JPS6245096Y2 - - Google Patents

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JPS6245096Y2
JPS6245096Y2 JP16112982U JP16112982U JPS6245096Y2 JP S6245096 Y2 JPS6245096 Y2 JP S6245096Y2 JP 16112982 U JP16112982 U JP 16112982U JP 16112982 U JP16112982 U JP 16112982U JP S6245096 Y2 JPS6245096 Y2 JP S6245096Y2
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JP
Japan
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oil
suction member
suction port
main shaft
center hole
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JP16112982U
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JPS5965989U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は密閉型圧縮機の給油装置に関する。
従来の密閉型圧縮機においては、例えば、第1
図縦断面図、第2図−断面図に示すように、
電動機の電機子13により主軸11が駆動され、
これと一体のクランク軸2を回転すると、クラン
ク軸2にはロータ1が嵌合されているので、この
ロータ1の0点を中心に回転する公転により、吸
入管17、吸入ポート16より吸入したガスを吸
入室Yに導く。ロータ1の公転に伴い締切点Xが
第2図において右上の吸入ポート16を通過した
ところで吸入室Yが吸入ポート16と隔離され
て、圧縮室Zに変わり、このまゝ締切点Xが移動
するに従がいガスを圧縮し、第2図に示すような
位置に来ると、圧縮室Zの容積は小さくなり、ガ
スの圧力は高くなり、ハウジング12内のガス圧
力より高くなると、吐出弁9が押し上げられ、ガ
スが吐出ポート18を通つてハウジング12内に
吐出され、このようにして主軸11が2回転する
毎に吸入室Yにガスを吸入する吸入行程と、圧縮
室Zのガスが圧縮される圧縮行程とガスが吐出さ
れる吐出行程の1サイタルの運動が行なわれ、圧
縮室Zと吸入室は締切点Xとブレード7で区切ら
れているため2つの部屋が存在しているため、主
軸11が1回転するたびに1回の割合で吐出され
る。
このような密閉圧縮機の軸受およびクランク軸
の潤滑は、主軸11の下部が、ハウジング12に
Lの高さまで圧縮機を組立後に注入された油が浸
つており、第3図に示すように、主軸11の中心
に設けられた中心孔21の主軸11の下端には中
心孔21よりも小さい油吸入口20Xを有する油
吸入部材20が設けられているので、主軸11が
回転すると、油の粘性および中心孔21の内壁の
摩擦のため共回りし、遠心力のため、第1図に示
すように、油が中心孔21の内壁に押しつけら
れ、重力の加速度のため、内壁に付着する油の油
膜厚さは上に行くにしたがい薄くなり、油膜内の
圧力分布は内壁に接したところの圧力が最も大き
く、中心に近くに従がい低い圧力になり、ガスに
接する自由液面ではハウジング12内のガス圧と
ほゞ等しくなる。
油吸入口20Xの直径が中心孔21の直径より
小さいため中心孔21の内壁に近い部分の圧力の
高い油は、中心孔21の下部には流れずに、上方
の供給孔22A,22B,22Cより下部軸受
5、クランク軸2とロータ1、あるいは上部軸受
4に油が流れ、潤滑に用いられる。
このようなローリングピストン型密閉圧縮機
は、回転数を低速から高速まで変化させて圧縮機
の吐出ガス量を空調機の負荷に応じてコントロー
ルすると、省エネルギと部屋の温度の理想的なコ
ントロールによるフイーリングの点で非常に大き
なメリツトがある。
しかしながら、主軸11の回転数が大幅に変化
するため油くみ上げ装置の能力も大幅に変化し、
その圧力水頭は第4図線図に示すように、従来の
