JPH07145282A - 変性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 - Google Patents
変性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物Info
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- JPH07145282A JPH07145282A JP6594094A JP6594094A JPH07145282A JP H07145282 A JPH07145282 A JP H07145282A JP 6594094 A JP6594094 A JP 6594094A JP 6594094 A JP6594094 A JP 6594094A JP H07145282 A JPH07145282 A JP H07145282A
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- Japan
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- resin composition
- group
- weight
- thermoplastic resin
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 炭素数9以上22以下のアルキル、アルケニ
ル、アラルキルまたはシクロアルキル基とのアクリル酸
エステル、及び/またはメタクリル酸エステルから選ば
れた、少なくとも1種以上のビニル化合物が結合したポ
リフェニレンエーテル樹脂であって、特定構造の末端基
と特定末端以外の部位への結合量を特定量有する数平均
分子量が10,000〜22,000の範囲にあること
を特徴とするポリフェニレンエーテル樹脂とアクリル酸
エステルまたはメタクリル酸エステル、及びスチレン系
樹脂、難燃剤との樹脂組成物。 【効果】 本発明の組成物、及び成形体は、従来のポリ
フェニレンエーテル系樹脂組成物に比べ、熱安定性、成
形性に優れ、厳しい成形条件下に於いても優れた表面外
観を有する成形体を得る。
ル、アラルキルまたはシクロアルキル基とのアクリル酸
エステル、及び/またはメタクリル酸エステルから選ば
れた、少なくとも1種以上のビニル化合物が結合したポ
リフェニレンエーテル樹脂であって、特定構造の末端基
と特定末端以外の部位への結合量を特定量有する数平均
分子量が10,000〜22,000の範囲にあること
を特徴とするポリフェニレンエーテル樹脂とアクリル酸
エステルまたはメタクリル酸エステル、及びスチレン系
樹脂、難燃剤との樹脂組成物。 【効果】 本発明の組成物、及び成形体は、従来のポリ
フェニレンエーテル系樹脂組成物に比べ、熱安定性、成
形性に優れ、厳しい成形条件下に於いても優れた表面外
観を有する成形体を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた耐衝撃性、耐熱
性、熱安定性、成形加工性を持つポリフェニレンエーテ
ル系樹脂組成物に関する。
性、熱安定性、成形加工性を持つポリフェニレンエーテ
ル系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテル樹脂は、耐熱
性、電気特性、耐酸、耐アルカリ性等に優れ、しかも低
比重、低吸水性である等の優れた特性を有する樹脂であ
るが、一方、流動性が低いために、溶融成形加工がしが
たいという欠点も有しており、このため高温で成形した
場合に表面外観の悪い成形体が得られる。こうした欠点
を改良するために、不飽和結合を有する化合物をポリフ
ェニレンエーテル樹脂と混合、あるいはグラフトさせる
技術挙げられている。(USP3522326、特公昭
63−7204号公報、特開昭56−26913号公
報、特開昭59−59724号公報、特開昭62−12
7339号公報、特開昭63−500803号公報、特
開昭63−108059号公報、EP248263号、
特開昭63−193931号公報)しかしながら、これ
らの技術では、流動性はある程度改良されるものの、充
分ではなく、厳しい成形条件下では、表面の荒れた成形
品が得られてしまう。更に、特願昭61−298959
号には、特定の構造を有するポエリフェニレンエーテル
系樹脂と炭素数1〜8のアルキルとのアクリレート及び
メタクリレートを混練する方法、EP407584号に
は、特定のポリマー末端構造を有するポリフェニレンエ
ーテル樹脂が流動性熱安定性に優れることを挙げてい
る。しかしながら、近年、加工性に対する要求が厳しく
なっており、更なる改良が望まれている。
性、電気特性、耐酸、耐アルカリ性等に優れ、しかも低
比重、低吸水性である等の優れた特性を有する樹脂であ
るが、一方、流動性が低いために、溶融成形加工がしが
たいという欠点も有しており、このため高温で成形した
場合に表面外観の悪い成形体が得られる。こうした欠点
を改良するために、不飽和結合を有する化合物をポリフ
ェニレンエーテル樹脂と混合、あるいはグラフトさせる
技術挙げられている。(USP3522326、特公昭
63−7204号公報、特開昭56−26913号公
報、特開昭59−59724号公報、特開昭62−12
7339号公報、特開昭63−500803号公報、特
開昭63−108059号公報、EP248263号、
特開昭63−193931号公報)しかしながら、これ
らの技術では、流動性はある程度改良されるものの、充
分ではなく、厳しい成形条件下では、表面の荒れた成形
品が得られてしまう。更に、特願昭61−298959
号には、特定の構造を有するポエリフェニレンエーテル
系樹脂と炭素数1〜8のアルキルとのアクリレート及び
メタクリレートを混練する方法、EP407584号に
は、特定のポリマー末端構造を有するポリフェニレンエ
ーテル樹脂が流動性熱安定性に優れることを挙げてい
る。しかしながら、近年、加工性に対する要求が厳しく
なっており、更なる改良が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、より
熱安定性、成型加工性の優れたポリフェニレンエーテル
系樹脂を提供することに関する。
熱安定性、成型加工性の優れたポリフェニレンエーテル
系樹脂を提供することに関する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意検討した結果、本発明にいたった。すな
わち、本発明は、(1)(A)炭素数9以上22以下の
アルキル、アルケニル、アラルキルまたはシクロアルキ
ル基とのアクリル酸エステル、及び/またはメタクリル
酸エステルから選ばれた、少なくとも1種以上のビニル
化合物が結合したポリフェニレンエーテル樹脂であっ
て、一般式(a)で表される末端基を、樹脂を構成する
フェニレンエーテルユニットの100個に対して平均
0.01個以上含有し、(a)末端以外の部位への結合
量が、樹脂を構成するフェニレンエーテルユニットの1
00個に対して平均0.01個以上含有し、数平均分子
量が10,000〜22,000の範囲にあることを特
徴とするポリフェニレンエーテル樹脂5〜99重量%、
達成すべく鋭意検討した結果、本発明にいたった。すな
わち、本発明は、(1)(A)炭素数9以上22以下の
アルキル、アルケニル、アラルキルまたはシクロアルキ
ル基とのアクリル酸エステル、及び/またはメタクリル
酸エステルから選ばれた、少なくとも1種以上のビニル
化合物が結合したポリフェニレンエーテル樹脂であっ
て、一般式(a)で表される末端基を、樹脂を構成する
フェニレンエーテルユニットの100個に対して平均
0.01個以上含有し、(a)末端以外の部位への結合
量が、樹脂を構成するフェニレンエーテルユニットの1
00個に対して平均0.01個以上含有し、数平均分子
量が10,000〜22,000の範囲にあることを特
徴とするポリフェニレンエーテル樹脂5〜99重量%、
【0005】
【化3】
【0006】(式中、R1 〜R5 は、それぞれ独立に、
水素、アルキル基、置換アルキル基、ハロゲン基、アリ
ール基または置換アリール基であり、R6 ,R8 はメチ
ル基または水素であって、R6 とR8 が同時にメチル基
になることはない。R7 , R 9 は水素または炭素数9以
上22以下のアルキル、アルケニル、アラルキルまたは
シクロアルキル基とのカルボン酸エステル基であって、
R7 とR9 が同時にカルボン酸エステル基になることは
ない。)(B)炭素数9以上22以下のアルキル、アル
ケニル、アラルキルまたはシクロアルキル基とのアクリ
ル酸エステル、及び/またはメタクリル酸エステルから
選ばれた、少なくとも1種以上のビニル化合物0.1〜
20重量%、及び(C)スチレン系樹脂0.9〜94.
