JPH07145510A - 難燃性ポリエステル繊維及びその製造法 - Google Patents
難燃性ポリエステル繊維及びその製造法Info
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- JPH07145510A JPH07145510A JP28944393A JP28944393A JPH07145510A JP H07145510 A JPH07145510 A JP H07145510A JP 28944393 A JP28944393 A JP 28944393A JP 28944393 A JP28944393 A JP 28944393A JP H07145510 A JPH07145510 A JP H07145510A
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- polyester fiber
- fiber
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- retardant polyester
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】高度な撥水性、吸水性、防汚性などの機能を有
する難燃性ポリエステル繊維の提供。 【構成】難燃化されたポリエステル繊維の表面に高分子
鎖と結合した、酸素含有官能基および窒素含有官能基か
ら選ばれた少なくとも1種の官能基を有し、X線照射に
よる電子分光法(ESCA)による測定で求められるO
1S/C1SおよびN1S/C1Sで表される原子数比が繊維内
部のそれより0.02以上増加して吸水・防汚性が付与
されていることを特徴とし、また、難燃化されたポリエ
ステル繊維表面に高分子鎖と結合した、フッ素含有官能
基を有し、X線照射による電子分光法(ESCA)によ
る測定で求められるF1S/C1Sで表される原子数比が繊
維内部のそれより0.02以上増加して撥水・防汚性が
付与されていることを特徴とする。
する難燃性ポリエステル繊維の提供。 【構成】難燃化されたポリエステル繊維の表面に高分子
鎖と結合した、酸素含有官能基および窒素含有官能基か
ら選ばれた少なくとも1種の官能基を有し、X線照射に
よる電子分光法(ESCA)による測定で求められるO
1S/C1SおよびN1S/C1Sで表される原子数比が繊維内
部のそれより0.02以上増加して吸水・防汚性が付与
されていることを特徴とし、また、難燃化されたポリエ
ステル繊維表面に高分子鎖と結合した、フッ素含有官能
基を有し、X線照射による電子分光法(ESCA)によ
る測定で求められるF1S/C1Sで表される原子数比が繊
維内部のそれより0.02以上増加して撥水・防汚性が
付与されていることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高度な撥水、吸水、防
汚などの性能を有する難燃性ポリエステル繊維に関す
る。
汚などの性能を有する難燃性ポリエステル繊維に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、衣料用、産業用ポリエステル繊維
の難燃化の要求が高まっている。
の難燃化の要求が高まっている。
【0003】ポリエステル繊維を難燃化するにはハロゲ
ン系または燐系化合物を共重合させるかブレンドして難
燃原糸とするか、または繊維形成後にハロゲン系または
燐系化合物を付与する方法があり、いずれの方法もすで
に生産化され広範な用途に展開されている。かかる難燃
性ポリエステル繊維製品に樹脂を付着させて他の機能を
付与し差別化する試みも積極的に検討されているが、難
燃性ポリエステル繊維の難燃メカニズムがポリエステル
の軟化点を低下させて、着炎部分を溶融落下させて消火
させるいわゆる「ドリップ型」であるため、樹脂を付着
させると着炎部分の溶融落下を妨げるため連続燃焼化す
るいわゆる「ローソクの芯効果」が生じ、難燃性能が低
下するという大きな問題点を有するものである。かかる
問題点を解決するために、難燃性能が低下しにくい樹脂
種を選定し、しかもその付与量をできるだけ少なくする
しかないため、その性能は満足できるものではないのが
実情である。
ン系または燐系化合物を共重合させるかブレンドして難
燃原糸とするか、または繊維形成後にハロゲン系または
燐系化合物を付与する方法があり、いずれの方法もすで
に生産化され広範な用途に展開されている。かかる難燃
性ポリエステル繊維製品に樹脂を付着させて他の機能を
付与し差別化する試みも積極的に検討されているが、難
燃性ポリエステル繊維の難燃メカニズムがポリエステル
の軟化点を低下させて、着炎部分を溶融落下させて消火
させるいわゆる「ドリップ型」であるため、樹脂を付着
させると着炎部分の溶融落下を妨げるため連続燃焼化す