回転数で運転したときは(p/γ)で、2倍の
回転数で運転したときは(p/γ)、1/2倍の
回転数で運転したときは(p/γ)となる。
S′はハウジング12内の自由液面から中心孔
21内の自由液面までの押込み水頭を表わし、第
4図において、従来の回転数又はそれ以下では、
油吸入口の直径より中心よりの部分の中心孔21
の油膜圧力水頭(p/γ)又は(p/γ)
S′より小さく、油吸入口全体にわたつて油が下
から上に向つて流れる。ところが回転数を2倍に
したときの中心孔21の油膜圧力水頭(p/γ)
をみると、T点を境に油吸入口20Xの直径の
大きいところでは、油膜圧力水頭(p/γ)
方がHS′より大きく油吸入口から逆流し、上から
下の方に油が流れる。
このように、高速運転時に油くみ上げ装置の油
吸入口20Xの流動抵抗が非常に大きくなつて、
軸受の潤滑に必要な油量の確保が困難となり、油
とゝもにガスが油吸入口20Xより逆流し、フオ
ーミング(泡立ち)を起こし、高速運転時の良好
な潤滑を行なうために油吸入口20Xを小さくす
ると、低速時のここの流動抵抗が大きくなり、必
要油量の確保が困難になる。
本考案はこのような事情に鑑みて提案されたも
ので、油くみ上げ装置の油吸入口における油の逆
流を防止し、低速から高速までの広範囲の回転数
において軸受に必要な油の量を確保する密閉型圧
縮機の給油装置を提供することを目的とし、軸線
に沿つて穿設された中心孔を有する主軸の下端を
潤滑油中に浸漬し上記中心孔の下端に設けられた
油吸入部材の吸入口より遠心力で油を中心孔内に
吸上げ、主軸に穿設された横孔よりこれを上部軸
受、クランク軸、下部軸受等に供給するようにし
た密閉型圧縮機において、上記油吸入部材中に大
径部を形成し、同大径部に内周壁との間に適当な
間隔を保ち、上記油吸入部材の吸入口に比べて比
較的小さい吸入口を有するフローテイング吸入部
材を主軸の軸方向に移動自在に嵌挿したことを特
徴とする。
本考案の一実施例を図面について説明すると、
第5図はその軸11の下端部を示す部分拡大縦断
面図、第6図は第5図のフローテイング吸入部材
を示す平面図である。
上図において、120は主軸11の中心孔21
の下端に嵌着された油吸入部材で、下端に比較的
大きな直径の吸入口120Xを有するとゝもに上
端に吸入口120Xよりも若干大きな上端開口1
20Sを有し、吸入口120Xと上端開口120
Sとの間は大径部120Rとなつている。125
は油吸入部材120の大径部120Rに挿入され
たフローテイング吸入部材で、中心に比較的小さ
な直径の吸入口125Xを有するとゝもに外周の
四方に舌片125Sを突設し、上下に移動したと
きも、油吸入部材120と同心度を保つようにし
ておく。また外周部を油が流れるとき、抵抗が大
きくならないように舌部125Sの断面積をでき
るだけ小さくしておくものとし、中心孔21に流
入する油の勢いで上動するとき流出しないよう
に、舌片125Sが油吸入部材120の上端開口
120Sの段差に当たるようにする。
また、フローテイング吸入部材125は高速運
転時、第5図の鎖線で示すような位置に来るが、
このときQ点は、油吸入部材120の吸入口12
0Xの周縁に対してその全周がほゞ一様に当接す
ることにより両者間を漏過する油の流動抵抗を大
きくするようにするためにフローテイング吸入部
材125を下方に凸曲する球面として多少偏心し
ても、Q点が一様に吸入口120Xの開口縁に当
るようにしてある。
このような構造において、密閉圧縮機が、ま
ず、従来の回転数又はそれ以下で運転されるとき
は、第4図に示すようにHS′すなわちフローテイ
ング吸入部材125の下面に作用する圧力が大き
く、上面に作用する(p/γ)又は(p/γ)
は小さいので、この圧力差によつてフローテイ
ング吸入部材125は流れる油に押し上げられ油
吸入部材120の油吸入口120Xいつぱいに油
が吸入される。
次に、回転数が高くなり、中心孔21内の油膜
の圧力が高くなると、フローテイング吸入部材1
25の上面に作用する圧力が大きくなり、下面の
押込水頭の方が小さくなるので、力のバランスで
第5図の鎖線で示す位置に押しつけられ、油吸入
部材120の吸入口120Xは閉じられ、フロー
テイング吸入部材125の吸入口125Xのみか
ら、油が吸入されるようになる。
