JPH07145334A - コーティング剤およびそれを用いたコーティング物 - Google Patents

コーティング剤およびそれを用いたコーティング物

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JPH07145334A
JPH07145334A JP29286393A JP29286393A JPH07145334A JP H07145334 A JPH07145334 A JP H07145334A JP 29286393 A JP29286393 A JP 29286393A JP 29286393 A JP29286393 A JP 29286393A JP H07145334 A JPH07145334 A JP H07145334A
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JP
Japan
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medium
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perfume
coating agent
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JP29286393A
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English (en)
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Kenichi Ninobe
健一 二ノ戸
Hideto Higuchi
秀人 樋口
Masayuki Nakanishi
真行 中西
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Toppan Inc
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NIPPON CAPSULE PROD KK
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、指上または肌上において香料の香り
を嗅ぐことができ、また長時間の塗布作業が容易で、作
業能率が良く、量産も容易なことを最も主要な目的とし
ている。 【構成】本発明は、水または有機溶剤よりなる媒体と、
媒体に混入された香料封入マイクロカプセルと、媒体に
混入されたパール剤等よりなるパウダー剤と、必要に応
じて、媒体に混入された界面活性剤と、媒体に混入され
た接着性樹脂と、媒体に混入された増粘剤とから成るこ
とを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コーティング剤および
それを用いた印刷物等のコーティング物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、香料をマイクロカプセルに封
入し、そのマイクロカプセルをインキ化して印刷した印
刷物が知られている。この種の印刷物においては、香料
の香りを嗅ぐ場合、マイクロカプセル印刷面を指等で擦
って、マイクロカプセルを破壊するようにしている。
【0003】しかしながら、このような印刷物では、以
下のような問題点がある。 (a)マイクロカプセルは強固に印刷面に接着されてい
るため、指に付着する香料は微量であり、香料の香りを
嗅ぐには、印刷面を鼻付近に持っていく必要がある。
【0004】しかしながら、香水のサンプル等に使用し
た場合には、印刷面を鼻付近に持っていく動作自体が下
品に見え、特に店頭のサンプルとして好ましいものでは
ないという問題点がある。
【0005】(b)実際に肌に付けることができないた
め、体臭との混合臭が確認できず、使用した際の実際の
臭いを確認できないという問題点がある。そこで、パー
ル剤等のパウダー剤に香料封入マイクロカプセルを付着
させ、乾燥後パウダー状になるコーティング剤が製作さ
れている。その結果、パウダー剤ごと香料封入マイクロ
カプセルを指で掬い、指上または肌上においてマイクロ
カプセルを破壊することで、前述の問題点を解決するこ
とが可能となっている。
【0006】しかしながら、その製造工程の面におい
て、以下のような問題点がある。 (c)パウダー剤と香料封入マイクロカプセルのみを、
単に媒体である水または有機溶剤に混合する場合、コー
ティング剤は媒体に安定して分散しない。
【0007】従って、塗布工程においてコーティング剤