るいわゆる「ローソクの芯効果」が生じ、難燃性能が低
下するという大きな問題点を有するものである。かかる
問題点を解決するために、難燃性能が低下しにくい樹脂
種を選定し、しかもその付与量をできるだけ少なくする
しかないため、その性能は満足できるものではないのが
実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高度な撥水
性、吸水性、防汚性などの性能を有する難燃性ポリエス
テル繊維を提供せんとするものである。
性、吸水性、防汚性などの性能を有する難燃性ポリエス
テル繊維を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するため次のような構成を有する。
達成するため次のような構成を有する。
【0006】すなわち、本発明の難燃性ポリエステル繊
維は、難燃化されたポリエステル繊維の表面に高分子鎖
と結合した、酸素含有官能基および窒素含有官能基から
選ばれた少なくとも1種の官能基を有し、X線照射によ
る電子分光法(ESCA)による測定で求められるO1S
/C1SおよびN1S/C1Sで表される原子数比が繊維内部
のそれより0.02以上増加して吸水・防汚性が付与さ
れていることを特徴とするものであり、また、難燃化さ
れたポリエステル繊維表面に高分子鎖と結合した、フッ
素含有官能基を有し、X線照射による電子分光法(ES
CA)による測定で求められるF1S/C1Sで表される原
子数比が繊維内部のそれより0.02以上増加して撥水
・防汚性が付与されていることを特徴とするものであ
る。
維は、難燃化されたポリエステル繊維の表面に高分子鎖
と結合した、酸素含有官能基および窒素含有官能基から
選ばれた少なくとも1種の官能基を有し、X線照射によ
る電子分光法(ESCA)による測定で求められるO1S
/C1SおよびN1S/C1Sで表される原子数比が繊維内部
のそれより0.02以上増加して吸水・防汚性が付与さ
れていることを特徴とするものであり、また、難燃化さ
れたポリエステル繊維表面に高分子鎖と結合した、フッ
素含有官能基を有し、X線照射による電子分光法(ES
CA)による測定で求められるF1S/C1Sで表される原
子数比が繊維内部のそれより0.02以上増加して撥水
・防汚性が付与されていることを特徴とするものであ
る。
【0007】また、かかる難燃性ポリエステル繊維の製
造法は、難燃化されたポリエステル繊維を、アルゴン、
ヘリウム、酸素、窒素、空気、一酸化炭素、二酸化炭
素、水蒸気、アンモニア、パーフルオロメタンおよびパ
ーフルオロエタンから選ばれた非重合性ガスの雰囲気下
で、放電処理および紫外線処理から選ばれた少なくとも
1種の処理を施すことを特徴とするものである。
造法は、難燃化されたポリエステル繊維を、アルゴン、
ヘリウム、酸素、窒素、空気、一酸化炭素、二酸化炭
素、水蒸気、アンモニア、パーフルオロメタンおよびパ
ーフルオロエタンから選ばれた非重合性ガスの雰囲気下
で、放電処理および紫外線処理から選ばれた少なくとも
1種の処理を施すことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明は、従来、難燃性ポリエステル繊維に他
の機能を付与することは極めて難しい技術であるとされ
ていた事実に鑑み、鋭意検討したところ、予め難燃化さ
れたポリエステル繊維に、放電処理や紫外線処理などの
物理的表面処理技術を採用することにより、該繊維表面
のポリエステル分子鎖に直結した酸素、窒素、フッ素原
子を含有する官能基を見事に生成させることができるこ
とを究明し、はじめて極めて優れた撥水性、吸水性、防
汚性などの性能を備えた難燃性ポリエステル繊維を提供
することに成功したものである。
の機能を付与することは極めて難しい技術であるとされ
ていた事実に鑑み、鋭意検討したところ、予め難燃化さ
れたポリエステル繊維に、放電処理や紫外線処理などの
物理的表面処理技術を採用することにより、該繊維表面
のポリエステル分子鎖に直結した酸素、窒素、フッ素原
子を含有する官能基を見事に生成させることができるこ
とを究明し、はじめて極めて優れた撥水性、吸水性、防
汚性などの性能を備えた難燃性ポリエステル繊維を提供
することに成功したものである。
【0009】本発明の難燃性ポリエステル繊維とは、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
トあるいはこれらに第三成分、たとえばイソフタル酸、
イソフタル酸スルホネート、アジピン酸、ポリエチレン
グリコールなどを共重合またはブレンドして得られるも
のを難燃化したものである。
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
トあるいはこれらに第三成分、たとえばイソフタル酸、
イソフタル酸スルホネート、アジピン酸、ポリエチレン
