙長さの刻み単位に夫々応じた
値を設定する(S114)。即ち、PFSカウンタAに
は、 A=L6÷m で演算される値が設定される。
【0156】尚、mは、上述したステップS104にお
いて予め選択した所の、各ページの用紙長さの刻み単位
に応じて設定される変数であり、各ページの用紙長さが
1/2inch刻み単位で規定されている場合には、このm
は「2」に設定され、1/6inch刻み単位で規定されて
いる場合には、「6」に設定され、1/8inch刻み単位
で規定されている場合には、「8」に設定されている。
【0157】このようにファンホールド紙Pの引き戻し
時の駆動制御に必要となるPFSカウンタAに所定の値
を設定した後、PFS割り込み処理の実行を許可する
(S116)。このPFS割り込み処理は、後に割り込
みルーチンとして図49に示すフローチャートを用いて
詳細に説明するが、PFSが出力される毎に、上述した
第1のPFSカウンタAの他、搬送に係わる各種のカウ
ンタの値をPFSパルスが1つ出力される毎に減算する
様に設定されている。
【0158】そして、トラクタユニット74を駆動する
トラクタモータ84を逆転駆動し(S118)、ファン
ホールド紙Pを引き戻し搬送する。そして、上述した第
1のPFSカウンタAが「0」に戻るまでにトップセン
サ(PTS)126がオフする、即ち、ファンホールド
紙Pの先端が通過するか否かを判別する(S120,S
122)。ここで、PFSカウンタAが「0」に戻るま
でにトップセンサ(PTS)126がオフする場合(S
120でYES)とは、プリント済みの頁が上述したス
トップ位置(STOP)で既に切り取られており、今回
プリントしようとする頁の先頭がファンホールド紙P全
体としての先頭となっている事を意味している。この
為、上述したステップS106でトップセンサ(PT
S)126がオフしたと判断される場合に実行されるト
ップセット動作と略同一の準トップセット動作を実行す
る。尚、この準トップセット動作は、後に詳細に説明す
る。
【0159】一方、PFSカウンタAの値が「0」に戻
るまでトップセンサ(PTS)126がオフしない場合
(S120でNO)とは、プリント済みの頁が切り取ら
れておらず、このファンホールド紙Pの引き戻し搬送に
伴い、プリンタ10内に引き戻されてきている事を意味
している。この為、PFSカウンタAの値が「0」に戻
り、今回プリントされる事になる頁の先頭のミシン目P
bがホームポジションに位置した時点で、これの前方に
つながっているプリント済みの頁は、必ず、トラクタユ
ニット74に係合されており、このトラクタ74の駆動
により搬送可能な状態にもたらされている事になる。こ
の為、PFSカウンタAの値が「0」に戻った時点(S
122でYES)で、トラクタモータ84の駆動を停止
して、ファンホールド紙Pの搬送を停止する(S12
4)。
【0160】このようにして、今回のプリント動作が開
始され得る状態となり、図45に示す制御手順を引き続
き実行する事により、1頁目へプリント動作が実行され
る事になる。
【0161】即ち、ステップS124においてトラクタ
モータ84の駆動を停止した後、プロセスユニット18
における帯電部40及び現像部42にバイアス電圧を印
加させ、また、プロセスユニット18の制御状態を初期
化する(S126)。そして、ファンホールド紙Pの搬
送時に、プリント先頭頁のミシン目Pbをホームポジシ
ョン(HP)から転写位置(TP)まで送る際に発生す
るPFSの値をカウントする為に、PFSカウンタB
に、ホームポジション(HP)から転写位置(TP)ま
での距離(L1+L2)に基づき、既にセットされてい
る各頁の用紙長さの刻み単位に夫々応じた値を設定する
(S128)。即ち、このPFSカウンタBには、 B=(L1+L2)÷m で演算される値が設定される。このようにPFSカウン
タBを設定した後、トラクタモータ84を正転駆動し
(S130)、ファンホールド紙Pを送り搬送する。
【0162】次に、露光開始時のPFSカウント数B
1、即ち、プリント先頭頁のミシン目Pbが露光開始位
置(ESP)から転写位置(TP)まで送る際に必要と
なるPFSの値を示すPFSカウント数B1を、既にセ
ットされている各頁の用紙長さの刻み単位に夫々応じて
設定する(S132)。ここで、PFSカウント数B1
は、 B1=L2÷m で規定される。
【0163】この様に、PFSカウント値B1を設定し
た後、PFS割り込み処理を許可し(S134)、これ
が実行される事により、PFSカウンタBの値がPFS
カウント値B1となるのを待つ(S136)。このステ
ップS136でPFSカウンタBの値がPFSカウント
値B1となった時点で(S136でYES)、今回プリ
ントされる頁の先頭のミシン目Pbが露光開始位置(E
SP)に至った事を意味する。この為、この時点からレ
ーザスキャニングユニット(LSU)14により、感光
ドラム16の感光層上に、これの走査開始位置(LS
P)から1頁目の露光動作を開始する(S138)。
【0164】そして、ファンホールド紙Pの搬送時に、
プリント先頭頁のミシン目Pbを露光開始位置(ES
P)から定着位置(FP)まで送る際に発生するPFS
の値をカウントする為に、PFSカウンタCに、露光開
始位置(ESP)から定着位置(FP)までの距離(L
4)に基づき、既にセットされている各頁の用紙長さの
刻み単位に夫々応じた値を設定すると共に、露光開始位
置(ESP)から転写位置(TP)までファンホールド
紙Pが搬送する間に発生するPFS数から上述したPF
SカウンタCの値を減じた値C1を設定する(S14
0)。即ち、このPFSカウンタCには、 C=L4÷m で演算される値が設定される。また、PFSカウント数
C1は、 C1=C−L2÷m で規定される。
【0165】そして、PFSカウンタBの値が「0」に
なることを待つ(S142)。このPFSカウント値B
が「0」になった時点で、プリント先頭頁のミシン目P
bが転写位置(TP)に至った事を意味しており、この
転写位置(TP)で感光ドラム16上の1頁目のトナー
像の1頁目のファンホールド紙P上への転写動作が開始
され、感光ドラム16の回転及びこの回転に同期したフ
ァンホールド紙Pの搬送に応じて、順次、1頁目のファ
ンホールド紙P上にトナー像が転写される事になる。そ
して、更に、トラクタユニット74の駆動が継続される
事により、転写済みの1頁目のファンホールド紙Pは定
着ユニット22を通過し、ここでトナー像は1頁目のフ
ァンホールド紙P上に定着される事になる。
【0166】一方、このステップS142の実行の後、
PFSカウンタBに、既にセットされている各頁の用紙
長さに基づき、同様に既にセットされている各頁の用紙
長さの刻み単位に夫々対応した初期値を設定する(S1
44)。即ち、このPFSカウンタBには、 B=各頁の用紙長さ÷m で演算される値が設定される。即ち、このステップS1
44においては、次頁の先頭が定義され、図46に示す
連続プリントの処理手順が引き続き実行される事にな
る。
【0167】即ち、連続プリント処理が開始されると、
先ず、上述したステップS144で設定したPFSカウ
ンタBの値が、PFS割り込み処理を実行する事によ
り、PFSカウント値B1となるのを待つ(S14
6)。このステップS146でPFSカウンタBの値が
PFSカウント値B1となった時点で(S146でYE
S)、次頁の先頭のミシン目Pbが露光開始位置(ES
P)に至った事を意味する。ここで、一旦、エラー状態
が発生しているか否かを判断し(S148)、ペーパエ
ンプティセンサ258もオフしておらず、また、トナー
も無くなっておらず、エラー状態が発生していないと判
断される場合(S148でNO)には、次頁のプリント
データの有無を判断する(S150)。そして、次頁の
プリントデータがあると判断される場合(S150でY
ES)には、この時点からレーザスキャニングユニット
(LSU)14により、感光ドラム16の感光層上に、
これの走査開始位置(LSP)から次頁の露光動作を開
始する(S152)。
【0168】そして、PFSカウンタBの値が「0」に
なることを待ち(S154)、このPFSカウント値B
が「0」になった時点で、次頁のミシン目Pbが転写位
置(TP)に至った事を意味しており、この転写位置
(TP)で感光ドラム16上の次頁のトナー像の次頁の