9重量%、からなる熱可塑性樹脂組成物。 (2)(1)記載の(A)成分61〜99重量%、
(B)成分0.1〜20重量%、(C)成分0.9〜3
8.9重量%からなる熱可塑性樹脂組成物。 (3)(1)または(2)記載の(A)、(B)、
(C)成分の合計100重量部と、(D)難燃剤0.1
〜30重量部、とからなる熱可塑性樹脂組成物。 (4)アクリル酸エステルがステアリルアクリレートで
ある上記(1)、(2)、及び(3)記載の熱可塑性樹
脂組成物である。 これらの各熱可塑性樹脂組成物に関する。
水素、アルキル基、置換アルキル基、ハロゲン基、アリ
ール基または置換アリール基であり、R6 ,R8 はメチ
ル基または水素であって、R6 とR8 が同時にメチル基
になることはない。R7 , R 9 は水素または炭素数9以
上22以下のアルキル、アルケニル、アラルキルまたは
シクロアルキル基とのカルボン酸エステル基であって、
R7 とR9 が同時にカルボン酸エステル基になることは
ない。)(B)炭素数9以上22以下のアルキル、アル
ケニル、アラルキルまたはシクロアルキル基とのアクリ
ル酸エステル、及び/またはメタクリル酸エステルから
選ばれた、少なくとも1種以上のビニル化合物0.1〜
20重量%、及び(C)スチレン系樹脂0.9〜94.
9重量%、からなる熱可塑性樹脂組成物。 (2)(1)記載の(A)成分61〜99重量%、
(B)成分0.1〜20重量%、(C)成分0.9〜3
8.9重量%からなる熱可塑性樹脂組成物。 (3)(1)または(2)記載の(A)、(B)、
(C)成分の合計100重量部と、(D)難燃剤0.1
〜30重量部、とからなる熱可塑性樹脂組成物。 (4)アクリル酸エステルがステアリルアクリレートで
ある上記(1)、(2)、及び(3)記載の熱可塑性樹
脂組成物である。 これらの各熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0007】本発明の(A)成分として用いられるポリ
フェニレンエーテル樹脂は、炭素数9以上22以下のア
ルキル、アルケニル、アラルキルまたはシクロアルキル
基とのアクリル酸エステル、及び/またはメタクリル酸
エステルから選ばれた、少なくとも1種以上のビニル化
合物が、末端に環化された構造で特定量結合しており、
更に環化末以外にも特定量結合し、数平均分子量が1
0,000〜22,000の範囲にあることに特徴があ
る。
フェニレンエーテル樹脂は、炭素数9以上22以下のア
ルキル、アルケニル、アラルキルまたはシクロアルキル
基とのアクリル酸エステル、及び/またはメタクリル酸
エステルから選ばれた、少なくとも1種以上のビニル化
合物が、末端に環化された構造で特定量結合しており、
更に環化末以外にも特定量結合し、数平均分子量が1
0,000〜22,000の範囲にあることに特徴があ
る。
【0008】本発明の(A)成分として用いられる安定
化ポリフェニレンエーテル樹脂においては、一般式
(a)で表される環化末端基を、樹脂を構成するフェニ
レンエーテルユニットの100個に対し、平均0.01
個以上含有する必要があり、炭素数9以上22以下のア
ルキル、アルケニル、アラルキルまたはシクロアルキル
基とのアクリル酸エステル、及び/またはメタクリル酸
エステルから選ばれた、少なくとも1種以上のビニル化
合物が、(a)末端以外の部位に、樹脂を構成するフェ
ニレンエーテルユニットの100個に対し、平均0.0
1個以上結合している必要がある。その量は多ければ多
いほど耐熱酸化劣化の点で好ましい。また、末端基の全
てが一般式(a)の構造である樹脂も極めて安定であ
る。
化ポリフェニレンエーテル樹脂においては、一般式
(a)で表される環化末端基を、樹脂を構成するフェニ
レンエーテルユニットの100個に対し、平均0.01
個以上含有する必要があり、炭素数9以上22以下のア
ルキル、アルケニル、アラルキルまたはシクロアルキル
基とのアクリル酸エステル、及び/またはメタクリル酸
エステルから選ばれた、少なくとも1種以上のビニル化
合物が、(a)末端以外の部位に、樹脂を構成するフェ
ニレンエーテルユニットの100個に対し、平均0.0
1個以上結合している必要がある。その量は多ければ多
いほど耐熱酸化劣化の点で好ましい。また、末端基の全
てが一般式(a)の構造である樹脂も極めて安定であ
る。
【0009】本発明のポリフェニレンエーテル樹脂はそ
の末端基を除き、一般に(c)
の末端基を除き、一般に(c)
【0010】
【化4】
【0011】で表されるフェニレンエーテルユニットを
含有するものと定義され、特に制限はない。その代表的
な例は、下式(d);
含有するものと定義され、特に制限はない。その代表的
な例は、下式(d);
【0012】
【化5】
【0013】(式中、R1 〜R5 は、それぞれ独立に、
水素、アルキル基、置換アルキル基、ハロゲン基、アリ
ール基または置換アリール基から選ばれる。)で示され
るフェニレンエーテルユニットの少なくとも1種から構
成され、更に後述の式(e)、(f)、(g)のモノマ
ーユニット等を含んでも良い。R1 〜R5 の前記定義に
おいて、アルキル基は、炭素数1〜20、好ましくは炭
素数1〜10のアルキル基である。置換アルキルの置換
基としては、低級アルキル基、”フッ素、塩素、臭素な
どのハロゲン”、ヒドロキシル基、アミノ基及び低級ア
ルコシ基を挙げることができる。
水素、アルキル基、置換アルキル基、ハロゲン基、アリ
ール基または置換アリール基から選ばれる。)で示され
るフェニレンエーテルユニットの少なくとも1種から構
成され、更に後述の式(e)、(f)、(g)のモノマ
ーユニット等を含んでも良い。R1 〜R5 の前記定義に
おいて、アルキル基は、炭素数1〜20、好ましくは炭
素数1〜10のアルキル基である。置換アルキルの置換
基としては、低級アルキル基、”フッ素、塩素、臭素な
どのハロゲン”、ヒドロキシル基、アミノ基及び低級ア
ルコシ基を挙げることができる。
【0014】本発明の(A)成分として用いるポリフェ
ニレンエーテル樹脂の基本骨格としてのポリフェニレン
エーテル重合体を工業的に有利なフェノール類の酸化カ
ップリング重合で製造する場合には、R1 はメチル、エ
チル、プロピル、n−ブチルなどの低級アルキル基また
はフェニル、ナフチルなどが好ましく、R2 〜R5 は水
素または低級アルキル基が好ましい。最も好ましい組み
合わせとしては、R1がメチル基またはフェニル基であ
り且つR2 〜R5 が水素の場合、R1 とR2 がメチル基
であり、且つR3 〜R5 が水素の場合である。特に、R
1 がメチル基であり、R2 〜R5 が水素であって、この
フェニレンエーテルユニットが全ユニットに対して90
〜100%であることが好ましい。
ニレンエーテル樹脂の基本骨格としてのポリフェニレン
エーテル重合体を工業的に有利なフェノール類の酸化カ
ップリング重合で製造する場合には、R1 はメチル、エ
チル、プロピル、n−ブチルなどの低級アルキル基また
はフェニル、ナフチルなどが好ましく、R2 〜R5 は水
素または低級アルキル基が好ましい。最も好ましい組み
合わせとしては、R1がメチル基またはフェニル基であ
