JPH07145921A - 流動層式焼却炉 - Google Patents
流動層式焼却炉Info
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- JPH07145921A JPH07145921A JP29162893A JP29162893A JPH07145921A JP H07145921 A JPH07145921 A JP H07145921A JP 29162893 A JP29162893 A JP 29162893A JP 29162893 A JP29162893 A JP 29162893A JP H07145921 A JPH07145921 A JP H07145921A
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Abstract
滞,堆積することなく焼却残渣排出口へと円滑に流下排
出され、且つノズル交換作業並びに耐火材層の除去,修
復作業も容易に行いうる流動層式焼却炉を提供する。 【構成】 流動化空気噴出床2が、後方へと下り傾斜す
る床板7と、床板2上に左右方向に並列配置された複数
の流動化空気噴出器8と、床板2上に敷設された耐火物
ブロック群9とで構成されている。各流動化空気噴出器
8は、床板2上に露出する周面が前後方向にその全幅に
亘って連続して延びる平滑面をなす、前後方向に密接し
て縦列する複数のノズル11,12,13からなる。各
ノズル11,12,13は、床板2に固着され且つ風箱
3,4,5に連通する空気導入孔を有する空気導入体と
空気導入体に抜脱自在に嵌合され且つ空気導入孔に連通
しうる空気噴出孔を有する空気噴出体とに分離構成され
たものである。
Description
等の被焼却物を流動層により焼却させる流動層式焼却炉
に関するものである。
(A)〜(C)に各々示す如く、被焼却物供給口の直下
位から後方へ下り傾斜状に延びて焼却残渣排出口1bに
至る流動化空気噴出床102から該床102下の風箱1
03に供給された流動化空気を噴出させることによっ
て、床102上に粒状媒体による流動層110を形成せ
しめるように構成されている。そして、流動化空気噴出
床102は、図15に示す如く、前後方向に傾斜する床
板107と、床板107に前後方向及び左右方向に所定
間隔を隔てて散点状に植設された複数のノズル111…
と、ノズル111の上端部分つまり空気噴出孔111´
a…を形成した空気噴出部111aを露出させた状態で
床板107上に打設された耐火材層109とからなり、
燃焼物や不燃物が床102上を流下して排出口1bへと
排出されるようになっている。
流動層式焼却炉(以下「従来炉」という)は、流動層に
よる燃焼作用上及びメンテナンス上、次のような問題が
あった。
下面109a上に、ノズル111…の一部111aが散
点状に突出しているため、この突出部分111a…に燃
焼物や不燃物(特に、針金等)が引っ掛かり易く、排出
口1bへと流下されずに床102上に停滞,堆積する虞
れがある。そして、このような堆積物は、他の燃焼物等
の流下作用を妨げ、良好な燃焼作用を阻害する。
部分111a…は流動層を構成する砂等の粒状媒体によ
って摩耗,熱損されることから、定期的にノズル111
…を交換する必要があるが、従来炉では、かかるノズル
111…の交換作業が極めて面倒であった。すなわち、
ノズル111の周囲には耐火材層109が打設されてい
るため、ノズル交換は耐火材層109を除去した上で行
う必要があり、しかも交換後、再び耐火材層109を打
設等により修復する必要があり、ノズル交換作業を容易
に行い難い。そこで、従来からも、図15に示す如く、
ノズル111を耐火材層109上に露出する部分111
aと耐火材層9下に埋没する部分111bとに分離構成
し、埋没部分111bを床板107に固着すると共に露
出部分111aを埋没部分111bに螺着111cし
て、耐火材層109を除去することなく、摩耗,熱損さ
れる露出部分111aのみを交換できるようにしておく
ことが提案されているが、ノズル111が高温に晒され
る結果、両部分111a,111bの螺合部分111c
が焼き付くため、露出部分111aのみを交換させるこ
とは困難な場合が多く、実用的な解決策とはいい得ない
ものであった。
で、流動化空気噴出床上に燃焼物や不燃物が停滞,堆積
することなく焼却残渣排出口へと円滑に流下排出され、
且つノズル交換作業並びに耐火材層の除去,修復作業も
容易に行いうる流動層式焼却炉を提供することを目的と
するものである。
にあっては、上記の目的を達成すべく、流動化空気噴出
床を、前後方向に傾斜する床板と、床板上に左右方向に
一定間隔を隔てて並列配置された複数の流動化空気噴出
器と、床板上に敷設された耐火物ブロック群とで構成す
ることを提案する。而して、各流動化空気噴出器は、床
板上に露出する周面が前後方向にその全幅に亘って連続
して延びる平滑面をなす、一のノズル又は前後方向に密
接して縦列する複数のノズルからなる。各ノズルは、床
板に固着され且つ風箱に連通する空気導入孔を有する空
気導入体と空気導入体に抜脱自在に嵌合され且つ空気導
入孔に連通しうる空気噴出孔を有する空気噴出体とに分