グリコールなどを共重合またはブレンドして得られるも
のを難燃化したものである。
【0010】かかるポリエステルに難燃性を付与する方
法には、難燃化化合物をポリエステルの重合時に共重合
したもの、または重合時あるいは製糸時に難燃化化合物
をブレンドした難燃原糸、またはポリエステル繊維を形
成した後、難燃化化合物を吸尽またはコーティングして
付与する後加工のいずれの方法でもよい。
法には、難燃化化合物をポリエステルの重合時に共重合
したもの、または重合時あるいは製糸時に難燃化化合物
をブレンドした難燃原糸、またはポリエステル繊維を形
成した後、難燃化化合物を吸尽またはコーティングして
付与する後加工のいずれの方法でもよい。
【0011】かかる難燃化化合物としては、一つはトリ
フェニルホスフェートのような燐酸エステル類あるいは
エチレンジメチルホスホン酸、ベンゼンホスホン酸誘導
体のようなホスホン酸類などの燐系化合物や臭素化ビス
フェノール類、そのヒドロキシアルキル誘導体、臭素化
芳香族ジカルボン酸などのハロゲン系化合物などのよう
な共重合可能なもの、つぎに、ブレンド用の難燃化化合
物としては、多臭素化ベンゼンおよびその誘導体、臭化
ビフェニル誘導体、燐酸、亜燐酸のエステル、ホスフィ
ン誘導体などを使用することができ、つらに、また、後
加工用の難燃化化合物としては、トリクレジルホスフェ
ート、トリス2クロロエチルホスフェート、トリス2、
4、6トリブロモフェニルホスフェート、ヘキサブロモ
シクロドデカン、ハロゲン化フェニルグリシジルエーテ
ル誘導体、ビニルホスホン酸、トリアリルホスフェート
などを使用することができる。しかし、いずれの化合物
もこれらに限定されるものではない。
フェニルホスフェートのような燐酸エステル類あるいは
エチレンジメチルホスホン酸、ベンゼンホスホン酸誘導
体のようなホスホン酸類などの燐系化合物や臭素化ビス
フェノール類、そのヒドロキシアルキル誘導体、臭素化
芳香族ジカルボン酸などのハロゲン系化合物などのよう
な共重合可能なもの、つぎに、ブレンド用の難燃化化合
物としては、多臭素化ベンゼンおよびその誘導体、臭化
ビフェニル誘導体、燐酸、亜燐酸のエステル、ホスフィ
ン誘導体などを使用することができ、つらに、また、後
加工用の難燃化化合物としては、トリクレジルホスフェ
ート、トリス2クロロエチルホスフェート、トリス2、
4、6トリブロモフェニルホスフェート、ヘキサブロモ
シクロドデカン、ハロゲン化フェニルグリシジルエーテ
ル誘導体、ビニルホスホン酸、トリアリルホスフェート
などを使用することができる。しかし、いずれの化合物
もこれらに限定されるものではない。
【0012】本発明の難燃性ポリエステル繊維の形態
は、別に繊維に限定されるものではなく、糸、編織物、
不織布、紐などの各種の構造を有する繊維製品を含むも
のであり、とくに限定されるものではない。また、かか
る難燃性ポリエステル繊維に本発明の効果を阻害しない
範囲で、他の合成繊維、半合成繊維、天然繊維が混合さ
れていてもさしつかえない。
は、別に繊維に限定されるものではなく、糸、編織物、
不織布、紐などの各種の構造を有する繊維製品を含むも
のであり、とくに限定されるものではない。また、かか
る難燃性ポリエステル繊維に本発明の効果を阻害しない
範囲で、他の合成繊維、半合成繊維、天然繊維が混合さ
れていてもさしつかえない。
【0013】本発明は、かかる難燃性ポリエステル繊維
に、上述の各種性能を付与するために、放電処理あるい
は紫外線処理を採用するが、その場合に、該繊維表面を
改質した後に、後加工によりポリエステル繊維を難燃化
してもさしつかえないが、予め難燃化処理した後に表面
改質した方が、高い改質性能のものが得られるので好ま
しい。
に、上述の各種性能を付与するために、放電処理あるい
は紫外線処理を採用するが、その場合に、該繊維表面を
改質した後に、後加工によりポリエステル繊維を難燃化
してもさしつかえないが、予め難燃化処理した後に表面
改質した方が、高い改質性能のものが得られるので好ま
しい。
【0014】本発明の放電処理とは、ガスに高電圧を印
加することによって発生する放電を意味するものであ
り、かかる放電には、大気中で発生させるコロナ放電と
真空容器にガスを封入して発生させる低圧プラズマ放電
がある。
加することによって発生する放電を意味するものであ
り、かかる放電には、大気中で発生させるコロナ放電と
真空容器にガスを封入して発生させる低圧プラズマ放電
がある。
【0015】低圧プラズマは、好ましくは20Torr以
下、さらに好ましくは0.01〜10Torrの減圧下で高
電圧を印加する。高電圧を印加する放電周波数(交流)
は、高周波、低周波、マイクロ波を用いることができ、
また、直流も用いることができる。
下、さらに好ましくは0.01〜10Torrの減圧下で高
電圧を印加する。高電圧を印加する放電周波数(交流)
は、高周波、低周波、マイクロ波を用いることができ、