り且つR2 〜R5 が水素の場合、R1 とR2 がメチル基
であり、且つR3 〜R5 が水素の場合である。特に、R
1 がメチル基であり、R2 〜R5 が水素であって、この
フェニレンエーテルユニットが全ユニットに対して90
〜100%であることが好ましい。
【0015】これらの条件を満たすもっとも好ましいR
1 〜R5 を有するフェニレンエーテルユニットに対応す
るモノマーとしては、(イ)2,6−ジメチルフェノー
ル、(ロ)2−メチル−6−フェニルフェノール、
(ハ)2,3,6−トリメチルフェノール等が挙げられ
る。モノマー(イ)またはモノマー(ロ)のホモポリマ
ー、或いは、モノマー(イ)とモノマー(ロ)及び/ま
たはモノマー(ハ)のコポリマーが本発明の(A)成分
の基本骨格としてのポリフェニレンエーテル重合体とし
て好ましく用いられる。
1 〜R5 を有するフェニレンエーテルユニットに対応す
るモノマーとしては、(イ)2,6−ジメチルフェノー
ル、(ロ)2−メチル−6−フェニルフェノール、
(ハ)2,3,6−トリメチルフェノール等が挙げられ
る。モノマー(イ)またはモノマー(ロ)のホモポリマ
ー、或いは、モノマー(イ)とモノマー(ロ)及び/ま
たはモノマー(ハ)のコポリマーが本発明の(A)成分
の基本骨格としてのポリフェニレンエーテル重合体とし
て好ましく用いられる。
【0016】また、本発明のポリフェニレンエーテル系
樹脂中には、本発明の主旨に反しない限り、従来ポリフ
ェニレンエーテル樹脂中に存在させてもよいことが提案
されている他の種々のフェニレンエーテルユニットを部
分構造として含んでいても構わない。少量共存させるこ
とが提案されているものの例としては、特願昭63−1
2698号及び特開昭63−301222号公報に記載
されている、2−(ジアルキルアミノメチル)−6−メ
チルフェニレンエーテルユニットや、2−(N−アルキ
ル−N−フェニルアミノメチル)−6−メチルフェニレ
ンエーテルユニット等が挙げられる。
樹脂中には、本発明の主旨に反しない限り、従来ポリフ
ェニレンエーテル樹脂中に存在させてもよいことが提案
されている他の種々のフェニレンエーテルユニットを部
分構造として含んでいても構わない。少量共存させるこ
とが提案されているものの例としては、特願昭63−1
2698号及び特開昭63−301222号公報に記載
されている、2−(ジアルキルアミノメチル)−6−メ
チルフェニレンエーテルユニットや、2−(N−アルキ
ル−N−フェニルアミノメチル)−6−メチルフェニレ
ンエーテルユニット等が挙げられる。
【0017】
【化6】
【0018】(式中、R、R′は夫々独立に(C1 〜C
20)アルキル基、(C1 〜C20)ヒドロキシアルキル
基、(C2 〜C22)アルコキシアルキル基、(C3 〜C
22)アシロキシアルキル基又は(C4 〜C20)ポリアル
キレンエーテル基である。)
20)アルキル基、(C1 〜C20)ヒドロキシアルキル
基、(C2 〜C22)アルコキシアルキル基、(C3 〜C
22)アシロキシアルキル基又は(C4 〜C20)ポリアル
キレンエーテル基である。)
【0019】
【化7】
【0020】(式中Rは、(C1 〜C20)アルキル基、
(C1 〜C20)ヒドロキシアルキル基、(C2 〜C22)
アルコキシアルキル基、(C3 〜C22)アシロキシアル
キル基または(C4 〜C20)ポリアルキレンエーテル基
である。)また、ポリフェニレンエーテル鎖1分子当た
り1個以上の(a)末端基を存在させるためには、例え
ば一般式(g)で示されるような多価エーテルユニット
を含ませることが有効である。
(C1 〜C20)ヒドロキシアルキル基、(C2 〜C22)
アルコキシアルキル基、(C3 〜C22)アシロキシアル
キル基または(C4 〜C20)ポリアルキレンエーテル基
である。)また、ポリフェニレンエーテル鎖1分子当た
り1個以上の(a)末端基を存在させるためには、例え
ば一般式(g)で示されるような多価エーテルユニット
を含ませることが有効である。
【0021】
【化8】
【0022】本発明の(A)成分に用いるポリフェニレ
ンエーテル樹脂の分子量としては、数平均分子量で1
0,000〜22,000である。本発明中の数平均分
子量とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーに
より、標準ポリスチレンの検量線を用いて求めたポリス
チレン換算の数平均分子量である。数平均分子量が1
0,000未満の場合は、機械的強度、熱変形温度が低
くなり好ましくなく、数平均分子量が22,000を超
える場合は、熱安定性を改良する効果が充分でない。
ンエーテル樹脂の分子量としては、数平均分子量で1
0,000〜22,000である。本発明中の数平均分
子量とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーに
より、標準ポリスチレンの検量線を用いて求めたポリス
チレン換算の数平均分子量である。数平均分子量が1
0,000未満の場合は、機械的強度、熱変形温度が低
くなり好ましくなく、数平均分子量が22,000を超
える場合は、熱安定性を改良する効果が充分でない。
【0023】前述したように、本発明の(A)成分にお
いては、全体として一般式(a)で表される末端基を樹
脂中のフェニレンエーテルユニットの100個に対して
平均0.01個以上含み、該(a)末端以外の部位への
炭素数9以上22以下のアルキル、アルケニル、アラル
キルまたはシクロアルキル基とのアクリル酸エステル、
及び/またはメタクリル酸エステルから選ばれた、少な
くとも1種以上のビニル化合物結合量が、樹脂を構成す
るフェニレンエーテルユニットの100個に対して平均
0.01個以上含まれることが必要である。
いては、全体として一般式(a)で表される末端基を樹
脂中のフェニレンエーテルユニットの100個に対して
平均0.01個以上含み、該(a)末端以外の部位への
炭素数9以上22以下のアルキル、アルケニル、アラル
キルまたはシクロアルキル基とのアクリル酸エステル、
及び/またはメタクリル酸エステルから選ばれた、少な
くとも1種以上のビニル化合物結合量が、樹脂を構成す
るフェニレンエーテルユニットの100個に対して平均
0.01個以上含まれることが必要である。
【0024】この環化末端基(a)について詳述する。
(a)式において、R1 〜R5 は、(d)式について定
義したものと同じである。R6 ,R8 はメチル基または
水素であって、R6 とR8 が同時にメチル基になること
はない。R7 , R9 は水素または炭素数9以上22以下
のアルキル、アルケニル、アラルキルまたはシクロアル
キル基とのカルボン酸エステル基であって、R7 とR9
が同時にカルボン酸エステル基になることはない。
(a)式において、R1 〜R5 は、(d)式について定
義したものと同じである。R6 ,R8 はメチル基または
水素であって、R6 とR8 が同時にメチル基になること
はない。R7 , R9 は水素または炭素数9以上22以下
のアルキル、アルケニル、アラルキルまたはシクロアル