離構成されたものである。また、耐火物ブロック群は、
空気噴出孔を露出させた状態で且つ各流動化空気噴出器
とこれに隣接する流動化空気噴出器及び炉壁との間に充
填された状態で、床板上に載置されている。
は、床板上に露出する周面が床板の傾斜方向にその全幅
に亘って連続して延びる平滑面をなすものであるから、
傾斜方向に流下する燃焼物や不燃物が引っ掛かったりす
る虞れがなく、不燃物等は流動化空気噴出床上をその傾
斜面に沿って円滑に流下し、焼却残滓排出口へと確実に
排出されることになる。
し易いノズル部分である空気噴出体が上下方向に嵌脱自
在であり、且つ床板上の耐火材層が耐火物ブロックを床
板上に載置して構成されているから、ノズルの交換作業
つまり空気噴出体の交換作業並びに耐火材層の除去,修
復作業を極めて容易に行いうる。
実施例に基づいて具体的に説明する。
おり、図1に示す流動層式焼却炉において、1は前後部
に被焼却物投入口1a及び焼却炉残渣排出口1bを備え
た炉本体、2は炉本体1内に設けられた流動化空気噴出
床、3,4,5は流動化空気噴出床2下に設けられた風
箱、6は風箱3,4,5に流動化空気を供給する空気供
給機構である。
如く、被焼却物投入口1aの直下位から後方へと下り傾
斜状に延びて焼却残渣排出口1bに至る床板7上に、該
床板7の傾斜方向に直交する方向つまり左右方向に一定
間隔を隔てて複数の流動化空気噴出器8…を並列配置す
ると共に、複数の耐火物ブロック9…を敷設してなり、
後述する風箱3,4,5に供給された流動化空気を各空
気噴出器8から噴出させることによって、床2上に珪
砂,アルミナ等の粒状流動媒体による流動層10を形成
しうるようになっている(図1参照)。なお、床板7及
び空気噴出器8は、耐食性,耐熱性に優れた鋼材等の金
属材で構成されている。
口1aの直下位から焼却残渣排出口1bへと下り傾斜状
に配置されたものであり、その水平面に対する傾斜角α
は、通常、5°〜25°の範囲で、被焼却物の性状等の
焼却条件に応じて適宜に設定される。
く、左右方向において、第1〜第3噴出器群81 …,8
2 …,83 …の3グループに分けられており、各流動化
空気噴出器8は、図1〜図6に示す如く、床板7の傾斜
方向つまり前後方向に密接して縦列する前段ノズル11
と中段ノズル12と後段ノズル13とからなる。
に示す如く、金属製のもので、前後方向に長尺な中空箱
形状をなす空気噴出体14と前後方向に長尺な直方体形
状をなす空気導入体15とに分離構成されている。空気
噴出体14の上部には、左右両側面14a,14aに開
口し且つ左右方向に対して後方に一定の傾斜角βをもっ
て略水平に流動化空気を噴出させる複数の空気噴出孔1
4b…が、前後方向に一定間隔を隔てて穿設されてい
る。噴出孔14bの左右方向に対する傾斜角βは、被焼
却物の性状等の焼却条件に応じて0°〜45°の範囲で
適宜に設定される。また噴出孔14bの軸線方向長さ
は、上記傾斜角βと相俟って、流動媒体が噴出孔14b
から空気噴出体14内に侵入しないように設定される。
空気噴出体14の上面14cは山形面とされており、各
側面14aの下端部には前後方向に延びる鍔部14dが
突設されている。さらに、空気噴出体14の下部には、
両側壁及び前後壁の内面部を切欠くことによって、空気
導入体15に嵌合しうる嵌合凹部14eが形成されてい
る。なお、空気噴出体14の上下面14c,14fは、
床板7の傾斜角度αに一致する傾斜面とされている。一
方、空気導入体15は、その下端部を床板7に貫通させ
た状態で溶着15aされており、上下方向に貫通して風
箱に連通する複数の空気導入孔15b…が形成されてい
る。
1〜図6に示す如く、空気噴出体14の嵌合凹部14e
を空気導入体15における床板7上への突出部分に上方
から嵌合させることによって組み立てられ、床板7の前
後方向全幅に亘って中段ノズル12を構成する空気噴出
体14の前後面14g,14hに前段ノズル11を構成
する空気噴出体14の後面14h及び後段ノズル13を
構成する空気噴出体14の前面14gが密接する状態で
縦列配置される。このとき、ノズル11,12,13を
構成する空気噴出体14…の側面14a…及び上面14
cは、夫々、前後方向において面一状に連なっている。
したがって、かかるノズル11,12,13によって構
成される空気噴出器8においては、床板7上に露出する
周面つまり縦列空気噴出体群14…の側面14a…及び
上面14c…で構成される周面が、前後方向において床
板7の全幅に亘って連続して延びる平滑面をなすことに
なる。
突出量Hは、図4に示す如く、嵌合凹部14eの上下方
向高さhより若干大きく設定されていて、空気噴出体1
4の自重により、嵌合凹部14eの底面14jが空気導
入体15の上端面15cに衝合されるようになってい
る。すなわち、この衝合部分14j,15cにおいて両
体14,15間がシールされるようになっており、流動
化空気が風箱から空気導入孔15b…を経て空気噴出孔
14b…へと確実に導入される。なお、両体14,15
は単に嵌合連結されているだけであるから、両体14,
15の連結,シール状態が空気噴出により解除されない
ように、空気噴出体14の重量を充分大きくし、更には
