JPH07145796A - 遠心ポンプ - Google Patents

遠心ポンプ

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Publication number
JPH07145796A
JPH07145796A JP29308593A JP29308593A JPH07145796A JP H07145796 A JPH07145796 A JP H07145796A JP 29308593 A JP29308593 A JP 29308593A JP 29308593 A JP29308593 A JP 29308593A JP H07145796 A JPH07145796 A JP H07145796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passage
centrifugal pump
main passage
rotating shaft
port
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29308593A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Saito
健一 斉藤
Hiromichi Ueno
広道 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP29308593A priority Critical patent/JPH07145796A/ja
Publication of JPH07145796A publication Critical patent/JPH07145796A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低速回転域で充分な給油量を確保するとと同時
に、高速回転域での油上がり量を抑制する。 【構成】駆動軸(32)の軸心方向に延びるメイン通路(6a)
と、一端がメイン通路(6a)に開口して駆動軸(32)の半径
方向に延びる分岐通路(6b)とを備え、上記駆動軸(32)の
回転によって流体を吸込口(6c)より吸込んで吐出口(6e)
より吐出する遠心ポンプである。そして、上記分岐通路
(6b)は、連通口(6d)より吐出口(6e)に向って大径となる
テーパ状に形成されている。また、メイン通路(6a)は、
小径通路(61)と、該小径通路(61)の上端に連続して小径
通路(61)より横断面が急拡大する大径通路(62)とより構
成されている。また、大径通路(62)は、上方に位置する
に従って段階状に横断面が急拡大する2つの拡大部(63,
64)より構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠心ポンプに関し、特
に、回転数に対する供給量対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷凍機等に設けられるローリン
グピストン型圧縮機や、特開昭62−282183号公
報に開示されているように、スクロール型圧縮機におい
ては、軸受に給油するために遠心ポンプが設けられてい
る。この遠心ポンプは、例えば、ローリングピストン型
圧縮機において、図9に示すように、回転軸(a) に設け
られており、該回転軸(a) の軸心方向に形成されたメイ
ン通路(b) と、該メイン通路(b) から回転軸(a) の半径
方向に延びて回転軸(a) の外周面に開口する分岐通路
(c) とより構成されている。そして、上記回転軸(a) の
回転により給油圧力を得て、潤滑油をメイン通路(b) の
下端より吸込み、分岐通路(c) より各軸受に供給してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した遠心ポンプに
おいて、メイン通路(b) は、下端の吸込口から上端に亘
って同一径に形成されると共に、分岐通路(c) も同一径
で形成されていた。従って、低回転域において、給油量
が不足して軸受の潤滑不良が生じる場合があり、信頼性
が低いという問題があった。つまり、上記給油量は、回
転軸(a) の角速度に対応して増加するので、高速回転域
に対応してメイン通路(b) 及び分岐通路(c) の径を設定
