JP3084906U - 放圧口装置 - Google Patents

放圧口装置

Info

Publication number
JP3084906U
JP3084906U JP2001006320U JP2001006320U JP3084906U JP 3084906 U JP3084906 U JP 3084906U JP 2001006320 U JP2001006320 U JP 2001006320U JP 2001006320 U JP2001006320 U JP 2001006320U JP 3084906 U JP3084906 U JP 3084906U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening edge
pressure relief
relief port
flexible sheet
sheet member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001006320U
Other languages
English (en)
Inventor
満幸 弓場
Original Assignee
パシフィックグレーンセンター株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by パシフィックグレーンセンター株式会社 filed Critical パシフィックグレーンセンター株式会社
Priority to JP2001006320U priority Critical patent/JP3084906U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3084906U publication Critical patent/JP3084906U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バケットコンベアやフローコンベア等の搬送
装置等を内蔵した構造物またはサイロやタンク等の構造
物の内部で粉塵爆発等の爆発が起きた際に、確実に内部
の圧力を外部に放散して構造物の破壊、変形、破損等を
防止することができるとともに構造が簡単である放圧口
装置を提供する。 【解決手段】 構造物に設けられた放圧口110に連通
する開口縁部14を有する取付枠12と、放圧口110
を閉鎖する可撓性シート部材24と、可撓性シート部材
24を開口縁部14に被着させて放圧口110を閉鎖さ
せた状態で着脱自在にクランプするクランプ手段(2
6)と、を有する放圧口装置10から構成される。構造
物内部で爆破が起きた際には、可撓性シート部材24が
開口縁部14から離脱して放圧口110を開放して内部
圧力を放散させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば、バケットコンベア、フローコンベア等の搬送装置構造物、 またはサイロやタンク等の構造物その他の構造物の内部で例えば粉塵爆発等の爆 発が起きた際の高圧による構造物等の変形や破損を防止するために圧力を外部に 放散させるための放圧口装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、大豆や麦等の粉体や粒体を搬送または貯蔵するために例えば、バケット コンベアやフローコンベア等を含む搬送装置の構造物や、サイロやダンク等の構 造物が用いられている。これらの構造物内部は、搬送や投入等の作業により粉体 が舞い上がり充満しているので粉塵爆発が発生する可能性が高い。そのため爆発 による構造物の崩壊、変形あるいは破損を防止するために図17に示すような放 圧口装置100が設置されている。例えば、構造物が図15に示すような、バケ ットコンベアの場合に、その天壁には放圧口装置100が設置されている。バケ ットコンベア102は、例えば50m程度の高さに設けられた大型構造物である 。バケットコンベア102は、略密閉状に閉鎖空間Sを形成する縦長四角筒状の ケーシング体104の内部に配置されている。ケーシング体104の側壁104 aの下部位置には投入口106が、上部位置には搬出口108がそれぞれ設けら れている。ケーシング体104の天壁には放圧口110が連通開口している。ま た、ケーシング体104の内部で投入口106よりも下側の位置には、円弧状に 形成された底壁112が設置されている。さらに、ケーシング体104内部の上 下位置にそれぞれスプロケット114a、114bが設けられている。スプロケ ット114a、114b間には、無端状のコンベアチェーン116が巻回されて いる。コンベアチェーン116には複数のバケット118が間隔をあけて取付け られている。スプロケット114aまたは114bには、図示しない駆動モータ が取付けられており、駆動モータによりコンベアチェーン116が図15上、時 計回りに回動する。これによって、下側の投入口106からケーシング体104 内に投入された例えば大豆や麦等の紛体または粒体を、回動しているバケット1 16によってすくいとって上側の搬出口108へ運ぶものである。