の沈殿が早く、コーティング剤が分離してしまうため、
長時間の塗布作業が困難であり、作業能率が悪く、量産
も困難であるという問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来で
は、指上または肌上において香料の香りを嗅ぐことがで
きないとか、長時間の塗布作業が困難で、作業能率が悪
く、量産も困難であるという問題があった。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解消する
ために成されたもので、指上または肌上において香料の
香りを嗅ぐことができ、また長時間の塗布作業が容易
で、作業能率が良く、量産も容易なコーティング剤およ
びそれを用いたコーティング物を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に係る発明のコーティング剤は、
水または有機溶剤よりなる媒体と、媒体に混入された香
料封入マイクロカプセルと、媒体に混入されたパール剤
等よりなるパウダー剤とから成る。
【0011】また、請求項2に係る発明のコーティング
剤は、水または有機溶剤よりなる媒体と、媒体に混入さ
れた香料封入マイクロカプセルと、媒体に混入されたパ
ール剤等よりなるパウダー剤と、媒体に混入された界面
活性剤とから成る。
【0012】さらに、請求項3に係る発明のコーティン
グ剤は、水または有機溶剤よりなる媒体と、媒体に混入
された香料封入マイクロカプセルと、媒体に混入された
パール剤等よりなるパウダー剤と、媒体に混入された界
面活性剤と、媒体に混入された接着性樹脂とから成る。
【0013】また、請求項4に係る発明のコーティング
剤は、水または有機溶剤よりなる媒体と、媒体に混入さ
れた香料封入マイクロカプセルと、媒体に混入されたパ
ール剤等よりなるパウダー剤と、媒体に混入された界面
活性剤と、媒体に混入された増粘剤とから成る。
【0014】さらに、請求項5に係る発明のコーティン
グ剤は、水または有機溶剤よりなる媒体と、媒体に混入
された香料封入マイクロカプセルと、媒体に混入された
パール剤等よりなるパウダー剤と、媒体に混入された界
面活性剤と、媒体に混入された接着性樹脂と、媒体に混
入された増粘剤とから成る。一方、請求項6に係る発明
のコーティング物は、上記請求項1ないし請求項5のい
ずれか1項に記載のコーティング剤を、紙等の基体に塗
布して成る。
【0015】
【作用】従って、まず、請求項1に係る発明のコーティ
ング剤においては、パール剤等のパウダー剤に香料封入
マイクロカプセルが付着しており、コーティング後(媒
体乾燥後)に、パウダー剤ごと香料封入マイクロカプセ
ルを指で掬い、指上または肌上において香料封入マイク
ロカプセルを破壊することにより、指上または肌上にお
いて香料の香りを嗅ぐことができる。
【0016】また、請求項2に係る発明のコーティング
剤においては、界面活性剤を混入することにより、パウ
ダー剤と香料封入マイクロカプセルの表面をより媒体に
なじみ易くすることによって、媒体に分散させることが
可能となるため、長時間の塗布作業が容易であり、作業
能率が良く、量産も容易となる。
【0017】さらに、請求項3に係る発明のコーティン
グ剤においては、PVA等の接着性樹脂を混入すること
により、コーティング剤の媒体に対する分散性を向上さ
せると同時に、媒体乾燥後のコーティング剤に弱接着性
を付与して、コーティング剤と基体に適切な接着力を付
与することが可能となるため、乾燥後のコーティング物
移送時に、パウダー剤が剥離、偏在することを防止する
ことができる。
【0018】また、請求項4に係る発明のコーティング
剤においては、ポリアクリル酸ソーダ等の増粘剤を混入
することにより、コーティング剤自体の粘性を向上させ
ることが可能となるため、コーティング適性を向上させ
て、均一な塗布を行なうことができる。
【0019】さらに、請求項5に係る発明のコーティン
グ剤においては、PVA等の接着性樹脂を混入すること
により、コーティング剤の媒体に対する分散性を向上さ
せると同時に、媒体乾燥後のコーティング剤に弱接着性
を付与して、コーティング剤と基体に適切な接着力を付
与することが可能となり、さらにポリアクリル酸ソーダ
等の増粘剤を混入することにより、コーティング剤自体
の粘性を向上させることが可能となるため、コーティン
グ適性を向上させて、均一な塗布を行なうことができ、
コーティング時の作業適性の向上と、乾燥後のコーティ
ング物移送時に、パウダー剤が剥離、偏在することを防
止することができる。
【0020】一方、請求項6に係る発明のコーティング
