JPH07145605A - 振動締固め機 - Google Patents

振動締固め機

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Publication number
JPH07145605A
JPH07145605A JP31580593A JP31580593A JPH07145605A JP H07145605 A JPH07145605 A JP H07145605A JP 31580593 A JP31580593 A JP 31580593A JP 31580593 A JP31580593 A JP 31580593A JP H07145605 A JPH07145605 A JP H07145605A
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JP
Japan
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driven shaft
rod
shaft
driven
driven gear
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Withdrawn
Application number
JP31580593A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Isobe
健一郎 磯部
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Mikasa Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Mikasa Sangyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07145605A publication Critical patent/JPH07145605A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Road Paving Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動軸偏心振子と従動軸偏心振子とを所定角
度変化させて、機体の中立を含む前後進運動を切換える
ための手段として油圧機構を使用するが、この油圧機構
は切り換え操作として従動軸内のロッドを移動するだけ
の機能で足り、従動軸内のロッドが移動すると、駆動ギ
アと噛合う従動ギアの回転が従動軸に伝達されずに、駆
動軸だけが所定角度回転したのち、再び従動ギアの回転
が従動軸に伝えられて前後進の切り換えが行える振動締
固め機の提供を目的とする。 【構成】 筒状の従動軸に回転自在に軸装した従動ギア
のボス内壁面に、夫々対称方向へ傾斜した複数の傾斜溝
と、これらの傾斜溝の両端部を互いに連結する横溝によ
り切換えラッチを形成したカム溝を設けて、従動軸内に
軸装されたロッドから突出した駆動ピンの両端を、該従
動軸に開設した長孔を通して前記従動ギアのカム溝内に
係合し、一端を従動軸内にスプリングで支持させた前記
ロッドを、起振体ケース外の他端に設けた油圧ポンプに
より従動軸内で往復移動させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、起振体内に設けた駆動
軸の偏心振子と従動軸の偏心振子との位相を180度切
換えることにより、機体に前後進運動が与えられる振動
締固め機の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より知られている振動締固め機は、
一対の平行な軸上に夫々取付け角度を互いに90度位相
させた偏心振子を設けて、外部からの操作により一方の
偏心振子の角度を他方の偏心振子に対して180度位相
するように切換えることで機体を前後進させるような構
成が採用されている。
【0003】この場合、一方の偏心振子の位相を切換え
るための手段としては、一方の偏心振子軸に回転力を伝
えるためのギアに対して、該振子軸の回転角度を、外部
から操作する爪の掛け外し手段によって180度位相さ
せるようにした形式のものが知られている(実公昭58