【0003】 従来の放圧口装置100は、図16、図17に示すように、ケーシング体10 4の天板側に設けられた矩形状の放圧口110と、放圧口110の縁部から外部 に突設した取付枠120と、放圧口を閉鎖する蓋122から構成されている。蓋 122は、駆動モータの運転によるケーシング体104内部の負圧に対抗するよ うに、金属製の薄板で形成されており、図17に示すように、放圧口110を閉 鎖するように取付枠120の突設端に密着されて、蓋122の周辺縁側をボルト 124で強固に固定されている。ケーシング体104内部で粉塵爆発が起きた時 には、図18に示すように、蓋122は内部高圧により外側に押圧され、蓋12 2の中央部分122aを物体が貫通したように周辺部分122bを残して開口が 形成されることにより、放圧口110を開放し内部の圧力を放散させるものであ った。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、金属製の蓋122の中央部分は、爆発により勢いよく飛ばされ るので例えばチェーン等で繋がれていてもチェーンをひきちぎって飛ばされてし まい、隣接する建物や装置等を破損させたり人に直撃して大怪我を負わせたりす る可能性が高い。さらに蓋122は、内部の爆発により変形あるいは破損してい るので再利用することが不可能であった。また、蓋122は、風雨にさらされて 錆付いたりまたは表面を塗装で塗り固めてあることが多いため、ケーシング体内 部で爆発が起こっても蓋122が飛ばされず放圧口110を開放することなく放 圧口装置として機能しない場合があった。よって、爆圧によりケーシング体10 2の側壁104aなどが変形したり破損するので修理または交換しなければなら ない。このケーシング体104は、前記したように高さが例えば約50mに設け てある巨大な構築物であるので修理や交換に莫大な費用と時間と労力が必要とな り、さらにその期間はコンベアを稼動させることができないという問題点があっ た。
【0005】 本考案は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、構造物内 で粉塵爆発等の爆発が起きた際に確実に内部の圧力を外部に放散することができ 、構造が簡単で再利用できる放圧口装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、構造物内部Sでの爆発による圧力を開放 する放圧口装置であって、構造物に設けられた放圧口110の縁部から外部に突 設され放圧口110に連通する開口縁部14を有する取付枠12と、取付枠12 の外面側から被着されて放圧口110を閉鎖する可撓性シート部材24と、可撓 性シート部材24を開口縁部14に被着させて放圧口110を気密状に閉鎖させ た状態で該開口縁部14とともに着脱自在にクランプするクランプ手段(26) と、を有する放圧口装置10から構成される。
【0007】 また、クランプ手段(26)は、可撓性シート部材24の外縁を取付枠12の 開口縁部14に巻き込んだ状態でクランプさせることとしてもよい。
【0008】 また、構造物内部Sの負圧に抗して可撓性シート部材24の放圧口110の閉 鎖状態を保持する閉鎖保持機構を有することとしてもよい。
【0009】 また、閉鎖保持機構は、放圧口を横切るように架設された1個または複数個の フレーム体20を含むこととしてもよい。
【0010】 また、取付枠12の開口縁部14は、構造物本体側からの立ち上がり壁13か らL字状に曲折させた開口縁壁16を有し、開口縁壁16の先端側において断面 が拡大した拡大部18が設けられ、クランプ手段(26)は、可撓性シート部材 24の外縁を巻き込んだ状態の拡大部18を内包するように嵌合する嵌合凹部3 0と、嵌合凹部30に連通して拡大部18を嵌合凹部30に差し入れる切欠部3 2と、を含む鍵穴状の空隙Tを有する弾性部材(26)からなることとしてもよ い。
【0011】 また、拡大部18は断面円形であるとともに嵌合凹部30は拡大部18に1部 または全部を密着させる一部切欠きの円形であることとしてもよい。
【0012】 また、拡大部18は開口縁壁16の先端側において周状に設けられ、弾性部材 (28)は開口縁壁16の拡大部18に沿って1個または複数の不連続部を形成 するように間隙をあけながら取付られたこととしてもよい。