ファンホールド紙P上への転写動作が開始され、感光ド
ラム16の回転及びこの回転に同期したファンホールド
紙Pの搬送に応じて、順次、次頁のファンホールド紙P
上にトナー像が転写される事になる。そして、更に、ト
ラクタユニット74の駆動が継続される事により、転写
済みの次頁のファンホールド紙Pは定着ユニット22を
通過し、ここでトナー像は次頁のファンホールド紙P上
に定着される事になる。
【0169】一方、このステップS154の実行の後、
PFSカウンタBに、既にセットされている各頁の用紙
長さに基づき、同様に既にセットされている各頁の用紙
長さの刻み単位に夫々対応した初期値を設定する(S1
56)。即ち、このPFSカウンタBには、 B=各頁の用紙長さ÷m で演算される値が設定される。即ち、このステップS1
56においては、次々頁の先頭が定義される事になる。
このようにして、上述したステップS146に戻り、次
々頁に関して、ステップS146乃至156の制御手順
を繰り返し実行する。
【0170】ここで、上述したステップS148におい
てエラーあり、即ち、ペーパエンプティセンサ258が
オフしてファンホールド紙Pが途切れた事やトナーがな
くなった事が検出された場合、または、上述したステッ
プS150において次頁のプリントデータが無いと判断
された場合には、図47に示すプリント停止処理が引き
続き実行される事になる。
【0171】即ち、プリント停止処理が開始されると、
先ず、ファンホールド紙Pの搬送時に、プリント先頭頁
のミシン目Pbをホームポジション(HP)からストッ
プ位置(STOP)まで送る際に発生するPFSの値を
カウントする為に、PFSカウンタDに、露光開始位置
(ESP)からストップ位置(STOP)までの距離
(L5)に基づき、既にセットされている各頁の用紙長
さの刻み単位に夫々応じた値を設定すると共に、プリン
トした最終頁の後端を規定するミシン目Pbが転写位置
(TP)を過ぎるまでに発生するPFS数を、上述した
PFSカウンタDの値から減じた値D1と、プリントし
た最終頁の後端を規定するミシン目Pbが定着位置(F
P)を過ぎるまでに発生するPFS数を、上述したPF
SカウンタDの値から減じた値D2とを設定する(S1
58)。即ち、このPFSカウンタDには、 D=L5÷m で演算される値が設定される。また、PFSカウント数
D1は、 D1=D−L2÷m で規定され、また、PFSカウント数D2は、 D1=D−L4÷m で規定される。
【0172】そして、PFSカウンタDの値が上述した
PFSカウント数D1になることを待ち(S160)、
このPFSカウント値DがPFSカウント数D1になっ
た時点で、プリント最終頁の後端を規定するミシン目P
bが転写位置(TP)に至った事を意味しているので、
これ以降の転写動作を禁止する為に、転写部44への転
写バイアス電圧の印加を停止すると共に、転写部44の
コロナ帯電器46を定着位置から退避位置へ移動(下
降)させる(S162)。そして、引き続き、PFSカ
ウンタDの値が上述したPFSカウント数D2になるこ
とを待ち(S164)、このPFSカウント値DがPF
Sカウント数D2になった時点で、プリント最終頁の後
端を規定するミシン目Pbが定着位置(FP)に至った
事を意味しているので、これ以降の定着動作を禁止する
為に、定着ユニット22におけるプレスローラ130を
ヒートローラ128から下方に離間させる(S16
6)。
【0173】更に、PFSカウンタDの値が「0」にな
ることを待ち(S168)、このPFSカウント値Dが
「0」になった時点で、プリント最終頁の後端を規定す
るミシン目Pbが、ストップ位置(STOP)に至った
事を意味しているので、これ以降のファンホールド紙P
の搬送動作を禁止する為に、トラクタモータ84の駆動
を停止し、ファンホールド紙Pの搬送を停止させる(S
170)。そして、PFS割り込み処理を禁止し(S1
72)、帯電部40及び現像部42へのバイアス電圧の
印加を停止し(S174)、プロセスユニット18を駆
動するメインモータ82の駆動を停止し(S176)、
定着ユニット22のヒューザモータ86の駆動を停止し
(S178)、そして最後に、レーザスキャニングユニ
ット(LSU)14の駆動を停止する(S180)。こ
のようにして、一連のプリンタ動作を終了し、元のメイ
ンルーチンにリターンする。
【0174】このように、この一実施例においては、プ
リント動作の終了に伴い、プリント済みの最終頁をプリ
ンタ10のハウジング12外に取り出しており、詳細に
は、プリント済みの最終頁の後端を規定するミシン目P
bが、ハウジング12外に設定されてたストップ位置
(STOP)に至るまで搬送して停止する様に設定され
ている。この結果、この一実施例では、操作者がプリン
トされた全ての頁に渡り、そのプリント状態をチェッ
ク、または、プリント内容を読むことが出来る事とな
り、例えば、転写白抜け等のプリント不良がある場合や
間違った頁をプリントしてしまった場合等が発生した際
に、即座に、プリント動作のやり直し等、対応策を講じ
ることが出来る事になり、作業性が向上する事になる。
【0175】[トップセット及び準トップセット動作の
説明]次に、上述したトップセット動作及び準トップセ
ット動作について、図48を参照して説明する。
【0176】先ず、上述したステップS106でトップ
センサ(PTS)126がオフしていると判断される場
合には、ファンホールド紙Pの先端位置がトップセンサ
(PTS)を通過した時点で、露光開始位置(ESP)
のファンホールド紙Pの搬送方向上流側に最も近接して
位置しているミシン目Pbを探し出す為のトップセット
動作を開始する。
【0177】即ち、上述したステップS106でNOと
判断された状態では、駆動系は未だ起動されていないの
で、レーザスキャニングユニット(LSU)32を起動
し(S182)、プロセスユニット34を駆動するメイ
ンモータ82を起動し(S184)、定着ユニット22
を駆動するヒューザモータ86を起動し(S186)た
上で、プロセスユニット18における帯電部40及び現
像部42にバイアス電圧を印加させ、また、プロセスユ
ニット18の制御状態を初期化する(S188)。そし
て、トラクタモータ84を正転駆動し(S190)、フ
ァンホールド紙Pを送り方向に搬送する。
【0178】この後、トップセンサ(PTS)126が
オンするのを待ち(S192)、トップセンサ(PT
S)126がオンした時点で、カウンタEを一旦「0」
にリセットする(S194)。そして、トラクタモータ
84の相パルスの1パルス毎に割り込み処理を許可する
(S196)。この割り込み処理においては、図50に
示す様に、トラクタモータ84の相パルスの1パルス毎
の出力に応じて、カウンタEをカウントアップする様に
設定されている(S240)。
【0179】そして、上述したステップS194でカウ
ンタEをリセットしてから初めて、PFSセレクタ12
4からPFSが出力されるのを待ち(S198)、PF
Sセレクタ124から最初のPFSが出力された時点
で、トラクタモータ84の相パルスの1パルス毎の割り
込み処理を禁止し(S200)、カウンタEの値と予め
設定されたファンホールド紙Pの各頁の用紙長及びこれ
の刻み単位とから、ファンホールド紙Pの先端位置がト
ップセンサ(PTS)を通過した時点で、露光開始位置
(ESP)のファンホールド紙Pの搬送方向上流側に最
も近接して位置しているミシン目Pbを、転写開始位置
(ESP)まで送る際に発生するPFSの値をカウント
値Bを演算し、設定(S202)。
【0180】ここで、このトップセット時において、P
FSカウンタEの値と予め設定されたファンホールド紙
Pの各頁の用紙長及びこれの刻み単位とから、PFSカ
ウンタBに設定する値を演算する手順を具体的に説明す
る。
【0181】即ち、トップセンサ(PTS)126から
の検出信号は、実際には、このトップセンサ(PTS)
126の配設時における取り付け精度や、ファンホール
ド紙Pの弛みや、ミシン目Pbの切り取り時の切断不良
等で、所定の設計上のタイミングから所定の範囲を有し
てばらついて出力される事になる。ここで、各頁の用紙
長を所定の整数(n)倍した値と、露光開始位置(ES
P)とトップセンサ(PTS)126の配設位置との間
の距離L3とが等しい場合には、ファンホールド紙Pの
先端がトップセンサ(PTS)126を動作させたタイ