押上力Pが作用する空気噴出体14の上壁内面の面積を
極力小さくして(押上力Pが可及的に小さくなるように
して)、両面14j,15cの衝合力が押上力Pより大
きくなるようにしておくことが必要である。この実施例
では、後述する如く、空気噴出体15を耐火物ブロック
9により下方へ押圧させているから、このような配慮は
然程必要としない。
く、各ノズル11,12,13の空気噴出孔14b…を
露出させた状態で、且つ左右方向に隣接する噴出器8,
8の対向面間及び左端又は右端の噴出器81 ,83 と炉
壁との対向面間に充填された状態で、床板7上に固定さ
れることなく載置されていて、床板7上を被覆する面一
状の耐火材層を構成する。各耐火物ブロック9の両側下
面部には切欠段部9a,9aが形成されていて、各空気
噴出体14の鍔部14dに上方から係合されている。ま
た、この実施例では、図2及び図5に示す如く、床板7
の後端部に滑り止め用の耐火物ブロック9´…を取り付
けて、前後方向に縦列する各ブロック群9…が床板7の
傾斜によって滑り落ちることがないように工夫してあ
る。この滑り止めブロック9´は、アンカ9´a…を植
設した耐火物キャスタにより製作されたものであり、そ
の存在が空気噴出体14の上方への抜き出しを妨げるこ
とがないように、左右方向に対向する鍔部14d,14
d間に介挿しうる大きさとされている。また、ブロック
9´と空気噴出体14との隙間には、必要に応じて、耐
火物キャスタ9´bが充填される。なお、ブロック9…
の滑り止めは、上記した耐火物ブロック9´による他、
床板7の後端部にこれと同材質の金属製突起を溶着等に
より突設しておくことによって、或いは最後段の空気噴
出体14を滑り止め部を有する形状に構成しておくこと
よって行うこともでき、その手段は任意である。
向に並列する風箱3,4,5に3分割されている。さら
に、前段の風箱3は、図2及び図7に示す如く、左右方
向に並列する第1〜第3前段風箱部分31 ,32 ,33
に3分割されていて、第1前段風箱部分31 に第1噴出
器群81 …の各前段ノズル(以下「第1前段ノズル」と
いう)111 の空気導入孔15b…を、第2前段風箱部
分32 に第2噴出器群82 …の各前段ノズル(以下「第
2前段ノズル」という)112 の空気導入孔15b…
を、また第3前段風箱部分33 に第3噴出器群83 …の
各前段ノズル(以下「第3前段ノズル」という)113
の空気導入孔15b…を、夫々連通させることによっ
て、各前段風箱部分31 ,32 ,33 から各前段ノズル
群111 …,112 …,113 に各別に流動化空気が導
入されるようになっている。また、中段の風箱4(又は
後段の風箱5)も、同様に、左右方向に並列する第1〜
第3中段風箱部分41 ,42 ,43 (又は第1〜第3後
段風箱部分51 ,52 ,53 )に3分割されていて、第
1中段風箱部分41 (又は第1後段風箱部分51 )に第
1噴出器群81 …の各中段ノズル(以下「第1中段ノズ
ル」という)121 (又は各後段ノズル(以下「第1後
段ノズル」という)131 )の空気導入孔15b…を、
第2中段風箱部分42 (又は第2後段風箱部分52 )に
第2噴出器群82…の各中段ノズル(以下「第2中段ノ
ズル」という)122 (又は各後段ノズル(以下「第2
後段ノズル」という)132 )の空気導入孔15b…
を、また第3中段風箱部分43 (又は第3後段風箱部分
53 )に第3噴出器群83 …の各中段ノズル(以下「第
3中段ノズル」という)133 (又は各後段ノズル(以
下「第3後段ノズル」という)143 )の空気導入孔1
5b…を、夫々連通させることによって、各中段風箱部
分41 ,42 ,43 (又は後段風箱部分51 ,52 ,5
3 )から各中段ノズル群121 …,122 …,123 …
(又は各後段ノズル群131 …,132 …,133 …)
に各別に流動化空気が導入されるようになっている。
プレッサ等の空気供給源(図示せず)に接続した空気供
給管16に、各風箱部分31 ,32 ,33 ,41 ,
42 ,4 3 ,51 ,52 ,53 に導いた空気管17…,
18…,19…を分岐接続すると共に、各空気管17,
18,19にダンパ20,21,22を介装してなり、
各風箱部分31 ,32 ,33 ,41 ,42 ,43 ,
51 ,52 ,53 に供給する空気量を各別に調整しうる
ように構成されている。
は、第1及び第3前段風箱部分31 ,33 に同一量Q1
の流動化空気を供給し且つ第2風箱部分32 にこれより
少量Q 2 の流動化空気を供給しうるように、各ダンパ2
01 ,202 ,203 の開度を設定してある。したがっ
て、前段の風箱3に対応する前段流動層部分10aにお
いては、第1及び第3前段ノズル群111 …,113 …
からの噴出空気量が第2前段ノズル群112 …からの噴
出空気量より多くなることによって、図2に示す如く、
床2の傾斜方向に直交して内側に向かう旋回流23a,
23aが形成されることになる。一方、中段の風箱4及
び後段の風箱5については、各ダンパ21 1 ,212 ,
213 及び221 ,222 ,223 の開度を大小2段に
切替え自在として、各風箱4,5における風箱部分間の