【0013】 また、開口縁部14の開口縁14aは四角形で構成され、弾性部材は該四角形 の隅部のみを不連続とし四角形の4辺に略対応する長さであって4個のそれぞれ 鍵穴状空隙Tを有する中空の直状ゴム部材からなることとしてもよい。
【0014】 取付枠12の開口縁部14は側面視斜め切り落とし状に斜設され、可撓性シー ト部材24は、斜め傾斜状態で開口縁部14に被着されていることとしてもよい 。
【0015】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ本考案の実施の形態について説明するが従来の技 術と同一部材には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。図1ないし図8 は、本考案の放圧口装置の第1実施形態を示しており、この実施の形態において 、放圧口装置は、構造物内部の爆発による圧力を開放するものであり、構造物に 設けられた放圧口の縁部から外部に突設され放圧口に連通する開口縁部を有する 取付枠と、取付枠の外面側から被着されて放圧口を閉鎖する可撓性シート部材と 、可撓性シート部材を開口縁部に被着させて放圧口を気密状に閉鎖させた状態で 該開口縁部とともに着脱自在にクランプするクランプ手段と、を備えている。
【0016】 放圧口装置10は、図1に示すようにこの実施形態において、例えばバケット コンベア102のケーシング体104の天壁に設置されている。なお、放圧口装 置10は、バケットコンベアに限らず、例えば、大豆や麦等の粉体や粒体を搬送 または貯蔵するフローコンベア等の搬送装置またはサイロやタンク等の貯蔵庫、 その他の任意の構築物に設置される。
【0017】 放圧口110は、ケーシング体104の天壁側に内部を連通した開口であり、 例えば、矩形状に形成されている。放圧口110の縁部には、図2に示すように 、取付枠12が外部に向けて突設されている。取付枠12は、平面視では放圧口 110と略同じ大きさの矩形状で、放圧口110に連通する開口縁部14を有し た四角筒体であり、ケーシング体104と一体的に形成されている。実施形態に おいて、取付枠12は図6に示すように、ケーシング体104の天壁から一体的 に立ち上がり突設された立ち上がり壁13と、この立ち上がり壁13に一体接続 されて断面L字状に曲折して設けられた開口縁壁16と、から構成されている。 この立ち上がり壁13と、開口縁壁16との接続部分から開口縁壁16を含めて 開口縁部14が形成され、その開口縁14aが放圧口110と連通している。図 3ないし図5に示すように、立ち上がり壁13と開口縁壁16はある程度の厚み の金属板からなり、開口縁壁16は立ち上がり壁13から略直角状に曲げられて 平面視ではその板面が四角形の枠を形成したように接続されている。
【0018】 図2、3において、開口縁壁16の先端側に同開口縁壁の板厚から膨張するよ うに拡大した拡大部18が設けられている。この拡大部は開口縁壁16の先端に おいて該開口縁壁16を囲周するように一体的に取り付けられている。この実施 形態において、拡大部18は、開口縁壁16の厚さより大きな径の例えば丸鋼等 で形成されており、開口縁壁16の外部に張り出した側端の全周辺に沿って溶接 等により一体的に接合されている。すなわち拡大部18の断面は、図4に示すよ うに、開口縁壁16の断面より拡大して断面が円形に形成されている。
【0019】 図4または図5において、取付枠12の開口縁部14には放圧口110を横切 るようにフレーム体20が架設されている。フレーム体20は、この実施形態に おいて、弓状に曲げられた2本の丸鋼であり、凸側が外側(ケーシング体104 から離隔する方向)に向くようにして平面視十字状に配置され、それぞれの両端 を溶接等で開口縁に固定されている。フレーム体20は、丸鋼に限らず、ある程 度の強度を持った細長い鉄板など任意のものでもよい。また、フレーム体20は 2個に限らず1本でもいいし、複数個を並設あるいは交差させてもよい。さらに 、フレーム体20は、開口縁壁16に取り付け凹部等を設けてこの取り付け凹部 に着脱自在に設置してもよい。この実施形態において、さらに、2本のフレーム 体20の外面から開口を覆うように複数の孔を有した網部材22が張設されてい る。すなわち、取付枠12の開口側は略ドーム状に膨らんだように形成されてい る。閉鎖保持機構は、少なくともフレーム体20を含む。なお、ここにいうフレ ーム体20は、広い概念であり、1本のフレームの径の大小は問わない。したが って、1本のフレーム径を小径とし、種々のメッシュ形状に編みこんで網体とし て構成する場合も含む。この実施形態では単に別途に網部材22を張架させてい る。閉鎖保持機構は、例えばバケットコンベア102の駆動モータによるケーシ ング体104内部の負圧に抗して可撓性シート部材の放圧口の閉鎖状態を保持す る。フレーム体20の中央部は外方に向けて盛り上がっているので、この上面に 可撓性シート部材24を被着させた場合に、例えば雨が降っても開口上の可撓性 シート部材24に溜まることなく外部縁側へ向けて流し、常時放圧作用を円滑に 行えるようにし得る。