キル基とのカルボン酸エステル基であって、R7 とR9
が同時にカルボン酸エステル基になることはない。
【0025】本発明において、該(a)末端基及び、
(a)末端以外の部位への炭素数9以上22以下のアル
キル、アルケニル、アラルキルまたはシクロアルキル基
とのアクリル酸エステル、及び/またはメタクリル酸エ
ステルから選ばれた、少なくとも1種以上のビニル化合
物結合量は、核磁気共鳴スペクトルを用いて測定するこ
とができる。
(a)末端以外の部位への炭素数9以上22以下のアル
キル、アルケニル、アラルキルまたはシクロアルキル基
とのアクリル酸エステル、及び/またはメタクリル酸エ
ステルから選ばれた、少なくとも1種以上のビニル化合
物結合量は、核磁気共鳴スペクトルを用いて測定するこ
とができる。
【0026】本発明のアクリル酸エステル、及び/また
はメタクリル酸エステルとは、下記一般式(h)、
はメタクリル酸エステルとは、下記一般式(h)、
【0027】
【化9】
【0028】(式中R1は、水素またはメチル基を表
し、R2は置換及び/または非置換のアルキル、アルケ
ニル、アラルキル、シクロアルキル基を表す。更に、上
記R2は内部にエーテル結合を有するものも含む。)で
表される化合物を指す。本発明のアクリル酸エステル、
及び/またはメタクリル酸エステルは、炭素数9から2
2を含有するアルキル、アルケニル、アラルキル、シク
ロアルキル基とのエステルであり、好ましくは炭素数1
2〜18を含む化合物とのエステルである。炭素数8以
下の場合は成形品の表面外観、平滑性を損なうために好
ましくなく、炭素数23以上の場合は、熱変形温度を著
しく損なうため好ましくない。具体的には、ラウリルア
クリレート、トリデシルアクリレート、セチルアクリレ
ート、ステアリルアクリレート、イソボルニルアクリレ
ート、フェノキシジエチレングリコールアクリレート、
フェノキシポリエチレングリコールアクリレート、2−
アクロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタ
レート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアク
リレート、ラウリルメタクリレート、トリデシルメタク
リレート、ステアリルメタクリレート、モルホリノエチ
ルメタクリレート、トリブロモフェノール3エチレノキ
サイド付加メタクリレートシクロヘキシルメタクリレー
ト、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート等
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
し、R2は置換及び/または非置換のアルキル、アルケ
ニル、アラルキル、シクロアルキル基を表す。更に、上
記R2は内部にエーテル結合を有するものも含む。)で
表される化合物を指す。本発明のアクリル酸エステル、
及び/またはメタクリル酸エステルは、炭素数9から2
2を含有するアルキル、アルケニル、アラルキル、シク
ロアルキル基とのエステルであり、好ましくは炭素数1
2〜18を含む化合物とのエステルである。炭素数8以
下の場合は成形品の表面外観、平滑性を損なうために好
ましくなく、炭素数23以上の場合は、熱変形温度を著
しく損なうため好ましくない。具体的には、ラウリルア
クリレート、トリデシルアクリレート、セチルアクリレ
ート、ステアリルアクリレート、イソボルニルアクリレ
ート、フェノキシジエチレングリコールアクリレート、
フェノキシポリエチレングリコールアクリレート、2−
アクロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタ
レート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアク
リレート、ラウリルメタクリレート、トリデシルメタク
リレート、ステアリルメタクリレート、モルホリノエチ
ルメタクリレート、トリブロモフェノール3エチレノキ
サイド付加メタクリレートシクロヘキシルメタクリレー
ト、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート等
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0029】アクリル酸エステル、及び/またはメタク
リル酸エステルが結合したポリフェニレンエーテル樹脂
は、ポリフェニレンエーテル重合体とアクリル酸エステ
ル、及び/またはメタクリル酸エステルとをラジカル重
合開始剤を用いないで、ポリフェニレンエーテル重合体
のガラス転移温度以上の温度まで加熱することによって
製造できる。
リル酸エステルが結合したポリフェニレンエーテル樹脂
は、ポリフェニレンエーテル重合体とアクリル酸エステ
ル、及び/またはメタクリル酸エステルとをラジカル重
合開始剤を用いないで、ポリフェニレンエーテル重合体
のガラス転移温度以上の温度まで加熱することによって
製造できる。
【0030】ラジカル重合開始剤を用いた場合は、組成
物の熱安定性が損なわれ、分解ガスが多く発生したり、
溶融混練中、あるいは、成形中にゲルが発生しやすくな
るため、成形品の外観が悪くなり、本発明の目的に即し
た熱安定性、成型加工性の優れたポリフェニレンエーテ
ル系樹脂組成物を得ることが出来ない。本発明の(C)
成分に用いるスチレン系樹脂とは、スチレン系化合物、
スチレン系化合物と共重合可能な化合物をゴム質重合体
存在又は非存在下に重合して得られる重合体及び少なく
とも1個のスチレン系ポリマーブロックと少なくとも1
個のオレフィン系エラストマーブロックとより成るブロ
ック共重合体である。
物の熱安定性が損なわれ、分解ガスが多く発生したり、
溶融混練中、あるいは、成形中にゲルが発生しやすくな
るため、成形品の外観が悪くなり、本発明の目的に即し
た熱安定性、成型加工性の優れたポリフェニレンエーテ
ル系樹脂組成物を得ることが出来ない。本発明の(C)
成分に用いるスチレン系樹脂とは、スチレン系化合物、
スチレン系化合物と共重合可能な化合物をゴム質重合体
存在又は非存在下に重合して得られる重合体及び少なく
とも1個のスチレン系ポリマーブロックと少なくとも1
個のオレフィン系エラストマーブロックとより成るブロ
ック共重合体である。
【0031】スチレン系化合物とは、一般式(i)
【0032】
【化10】
【0033】(式中、Rは水素、低級アルキル又はハロ
ゲンを示し、Zはビニル、水素、ハロゲン及び低級アル
キルよりなる群から選択され、pは0〜5の整数であ
る。)で表される化合物を意味する。これらの具体例と
しては、スチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメ
チルスチレン、モノクロロスチレン、p−メチルスチレ
ン、p−tert−ブチルスチレン、エチルスチレン等
が挙げられる。また、スチレン系化合物と共重合可能な