物においては、上記請求項1ないし請求項5のいずれか
1項に係る発明のコーティング剤を、紙等の基体に塗布
することにより、指上または肌上において香料の香りを
嗅ぐことができ、また長時間の塗布作業が容易であり、
作業能率が良く、量産も容易となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。まず、請求項1に係る発明による
コーティング剤は、水または有機溶剤よりなる媒体と、
媒体に混入された香料封入マイクロカプセルと、媒体に
混入されたパール剤等よりなるパウダー剤とから成る。
【0022】かかるコーティング剤においては、パール
剤等のパウダー剤に香料封入マイクロカプセルが付着し
ており、コーティング後(媒体乾燥後)に、パウダー剤
ごと香料封入マイクロカプセルを指で掬い、指上または
肌上において香料封入マイクロカプセルを破壊すること
により、指上または肌上において香料の香りを嗅ぐこと
ができる。
【0023】次に、請求項2に係る発明のコーティング
剤は、水または有機溶剤よりなる媒体と、媒体に混入さ
れた香料封入マイクロカプセルと、媒体に混入されたパ
ール剤等よりなるパウダー剤と、媒体に混入された界面
活性剤とから成る。
【0024】かかるコーティング剤においては、界面活
性剤を混入することにより、パウダー剤と香料封入マイ
クロカプセルの表面をより媒体になじみ易くすることに
よって、媒体に分散させることが可能となるため、長時
間の塗布作業が容易であり、作業能率が良く、量産も容
易となる。
【0025】次に、請求項3に係る発明のコーティング
剤は、水または有機溶剤よりなる媒体と、媒体に混入さ
れた香料封入マイクロカプセルと、媒体に混入されたパ
ール剤等よりなるパウダー剤と、媒体に混入された界面
活性剤と、媒体に混入された接着性樹脂とから成る。
【0026】かかるコーティング剤においては、PVA
等の接着性樹脂を混入することにより、コーティング剤
の媒体に対する分散性を向上させると同時に、媒体乾燥
後のコーティング剤に弱接着性を付与して、コーティン
グ剤と基体に適切な接着力を付与することが可能となる
ため、乾燥後のコーティング物移送時に、パウダー剤が
剥離、偏在することを防止することができる。
【0027】次に、請求項4に係る発明のコーティング
剤は、水または有機溶剤よりなる媒体と、媒体に混入さ
れた香料封入マイクロカプセルと、媒体に混入されたパ
ール剤等よりなるパウダー剤と、媒体に混入された界面
活性剤と、媒体に混入された増粘剤とから成る。
【0028】かかるコーティング剤においては、ポリア
クリル酸ソーダ等の増粘剤を混入することにより、コー
ティング剤自体の粘性を向上させることが可能となるた
め、コーティング適性を向上させて、均一な塗布を行な
うことができる。
【0029】次に、請求項5に係る発明のコーティング
剤は、水または有機溶剤よりなる媒体と、媒体に混入さ
れた香料封入マイクロカプセルと、媒体に混入されたパ
ール剤等よりなるパウダー剤と、媒体に混入された界面
活性剤と、媒体に混入された接着性樹脂と、媒体に混入
された増粘剤とから成る。
【0030】かかるコーティング剤においては、PVA
等の接着性樹脂を混入することにより、コーティング剤
の媒体に対する分散性を向上させると同時に、媒体乾燥
後のコーティング剤に弱接着性を付与して、コーティン
グ剤と基体に適切な接着力を付与することが可能とな
り、さらにポリアクリル酸ソーダ等の増粘剤を混入する
ことにより、コーティング剤自体の粘性を向上させるこ
とが可能となるため、コーティング適性を向上させて、
均一な塗布を行なうことができ、コーティング時の作業
適性の向上と、乾燥後のコーティング物移送時に、パウ
ダー剤が剥離、偏在することを防止することができる。
【0031】一方、請求項6に係る発明のコーティング
物は、上記請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記
載のコーティング剤を、紙等の基体に塗布して成る。か
かるコーティング物においては、上記いずれかのコーテ
ィング剤を、紙等の基体に塗布することにより、指上ま
たは肌上において香料の香りを嗅ぐことができ、また長
時間の塗布作業が容易であり、作業能率が良く、量産も
容易となる。
【0032】ここで、媒体としては、水または有機溶剤
分散液よりなるものを用いることができる。例えば、有
機溶剤分散液には、ミネラルスピリット、トルエン、キ
シレン、エタノール、プロパノール、イソプロピルアル
コール等が使用できるが、カプセルに対する影響、無臭
性、揮発性、毒性等を考慮すると、ミネラルスピリット