−17768号)。
【0004】また、別の偏心振子の位相切換え手段とし
ては、偏心振子付駆動軸から回転を伝えられる偏心振子
付従動軸上の従動ギア内周面に螺旋溝を設けて、該振子
軸内に摺動可能に軸装されたロッドから突出するピン
を、該従動軸の長孔を通して前記従動ギアの螺旋溝に係
合させ、従動軸の両端のいずれか一方から該従動軸内に
圧油を供給して前記ロッドを一方へ移動し、これにより
前記ピンの位置を前記長孔に沿って前記螺旋溝内で回転
しながら一方へ移動させて、従動ギアに対する従動軸の
回転角度を可変し、従動軸上の偏心振子を駆動軸の偏心
振子に対して90度位させるような形式のものも知られ
ている(特公平5−17323号)。
【0005】
【発明が解決すべき課題】上記のような従来の振動締固
め機のうち、実公昭58−17768号に示される爪の
掛け外し手段によって従動軸の偏心振子の位相を変える
ものは、従動ギアの表面に設けた切換えホイルの受け溝
に対して、外側の伝導盤に設けた左右一対の爪を交互に
掛け変えることで、従動軸の回転を90度位相させるた
め、爪の掛け外しが衝撃的に行われて、機械が損傷し易
いという問題があり、また、爪の掛け外しの際の衝撃性
を吸収するための緩衝装置を組み込む必要があるので、
コスト高くなるという問題がある。
【0006】また、特公平5−17323号の振動締固
め機は、従動軸内の両端から圧油を作用させて、内部の
ロッドを左右方向に移動することで従動ギアに対する従
動軸の回転角を可変するため、起振体ケースの外部に該
軸内のロッドを左右に移動するための油圧機構を設けな
ければならないが、この油圧機構は、従動軸の両端から
夫々内部に圧油を送り込む機構であるため、常に左右い
ずれか一方から同量の圧油を従動軸内に均等に供給して
圧力が維持できるような、油圧機構としてかなり複雑な
システムのものが必要となり、必然的に振動締固め機と
しての価格が高くならざるを得ないという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来における振動締固め機の問題点を解消し、従動ギア
に対する従動軸の回転角を可変するための手段として、
起振体ケースの外部に従動軸軸内のロッドを移動するた
めの油圧機構を設けるが、従動ギアに対する従動軸の回
転角を可変するための機構を改善すると共に、そのため
の油圧機構とし簡便なものが使用できるようにして、簡
単な操作により正確な前後進動作、必要によっては中立
動作が得られるような振動締固め機の提供を目的とした
ものである。
【0008】本発明の請求項1は、そのための具体的手
段として、平行する駆動軸と従動軸とに夫々90度位相
した偏心振子を備えて、従動軸の偏心振子の回転位相を
180度変換することにより機体の前後進を行うように
した振動締固め機において、従動軸は偏心振子が固定さ
れた筒状体からなっていて、駆動軸の駆動ギアと噛合う
従動ギアが回転自在に軸装され、該従動ギアのボス内壁
面に、夫々対称方向へ傾斜する複数の傾斜溝と、これら
の傾斜溝の両端部を互いに連結する横溝により切換えラ
ッチを形成したカム溝を設けて、従動軸内に軸装したロ
ッドから突出する駆動ピンの先端を該従動軸に開設した
長孔を通して前記従動ギアのカム溝内に係合し、一端を
従動軸内にスプリングで支持させた前記ロッドを、起振
体ケース外の他端に設けた油圧ポンプにより従動軸内で
往復移動可能に挿着したことを特徴とする。
【0009】請求項2は、従動ギアのボス内壁面に設け
られるカム溝が、前記ボス内壁面の半周面に設けられた
夫々対称方向へ傾斜する一対の傾斜溝と、これらの傾斜
溝の両端部を互いに連結する一対の横溝による形成され
ていることを特徴とする、前後進専用のためのものであ
る。
【0010】請求項3は、従動ギアのボス内壁面に設け
られるカム溝が、前記ボス内壁面に設けられた夫々90
度毎に対称方向へ傾斜する複数の傾斜溝と、これらの傾
斜溝の両端部を互いに連結する複数の横溝による形成さ
れていることを特徴とする、前進と中立と後進が可能な
ものである。
【0011】請求項4は、本発明の装置を作動するため
の油圧ハンドポンプであって、従動軸内のロッド他端が
挿着される前記油圧シリンダの給油口に、先端に凸面を
有し、内端を圧油室内にスプリングで支持したピストン