供給空気量差が正負変換されるようにシーケンス制御す
ることによって、各風箱4,5に対応する中段流動層部
分10b及び後段流動層部分10cにおいて、床2の傾
斜方向に直交する旋回流23b,23b及び23c,2
3cを形成せしめると共に、その旋回方向をシーケンシ
ャルに変化させるように工夫してある。すなわち、第1
及び第3中段風箱部分41 ,43 並びに第1及び第3後
段風箱部分51 ,53 については大供給量R1とし且つ
第2中段風箱部分42 並びに第2後段風箱部分52 につ
いては小供給量R2 として、各旋回流23b,23cを
内側に向かう方向に形成させる状態(図2に実線で示す
状態)と、第1及び第3中段風箱部分41 ,43 並びに
第1及び第3後段風箱部分51 ,53 については小供給
量R2 とし且つ第2中段風箱部分42 並びに第2後段風
箱部分52 については大供給量R1 として、各旋回流2
3b,23cを外側に向かう方向に形成させる状態(図
2に破線で示す状態)と、に亘って交互に変化させるよ
うになっている。また、各空気供給量Q1 ,Q2 ,
R1 ,R2 及び各ダンパ21,22の切替え条件は、被
焼却物の燃焼条件等に応じて適宜に設定されるが、この
実施例では、特に、前段の風箱3における空気供給量差
(Q1 −Q2 )を中段及び後段の風箱4,5における空
気供給量差(R1−R2 )より小さくして、前段流動層
部分10aにおける旋回流強さが中段流動層部分10b
及び後段流動層部分10cにおける旋回流強さより弱く
なるように工夫してある。つまり、前段流動層部分10
aにおいては、被焼却物と流動媒体,空気との攪拌作用
が流動層炉において通常必要とされる程度より弱くなる
ように工夫されている。
あっては、投入口1aから流動層11に投入された被焼
却物は、流動媒体及び空気と攪拌されて乾燥,燃焼さ
れ、その燃焼物及び不燃物は焼却残渣排出口1bへと排
出される。
される前段流動層部分10aでは、旋回強さが弱く、被
焼却物と流動媒体,空気との攪拌が強烈に行なわれない
から、投入口1aから投入された被焼却物が燃焼容易な
ものである場合にも、急激に乾燥,熱分解,燃焼される
ことがなく、これらが緩慢に行なわれることになる。し
たがって、熱分解ガスの多量発生がなく、燃焼用空気が
不足するような事態が回避される。その結果、COやダ
イオキンシンの発生が効果的に抑制されることになる。
の傾斜方向に流下されていくが、かかる流下動作はその
流下方向と交差する旋回流23a,23b,23cの作
用によって極めて緩慢に行なわれることになる。すなわ
ち、投入口1aから投入された被焼却物のうち形状の大
きなものは、床2上を旋回流によって左右方向に揺動さ
れながら除々に流下されることになり、排出口1bに辿
り着くまでの時間つまり燃焼時間が極めて長くなる(具
体的には、床2の傾斜方向長さ等の条件を同一とした場
合においては、従来炉に比して10倍以上となる)。し
かも、中段流動層部分10b及び後段流動層部分10c
では、旋回流23b,23cが強く且つその旋回方向が
シーケンシャルに逆転されることから、被焼却物の攪拌
がより効果的に行なわれて、その乾燥,燃焼が促進され
ることになる。なお、旋回方向の変換は、それが被焼却
物の流下方向に交差して行なわれることから、被焼却物
の流下動作に悪影響を及ぼす心配はない。したがって、
かかる旋回方向の変換は、何らの制約を受けることな
く、燃焼状況に応じて自由に行なうことができる。
きな塊状物のような難燃性重量物である場合において
も、これが充分に時間をかけて乾燥,燃焼されることに
なり、排出口1bに到達する時点では確実に完全燃焼さ
れることになる。したがって、従来炉における如く、難
燃性被焼却物が未燃状態で排出口1bから排出されるよ
うなことがない。また、不燃物については、旋回方向を
繰り返し逆転させることとも相俟って、床2上で前後左
右に充分に転動されることから、その球状化が良好に行
なわれる。
a…,14c…が被焼却物の流下方向である前後方向に
連続して延びる平滑面をなしていることから、燃焼物や
針金等の不燃物は、それが噴出器8つまりこれを構成す
るノズル11,12,13に引っ掛かったりすることな
く、床2上を円滑に流下せしめられて、排出口1bへと
確実に排出されることになる。かかる流下作用は、流動
化空気噴出器8の上面が一連の山形面14c…とされて
いることから、更に良好に行われる。したがって、冒頭
で述べた如く、燃焼物や不燃物が床2上に停滞,堆積し
て、焼却作用を妨げるような虞れは全くない。
たる空気噴出体14…は、その一部が耐火物ブロック9
…上に露出するため、流動媒体により摩耗,熱損され易
く、定期的に交換する必要があることは、従来炉におけ
ると同様である。
せる空気導入体15に上方から嵌合させたにすぎないも
のであるから、両体14,15の連結部が分離不能に焼
き付くことがなく、空気噴出体14は耐火材層9…を除
去することによって容易に取り外すことができる。しか
も、床板7上に形成される耐火物層が耐火材を打設した
ものではなく、単に床板7上に載置された耐火物ブロッ
ク9…で構成されていることから、かかる耐火材層9…
の除去,修復作業も容易である。
て、損傷した各空気噴出体14を空気導入体15から抜
