JPH07145971A - 空気清浄装置 - Google Patents

空気清浄装置

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JPH07145971A
JPH07145971A JP5293444A JP29344493A JPH07145971A JP H07145971 A JPH07145971 A JP H07145971A JP 5293444 A JP5293444 A JP 5293444A JP 29344493 A JP29344493 A JP 29344493A JP H07145971 A JPH07145971 A JP H07145971A
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JP
Japan
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frame
air
filter
packing
main body
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Application number
JP5293444A
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English (en)
Inventor
Masayuki Terano
正幸 寺野
Norio Miyauchi
則夫 宮内
Yoshihiro Takada
芳廣 高田
Keiichi Honma
圭一 本間
Toshihiko Suwa
俊彦 諏訪
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Hitachi Ltd
Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Techno Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ファン効率の向上,施工性の容易,パッキン保
護を図ること。 【構成】本体ケース3の側板3b,3bにより、羽根車
6のシュラウド側の上方での旋回流れaが存在しなくな
り、吸い込んだ空気を有効に吐き出しので、ファン効率
を確実に向上させることができる。また、側板3bを傾
斜させるのみならず、送風機5の吐き出し空気を整流さ
せ、フィルタ9のほぼ全面方向に可及的に導くので、フ
ィルタ9のほぼ全面から空気が吹き出すこととなり、吐
き出し空気の風速分布を改善することできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体や液晶等を製造
するクリーンルームに設置される空気清浄装置に係り、
特に構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の空気清浄装置の従来技術として
は、風量や据え付け構造を改善したものが種々提案さ
れ、実用に供されている。その第一の従来技術は、送風
機を構成する羽根車の形状を変えたり、送風機を効率の
良好なポイントで使用する等を行うことによってファン
効率を向上させるものがある。或いはファンのモータと
して、効率の良いものを選択し、そのモータをモータ効
率の高いポイントで使用するものがある。また第二の従
来技術は、図16に示すように、格子状に組み込まれた
天井枠Bに空気清浄器具Aを夫々設置している。その
際、器具Aを天井枠Bの開口部に対し下方から上方に挿
通させた後、器具下面の吹出口の周囲を形成する四辺の
シール部(図示せず)を、天井枠Bに載置させることに
より設置している。また、天井枠Bの上方に挿通した器
具Aのフィルタにあっては、天井枠Bにパッキンを介し
てセットし、それをボルト,ナット,締付金具を用いて
固定するようにし、或いは、天井枠Bにフィルタをセッ
トし、該フィルタと天井枠Bとの間の隙間に硬化性シー
ル材を充填している。なお、器具Aのフィルタは、輸送
時等に下向きの状態にあると、器具Aの重量によって変
形するので、変形しないようにするために工夫されたも
のが開発され、特願平5−8141号,同5−2782
6号として出願している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記に示す
第一の従来技術は、ファン効率を向上させるため、送風
機を構成する羽根車の形状を変更したり、送風機の他の
構成部品を変更したりしているが、それらの変更にはコ
ストアップを伴うばかりでなく、開発に時間がかかって
容易に行うことが難しい問題がある。上記に示す第二の
従来技術は、図16に示すように、器具Aを設置するた