【0020】 クランプ部材26は、この実施形態において、ゴム部材からなり、図5または 図7に示すように、開口縁壁16のそれぞれの先端部の外部から当てがわれて装 着される。クランプ部材26は、可撓性シート部材24を開口縁部14に被着さ せて放圧口110を気密状に閉鎖させた状態で開口縁部14とともに着脱自在に クランプするクランプ手段である。
【0021】 実施形態において、クランプ部材26は、開口縁壁16の先端部分で形成され る四角形のうちの4つの隅部で不連続として、四角形のそれぞれの辺に当てがわ れて装着される4個の弾性直状部材からなり、それぞれそれらの内部に鍵穴状空 隙Tを有する。1個のクランプ部材26は、平面視台形状で直線状に長く設けら れ、その長辺側が取付枠12の開口縁壁16の先端部分に沿った長さよりも若干 短くなるように形成されている。クランプ部材の不連続部分を形成させることに より、降雨の際などに該不連続部分から円滑に水が流下し、シート上面に滞留す ることがなく、衛生的に保持させて保守、点検時に作業がしやすいとともに、美 観上も優れる。
【0022】 図2、図6に示すように、クランプ部材26は、可撓性シート部材24の外縁 を巻き込んだ状態の拡大部18を内包するように嵌合する嵌合凹部30と、嵌合 凹部に連通して拡大部18を嵌合凹部に差し入れる切欠部32と、を含む鍵穴状 の空隙Tを有する弾性部材からなる。実施形態において、クランプ部材は中空円 筒部27と、この中空円筒部27に一体的に接続された長板状の挟持板部28と 、を備えている。中空円筒部27の中空内部は、開口縁壁16の先端部に形成さ れた断面円形の拡大部18に対応した断面円形で該拡大部18に密着状に嵌合し 得る大きさの丸棒状の空間で形成されている。この中空円筒部27の中空内部が 嵌合凹部30とされ、その一部は切欠部32において切り欠かれている。また、 この中空円筒部27に2個の上下挟持板28a、28bが中間に嵌合凹部30に 連通し開口縁壁16の先端部寄り位置を挟持する挟持間隙を形成するように平行 に一体接続されている。嵌合凹部30と、挟持間隙により略鍵穴状の空隙が形成 されている。そして、可撓性シート部材24の外縁を拡大部18を内包するよう に巻き込ませた状態で外部からこの鍵穴状空隙を介して直状弾性部材を差し込ん で嵌合させることにより、開口縁部14において可撓性シート部材24の外縁部 分を固定保持させる。
【0023】 実施形態において、クランプ部材26はゴム部材からなり、中空の直状ゴム部 材として構成されている。よって、切欠部32を拡開させて取付枠12の拡大部 18に嵌合凹部30を差し入れると、クランプ部材26自身の付勢力で元の形状 に復帰して、可撓性シート部材24を取付枠12にクランプする。なお、クラン プ部材の形状は、四角筒体やその他多角筒体など任意の形状のものでも良い。ま た、クランプ手段は、四角形の開口縁の1辺に対して短い長さのクランプ部材を 複数個取付けるようにしても良い。その際に、クランプ部材を開口縁に沿って1 個または複数個の不連続部を形成するように間隙をあけながら取付けても良い。
【0024】 可撓性シート部材24は、例えば、ゴムまたはテフロンシート等の樹脂シート から形成されている。可撓性シート部材24は、例えば、厚さが0.1mm程度 で矩形状に形成されており、図5、図6に示すように、取付枠12の開口縁壁1 6の拡大部20の外枠よりも広く形成されている。可撓性シート部材は、作業性 や可撓性を向上させるために薄く設けられる。なお、可撓性シート部材24は、 風雨にさらされるので耐候性の高いものであり、かつ、構造物内部の爆発によっ て簡単に破けないような耐圧性の高いものであることが好ましい。
【0025】 可撓性シート部材24を取付枠12の外部側から覆い被せると、可撓性シート 部材24は、取付枠及びフレーム体20のドーム形状に沿うように可撓して上面 側に被着される。図6(b)に示すように、可撓性シート部材の外縁を取付枠の 拡大部に巻き込んだ状態で、開口縁の4辺それぞれをクランプ部材26によって クランプする。クランプ部材は、その切欠部32側を取付枠の拡大部18に向け て、板体部28の突設端及び切欠部を拡開させながら差し入れる。そして、クラ ンプ部材の嵌合凹部30が取付枠の拡大部を内包すると、クランプ部材自身の付 勢力により可撓性シート部材を取付枠の開口縁にクランプする。この時、クラン プ部材の板体部も可撓性シート部材を開口縁壁16に挟み込むようにクランプし ている。これによって、図2または図3に示すように、可撓性シート部材を取付 枠に被着させて放圧口を気密的に閉鎖させる。また、図3に示すように、クラン プ部材は、四角形の開口縁の4つの隅部で不連続となっている。この不連続部か ら、可撓性シート部材の上面の雨水などを排出させることができる。
