JPH0335889Y2 - - Google Patents

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JPH0335889Y2
JPH0335889Y2 JP1986118790U JP11879086U JPH0335889Y2 JP H0335889 Y2 JPH0335889 Y2 JP H0335889Y2 JP 1986118790 U JP1986118790 U JP 1986118790U JP 11879086 U JP11879086 U JP 11879086U JP H0335889 Y2 JPH0335889 Y2 JP H0335889Y2
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cylinder block
chamber
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crank chamber
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は自動車用冷房装置等に用いられるコン
プレツサ装置に関し、特に、シリンダブロツクに
設けられた複数のシリンダ内でピストンを往復摺
動させて冷媒を圧縮する多数往復ピストン型コン
プレツサ装置に関する。
〔従来の技術〕
この種の多数往復ピストン型コンプレツサ装置
は、環状に間隔を置いて配置された複数のシリン
ダを有するシリンダブロツクと、中央に開口部を
有するフロントエンドプレートとでクランク室が
形成されている。そして駆動シヤフトが、フロン
トエンドプレートの開口部に軸受を介し、クラン
ク室内に回転自在に挿通されている。該駆動シヤ
フトには前記フロントエンドプレートのクランク
室側内壁で軸受を介してスラスト支持される楔形
ロータが、固定されている。そして、該楔形ロー
タの傾斜面側には揺動板が軸受を介してスラスト
支持されている。この揺動板はシリンダブロツク
に近接しており、楔形ロータの回転に応答して揺
動する。シリンダブロツクの各シリンダ内にはそ
れぞれピストンが往復摺動自在に嵌入され、各ピ
ストンはロツドにより揺動板の外周面上に連設さ
れている。シリンダブロツクのクランク室とは反
対側の面には、弁体を介しマニホルドヘツドが取
り付けられ、該マニホルドヘツドには、吸入室と
吐出室とが形成されている。また、シリンダブロ
ツクには、揺動板の回転を阻止するための回転阻
止機構が設けられている。
上記した構成では、クランク室内の接触部、例
えば、フロントエンドプレートの内壁面と楔形ロ
ータの一方の面との間、楔形ロータの傾斜面と揺
動板の一方の面との間、フロントエンドプレート
の中央開口部と駆動シヤフトの外周面との間、及
び回転阻止機構等は摩擦を少なくする必要があ
る。
このため、ミスト状に潤滑油が混和した冷媒ガ
スを、外部から直接クランク室へ導入するように
したコンプレツサ装置が、従来考えられている。
(例えば、米国特許第3712759号の明細書を参照)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前記した米国特許第3712759号等のコンプレツ
サ装置では、吸入室を吐出室よりも内側に、すな
わちマニホルドヘツド中央部に形成し、かつクラ
ンク室と吸入室とを連通する連通孔を、シリンダ
ブロツク中央部に穿設しているので、クランク室
に流入しロータの遠心力で冷媒ガス相から分離さ
れクランク室内壁近傍に存在する潤滑油は、その
適切な捌け口が無くて、徐々にクランク室下部に
滞溜してしまう。そこで前記従来のコンプレツサ
装置を用いた自動車用冷房装置にあつては、この
潤滑油の滞溜量分を見込んで余分に潤滑油を封入
している。
ところで、冷凍回路では、その回路中に冷媒以
外の物質(例えば潤滑油)が多く存在するほど、
冷凍能力が低下するから封入する潤滑油は必要最
低限の量が望ましい。
このことから、前記従来のコンプレツサ装置に
あつては、これを用いた自動車用冷房装置の冷房
能力が低い、という問題を有している。
従つて本考案の目的は、外部から直接クランク
室へ冷媒ガスを導入する多数往復ピストン型コン
プレツサ装置に、クランク室で潤滑油が滞溜しな
い手段を施すことである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために環状に間隔を置い
て配置された複数のシリンダを有するシリンダブ
ロツクと、このシリンダブロツクの一方の面との
間でクランク室を形成する中央に開口部を有する
フロントエンドプレートと、このフロントエンド
プレートの開口部に軸受を介しクランク室内に回
転自在に挿通される駆動シヤフトと、該駆動シヤ
フトに固定されフロントエンドプレートのクラン