めの天井枠Bが格子状に枠組され、その枠組された部分
に複数の器具Aが設置されているので、枠組された部分
の分だけ器具Aのフィルタを設けることができず、従っ
て、格子状の天井枠Bではそれだけデットスペースが大
きい問題があり、例えば図16に示す従来例の構成では
器具Aの面積に対しフィルタの面積が80%程度の占有
率であった。また、器具Aを設置する場合、上述の如
く、器具Aを天井枠Bの開口部に下から上へ向かい挿通
することによって行っているが、開口部の寸法に比較し
器具Aの寸法が若干大きくなっているので、器具Aを開
口部に挿通するのに手間がかかる問題があるばかりでな
く、器具Aをボルト,ナット,締付金具によって天井枠
Bに取付け、或いは器具Aのフィルタと天井枠との間の
隙間に硬化性シール材を充填して取付けているので、さ
らに手間がかかると云う問題もある。本発明の目的は、
上記従来技術の問題点に鑑み、簡単でかつ確実にファン
効率を向上し得る空気清浄装置を提供することにあり、
他の目的は、天井枠に器具を簡単かつ容易に設置するこ
とができると共に、フィルタのデッドスペースを極力小
さくしてフィルタを有効に活用し得る空気清浄装置を提
供することにあり、さらに他の目的は、器具の輸送時は
勿論のこと、据え付け時に至るまでパッキンを容易に保
護し得る空気清浄装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の一番目の発明で
は、本体ケースの周囲を構成する一部の側板を傾斜板で
形成し、かつ該傾斜板は、送風機の吸い込み側から空気
吐き出し側に至るに従い次第にケース内部の断面積を大
きくする形状をなしていることを特徴とするものであ
る。本発明の二番目の発明では、外部空気を吸い込んで
吐き出す送風機を内蔵する本体ケースと、該本体ケース
の空気吐き出し側に取付けられ、フィルタ,該フィルタ
を支持しかつパッキンを介し天井枠に載置される長方形
状のフィルタ支持枠を設けたフィルタ部とを有して空気
清浄器具を構成し、該空気清浄器具のフィルタ部のフィ
ルタ支持枠をパッキンを介し天井枠に載置するようにし
た空気清浄装置において、前記フィルタ支持枠を構成す
る長手方向のフレームの底面部に該フレームに沿って第
一のパッキンを取付けると共に、前記フィルタ支持枠を
構成する短手方向のフレームの側面部に両端が第一のパ
ッキンと密接する第二のパッキンを取付ける一方、前記
天井枠が、互いに対向しかつフィルタ支持枠の長手方向
のフレームを載置する二本の縦枠で形成すると共に、該
二本の縦枠間に、縦枠の断面形状より小さい断面形状を
なす補強用の補助フレームを架装したことを特徴とする
ものである。本発明の三番目の発明においては、前記フ
ィルタ支持枠を構成する長手方向のフレームと短手方向
のフレームとの何れか一方の側面に、先端がフレームの
底面に取付けられたパッキンより下方に突出し得る大き
さのパッキン保護金具を上下方向にスライド可能に取付
けたことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明の一番目の発明では、上述の如く、本体
ケースの周囲を構成する一部の側板を傾斜板で形成し、
かつ該傾斜板が、送風機の吸い込み側から空気吐き出し
側に至るに従い次第にケース内部の断面積を大きくする
形状をなして構成したので、送風機が空気を吸い込んで
吐き出したとき、該送風機の羽根車のシュラウド側上方
の旋回流れが存在しなくなり、吸い込んだ空気を有効に
吐き出すこととなる。従って、吸い込んだ空気を有効に
吐き出すことにより、ファン効率を簡単かつ確実に向上
させることができ、またそれだけ省力化を図ることもで
きる。また本発明の二番目の発明では、上述の如く、フ
ィルタ支持枠の長手方向のフレームがその底面部に取付
けたパッキンを介し、天井枠の互いに対向する縦枠に載
置され、また隣接する空気清浄器具が短手方向のフレー
ムの側面部に設けたパッキンを介し互いに密接して配置
されるので、格子状の天井枠に器具を設置する従来技術
に比較すると、天井枠の開口部の面積を各フィルタ部の
面積と同程度の大きさに近づけることができる。しか
も、補助フレームが、縦枠の断面形状より小さい形状を
なしているので、吐き出される空気が補助フレームによ
って悪影響を受けることがない。そのため、天井枠のフ
ィルタ部に対するデットスペースを極力小さくすること
ができる。また天井枠が上述の如き対向する縦枠で構成
すると、空気清浄器具の設置時、該器具を縦枠の間から
容易に挿通することができるので、空気清浄器具の設置
作業を簡単に行うことができる。本発明の三番目の発明
では、空気清浄器具のフィルタ支持枠に取付けられたパ
ッキン保護金具の先端が、フィルタ支持枠より下方に突
出した状態にしておくと、該空気清浄器具の輸送時や、