ミングで、即ち、PTS信号が出力されたタイミング
で、ファンホールド紙Pの搬送を停止させれば、プリン
ト開始頁の先端を規定するミシン目Pbが正確に露光開
始位置(ESP)にもたらされる事になる。しかしなが
ら、このファンホールド紙Pの各頁の用紙長さの刻み単
位は、1/2inchであったり1/6inchであったり1/
8inchであったりと常に一定では無く、しかも、上述し
たようなPTS信号の出力タイミングにばらつきがあ
る。この為、各頁の用紙長を所定の整数(n)倍した値
から、露光開始位置(ESP)とトップセンサ(PT
S)126の配設位置との間の距離L3を減じた値を、
mで割った値を、PFSカウンタBに設定したとして
も、このPFSカウンタBに設定された値だけファンホ
ールド紙Pを搬送させることにより、ミシン目Pbが正
確に露光開始位置(ESP)にもたらされる保証は何も
無い。
【0182】詳細には、各頁の刻み単位が1/2inchに
設定されていて、1/2″PFSが出力されている状態
では、ミシン目Pbは互いに隣接する送り孔Paの真ん
中に常に位置する様に設定されているので、ファンホー
ルド紙Pの先頭頁の先端縁でオンされるPTS信号の出
力タイミングが上述したばらつき範囲でばらついたとし
ても、PTS信号の出力タイミングとPFSの出力タイ
ミングとの関係は変化しない(即ち、PTSの出力タイ
ミングが最大にばらついたとしても、次の1/2″PF
Sの出力タイミングまでに、このPTSは必ず出力され
る事になる)ものである。この為、このPTSの出力タ
イミングのばらつきが、各頁の刻み単位が1/2inchに
設定されている場合には、何ら問題となるものではな
い。
【0183】しかしながら、ファンホールド紙Pの各頁
の刻み単位が1/6inchや1/8inchに設定され、PF
Sセレクタ124から1/6″PFSや1/8″PFS
が出力されている場合には、先頭頁の先端縁で出力され
るPTS信号の出力タイミングと、送り孔Paの配設ピ
ッチとは無関係に出力されるPFSの出力タイミングと
の相対関係は、プリントしている頁毎に一定とはならな
い。この為、上述したばらつきが発生すると、PTS信
号の出力タイミングのばらつきにより、先頭頁の位置を
正確に検出することが出来なくなる。
【0184】この為、PTS信号が出力されてから次の
1/6″PFSまたは1/8″PFSが出力されるまで
のトラクタモータ84の相パルス数をPFSカウンタE
に設定し、このPFSカウンタEの値をカウントする事
により、PTS信号と1/PFSまたは1/8″PFS
との関係を判断する様に、この一実施例においては設定
されている。
【0185】具体的には、先ず、設計上1/6″PFS
が出力されるタイミング位置をX6、設計上1/8″P
FSが出力されるタイミング位置をX8 とし、上述した
ばらつき範囲のファンホールド紙Pの搬送方向上流側の
ばらつき範囲の端点をYU 、下流側のばらつき範囲の端
点をYD と規定するものとする。
【0186】ここで、1/6″PFSを用いてPFSを
規定している場合に、PFSカウンタEの値、即ち、P
TS信号が出力されてから最初にPFS(即ち、1/
6″PFS)が出力されるまでにカウントされるトラク
タモータ84の相パルス数Eが「7」以下であれば、P
TS信号は、ばらつき範囲の上流側端点YU から設計位
置X6 までの範囲で出力されたと判断し、また、PFS
カウンタEの値が「7」より大きければ、PTS信号
は、設計位置X6 からばらつき範囲の下流側端点YD
での範囲で出力されたと判断する。換言すれば、PTS
信号が、設計上の1/6″PFSの出力タイミングX6
よりもファンホールド紙Pの搬送方向上流側で出力され
た場合には、下流側で出力された場合と比較して、1/
6″PFSが1パルス分だけ余分にカウントされる事に
なる。
【0187】一方、1/8″PFSを用いてPFSを規
定している場合に、PFSカウンタEの値、即ち、PT
S信号が出力されてから最初にPFS(即ち、1/8″
PFS)が出力されるまでにカウントされるトラクタモ
ータ84の相パルス数Eが「20」以下であれば、PT
S信号は、ばらつき範囲の上流側端点YU から設計位置
8 までの範囲で出力されたと判断し、また、PFSカ
ウンタEの値が「20」より大きければ、PTS信号
は、設計位置X8 からばらつき範囲の下流側端点YD
での範囲で出力されたと判断する。換言すれば、PTS
信号が、設計上の1/8″PFSの出力タイミングX8
よりもファンホールド紙Pの搬送方向上流側で出力され
た場合には、下流側で出力された場合と比較して、1/
8″PFSが1パルス分だけ余分にカウントされる事に
なる。
【0188】このように予め設定しておく事により、P
TS信号が、ばらつき範囲の上流側端点YU と、1/
6″PFSの設計上の出力タイミングX6 または1/
8″PFSの設計上の出力タイミングX8 との間で出力
された場合には、 B=(用紙長*n−L3+L2)÷m で規定される値を、PFSカウンタBに設定する。一
方、PTS信号が、ばらつき範囲の下流側端点YD と、
1/6″PFSの設計上の出力タイミングX6 または1
/8″PFSの設計上の出力タイミングX8 との間で出
力された場合には、 B=(用紙長*n−L3+L2)÷m−1 で規定される値を、PFSカウンタBに設定する。
【0189】ここで、PFSカウンタBに設定する値に
L2を加味しているのは、ステップS202の直後に実
行されるステップS132で、L2÷mからPFSカウ
ント値B1を規定し、ステップS136で、このPFS
カウンタBの値がB1に至るのを待って、ステップS1
38で露光を開始する様に設定されているからである。
【0190】このようにステップS202においてカウ
ンタEの値と各頁の用紙長さ及びこれの刻み単位とから
PFSカウンタBを計算する事により、一連のトップセ
ットの制御手順を終了し、上述したステップS132に
進み、これ以下の制御手順を実行する事により、上述し
た様にして、プリント開始頁の先端を規定するミシン目
Pbが露光開始位置(ESP)を通過する時点で、レー
ザスキャニングユニット14により感光ドラム16の走
査位置(LSP)で像露光を開始し、そして、このミシ
ン目Pbが転写位置(TP)にもたらされた時点で、1
頁目の転写動作が開始され、このようにしてプリント動
作が実行される事になる。
【0191】一方、上述したステップS120でトップ
センサ(PTS)126がオフしていると判断される場
合には、戻されてきたファンホールド紙Pの先端位置が
トップセンサ(PTS)126を横切った時点で、露光
開始位置(ESP)のファンホールド紙Pの搬送方向上
流側に最も近接して位置しているミシン目Pbを、露光
開始位置(ESP)にもたらす為の準トップセット動作
を開始する。この準トップセット動作においては、ステ
ップS120においてYESと判断された時点で、トラ
クタモータ84の駆動を停止し(S204)、ファンホ
ールド紙Pの搬送を停止する。この後、上述したトップ
セット動作におけるステップS188に進み、これ以降
の制御手順を同様に実行する。このようにして、一連の
準トップセットの制御手順を終了し、上述したステップ
S132に進み、これ以下の制御手順を実行する事によ
り、上述した様にして、露光開始位置(ESP)にもた
らされたミシン目Pbを頁先端とするファンホールド紙
Pの頁部分に、1頁目のプリント動作が実行される事に
なる。
【0192】このようにして、この一実施例において
は、例え、各頁の用紙長さの刻み単位が1/2inch以外
の、例えば、1/6inchや1/8inchであったとして
も、この刻み単位を予め制御ユニット24に設定してお
く事により、これら用紙長さの刻み単位に対応したファ
ンホールド紙Pの搬送制御及びプリント制御動作を実行
することが出来、これら異なる刻み単位を有する頁の用
紙長を備えたファンホールド紙Pであっても、各頁の先
頭を規定するミシン目を常に正確に基準として、確実に
プリント動作を実行することが出来る事になる。
【0193】[PFS割り込みルーチンの説明]次に、
上述したステップS116及びステップS134で実行
されるPFS割り込みルーチンをの制御手順を図49を
参照して説明する。
【0194】先ず、このPFS割り込みルーチンが起動
すると、PFSカウンタAの値が「0」であるかを判断