取った上、この空気導入体15に新たな空気噴出体14
を嵌合させ、更に取り外した耐火物ブロック9を元の位
置に載置させることによって、ノズル11,12,13
の交換作業を従来炉に比して極めて容易且つ効率良く行
うことができる。
ており、この実施例の流動層式焼却炉は、流動化空気噴
出床2の上流側部分つまり前段の風箱3に対応する噴出
床部分2aの傾斜角度α1 を大きくした点を除いて、前
記実施例と同一構造をなす。なお、上流側部分2aを構
成する床板部分7a、前段ノズル11(特に、空気噴出
体14の上下面14c,14f)及び床板部分7a上に
敷設される耐火物ブロック9は傾斜角度α1 に応じた形
状とすると共に、前段ノズル11を中段ノズル12の前
面14gに密接して配置して、流動化空気噴出器8にお
ける床板7上に露出する周面14a…,14c…が前後
方向に連続して延びる平滑面をなすように工夫してあ
る。また、上流側部分2aつまり床板部分7aの傾斜角
度α1 は、20°〜60°の範囲で、下流側部分(中段
及び後段の風箱4,5に対応する流動化空気噴出床部
分)2bの傾斜角度α(前記実施例におけると同一)と
の関係(α1 >α)及び被焼却物の性状等の焼却条件に
応じて適宜に設定される。
箱4,5における風箱部分間の供給空気量を次のように
シーケンス制御して、左右方向の旋回流23b,23b
のみならず、前後方向にも旋回流23d,23eが形成
されるようにしている。すなわち、第1及び第3中段風
箱41 ,43 並びに第2後段風箱52 への供給空気量R
1 を第1及び第3前段風箱31 ,33 への供給空気量Q
1 より多くすると共に、第2中段風箱42 並びに第1及
び第3後段風箱51 ,53 への供給空気量R2を上記空
気量Q1 ,R1 より少なく且つ第2前段風箱33 への供
給空気量R2 (<R1 )より多くして、図9に示す如き
旋回流23b,23c,23d,23eを形成させる状
態と、第1及び第3中段風箱41 ,43 並びに第2後段
風箱52への供給空気量をR2 (Q1 >R2 >Q2 )と
すると共に第2中段風箱42 並びに第1及び第3後段風
箱51 ,53 への供給空気量をR1 (>Q1 )として、
図10に示す如き旋回流23b,23c,23d,23
eを形成させる状態と、に亘って交互に変化させるよう
になっている。さらに、Q1 −Q2 <R1 −R2 とする
と共にR2 を極小とすることによって、上流側部分2a
上の流動層10aにおける流動及び旋回流が他の流動層
10b,10cにおけるよりも極端に弱くなるようにし
てある。
にも旋回流23d,23eを形成させておくことによっ
て、難燃性重量物の燃焼や不燃物の球状化等が更に促進
され、極めて良好な燃焼が行われる。さらに、供給口1
a直下の上流側流動層10aにおける流動及び旋回流を
極めて小さくしておくことによって、燃え易いものであ
っても投入直後に急激に燃焼することがなく、被焼却物
の投入による燃焼空気不足が更に良好に防止される。し
かも、上流側部分2aを急傾斜(20°以上)としたか
ら、流動層10aにおける流動及び旋回流が極めて小さ
くしたことによる被燃焼物の滞留,堆積が防止され、そ
の円滑な流動が担保される。
り、この実施例においては、本発明に係る流動層式焼却
炉をストーカ式焼却炉に組み込んである。
前後部には被焼却物投入口1c及び焼却残渣排出口1b
が設けられており、炉本体1内には互いに連通するスト
ーカ燃焼室24及び流動層燃焼室25並びに二次燃焼室
26及びボイラ部燃焼室27が設けられている。
ており、ホッパ28の下端シュート部28aに配設した
プッシャ29を進退させることによって、ホッパ28内
の被焼却物30を投入口1cから炉本体1内に定量的に
供給しうるようになっている。なお、投入口1cはホッ
パ28内に貯留せる被焼却物30によってシール(所謂
マテリアルシール)されるが、そのシールに万全を期す
ために、ホッパ28の上面開口部を埋火扉28bにより
密閉しうるようになっている。ところで、投入口1c,
ホッパ28,プッシャ29の左右幅は、炉幅つまり炉本
体1の左右幅(約4m)に略一致させてある。
部に設けられており、この燃焼室24には、図1に示す
如く、投入口1cの直下位置から後方へと下り傾斜状に
延びる階段式ストーカ31が設けられている。このスト
ーカ31は公知のものであるから、その詳細は省略する
が、固定火格子と可動火格子とを階段状に設けてなり、
燃焼空気供給管32から燃焼空気を供給させると共に可
動火格子を前後方向に往復駆動させることにより、投入
口1cからストーカ31の前端部に供給された被焼却物
30を、後方へと移送,攪拌させつつ燃焼,乾燥させる
ものである。燃焼空気供給管32には風量調節ダンパ3
3が介設されていて、ストーカ31に供給する燃焼空気
量を調節しうるようになっている。また、ストーカ31
下にはリドリング灰ホッパ31aが設けられていて、火
格子相互の隙間等から落下する未燃灰等を回収するよう
になっている。なお、ストーカ31の前後長さは通常の
階段式ストーカ炉におけるものの1/3程度とされてお
り、ストーカ31の左右幅は炉幅に略一致されている。
に設けられており、前記実施例と同様の流動層式焼却炉