空気清浄器具を設置する前に現地の床等に置いた場合、
パッキンが破損するのを確実に防止することができ、し
かもパッキン保護金具をスライドさせるとによって空気
清浄器具の天井枠への設置作業が容易となるので、信頼
性を高め得る効果がある。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図15によ
り説明する。図1乃至図4は本発明による空気清浄装置
の第一の実施例を示している。この実施例の空気清浄装
置は大別すると、空気清浄器具Aと図示しない天井枠と
からなっており、空気清浄器具Aは、図1に示すよう
に、送風部1とその下部に配置されるフィルタ部2とを
有して構成され、これらが天井枠に設置されることによ
り使用される。即ち、送風部1は、図1(a)〜(c)
に示す如く、加圧室を画成する本体ケース3の内部にモ
ータベース4を介し送風機(モータ)5が取付けられ、
該モータ5の上部に突出する出力軸に羽根車6が装着さ
れている。そして、モータ5の駆動によって羽根車6が
回転すると、本体ケース3の上部に設けられた金網部分
7から外部空気を吸い込み、羽根車6の吹出口6aから
吹き出されてフィルタ部2を通過する。フィルタ部2は
本体ケース3の開口部とほぼ対応する大きさにフィルタ
支持枠8が形成され、該フィルタ支持枠8内に例えばH
EPAフィルタ等のような高性能のフィルタ9が収納さ
れている。なお、前記本体ケース3は、図1に示すよう
に、長手方向に配置される二枚の側板3aと、幅方向
(短手方向)に配置される二枚の側板3bとで前記送風
機5を収容し得る箱形形状をなしている。本実施例で
は、本体ケース3の幅方向の側板3bが、送風機5の吸
い込み側から吹き出し側へ至るに従い次第にケース内部
の断面積が大きくなるように傾斜して形成されている。
即ち、側板3b,3bの各々は、図1(a)及び(b)
に明示するように、本体ケース3の上部に位置しかつ送
風機5の吸い込み側を形成する天板3cの両側に上端が
固定され、その下端が本体ケース3の開口部を形成する
開口縁部3dに固定され、本体ケース3における羽根車
6のシュラウド側の空間部を小さく形成すると共に、該
羽根車6のシュラウド側からハブ側に至るに従って空間
部を次第に拡開させている。また、本体ケース3内に
は、送風機5によって吹き出される空気を整流させるた
めに整流板10が設けられている。該整流板10は、図
1(b)に示すように、本体ケース内に羽根車6の吐き
出し部に沿うよう傾斜して配置され、送風機5から吐き
出された空気をフィルタ9のほぼ全面に導くようにして
いる。
【0007】実施例の空気清浄装置は、上記の如き構成
よりなるので、次にその作用を従来技術の空気清浄装置
と比較して述べる。まず、図2に示すように、長手方向
の側板31と幅方向の側板32とで直方体を形成する本
体ケース30を有する従来技術の空気清浄器具にあって
は、送風機33が駆動すると、羽根車34のシュラウド
側とハブ側とでは図2及び図3に示す如き空気の流れと
なる。即ち、送風機33によって吸い込まれた空気はシ
ュラウド側において、図2の側面断面である図3(a)
に示すように羽根車34の回転に伴って回転し、図3
(b)に示す如きハブ側での空気の流れa′に比較する
と、旋回流れaを形成することとなり、かつ該旋回流れ
aはシュラウド側の外周側である本体ケース30の上部
の隅々では図2に示す矢印aのように渦流となってしま
う。しかも、このような空気は、シュラウド側での流れ
の場合、羽根車34の吸い込み側から吹き出し側に至る
間に急減速となってしまい、シュラウド側が低速で、か
つハブ側が速いCm分布となり、またシュラウド側の旋
回速度Cu2sが圧倒的に大きくなる。なお、図4
(a)は送風機におけるシュラウド側の空気流の速度成
分を示し、同図(b)は同じくハブ側の空気流の速度成
分を示している。このような旋回速度Cu2sをもつ空
気流は、加圧室内(本体ケース内)の全空間を満たすよ
うに流れ、その流れは、羽根車吹き出し口の角運動量
(r・Cu)が一定に保たれるので径が小さい部分では
rが小さく、結果的に旋回速度(Cu)が大きくなり、
減速による圧力上昇が期待できず、主に旋回のために費
やされることとなる。
【0008】実施例では、上述の如く、本体ケース3の
幅方向の側板3b,3bが送風機5の吸い込み部から吐
き出し部に至るに従って断面積が次第に大きくなるよう
に傾斜して形成されているので、羽根車6のシュラウド
側より上方(吸い込み部)へ向かう流れを防止すること
ができ、その部分での損失となる旋回流れが存在しなく
なるばかりでなく、側板3bに沿って開口部側へ導かれ
る。しかも、その際、導かれた空気は、羽根車6の吹き
出し部では本体ケースの開口部側まで次第に通路が広が