し(S212)、「0」で無い場合のみPFSカウンタ
Aの値を「1」だデクリメントする(S214)。ま
た、PFSカウンタBの値が「0」であるかを判断し
(S216)、「0」で無い場合のみPFSカウンタB
の値を「1」だデクリメントする(S218)。次に、
PFSカウンタCの値が「0」であるかを判断し(S2
20)、「0」である場合には、更に、PFSカウンタ
Dの値が「0」であるかを判断し(S222)、「0」
で無い場合のみPFSカウンタDの値を「1」だデクリ
メントする(S224)。
【0195】このようにして、一連の割り込み制御手順
を終了して、この割り込み制御手順を起動した直後のサ
ブルーチンのステップにリターンする。
【0196】一方、上述したPFSカウンタCの値が
「0」で無い場合には、PFSカウンタCの値を「1」
だけデクリメントし(S226)、PSFカウンタCの
値がPFSカウント値C1となったかを判断し(S22
0)、C1となった場合のみ、即ち、プリント頁の先端
を規定するミシン目Pbが転写位置にもたらされたと判
断される場合にのみ、転写部44にバイアス電圧を印加
すると共に、コロナチャージャ46を退避位置から転写
位置まで移動(上昇)させる(S230)。そして、P
FSカウンタCの値が「0」であるかを判断し(S23
2)、「0」である場合のみ、定着ユニット22におい
てプレスローラ130をヒートローラ128に転接させ
て定着動作を開始すると共に、テンションセンサ76の
検出結果に基づきヒューザモータ86のスピードコント
ロールを開始する(S234)。尚、このヒューザモー
タ86のスピードコントロールについては、図51を参
照して、別途サブルーチンとして説明する。
【0197】このようにステップ234を実行した後、
上述したステップ222に進み、これ以下の制御手順を
実行し、ステップ224を実行した後、一連の割り込み
制御手順を終了して、この割り込み制御手順を起動した
直後のサブルーチンのステップにリターンする。
【0198】[ヒューザモータ86の駆動速度制御の説
明]次に、図51を参照して、上述したステップS23
4で実行される所の、テンションセンサ76の検出結果
に基づきヒューザモータ86のスピードコントロールの
制御手順をサブルーチンとして説明する。この制御手順
においては、トラクタモータ84の回転速度、即ち、ト
ラクタユニット74におけるファンホールド紙Pの搬送
速度を一定に保持した状態で、これに対して、ヒューザ
モータ86の回転速度、即ち、ヒートローラ128の回
転によるファンホールド紙Pの搬送速度を僅かに早く設
定し、トラクタユニット74とヒートローラ128及び
プレスローラ130の転接部との間に位置するファンホ
ールド紙Pの部分に、この速度差に基づいてテンション
を加えた状態で搬送しようとするものであるが、この速
度差をテンションセンサ76の検出結果に基づき、テン
ションプレート228が「MIDDLE」位置にある様
に、ヒューザモータ86の回転速度を制御する様に設定
されている。
【0199】先ず、このステップS234におけるヒュ
ーザモータ86のスピードコントロールがコールされる
と、テンションセンサ76からの検出信号としてのS2
信号を読み込む(S250)。次に、前回の制御手順で
読み込んだ前S2信号が、「UP」であるか、「MID
DLE」であるか、「DOWN」であるかを判断する
(S252)。ここで、上述したメインルーチンのステ
ップS24において、前S2信号は「MIDDLE」で
あると強制的に設定されている。この為、最初は、この
ステップS252において、前S2信号は「MIDDL
E」であると強制的に判断されることになる。そして、
引き続き、今回読み込んだS2信号、即ち、現S2信号
が「UP」であるか、「MIDDLE」であるか、「D
OWN」であるかを判断する(S254)。そして、こ
のステップS254において現S2信号が「MIDDL
E」であると判断されると、最初に読み込んだS2信号
によりテンションプレート228は最適の「MIDDL
E」位置にあると判断されるので、ヒューザモータ86
の回転速度を変更することなく、現S2信号を前S2信
号に定義し直した上で(S256)、一連の制御手順を
終了して、元の割り込みルーチンにリターンする。
【0200】一方、上述したステップS252が2回目
以降のサブルーチンのコールである場合には、上述した
ステップS256において前S2信号が存在する。この
為、2回目以降に実行されるステップS252において
は、前回の制御手順で読み込んだ前S2信号が、「U
P」であるか、「MIDDLE」であるか、「DOW
N」であるかを判断する。このステップS252におい
て、前S2信号は「MIDDLE」であると判断された
場合、引き続き、今回読み込んだS2信号、即ち、現S
2信号が「UP」であるか、「MIDDLE」である
か、「DOWN」であるかを判断する(S254)。そ
して、このステップS254において現S2信号が「M
IDDLE」であると判断されると、前回の読み込み動
作においても今回の読み込み動作においてもテンション
プレート228は最適の「MIDDLE」位置にあると
判断されるので、ヒューザモータ86の回転速度を変更
することなく、現S2信号を前S2信号に定義し直した
上で(S256)、一連の制御手順を終了して、元の割
り込みルーチンにリターンする。
【0201】一方、上述したステップS252におい
て、前S2信号が「MIDDLE」であると判断された
状態で、次に、ステップS254で、今回読み込んだS
2信号、即ち、現S2信号が「DOWN」であると判断
される場合には、テンションプレート228が、最適の
「MIDDLE」位置から下限の「DOWN」位置に下
降した事、即ち、ヒューザモータ86の回転速度が相対
的に速くなってファンホールド紙Pのテンションが高ま
り、テンションプレート228が下限位置まで下降した
事を意味しているので、ヒューザモータ86の回転速度
を多めの0.7%だけ減速させ(S262)、テンショ
ンを低める様にした後、現S2信号を前S2信号に定義
し直した上で(S256)、一連の制御手順を終了し
て、元の割り込みルーチンにリターンする。
【0202】また、上述したステップS252におい
て、前S2信号が「MIDDLE」であると判断された
状態で、次に、ステップS254で、今回読み込んだS
2信号、即ち、現S2信号が「UP」であると判断され
る場合には、テンションプレート228が、最適の「M
IDDLE」位置から上限の「UP」位置に上昇した
事、即ち、ヒューザモータ86の回転速度が相対的に遅
くなってファンホールド紙Pのテンションが弱まり、テ
ンションプレート228が上限位置まで上昇した事を意
味しているので、ヒューザモータ86の回転速度を多め
の0.7%だけ増速させ(S268)、テンションを高
める様にした後、現S2信号を前S2信号に定義し直し
た上で(S256)、一連の制御手順を終了して、元の
割り込みルーチンにリターンする。
【0203】一方、上述したステップS252におい
て、前S2信号が「UP」であると判断された状態で、
次に、ステップS258で、今回読み込んだS2信号、
即ち、現S2信号が「DOWN」であると判断される場
合には、テンションプレート228が、上限の「UP」
位置から下限の「DOWN」位置まで一気に下降した
事、即ち、ヒューザモータ86の回転速度が相対的に急
速に速くなってファンホールド紙Pのテンションが強ま
った事を意味しているので、上述したステップS262
に進み、ヒューザモータ86の回転速度を多めの0.7
%だけ減速させ、テンションを低める様にした後、現S
2信号を前S2信号に定義し直した上で(S256)、
一連の制御手順を終了し、元の割り込みルーチンにリタ
ーンする。
【0204】また、上述したステップS252におい
て、前S2信号が「UP」であると判断された状態で、
次に、ステップS258で、今回読み込んだS2信号、
即ち、現S2信号が「MIDDLE」であると判断され
る場合には、テンションプレート228が、上限の「U
P」位置から最適の「MIDDLE」位置に下降した
事、即ち、ヒューザモータ86の回転速度が相対的に僅
かに速くなって、ファンホールド紙Pのテンションが少
し高まった事を意味しているので、ヒューザモータ86
の回転速度を少なめの0.35%だけ減速させ(S26
0)、テンションを低める様にした後、現S2信号を前