すると、低速回転域において、給油量が不足することに
なる。また逆に、低速回転域に対応してメイン通路(b)
及び分岐通路(c) の径を設定すると、高速回転域におい
て、油上がり量が多くなり、潤滑油自体が不足すること
になる。
【0004】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、低速回転域で充分な吐出量を確保するとと同時に、
高速回転域での流体の過増大を抑制することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた手段は、分岐通路の抵抗を小さく
するか、或いは、メイン通路に抵抗を付加させるように
したものである。具体的に、図3に示すように、請求項
1に係る発明が講じた手段は、先ず、下端が供給流体に
浸漬された回転軸(32)を備えると共に、一端が回転軸(3
2)の下端に開口して吸込口(6c)に形成され且つ回転軸(3
2)の軸心方向に延びるメイン通路(6h)と、一端がメイン
通路(6h)に開口して連通口(6d)に形成されると共に、該
連通口(6d)より回転軸(32)の半径方向に延び且つ他端が
回転軸(32)の外周面に開口して吐出口(6e)に形成された
分岐通路(6b)とを備え、上記回転軸(32)の回転によって
流体を吸込口(6c)より吸込んで吐出口(6e)より吐出する
遠心ポンプを前提としている。そして、上記分岐通路(6
b)は、連通口(6d)より吐出口(6e)に向って大径となるテ
ーパ状に形成された構成としている。また、請求項2に
係る発明が講じた手段は、請求項1の発明と同様な遠心
ポンプを前提とし、メイン通路(6a)が、最下端部に位置
して吸込口(6c)を有する小径通路(61)と、該小径通路(6
1)の上端に連続して小径通路(61)より横断面が急拡大す
ると共に、少なくとも最上部に位置する分岐通路(6b)が
連通する大径通路(62)とより構成されたものである。ま
た、上記請求項2の発明において、請求項3に係る発明
が講じた手段は、大径通路(62)が、同一径の1つの通路
で構成され、また、請求項4に係る発明が講じた手段
は、大径通路(62)が、上方に位置するに従って段階状に
横断面が急拡大する複数の拡大部(63, 64)より構成され
たものである。
【0006】また、請求項5に係る発明が講じた手段
は、請求項1の発明と同様な遠心ポンプを前提とし、メ
イン通路(6i)が、回転軸(32)の低回転域における分岐通
路(6b)から吐出する所定の流体吐出量に対応する径に設
定される一方、上記メイン通路(6i)には、吸込口(6c)に
近接して横断面が急縮小する縮流部(65)が形成された構
成としている。また、請求項6に係る発明が講じた手段
は、上記請求項5の発明において、メイン通路(6i)が、
縮流部(65)の下方に位置して吸込口(6c)を有する小径通
路(61)と、縮流部(65)の上方に位置して横断面が縮流部
(65)より急拡大し且つ小径通路(61)より大径の大径通路
(62)とを備えた構成としている。また、請求項7に係る
発明が講じた手段は、上記請求項2乃至6の発明におい
て、分岐通路(6b)が、連通口(6d)より吐出口(6e)に向っ
て大径となるテーパ状に形成された構成としている。
【0007】
【作用】上記の構成により、請求項1及び7に係る発明
では、先ず、回転軸(32)が回転すると、下端の吸込口(6
c)より流体をメイン通路(6h)に吸上げる。このメイン通
路(6h)に吸上げられた流体は、連通口(6d)から分岐通路
(6b)を流れ、吐出口(6e)より吐出され、例えば、潤滑油
が軸受等に供給される。そして、上記分岐通路(6b)がテ
ーパ状に形成されているので、同じヘッドで流体吐出量
を増大させると共に、低回転域における吐出量の低下を
抑制している。また、請求項2及び3に係る発明では、
メイン通路(6a)に吸込まれた流体は、小径通路(61)から
大径通路(62)に流れ、特に、請求項4に係る発明では、
小径通路(61)より各拡大部(63, 64)に流れることにな
り、この各拡大部(63, 64)に流入する際に拡大損失が生
じる。その後、流体は、分岐通路(6f)を流れて吐出され
ることになる。この拡大損失によって、回転軸(32)の回
転数の増大に伴う流体の過増大を抑制している。また、