っているので、次第に減速して圧力回復する。その結
果、実施例のように本体ケース3の側板3b,3bによ
り、羽根車6のシュラウド側の上方での旋回流れaが存
在しなくなり、吸い込んだ空気を有効に吐き出しので、
ファン効率を確実に向上させることができる。また、側
板3bを傾斜させるのみならず、送風機5の吐き出し空
気を整流させ、フィルタ9のほぼ全面方向に可及的に導
くので、フィルタ9のほぼ全面から空気が吹き出すこと
となり、吐き出し空気の風速分布を改善することでき
る。因みに、実施例の本体ケース3と従来技術の本体ケ
ース30とを用いた空気清浄器具のファン効率を測定し
た実験結果を下記の表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】上記に示す表1は、従来技術,実施例の双
方とも、同一仕様の送風機を用い、また本体ケース3の
開口部及び高さを同一寸法のものを仕様した。なおこの
場合、整流板10は用いていない。表1によれば、従来
技術に比較し、実施例の方が風量及びファン効率の何れ
もアップしており、また全効率,平均流速もアップして
ことがわかる。
【0011】図5は本発明による空気清浄装置の第二の
実施例を示している。この場合は、空気清浄器具Aの本
体ケース3′が直方体状をなして形成され、該本体ケー
ス3′の幅方向の内部に側板3bが傾斜して取付けられ
ている。該側板3bは前記第一の実施例と同様であるの
で、ここではその説明を省略する。そして本実施例で
は、前記側板3bの内壁面に吸音材11が貼着されてい
る。該、吸音材11は、送風機5が空気を吸い込みかつ
吐き出すときに発生する音を吸音し得る材質からなって
いる。従って、この実施例では、側板3bに貼着した吸
音材11によって空気流の音を吸音させると、それだけ
低騒音化を図ることができる。なお本例では、吸音材1
1を側板3bに貼着することによって低騒音化を図って
いるが、幅方向の側板3bのみならず、長手方向の側板
3aの内壁にも吸音材11を設けると、吸音効果をいっ
そう上げることができ、さらには本体ケース3′の内壁
面全面に設けても良い。また、吸音機能をさらに上げる
ため、吸音材11の貼付け面を多孔状に形成してもよ
い。
【0012】図6乃至図10は本発明による空気清浄装
置の第三の実施例を示す。この実施例では、空気清浄器
具Aを設置する天井枠Bが、図6に示す如く互いに対向
する縦枠11を有している。該縦枠11はアルミ材から
なっていて、断面箱形形状をなす上部中央に凸部11a
を有し、図示しない吊持手段によって天井に吊り下げら
れる。またこの対向する縦枠11,11との間には適宜
の間隔をもって補助フレーム12が設けられ、該補助フ
レーム12についての詳細は後述する。一方、上記天井
枠Bに設置される空気清浄器具Aのフィルタ部2につい
て述べると、該フィルタ部2を支持するフィルタ支持枠
8は、図6及び図7に示すように、長手方向に配置され
るフレーム8aと、幅方向に配置されるフレーム8bと
で長方形状をなしており、フレーム8aの底面の外側端
部には図7(a)及び図8(b)に示すように下方に垂
下するフランジ8cが設けられている。フランジ8c
は、空気清浄器具Aを天井枠Bに載置したとき、図8
(b)に示すように、天井枠Bの縦枠11の上部中央に
突出した凸部11aより内方に位置する。フィルタ支持
枠8のフレーム8aの下面には図6乃至図8に示す如く
前記フランジ8cより下方に突出する長さを有する隙間
防止用のパッキン43aが取付けられ、またフレーム8
bの側面部にも隙間防止用のパッキン43bが取付けら
れている。その場合、パッキン43bの両端はパッキン
43aの一部と密接している。従って、これらのパッキ
ン43a,43bがフィルタ支持枠8の外周に配設され
ている。そして、空気清浄器具Aを天井枠Bに載置した
とき、図8(b)に示す如くパッキン43aが空気清浄
器具Aの重みで圧縮され、天井枠Bの縦枠11に密着す
ることにより、フィルタ部2と縦枠11間を長手方向で
気密保持するようにしている。また、空気清浄器具Aは
図9(a),(b)に示すように、縦枠11,11,間
に複数台並べて載置されるが、図10に示すように、一
方の空気清浄器具Aにおけるフレーム8bのパッキン4
3bと、これと隣接する空気清浄器具Aにおけるフレー
ム8bのパッキン43bとが互いに気密状態をほぼ保つ
ように当接するようにしている。従って、パッキン43
a,43bは、互いに密接したり、縦枠11に密着した
りすることによって気密を保持するものであり、例えば
ネオプレンスポンジ,エチレンプロピレンゴムスポンジ
等の単独気泡のものからなっている。他方、前記補助フ
レーム12は図6及び図8に示すように、縦枠11の側
面にねじ止めすることによって双方の縦枠11,11間
