JPH07145631A - 建設機械の熱交換装置 - Google Patents

建設機械の熱交換装置

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Publication number
JPH07145631A
JPH07145631A JP31729393A JP31729393A JPH07145631A JP H07145631 A JPH07145631 A JP H07145631A JP 31729393 A JP31729393 A JP 31729393A JP 31729393 A JP31729393 A JP 31729393A JP H07145631 A JPH07145631 A JP H07145631A
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JP
Japan
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heat exchanger
frame
cooling fan
support frame
fan
Prior art date
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Application number
JP31729393A
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English (en)
Inventor
Toshio Saito
敏夫 斉藤
Yukihiko Sugiyama
幸彦 杉山
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱交換装置全体の剛性を高めて部品点数を削
減し、保守点検作業等の作業性を向上する。 【構成】 ファンシュラウド44を熱交換器支持枠43
と同様に強度部材とすると共に、該熱交換器支持枠43
とファンシュラウド44とを溶接によって一体に固着
し、熱交換器支持枠43の下端部からファンシュラウド
44の下端部に亘って各支持ブラケット45を溶接によ
って固着する構成としている。従って、熱交換器支持枠
43とファンシュラウド44との剛性が大幅に高められ
る上に、各支持ブラケット45の長さ寸法を長くして、
前記熱交換器支持枠43,ファンシュラウド44を安定
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベルの
エンジン冷却水を冷却するラジエータ、作動油を冷却す
るオイルクーラ等に用いて好適な建設機械の熱交換装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6ないし図10に従来技術による建設
機械の熱交換装置として油圧ショベルのラジエータ装置
を例に挙げて説明する。
【0003】図において、1は下部走行体、2は該下部
走行体1上に図示しない旋回装置を介して旋回可能に搭
載された上部旋回体を示し、該上部旋回体2は、骨組構
造をなす旋回フレーム3と、該旋回フレーム3上に設け
られた機械室4と、該機械室4の前部左側に位置して旋
回フレーム3上に設けられた運転室5と、前記機械室4
の後側に位置して後述するセンタフレーム8,8の後部
に支持されたカウンタウェイト6とからなり、該カウン
タウェイト6は、旋回フレーム3の前部に俯仰同自在に
設けられた作業装置7に対して上部旋回体2全体をバラ
ンスさせるようになっている。
【0004】ここで、前記旋回フレーム3は、図7に示
す如く、該旋回フレーム3の中央部を前,後方向に伸長
した一対のセンタフレーム8,8と、該各センタフレー
ム8の幅方向外側に離間して前,後方向に伸長した一対
のサイドフレーム9,9と、該各センタフレーム8と各
サイドフレーム9とを連結すべく、幅方向に伸長して
前,後方向に列設された複数本の張出しビーム10,1
0(2本のみ図示)とから一体的に構成されている。ま
た、該各張出しビーム10のうち、機械室4の底部をな
す2本の張出しビーム10,10には、図10に示すよ
うに、後述するカラー24が摺動自在に挿通される複数
個の摺動穴10A,10A,…が上,下方向に穿設され
ている。
【0005】11は旋回フレーム3上に設けられ、内側
に機械室4を画成した建屋カバー、12は該建屋カバー
11上に開,閉自在に設けられたエンジンカバーをそれ
ぞれ示し、該エンジンカバー12には、機械室4内に冷