ロッドを備えたケースの給油口を接続し、前記ピストン
ロッドの前記凸面にレバーの先端を係合して、該レバー
の回動により前記ピストンロッドが往復移動する構造を
備えていることを特徴とする。
【0012】請求項5は、本発明の装置を作動するため
の油圧ハンドポンプであって、従動軸内のロッド他端が
挿着される前記油圧シリンダの給油口に、先端がレバー
のアームとリンクを介して連結され、内端を圧油室内に
スプリングで支持したピストンロッドを備えたケースの
給油口を接続し、前記レバーの回動により前記ピストン
ロッドを往復移動する構造を備えていることを特徴とす
る。
【0013】
【作用】この発明に係る振動締固め機では、従動軸内の
ロッドから突出させた駆動ピンが、従動ギアのボス内周
面に設けられたカム溝の切換えラッチの一端に係合して
いるので、従動ギアの回転が駆動ピンを介して従動軸に
伝えられ、従動軸の偏心振子は駆動軸の偏心振子に対し
90度位相した状態を維持して回転し、機体を前進させ
る。
【0014】機体の前進中に、従動軸の一端に設けた油
圧シリンダ内に圧油を供給して従動軸内のロッドを移動
させると、ロッドから突出した駆動ピンが従動ギアにお
けるカム溝の横溝内を移動してラッチとの係合が解除さ
れる。駆動ピンとラッチとの係合が解除されると、従動
ギアがカム溝の傾斜溝に沿って駆動ピンの外側を回転す
るので、従動ギアの回転は駆動ピンを介して従動軸に伝
えられず、従動ギアだけが180度回転して、駆動ピン
がカム溝における180度異なった位置の別の切換えラ
ッチと係合して再び従動軸に回転が伝えられ、従動軸の
偏心振子は駆動軸の偏心振子に対して前進の時と180
度位相し、機体が後進する。
【0015】
【実施例】次に、本発明に係る振動締固め機の構成を、
図面に示した実施例について説明すると、図1に示すよ
うに、この締固め機の起振装置1は、図示外のエンジン
からプーリ2を介して回転を伝えられる駆動軸3と、こ
の駆動軸3と平行に配置された従動軸4とからなり、図
2に示すように、これらの両軸3,4には夫々角度を9
0度位相させた偏心振子5及び6が固定されている。
【0016】従動軸4の中央部分には、該軸4とは回転
可能であり、かつ軸方向に移動しない従動ギア7が軸装
され、この従動ギア7が駆動軸3の中央部に固定された
駆動ギア8から回転力を伝えられる。
【0017】また、この従動軸4の従動ギア7は、ボス
9の内壁面に夫々対称方向へ傾斜する複数の傾斜溝11
と、これらの傾斜溝11の両端部を互いに連結する横溝
12により切換えラッチ13を形成したカム溝10が設
けられており、図1に示した実施例の装置では、このカ
ム溝10が図3乃至図5に示すように、ボス9の内壁の
半周面に設けられた前記ボス9の軸線方向に対して対称
方向へ傾斜する一対の溝11と、これらの傾斜溝11の
両端部をボス9の軸線方向に沿った一対の横溝12によ
り連結することで切換えラッチ13が形成されるような
構成となっている。
【0018】一方、前記従動軸4は、図1及び図3に示
すように、筒状体からなり、前記従動ギア7の位置する
部分には、相対向する軸壁に軸方向に沿った長孔14が
開設されと共に、該従動軸4内には、ロッド15が軸方
向に移動可能なるように軸装されている。このロッド1
5には駆動ピン16が該ロッド15の軸線と直交するよ
うに埋め込まれていて、この駆動ピン16の両端が従動
軸4の前記長孔14を貫通して、前記従動ギア7の内周
面のカム溝10内に係合している。
【0019】前記従動軸4内に挿通されるロッド15は
一端がスプリング17により該軸内に支持されると共
に、他端に設けたピストン19が起振体ケース1aの片
側に設けられた油圧シリンダ18内に挿着され、その給
油口20に、図6に示すような起振装置1外に設けられ
た油圧ハンドポンプ21から圧油を受けることにより、
前記ロッド15が従動軸4内を左右に移動するようにな
っている。
【0020】前記油圧ハンドポンプ21は、一端に圧油
室23を有するケース22と、このケース22内に、先
端が該ケース外に突出するようにして設けられたピスト
ンロッド24とからなり、このピストンロッド24のケ
ース外に突出する先端には凸面25が設けられていると
共に、該ピストンロッド24の内端は前記圧油室23内