をベースに他の溶剤を少量添加して、揮発性を調整した
ものが好ましい。
【0033】また、香料封入マイクロカプセルのカプセ
ル壁材としては、例えば界面重合法によるポリウレタン
壁、ナイロン壁、ポリ尿素壁、in situ重合法に
よる尿素樹脂壁、メラミン樹脂壁、相分離法によるゼラ
チン壁、PVA壁、スプレードライニング法によるアラ
ビヤゴム壁等があるが、粉体カプセルにし易い、色が白
色で仕上がる、作成効率が良いという点から、メラミン
樹脂壁が好ましい。
【0034】さらに、パウダー剤としては、パール剤等
よりなるものを用いることができる。例えば、添加のパ
ール剤は、天然マイカ粉の表面を酸化チタンで被覆した
もので、どのグレードのものでも使用可能であるが、添
加の効果および分散安定性の点で、パール剤粒子の平均
粒子径が10〜40μmのものが好ましい。
【0035】また、アクリル樹脂、シリコン樹脂、スチ
レン樹脂等のビーズ、Fe23 、ZnO等の無機顔料
粉、フタロシアニンブルー、キナクリドンレッド等の有
機顔料粉等も考えられる。これらも添加の効果および分
散安定性の点で、平均粒子径が10〜40μmのものが
好ましい。
【0036】一方、界面活性剤としては、例えばアニオ
ン性、カチオン性、ノニオン性等、どの種類でも使用可
能であるが、香料封入マイクロカプセルに対する影響、
inkへの分散性等から、ノニオン性の界面活性剤を使
用するのが好ましい。
【0037】この場合、特に界面活性剤の水溶液に、ト
ルエン等の比重の軽い揮発性油を加えて1μm以下の粒
子にし、乳化したエマルジョンをink系に添加するこ
とによって、inkにチクソトロピック性を持たせると
同時に、ink中の粒子が沈む傾向にある場合には、そ
れを添加することにより、粒子の沈降を防止することが
できる。
【0038】また、接着性樹脂としては、例えばPV
A、PVP、CMC、メチルセルローズ、PEO、アラ
ビヤゴム(多糖類)、でんぶん、アルギン酸ソーダ等が
使用可能であるが、ごく弱い接着力という点から、PV
A、またはアルギン酸ソーダを少量使用するのが好まし
い。
【0039】さらに、増粘剤としては、例えばポリアク
リル酸ソーダ、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸アンモ
ニウム等が使用可能であるが、少量で増粘、粒子沈降防
止効果のある、ポリアクリル酸ソーダを使用するのが好
ましい。
【0040】次に、本発明のコーティング剤のより具体
的な例について説明する。 (具体例1) 香水系の油性香料Jolidein(高砂香料工業(株)製:AF−0814 )を、メラミン樹脂壁で平均粒径40μmでマイクロカプセル化したものを30 %含有する香料カプセル水分散液 100重量部 増粘剤として、7%のアルギン酸ナトリウム水溶液 4重量部 添加剤として、界面活性剤として、日本油脂(株)製:ノニオンNS−21 0を25重量部、および10%完全鹸化ポリビニルアルコールを100重量部に 、トルエンを150重量部を乳化したエマルジョン 10重量部 パール剤として、メルクジャパン(株)製:Iriodin 151 Lu stre 3重量部 を混合し、所定の射出塗布機にかけて香料マイクロカプ
セル封入シートを作成した。
【0041】(具体例2) 香水系の油性香料Jolidein(高砂香料工業(株)製:AF−0814 )を、メラミン樹脂壁で平均粒径40μmでマイクロカプセル化したものを30 %含有する香料カプセル水分散液 100重量部 増粘剤として、5%のポリアクリル酸ソーダ水溶液(日本純薬(株)製:レ オジック835H) 4重量部 添加剤として、界面活性剤として、日本油脂(株)製:ノニオンNS−21 0を25重量部、および10%完全鹸化ポリビニルアルコールを100重量部に 、トルエンを150重量部を乳化したエマルジョン 10重量部 パール剤として、メルクジャパン(株)製:Iriodin 151 Lu stre 3重量部 を混合し、所定の射出塗布機にかけて香料マイクロカプ
セル封入シートを作成した。
【0042】(比較例1) 香水系の油性香料Jolidein(高砂香料工業(株)製:AF−0814 )を、メラミン樹脂壁で平均粒径40μmでマイクロカプセル化したものを30 %含有する香料カプセル水分散液 100重量部 増粘剤として、7%のアルギン酸ナトリウム水溶液 4重量部 パール剤として、メルクジャパン(株)製:Iriodin 151 Lu stre 3重量部 を混合し、所定の射出塗布機にかけて香料マイクロカプ
セル封入シートを作成した。