【0026】 次に、図8をも参照しながら実施形態の放圧口装置の作用について説明する。 図2において、ケーシング体102の内部で粉塵爆発が起こると、大きな圧力が 放圧口装置の可撓性シート部材を押圧する。そして、この圧力により押圧された 可撓性シート部材は、図8に示すように、クランプ部材のクランプ力に抗って切 欠部から可撓性シート部材の外縁を抜脱して吹き飛ばされて放圧口を開放し内部 圧力を放散する。その後、飛ばされた可撓性シート部材を前述のように取付枠の 開口縁部に再び装着させることができる。
【0027】 次に、図9ないし図14に基づいて本考案の放圧口の第2の実施形態について 説明するが第1実施形態と同一部材には同一符号を付し、その詳細な説明は省略 する。図9または図10に示すように、この実施形態においても、放圧口110 に連通する開口縁部14を有する取付枠12と、放圧口110を閉鎖する可撓性 シート部材24と、可撓性シート部材24を開口縁部14とともに着脱自在にク ランプするクランプ部材26とを備えている。
【0028】 取付枠12の開口縁部14は、図11に示すように、この実施形態においても 平面視で四角形に構成されている。この実施形態において、図9、図12におい て、左側の立ち上がり壁が右側の立ち上がり壁より高くなるように設けられ、紙 面方向の手前側と奥側に設けられる2枚の立ち上がり壁はともに上側を左右の立 ち上がり壁の高さに対応させて左上がりの斜面状に形成されて側面視台形状に設 けられており、これらの4枚の立ち上がり壁によって取付枠12の開口縁部14 は側面視斜め切り落とし状に斜設されている。よって、可撓性シート部材24は 、斜め傾斜状態で開口縁部14に被着されている。また、閉鎖保持機構のフレー ム体20は、直線状の丸鋼で形成されており、傾斜した開口縁14に格子状に固 定されている。よって、雨が降ったときなど傾斜によって可撓性シート部材の上 面を流れるので可撓性シート部材24上にたまることがない。なお、図9、図1 2において、立ち上がり壁の上側は左から右に向けて下る傾斜で切り落とし状に 斜設されているが、この傾斜方向は任意に設定しても良い。例えば、右から左に 向けて下る傾斜でもよく、また、紙面方向に向かって下るような傾斜でもいいし 、また、その逆で紙面方向に向けて上る傾斜でもよい。
【0029】 クランプ部材26は、図13に示すように、第1実施形態と同様、鍵穴状空隙 Tを形成する嵌合凹部30と切欠部32を有したゴム部材から形成されている。 この実施形態においてクランプ部材26は、挟持板部28を有しておらず中空円 筒部27のみから形成されている。そして、図11、図12に示すように、第1 実施形態同様に、可撓性シート部材24を取付枠12の開口縁14に被着させる 。可撓性シート部材24の外縁を拡大部18に巻き込んで、4個のクランプ部材 26を取付枠12の開口縁部の4辺それぞれから取付けて可撓性シート部材24 が放圧口110を気密状に閉鎖した状態でクランプする。
【0030】 この実施形態においても、図14に示すように、構造物内部で爆発が起きると 、その圧力により可撓性シート部材が押圧されてクランプ部材のクランプ力に抗 って吹き飛ばされて放圧口を開放させて内部の圧力を放散させるなどの第1実施 形態と同様の作用効果が得られる。
【0031】 本考案の放圧口装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく実用新 案登録請求の範囲に記載した考案の本質を逸脱しない範囲において、任意の改変 を加えてもよい。例えば、取付枠の開口縁部は四角形に限らず円形または三角形 その他の多角形状に設けてもよい。また、クランプ部材は、弾性力を持った材質 で形成されていれば良く例えば樹脂等で形成されていてもよい。また、クランプ 手段は前記したものに限らず、例えば、可撓性シート部材をその表裏両側から取 付枠の開口縁部ごと挟み込むような万力やクリップ等でもよくその他任意のもの でも良い。また、拡大部の断面は円形に限らず三角、四角それ以上の多角形また はその他の任意の形状でも良く、また設けなくても良い。その際に、拡大部の形 状に対応して嵌合凹部を形成する。また、可撓性シート部材には一端を構造物に 固定された索条類が接続されていても良い。これにより、構造物内部で爆発が起 きて可撓性シート部材が放圧口を開放した際に可撓性シート部材が遠方に飛ばさ れるのを防ぐことができる。