また、直流も用いることができる。
【0016】本発明の放電処理ガス雰囲気に、アルゴ
ン、ヘリウム、酸素、窒素、空気、一酸化炭素、二酸化
炭素、水蒸気、アンモニアなどの非重合性ガスを単独あ
るいは二種以上の混合物を用いれば、酸素官能基や窒素
含有官能基がポリエステル分子鎖に形成され、優れた吸
水・防汚性を付与することができ、また、パーフルオロ
メタンやパーフルオロエタンなどのフッ素化合物の非重
合性ガスを用いれば、フッ素含有官能基が導入されて、
優れた撥水・防汚性の機能を付与することができる。
ン、ヘリウム、酸素、窒素、空気、一酸化炭素、二酸化
炭素、水蒸気、アンモニアなどの非重合性ガスを単独あ
るいは二種以上の混合物を用いれば、酸素官能基や窒素
含有官能基がポリエステル分子鎖に形成され、優れた吸
水・防汚性を付与することができ、また、パーフルオロ
メタンやパーフルオロエタンなどのフッ素化合物の非重
合性ガスを用いれば、フッ素含有官能基が導入されて、
優れた撥水・防汚性の機能を付与することができる。
【0017】本発明の放電処理ガス雰囲気に、本発明の
効果を阻害しない範囲で他の非重合性ガスや重合性ガス
が混合していてもよい。
効果を阻害しない範囲で他の非重合性ガスや重合性ガス
が混合していてもよい。
【0018】コロナ放電の場合、使用する非重合性ガス
としては、火花放電の発生が少ないアルゴン、ヘリウム
などの希ガス類が好ましく、雰囲気の酸素濃度を10%
以下、好ましくは5%以下、さらに好ましくは1%以下
にすれば、より均一な表面改質を行うことができる。
としては、火花放電の発生が少ないアルゴン、ヘリウム
などの希ガス類が好ましく、雰囲気の酸素濃度を10%
以下、好ましくは5%以下、さらに好ましくは1%以下
にすれば、より均一な表面改質を行うことができる。
【0019】真空中でおこなう低圧プラズマは、真空容
器を好ましくは0.01Torr以下、さらに好ましくは
0.001Torr以下に減圧した後、該非重合性ガスを導
入して放電処理すれば容易に目的を達成することができ
る。
器を好ましくは0.01Torr以下、さらに好ましくは
0.001Torr以下に減圧した後、該非重合性ガスを導
入して放電処理すれば容易に目的を達成することができ
る。
【0020】処理装置としては、コロナ放電の場合は、
必要に応じてガスを置換できるようにした容器内に対向
した電極を設置すれば良く、低圧プラズマ処理では、真
空容器内に対向した電極を設置する内部電極方式と、真
空容器の外に設置する外部電極方式があるが、どちらの
方式でも本発明の効果は達成される。
必要に応じてガスを置換できるようにした容器内に対向
した電極を設置すれば良く、低圧プラズマ処理では、真
空容器内に対向した電極を設置する内部電極方式と、真
空容器の外に設置する外部電極方式があるが、どちらの
方式でも本発明の効果は達成される。
【0021】本発明の放電に使用する電極の形状は、平
板状、棒状、ワイヤー状、ロール状、ナイフエッジ状な
ど目的に応じて組み合わせて使用することができるが、
放電電極、アース電極の両方に金属棒の表面にガラスあ
るいはセラミックスあるいはゴムを被覆したもの、また
アース電極を金属、たとえばステンレス製の板やドラム
状のものを組み合わせるのが好ましい。電極間の距離
は、コロナ放電の場合は好ましくは0.1〜3cm、さら
に好ましくは0.1〜1cm、とくに好ましくは0.1〜
0.5cmであり、低圧プラズマの場合は、好ましくは
0.5〜8cm、さらに好ましくは2〜5cmの範囲で用い
れば、均一な放電ができる。また、両電極は必要に応じ
て水などで冷却するのが好ましい。
板状、棒状、ワイヤー状、ロール状、ナイフエッジ状な
ど目的に応じて組み合わせて使用することができるが、
放電電極、アース電極の両方に金属棒の表面にガラスあ
るいはセラミックスあるいはゴムを被覆したもの、また
アース電極を金属、たとえばステンレス製の板やドラム
状のものを組み合わせるのが好ましい。電極間の距離
は、コロナ放電の場合は好ましくは0.1〜3cm、さら
に好ましくは0.1〜1cm、とくに好ましくは0.1〜
0.5cmであり、低圧プラズマの場合は、好ましくは
0.5〜8cm、さらに好ましくは2〜5cmの範囲で用い
れば、均一な放電ができる。また、両電極は必要に応じ
て水などで冷却するのが好ましい。
【0022】本発明の放電電力としては、放電電力を放
電電極の面積で割った値で0.2〜25 W/cm2 の範囲
が好ましい。0.2 W/cm2 より小さいと処理に時間が
かり過ぎる傾向があり、25 W/cm2 を越えると放電が
不安定になったり、熱により被処理物が損傷したりする
傾向がある。処理時間は、数秒から数分の範囲で目的と
する効果に応じて設定する。
電電極の面積で割った値で0.2〜25 W/cm2 の範囲
が好ましい。0.2 W/cm2 より小さいと処理に時間が