請求項5及び6に係る発明では、メイン通路(6i)に吸い
込まれた流体は縮流部(65)に入る際に縮小損失を生じ、
更に、縮流部(65)を出る際に拡大損失を生じることにな
る。この縮小損失及び拡大損失によって高回転域におけ
る流体の過増大を抑制している。
【0008】
【発明の効果】従って、請求項1及び7に係る発明によ
れば、上記各分岐通路(6b)をテーパ状にしたゝめに、流
路損失を低減することができるので、所定の流体吐出量
を確実に確保することができ、例えば、潤滑不良を防止
することができることから、信頼性の向上を図ることが
できる。特に、上記回転軸(32)の高回転域における吐出
量に設定することにより、低回転域における吐出量の低
下を小さくすることができるので、該低回転域におい
て、所定の吐出量を確実に確保することができる。ま
た、請求項2及び3に係る発明によれば、上記メイン通
路(6a)に大径通路(62)、特に、請求項4に係る発明によ
れば、メイン通路(6a)に拡大部(63, 64)を形成するよう
にしたゝめに、回転軸(32)の高回転域における流体吐出
量の増大を拡大損失によって抑制することができるの
で、例えば、油上がり量を低減することができ、潤滑油
の不足を防止することができることから、信頼性の向上
を図ることができる。また、請求項5及び6に係る発明
によれば、上記メイン通路(6i)に縮流部(65)を形成する
ようにしたゝめに、縮流部(65)の入口側の縮小損失及び
縮流部(65)の出口側の拡大損失によって回転軸(32)の高
回転域における流体吐出量を増大を抑制することができ
るので、例えば、油上がり量を低減することができ、潤
滑油の不足を防止することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1に示すように、 (1)は、ローリングピ
ストン型圧縮機で、冷凍装置に設けられて冷媒を圧縮す
るものであって、ケーシング(2) 内に駆動機構(3) と圧
縮機構(4) とが収納されて構成されている。上記駆動機
構(3) は、電動モータ(31)と、該電動モータ(31)に連結
された回転軸である駆動軸(32)とよりなり、該電動モー
タ(31)は、ケーシング(2) の内部空間の上部に配置さ
れ、該ケーシング(2) の内周面に固着されたステータ(3
3)と、該ステータ(33)の中央部に配置されたロータ(34)
とによって構成されている。そして、上記駆動軸(32)
は、該駆動軸(32)の上端部が上記ロータ(34)に連結され
ると共に、下端部がケーシング(2) の下方に延長されて
上記圧縮機構(4) に連結されている。上記ケーシング
(2) 内の底部には、潤滑油(11)が貯留される一方、ケー
シング(2) の上部には、図示しない凝縮器へ繋がる吐出
管(21)が接続され、該吐出管(21)から高温高圧の冷媒が
凝縮器へ導出されるようになっている。
【0010】上記圧縮機構(4) は、図2にも示すよう
に、上記ケーシング(2) に固定されたシリンダ(4a)内に
ローラ(41)が収納されて構成されている。該シリンダ(4
a)は、シリンダ本体(42)の上端面にフロントプレート(4
3)が、下端面にリヤプレート(44)が取付けられて成り、
上記シリンダ本体(42)の内周面とローラ(41)の外周面と
の間が圧縮室(4b)に形成されている。また、上記シリン
ダ本体(42)には、圧縮室(4b)に開口する冷媒の吸入路(4
2a) が形成され、該吸入路(42a) には、吸入管(22)が連
結されている。上記ローラ(41)の中央部には、駆動軸(3
2)が嵌挿されており、該駆動軸(32)には、駆動軸(32)の
軸心から偏心したカム部(45)が形成され、該カム部(45)
が上記ローラ(41)に回転自在に嵌合されている。そし
て、該カム部(45)によって上記ローラ(41)がシリンダ(4
a)に対して偏心し、該ローラ(41)の外周面の一部がシリ
ンダ本体(42)の内周面に接している。更に、上記シリン
ダ本体(42)における上記吸入路(42a) の近傍には、ブレ
ード(46)がシリンダ本体(42)内に出没自在に配設され、
該ブレード(46)は、シリンダ本体(42)の半径方向に延び
るブレード溝(46a) に収納されている。該ブレード(46)
の先端は、スプリング(46b) のバネ力等によってローラ