化合物としては、メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート等のメタクリル酸エステル類;アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等の不飽和ニトリル化合物類;
無水マレイン酸等の酸無水物等が挙げられ、スチレン系
化合物とともに使用される。また、ゴム質重合体として
は共役ジエン系ゴムあるいは共役ジエンと芳香族ビニル
化合物のコポリマーあるいはエチレン−プロピレン共重
合体系ゴム等が挙げられる。
ゲンを示し、Zはビニル、水素、ハロゲン及び低級アル
キルよりなる群から選択され、pは0〜5の整数であ
る。)で表される化合物を意味する。これらの具体例と
しては、スチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメ
チルスチレン、モノクロロスチレン、p−メチルスチレ
ン、p−tert−ブチルスチレン、エチルスチレン等
が挙げられる。また、スチレン系化合物と共重合可能な
化合物としては、メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート等のメタクリル酸エステル類;アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等の不飽和ニトリル化合物類;
無水マレイン酸等の酸無水物等が挙げられ、スチレン系
化合物とともに使用される。また、ゴム質重合体として
は共役ジエン系ゴムあるいは共役ジエンと芳香族ビニル
化合物のコポリマーあるいはエチレン−プロピレン共重
合体系ゴム等が挙げられる。
【0034】スチレン系ポリマーブロックとは、具体的
には一般式(j)
には一般式(j)
【0035】
【化11】
【0036】(式中、Rは水素、低級アルキル又はハロ
ゲンを示し、Zはビニル、水素、ハロゲン及び低級アル
キルよりなる群から選択され、pは0〜5の整数であ
る。)で表される化合物から誘導されるポリマーまたは
共重合体ブロックである。本発明に言うオレフィン系エ
ラストマーブロックとは、エチレン、プロピレン、1−
ブテン、イソブチレン等のモノオレフィンあるいはブタ
ジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン等の共役ジ
オレフィン、1,4−ヘキサジエン、ノルボルネン誘導
体等の非共役ジオレフィンのうちから選ばれた1種以上
のオレフィン化合物が重合あるいは共重合した形態を有
する重合体ブロックであり、好ましくは該ブロックの不
飽和度は20%以下である。したがって、オレフィン系
エラストマーブロックの構成モノマーとして上記のジオ
レフィン類を用いた場合には、該ブロック部分の不飽和
度が20%を超えない程度まで水添等により不飽和度を
減らす処置が施されていることが好ましい。又、オレフ
ィン系エラストマーブロックにはスチレン系化合物がラ
ンダムに共重合されてもよい。
ゲンを示し、Zはビニル、水素、ハロゲン及び低級アル
キルよりなる群から選択され、pは0〜5の整数であ
る。)で表される化合物から誘導されるポリマーまたは
共重合体ブロックである。本発明に言うオレフィン系エ
ラストマーブロックとは、エチレン、プロピレン、1−
ブテン、イソブチレン等のモノオレフィンあるいはブタ
ジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン等の共役ジ
オレフィン、1,4−ヘキサジエン、ノルボルネン誘導
体等の非共役ジオレフィンのうちから選ばれた1種以上
のオレフィン化合物が重合あるいは共重合した形態を有
する重合体ブロックであり、好ましくは該ブロックの不
飽和度は20%以下である。したがって、オレフィン系
エラストマーブロックの構成モノマーとして上記のジオ
レフィン類を用いた場合には、該ブロック部分の不飽和
度が20%を超えない程度まで水添等により不飽和度を
減らす処置が施されていることが好ましい。又、オレフ
ィン系エラストマーブロックにはスチレン系化合物がラ
ンダムに共重合されてもよい。
【0037】本発明のスチレン系樹脂の製造方法は、限
定されるものではなく、当業者に良く知られている塊状
重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合のいずれを用いて
も良い。本発明の(D)成分に用いる難燃剤は、通常の
ものを用いることができる。例えばリン系の難燃剤とし
て、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェー
ト、トリプロピルホスフェート、トリブチルホスフェー
ト、トリペンチルホスフェート、トキヘキシルホスフェ
ート、トリシクロヘキシルホスフェート、トリフェニル
ホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレ
ニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、
ジクレジルフェニルホスフェート、ジメチルエチルホス
フェート、メチルジブチルホスフェート、エチルジプロ
ピルホスフェート、ヒドロキシフェニルジフェニルホス
フェート等のリン酸エステルやこれらを各種置換基で変
性した化合物、各種の縮合タイプのリン酸エステル化合
物、または赤リン、ホスフィン、次亜リン酸、亜リン
酸、メタリン酸、ピロリン酸、無水リン酸などの無機系
リン化合物が挙げられる。
定されるものではなく、当業者に良く知られている塊状
重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合のいずれを用いて
も良い。本発明の(D)成分に用いる難燃剤は、通常の
ものを用いることができる。例えばリン系の難燃剤とし
て、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェー
ト、トリプロピルホスフェート、トリブチルホスフェー
ト、トリペンチルホスフェート、トキヘキシルホスフェ
ート、トリシクロヘキシルホスフェート、トリフェニル
ホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレ
ニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、
ジクレジルフェニルホスフェート、ジメチルエチルホス
フェート、メチルジブチルホスフェート、エチルジプロ
ピルホスフェート、ヒドロキシフェニルジフェニルホス
フェート等のリン酸エステルやこれらを各種置換基で変
性した化合物、各種の縮合タイプのリン酸エステル化合
物、または赤リン、ホスフィン、次亜リン酸、亜リン
酸、メタリン酸、ピロリン酸、無水リン酸などの無機系
リン化合物が挙げられる。
【0038】更に、例えば、デカブロモジフェニルエー
テル、テトラブロモビスフェノールA、ヘキサブロモベ
ンゼン、ヘキサブロモシクロドデカン、パークロロシク
ロデカン等の公知の有機ハロゲン化合物、アンモニウム
ブロマイドなどの無機ハロゲン化合物、赤リン、ポリリ
ン酸、リン酸アンモニウムなどの有機、あるいは無機の
リン化合物、トリス(ハロプロピル)ホスフェート、ト