かり過ぎる傾向があり、25 W/cm2 を越えると放電が
不安定になったり、熱により被処理物が損傷したりする
傾向がある。処理時間は、数秒から数分の範囲で目的と
する効果に応じて設定する。
【0023】本発明の紫外線処理とは、大気中で取り出
せる180〜400nmの波長領域の紫外線を照射する処
理をいい、光源としては高圧水銀ランプ、メタルハライ
ドランプ、低圧水銀ランプなどを使用することができ
る。これらの中でもエネルギーレベルの高い183.9
nmと253.7nmの強いピークを有する低圧水銀ランプ
が好ましく使用される。低圧水銀ランプの場合、雰囲気
の非重合性ガスとして酸素を含むものを使用すれば、オ
ゾンが発生し、強い酸化作用により酸素原子を含有する
官能基を効率的に形成させることができる。
せる180〜400nmの波長領域の紫外線を照射する処
理をいい、光源としては高圧水銀ランプ、メタルハライ
ドランプ、低圧水銀ランプなどを使用することができ
る。これらの中でもエネルギーレベルの高い183.9
nmと253.7nmの強いピークを有する低圧水銀ランプ
が好ましく使用される。低圧水銀ランプの場合、雰囲気
の非重合性ガスとして酸素を含むものを使用すれば、オ
ゾンが発生し、強い酸化作用により酸素原子を含有する
官能基を効率的に形成させることができる。
【0024】かかる紫外線処理の照射強度は、照度が2
53.7nmの波長において好ましくは3mW/cm2 以上、
さらに好ましくは10mW/cm2 以上がよく、照射時間は
数秒から数分であり、照度、時間は目的とする効果に応
じて変更することができる。本発明の放電処理と紫外線
処理を組み合わせて使用しても本発明の効果を達成する
ことができる。
53.7nmの波長において好ましくは3mW/cm2 以上、
さらに好ましくは10mW/cm2 以上がよく、照射時間は
数秒から数分であり、照度、時間は目的とする効果に応
じて変更することができる。本発明の放電処理と紫外線
処理を組み合わせて使用しても本発明の効果を達成する
ことができる。
【0025】本発明の非重合成ガス雰囲気での放電処理
または紫外線処理によって繊維表面のポリエステル分子
に直結して形成される官能基の表面濃度はフッ素系ガス
以外のガスにおいては酸素含有官能基と窒素含有官能基
が効果的に形成され、X線照射による電子分光法(ES
CA)による測定で求められたO1S/C1S、N1S/C1
S、で表される原子数比において、少なくともその一方
が被改質物より0.02以上、好ましくは0.04以上
増加しているものである。かかる官能基によりポリエス
テル繊維の吸水・防汚性が飛躍的に改善される。またフ
ッ素系ガスを使用した場合は、フッ素含有官能基が効果
的に形成されESCAによる測定で求められた原子数比
F1S/C1Sが0.02以上、好ましくは0.04以上増
加しているものである。かかるフッ素含有官能基により
高度な撥水・防汚性が付与される。
または紫外線処理によって繊維表面のポリエステル分子
に直結して形成される官能基の表面濃度はフッ素系ガス
以外のガスにおいては酸素含有官能基と窒素含有官能基
が効果的に形成され、X線照射による電子分光法(ES
CA)による測定で求められたO1S/C1S、N1S/C1
S、で表される原子数比において、少なくともその一方
が被改質物より0.02以上、好ましくは0.04以上
増加しているものである。かかる官能基によりポリエス
テル繊維の吸水・防汚性が飛躍的に改善される。またフ
ッ素系ガスを使用した場合は、フッ素含有官能基が効果
的に形成されESCAによる測定で求められた原子数比
F1S/C1Sが0.02以上、好ましくは0.04以上増
加しているものである。かかるフッ素含有官能基により
高度な撥水・防汚性が付与される。
【0026】
【実施例】以下、実施例により詳しく説明するが、本発
明は、これらに限定されるものではない。なお、実施例
及び比較例に示す性能値は次の方法で測定した。 (難燃性能)JIS−L−1091A−1法(45°ミ
クロバーナー法)の緊張法により、炭化面積、残炎時
間、残じん時間の測定と、JIS−L−1091D法
(45°コイル法)により接炎回数を測定した。 (官能基の原子数比の測定方法) (ESCA)装置:(株)島津製作所製 ESCA75
0 励起X線:MgKα1.2線(1253.6eV) 横軸補正:中性炭素の1sピーク値を284.6eVとし
た。 光電子の検出角度:90度 (吸水性)JIS−L−1096(滴下法)により測定
した。 (撥水性)JIS−L−1092(スプレー法)により
測定した。 (防汚性)JIS−L−0821に規定される汚染液1
50mlと直径6.4mmのステンレス鋼球10個をラウン
ダメーター型洗濯試験機付属の450ml試験瓶にいれ、
40℃±2℃に予熱した後、試料(5cm×10cm)を入
れ試験機に取り付け40℃±2℃にて20分間回転した