に構成されている。すなわち、この燃焼室25には、図
11及び図12に示す如く、流動層式焼却炉の被焼却物
供給口1aを形成するストーカ31の後端部の直下位置
から後方へと下り傾斜状に延びて焼却残渣排出口1bに
至る流動化空気噴出床2が設けられていて、該床2上に
砂等による流動層10が形成されるようになっている。
なお、第2燃焼室25の天井壁25aは、流動化空気噴
出床2と略平行する傾斜壁に構成されており、その適所
には流動媒体供給口25bが形成されている。
く、床板7上に、炉幅方向たる左右方向に均等間隔を隔
てて並列する複数のノズル11…(以下「横列ノズル
群」という)を、前後方向に密接して縦列配置すると共
に、前後方向に縦列する各ノズル群11…で構成される
各流動化空気噴出器8に沿って耐火物ブロック9…を敷
設してなり、床板7下の風箱に供給された流動化空気を
各ノズル11から噴出させることによって、床2上に流
動層10を形成させるようになっている。各ノズル11
の構成は、前記実施例におけると同様である。
焼却残渣排出口3への不燃物流下が円滑に行われるよう
に、20°前後(10°〜25°程度)としておくこと
が好ましい。また、ストーカ31の後端部1aと床2の
前端部との上下間隔は、流動媒体がストーカ31に悪影
響を及ぼすことがないように、つまり流動層10におけ
る静止層部分の上面がストーカ31より高くならないよ
うに設定されるが、一般には、静止層部分の高さの1.
5〜2.5倍程度としておくことが好ましい。また、噴
出孔14bの傾斜角β(図3参照)は、流動層10を良
好に形成,維持することができ、且つ天井壁25aの傾
斜と相俟って後述する如き循環流10´を発生させるこ
とができるように、一般には、30°〜60°程度とし
ておくことが好ましい。
…に分割されていて、一の風箱部分3からは一の横列ノ
ズル群11´に流動化空気が供給されるようになってい
る。風箱部分3…には、空気供給管16から分岐された
空気管17…が導かれていて、各空気管17に介設した
風量調節ダンパ20により、各風箱部分3に供給する空
気量つまり各横列ノズル群11…から噴出される空気量
を各別に調節しうるようになっている。また、焼却残渣
排出口1aの前後壁40,44には、最後部の風箱部分
3´に連通する噴出口40a及び空気供給管16からの
分岐管17aを接続した噴出口44aが直対向状に形成
されていて、これらの噴出口40a,44aから排出口
1b内にも流動化空気を噴出させるようになっている。
さらに、後者の噴出口44aの上位に未燃灰吹込ノズル
45を設けると共に、空気供給管16から分岐されてノ
ズル45に至る分岐管17bにリドリング灰ホッパ31
aから垂下する未燃灰回収管31bを接続して、ホッパ
31aに回収された未燃灰をノズル45から排出口1b
に吹込みうるように構成してある。なお、分岐管17
a,17bには、夫々風量調節ダンパ20a,20bが
介設されている。
による風量調節は、床2からの噴出空気量が排出口1b
を含む後部側領域程多くなるように行い、各ノズル11
から後方に向けて空気が噴出されること及び天井壁25
aが前方へ上り傾斜されていることと相俟って、流動層
10内に図12に示す如き循環流10´が形成されるよ
うにしてある。
く、L字状の焼却残渣溜46が連設されていて、排出口
1bから排出される不燃物等の焼却残渣を貯留するよう
になっている。焼却残渣溜46に貯留された焼却残渣
は、前記ホッパ30内の貯留物と同様に、排出口1bを
マテリアルシールする。そして、焼却残渣溜46内には
プッシャ47が配設されていて、焼却残渣を振動スクリ
ーン48上に排出するようになっている。なお、振動ス
クリーン48は必要に応じて水冷構造とされる。また、
焼却残渣溜46から排出される残渣中に含まれる流動媒
体は、振動スクリーン48により不燃物等と分離され
て、適宜の搬送装置49により流動媒体供給口25bか
ら流動層10に返戻されるようになっている。
部分の上位に形成されていて、二次燃焼空気を供給させ
ることにより、燃焼室24,25から上昇してくる排ガ
ス中の未燃分を二次燃焼させるようになっている。ま
た、ボイラ部燃焼室27は、二次燃焼室26の上部に連
設されており、二次燃焼室26からの排ガスをボイラ2
7aにより熱回収した上で、炉外に排出させる。なお、
二次燃焼室26及びボイラ部燃焼室27の周壁には二次
燃焼空気ノズル50…が設けられており、燃焼空気供給
管32から供給される燃焼空気の一部が分岐管32aを
介して供給されるようになっている。この分岐管32a
には、二次燃焼空気量を調節する風量調節ダンパ51が
介設されている。ところで、ボイラ27aを経過した排
ガスは、適宜の集塵機52,誘因ファン53を経て煙突
54から排出される。
気噴出床2,焼却残渣溜46,プッシャ47等の左右幅
も、前記した被焼却物投入口1c等と同様に、炉幅に略
一致されている。
は、被焼却物投入口1cからストーカ上に供給された被
焼却物30は、ストーカ31により後方へ移送されつ
つ、攪拌,燃焼され、ストーカ31の後端部から流動層
10に供給される。
炉における通常のストーカに比して短い(1/3程度)
ことから、ストーカ31上には充分な厚さの灰層が形