却風を流入させる流入口13と、温度上昇した冷却風を
機械室4外に流出させる流出口14,14,…とが設け
られている。
【0006】15は機械室4内に設けられたエンジンを
示し、該エンジン15は旋回フレーム3の後側に位置
し、センタフレーム8,8から上向きに立設されたエン
ジンブラケット16,17を介して支持されている。こ
こで、該エンジン15の一端側には後述する冷却ファン
34を回転駆動する駆動軸15Aが突出して設けられ、
他端側には該エンジン15によって駆動されることによ
り、下部走行体1や作業装置7等に圧油を供給する油圧
ポンプ18が取付けられている。
【0007】19は機械室4内に位置してエンジン15
の一端側に設けられたラジエータ装置を示し、該ラジエ
ータ装置19は、後述する熱交換器支持枠20,支持ブ
ラケット21,ファンシュラウド28,支持ロッド3
1,ラジエータ33,冷却ファン34から大略構成され
ている。
【0008】20はラジエータ装置19の外殻をなす熱
交換器支持枠を示し、該熱交換器支持枠20は、図9に
示す如く、ラジエータ33を外周側から支持すべく断面
コ字状の鋼材を溶接することにより方形状の枠体として
形成された強度部材となっている。また、該熱交換器支
持枠20の上側には、左,右の端面に位置して連結ブラ
ケット20A,20Aが固着され、該各連結ブラケット
20Aには支持ロッド31の一端側が連結されている。
【0009】21,21は熱交換器支持枠20の下端側
に位置して左,右両端側に離間して設けられた一対の支
持ブラケットを示し、該各支持ブラケット21は、図1
0に示す如く、熱交換器支持枠20の下端面に溶接Wに
よって固着されたプレート部21Aと、該プレート部2
1Aの両端側に固着された三角形状の補強リブ21B,
21Bとから構成され、前記プレート部21Aには、張
出しビーム10の各摺動穴10Aに対応して後述のボル
ト26,26が挿通されるボルト穴21C,21Cが穿
設されている。
【0010】22,22は張出しビーム10の下面側に
配設された下側プレート、23,23は支持ブラケット
21と張出しビーム10上面および該下側プレート22
と張出しビーム10下面との間に介装された緩衝部材を
それぞれ示し、該各緩衝部材23はラバー等の弾性材料
から板状に形成され、旋回フレーム3の振動が熱交換器
支持枠20側へ伝達されるのを防止している。また、前
記各下側プレート22には各ボルト26が挿通されるボ
ルト穴22A,22Aが、前記各緩衝部材23には各カ
ラー24が挿通される挿通穴23A,23Aがそれぞれ
張出しビーム10の各摺動穴10Aに対応して穿設され
ている。
【0011】24,24は張出しビーム10の各摺動穴
10A内に軸方向に摺動自在に挿嵌されたカラー、2
5,25は該各カラー24内に挿嵌されたスペーサをそ
れぞれ示し、該各カラー24,スペーサ25はそれぞれ
円筒状に形成され、該各カラー24の上,下両端部は各
緩衝部材23の各挿通穴23Aに挿入されている。
【0012】26,26は下側プレート22のボルト穴
22A,スペーサ25,支持ブラケット21のボルト穴
21Cを貫くように設けられたボルトを示し、該各ボル
ト26にはナット27,27が螺合され、該各ナット2
7を締付けることによって、カラー24,スペーサ25
を介して支持ブラケット21のプレート部21Aと下側
プレート22とを所定寸法離間した位置に固定してい
る。
【0013】そして、上述のようにして各支持ブラケッ
ト21を介して張出しビーム10上に支持された熱交換
器支持枠20は、ボルト26,カラー24等によって位
置決めされ、各緩衝部材23によって振動の伝達が防止
されている。
【0014】28は熱交換器支持枠20の他側面(エン
ジン15側面)に配設され、薄板から浅底の箱状に形成
された冷却ファン収容枠としてのファンシュラウドを示
し、該ファンシュラウド28は左,右に分割可能に形成
され、複数個のボルト29,29,…を介して前記熱交
換器支持枠20に取付けられている。また、該ファンシ
ュラウド28には、冷却ファン34の外周との間に適正
な隙間(以下、チップクリアランスという)をもってフ
ァン挿通穴28Aが形成されている。そして、このチッ
プクリアランスを適正とすることで、冷却ファン34の
騒音や冷却風の逆流を防止している。
【0015】30はファンシュラウド28の他側面に複
数個のボルト29,29,…を介して取付けられたファ
ンガードを示し、該ファンガード30も前記ファンシュ
ラウド28と同様に左,右に分割可能に形成されてい