【0032】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の放圧口装置によれば、構造物内部での爆発による 圧力を開放する放圧口装置であって、構造物に設けられた放圧口の縁部から外部 に突設され放圧口に連通する開口縁部を有する取付枠と、取付枠の外面側から被 着されて放圧口を閉鎖する可撓性シート部材と、可撓性シート部材を開口縁部に 被着させて放圧口を気密状に閉鎖させた状態で該開口縁部とともに着脱自在にク ランプするクランプ手段と、を有する構成であるから、構造物内部で爆発が起き た際には、放圧口を閉鎖している可撓性シート部材が取付枠の開口縁部から離脱 して確実に放圧口を開放させて内部圧力を放散させるので、爆発による構造物の 破壊、変形、破損等を良好に防止することができる。さらに、可撓性シート部材 を再利用することができるので経済的である。さらに、構造が簡単であり、可撓 性シート部材をクランプ手段によって取付枠の開口縁に着脱自在に簡単に取付け ることができるので、作業性もよく簡単にメンテナンスを行うことができる。ま た、可撓性シート部材は、軽量でありかつ空気抵抗を受け易いので隣接する建物 や装置を破損させたり人に怪我を負わせることがない。また、例えば、可撓性シ ート部材を索条等で構造物と連結しておけば構造物内部の爆発の爆風で遠方へ飛 ばされることを防止できる。
【0033】 また、クランプ手段は、可撓性シート部材の外縁を取付枠の開口縁部に巻き込 んだ状態でクランプさせる構成とすることにより、可撓性シート部材が放圧口を 気密的に閉鎖し構造物内部に外部から雨や埃等の異物が侵入するのを防ぎ、また 外部からの風で飛ばされることもなくその閉鎖状態を良好に保持できる。
【0034】 また、構造物内部の負圧に抗して可撓性シート部材の放圧口の閉鎖状態を保持 する閉鎖保持機構を有する構成とすることにより、負圧によって可撓性シート部 材が構造物内部へ吸い込まれてしまうことを防ぎ、放圧口の閉鎖状態を良好に保 持できる。
【0035】 また、閉鎖保持機構は、放圧口を横切るように架設された1個または複数個の フレーム体を含む構成とすることにより、負圧によって可撓性シート部材が構造 物内部へ吸い込まれてしまうことを防ぎ放圧口の閉鎖状態を良好に保持できると ともに、例えば、フレーム体をドーム形状とすることにより雨や埃等が可撓性シ ート部材外面にたまることなく効率良く排出させることができるので常時放圧作 用を円滑にするようにし得る。
【0036】 また、取付枠の開口縁部は構造物本体側からの立ち上がり壁からL字状に曲折 させた開口縁壁を有し、開口縁壁の先端側において断面が拡大した拡大部が設け られ、クランプ手段は、可撓性シート部材の外縁を巻き込んだ状態の拡大部を内 包するように嵌合する嵌合凹部と、嵌合凹部に連通して拡大部を嵌合凹部に差し 入れる切欠部と、を含む鍵穴状の空隙を有する弾性部材からなる構成とすること により、弾性部材の嵌合凹部で可撓性シート部材を巻き込んだ拡大部を挟み込む ことによって、可撓性シート部材を取付枠の開口縁部に着脱自在に簡単に取付け ることができる。また、弾性部材の弾性力でクランプしているので可撓性シート 部材が容易に外れることがないので放圧口の閉鎖状態を良好に維持することがで きるとともに構造物内部で爆発が起こった際には可撓性シート部材の離脱を許し て確実に放圧口を開放させて圧力を放散させることができる。また、弾性部材を 取り外して清掃や交換等のメンテナンスを簡単に簡単に行える。
【0037】 また、拡大部は断面円形であるとともに嵌合凹部は拡大部に1部または全部を 密着させる一部切欠きの円形である構成とすることにより、通常では可撓性シー ト部材は放圧口を気密的に閉鎖状態を保持し、構造物内部での爆発時には可撓性 シート部材の離脱がスムーズに行われるので確実に放圧口を開放して内部圧力を 放散させることができる。
【0038】 また、開口縁部の開口縁は四角形で構成され、弾性部材は該四角形の隅部のみ を不連続とし四角形の4辺に略対応する長さであって4個のそれぞれ鍵穴状空隙 を有する中空の直状ゴム部材からなる構成とすることにより、ゴム部材であるの で、装置全体のコストを安価にすることができまた軽量でもあるので運搬や作業 もし易く労力を軽減できるとともに放圧の際にも可撓性シート部材を傷つけない ので可撓性シート部材を再利用することができる。さらに、降雨の際などに雨な どを不連続部から良好に排出させることができるので可撓性シート部材の上面に たまることなく衛生的に保持させて、保守や点検等を含むメンテナンスを簡単に 行えるとともに美観的にも優れる。
【0039】 また、取付枠の開口縁部は側面視斜め切り落とし状に斜設され、可撓性シート 部材は、斜め傾斜状態で開口縁部に被着されている構成とすることにより、降雨 の際などに雨などを不連続部から良好に排出させることができるので可撓性シー ト部材の上面にたまることなく衛生的に保持させて、保守や点検等を含むメンテ ナンスを簡単に行えるとともに美観的にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の放圧口装置の第1の実施形態をバケッ
