JPH07146023A - 吸収冷凍機 - Google Patents

吸収冷凍機

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Publication number
JPH07146023A
JPH07146023A JP29302093A JP29302093A JPH07146023A JP H07146023 A JPH07146023 A JP H07146023A JP 29302093 A JP29302093 A JP 29302093A JP 29302093 A JP29302093 A JP 29302093A JP H07146023 A JPH07146023 A JP H07146023A
Authority
JP
Japan
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regenerator
temperature
cycle
absorber
heat exchanger
Prior art date
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Pending
Application number
JP29302093A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsushige Nishino
光重 西野
Satoshi Nishimaki
智 西巻
Masahiro Oka
雅博 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の2重効用サイクル程の高温熱源或いは
高圧蒸気を必要とせず、しかも単効用サイクルよりも成
績係数が優秀となるように改良された新規な二重効用サ
イクルの吸収冷凍機の提供。 【構成】 凝縮器(26)と、蒸発器(12)と、吸収
器(14)と、低温再生器(20)と、高温再生器(2
4)と、高温熱交換器(22)と、低温熱交換器(1
8)、とを含む吸収冷凍機(10)において、第2の吸
収器(32)及び第3の再生器(28)が凝縮器(2
6)と低温再生器(20)、高温再生器(24)との間
に介装されており、該第2の吸収器(32)と第3の再
生器(28)との間には第3の熱交換器(30)が介装
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、凝縮器と、蒸発器と、
吸収器と、低温再生器と、高温再生器と、高温熱交換器
と、低温熱交換器、とを含む吸収冷凍機、所謂「二重効
用吸収冷凍機」の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この様な所謂「シリーズフロー」の二重
効用吸収冷凍機の従来例が、図3、4に示されている。
図3において、全体を符号1で示す二重効用吸収冷凍機
は、吸収器1と、溶液ポンプ2と、低温熱交換器3と、
低温再生器4と、高温熱交換器5と、高温再生器6と、
凝縮器7と、蒸発器8と、これ等を連通する配管系、と
から構成されている。そして、図3において英小文字で
示す位置における状態が、図4のデューリング線図上で
同一の英小文字で示されている。
【0003】この二重効用吸収冷凍機は、高圧サイクル
で発生した高圧冷媒蒸気の凝縮熱で低圧サイクルを駆動
するので、成績係数(COP)が約1.2であり、優れ
ている。
【0004】ここで、図3で示すシリーズフローは、二
重効用サイクル中では高圧サイクルの最高温度が低い。
そして、シリーズフローの標準的な運転条件は、希溶液
濃度58%、中液濃度60%、濃溶液濃度62%、蒸発
温度5℃、低圧冷媒蒸気凝縮温度40℃、低圧サイクル
の最高温度と高圧冷媒蒸気の凝縮温度の温度差5℃であ
り、図4のデューリング線図はこの条件におけるもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図4で示す様
に、二重効用吸収冷凍機においては高圧サイクル最高温
度、すなわち高温再生器6の出口における溶液温度(符
号eで示す状態)が150℃となるので、この温度(1
50℃)よりも高温の熱源を有していない場合には、当
該二重効用サイクルを運転する事が不可能となってしま
う。
【0006】ここで、従来の蒸気焚二重効用吸収冷凍機
のほとんどは、定格蒸気圧を8kg/cm2 Gとしてお
り、この圧力における飽和温度は約175℃であるので
二重効用サイクルの運転には問題はなく、蒸気圧が4.
5kg/cm2 Gまで低下しても飽和温度は約155℃
であるので、二重効用吸収冷凍機は運転可能である。し
かし、蒸気圧が4.0kg/cm2 Gまで下がると、飽
和温度は約151℃となり、二重効用サイクルの運転は
実用的に不可能となる。
【0007】これに対して、所謂「単効用サイクル」の
吸収冷凍機であれば、90℃程度の温水で運転可能であ
る。しかし、成績係数が0.7程度と低いので、効率の
点で問題がある。
【0008】本発明は上記した従来技術の問題点に鑑み
て提案されたものであり、従来の2重効用サイクル程の
高温熱源或いは高圧蒸気を必要とせず、しかも単効用サ
イクルよりも成績係数が優秀となるように改良された新
規な二重効用サイクルの吸収冷凍機の提供を目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者は、種々研究の結
果、所謂「二段吸収サイクル」に着目した。二段吸収サ
イクルは、特に低温の熱源で駆動する場合に用いられる
もので、標準的な条件であれば約70℃の温水でも駆動
する事が出来る。但し、成績係数は単効用サイクルより
も悪く、約0.35である。発明者は、二重効用サイク
ル中の高圧サイクルにおける高圧冷媒蒸気の凝縮熱によ