る。
【0016】31,31は一端側が熱交換器支持枠20
の各連結ブラケット20Aに連結され、他端側が各張出
しビーム10上に設けられた連結部32に連結された2
本の支持ロッドを示し、該各支持ロッド31は、熱交換
器支持枠20の揺れを防止して振動に対する強度の向上
を図るものである。
【0017】33は熱交換器支持枠20内に装着された
熱交換器としてのラジエータを示し、該ラジエータ33
は、ホース,ポンプ等を介してエンジン15のウォータ
ジャケット(いずれも図示せず)に接続され、これによ
りエンジン15を冷却して温度上昇した冷却水の熱を空
気中に放熱して冷却するようになっている。
【0018】34はファンシュラウド28内に位置して
エンジン15の駆動軸15Aに取付けられた冷却ファン
を示し、該冷却ファン34は前記駆動軸15Aを介して
回転駆動されることにより、エンジンカバー12の流入
口13から外気を冷却風として吸込んでラジエータ33
に供給するものである。
【0019】従来技術によるラジエータ装置19は上述
の如き構成を有するもので、エンジン15の運転によっ
て冷却ファン34が回転され、これによって外部の空気
がエンジンカバー12の流入口13から冷却風として機
械室4内に吸込まれる。そして、この冷却風はラジエー
タ33を通過し、この通過時に該ラジエータ33内を流
通する冷却水の熱を奪って該冷却水を冷却し、流出口1
4から外部に排出するようになっている。一方、冷却風
によって冷却された冷却水はエンジン15のウォータジ
ャケットに供給され、該エンジン15を冷却する。
【0020】また、ラジエータ装置19は、各支持ブラ
ケット21を各緩衝部材23等を介して各張出しビーム
10上に固定させることにより、該張出しビーム10か
らの振動が熱交換器支持枠20側に伝わるのを防止して
いる。さらに、各支持ロッド31を介して熱交換器支持
枠20を支持することにより、該熱交換器支持枠20を
揺れ等に対して安定化させている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるラジエータ装置19では、熱交換器支持枠
20を安定して支持するのに、各張出しビーム10と熱
交換器支持枠20との間に各支持ロッド31を設けるよ
うにしている。しかし、機械室4内にはエンジン15,
ラジエータ装置19や多くの接続配管(図示せず)等が
収容されているから、保守点検作業時に該各支持ロッド
31の存在が邪魔となってしまい、作業性が大幅に低下
してしまうという問題がある。
【0022】また、ラジエータ装置19は、熱交換器支
持枠20のみが強度部材となっているために全体的に強
度が不足している。そこで、各支持ブラケット21と各
張出しビーム10との間等に緩衝部材23を介在させ、
旋回フレーム3側の振動が熱交換器支持枠20側に伝達
されるのを防止し、振動によって熱交換器支持枠20の
溶接部位Wが破損するのを防止するようにしているか
ら、下側プレート22,各緩衝部材23,カラー24等
の多くの部品が必要となってしまい、組立性が大幅に低
下するという問題がある。
【0023】さらに、従来技術では、冷却ファン34外
周とのチップクリアランスをファンシュラウド28に形
成されたファン挿通穴28Aで決定するようにしている
から、使用状況に応じてチップクリアランスを変更した
いときには、多くのボルト29,29,…を外してファ
ンシュラウド28,ファンガード30を熱交換器支持枠
20から取外して該ファンシュラウド28を他のファン
シュラウドと取替えなくてはならず、該ファンシュラウ
ド28が廃却処分となってしまうばかりか、交換に多大
な作業時間を要してしまうという問題がある。
【0024】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、熱交換装置全体の剛性を高めて部品点数
を削減し、保守点検作業等の作業性を向上できるように
した建設機械の熱交換装置を提供することを目的として
いる。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する建設機械の熱交換装置の構成
は、建設機械の機械室内に設けられた熱交換器支持枠
と、該熱交換器支持枠に連続的に設けられた冷却ファン
収容枠と、前記熱交換器支持枠の下端部から該冷却ファ
ン収容枠の下端部に亘って固着された支持ブラケット
と、前記熱交換器収容枠内に設けられた熱交換器と、該
熱交換器に冷却風を供給すべく、前記冷却ファン収容枠