(41)の外周面に押圧され、上記圧縮室(4b)が低圧側と高
圧側とに区画されている。上記フロントプレート(43)に
は、ブレード(46)の近傍に吐出路(43a) が形成されると
共に、マフラ(47)が上面に取付けられている。該吐出路
(43a) の一端は、圧縮室(4b)の高圧側に開口しており、
他端部が吐出弁(43b) 及びマフラ(47)を介してケーシン
グ(2) の内部空間に連通されている。また、上記フロン
トプレート(43)及びリヤプレート(44)には、駆動軸(32)
を回転自在に支持するフロント軸受(43c) 及びリヤ軸受
(44a) が形成される一方、上記駆動軸(32)におけるカム
部(45)の上方がフロント軸受(43c) に支持される上方支
持部(3a)に、カム部(45)の下方がリヤ軸受(44a) に支持
される下方支持部(3b)に成っている。そして、上記駆動
軸(32)には、給油ポンプ(6) が設けられると共に、駆動
軸(32)の下端部がケーシング(2) に貯溜されている潤滑
油(11)に浸漬されている。
【0011】上記給油ポンプ(6) は、本発明の特徴とす
る遠心ポンプであって、図3に示すように、1本のメイ
ン通路(6a)と3本の分岐通路(6b,6b,6b)とを備えて構成
されている。該メイン通路(6a)は、下端が駆動軸(32)の
下面に開口して駆動軸(32)の軸心方向に沿って上方に延
びており、下端開口が吸込口(6c)に成っている。上記メ
イン通路(6a)は、小径通路(61)と大径通路(62)とより構
成され、更に、該大径通路(62)は、第1拡大部(63)と第
2拡大部(64)とより構成されている。上記小径通路(61)
は、メイン通路(6a)の最下端部に形成され、上記吸込口
(6c)を有している。上記大径通路(62)の第1拡大部(63)
は、小径通路(61)の上端に連続して駆動軸(32)の下方支
持部(3b)のほゞ中央部からカム部(45)のほゞ中央部に亘
って形成され、横断面が小径通路(61)より急拡大する大
径に形成されている。上記大径通路(62)の第2拡大部(6
4)は、第1拡大部(63)の上端に連続して駆動軸(32)のカ
ム部(45)のほゞ中央部から上方支持部(3a)に亘って形成
され、横断面が第1拡大部(63)より急拡大する大径に形
成されて大径通路(62)の横断面が上方にいくに従って段
階状に急拡大している。一方、上記各分岐通路(6b)の一
端はメイン通路(6a)に開口して連通口(6d)に形成され、
各分岐通路(6b)は、連通口(6d)より駆動軸(32)の半径方
向に延び、他端が駆動軸(32)の外周面に開口して吐出口
(6e)に形成されている。そして、上記分岐通路(6b)は、
連通口(6d)より吐出口(6e)に向って大径となるテーパ状
に形成されている。更に、上記第1分岐通路(6b)は、駆
動軸(32)の下方支持部(3b)に形成され、連通口(6d)が大
径通路(62)の第1拡大部(63)に開口し、第2分岐通路(6
b)は、駆動軸(32)のカム部(45)に形成され、連通口(6d)
が大径通路(62)の第2拡大部(64)に開口し、第3分岐通
路(6b)は、駆動軸(32)の上方支持部(3a)に形成され、連
通口(6d)が大径通路(62)の第2拡大部(64)に開口してい
る。
【0012】そこで、上記各拡大部(63, 64)及びテーパ
状分岐通路(6b)を形成した基本的原理について説明す
る。先ず、図3に示すように、駆動軸(32)の直径をds、
小径通路(61)の直径をd1、第1拡大部(63)の直径をd2、
第2拡大部(64)の直径をd3とし、この小径通路(61)の直
径d1を、図9に示すように、従来のメイン通路(b) の直
径と同一とし、駆動軸(32)の回転数を一定とすると、給
油ヘッドHが定まり、この給油ヘッドHは、従来におい
ても回転数が同一であれば同じであり、油膜面の直径d0
も同一であって、次の関係が成立する。 ds>d3>d2>d1>d0 …… そして、上記第3分岐通路(6b)における給油量Qは、次
式の通りである。 Q=A・C・(2・g・H)1/2 …… Q:給油量 A:第3分岐通路(6b)の断面積 C:第3分岐通路(6b)の流量係数 H:給油ヘッド g:重力加速度 また、上記式の第3分岐通路(6b)における給油ヘッド