後、試料を取り出し、水洗した後風乾した。該汚染布の
汚染の程度をJIS−L−0805に規定された染色堅
牢度試験用グレースケールで級判定し洗濯時における汚
染のしにくさの程度を求めた。
明は、これらに限定されるものではない。なお、実施例
及び比較例に示す性能値は次の方法で測定した。 (難燃性能)JIS−L−1091A−1法(45°ミ
クロバーナー法)の緊張法により、炭化面積、残炎時
間、残じん時間の測定と、JIS−L−1091D法
(45°コイル法)により接炎回数を測定した。 (官能基の原子数比の測定方法) (ESCA)装置:(株)島津製作所製 ESCA75
0 励起X線:MgKα1.2線(1253.6eV) 横軸補正:中性炭素の1sピーク値を284.6eVとし
た。 光電子の検出角度:90度 (吸水性)JIS−L−1096(滴下法)により測定
した。 (撥水性)JIS−L−1092(スプレー法)により
測定した。 (防汚性)JIS−L−0821に規定される汚染液1
50mlと直径6.4mmのステンレス鋼球10個をラウン
ダメーター型洗濯試験機付属の450ml試験瓶にいれ、
40℃±2℃に予熱した後、試料(5cm×10cm)を入
れ試験機に取り付け40℃±2℃にて20分間回転した
後、試料を取り出し、水洗した後風乾した。該汚染布の
汚染の程度をJIS−L−0805に規定された染色堅
牢度試験用グレースケールで級判定し洗濯時における汚
染のしにくさの程度を求めた。
【0027】(洗濯耐久性)自動反転渦巻き電気洗濯機
(東芝株式会社製VH1150型)に40℃±2℃の
0.2%弱アルカリ性合成洗剤(JIS−K−337に
規定される)液をいれ、浴比1:50になるように調整
した後、強条件で10分間洗濯し、次いで排水し水洗を
5分する工程を1回として、これを10回繰り返した
後、風乾した。
(東芝株式会社製VH1150型)に40℃±2℃の
0.2%弱アルカリ性合成洗剤(JIS−K−337に
規定される)液をいれ、浴比1:50になるように調整
した後、強条件で10分間洗濯し、次いで排水し水洗を
5分する工程を1回として、これを10回繰り返した
後、風乾した。
【0028】実施例1〜8、比較例1〜3 2−カルボキシエチルメチルホスフィン酸を酸成分の一
部として添加し、繊維中の燐含有量が0.7%になるよ
うに共重合したポリエステル繊維100デニール36フ
ィラメントを縦糸、緯糸に使用した平織物を常法により
精練、乾燥した後、180℃の温度でヒートセットした
(目付け230 g/ m2 )。該織物を次に示す処理をお
こない、性能を評価した結果を表1に示した。
部として添加し、繊維中の燐含有量が0.7%になるよ
うに共重合したポリエステル繊維100デニール36フ
ィラメントを縦糸、緯糸に使用した平織物を常法により
精練、乾燥した後、180℃の温度でヒートセットした
(目付け230 g/ m2 )。該織物を次に示す処理をお
こない、性能を評価した結果を表1に示した。
【0029】(処理−A)低圧プラズマ処理 装置:内部電極型装置 放電電極:ステンレスチューブをガラスで被覆 アース電極:ステンレス製ドラム 放電周波数:110KHz 放電電力:7 W/cm2 真空度:0.5Torr ガス:窒素 処理時間:1〜15秒 (処理−B)低圧プラズマ処理 処理−Aと同一装置 放電周波数:350KHz 放電電力:10 W/cm2 真空度:0.7Torr ガス:四弗化メタン 処理時間:3秒、20秒 (処理−C)コロナ放電処理 電極は両極とも鉄製チューブをシリコンゴムで被覆した
もの 放電周波数:35KHz 雰囲気圧力:760Torr ガス:空気 放電電力:30 W/cm2 処理時間:15秒 (処理−D)低圧水銀ランプでの紫外線処理 ランプ出力:500 W 照度:35mW/mW(253.7nm) 雰囲気ガス:空気 処理時間:5、30秒 比較としてヒートセット上がりの織物をそのまま使用し
たもの(比較例−1)、防汚性ポリエステル樹脂(高松
油脂株式会社製 SR−1000)30 g/l水溶液に
浸漬し、ウエットピックアップが80%になるようにマ
ングルで絞った後、130℃で乾燥、170℃で熱処理
したもの(比較例−2)、アサヒガードAG710(明
成化学株式会社製 フッ素系撥水剤)20 g/l 水溶液
に浸漬し、ウエットピックアップが90%になるように
マングルで絞った後、130℃で乾燥、180℃で熱処
理したもの(比較例−3)を実施例と同様に評価した。
もの 放電周波数:35KHz 雰囲気圧力:760Torr ガス:空気 放電電力:30 W/cm2 処理時間:15秒 (処理−D)低圧水銀ランプでの紫外線処理 ランプ出力:500 W 照度:35mW/mW(253.7nm) 雰囲気ガス:空気 処理時間:5、30秒 比較としてヒートセット上がりの織物をそのまま使用し
たもの(比較例−1)、防汚性ポリエステル樹脂(高松
油脂株式会社製 SR−1000)30 g/l水溶液に