S2信号に定義し直した上で(S256)、一連の制御
手順を終了して、元の割り込みルーチンにリターンす
る。
【0205】また、上述したステップS252におい
て、前S2信号が「UP」であると判断された状態で、
次に、ステップS258で、今回読み込んだS2信号、
即ち、現S2信号が「UP」であると判断される場合に
は、テンションプレート228が、上限の「UP」位置
に維持されたままである事、即ち、前回の制御手順にお
いて、ヒューザモータ86の回転速度を高めたにも拘ら
ず、ファンホールド紙Pの速度変化の遷移状態にあって
ファンホールド紙Pのテンションに変化が実質的に発生
していない事を意味しているので、テンションの変化を
待つ為、ヒューザモータ86の回転数を変更制御するこ
となく、現S2信号を前S2信号に定義し直した上で
(S256)、一連の制御手順を終了して、元の割り込
みルーチンにリターンする。
【0206】一方、上述したステップS252におい
て、前S2信号が「DOWN」であると判断された状態
で、次に、ステップS264で、今回読み込んだS2信
号、即ち、現S2信号が「UP」であると判断される場
合には、テンションプレート228が、下限の「DOW
N」位置から上限の「UP」位置まで一気に上昇した
事、即ち、ヒューザモータ86の回転速度が相対的に急
速に遅くなって、ファンホールド紙Pのテンションが低
くなった事を意味しているので、上述したステップS2
68に進み、ヒューザモータ86の回転速度を多めの
0.7%だけ増速させ、テンションを高める様にした
後、現S2信号を前S2信号に定義し直した上で(S2
56)、一連の制御手順を終了し、元の割り込みルーチ
ンにリターンする。
【0207】また、上述したステップS252におい
て、前S2信号が「DOWN」であると判断された状態
で、次に、ステップS264で、今回読み込んだS2信
号、即ち、現S2信号が「MIDDLE」であると判断
される場合には、テンションプレート228が、下限の
「DOWN」位置から最適の「MIDDLE」位置に上
昇した事、即ち、ヒューザモータ86の回転速度が相対
的に僅かに遅くなって、ファンホールド紙Pのテンショ
ンが低くなった事を意味しているので、ヒューザモータ
86の回転速度を少なめの0.35%だけ増速させ(S
266)、テンションを僅かに高める様にした後、現S
2信号を前S2信号に定義し直した上で(S256)、
一連の制御手順を終了して、元の割り込みルーチンにリ
ターンする。
【0208】また、上述したステップS252におい
て、前S2信号が「DOWN」であると判断された状態
で、次に、ステップS264で、今回読み込んだS2信
号、即ち、現S2信号が「DOWN」であると判断され
る場合には、テンションプレート228が、下限の「D
OWN」位置に維持されたままである事、即ち、前回の
制御手順において、ヒューザモータ86の回転速度を速
めたにも拘らず、ファンホールド紙Pの速度変化の遷移
状態にあってファンホールド紙Pのテンションに変化が
実質的に発生していない事を意味しているので、テンシ
ョンの変化を待つ為、ヒューザモータ86の回転数を変
更制御することなく、現S2信号を前S2信号に定義し
直した上で(S256)、一連の制御手順を終了して、
元の割り込みルーチンにリターンする。
【0209】[定着ユニット22における制御動作]以
下に、図52乃至図59を参照して、制御ユニット24
による定着ユニット22における定着制御動作を上述し
た図44乃至図51に示すプリント動作の制御手順から
取り出した状態で、更に具体的に説明する。尚、以下の
説明においては、説明を簡略化させる為、ファンホール
ド紙Pの各頁の用紙長さを11inchと設定し、また、用
紙長さの刻み単位を1/2inchと設定した状態とする。
即ち、ファンホールド紙Pが1inch搬送される毎に、P
FSが2パルス出力される事になる。
【0210】尚、図57、図58及び図59は、この定
着制御動作にかかわる各アクチュエータの動作状態を示
している。ここで、図57に示す様に、以下の説明にお
いては、ホームポジション(HP)と露光開始位置(E
SP)との間の距離(即ち、図43におけるL1に相当
する距離)は1inchに設定され、露光開始位置(ES
P)と転写位置(TP)との間の距離(即ち、図43に
おけるL2に相当する距離)は2inchに設定され、転写
位置(TP)とトップセンサ(PTS)126との間の
距離(即ち、図43における(L3−L2)に相当する
距離)は6.5inchに設定され、転写位置(TP)と定
着位置(FP)との間の距離(即ち、図43における
(L4−L2)に相当する距離)は11inchに設定さ
れ、定着位置(FP)とストップ位置(STOP)との
間の距離(即ち、図43における(L5−L4)に相当
する距離)は2inchに設定されたプリンタ10に適用さ
れる場合として説明する。
【0211】先ず、プリント開始時において、定着ユニ
ット22における制御動作が開始されると、図52及び
図53に示す様に、トップセンサ(PTS)126のオ
ン/オフ状態を判別し(S299)、トップセンサ(P
TS)がオフしていると判断され、ファンホールド紙P
のトップセットが完了していない場合には、即ち、図5
8に示す状態においては、ヒューザモータ86をオンし
(S300)、トラクタモータ84を正転駆動する(S
302)。このようにして、トップセットされたファン
ホールド紙Pを送り方向Aに搬送する。そして、このト
ップセットされたファンホールド紙Pの先端が送り方向
Aに搬送されて、トップセンサ(PTS)126がオン
するのを待ち(S304)、このトップセンサ(PT
S)126がオンした時点で、PFSカウンタCの値を
「0」に設定する(S306)。尚、このようにトップ
センサ(PTS)126がオンした時点で、ファンホー
ルド紙Pの先頭頁に引き続くプリント開始頁の先端を規
定するミシン目Pbは、ホームポジション(HP)より
もファンホールド紙Pの搬送方向上流側にもたらされて
いる。
【0212】そして、更にファンホールド紙Pが送り方
向Aに搬送されて、PFSカウンタCの値が「4」にな
るのを待ち(S308)、このPFSカウンタCの値が
「2」になった時点で、電磁クラッチ184をオンして
(S310)、カムシャフト166を回転し始める。こ
の後、PRPセンサ252が第1の被検出部によりオン
されるのを待ち(S312)、このPRPセンサ252
がオンした時点で、電磁クラッチ184をオフして(S
314)、カムシャフト166の回転を停止する。この
ようなカムシャフト166の回転駆動により、転写部4
4のコロナ帯電器46は退避位置から転写位置まで上昇
移動され、転写可能状態にもたらされる一方で、定着ユ
ニット22は、図33に示す状態から、図34に示す状
態にもたらされる事になる。即ち、プレスローラ130
はヒートローラ128から下方に離間しており、被転写
状態及び被搬送状態にあるものの、排紙ローラ対80
a,80bは閉じており、ファンホールド紙Pを搬送す
る事ができる状態にもたらされる事になる。
【0213】尚、上述したPFSカウンタCの値である
「4」は、ファンホールド紙Pの先頭頁に引き続くプリ
ント開始頁の先端を規定するミシン目Pbが、少なくと
も、転写位置(TP)よりもファンホールド紙Pの搬送
方向上流側にもたらされた時点で、転写部44のコロナ
帯電器46が転写位置に上昇移動されるに十分な値とし
て設定されている。
【0214】この後、PFSカウンタCの値が「20」
になるのを待ち(S316)、このPFSカウンタCの
値が「20」になった時点で、電磁クラッチ184を再
びオンし(S318)、カムシャフト166を再び回転
駆動する。そして、PRPセンサ252が第2の被検出
部によりオンされるのを待ち(S320)、このPRP
Sセンサ252がオンした時点で、電磁クラッチ184
をオフして(S322)、カムシャフト166の回転を
停止する。このようなカムシャフト166の回転駆動に
より、定着ユニット22は、図34に示す状態から、図
35に示す状態にもたらされる事になる。即ち、プレス
ローラ130はヒートローラ128に下方から転接さ
れ、定着可能状態にもたらされる共に、排紙ローラ対8
0a,80bも互いに転接する状態にもたらされる事に
なる。
【0215】尚、上述したPFSカウンタCの値である