に架装されている。この補助フレーム12は、フィルタ
部2から吐き出される空気の流れを阻害することがない
よう縦枠11の断面形状よりかなり小さい断面形状をな
しており、本例では楕円形状をなしている。そして補助
フレーム12の縦枠11への取付けは、空気清浄器具A
を設置する前でも、また後でも可能であり、またねじ止
めすることにより、取付け後に容易に取り外せるように
している。
【0013】そして、補助フレーム12にはクリーンル
ームを照明するための照明器具が取付けられている。該
照明器具は、図8(a),(b)及び図9(b),
(c)に示すように、補助フレーム12の内部に設けら
れた蛍光ランプ13と、補助フレーム12の下半分の部
分に取付けられ、該補助フレーム12と共に楕円形状を
なすアクリルカバー14とを有している。そのため、補
助フレーム12の下半分の部分にはアクリルカバー14
を配置するための切り欠きが設けられている。なお、ア
クリルカバー14と補助フレーム12とは図8(a)に
示す如く、アクリルカバー14に突設された係合片14
aによって互いに着脱可能に係合している。また、蛍光
ランプ13に電力を供給する接続線15は、図8(b)
に示すように、縦枠11を通りかつ該縦枠の凸部11a
を経ることにより配線される。
【0014】上記の如き構成の空気清浄器具Aは、フィ
ルタ9を支持するフィルタ支持枠8が長手方向のフレー
ム8aと幅方向のフレーム8bとからなり、しかも長手
方向のフレーム8aがその底面部に取付けたパッキン4
3aを介し、天井枠Bの互いに対向する縦枠11,11
に載置され、また隣接する双方の空気清浄器具Aのフレ
ーム8bがその側面部に取付けたパッキンを介し互いに
密接して配置されるようにしたので、図8に示すように
格子状に組み込まれた天井枠Bに器具Aを設置する従来
技術に比較すると、天井枠Bの開口部の面積を各フィル
タ部の面積と同程度の大きさに近づけることができる。
しかも、縦枠11を支持する補助フレーム12が、縦枠
11の断面形状より小さい形状をなしているので、吐き
出される空気が補助フレーム12によって悪影響を受け
ることがない。そのため、天井枠Bのフィルタ部2に対
するデットスペースを極力小さくすることができ、従来
技術に比較した場合、フィルタ占有率が約10%向上し
て90%程度となることが確認できた。なお、クリーン
ルーム外である天井裏とクリーンルーム内との空気圧を
比較した場合、天井裏側ではクリーンルーム内に比べ一
般に2〜8mmAq程度の負圧となるので、仮に空気清
浄器具Aの長手方向側のパッキン43aが、万一縦枠1
1に完全に密着しないことがあっても、また各器具A間
のパッキン43bと43bとが互いに密着しないことが
あっても、器具周辺の外部空気がクリーンルームに流入
することがなく、清浄度上の問題がない。また天井枠B
が上述の如き対向する縦枠11で構成すると、空気清浄
器具Aの設置時、該器具Aを縦枠11から容易に挿通す
ることができるので、空気清浄器具Aの設置作業を簡単
に行うことができる。さらに天井枠Bの縦枠11,11
にはこれらに架装された補助フレーム12によって強度
を保つので、器具Aを複数台にわたり並べても剛性が損
なうこともない。しかも縦枠11に対する補助フレーム
12の位置は、図9(b)では送風機5と対応する位置
になっているが、それ以外として、器具Aを複数台並べ
たとき、クリーンルームに供給される清浄空気の流れを
極力損なうことがないようにすると共に、フィルタ部2
のデッドスペースを作ることがないようにするため、隣
接する器具Aにおける幅方向のパッキン43bと対応す
ることが好ましい。そして、縦枠11より小さい断面形
状の補助フレーム12を用いるので、従来技術のような
格子状に形成された天井枠に比較すると、それだけ材料
費を低減することもできると共に、天井枠B自体の据え
付けも容易となる。またさらに、補助フレーム12に照
明器具を取付け、該照明器具のアクリルカバー14が縦
枠11の下面から突出していないので、照明器具が破損
するおそれがなく、またクリーンルーム内のスペースを
有効に利用することができる。これに加え、照明器具の
アクリルカバー14が補助フレーム12と共に楕円形状
をなし、クリーンルームに送風される清浄空気の流れを
いっそう損なうことがないようにしているので、空気流
について微細な点まで配慮した空気清浄器具Aを得るこ
とができる。
【0015】図11は本発明による空気清浄装置の第三
の実施例を示している。この実施例は、空気清浄器具A
にパッキン保護金具44を設けたものであり、即ち図1
1に示すように、パッキン保護金具44がフィルタ部2
のフィルタ支持枠8を構成する長手方向のフレーム8a
の側面に取付けられている。該パッキン保護金具44
は、空気清浄器具Aを輸送したり床においたりしたと