リス(ハロエチル)ホスフェートなどの含ハロゲン−リ
ン化合物、塩化ホスフォニトリル誘導体、ホスフォノア
ミドなどの含窒素リン化合物、メラミン、尿酸、メチロ
ールメラミン、ジシアンジアミド、メラミンフォルムア
ルデヒド樹脂、尿酸フォルムアルデヒド樹脂、トリアジ
ン化合物などの窒素化合物、水酸化マグネシウム、水酸
化アルミニウム、ドーソナイトなどの無機水和物、酸化
アンチモン、アンチモン酸塩メタホウ酸バリウム、酸化
ジルコニウム、水酸化ジルコニウム、酸化モリブデン、
モリブデン酸アンモニウム、ホウ酸亜鉛、ホウ酸アンモ
ニウム、メタホウ酸バリウム、酸化スズなどの無機化合
物、ポリテトラフルオロエチレン、シロキサン化合物な
どの滴下防止剤等が挙げられる。
テル、テトラブロモビスフェノールA、ヘキサブロモベ
ンゼン、ヘキサブロモシクロドデカン、パークロロシク
ロデカン等の公知の有機ハロゲン化合物、アンモニウム
ブロマイドなどの無機ハロゲン化合物、赤リン、ポリリ
ン酸、リン酸アンモニウムなどの有機、あるいは無機の
リン化合物、トリス(ハロプロピル)ホスフェート、ト
リス(ハロエチル)ホスフェートなどの含ハロゲン−リ
ン化合物、塩化ホスフォニトリル誘導体、ホスフォノア
ミドなどの含窒素リン化合物、メラミン、尿酸、メチロ
ールメラミン、ジシアンジアミド、メラミンフォルムア
ルデヒド樹脂、尿酸フォルムアルデヒド樹脂、トリアジ
ン化合物などの窒素化合物、水酸化マグネシウム、水酸
化アルミニウム、ドーソナイトなどの無機水和物、酸化
アンチモン、アンチモン酸塩メタホウ酸バリウム、酸化
ジルコニウム、水酸化ジルコニウム、酸化モリブデン、
モリブデン酸アンモニウム、ホウ酸亜鉛、ホウ酸アンモ
ニウム、メタホウ酸バリウム、酸化スズなどの無機化合
物、ポリテトラフルオロエチレン、シロキサン化合物な
どの滴下防止剤等が挙げられる。
【0039】これらの中で、一般式(k)、
【0040】
【化12】
【0041】(ここで、Q1、Q2、Q3、Q4は、独
立に水素または炭素数1から6のアルキル基を表す。n
は1以上の整数を表す。m1、m2、m3、m4は、独
立に1から3の整数を示す。)で、表されるリン酸エス
テル化合物が好ましい。 (A)成分の好ましい配合量は、5〜99重量%、より
好ましくは、30〜99重量%、さらに好ましくは、6
1〜99重量%である。(A)成分の配合量が少なすぎ
ると、耐熱性が損なわれるため好ましくない。
立に水素または炭素数1から6のアルキル基を表す。n
は1以上の整数を表す。m1、m2、m3、m4は、独
立に1から3の整数を示す。)で、表されるリン酸エス
テル化合物が好ましい。 (A)成分の好ましい配合量は、5〜99重量%、より
好ましくは、30〜99重量%、さらに好ましくは、6
1〜99重量%である。(A)成分の配合量が少なすぎ
ると、耐熱性が損なわれるため好ましくない。
【0042】(B)成分の配合量は0.1〜20重量
%、好ましくは0.1〜10重量%、さらに好ましくは
0.1〜5重量%である。(B)成分が20重量%を超
える場合には、樹脂本来の持つ耐熱性が損なわれるため
好ましくない。 (C)成分の配合量は0.9〜94.9重量%、好まし
くは5〜70重量%、より好ましくは5〜40重量%で
ある。(C)成分が94.9重量%を超える場合には耐
熱性及び耐衝撃性が損なわれるため好ましくない。
%、好ましくは0.1〜10重量%、さらに好ましくは
0.1〜5重量%である。(B)成分が20重量%を超
える場合には、樹脂本来の持つ耐熱性が損なわれるため
好ましくない。 (C)成分の配合量は0.9〜94.9重量%、好まし
くは5〜70重量%、より好ましくは5〜40重量%で
ある。(C)成分が94.9重量%を超える場合には耐
熱性及び耐衝撃性が損なわれるため好ましくない。
【0043】(D)成分の配合量は0.1〜30重量%
である。(D)成分が少なすぎると難燃性が不十分であ
り、多すぎると樹脂の耐熱性などが損なわれる。 本発明の組成物を構成する各成分の配合方法は特に限定
されないものであるが、例えば、請求項記載の(A)成
分、(B)成分、(C)成分及び/または(D)成分を
一括配合し、溶融混練する方法;(A)成分の基本骨格
となるポリフェニレンエーテル重合体と(B)成分、
(C)成分及び/または(D)成分を一括配合し、溶融
混練する方法;(A)成分の基本骨格となるポリフェニ
レンエーテル重合体と(B)成分を押出機の前段で溶融
混練した後、後段で(C)成分及び/または、(D)成
分を供給し、溶融混練する方法;(A)成分の基本骨格
となるポリフェニレンエーテル重合体と(B)成分を押
出機で溶融混練し、ペレットを得た後、得られたペレッ
トと(C)成分及び/または、(D)成分をブレンドし
て、押出機で溶融混練する方法;(C)成分と(B)成
分を押出機で溶融混練し、ペレットを得た後、得られた
ペレットとポリフェニレンエーテル成分及び/または、
(C),(D)成分をブレンドして、押出機で溶融混練
する方法;(A)成分、(B)成分を押出機の前段で溶
融混練した後、後段で(C)成分、(D)成分を供給
し、溶融混練する方法;(A)成分と(B)成分を溶融
混練してペレットを得た後に更に(A)成分、(C)成
分及び(D)成分を配合する方法;(C)成分と(B)
成分を溶融混練してペレットを得た後、(A)成分、
(D)成分を配合して溶融混練する方法等があり、また
これに限定されず、他のいずれの方法をとっても構わな
い。
である。(D)成分が少なすぎると難燃性が不十分であ
り、多すぎると樹脂の耐熱性などが損なわれる。 本発明の組成物を構成する各成分の配合方法は特に限定
されないものであるが、例えば、請求項記載の(A)成
分、(B)成分、(C)成分及び/または(D)成分を
一括配合し、溶融混練する方法;(A)成分の基本骨格
となるポリフェニレンエーテル重合体と(B)成分、
(C)成分及び/または(D)成分を一括配合し、溶融
混練する方法;(A)成分の基本骨格となるポリフェニ
レンエーテル重合体と(B)成分を押出機の前段で溶融
混練した後、後段で(C)成分及び/または、(D)成
分を供給し、溶融混練する方法;(A)成分の基本骨格
となるポリフェニレンエーテル重合体と(B)成分を押
出機で溶融混練し、ペレットを得た後、得られたペレッ
トと(C)成分及び/または、(D)成分をブレンドし
て、押出機で溶融混練する方法;(C)成分と(B)成
分を押出機で溶融混練し、ペレットを得た後、得られた
ペレットとポリフェニレンエーテル成分及び/または、
(C),(D)成分をブレンドして、押出機で溶融混練
する方法;(A)成分、(B)成分を押出機の前段で溶
融混練した後、後段で(C)成分、(D)成分を供給
し、溶融混練する方法;(A)成分と(B)成分を溶融
混練してペレットを得た後に更に(A)成分、(C)成
分及び(D)成分を配合する方法;(C)成分と(B)
成分を溶融混練してペレットを得た後、(A)成分、
(D)成分を配合して溶融混練する方法等があり、また
これに限定されず、他のいずれの方法をとっても構わな
い。
【0044】本発明の組成物には他の添加剤、例えば、
可塑剤、安定剤、紫外線吸収剤、難燃剤、着色剤、離型