「20」は、ファンホールド紙Pの先頭頁に引き続くプ
リント開始頁の先端を規定するミシン目Pbが、少なく
とも、定着位置(FP)よりもファンホールド紙Pの搬
送方向上流側にもたらされた時点で、プレスローラ13
0がヒートローラ128に転接されるに十分な値として
設定されている。
【0216】一方、上述したステップS299でトップ
センサ(PTS)126がオンしており、トップセット
が既に終了して、前回のプリント動作でプリントされた
頁に引き続く頁に、プリント動作が開始されると判断さ
れる場合には、即ち、図59に示す状態においては、先
ず、ヒューザモータ86をオンし(S301)、トラク
タモータ84をオンし(S303)して正転方向に回転
駆動させた上で、その時点で、PFSカウンタCの値を
「0」に設定する(S305)。そして、PFSカウン
タCの値が「1」になった時点で、上述したステップS
310に進み、電磁クラッチ184をオンした後、これ
以下の制御手順、即ち、トップセット動作を経た後の制
御手順を実行する。このようにして、プリント開始時に
おける定着ユニット22の制御手順を終了する。
【0217】一方、プリント停止時において、定着ユニ
ット22における制御動作が開始されると、図54及び
図55に示す様に、プリントデータの終了を待って(S
330)、即ち、ファンホールド紙Pの先頭頁に引き続
くプリント開始頁の後端を規定するミシン目Pbが、露
光開始位置(ESP)を通過する時点で、PFSカウン
タCの値を「0」に設定する(S332)。そして、P
FSカウンタCの値が「4」になるのを待ち(S33
4)、このPFSカウンタCの値が「4」になった時点
で電磁クラッチ184をオンして(S336)、カムシ
ャフト166を回転し始める。この後、PRPセンサ2
52が第3の被検出部によりオンされるのを待ち(S3
38)、このPRPSセンサ252がオンした時点で、
電磁クラッチ184をオフして(S340)、カムシャ
フト166の回転を停止する。このようなカムシャフト
166の回転駆動により、定着ユニット22は、図35
に示す状態から、図36に示す状態にもたらされる事に
なる。即ち、プレスローラ130及びヒートローラ12
8と、排紙ローラ対80a,80bとは互いに転接して
いるものの、転写部44におけるコロナ帯電器46は転
写位置から退避位置に移動される事になる。
【0218】尚、上述したPFSカウンタCの値である
「4」は、ファンホールド紙Pの先頭頁に引き続くプリ
ント開始頁の後端を規定するミシン目Pbが、露光開始
位置(ESP)から転写位置(TP)まで移動するに必
要な値として設定されている。
【0219】この後、PFSカウンタCの値が「27」
になるのを待ち(S342)、このPFSカウンタCの
値が「27」になった時点で、電磁クラッチ184を再
びオンし(S344)、カムシャフト166を再び回転
駆動する。そして、PRPセンサ252が第4の被検出
部によりオンされるのを待ち(S346)、このPRP
Sセンサ252がオンした時点で、電磁クラッチ184
をオフして(S348)、カムシャフト166の回転を
停止する。このようなカムシャフト166の回転駆動に
より、定着ユニット22は、図36に示す状態から、図
34に示す状態を経て、図33に示す状態に復帰される
事になる。
【0220】尚、上述したPFSカウンタCの値である
「27」は、ファンホールド紙Pの先頭頁に引き続くプ
リント開始頁の後端を規定するミシン目Pbが、少なく
とも、定着位置(FP)よりもファンホールド紙Pの搬
送方向下流側にもたらされた時点で、プレスローラ13
0がヒートローラ128から離間し始めるに十分な値と
して設定されている。
【0221】ここで、定着ユニット22は、図36に示
す状態から、図34に示す状態を経て、図33に示す状
態に復帰される事により、ヒートローラ128とプレス
ローラ130との間に挟持されて定着されていたファン
ホールド紙Pは、プレスローラ130がヒートローラ1
28から下方に離間する事に伴い、ヒートローラ128
から下方に引き剥される事になる。即ち、この一実施例
では、図36に示す定着状態から図34に示す様に、プ
レスローラ130がヒートローラ128から下方に離間
され始めた時点で、プレスローラ130とヒートローラ
128の転接位置よりもその転接位置を下方に設定され
た排紙ローラ対80a,80bは、互いにその転接され
た状態を維持されており、しかも、下方の排紙駆動ロー
ラ80bはヒューザモータ86の駆動により回転されて
いる。従って、図34に示す状態にもたらされた時点
で、ファンホールド紙Pは排紙ローラ対80a,80b
に挟持された状態で、下方の排紙駆動ローラ80bの駆
動により送り方向に沿って搬送される事になる。
【0222】このようにして、この一実施例において
は、例え、ファンホールド紙Pが定着作用により溶けた
トナーを介してヒートローラ128の外周面に密着した
としても、プレスローラ130の下方への移動及び排紙
ローラ対80a,80bのファンホールド紙Pの搬送に
より、このファンホールド紙Pはヒートローラ128か
ら下方に引き剥され、ヒートローラ128の外周面から
離間させられる事になる。この結果、図33に示す様
に、ヒートローラ128からプレスローラ130が下方
に大きく離間して定着待機状態にもたらされた状態で、
ヒートローラ128の外周面にファンホールド紙Pが密
着して、これが過熱により焦げる虞は、確実に回避され
る事になる。
【0223】この後、PFSカウンタCの値が「30」
になるのを待ち(S349)、このPFSカウンタCの
値が「30」になった時点で、トラクタモータ84の駆
動を停止し(S350)、ヒューザモータ86の駆動を
停止して(S352)する。尚、上述したPFSカウン
タCの値である「30」は、ファンホールド紙Pの先頭
頁に引き続くプリント開始頁の後端を規定するミシン目
Pbが、丁度、ストップ位置(STOP)に移動するに
必要な値として設定されている。
【0224】このようにして、プリント停止時における
定着ユニット22の制御手順を終了する。
【0225】また、ファンホールド紙Pをトップセット
または準トップセットする為の引き戻し時において、定
着ユニット22における制御動作が開始されると、図5
6に示す様に、プリントデータの有無を判断し(S36
0)、プリントデータがあると判断される場合に、トラ
クタモータ84を逆転駆動し(S362)、ファンホー
ルド紙Pを引き戻し方向に搬送する。また、このトラク
タモータ84の逆転駆動の開始に同期して、PFSカウ
ンタCの値を「0」に設定する(S364)。そして、
PFSカウンタCの値が「32」になるのを待ち(S3
68)、このPFSカウンタCの値が「32」になった
時点でトラクタモータ84の逆転駆動を停止する(S3
70)。このようなファンホールド紙Pの引き戻し搬送
により、ファンホールド紙Pの次頁の先頭を規定するミ
シン目Pbはホームポジション(HP)にもたらされる
事になる。
【0226】ここで、仮に引き戻しの途中でトップセン
サ(PTS)126がオフした場合には、既にプリント
済みでプリンタ10の外に一旦排出された頁が既に切り
取られていると判断される場合であるので、このトップ
センサ(PTS)126がオンした時点でトラクタモー
タ84の駆動を停止し、ファンホールド紙Pの搬送を停
止する。この結果、トップセットまたは準トップセット
されたファンホールド紙Pにプリント動作を開始する際
には、プリント開始頁の直前に1頁のみの無駄紙が発生
する状態で済む事となり、このようにして、プリント開
始時における無駄紙の発生を極力抑制することが出来る
事になる。
【0227】このようにして、ファンホールド紙Pの引
き戻し時における定着ユニット22の制御手順を終了す
る。
【0228】この発明は、上述した一実施例の構成に限
定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能である事は言うまでも無い。
【0229】
【発明の効果】以上詳述した様に、この発明によれば、
連続紙の種類に応じたヒートローラの周速と連続紙の搬
送速度との差を効果的に吸収させる事の出来る連続紙を
用いるプリンタが提供される事になる。この結果、連続
紙の種類に関係なく、常に一定した状態で、連続紙はト
ラクタ機構から定着装置まで搬送され、この定着装置に