【0043】(比較例2) 香水系の油性香料Jolidein(高砂香料工業(株)製:AF−0814 )を、メラミン樹脂壁で平均粒径40μmでマイクロカプセル化したものを30 %含有する香料カプセル水分散液 100重量部 増粘剤として、7%のポリアクリル酸ソーダ水溶液 4重量部 パール剤として、メルクジャパン(株)製:Iriodin 151 Lu stre 3重量部 を混合し、所定の射出塗布機にかけて香料マイクロカプ
セル封入シートを作成した。
【0044】さて、上記具体例1のものにおいて、封を
開いて指で触れたところ、中の香料マイクロカプセルは
適量が指の方へ転移し、指同士で軽く揉んだところ、J
olidein香料本来の香りがして良好であった。
【0045】また、上記具体例2のものにおいて、封を
開いて指で触れたところ、中の香料マイクロカプセルの
指への転移量は、上記具体例1のものに比べて少なくな
ったものの、指同士で軽く揉んだところ、Jolide
in香料本来の香りがして同様に良好であった。
【0046】上記具体例1、具体例2、比較例1、およ
び比較例2について、香料およびパール剤の沈降分離結
果を比較したところ、以下に示すようになった。 カプセルBlend 1時間後 2時間後 3時間後 24時間後 48時間後 比較例1 × 比較例2 ○ × 具体例1 ○ ○ ○ ○ ○ 具体例2 ○ ○ ○ ○ ○ ○:良好に分散している ×:香料マイクロカプセル、パール剤の浮沈分離が見ら
れる 尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、次
のようにしても同様に実施できるものである。
【0047】上記実施例において、媒体、香料封入マイ
クロカプセル、パウダー剤、界面活性剤、接着性樹脂、
増粘剤の組成としては、上記具体例1、具体例2で説明
したものに限られるものではない。その他、本発明はそ
の要旨を変更しない範囲で、種々に変形して実施できる
ものである。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、水
または有機溶剤よりなる媒体と、媒体に混入された香料
封入マイクロカプセルと、媒体に混入されたパール剤等
よりなるパウダー剤と、必要に応じて、媒体に混入され
た界面活性剤と、媒体に混入された接着性樹脂と、媒体
に混入された増粘剤とから成っているので、指上または
肌上において香料の香りを嗅ぐことができ、また長時間
の塗布作業が容易で、作業能率が良く、量産も容易なコ
ーティング剤およびそれを用いたコーティング物が提供
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中西 真行 東京都千代田区岩本町二丁目1番3号 株 式会社日本カプセルプロダクツ内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水または有機溶剤よりなる媒体と、 前記媒体に混入された香料封入マイクロカプセルと、 前記媒体に混入されたパール剤等よりなるパウダー剤
    と、 から成ることを特徴とするコーティング剤。
  2. 【請求項2】 水または有機溶剤よりなる媒体と、 前記媒体に混入された香料封入マイクロカプセルと、 前記媒体に混入されたパール剤等よりなるパウダー剤
    と、 前記媒体に混入された界面活性剤と、 から成ることを特徴とするコーティング剤。
  3. 【請求項3】 水または有機溶剤よりなる媒体と、 前記媒体に混入された香料封入マイクロカプセルと、 前記媒体に混入されたパール剤等よりなるパウダー剤
    と、 前記媒体に混入された界面活性剤と、 前記媒体に混入された接着性樹脂と、 から成ることを特徴とするコーティング剤。
  4. 【請求項4】 水または有機溶剤よりなる媒体と、 前記媒体に混入された香料封入マイクロカプセルと、 前記媒体に混入されたパール剤等よりなるパウダー剤
    と、 前記媒体に混入された界面活性剤と、 前記媒体に混入された増粘剤と、 から成ることを特徴とするコーティング剤。
  5. 【請求項5】 水または有機溶剤よりなる媒体と、 前記媒体に混入された香料封入マイクロカプセルと、 前記媒体に混入されたパール剤等よりなるパウダー剤
    と、 前記媒体に混入された界面活性剤と、 前記媒体に混入された接着性樹脂と、 前記媒体に混入された増粘剤と、 から成ることを特徴とするコーティング剤。
  6. 【請求項6】 前記請求項1ないし請求項5のいずれか
    1項に記載のコーティング剤を、紙等の基体に塗布して
    成ることを特徴とするコーティング物。
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