トコンベアに設置させた全体説明図である。
【図2】図1の放圧口装置部分の拡大断面説明図であ
る。
【図3】放圧口の第1の実施形態の平面説明図である。
【図4】放圧口装置の可撓性シート部材を取付ける前の
取付枠の一部を破断した斜視図である。
【図5】可撓性シート部材を取付ける前の平面説明図で
ある。
【図6】図2の可撓性シート部材の取付け説明図であ
る。
【図7】(a)は、1個のクランプ部材の平面図であ
る。(b)は、その断面図である
【図8】放圧口装置の作用説明図である。
【図9】本考案の放圧口装置の第2の実施形態の断面説
明図である。
【図10】放圧口装置の第2の実施形態の平面図であ
る。
【図11】図10において、可撓性シート部材を取付け
る前の説明図である。
【図12】図9の可撓性シート部材の取付け説明図であ
る。
【図13】(a)は、図12の1個のクランプ部材の平
面図、(b)は、その断面説明図である。
【図14】図9の作用説明図である。
【図15】従来の放圧口装置のバケットコンベアに設置
された全体説明図である。
【図16】図15の放圧口装置の蓋を取り外した平面説
明図である。
【図17】図15の放圧口装置部分の拡大説明図であ
る。
【図18】図17の作用説明図である。
【符号の説明】
10 放圧口装置 12 取付枠 14 開口縁部 16 開口縁壁 18 拡大部 20 フレーム体 24 可撓性シート部材 26 クランプ部材 30 嵌合凹部 32 切欠部 T 鍵穴状空隙

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物内部での爆発による圧力を開放す
    る放圧口装置であって、 構造物に設けられた放圧口の縁部から外部に突設され放
    圧口に連通する開口縁部を有する取付枠と、 取付枠の外面側から被着されて放圧口を閉鎖する可撓性
    シート部材と、 可撓性シート部材を開口縁部に被着させて放圧口を気密
    状に閉鎖させた状態で該開口縁部とともに着脱自在にク
    ランプするクランプ手段と、を有する放圧口装置。
  2. 【請求項2】 クランプ手段は、可撓性シート部材の外
    縁を取付枠の開口縁部に巻き込んだ状態でクランプさせ
    る請求項1記載の放圧口装置。
  3. 【請求項3】 構造物内部の負圧に抗して可撓性シート
    部材の放圧口の閉鎖状態を保持する閉鎖保持機構を有す
    る請求項1または2記載の放圧口装置。
  4. 【請求項4】 閉鎖保持機構は、放圧口を横切るように
    架設された1個または複数個のフレーム体を含む請求項
    3記載の放圧口装置。
  5. 【請求項5】 取付枠の開口縁部は構造物本体側からの
    立ち上がり壁からL字状に曲折させた開口縁壁を有し、 開口縁壁の先端側において断面が拡大した拡大部が設け
    られ、 クランプ手段は、可撓性シート部材の外縁を巻き込んだ
    状態の拡大部を内包するように嵌合する嵌合凹部と、嵌
    合凹部に連通して拡大部を嵌合凹部に差し入れる切欠部
    と、を含む鍵穴状の空隙を有する弾性部材からなる請求
    項1ないし5記載の放圧口装置。
  6. 【請求項6】 拡大部は断面円形であるとともに嵌合凹
    部は拡大部に1部または全部を密着させる一部切欠きの
    円形である請求項5記載の放圧口装置。
  7. 【請求項7】 拡大部は開口縁壁の先端側において周状
    に設けられ、 弾性部材は開口縁壁の拡大部に沿って1個または複数の
    不連続部を形成するように間隙をあけながら取付られた
    請求項5または6記載の放圧口装置。
  8. 【請求項8】 開口縁部の開口縁は四角形で構成され、 弾性部材は該四角形の隅部のみを不連続とし四角形の4
    辺に略対応する長さであって4個のそれぞれ鍵穴状空隙
    を有する中空の直状ゴム部材からなる請求項5ないし7
    のいずれかに記載の放圧口装置。
  9. 【請求項9】 取付枠の開口縁部は側面視斜め切り落と
    し状に斜設され、可撓性シート部材は、斜め傾斜状態で
    開口縁部に被着されている請求口1ないし8のいずれか
    に記載の放圧口装置。
JP2001006320U 2001-09-27 2001-09-27 放圧口装置 Expired - Lifetime JP3084906U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001006320U JP3084906U (ja) 2001-09-27 2001-09-27 放圧口装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001006320U JP3084906U (ja) 2001-09-27 2001-09-27 放圧口装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3084906U true JP3084906U (ja) 2002-04-05