剤及びガラス繊維、炭素繊維等の繊維状補強剤、更には
ガラスビーズ、炭酸カルシュウム、タルク等の充填剤を
添加することができる。 安定剤としては、亜リン酸エ
ステル類、ヒンダードフェノール類、アルカノールアミ
ン類、酸アミド類、ジチオカルバミン酸金属塩類、無機
硫化物、金属酸化物類の中から単独でまたは組み合わせ
て使用することができる。
可塑剤、安定剤、紫外線吸収剤、難燃剤、着色剤、離型
剤及びガラス繊維、炭素繊維等の繊維状補強剤、更には
ガラスビーズ、炭酸カルシュウム、タルク等の充填剤を
添加することができる。 安定剤としては、亜リン酸エ
ステル類、ヒンダードフェノール類、アルカノールアミ
ン類、酸アミド類、ジチオカルバミン酸金属塩類、無機
硫化物、金属酸化物類の中から単独でまたは組み合わせ
て使用することができる。
【0045】本発明を構成する各成分を混合する方法は
いかなる方法でもよいが、例えば、押出機、加熱ロー
ル、バンバリーミキサー、ニーダー等を使用することが
出来る
いかなる方法でもよいが、例えば、押出機、加熱ロー
ル、バンバリーミキサー、ニーダー等を使用することが
出来る
【0046】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
なお、各測定は以下の条件により行った。 1 H−核磁気共鳴スペクトル;BRUKER(株)
製の1 H−核磁気共鳴スペクトロメータを用い、400
MHzでCDCl3 を溶媒として測定し、テトラメチル
シランを基準として用いる。
するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
なお、各測定は以下の条件により行った。 1 H−核磁気共鳴スペクトル;BRUKER(株)
製の1 H−核磁気共鳴スペクトロメータを用い、400
MHzでCDCl3 を溶媒として測定し、テトラメチル
シランを基準として用いる。
【0047】メルトフローレート;A法:280℃、
10kg荷重で測定する。 B法:250℃、10kg荷重で測定する。 シルバー(成形品表面の銀条)評価 IS80EPN成形機(東芝機械(株)製)を用い、シ
リンダー温度330℃、滞留時間3分で平板を成形し、
成形品表面の銀状の出方を評価した。
10kg荷重で測定する。 B法:250℃、10kg荷重で測定する。 シルバー(成形品表面の銀条)評価 IS80EPN成形機(東芝機械(株)製)を用い、シ
リンダー温度330℃、滞留時間3分で平板を成形し、
成形品表面の銀状の出方を評価した。
【0048】但し、金型温度:A法〜90℃、B法〜7
0℃で行った。 熱変形温度; ASTM D−648に準拠し、荷重
18.6kg/cm2で測定する。 アイゾット衝撃強さ; ASTM D−256に準拠
して測定する。 燃焼性;UL規格94垂直燃焼試験方法に基づき、1
/16インチ試験片にて10回接炎の平均燃焼時間、最
大燃焼時間を測定、5本中の溶融滴下物の有無を観察し
ランクづけした。
0℃で行った。 熱変形温度; ASTM D−648に準拠し、荷重
18.6kg/cm2で測定する。 アイゾット衝撃強さ; ASTM D−256に準拠
して測定する。 燃焼性;UL規格94垂直燃焼試験方法に基づき、1
/16インチ試験片にて10回接炎の平均燃焼時間、最
大燃焼時間を測定、5本中の溶融滴下物の有無を観察し
ランクづけした。
【0049】本発明の実施例に用いたポリフェニレンエ
ーテルの数平均分子量は、11,000、14,00
0、17,000であり、比較例に用いたポリフェニレ
ンエーテルの数平均分子量は8,000、26,000
である。1 H−核磁気共鳴スペクトルで数平均分子量1
4,000のポリフェニレンエーテルを分析した結果、
(l)式;
ーテルの数平均分子量は、11,000、14,00
0、17,000であり、比較例に用いたポリフェニレ
ンエーテルの数平均分子量は8,000、26,000
である。1 H−核磁気共鳴スペクトルで数平均分子量1
4,000のポリフェニレンエーテルを分析した結果、
(l)式;
【0050】
【化13】
【0051】の末端基が、下記(m)式の主な繰り返し
単位の100個につき、0.36個存在する事が確認さ
れる。
単位の100個につき、0.36個存在する事が確認さ
れる。
【0052】
【化14】
【0053】
【参考例1】表1に用いたアクリレート、メタクリレー
ト成分を示した。(B成分)
ト成分を示した。(B成分)
【0054】
【表1】
【0055】C成分として、耐衝撃性ビニル芳香族系樹
脂(C−1)、ブロック共重合体(C−2,C−3)及
び、旭化成ポリスチレン;GP685(旭化成工業
(株)製)(C−4)を用いた。
脂(C−1)、ブロック共重合体(C−2,C−3)及
び、旭化成ポリスチレン;GP685(旭化成工業
(株)製)(C−4)を用いた。
【0056】
【参考例2】成分Cに用いた耐衝撃性ビニル芳香族系樹
脂の構造を表2に示した。
脂の構造を表2に示した。
【0057】
【表2】
【0058】
【参考例3】C成分として用いるブロック共重合体の構
造を表3に示した。
造を表3に示した。
【0059】
【表3】
【0060】C成分としてを用いた。
【0061】
【実施例1〜7及び比較例1〜2】表4に示す組成に
て、各成分を混合し、スクリューの直径が30mmφの
二軸押出機(池貝鉄工(株)製PCM−30)中300
℃で溶融混練し、表記載の項目について、評価した。但
し、シルバーとMFRは共にA法にて行った。
て、各成分を混合し、スクリューの直径が30mmφの
二軸押出機(池貝鉄工(株)製PCM−30)中300
℃で溶融混練し、表記載の項目について、評価した。但
し、シルバーとMFRは共にA法にて行った。
【0062】実施例1で得られたペレットを、5wt%
クロロホルム溶液とし、G5ガラスフィルターで濾過し
た後、メタノールを用いて、再沈、洗浄し、145℃で
1時間減圧乾燥し、白色の粉末を得た。この粉末を塩化
メチレンに溶解した後、−5℃で24時間放置し、析出
物を濾過精製して、ポリフェニレンエーテル成分を単離
した。このポリマーについて1 H−NMRで分析した結
果、(n)式、
クロロホルム溶液とし、G5ガラスフィルターで濾過し
た後、メタノールを用いて、再沈、洗浄し、145℃で
1時間減圧乾燥し、白色の粉末を得た。この粉末を塩化
メチレンに溶解した後、−5℃で24時間放置し、析出
物を濾過精製して、ポリフェニレンエーテル成分を単離
した。このポリマーについて1 H−NMRで分析した結
果、(n)式、
【0063】
【化15】
【0064】の末端基が、主な繰り返し単位(m)の1
00個につき、0.07個存在することが、4.70p
pmのシグナルの面積値から確認される。また、結合様
式の異なるステアリルアクリレートのステアリル基のα
−プロトンが4.0〜4.2ppmにかけて観測され、
全結合ステアリルアクリレートは、主な繰り返し単位
(m)の100個につき、0.58個であった。
00個につき、0.07個存在することが、4.70p
pmのシグナルの面積値から確認される。また、結合様
式の異なるステアリルアクリレートのステアリル基のα