おいて定着動作が良好に行われる事になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる連続紙を用いたプリンタの一
実施例の構成を概略的に示す正面図である。
【図2】転写部付近の構成を取り出した状態で、この転
写部が転写位置にもたらされた状態で示す正面図であ
る。
【図3】転写部付近の構成を取り出した状態で、この転
写部が退避位置にもたらされた状態で示す正面図であ
る。
【図4】中央偏位部材の押圧部材への取り付け状態を取
り出して示す斜視図である。
【図5】中央偏位部材の変形例に係わる構成を取り出し
て示す斜視図である。
【図6】駆動源としての3つの駆動モータの配設状態を
概略的に示す斜視図である。
【図7】トラクタ部を取り出して示す平面図である。
【図8】トラクタ部を取り出して示す右側面図である。
【図9】トラクタ部を取り出して示す正面図である。
【図10】トラクタ部を取り出して示す背面図である。
【図11】図7に示すトラクタ部を、I−I線に沿って
切断した状態で示す正面断面図である。
【図12】トラクタ部を構成する左トラクタを取り出し
て示す平面図である。
【図13】左トラクタを取り出して示す左側面図であ
る。
【図14】左トラクタを取り出して示す底面図である。
【図15】左トラクタを取り出して示す正面図である。
【図16】左トラクタを取り出して示す背面図である。
【図17】第1のロータリエンコーダを示す正面図であ
る。
【図18】第2のロータリエンコーダを示す背面図であ
る。
【図19】第1及び第2のロータリエンコーダを重ね合
わせた状態で仮想的に示す正面図である。
【図20】位置決めスリーブを取り出して示す側面図で
ある。
【図21】PFS出力回路の回路構成を示す回路図であ
る。
【図22】定着ユニットの構成を取り出して示す正面図
である。
【図23】定着ユニットの構成を取り出して示す正面断
面図である。
【図24】定着ユニットの構成を、ヒューザユニットを
取り出した状態で示す背面図である。
【図25】ヒューザユニットの構成を取り出した状態で
示す正面図である。
【図26】ヒューザユニットの構成を取り出した状態で
示す正面断面図である。
【図27】ヒューザフレームの左側板の構成を示す正面
図である。
【図28】ヒューザフレームの右側板の構成を示す背面
図である。
【図29】ヒューザ駆動機構の構成を取り出して示す背
面図である。
【図30】ヒューザ駆動機構の右側板に取り付けられた
構成を取り出して示す背面図である。
【図31】接離機構194の構成を取り出して、排紙カ
バーが閉じられた状態で示す正面断面図である。
【図32】接離機構194の構成を取り出して、排紙カ
バーが開けられた状態で示す正面断面図である。
【図33】定着ユニットの内部構成を、定着待機状態で
示す正面断面図である。
【図34】定着ユニットの内部構成を、転写部は転写位
置にもたらされた状態で、排紙ローラ対は閉じられ、且
つ、ヒートローラからプレスローラが下方に離間された
状態で示す正面断面図である。
【図35】定着ユニットの内部構成を、転写部は転写位
置にもたらされた状態で、排紙ローラ対は閉じられ、且
つ、ヒートローラとプレスローラとは互いに転接した状
態で示す正面断面図である。
【図36】定着ユニットの内部構成を、転写部は退避位
置にもたらされた状態で、排紙ローラ対は閉じられ、且
つ、ヒートローラとプレスローラとは互いに転接した状
態で示す正面断面図である。
【図37】テンションセンサの構成を示す正面断面図で
ある。
【図38】テンションセンサの構成を示す平面図であ
る。
【図39】テンションセンサの構成を示す右側面図であ
る。
【図40】テンションセンサの動作状態を順次示す正面
図である。
【図41】このプリンタの制御系の構成を示すブロック
図である。
【図42】このプリンタの制御ユニットにおける制御手
順のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図43】このプリンタの制御系で用いられる各種の長
さパラメータを示す正面図である。
【図44】図42に示すプリント動作の制御手順をサブ
ルーチンとして、その開始部分を示すフローチャートで
ある。
【図45】図42に示すプリント動作の制御手順をサブ
ルーチンとして、その1頁目の処理を示すフローチャー
トである。
【図46】図42に示すプリント動作の制御手順をサブ
ルーチンとして、その連続プリント処理を示すフローチ
ャートである。
【図47】図42に示すプリント動作の制御手順をサブ
ルーチンとして、そのプリント停止処理を示すフローチ
ャートである。
【図48】図42に示すプリント動作の制御手順をサブ
ルーチンとして、そのトップセット処理を示すフローチ
ャートである。
【図49】PFS割り込みルーチンを割り込む処理とし
て示すフローチャートである。
【図50】トラクタモータ割り込みルーチンを割り込み
処理として示すフローチャートである。
【図51】ヒューザモータの回転速度の制御手順をサブ
ルーチンとして示すフローチャートである。
【図52】定着ユニットにおけるプリント開始時の制御
手順の前半部分を示すフローチャートである。
【図53】定着ユニットにおけるプリント開始時の制御
手順の後半部分を示すフローチャートである。
【図54】定着ユニットにおけるプリント停止時の制御
手順の前半部分を示すフローチャートである。
【図55】定着ユニットにおけるプリント停止時の制御
手順の後半部分を示すフローチャートである。
【図56】定着ユニットにおけるファンホールド紙の引
き戻し字の制御手順を示すフローチャートである。
【図57】このプリンタにおけるプリント状態を、特定
の長さ関係を有した状態で示すタイミングチャートであ
る。
【図58】このプリンタにおけるプリント状態を、特定
の長さ関係を有した状態で、且つ、トップセンサがオフ
される状態で示すタイミングチャートである。
【図59】このプリンタにおけるプリント状態を、特定
の長さ関係を有した状態で、且つ、トップセンサがオン
される状態で示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
A 導入(排出)方向 B 引き戻し方向 L1〜L6 長さパラメータ 10 プリンタ 12 ハウジング 12a ロアハウジング部 12b ミドルハウジング部 12c アッパハウジング部 12d メインシャーシ 12e サイドプレート 14 レーザスキャニングユニット 16 感光ドラム 18 プロセスユニット 20 搬送機構 22 定着ユニット 24 制御ユニット 26 導入口 28 排出口 30 ポリゴンミラー 32 レーザスキャニングユニットハウジング 34 プロセスユニットハウジング 36 トナークリーニング部 38 除電部 40 帯電部 42 現像部 44 転写部 46 コロナ帯電器 48 支軸 50 支持アーム 52 スプリング 54 レバー部 56 ピン 58 転写部退避機構 60 押圧部材 62 除電ブラシ 64 中央偏位部材 66 盛り上がり部 68 搬送路 70a;70b バックテンションローラ 72a;72b ガイドプレート 74 トラクタユニット 76 テンションセンサ 78 可動ガイドプレート 80a 上側の排紙従動ローラ 80a1 ;80b2 支軸 80b 下側の排紙駆動ローラ 82 メインモータ 84 トラクタモータ 84a モータ軸 86 ヒューザモータ 86a モータ軸 88 モータフレーム 90 駆動力伝達機構 92 トラクタユニットフレーム 92a 底板 92b 左方の側板 92c 右方の側板 94 左方のトラクタ 94a トラクタ本体 94b ラック部材 94c;94d 支持ピン 94e 可動ハウジング 94f 駆動プーリ 94g 支軸 94h 従動プーリ 94i トラクタベルト 94i1 ベルト本体 94i2 突起 94j 上カバー 94k コイルスプリング 94m 板ばね 94n ロックレバー 94p ロック片 94q フック 96 右方のトラクタ 96a トラクタ本体 96b ラック部材 96c;96d 支持ピン 96e 可動ハウジング 96f 駆動プーリ 96g 支軸 96h 従動プーリ 96i トラクタベルト 96i1 ベルト本体 96i2 突起 96j 上カバー 96k コイルスプリング 96m 板ばね 96n ロックレバー 96p ロック片 96q フック 98 