内に設けられた冷却ファンとを備え、前記熱交換器収容
枠と冷却ファン収容枠とは、固定手段によって前記支持
ブラケットを介してフレームに直接的に固定したことに
ある。
【0026】また、前記熱交換器支持枠と冷却ファン収
容枠とは別体に設け、該熱交換器支持枠と冷却ファン収
容枠とを固着手段によって一体に固着してもよい。
【0027】さらに、前記冷却ファン収容枠には、該冷
却ファン収容枠と前記冷却ファン外周との間の隙間を調
整する環状板体を着,脱自在に設けるのが好ましい。
【0028】
【作用】上記構成により、熱交換器支持枠と冷却ファン
収容枠との組立体の奥行寸法を大きくして剛性を高める
ことができる上に、支持ブラケットの長さ寸法を長くす
ることによって熱交換装置をフレーム上に安定して支持
することができ、振動等に対する強度の向上を図ること
ができる。
【0029】また、熱交換器支持枠と冷却ファン収容枠
とを別体に設け、溶接によって固着することにより、該
熱交換器支持枠と冷却ファン収容枠との板厚等を自由に
設定することができ、設計自由度の向上を図ることがで
きる。
【0030】さらに、冷却ファン収容枠に環状板体を選
択的に取付けることにより、冷却ファン外周との隙間
(チップクリアランス)を容易に調整することができ
る。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図5に基
づき詳述する。なお、実施例では前述した従来技術と同
一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するも
のとする。
【0032】図において、41,41は従来技術による
張出しビーム10,10に代る本実施例による張出しビ
ームを示し、該各張出しビーム41には、後述のボルト
46,46が挿通されるボルト穴41Aが上,下方向に
穿設されている。
【0033】42は各張出しビーム41上に配設された
本実施例によるラジエータ装置を示し、該ラジエータ装
置42は、後述する熱交換器支持枠43,ファンシュラ
ウド44,支持ブラケット45,ラジエータ51,冷却
ファン52から大略構成されている。
【0034】43はラジエータ装置42の外殻をなす熱
交換器支持枠を示し、該熱交換器支持枠43は、従来技
術で述べた熱交換器支持枠20と同様に、ラジエータ5
1を外周側から支持すべく断面コ字状の鋼材を溶接する
ことにより方形状の枠体として形成された強度部材とな
っている。
【0035】44は熱交換器支持枠43の他側(エンジ
ン15側)に設けられた冷却ファン収容枠としてのファ
ンシュラウドを示し、該ファンシュラウド44は、前記
熱交換器支持枠43と同様に、断面コ字状の鋼材を溶接
することによって方形状の枠体として形成された強度部
材となっている。また、該ファンシュラウド44は、そ
の一端側外周が前記熱交換器支持枠43に全周溶接W1
によって強固に固着され、該熱交換器支持枠43と連続
的に一体化されている。さらに、該ファンシュラウド4
4には、図2に示す如く、他側開口部の四隅に三角形状
の4枚の補強板44A,44A,…が溶接によって固着
され、これにより高強度化が図られている。
【0036】45,45は熱交換器支持枠43の下端側
に位置して左,右両端側に離間して設けられた本実施例
による一対の支持ブラケットを示し、該各支持ブラケッ
ト45は、図3に示す如く、熱交換器支持枠43の下端
部からファンシュラウド44の下端部に亘って溶接W2
によって固着されたプレート部45Aと、該プレート部
45Aの一端側に固着された三角形状の補強リブ45B
とから構成され、前記プレート部45Aには、張出しビ
ーム41の各ボルト穴41Aに対応してボルト46,4
6が挿通されるボルト穴45C,45Cが穿設されてい
る。
【0037】46,46は各張出しビーム41の各ボル
ト穴41Aから各支持ブラケット45の各ボルト穴45
Cに亘って挿通されたボルト、47,47は該各ボルト
46と共に固定手段を構成するナットをそれぞれ示し、
該各ボルト46,ナット47は前記各張出しビーム41
に各支持ブラケット45を介して熱交換器支持枠43,
ファンシュラウド44を直接的に固定するものである。
【0038】48はファンシュラウド44の他側面に複
数個のボルト49,49,…を介して取付けられたファ
ンガード、50は該ファンガード48とファンシュラウ
ド44との間に配設された環状板体としての調整リング
を示し、該調整リング50は、図4に示すように円環状
の薄板として形成され、前記ファンガード48と共に各