浸漬し、ウエットピックアップが80%になるようにマ
ングルで絞った後、130℃で乾燥、170℃で熱処理
したもの(比較例−2)、アサヒガードAG710(明
成化学株式会社製 フッ素系撥水剤)20 g/l 水溶液
に浸漬し、ウエットピックアップが90%になるように
マングルで絞った後、130℃で乾燥、180℃で熱処
理したもの(比較例−3)を実施例と同様に評価した。
【0030】
【表1】 表1から、実施例1〜8のものは、難燃性能を維持(合
格)したまま、洗濯耐久性にも優れた高度な撥水性、吸
水性、防汚性などの機能性を付与できることが判る。
格)したまま、洗濯耐久性にも優れた高度な撥水性、吸
水性、防汚性などの機能性を付与できることが判る。
【0031】実施例9〜10、比較例4〜5 ポリエチレンテレフタレート100重量部にたいし、ク
レジルジフェニルホスフェート8重量部を添加した75
デニール24フィラメント糸を縦糸、緯糸に使用した平
織物を常法により精練、乾燥した後、180℃でヒート
セットした(目付け120 g/ m2 )。該織物を次に示
す条件で処理し、性能を評価した結果を表2に示した。
比較として、ヒートセット上がりと、PEG1000ジ
ビニルメタクリレートの20 g/l 水溶液に浸漬し、ウ
エットピックアップが80%になるようにマングルで絞
り、100℃の飽和水蒸気中で5分処理し、水洗、乾燥
したものを同様に評価した。
レジルジフェニルホスフェート8重量部を添加した75
デニール24フィラメント糸を縦糸、緯糸に使用した平
織物を常法により精練、乾燥した後、180℃でヒート
セットした(目付け120 g/ m2 )。該織物を次に示
す条件で処理し、性能を評価した結果を表2に示した。
比較として、ヒートセット上がりと、PEG1000ジ
ビニルメタクリレートの20 g/l 水溶液に浸漬し、ウ
エットピックアップが80%になるようにマングルで絞
り、100℃の飽和水蒸気中で5分処理し、水洗、乾燥
したものを同様に評価した。
【表2】 表2から、実施例9〜10のものは、難燃性と吸水性、
防汚性を同時に満足できることが判る。
防汚性を同時に満足できることが判る。
【0032】(処理−E)低圧プラズマ処理 装置:内部電極型装置 放電電極:ステンレス製平板 アース電極:ステンレス製平板 放電周波数:13.56MHz 放電電力:14 W/cm2 真空度:1.0Torr ガス:アルゴン 処理時間:5、20秒 実施例11、比較例6〜7 75デニール36フィラメントのポリエチレンテレフタ
レート繊維を縦糸、緯糸に使用した平織物を常法により
精練、乾燥した後、180℃でヒートセットした。該織
物をダイアニックス・ネイビーブルーERFS(三菱化
成株式会社製分散染料)4%owf と難燃剤として1,
2,5,6,9.10−ヘキサブロモシクロドデカン
(50%エマルジョン)を20%owf を含む浴比1:3
0の浴中で135℃の温度で60分間処理し、染色と難
燃剤の吸尽を同時に実施した後、常法により還元洗浄、
水洗、乾燥し160℃でヒートセットした(目付け15
0 g/ m2 )。
レート繊維を縦糸、緯糸に使用した平織物を常法により
精練、乾燥した後、180℃でヒートセットした。該織
物をダイアニックス・ネイビーブルーERFS(三菱化
成株式会社製分散染料)4%owf と難燃剤として1,
2,5,6,9.10−ヘキサブロモシクロドデカン
(50%エマルジョン)を20%owf を含む浴比1:3
0の浴中で135℃の温度で60分間処理し、染色と難
燃剤の吸尽を同時に実施した後、常法により還元洗浄、
水洗、乾燥し160℃でヒートセットした(目付け15
0 g/ m2 )。
【0033】該濃紺に染色された難燃性ポリエステル織
物を次に示す条件で処理し性能を評価した結果を表3に
示した。
物を次に示す条件で処理し性能を評価した結果を表3に
示した。
【0034】(処理−F)低圧プラズマ 装置:内部電極型装置 放電電極、アース電極ともステンレス製平板 放電周波数:700KHz 放電電力 :12 W/cm2 ガス:空気 真空度:1.0Torr 処理時間:30秒 比較例として、染色上がりの織物、及び染色布を比較例
5と同様に処理したものを評価した。
5と同様に処理したものを評価した。
【表3】 表3から、実施例11のものは、難燃性能を維持し、高
度な吸水性を付与できていることが確認でき、また、染
色堅牢度(JIS−L−0849に基ずく乾式および湿
式摩擦堅牢度)の低下は全くないが、比較例6、7の樹
脂を付与したものは悪化した。
度な吸水性を付与できていることが確認でき、また、染
色堅牢度(JIS−L−0849に基ずく乾式および湿
式摩擦堅牢度)の低下は全くないが、比較例6、7の樹
脂を付与したものは悪化した。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、洗濯耐久性に優れた高