Family

ID=43236363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001006320U Expired - Lifetime JP3084906U (ja) 2001-09-27 2001-09-27 放圧口装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3084906U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110302952A (zh) * 2019-07-05 2019-10-08 重庆上诺建筑工程有限公司 天然气净化装置检修用物料筛分设备
KR102424115B1 (ko) * 2022-04-11 2022-07-22 에프디씨 주식회사 두께 조절이 가능한 단열층을 가지는 에너지 저장 시스템의 폭발패널
KR102498967B1 (ko) * 2021-11-04 2023-02-13 에프디씨 주식회사 단열 기능을 구비하는 에너지 저장 시스템의 폭발 패널 어셈블리
KR102534686B1 (ko) * 2022-03-02 2023-05-26 에프디씨 주식회사 컨테이너의 내부 공기 배출 기능을 가지는 에너지 저장 시스템의 폭발패널 어셈블리

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110302952A (zh) * 2019-07-05 2019-10-08 重庆上诺建筑工程有限公司 天然气净化装置检修用物料筛分设备
KR102498967B1 (ko) * 2021-11-04 2023-02-13 에프디씨 주식회사 단열 기능을 구비하는 에너지 저장 시스템의 폭발 패널 어셈블리
KR102534686B1 (ko) * 2022-03-02 2023-05-26 에프디씨 주식회사 컨테이너의 내부 공기 배출 기능을 가지는 에너지 저장 시스템의 폭발패널 어셈블리
KR102424115B1 (ko) * 2022-04-11 2022-07-22 에프디씨 주식회사 두께 조절이 가능한 단열층을 가지는 에너지 저장 시스템의 폭발패널

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3175169U (ja) 貨物のコンテナ輸送のために粉末状または粉状貨物を梱包するための可撓性ライナー
US7129436B1 (en) Laminar-vortex welding chamber
JP2683551B2 (ja) 航空機胴体の開口部カバー部材及びその製造方法
JP3084906U (ja) 放圧口装置
CN105151747A (zh) 斗提机
JP3555996B2 (ja) ゴンドラ用の養生装置
CN108891791A (zh) 一种粉体投料设备
JP2014210609A (ja) 蓋付き水槽
JP2002192011A (ja) 除鉄ツール
CN213564543U (zh) 一种建筑施工用废料压缩装置
JP4498485B2 (ja) 穀類輸送用コンテナ
CN114465141A (zh) 防尘散热型环网柜
CN211687374U (zh) 一种带有除尘装置的面粉输送系统
KR20070048288A (ko) 선체블록 홀 설치용 빗물유입 방지장치
AU2006203312B2 (en) Inflatable Structure
JP7093921B2 (ja) 型枠
JP4051647B2 (ja) コンクリートポンプの配管支持装置
CN211380437U (zh) 一种防尘园林椅
JP2010279888A (ja) ファンフィルタユニット
CN211870791U (zh) 一种手套箱投料站
JP2740940B2 (ja) セメントサイロ
CN213322802U (zh) 一种自卸车专用承压车厢
CN209828583U (zh) 一种应用于高效防湿超净除尘器卸灰的气动翻板阀
CN211033793U (zh) 散装储料罐
JP5410844B2 (ja) エアフィルタ取付枠

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071226

Year of fee payment: 6