にスプリング26を介して支持されていて、圧油室23
の給油口27が起振装置1の前記油圧シリンダ18にお
ける給油口20と接続されている。
【0021】前記ケース22の前記ピストンロッド凸面
25が突出する側には、先端のローラ29が前記ピスト
ンロッド凸面25と係合するレバー28が回動自在に軸
着されており、このレバー28を図6のように下から上
へ回動することで、ピストンロッド24がケース22内
を往復動し、圧油室23内の所定量の圧油を給油口27
から起振装置1の前記油圧シリンダ18内へ送ったの
ち、再び圧油室23内へ還流させる。
【0022】前記ケース22における圧油室23の上方
には、リリーフバルブ30が設けられていて、圧油室2
3内の圧油が起振装置1の前記油圧シリンダ18内へ送
り込まれた際に、油圧シリンダ18内へ送り込めなかっ
た余分の圧油をこのリリーフバルブ30内へ流し、常に
油圧シリンダ18内へロッド15が作動するのに支障の
ない充分な量の圧油が供給できるようになっている。
【0023】駆動軸3の回転が駆動ギア8を介して従動
ギア7に伝えられと、図1,図4,図5に示すように、
ロッド15から突出する駆動ピン16の先端が、従動ギ
ア7のボス9の内周面に設けられたカム溝10における
横溝12の切換えラッチ13に係合しているので、従動
ギア7の回動が駆動ピン16を介して従動軸4に伝えら
れ、図2に示した駆動軸3の偏心振子5に対する従動軸
4の偏心振子6の位相関係により機体は前進する。
【0024】上記の前進工程において、前記油圧ハンド
ポンプ21のレバー28を下から上へ回動すると、その
回動の半分の工程で該レバー28の先端のローラ29が
ポンプ21内のピストンロッド24の凸面25を押し
て、ピストンロッド24がケース22内を右方向へ移動
し、圧油室23内の圧油を起振装置1の前記油圧シリン
ダ18内へ送り込み、従動軸4内のロッド15を長孔1
4に沿ってスプリング17の力に抗しながら同方向へ移
動する。
【0025】ロッド15が移動すると、駆動ピン16の
先端が図4の点線で示すように、カム溝10における切
換えラッチ13から外れて横溝12内を横に移動するの
で、傾斜溝11が駆動ピン16に沿って滑ることにな
り、従動ギア7の回転は駆動ピン16を介して従動軸4
には伝えられず、従って従動軸4の偏心振子6は回転せ
ずに駆動軸3の偏心振子5だけが前記傾斜溝11の長さ
に相当する所定の角度、つまり180度まで回転する。
【0026】従動ギア7の回転により、カム溝10の傾
斜溝11が駆動ピン16に沿って滑り終わると、駆動ピ
ン16は再び180度離れた別の位置の横溝12の切換
えラッチ13に係合するので、この位置で従動ギア7の
回転が駆動ピン16を介して再び従動軸4に伝達され
る。その間、図7に示すように、駆動軸3の偏心振子5
は従動軸4の偏心振子6の位置に対して、前記図2の位
置とは180度位相した位置へ回転しているので、その
位置から夫々の偏心振子5,6は共に回転を始めること
となり、その結果機体は後進する。
【0027】前記油圧ハンドポンプ21内のピストンロ
ッド24は、レバー28のローラ29が凸面25の最も
突出した部分までは図面上右側へ移動して、圧油を起振
装置1の油圧シリンダ18内へ送り込むが、ローラ29
が凸面25の最突出部の下側と接触する部分では、圧油
室23内のスプリング26により押し戻されて図面上左
側へ復帰し、前記油圧シリンダ18内の圧油をポンプ2
1内へ引き戻す。
【0028】これによって従動軸4内のロッド15も図
1に示した位置へ復帰することになるが、このロッド1
5が復帰を開始する瞬間は、前記のように駆動ピン16
の先端がカム溝10における横溝12内を横に移動した
あと、従動ギア7の回転により既に傾斜溝11が駆動ピ
ン16と係合して滑っているので、従動軸4内のロッド
15は、傾斜溝11が回動して駆動ピン16が再び18
0度離れた位置の横溝12の切換えラッチ13に係合す
るまでは、前記油圧ハンドポンプ21内のピストンロッ
ド24が左側へ復帰する時間より若干遅れて傾斜溝11
に沿って左側の元位置へ復帰する。
【0029】図8及び図9は、カム溝の別の実施例であ
り、機体が前後進だけでなく、中立状態で停止できるよ
うにしたものである。この実施例では、従動ギア7に設
けられるカム溝40が、ボス9の内周面に夫々90度毎