成,維持され、該層の上部に存在する軟らかく燃え易い
もののみが燃焼することになり、ストーカ31上におい
ては、被焼却物10が緩やかに攪拌,移送されながら燃
焼することになる。したがって、被焼却物10が高カロ
リ軽量物を多く含むものである場合にも、浮遊物の発生
が極めて少なく、円滑且つ安定した燃焼が行われ、火格
子が熱損する等のトラブルも生じない。また、大きさの
異なる被焼却物が混在していても、ストーカ31上での
燃焼により形状の均一化が図られる。さらに、湿潤した
被焼却物についても、それがストーカ31上を時間をか
けて移送されるため、その間において充分に乾燥される
ことになる。その結果、被焼却物30が形状,性状の異
なる物質の混在物である場合にも、これらがストーカ3
1を通過する間に混合攪拌されることと相俟って、形
状,性状が略均一化された状態で、流動層10に供給さ
れることになる。
被焼却物30は、更に流動層10内で燃焼されるが、上
記した如くストーカ31により均質化されていることか
ら、破砕処理等の前処理を施しておかずとも、一定の燃
焼割合を維持しつつ良好に燃焼,焼却される。したがっ
て、被焼却物30は、それが流動層10内において循環
流10´によって循環流動されることとも相俟って、低
酸素雰囲気において効率良く且つ安定した状態で燃焼,
焼却されることになる。
は、流動化空気と共にノズル25から焼却残渣排出口1
bに吹き込まれ、その吹込位置下の噴出口40a,44
aから流動化空気が噴出されることとも相俟って、流動
層10へと供給されて完全燃焼されることになる。した
がって、未燃灰の発生量を少なくでき、被焼却物の焼却
効率を大幅に向上させることができる。
同様に、ノズル11に引っ掛かったりすることなく、床
2上を円滑に流下して排出口1bへと排出される。した
がって、床2上に堆積した不燃物の除去作業等により運
転停止を余儀なくされるようなことがない。その結果、
連続運転による効率的な焼却処理を行うことができ、延
いてはボイラ7a等の廃熱回収手段による有効な熱利用
を実現できる。
流10´が形成されており、しかも焼却残渣排出口1b
を含む後方領域における程、流動化空気の噴出量を多く
してあるから、流動媒体及び未燃物が焼却残渣排出口1
bから排出される虞れは殆どない。したがって、流動層
10下に焼却残渣排出口1bが開口されていることによ
る不都合はない。勿論、流動媒体の極く一部が、焼却残
渣排出口1bから排出される場合もありうるが、これら
は不燃物と共に振動スクリーン28に排出されて、振動
スクリーン28により不燃物と分離された上、流動媒体
供給口5bから流動層10に返戻される。これらのこと
は、前記各実施例においても同様である。
室25で発生した排ガスは、二次燃焼室26及びボイラ
部燃焼室27に至り、ここで排ガス中に含まれる未燃
分,未燃ガスは完全燃焼される。このとき、燃焼空気供
給管32からストーカ31に供給された燃焼空気の余剰
分は、流動層10からの排ガスを二次燃焼させるための
二次燃焼空気として作用し、二次燃焼空気ノズル50…
からの空気供給と相俟って、効果的な二次燃焼機能が発
揮される。したがって、炉内では、低い空気過剰率によ
る安定した燃焼が得られることになり、CO更にはダイ
オキシンの発生を効果的に抑制することができる。ま
た、ボイラ部燃焼室27に至った排ガスは、ボイラ27
aにより熱回収されて冷却され、集塵機52によるダス
トを除去された上で、煙突54より排出される。
ものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範囲にお
いて適宜に改良・変更することができる。
は、床2上における流下作用を妨げず且つ耐火物ブロッ
ク9及び空気噴出体14の脱着を阻害しないことを条件
として、床板7の前後長さや風箱の分割数,前後長さ等
に応じて適宜に設計しておくことができる。例えば、空
気噴出体14の周面を図13に示す如く倒立U字形状と
しておいてもよい。また、流動化空気噴出器8を構成す
るノズル数も任意であり、床2の前後幅が短い場合等に
あっては噴出器8を一のノズルで構成するようにしても
よい。すなわち、空気噴出体14を、その前後長さが床
板7の前後幅に一致する長尺なものとしておく。この場
合において、風箱が前後方向に複数の風箱部分に分割さ
れているときは、空気噴出体14の内部を前後方向に風
箱部分の数に応じた複数の空気導入室に区画すると共
に、空気導入体15を、各空気導入室が各風箱部分に各
別に連通されるような構成としておく。また、一の風箱
部分に対応するノズル数を、前記各実施例のように一と
せず、複数とすることもできる。すなわち、各風箱部分
上に複数のノズルを前後密接状に縦列配置させておく。
の嵌合構造及び導入孔15bの数も、空気噴出体14を
上下方向に嵌脱自在とできることを条件として、任意で
ある。例えば、複数のパイプを床板7に固着することに
よって空気導入体15を構成し、これらのパイプを空気
噴出体14の底壁に穿設した嵌合孔に嵌合させるように
することも可能である。
に鍔部14dを設けて、この鍔部14dに耐火物ブロッ
ク9の切欠段部9aを係合させるようにしたが、図13
に示す如く、かかる切欠段部9a及び鍔部14dを設け