り、二段吸収サイクルを駆動すれば、上述した目的を達
成できる事を見い出した。
【0010】本発明の吸収冷凍機は、凝縮器と、蒸発器
と、吸収器と、低温再生器と、高温再生器と、高温熱交
換器と、低温熱交換器、とを含む吸収冷凍機において、
第2の吸収器及び第3の再生器が凝縮器と低温再生器、
高温再生器との間に介装されており、該第2の吸収器と
第3の再生器との間には第3の熱交換器が介装されてい
る。
【0011】
【作用】上記したような構成を具備する本発明の吸収冷
凍機によれば、凝縮器と低温或いは高温再生器との間に
介装された第2の吸収器及び第3の再生器により、二重
効用サイクル中に二段吸収サイクルが組み込まれる。図
2を参照しつつ本発明の作用を説明すれば、二段吸収サ
イクルの最高温度は約65℃なので、高圧冷媒蒸気の凝
縮温度との温度差を5℃とすれば高圧冷媒蒸気凝縮温度
は約70℃となる。高圧サイクルの濃溶液濃度を60%
とすれば高圧サイクルの最高温度は約120℃となるの
で、同じく温度差を5℃とすれば駆動熱源温度は約12
5℃となり蒸気圧としては約1.4kg/cm2 Gに相
当する。
【0012】ここで、本発明は高温再生器と低温再生器
とを具備しており、基本的には二重効用サイクルである
ので、単効用サイクルに比較して成績係数が良好であ
る。しかし、二段吸収サイクルを使用しているので、従
来の二重効用サイクルに比較すると成績係数は低く、約
1.0程度である。
【0013】この様に、本発明によれば、従来は成績係
数が約0.7の単効用サイクルを使用せざるを得なかっ
た範囲、すなわち駆動熱源温度が120−150℃であ
るか或いは蒸気圧が1.5−4.0kg/cm2 Gであ
る範囲において、約1.0程度の成績係数が達成され
る。
【0014】
【実施例】以下、添付図面の図1、2を参照して、本発
明の実施例について説明する。
【0015】図1において、全体を符号10で示す本発
明の吸収冷凍機は、蒸発器12、吸収器14、溶液ポン
プ16、低温熱交換器18、低温再生器20、高温熱交
換器22、高温再生器24、凝縮器26を備えている。
そして、低温再生器20或いは高温再生器24と、凝縮
器26とを連通する配管系には、第3の再生器28、第
3の熱交換器30、第2の吸収器32、第2のポンプ3
4が介装された配管系(2段吸収サイクル配管系)が合
流しており、これにより二重効用サイクルに二段吸収サ
イクルが組み込まれている。
【0016】蒸発器12には冷水管路L1が組み込ま
れ、該管路L1は図示しない冷房負荷に連通しており、
吸収器14、第2の吸収器32、凝縮器26には、それ
ぞれ冷却水管路L2、L3、L4が組み込まれている。
また、低温再生器20及び第3の再生器28には、例え
ば燃料電池(図示せず)等に連通して温排水と熱交換を
行わしめるための温水管路L5、L6がそれぞれ組み込
まれている。さらに、高温再生器24には、例えば燃料
電池(図示せず)の排蒸気等の様な比較的高温の蒸気が
流れる蒸気管路L7が組み込まれている。
【0017】次に、冷媒或いは冷媒蒸気の流れについ
て、図2で示すデューリング線図をも参照して説明す
る。ここで、図1のブロック図において英大文字で示す
箇所における状態が、図2のデューリング線図において
同一の英大文字により示されている。
【0018】蒸発器12において、冷水管路L1内を流
れる冷水から気化熱を奪って蒸発する事により発生した
冷媒蒸気は(状態A)、管路L10を介して吸収器14
へ移動し(状態B)、吸収溶液により吸収される(状態
C)。冷媒蒸気を吸収して、濃度が60%から58%に
低下した吸収溶液は、溶液ポンプ16によりヘッドを付
加されて管路L12を流れ、該管路に介装された低温熱
交換器18により過熱される。そして、符号Xで示す分
岐点において、一部の吸収溶液は低温再生器20に連通
する管路L12−20側に流入し、残りの吸収溶液は高
温再生器24に連通する管路L12−24側に向かう。
【0019】管路L12−20側へ流入した吸収溶液は
低温再生器20に導入され(状態D)、温水管路L5を
流れる温水および管路L30を流れる蒸気により加熱さ
れて、一部の冷媒が蒸発して管路L24を介して第2の
吸収器32へ流入し、冷媒が蒸発して濃度が高くなった
吸収溶液は(状態E)管路L26内を流れる。
【0020】一方、分岐点Xから管路L12−24側へ
流入した吸収溶液は、高温熱交換器22により加熱され
て高温再生器24に供給され(状態J)、管路L7を流
れる高温蒸気により加熱され冷媒が蒸発し、吸収溶液の
濃度が上昇する(状態K)。そして、管路L34を流
れ、合流点Wで管路L26と合流し、管路L36として
吸収器14へ連通する。
【0021】高温再生器24で発生して管路L26を流
れる冷媒蒸気は(状態L)、分岐点Yで管路L28と管
路L30とに分岐する。管路L28は第3の再生器28
側に連通しており、該管路L28を流れる冷媒蒸気はそ
の保有する熱量により、温水配管L6を流れる温排水と
共に該再生器28を加熱する。一方、管路L30は低温
再生器20に連通しており、その内部を流れる冷媒蒸気
は、温水配管L5を流れる温排水と共に、該再生器20
を加熱する。そして、管路L28とL30とは合流点Z
において合流し、配管L32として凝縮器26へ供給さ
れて、凝縮する(状態M)。
【0022】低温再生器24から管路L24を介して第
2の吸収器32へ供給された冷媒蒸気(状態F)は、管
路L3を流れる冷却水により冷却されると共に、第3の
再生器28から供給される吸収溶液により吸収される
(状態G)。該凝縮した冷媒は、ポンプ34により必要
なヘッドが付与されて管路L38を流れ、第3の熱交換
器30により加熱されて、第3の再生器28に供給され
る(状態H)。
【0023】前述した通り、第3の再生器28において