ク室側内壁で軸受を介しスラスト支持される楔形
ロータと、この楔形ロータの傾斜面側に配設され
ると共にシリンダブロツクに近接し、楔形ロータ
の回転に応答して揺動する揺動板と、各シリンダ
内にそれぞれ嵌入されたピストンと、このピスト
ンを揺動板の外周面上に連設させるロツドと、シ
リンダブロツクの他方の面に弁体を介し取り付け
られる吸入室と吐出室とが形成されたマニホルド
ヘツドと、外部から流体をクランク室内へ導入す
る入口手段と、シリンダ内で圧縮された流体を吐
出室から外部へ導出する出口手段と、クランク室
と吸入室間とを連通するためにシリンダブロツク
に穿設した連通孔とを、有する多数往復ピストン
型コンプレツサ装置において、吸入室を吐出室の
外周に設け、連通孔をシリンダブロツクの外周近
傍に設け、楔形ロータの外周面に羽根を設けたこ
とを特徴とする多数往復ピストン型コンプレツサ
装置が得られる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について図面を参照して
説明する。
第1図を参照すると、本考案の一実施例による
多数往復ピストン型コンプレツサ装置は、複数の
シリンダ11(1個のみが図示されている。)を
有するシリンダブロツク12を含んでいる。各シ
リンダ11は、環状に間隔を置いて配置されてい
る。夫々のシリンダ11にはピストン13が摺動
自在に挿入されている。シリンダブロツク12
は、その外周に軸方向へ延在する円筒部12aを
有している。
シリンダブロツク12の円筒部12aの端面に
はフロントエンドプレート14が固着されてい
る。フロントエンドプレート14はその中央部に
軸受孔15が形成されている。そしてフロントエ
ンドプレート14とシリンダブロツク12との間
にクランク室16が形成される。フロートエンド
プレート14の軸受孔15には、駆動シヤフト1
7が挿入されかつ回転自在に軸支されている。駆
動シヤフト17の内端には、楔形ロータ18が固
定されている。該楔形ロータ18の一方の面は軸
受け19を介してフロントエンドプレート14の
内壁面に、スラスト支持されている。楔形ロータ
18の傾斜面には、軸受け20を介し揺動板21
が対向配設されている。揺動板21は、その中央
部に揺動傘歯車24が設けられており、鋼球22
を介して支軸23に設けられた固定傘歯車25と
噛み合つている。支軸23はシリンダブロツク1
2の中央部に嵌入固定されていて、その揺動板側
端部に前記固定傘歯車25が設けられている。従
つて、駆動シヤフト17の回転を受けてロータ1
8が回転すると、揺動板21は揺動傘歯車24、
固定傘歯車25の噛み合いによつて自転を禁止さ
れ、鋼球22を中心に揺動する。
揺動板21の外周辺近傍には、上述した複数の
ピストン13がそれぞれロツド26を介して接続
されている。かくして駆動シヤフト17の回転時
には、複数のピストン13がシリンダ11内で順
順に往復駆動される。
シリンダブロツク12の他端には、弁板アセン
ブリ27を介してマニホルドヘツド28が重ね合
わされている。マニホルドヘツド28はその周辺
部に吸入室29、その中央部に吐出室30を形成
している。弁板アセンブリ27は、ピストン13
の往復動時に流体が吸入室29からシリンダ11
内を経て吐出室30に至るように、流体の流れを
制御する。
シリンダブロツク12の円筒部12aには、ミ
スト状に潤滑油が混和した冷媒ガスをクランク室
16に導入するための吸入ポート31が一体に設
けられている。又、シリンダブロツク12の外周
近傍には、クランク室16と吸入室29とを連通
するための連通孔32が複数個(1個のみが図示
されている。)穿設されている。シリンダブロツ
ク12の外壁には吐出ポート33が一体に設けら
れている。この吐出ポート33は、吐出室30内
の冷媒を図示しない連通孔を介して外部へ導出す
るためのものである。
楔形ロータ18の外周面には羽根34が取り付
けられている。この羽根34は、楔形ロータ18
の回転により、吸入ポート31から送られてくる
ミスト状に潤滑油が混和した冷媒ガスを、図示の
矢印A方向に、強制的に送り出すように設置され
ている。
このような構造によると、吸入ポート31より
クランク室16内に導入される冷媒ガスとミスト
状に混和した潤滑油は、ロータ18の遠心力によ
つて冷媒ガス相から分離され、クランク室内壁近
傍に存在しても、その捌け口として連通孔32が
シリンダブロツク12の外周近傍に穿設されてい
るので、必要以上の滞溜をおこすことなく、この
連通孔32を通じて吸入室29へ導かれることに
なる。従つて自動車用冷房装置への封入油量を少
くでき、冷房能力が向上する。
さらに羽根34が楔形ロータ18の外周面に設
けられているので、楔形ロータ18の回転による
羽根34の送風力によつて、クランク室16内の
冷媒ガスは強制的に吸入室へ送り込まれるから、