に対称方向へ傾斜する4個の傾斜溝41と、これらの傾
斜溝41の両端部を互いに4個の横溝42により連結す
るすることで切換えラッチ43を形成した構成となって
いる。
【0030】このカム溝40を備えた装置では、図2の
前進の状態で、前記と同様に従動軸4内のロッド15が
移動すると、駆動ピン16の先端が図8の点線で示すよ
うに、カム溝40における切換えラッチ43から外れて
横溝42内を横に移動し、傾斜溝41aが駆動ピン16
に沿って滑り、従動ギア7の回転は駆動ピン16を介し
て従動軸4には伝えられないので従動軸4の偏心振子6
は回転せず、図10に示すように、駆動軸3の偏心振子
5だけが前記傾斜溝41aの長さに相当する所定の角
度、つまり90度まで回転することになる。
【0031】この状態では夫々の偏心振子5,6が同じ
方向に向くので、機体は中立状態となって進行を停止す
る。従って、この場合は前記中立の状態から、もう一度
従動軸4内のロッド15を移動することで、駆動ピン1
6の先端をカム溝40の切換えラッチ43から外して横
溝42内を横に移動すると、前記と同じように、次の傾
斜溝41bが駆動ピン16に沿って滑って、従動ギア7
の回転は駆動ピン16を介して従動軸4には伝えられ
ず、その間、駆動軸3の偏心振子5だけが前記傾斜溝4
1bの長さに相当する所定の角度、つまり前記中立の位
置から更に90度回転して、図7と同じ状態となり、そ
の位置から夫々の偏心振子5,6は共に回転を始めるこ
とになるので機体は後進する。
【0032】図11は、前記従動軸内のロッドを作動す
るための油圧ハンドポンプの別の実施例であり、この実
施例のポンプは、前記従動軸4内のロッド15他端が挿
着される前記油圧シリンダの給油口20に、先端がレバ
ー28のアーム50とリンク51を介して連結されたピ
ストンロッド24を、内端が圧油室23内にスプリング
26で支持されるよう構成されている。従って、このポ
ンプも前記レバー28の回動により前記ピストンロッド
24を往復移動して、従動軸4内のロッド15を一往復
することができる。
【0033】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の振動締固
め機では、従動ギア7のボス内壁面に、夫々対称方向へ
傾斜する複数の傾斜溝11もしくは41と、これらの傾
斜溝の両端部を互いに連結する横溝12もしくは42に
より切換えラッチ13もしくは43を形成したカム溝1
0もしくは40を設けて、従動軸4内のロッド14から
突出する駆動ピン16の先端を、この切換えラッチ13
もしくは43に係合させたので、駆動ピン16が切換え
ラッチ13もしくは43と係合している時、つまり、機
体が前後進している間は、起振装置1の外部からロッド
14に対して全く圧油を作用させる必要がなく、油圧に
よる作動は前後進の切換え時のみで済むような構造とす
ることができる。
【0034】従って、従来の特公平5−17323号の
振動締固め機のように、前後進の切換え時のみならず前
後進の作動中も、常に従動軸内の両端から同量の圧油を
軸内に均等に供給してロッドに油圧を作用させること
で、ロッドの位置を設定する構造に比較して、複雑なシ
ステムの油圧機構を使用する必要がなく、全体としての
機構を大幅に簡素化することができる。
【0035】また、本発明の振動締固め機では、従動軸
4内のロッド15を圧油により作動して、駆動ピン16
を切換えラッチ13もしくは43から外したのちは、従
動ギア7の回転により直ちに傾斜溝11もしくは41が
駆動ピン16と係合して滑るので、油圧ポンプ21のピ
ストンロッド24として、従動軸4内のロッド15を作
動したのち直ちに元位置に復帰するような往復運動タイ
プのものを使用することができ、簡単な作動により正確
な前後進切換え操作が与えられる低コストの振動締固め
機を提供できるという利点を有する。
【0036】更に、この振動締固め機では、前後進もし
くは中立のための操作として、従動軸内のロッドを前後
方向に一往復させればよいので、外部からこのロッドを
作動するための油圧ポンプ機構として、レバーを上下も
しくは左右方向に回動することで、ピストンロッドが前
後方向に一往復するような機構を採用することができ、
レバーを一方から他方へ回動するだけの簡単な操作で機