き、該空気清浄器具Aのフィルタ支持枠8に装着された
パッキン43aが床等に擦って破損するのを防ぐための
ものであり、従って、空気清浄器具Aを支えるのに十分
な強度をもつ鋼材からなっていて、かつねじ45を挿通
孔44aからフレーム8aの孔(図示せず)にねじ込む
ことにより、図11及び図12に示す如くフレーム8a
の側面に取付けられる。その場合、パッキン保護金具4
4の下部先端がフレーム支持枠8の下部より下方に突出
し、フレーム支持枠8の下部が床等に直接触れることが
ないようにしている。そして、空気清浄器具Aの据え付
け時、パッキン保護金具44が図13(a)に示す如く
フィルタ支持枠8から下方に突出した状態のままで、か
つその空気清浄器具Aを縦枠11の所定位置に載置した
とき、ねじ45を緩めると、空気清浄器具Aが自重で縦
枠11,11上に沈み込むと共に、同図(b)に示すよ
うにねじ45が挿通孔44aをスライドする如くパッキ
ン保護金具44が上昇移動することにより、空気清浄器
具Aを縦枠11,11間に設置するようにしている。そ
のため、パッキン保護金具44の挿通孔44aはねじ4
5がスライドし得るように長孔形状をなしている。ねじ
45は図13に示すように座金46を有している。
【0016】上述の如き構成のパッキン保護金具44を
フィルタ支持枠8に取付けておき、かつパッキン保護金
具44の先端がフィルタ支持枠8より下方に突出した状
態にしておくと、該空気清浄器具Aの輸送時や、空気清
浄器具Aを現地天井枠11に設置する前に現地の床等に
置いた場合には、フィルタ支持枠8のパッキン43a,
43bが擦ったりすることがないので、パッキンが破損
するのを確実に防止することができる。しかも、縦枠1
1,11上の所定位置に空気清浄器具Aを置いたとき、
ねじ45を緩めるだけで空気清浄器具Aが自重で下がっ
て該器具を設置することができるので、施工時の設置作
業も容易となる。また、器具の設置後、パッキン保護金
具44をそのまま器具に付けたままにしておけば、パッ
キン保護金具44を廃材にする必要がなくなるばかりで
なく、レイアウト変更等が発生しても、そのパッキン保
護金具44を再利用できるので、変更時にもパッキン4
3a,43bが破損するのを防止することができ、また
変更作業をスムースに行うことができる。なお本例で
は、パッキン保護金具44をフレーム支持枠8の長手方
向のフレーム8aに取付けた例を示したが、短手方向の
フレーム8bにのみ取付けると、パッキン保護金具44
をより小さく形成することができるのは勿論である。ま
た、ねじ45を緩めることによって空気清浄器具Aが縦
枠11,11上に設置し、その後、パッキン保護金具4
4をそのままの状態に放置した例を示したが、設置した
後で図13(b)に示すように、パッキン保護金具44
の下部先端が縦枠11から数ミリ程度上に位置するよう
にねじ15で固定すれば、空気清浄器具Aが地震などの
際に揺れても、パッキン保護金具44ががたついたりす
るのを防ぐことができる。しかも、その際、パッキン保
護金具44の下部先端が縦枠11から数ミリ程度上に位
置すると、パッキン43a,43bが空気清浄器具Aの
重みによって経年劣化で縮んだ場合、パッキン保護金具
44と縦枠11間の隙間が小さくなるので、その隙間を
目安にしてパッキンの保守点検が可能となり、メインテ
ナンスも容易となる。さらに図示実施例では、空気清浄
器具Aの輸送時、設置状態のままで輸送する場合につい
て述べたが、器具Aを上下逆の形態で輸送するときにも
パッキン43a,43bを保護することができる。即
ち、図14に示すように、梱包台47と梱包箱48との
中に空気清浄器具Aを逆形態で輸送した場合、パッキン
保護金具44によって梱包箱48がパッキン43a,4
3bに直接当たらないので、振動があっても、それに拘
ることがない。
【0017】図15は本発明による空気清浄装置の他の
実施例を示している。一般に空気清浄器具に内蔵されて
いる送風機5は、送風機の駆動によって発生した振動が
天井枠Bに伝わるのを極力抑えるため、その取付け部分
に防震機構を有している。本実施例では、送風機5を内
蔵する本体ケース3を周囲の側部で上下に分割すること
によって上ケース3Aと下ケース3Bとに形成し、該上
ケース3Aと下ケース3B間に防震機構50が設けられ
ている。該防震機構50は、図15に示すように、上ケ
ース3A及び下ケース3Bの互いに対応する位置に設け
られた防震ゴム51と、双方の防震ゴム51の間に架装
された防震ばね52と、これら52,51を包囲すると
共に、本体ケース内の加圧空気が外部に漏洩するのを防
止し得るよう、上ケース3A,下ケース3B間に設けら
れた蛇腹状のキャンバス53とを有している。通常で
は、送風機5による加圧空気の気流によって加圧室外板