Hは、次式に示す通りとなる。 H=(ω2 /2g)・{(d3/2)2 − (d0/2)2 } …… ω:駆動軸(32)の回転角速度 上記式及びより、吸込口(6c)の面積に拘らず、メイ
ン通路(6a)の直径が大きい程、給油量Qが増大すること
になる。このことから、大径通路(62)を形成するように
している。一方、上記各拡大部(63, 64)によって急拡大
させて拡大損失を生じさせるようにしている。つまり、
単に給油量を増大させるのみでは、高回転域で給油量が
多くなり過ぎることになり、この拡大損失は、給油速度
の2乗に比例して増大することから、低回転域の給油量
を確保して高回転域の過増大が抑制される。また、上記
テーパ状の分岐通路(6b)においては、流路抵抗が極めて
小さくなるので、流路損失が、給油速度の2乗に比例し
て増大するものゝ、駆動軸(32)の回転数が変動しても給
油量の変動が小さく、低回転域における給油量の低下が
抑制される。
【0013】次に、上記ローリングピストン型圧縮機
(1) における圧縮動作について説明する。先ず、電動モ
ータ(31)を駆動すると、この駆動力が駆動軸(32)及び該
駆動軸(32)のカム部(45)に伝達され、該カム部(45)が回
転して圧縮機構(4) のローラ(41)がシリンダ本体(42)内
で回転する。このローラ(41)の回転によりガス冷媒が吸
入管(22)から吸入路(42a) を経て圧縮室(4b)の低圧側に
流入する。その後、上記ローラ(41)の回転に伴い、圧縮
室(4b)の低圧側が高圧となり、ガス冷媒を圧縮し、この
冷媒圧力が所定値に達すると、この冷媒圧力によって吐
出弁(43b) が開き、高圧状態のガス冷媒がケーシング
(2) の内部空間に吐出し、その後、吐出管(21)を介して
凝縮器に導出される。
【0014】この圧縮運転時において、駆動軸(32)の回
転に伴って給油ポンプ(6) が駆動し、該給油ポンプ(6)
がケーシング(2) 内に貯溜している潤滑油(11)を吸込口
(6c)よりメイン通路(6a)に吸上げる。このメイン通路(6
a)に吸上げられた潤滑油(11)は、小径通路(61)より第1
拡大部(63)に流れることになるが、この第1拡大部(63)
に流入する際に拡大損失が生じる。その後、上記潤滑油
(11)は、第1拡大部(63)より第2拡大部(64)に流入する
が、その際にも拡大損失を生じることなる。その後、上
記潤滑油(11)は、連通口(6d)から各分岐通路(6b)を流れ
て吐出口(6e)より圧縮機構(4) のリヤ軸受(44a) とカム
部(45)とフロント軸受(43c) とに供給される。従って、
上記駆動軸(32)の低回転域に対応して給油量を設定し、
駆動軸(32)の回転数の増大に伴う給油量の過増大を各拡
大部(63, 64)の拡大損失によって抑制している。また、
上記分岐通路(6b)をテーパ状にして同じ給油ヘッドHで
給油量を増大させると共に、低回転域における給油量の
低下を抑制し、低回転域の給油量を確保している。
【0015】以上のように、本実施例によれば、上記各
分岐通路(6b)をテーパ状にしたゝめに、流路損失を低減
することができるので、所定の給油量を確実に確保する
ことができ、潤滑不良を防止することができることか
ら、信頼性の向上を図ることができる。特に、上記駆動
軸(32)の高回転域における給油量に設定することによ
り、低回転域における給油量の低下を小さくすることが
できるので、該低回転域において、所定の給油量を確実
に確保することができる。また、上記メイン通路(6a)に
拡大部(63, 64)を形成するようにしたゝめに、駆動軸(3
2)の高回転域における給油量を増大を拡大損失によって
抑制することができるので、油上がり量を低減すること
ができ、潤滑油(11)の不足を防止することができること
から、信頼性の向上を図ることができる。
【0016】図4は、第2の実施例の給油ポンプ(6) を
示しており、各分岐通路(6f)を真円形状にしたものであ
る。その他、第1拡大部(63)及び第2拡大部(64)等につ
いては、前実施例と同様であり、この各拡大部(63, 64)
によって、駆動軸(32)の高回転域における油上がり量を
抑制することができる。図5は、第3の実施例の給油ポ
ンプ(6) を示しており、メイン通路(6g)の大径通路(62)
が同径の1つの通路で形成されたものである。つまり、