体の前後進もしくは中立がえられるので、操作が簡便で
扱い易い締固め機とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の振動締固め機における起振装置の平面
より見た構成を示す断面図。
【図2】図1のA−A線方向より見た前進時における偏
心振子の側面図。
【図3】同じく図1のB−B線方向より見た起振装置の
断面図。
【図4】従動ギアにおけるカム溝の形状を示す断面図。
【図5】図4のC−C線方向から見た断面図。
【図6】この振動締固め機に使用される油圧ハンドポン
プの構成を示す断面図。
【図7】図1のA−A線方向より見た後進時における偏
心振子の側面図。
【図8】従動ギアにおけるカム溝の別の実施例の形状を
示す断面図。
【図9】図8のD−D線方向から見た断面図。
【図10】図1のA−A線方向より見た中立時における
偏心振子の側面図。
【図11】油圧ハンドポンプの別の実施例の構成を示す
断面図。
【符号の説明】
1:起振装置 3:駆動軸 4:従動軸 5:駆動軸偏心振
子 6:従動軸偏心振子 7:従動ギア 8:駆動ギア 9:従動ギアボス 10,40:カム溝 11,41:傾斜
溝 12,42:横溝 13,43:切換
えラッチ 14:長孔 15:ロッド 16:駆動ピン 17:スプリング 18:油圧シリンダ 19:ピストン 20:給油口 21:油圧ハンド
ポンプ 22:ケース 23:圧油室 24:ピストンロッド 25:凸面 26:スプリング 27:給油口 28:レバー 29:ローラ 30:リリーフバルブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行する駆動軸と従動軸とに夫々90度
    位相した偏心振子を備えて、従動軸の偏心振子の回転位
    相を180度変換することにより機体の前後進を行うよ
    うにした振動締固め機において、従動軸は偏心振子が固
    定された筒状体からなっていて、駆動軸の駆動ギアと噛
    合う従動ギアが回転自在に軸装され、該従動ギアのボス
    内壁面に、夫々対称方向へ傾斜する複数の傾斜溝と、こ
    れらの傾斜溝の両端部を互いに連結する横溝により切換
    えラッチを形成したカム溝を設けて、従動軸内に軸装し
    たロッドから突出する駆動ピンの先端を該従動軸に開設
    した長孔を通して前記従動ギアのカム溝内に係合し、一
    端を従動軸内にスプリングで支持させた前記ロッドを、
    起振体ケース外の他端に設けた油圧ポンプにより従動軸
    内で往復移動可能に挿着したことを特徴とする振動締固
    め機。
  2. 【請求項2】 従動ギアのボス内壁面に設けられるカム
    溝が、前記ボス内壁面の半周面に設けられた夫々対称方
    向へ傾斜する一対の傾斜溝と、これらの傾斜溝の両端部
    を互いに連結する一対の横溝による形成されている請求
    項1の振動締固め機。
  3. 【請求項3】 従動ギアのボス内壁面に設けられるカム
    溝が、前記ボス内壁面に設けられた夫々90度毎に対称
    方向へ傾斜する複数の傾斜溝と、これらの傾斜溝の両端
    部を互いに連結する複数の横溝による形成されている請
    求項1の振動締固め機。
  4. 【請求項4】 従動軸内のロッド他端が挿着される前記
    油圧シリンダの給油口に、先端に凸面を有し、内端を圧
    油室内にスプリングで支持したピストンロッドを備えた
    ケースの給油口を接続し、前記ピストンロッドの前記凸
    面にレバーの先端を係合して、該レバーの回動により前
    記ピストンロッドを往復移動する油圧ハンドポンプを備
    えている請求項1の振動締固め機。
  5. 【請求項5】 従動軸内のロッド他端が挿着される前記
    油圧シリンダの給油口に、先端がレバーのアームとリン
    クを介して連結され、内端を圧油室内にスプリングで支
    持したピストンロッドを備えたケースの給油口を接続
    し、前記レバーの回動により前記ピストンロッドを往復
    移動する油圧ハンドポンプを備えている請求項1の振動
    締固め機。
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