がその固有振動数、または空気の脈流により振動し、こ
の振動が天井枠B側へ伝達する。本例では上述の如く、
上ケース3Aと下ケース3B間に防震機構50を設けて
いるので、送風機5によって上ケース3Aに振動が伝達
しても、その振動が防震機構50によって吸収しかつ遮
断することとなり、下ケース3Bに振動が伝達すること
がない。従って、防震効果に優れた空気清浄器具Aを得
ることができる。なお図示実施例では、これまでに前述
した第一〜第三の実施例と送風機が異なり、モータが上
にかつ羽根車6が下に配置される送風機5を用いた例を
示したが、両者の位置が第一〜第三の実施例と同様の形
態となるものに適用しても同様の効果が得られるのは勿
論である。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の請求項1に
よれば、本体ケースの周囲を構成する一部の側板を傾斜
板で形成し、かつ該傾斜板が、送風機の吸い込み側から
空気吐き出し側に至るに従い次第にケース内部の断面積
を大きくする形状をなすことにより、羽根車のシュラウ
ド側上方の旋回流れが存在しなくなり、吸い込んだ空気
を有効に吐き出すように構成したので、ファン効率を簡
単かつ確実に向上させることができ、またそれだけ省力
化を図ることもできる効果がある。また請求項2によれ
ば、天井枠の互いに対向する縦枠間に複数台の器具を設
置したとき、フィルタ支持枠の長手方向のフレームがそ
の底面部に取付けたパッキンを介し天井枠の互いに対向
する縦枠に載置され、また隣接する空気清浄器具が短手
方向のフレームの側面部に設けたパッキンを介し互いに
密接して配置されるので、天井枠の開口部の面積を各フ
ィルタ部の面積と同程度の大きさに近づけることがで
き、しかも補助フレームが縦枠の断面形状より小さい形
状をなしていることにより、吐き出される空気が補助フ
レームによって悪影響を受けることがなく、天井枠のフ
ィルタ部に対するデットスペースを極力小さくすること
ができる結果、また天井枠が対向する縦枠で構成し、両
縦枠間に空気清浄器具を容易に挿通できることにより、
該器具の設置作業を簡単に行うことができる結果、清浄
度及び施工性の向上を図ることができる効果がある。特
に極めて小さい半導体素子を扱う大型のクリーンルーム
にあっては、空気清浄器具の設置台数が多いので、より
いっそう顕著な効果を得ることができる。さらに請求項
3によれば、空気清浄器具のフィルタ支持枠に取付けら
れたパッキン保護金具の先端が、フィルタ支持枠より下
方に突出した状態にしておくと、該空気清浄器具の輸送
時や、空気清浄器具を設置する前に現地の床等に置いた
場合、パッキンが破損するのを確実に防止することがで
き、しかもパッキン保護金具をスライドさせるとによっ
て空気清浄器具の天井枠への設置作業が容易となる結
果、信頼性を高め得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気清浄装置の第一の実施例を示
す平面図(a),正面縦断面図(b),側面縦断面図
(c)。
【図2】従来技術の空気清浄装置における空気の流れを
示す説明用断面図。
【図3】図2のX−X線断面に相当する送風機のシュラ
ウド側の空気の流れを示す説明図(a),図2のY−Y
線断面に相当する送風機のハブ側の空気の流れを示す説
明図(b)。
【図4】従来技術の送風機におけるシュラウド側の空気
流の速度成分を示す説明図(a),同じくハブ側の空気
流の速度成分を示す説明図(b)。
【図5】本発明による空気清浄装置の第二の実施例を示
す平面図(a),正面縦断面図(b)。
【図6】本発明による空気清浄装置の第三の実施例を示
す空気清浄器具と天井枠との関係を示す説明用斜視図。
【図7】フィルタ支持枠とパッキンとの関係を示す図6
のV矢視図(a),同じく図6のW−W線断面図
(b)。
【図8】天井枠における縦枠と補助フレームと照明器具
との関係を示す一部断面の説明図(a),天井枠におけ
る縦枠と補助フレームと照明器具と空気清浄器具のフィ
ルタ支持枠との関係を示す一部断面の説明用側面図
(b)。
【図9】天井枠に空気清浄器具を二台設置したときの平
面図(a),同じく正面断面図(b),同じく側面断面
図(c)。
【図10】空気清浄器具を二台設置したときのパッキン
の位置関係を示す図9(b)のZ部に相当する説明用拡
大図。
【図11】本発明による空気清浄装置の第三の実施例を
示し、空気清浄器具のフィルタ部にパッキン保護金具を
取付けた状態を示す一部破断の説明用斜視図。
【図12】フィルタ支持枠のパッキンとパッキン保護金
具とを示す要部の拡大斜視図。
【図13】図12のT−T線断面に相当する空気清浄器
具を設置する前のパッキン保護金具とパッキンとの状態
を示す説明図(a),同じく空気清浄器具を設置したと