スライドガイドシャフト 100a;100b ガイドプレート 102 駆動シャフト 104 第1のロータリエンコーダ 104a 検出円板 104b 検出スリット 104c 位置決め穴 106 第2のロータリエンコーダ 106a 検出円板 106b 検出スリット 106c 位置決め穴 108 従動ギヤ 110 モータ取り付けブラケット 112 駆動ギヤ 114 センターピニオン 116 位置決めスリーブ 116a;116b 側面 116c;116d 位置決めボス 118 センサ取り付け基板 120 第1のPFSセンサ 122 第2のPFSセンサ 124 PFSセレクタ 124a 第1の入力端子 124b 第2の入力端子 124c アンドゲート 124d 第3の入力端子 124e 出力端子 124f 制御スイッチ 125 オペレーションパネル 126 トップセンサ 126a アクチュエータ 126b センサ本体 128 ヒートローラ 128a スリーブ 128b;128c 支軸 130 プレスローラ 130a コア 130b 弾性スリーブ 130c;130d 支軸 132 ヒューザ駆動機構 134 ヒューザフレーム 134a 底板 134b 左側板 134b1 ;134b2 突部 134c 右側板 134c1 ;134c2 突部 136 排紙カバー 138 ヒューザ着脱ユニット 140 モータ取り付けステイ 142 ユニットハウジング 142a 上部開口 142b 取り込み開口 142c 引き戻し開口 142d ガイドスリット 144 アッパハウジング 144a 上部開口 146 クリーニングフェルト 148 カバー部材 150 剥離・ガイドプレート 152 温度ヒューズ 154a;154b;156a;156b 取り付け
ピン 158a;158b;160a;160b 凹部 162;164 係止レバー 162a;164a 凹部 166 カムシャフト 168 駆動ギヤ 170 減速ギヤ 172 ヒューザ入力ギヤ 174 ヒートローラ入力ギヤ 176 排紙ローラアイドルギヤ 178 排紙ローラギヤ 180 ヒートローラギヤ 182 カムシャフトアイドルギヤ 184 電磁クラッチ 186 カムギヤ 190 ガイドスリット 192 スプリング 194 接離機構 196;198 回転支軸 200;202 第1のアクチュエータレバー 200a;202a 起立片 200b;202b 水平片 200c;202c 当接部 200d;202d 受け溝部 200e;202e テーパ面 204;206 回転支軸 208;210 第2のアクチュエータレバー 208a;210a レバー本体 208b;210b 上部延出片 208c;210c 下部延出片 212;214 第1のカムフォロア 216;218 第1のカム 220;222 可動ガイドプレートレバー 224;226 スプリング 228 テンションプレート 230a;230b 軸支ピン 232 カムフォロア 234 被検出片 236 第2のカム 238;240 検出センサ 242 スプリング 244 第3のカム 246 カムフォロア 248 連結アーム 250 係合部 252 検出センサ(PRPセンサ) 254 高圧電源ユニット 256 ホストコンピュータ 258 ペーパエンプティセンサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年2月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図28
【補正方法】変更
【補正内容】
【図28】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図33
【補正方法】変更
【補正内容】
【図33】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図34
【補正方法】変更
【補正内容】
【図34】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図35
【補正方法】変更
【補正内容】
【図35】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図36
【補正方法】変更
【補正内容】
【図36】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図37
【補正方法】変更
【補正内容】
【図37】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図41
【補正方法】変更
【補正内容】
【図41】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図47
【補正方法】変更
【補正内容】
【図47】
【手続補正15】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図53
【補正方法】変更
【補正内容】
【図53】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/00 370 // B65H 43/00 9037−3F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリント情報に応じたトナー像を連続紙上
    に転写させるプロセス手段と、 前記連続紙に係合するトラクタベルトの走行に応じて、
    前記連続紙を搬送する為のトラクタ手段と、 このトラクタ手段で搬送されてきた連続紙上のトナー像
    をヒートローラを介して熱定着させる定着手段と、 前記トラクタ手段のトラクタベルトを走行駆動して連続
    紙を搬送させる第1の駆動モータと、 前記定着手段のヒートローラを回転駆動する第2の駆動
    モータと、 前記連続紙の走行速度と前記ヒートローラの回転による
    周速との速度差を検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果に基づき、前記第2の駆動モー
    タの回転速度を、前記ヒートローラの回転による周速
    が、前記トラクタベルトの走行速度よりも所定量だけ加
    減速する様に制御する制御手段とを具備する事を特徴と
    する連続紙を用いるプリンタ。
  2. 【請求項2】前記検出手段は、移動自在に設けられ、前
    記トラクタ手段と定着手段との間を搬送される連続紙
    の、トナーが転写されていない側の面に当接して、その
    移動位置を規定される検出レバーと、この検出レバーを
    前記連続紙に所定の圧接力で当接する様に付勢する付勢
    部材と、前記検出レバーの移動量を検出するセンサとを
    備え、 このセンサは、前記連続紙の走行時のテンションに基づ
    き規定される検出レバーの移動量を、前記速度差を現わ
    す値として検出する事を特徴とする請求項1に記載の連
    続紙を用いるプリンタ。
  3. 【請求項3】前記センサが、前記検出レバーの移動量が
    大きいと検出したとき、前記制御手段は、前記連続紙の
    走行時のテンションが弱く、前記速度差が小さいと判断
    して、前記第2の駆動モータの回転速度を速める方向に
    変更制御し、 前記センサが、前記検出レバーの移動量が小さいと検出
    したとき、前記制御手段は、前記連続紙の走行時のテン
    ションが強く、前記速度差が大きいと判断して、前記第
    2の駆動モータの回転速度を遅める方向に変更制御する
    事を特徴とする請求項2に記載の連続紙を用いるプリン
    タ。
  4. 【請求項4】前記検出レバーは回動自在に取り付けら
    れ、 前記付勢部材は、この検出レバーを回動付勢し、 前記センサは、この検出レバーの回動量を検出する事を
    特徴とする請求項2または3に記載の連続紙を用いるプ
    リンタ。
  5. 【請求項5】前記プロセス手段を駆動する第3の駆動モ
    ータを更に具備する事を特徴とする請求項1に記載の連
    続紙を用いるプリンタ。
JP5307249A 1993-11-13 1993-11-13 連続紙を用いるプリンタ Pending JPH07146627A (ja)

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