小径通路(61)がカム部(45)の上部まで形成され、第1及
び第2分岐通路(6b, 6b)が小径通路(61)に連通されてお
り、拡大損失は、小径通路(61)から大径通路(62)に移る
1箇所でのみ生ずることになる。その他の構成並びに作
用・効果は図3の第1の実施例と同様であり、低回転域
の給油量を確保すると共に、高回転域における油上がり
量を抑制することができる。図6は、第4の実施例の給
油ポンプ(6) を示しており、各分岐通路(6f)を真円形状
にしたものである。その他、大径通路(62)等について
は、図5の前実施例と同様であり、この大径通路(62)に
よって、駆動軸(32)の高回転域における油上がり量を抑
制することができる。図7は、第5の実施例の給油ポン
プ(6) を示しており、メイン通路(6h)を同径の1つの通
路で形成したものである。つまり、各分岐通路(6b)をテ
ーパ状に形成したもので、この分岐通路(6b)によって低
回転域の給油量を確保することができる。
【0017】図8は、第5の実施例の給油ポンプ(6) を
示しており、メイン通路(6i)に縮流部(65)を形成したも
のである。つまり、上記メイン通路(6a)は、駆動軸(32)
の低回転域における分岐通路(6b)から供給する所定の給
油量に対応する直径に設定され、具体的に、図7に示す
メイン通路(6h)の断面積より大きい大径に形成されてい
る。上記縮流部(65)は、吸込口(6c)に近接して横断面が
急縮小するように形成され、この縮流部(65)の上方及び
下方が同径の大径部(66, 67)に形成され、上記縮流部(6
5)には第1分岐通路(6b)が連通している。従って、上記
下部大径部(67)に流入した潤滑油(11)は、縮流部(65)に
流れる際に、縮小損失が生じ、その後、上部大径部(66)
に流れる際に、拡大損失が生じることになる。この結
果、低回転域における給油量を確保しつゝ、縮小損失及
び拡大損失によって高回転域における油上がり量を抑制
することができる。
【0018】尚、本実施例においては、ローリングピス
トン型圧縮機の給油ポンプ(6) について説明したが、本
発明は、スクロール型圧縮機などに設けられる各種の遠
心ポンプに適用することができる。また、図8の第6の
実施例においては、縮流部(65)の下方に小径通路(61)
を、縮流部(65)の上方に小径通路(61)より大径の大径通
路(62)を形成するようにしてもよく、また、各分岐通路
(6f)を真円形状にしてもよい。また、図3及び図4に示
す第1及び第2の実施例において、2つの拡大部(63,6
4)を形成したが、3つ以上の拡大部を形成してもよい。
また、分岐通路(6b, 6f)は、3つに限られるものではな
く、2つ以下、或いは4つ以上であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ローリングピストン型圧縮機の縦断面図であ
る。
【図2】図1におけるII−II線における断面図である。
【図3】駆動軸の拡大縦断面図である。
【図4】第2の実施例を示す駆動軸の拡大縦断面図であ
る。
【図5】第3の実施例を示す駆動軸の拡大縦断面図であ
る。
【図6】第4の実施例を示す駆動軸の拡大縦断面図であ
る。
【図7】第5の実施例を示す駆動軸の拡大縦断面図であ
る。
【図8】第6の実施例を示す駆動軸の拡大縦断面図であ
る。
【図9】従来の遠心ポンプを示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 ケーシング 3 駆動機構 4 圧縮機構 4a シリンダ 11 潤滑油 32 駆動軸 41 ローラ 42 シリンダ本体 43 フロントプレート 43b フロント軸受 44 リヤプレート 44a リヤ軸受 45 カム部 6 給油ポンプ(遠心ポンプ) 6a,6g,6h,6i メイン通路 6b,6f 分岐通路 6c 吸込口 6d 連通口 6e 吐出口 61 小径通路 62 大径通路 63,64 拡大部 65 縮流部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端が供給流体に浸漬された回転軸(32)
    と、 一端が回転軸(32)の下端に開口して吸込口(6c)に形成さ
    れ且つ回転軸(32)の軸心方向に延びるメイン通路(6h)