きのパッキン保護金具とパッキンとの状態を示す説明図
(b)。
【図14】空気清浄器具を上下逆形態で梱包した状態を
示す説明図。
【図15】本発明による空気清浄装置の他の実施例を示
す縦断面図。
【図16】従来技術の空気清浄器具を天井枠に設置した
状態を示す斜視図。
【符号の説明】
A…空気清浄器具、1…送風部、2…フィルタ部、3…
本体ケース、3A…飢えケース、3B…下ケース、5…
送風機、8…フィルタ支持枠、9…フィルタ、B…天井
枠、11…縦枠、12…補助枠、43a,43b…パッ
キン、44…パッキン保護金具、44a…挿通孔、45
…ねじ、50…防震機構、51…防震ゴム、52…防震
ばね、53…キャンバス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 芳廣 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 本間 圭一 東京都千代田区神田駿河台四丁目3番地 日立テクノエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 諏訪 俊彦 東京都千代田区神田駿河台四丁目3番地 日立テクノエンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部空気を吸い込んで吐き出す送風機を
    内蔵する本体ケースと、該本体ケースの空気吐き出し側
    に取付けられ、かつフィルタを内蔵すると共に、天井枠
    に設置されるフィルタ部とを有して空気清浄器具を構成
    する空気清浄装置において、空気清浄器具の本体ケース
    の周囲を構成する一部の側板を傾斜板で形成し、かつ該
    傾斜板は、送風機の吸い込み側から空気吐き出し側に至
    るに従い次第にケース内部の断面積を大きくする形状を
    なしていることを特徴とする空気清浄装置。
  2. 【請求項2】 外部空気を吸い込んで吐き出す送風機を
    内蔵する本体ケースと、該本体ケースの空気吐き出し側
    に取付けられ、フィルタ,該フィルタを支持しかつパッ
    キンを介し天井枠に載置される長方形状のフィルタ支持
    枠を設けたフィルタ部とを有して空気清浄器具を構成
    し、該空気清浄器具のフィルタ部のフィルタ支持枠をパ
    ッキンを介し天井枠に載置するようにした空気清浄装置
    において、前記空気清浄器具のフィルタ支持枠を構成す
    る長手方向のフレームの底面部に該フレームに沿って第
    一のパッキンを取付けると共に、前記フィルタ支持枠を
    構成する短手方向のフレームの側面部に両端が第一のパ
    ッキンと密接する第二のパッキンを取付ける一方、前記
    天井枠が、互いに対向しかつフィルタ支持枠の長手方向
    のフレームを載置する二本の縦枠で形成すると共に、該
    二本の縦枠間に、縦枠の断面形状より小さい断面形状を
    なす補強用の補助フレームを架装したことを特徴とする
    空気清浄装置。
  3. 【請求項3】 外部空気を吸い込んで吐き出す送風機を
    内蔵する本体ケースと、該本体ケースの空気吐き出し側
    に取付けられ、フィルタ,該フィルタを支持しかつパッ
    キンを介し天井枠に載置される長方形状のフィルタ支持
    枠を設けたフィルタ部とを有して空気清浄器具を構成
    し、該空気清浄器具のフィルタ部のフィルタ支持枠をパ
    ッキンを介し天井枠に載置するようにした空気清浄装置
    において、前記空気清浄器具のフィルタ支持枠を構成す
    る長手方向のフレームと短手方向のフレームとの何れか
    一方の側面に、先端がフレームの底面に取付けられたパ
    ッキンより下方に突出し得る大きさのパッキン保護金具
    を上下方向にスライド可能に取付けたことを特徴とする
    空気清浄装置。
JP5293444A 1993-11-24 1993-11-24 空気清浄装置 Pending JPH07145971A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997039286A1 (fr) * 1996-04-12 1997-10-23 Hitachi, Ltd. Purificateur d'air

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997039286A1 (fr) * 1996-04-12 1997-10-23 Hitachi, Ltd. Purificateur d'air

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