ないようにすることも可能である。但し、この場合に
は、空気噴出体14の重量を噴出空気による押上力Pよ
りも大きくしておくことが必要である。
を前後左右に9分割したが、風箱の前後方向における分
割数及び左右方向における分割数は、床2の面積や燃焼
条件等に応じて任意に設定しておくことができる。さら
に、空気供給機構6において、各風箱部分に供給させる
空気量及び左右の隣接風箱部分間における供給空気量差
は、燃焼条件等に応じて適宜に設定することができ、そ
の制御方法も任意である。例えば、風箱4,5への空気
供給は、シーケンス制御によらず、固定制御として、旋
回流23b,23c,23d,23eの方向が一定とな
るようにしておいてもよい。
合つまりストーカ31で構成される炉床部分と流動層1
0で構成される炉床部分との前後方向における寸法割合
は、炉の大きさ等の焼却条件に応じて適宜に設定するこ
とができる。また、炉に付設される廃熱回収手段もボイ
ラ27aに限定されず、任意である。
示される如き一般的な流動層式焼却炉においても、前記
各実施例におけると同様に適用することができ、適用炉
の構成は特に限定されない。
に、本発明によれば、燃焼物や針金等の不燃物を、これ
がノズルに引っ掛かったりすることがなく、円滑に焼却
残渣排出口へと流下排出させることができ、流動層によ
る燃焼作用を長期に亘って良好に行うことができる。し
かも、ノズルの交換作業(耐火材層の除去,修復作業を
含む)極めて容易に行うことができ、メンテナンス経済
上極めて有利である。
す縦断側面図である。
る。
す縦断側面図である。
9同一の斜視図である。
示す縦断側面図である。
る。
側面図である。
化空気噴出床、3,4,5…風箱、7…床板、8…流動
化空気噴出器、9…耐火物ブロック、10,10a,1
0b,10c…流動層、11,12,13…ノズル、1
4…空気噴出体、14b…空気噴出孔、14a,14c
…床板上に露出する流動化空気噴出器ないしノズルの周
面、14e…嵌合部、15…空気導入体、15a…溶
着、15d…空気導入孔。
Claims (1)
- 【請求項1】 被焼却物供給口の直下位から後方に下り
傾斜状に延びて焼却残渣排出口に至る流動化空気噴出床
から該床下の風箱に供給された流動化空気を噴出させる
ことによって、流動化空気噴出床上に粒状媒体による流
動層を形成せしめるように構成された流動層式焼却炉に
おいて、流動化空気噴出床が、前後方向に傾斜する床板
と、床板上に左右方向に一定間隔を隔てて並列配置され
た複数の流動化空気噴出器と、床板上に敷設された耐火
物ブロック群とで構成されており、各流動化空気噴出器
は、床板上に露出する周面が前後方向にその全幅に亘っ
て連続して延びる平滑面をなす、一のノズル又は前後方
向に密接して縦列する複数のノズルからなり、各ノズル
は、床板に固着され且つ風箱に連通する空気導入孔を有
する空気導入体と空気導入体に抜脱自在に嵌合され且つ
空気導入孔に連通しうる空気噴出孔を有する空気噴出体
とに分離構成されたものであり、耐火物ブロック群は、
空気噴出孔を露出させた状態で且つ各流動化空気噴出器
とこれに隣接する流動化空気噴出器及び炉壁との間に充
填された状態で、床板上に載置されていることを特徴と
する流動層式焼却炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29162893A JP2727291B2 (ja) | 1993-11-22 | 1993-11-22 | 流動層式焼却炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29162893A JP2727291B2 (ja) | 1993-11-22 | 1993-11-22 | 流動層式焼却炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07145921A true JPH07145921A (ja) | 1995-06-06 |
JP2727291B2 JP2727291B2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=17771422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29162893A Expired - Lifetime JP2727291B2 (ja) | 1993-11-22 | 1993-11-22 | 流動層式焼却炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2727291B2 (ja) |
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-
1993
- 1993-11-22 JP JP29162893A patent/JP2727291B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2727291B2 (ja) | 1998-03-11 |
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