度な撥水性、吸水性、防汚性を兼ね備えた難燃性ポリエ
ステル繊維を安定に供給する事ができる。本発明の難燃
性ポリエステル繊維は高機能付与による風合いの変化が
ほとんどなく、特に養生用シートとして有効に使用でき
るものである。
度な撥水性、吸水性、防汚性を兼ね備えた難燃性ポリエ
ステル繊維を安定に供給する事ができる。本発明の難燃
性ポリエステル繊維は高機能付与による風合いの変化が
ほとんどなく、特に養生用シートとして有効に使用でき
るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/84 D 7199−3B D06M 10/06 // D06M 101:32
Claims (6)
- 【請求項1】 難燃化されたポリエステル繊維の表面に
高分子鎖と結合した、酸素含有官能基および窒素含有官
能基から選ばれた少なくとも1種の官能基を有し、X線
照射による電子分光法(ESCA)による測定で求めら
れるO1S/C1SおよびN1S/C1Sで表される原子数比が
繊維内部のそれより0.02以上増加して吸水・防汚性
が付与されていることを特徴とする難燃性ポリエステル
繊維。 - 【請求項2】 難燃化されたポリエステル繊維表面に高
分子鎖と結合した、フッ素含有官能基を有し、X線照射
による電子分光法(ESCA)による測定で求められる
F1S/C1Sで表される原子数比が繊維内部のそれより
0.02以上増加して撥水・防汚性が付与されているこ
とを特徴とする難燃性ポリエステル繊維。 - 【請求項3】 難燃化されたポリエステル繊維を、アル
ゴン、ヘリウム、酸素、窒素、空気、一酸化炭素、二酸
化炭素、水蒸気、アンモニア、パーフルオロメタンおよ
びパーフルオロエタンから選ばれた非重合性ガスの雰囲
気下で、放電処理および紫外線処理から選ばれた少なく
とも1種の処理を施すことを特徴とする難燃性ポリエス
テル繊維の製造法。 - 【請求項4】 放電処理が、コロナ放電処理または低圧
プラズマ処理である請求項3記載の難燃性ポリエステル
繊維の製造法。 - 【請求項5】 紫外線が、300nm以下の波長を含むも
のである請求項3記載の難燃性ポリエステル繊維の製造
法。 - 【請求項6】 難燃化されたポリエステル繊維が、下記
(A) 〜(D) から選ばれた少なくとも1種である請求項3
記載の難燃性ポリエステル繊維の製造法。 (A) 難燃化化合物が該繊維に共重合している (B) 難燃化化合物が該繊維を構成するポリマにブレンド
されたもの (C) 難燃化化合物が該繊維に吸尽されたもの (D) 難燃化化合物が該繊維表面にコーティングされたも
の
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28944393A JPH07145510A (ja) | 1993-11-18 | 1993-11-18 | 難燃性ポリエステル繊維及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28944393A JPH07145510A (ja) | 1993-11-18 | 1993-11-18 | 難燃性ポリエステル繊維及びその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07145510A true JPH07145510A (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=17743331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28944393A Pending JPH07145510A (ja) | 1993-11-18 | 1993-11-18 | 難燃性ポリエステル繊維及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07145510A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006152451A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-15 | Toray Ind Inc | ポリエステル系繊維構造物 |
-
1993
- 1993-11-18 JP JP28944393A patent/JPH07145510A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006152451A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-15 | Toray Ind Inc | ポリエステル系繊維構造物 |
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