は、管路L6を流れる温排水及び管路L28を流れる冷
媒蒸気により加熱が為される(状態I)。そして、発生
した冷媒蒸気は管路L40を介して凝縮器26に送られ
る。なお、冷媒が蒸発したことによって濃くなった吸収
溶液は、管路L42及びそこに介装された第3の熱交換
器30を介して、第2の吸収器32に送られるのであ
る。
【0024】凝縮器26においては、管路L32及びL
40を介して供給された凝縮冷媒および第3の再生器2
8により発生し管路L4の冷却水により凝縮された凝縮
冷媒(状態M)が管路L44を介して蒸発器12に送ら
れる。
【0025】図2のデューリング線図から明らかなよう
に、図示の実施例によれば、状態F、G、H、Iで示す
領域において二段吸収サイクルが組み込まれているの
で、従来の二重効用サイクルで必要とされるよりも遥か
に低温、すなわち120℃以上の熱源が確保されれば運
転が可能となる。そして、高温再生器から発生する冷媒
蒸気が保有する熱量が、状態D、Eで示す箇所及び状態
H、Iで示す箇所の加熱に用いられるため、二重効用と
同様な効率的な利用が為されているので、従来の単効用
サイクル(COPは約0.7)よりも遥かに優秀な成績
係数(約1.0)が達成される。
【0026】なお、図示の実施例はあくまでも例示であ
り、本発明の技術内容を限定する趣旨ではない。例え
ば、高温再生器に供給される高温蒸気、低温再生器及び
第3の再生器に供給される温水としては、図示の実施例
では燃料電池の排蒸気及び温排水がそれぞれ用いられて
いるが、その他の熱源も利用可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来のサイクルでは約0.7程度の成績係数でしか運転
できなかった条件下で、約1.0程度の成績係数の運転
が達成される。その結果、排熱の有効利用を通じて、エ
ネルギの有効利用が行われ、省エネルギ、省資源の要請
に合致する事が出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示すブロック図。
【図2】図1の実施例のデューリング線図。
【図3】従来の二重効用吸収冷凍機を示すブロック図。
【図4】図3の従来技術のデューリング線図。
【符号の説明】 1・・・二重効用吸収冷凍機 1、14・・・吸収器 2、16、34・・・溶液ポンプ 3、20・・・低温熱交換器 4、18・・・低温再生器 5、22・・・高温熱交換器 6、24・・・高温再生器 7、26・・・凝縮器 8、12・・・蒸発器 28・・・第3の再生器 30・・・第3の熱交換器 32・・・第2の吸収器 L1・・・冷水管路 L2、L3、L4・・・冷却水管路 L5、L6・・・温水管路 L7・・・蒸気管路 L10、L12、L12−20、L12−24、L2
4、L26、L28、L30、L32、L34、L3
6、L38、L40、L42、L44・・・管路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凝縮器と、蒸発器と、吸収器と、低温再
    生器と、高温再生器と、高温熱交換器と、低温熱交換
    器、とを含む吸収冷凍機において、第2の吸収器及び第
    3の再生器が凝縮器と低温再生器、高温再生器との間に
    介装されており、該第2の吸収器と第3の再生器との間
    には第3の熱交換器が介装されていることを特徴とする
    吸収冷凍機。
JP29302093A 1993-11-24 1993-11-24 吸収冷凍機 Pending JPH07146023A (ja)

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JP29302093A JPH07146023A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 吸収冷凍機

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JP29302093A JPH07146023A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 吸収冷凍機

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JPH07146023A true JPH07146023A (ja) 1995-06-06

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ID=17789448

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JP29302093A Pending JPH07146023A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 吸収冷凍機

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JP (1) JPH07146023A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017048935A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 吸収式冷凍機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017048935A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 吸収式冷凍機

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031217