    と、 一端がメイン通路(6h)に開口して連通口(6d)に形成され
    ると共に、該連通口(6d)より回転軸(32)の半径方向に延
    び且つ他端が回転軸(32)の外周面に開口して吐出口(6e)
    に形成された分岐通路(6b)とを備え、 上記回転軸(32)の回転によって流体を吸込口(6c)より吸
    込んで吐出口(6e)より吐出する遠心ポンプにおいて、 上記分岐通路(6b)は、連通口(6d)より吐出口(6e)に向っ
    て大径となるテーパ状に形成されていることを特徴とす
    る遠心ポンプ。
  2. 【請求項2】 下端が供給流体に浸漬された回転軸(32)
    と、 一端が回転軸(32)の下端に開口して吸込口(6c)に形成さ
    れ且つ回転軸(32)の軸心方向に延びるメイン通路(6a)
    と、 一端がメイン通路(6a)に開口して連通口(6d)に形成され
    ると共に、該連通口(6d)より回転軸(32)の半径方向に延
    び且つ他端が回転軸(32)の外周面に開口して吐出口(6e)
    に形成された分岐通路(6f)とを備え、 上記回転軸(32)の回転によって流体を吸込口(6c)より吸
    込んで吐出口(6e)より吐出する遠心ポンプにおいて、 上記メイン通路(6a)は、最下端部に位置して吸込口(6c)
    を有する小径通路(61)と、該小径通路(61)の上端に連続
    して小径通路(61)より横断面が急拡大すると共に、少な
    くとも最上部に位置する分岐通路(6b)が連通する大径通
    路(62)とより構成されていることを特徴とする遠心ポン
    プ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の遠心ポンプにおいて、 大径通路(62)は、同一径の1つの通路で構成されている
    ことを特徴とする遠心ポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の遠心ポンプにおいて、 大径通路(62)は、上方に位置するに従って段階状に横断
    面が急拡大する複数の拡大部(63, 64)より構成されてい
    ることを特徴とする遠心ポンプ。
  5. 【請求項5】 下端が供給流体に浸漬された回転軸(32)
    と、 一端が回転軸(32)の下端に開口して吸込口(6c)に形成さ
    れ且つ回転軸(32)の軸心方向に延びるメイン通路(6i)
    と、 一端がメイン通路(6i)に開口して連通口(6d)に形成され
    ると共に、該連通口(6d)より回転軸(32)の半径方向に延
    び且つ他端が回転軸(32)の外周面に開口して吐出口(6e)
    に形成された分岐通路(6f)とを備え、 上記回転軸(32)の回転によって流体を吸込口(6c)より吸
    込んで吐出口(6e)より吐出する遠心ポンプにおいて、 上記メイン通路(6i)は、回転軸(32)の低回転域における
    分岐通路(6b)から吐出する所定の流体吐出量に対応する
    径に設定される一方、 上記メイン通路(6i)には、吸込口(6c)に近接して横断面
    が急縮小する縮流部(65)が形成されていることを特徴と
    する遠心ポンプ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の遠心ポンプにおいて、 メイン通路(6i)は、縮流部(65)の下方に位置して吸込口
    (6c)を有する小径通路(61)と、縮流部(65)の上方に位置
    して横断面が縮流部(65)より急拡大し且つ小径通路(61)
    より大径の大径通路(62)とを備えていることを特徴とす
    る遠心ポンプ。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至6の何れか1記載の遠心ポ
    ンプにおいて、 分岐通路(6b)は、連通口(6d)より吐出口(6e)に向って大
    径となるテーパ状に形成されていることを特徴とする遠
    心ポンプ。
JP29308593A 1993-11-24 1993-11-24 遠心ポンプ Withdrawn JPH07145796A (ja)

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