連通孔32を介することによる圧力損失を防ぐこ
とができる。それから羽根34の送風力は、潤滑
油にも作用して、潤滑油を必要以上に滞溜させな
いようにしている。
なお、楔形ロータ18に取り付けられる羽根3
4の数は、任意の数で良い。
〔考案の効果〕
以上の説明で明らかなように、本考案よれば、
吸入室を吐出室の外周に設け、クランク室と吸入
室とを連通する連通孔をシリンダヘツドの外周近
傍に設けているので、クランク室内の潤滑油の余
計な滞溜を防げる。その結果、自動車用冷房装置
の封入油量を少くできて、冷房能力が向上する。
更に、楔形ロータの外周面に羽根を取り付けてい
るので、冷媒ガスを強制的に吸入室へ送り出すこ
とができ、冷媒ガスの圧力損失を防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による多数往復ピス
トン型コンプレツサ装置の構造を示す縦断面図で
ある。 11……シリンダ、12……シリンダブロツ
ク、13……ピストン、14……フロントエンド
プレート、15……軸受孔、16……クランク
室、17……駆動シヤフト、18……楔形ロー
タ、19,20……軸受け、21……揺動板、2
2……鋼球、23……支軸、24,25……傘歯
車、26……ロツド、27……弁板アセンブリ、
28……マニホルドヘツド、29……吸入室、3
0……吐出室、31……吸入ポート、33……吐
出ポート、34……羽根、32……連通孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 環状に間隔を置いて配置された複数のシリンダ
    を有するシリンダブロツクと、該シリンダブロツ
    クの一方の面との間でクランク室を形成すると共
    に中央に開口部を設けたフロントエンドプレート
    と、該フロントエンドプレートの開口部に軸受を
    介し前記クランク室内に回転自在に挿通される駆
    動シヤフトと、該駆動シヤフトに固定され前記フ
    ロントエンドプレートのクランク室側内壁で軸受
    を介しスラスト支持される楔形ロータと、該楔形
    ロータの傾斜面側に配設されると共に前記シリン
    ダブロツクに近接し、前記楔形ロータの回転に応
    答して揺動する揺動板と、前記各シリンダ内にそ
    れぞれ嵌入されたピストンと、該ピストンを前記
    揺動板の外周面上に連設させるロツドと、前記シ
    リンダブロツクの他方の面に弁体を介し取り付け
    られる吸入室と吐出室とが形成されたマニホルド
    ヘツドと、外部から流体を前記クランク室内へ導
    入する入口手段と、前記シリンダ内で圧縮された
    流体を前記吐出室から外部へ導出する出口手段
    と、前記クランク室と前記吸入室とを連通させる
    ために前記シリンダブロツクに穿設した連通孔と
    を有する多数往復ピストン型コンプレツサ装置に
    おいて、前記吸入室を前記吐出室の外周に設け、
    前記連通孔を前記シリンダブロツクの外周近傍に
    設け、前記楔形ロータの外周面に羽根を設けたこ
    とを特徴とする多数往復ピストン型コンプレツサ
    装置。
JP1986118790U 1986-08-01 1986-08-01 Expired JPH0335889Y2 (ja)

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JP1986118790U JPH0335889Y2 (ja) 1986-08-01 1986-08-01

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JP1986118790U JPH0335889Y2 (ja) 1986-08-01 1986-08-01

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Publication Number Publication Date
JPS6324387U JPS6324387U (ja) 1988-02-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5615430U (ja) * 1979-07-16 1981-02-10

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JPS5615430U (ja) * 1979-07-16 1981-02-10

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JPS6324387U (ja) 1988-02-17

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