ボルト49によってファンシュラウド44に取付けられ
ている(図5参照)。そして、該調整リング50の内径
寸法Dは、後述の冷却ファン52外周との間に適正な隙
間(チップクリアランス)を形成しうる寸法となってい
る。
【0039】51は熱交換器支持枠43内に装着された
熱交換器としてのラジエータを示し、該ラジエータ51
は、ホース,ポンプ等を介してエンジン15のウォータ
ジャケット(いずれも図示せず)に接続され、これによ
りエンジン15を冷却して温度上昇した冷却水の熱を空
気中に放熱して冷却するようになっている。
【0040】52はファンシュラウド44内に位置して
エンジン15の駆動軸15Aに取付けられた冷却ファン
を示し、該冷却ファン52は前記駆動軸15Aを介して
回転駆動されることにより、エンジンカバー12の流入
口13から外気を冷却風として吸込んでラジエータ51
に供給するものである。
【0041】本実施例による油圧ショベルのラジエータ
装置42は上述の如き構成を有するもので、その基本的
動作については従来技術によるものと格別差異はない。
【0042】然るに、本実施例によれば、ファンシュラ
ウド44を熱交換器支持枠43と同様に強度部材とする
と共に、該熱交換器支持枠43とファンシュラウド44
とを溶接W1 によって一体に固着し、なおかつ熱交換器
支持枠43の下端部からファンシュラウド44の下端部
に亘って各支持ブラケット45を溶接W2 によって固着
する構成としているから、熱交換器支持枠43とファン
シュラウド44との剛性を大幅に高めることができる上
に、各支持ブラケット45の長さ寸法Lを長くして、前
記熱交換器支持枠43,ファンシュラウド44を安定し
て支持することができる。
【0043】かくして、本実施例では、熱交換器支持枠
43とファンシュラウド44によって大幅に剛性を高め
ることができるから、振動等による溶接部位W1 ,W2
等の破損等を確実に防止することができ、各ボルト4
6,ナット47を介して支持ブラケット45を各張出し
ビーム41に直接的に固定することができ、部品点数を
削減して組立作業性を大幅に向上することができる。
【0044】また、各支持ブラケット45の長さ寸法L
を長くして、前記熱交換器支持枠43,ファンシュラウ
ド44を安定して支持することができるから、従来技術
で用いていた各支持ロッド31を廃止して機械室4内を
効果的に広めることができ、保守点検作業等の作業性を
向上することができる。
【0045】また、本実施例では、ファンガード48と
共に調整リング50を各ボルト49を介してファンシュ
ラウド44に取付け、該調整リング50によって冷却フ
ァン52とのチップクリアランスを調整するようにして
いるから、使用状況に応じてチップクリアランスを変更
したいときには、調整リング50を他の内径寸法を有す
る調整リングに取替えることによって容易に対応するこ
とができる上に、調整リング50を安価に製造すること
ができ、交換時の作業性の向上やコストの低減を図るこ
とができる。
【0046】さらに、熱交換器支持枠43とファンシュ
ラウド44とを別体に設け、該熱交換器支持枠43,フ
ァンシュラウド44を溶接W1 によって一体に固着する
ようにしているから、熱交換器支持枠43,ファンシュ
ラウド44の板厚寸法や形状を自由に設定することがで
き、設計自由度を大幅に広めることができる。
【0047】なお、前記実施例では、熱交換器支持枠4
3とファンシュラウド44とを溶接W1 によって一体に
固着した場合を例に挙げて説明したが、熱交換器支持枠
43とファンシュラウド44を一体形成してもよく、こ
の場合には、溶接作業を大幅に省くことができる。
【0048】また、前記実施例では、熱交換装置として
エンジン15の冷却水を冷却するラジエータ装置42を
例に挙げて説明したが、例えば油圧ポンプ18から突出
されて油圧アクチュエータを作動する作動油を冷却する
ためのオイルクーラに適用してもよい。
【0049】さらに、前記実施例では、建設機械の熱交
換装置として油圧ショベルのラジエータ装置42を例に
挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、
例えばホイール式油圧ショベルや油圧クレーン等の他の
建設機械の熱交換装置に適用してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、熱
交換器支持枠と冷却ファン収容枠とを連続的に設け、該
熱交換器支持枠の下端部から該冷却ファン収容枠の下端