このような構造によれば、中心孔21の内の圧
力が圧縮機の回転によつて高くなつたときは、フ
ローテイング吸入部材125が油吸入部材120
の吸入口120Xを閉じ、フローテイング吸入口
125Xのみから油が吸入され、圧縮機の回転が
低速で油吸入口120Xの流動抵抗を減少したい
ときは、フローテイング吸入部材125が吸入す
る油に押し上げられ、油吸入口120Xの流路面
積を大きくするから、回転数の大幅に変化する密
閉圧縮機においても、軸受やクランク軸への必要
な油量を確保することができる。
要するに本考案によれば、軸線に沿つて穿設さ
れた中心孔を有する主軸の下端を潤滑油中に浸漬
し上記中心孔の下端に設けられた油吸入部材の吸
入口より遠心力で油を中心孔内に吸上げ、主軸に
穿設された横孔よりこれを上部軸受、クランク
軸、下部軸受等に供給するようにした密閉型圧縮
機において、上記油吸入部材中に大径部を形成
し、同大径部に内周壁との間に適当な間隔を保
ち、上記油吸入部材の吸入口に比べて比較的小さ
い吸入口を有するフローテイング吸入部材を主軸
の軸方向に移動自在に嵌挿したことにより、回転
数の大巾な変動にもかゝわらず確実な給油を行な
う密閉型圧縮機の給油装置を得るから、本考案は
産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は公知のローリングピストン型密閉圧縮
機を示す縦断面図、第2図は第1図の−に沿
つた断面図、第3図は第1図の軸の下端部を示す
部分拡大図、第4図は第3図における油膜の水頭
分布図、第5図は本考案の一実施例を示す部分縦
断面図、第6図は第5図のフローテイング吸入部
材を示す平面図である。 11……主軸、21……中心孔、120……油
吸入部材、120S……上端開口、120X……
吸入口、120R……大径部、125……フロー
テイング吸入部材、125S……舌片、125X
……吸入口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸線に沿つて穿設された中心孔を有する主軸の
    下端を潤滑油中に浸漬し上記中心孔の下端に設け
    られた油吸入部材の吸入口より遠心力で油を中心
    孔内に吸上げ、主軸に穿設された横孔よりこれを
    上部軸受、クランク軸、下部軸受等に供給するよ
    うにした密閉型圧縮機において、上記油吸入部材
    中に大径部を形成し、同大径部に内周壁との間に
    適当な間隔を保ち、上記油吸入部材の吸入口に比
    べて比較的小さい吸入口を有するフローテイング
    吸入部材を主軸の軸方向に移動自在に嵌挿したこ
    とを特徴とする密閉型圧縮機の給油装置。
JP16112982U 1982-10-26 1982-10-26 密閉型圧縮機の給油装置 Granted JPS5965989U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16112982U JPS5965989U (ja) 1982-10-26 1982-10-26 密閉型圧縮機の給油装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16112982U JPS5965989U (ja) 1982-10-26 1982-10-26 密閉型圧縮機の給油装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5965989U JPS5965989U (ja) 1984-05-02
JPS6245096Y2 true JPS6245096Y2 (ja) 1987-12-01

Family

ID=30354203

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16112982U Granted JPS5965989U (ja) 1982-10-26 1982-10-26 密閉型圧縮機の給油装置

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JPS5965989U (ja) 1984-05-02

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