部に亘って支持ブラケットを固着し、熱交換器収容枠と
冷却ファン収容枠とを固定手段によって前記支持ブラケ
ットを介してフレームに直接的に固定する構成としてい
るから、熱交換器支持枠と冷却ファン収容枠との組立体
の奥行寸法を大きくして剛性を高めることができる上
に、支持ブラケットの長さ寸法を長くすることによって
フレーム上に安定して支持することができ、振動等に対
する強度の向上を図ることができる上に、安定化するた
めの支持部材等を別途設ける必要がなくなり、機械室内
のスペースを効果的に広めることができ、保守点検作業
等の作業性を向上することができる。
【0051】また、熱交換器支持枠と冷却ファン収容枠
とを別体に設け、該熱交換器支持枠と冷却ファン収容枠
とを固着手段によって一体に固着することにより、該熱
交換器支持枠と冷却ファン収容枠との板厚や形状等を自
由に設定することができ、設計自由度の向上を図ること
ができる。
【0052】さらに、冷却ファン収容枠に該冷却ファン
収容枠と前記冷却ファン外周との間の隙間を調整する環
状板体を着,脱自在に設けることにより、冷却ファン外
周との隙間(チップクリアランス)を容易に調整するこ
とができ、交換作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるラジエータ装置を示す側
面図である。
【図2】図1中に示すラジエータ装置の正面図である。
【図3】ラジエータ装置の張出しビームへの取付け状態
を示す要部断面図である。
【図4】調整リングを示す外観図である。
【図5】調整リングの取付け状態を示す図1中の矢示A
部の拡大図である。
【図6】従来技術による油圧ショベルを示す全体図であ
る。
【図7】図6中の矢示 VII−VII 方向から見た断面図で
ある。
【図8】図7中のラジエータ装置を拡大して示す側面図
である。
【図9】図8中に示すラジエータ装置の正面図である。
【図10】ラジエータ装置の張出しビームへの取付け状
態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
3 旋回フレーム(フレーム) 4 機械室 41 張出しビーム 42 ラジエータ装置(熱交換装置) 43 熱交換器支持枠 44 ファンシュラウド(冷却ファン収容枠) 45 支持ブラケット 46 ボルト(固定手段) 47 ナット(固定手段) 50 調整リング(環状板体) 51 ラジエータ(熱交換器) 52 冷却ファン W1 ,W2 溶接

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の機械室内に設けられた熱交換
    器支持枠と、該熱交換器支持枠に連続的に設けられた冷
    却ファン収容枠と、前記熱交換器支持枠の下端部から該
    冷却ファン収容枠の下端部に亘って固着された支持ブラ
    ケットと、前記熱交換器収容枠内に設けられた熱交換器
    と、該熱交換器に冷却風を供給すべく、前記冷却ファン
    収容枠内に設けられた冷却ファンとを備え、前記熱交換
    器収容枠と冷却ファン収容枠とは、固定手段によって前
    記支持ブラケットを介してフレームに直接的に固定して
    なる建設機械の熱交換装置。
  2. 【請求項2】 前記熱交換器支持枠と冷却ファン収容枠
    とは別体に設け、該熱交換器支持枠と冷却ファン収容枠
    とを固着手段によって一体に固着してなる請求項1に記
    載の建設機械の熱交換装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却ファン収容枠には、該冷却ファ
    ン収容枠と前記冷却ファン外周との間の隙間を調整する
    環状板体を着,脱自在に設けてなる請求項1に記載の建
    設機械の熱交換装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003136972A (ja) * 2001-11-05 2003-05-14 Komatsu Ltd 建設機械の冷却装置
KR100848567B1 (ko) * 2002-03-26 2008-07-25 한라공조주식회사 열교환기와 팬유니트 조립체
JP2019152030A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 株式会社クボタ 送風装置、及びそれを備える作業機

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