−プロトンが4.0〜4.2ppmにかけて観測され、
全結合ステアリルアクリレートは、主な繰り返し単位
(m)の100個につき、0.58個であった。
【0065】また、この精製ポリマーの数平均分子量
は、17,000であった。同様に、各ペレットを精製
し、変性PPEの数平均分子量を測定した。
は、17,000であった。同様に、各ペレットを精製
し、変性PPEの数平均分子量を測定した。
【0066】
【実施例8〜12、比較例3〜6】表5に示す組成に
て、各成分を混合しPCM−30を用い、300℃で溶
融混練し、表記載の項目について、評価した。但し、シ
ルバーとMFRの評価は、実施例8,9比較例3,4に
ついては共にA法、実施例10,11,12比較例5,
6については共にB法にて行った。
て、各成分を混合しPCM−30を用い、300℃で溶
融混練し、表記載の項目について、評価した。但し、シ
ルバーとMFRの評価は、実施例8,9比較例3,4に
ついては共にA法、実施例10,11,12比較例5,
6については共にB法にて行った。
【0067】
【実施例13】C−1とステアリルアクリレートが、重
量%比で、80/20になるように混合した後、PCM
−30を用い、300℃で溶融混練しペレット(C−
4)を得た。このペレット(C−4)を用い、表6に示
す組成で、各成分を混合しPCM−30を用い、300
℃で溶融混練し、表記載の項目について、評価した。
量%比で、80/20になるように混合した後、PCM
−30を用い、300℃で溶融混練しペレット(C−
4)を得た。このペレット(C−4)を用い、表6に示
す組成で、各成分を混合しPCM−30を用い、300
℃で溶融混練し、表記載の項目について、評価した。
【0068】C−1とステアリルアクリレートを予備混
練することで、耐衝撃性が良くなった。
練することで、耐衝撃性が良くなった。
【0069】
【実施例14】スクリューの直径が25mmφの二軸押
出機(ウェルナー社製ZSK−25)を用いて、表6に
示す組成になる様に、PPEを押出機の最上流部から投
入し、押出機上流の途中から、液状化したステアリルア
クリレートを添加し、押出機下流部からC−1及びC−
4成分を投入して、300℃で溶融混練し、表記載の項
目について、評価した。
出機(ウェルナー社製ZSK−25)を用いて、表6に
示す組成になる様に、PPEを押出機の最上流部から投
入し、押出機上流の途中から、液状化したステアリルア
クリレートを添加し、押出機下流部からC−1及びC−
4成分を投入して、300℃で溶融混練し、表記載の項
目について、評価した。
【0070】実施例14の方法で得られた成形品は、特
に表面外観に優れ、色調も良好であった。
に表面外観に優れ、色調も良好であった。
【0071】
【比較例7〜8】表6に示す組成にて、各成分を混合し
PCM−30を用い、300℃で溶融混練し、表記載の
項目について、評価した。但し、シルバーとMFRの評
価は、A法にて行った。
PCM−30を用い、300℃で溶融混練し、表記載の
項目について、評価した。但し、シルバーとMFRの評
価は、A法にて行った。
【0072】
【実施例15〜18、比較例9〜10】表7に示す組成
にて、各成分を混合しPCM−30を用い、300℃で
溶融混練し、表記載の項目について、評価した。但し、
シルバーとMFRの評価は、A法にて行った。難燃剤
は、リン酸エステル(D−1)(o)
にて、各成分を混合しPCM−30を用い、300℃で
溶融混練し、表記載の項目について、評価した。但し、
シルバーとMFRの評価は、A法にて行った。難燃剤
は、リン酸エステル(D−1)(o)
【0073】
【化16】
【0074】(式中n=1〜3の混合物)及び、リン酸
エステル(D−2)(p)
エステル(D−2)(p)
【0075】
【化17】
【0076】(式中n=1〜3の混合物)を用いた。
【0077】
【表4】
【0078】
【表5】
【0079】
【表6】
【0080】
【表7】
【0081】
【発明の効果】本発明の組成物は、従来のポリフェニレ
ンエーテル系樹脂組成物に比べ、熱安定性が優れ、厳し
い成形条件下に於いても優れた表面外観を得ることがで
き、成形性、機械的強度のバランスに優れた産業上有用
な物である。
ンエーテル系樹脂組成物に比べ、熱安定性が優れ、厳し
い成形条件下に於いても優れた表面外観を得ることがで
き、成形性、機械的強度のバランスに優れた産業上有用
な物である。
Claims (10)
- 【請求項1】 (A)炭素数9以上22以下のアルキ
ル、アルケニル、アラルキルまたはシクロアルキル基と
のアクリル酸エステル、及び/またはメタクリル酸エス
テルから選ばれた、少なくとも1種以上のビニル化合物
が結合したポリフェニレンエーテル樹脂であって、一般
式(a)で表される末端基を、樹脂を構成するフェニレ
ンエーテルユニットの100個に対して平均0.01個
以上含有し、該(a)末端以外の部位への結合量が、樹
脂を構成するフェニレンエーテルユニットの100個に
対して平均0.01個以上含有し、数平均分子量が1
0,000〜22,000の範囲にあることを特徴とす
るポリフェニレンエーテル樹脂5〜99重量%、 【化1】 (式中、R1 〜R5 は、それぞれ独立に、水素、アルキ
ル基、置換アルキル基、ハロゲン基、アリール基または
置換アリール基であり、R6 ,R8 は、メチル基または
水素であって、R6 とR8 が同時にメチル基になること
はない。R7 ,R9 は、水素または炭素数9以上22以
下のアルキル、アルケニル、アラルキルまたはシクロア
ルキル基とのカルボン酸エステル基であって、R7 とR
9 が同時にカルボン酸エステル基になることはない。)
(B)炭素数9以上22以下のアルキル、アルケニル、
アラルキルまたはシクロアルキル基とのアクリル酸エス
テル、及び/またはメタクリル酸エステルから選ばれ
た、少なくとも1種以上のビニル化合物0.1〜20重
量%、及び(C)スチレン系樹脂0.9〜94.9重量
%、からなる熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の(A)成分61〜99重
量%、(B)成分0.1〜20重量%、(C)成分0.
9〜38.9重量%、からなる熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1記載の(A)、(B)、(C)
成分の合計100重量部と、(D)難燃剤0.1〜30
重量部、とからなる熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項2記載の(A)、(B)、(C)
成分の合計100重量部と、(D)難燃剤0.1〜30
重量部、とからなる熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項5】 難燃剤が、下式(b)で示されるリン酸
エステル化合物である請求項3記載の熱可塑性樹脂組成
物。 【化2】 (ここで、Q1、Q2、Q3、Q4は、独立に水素また
は炭素数1から6のアルキル基を表す。nは1以上の整
数を表す。m1、m2、m3、m4は、独立に1から3
の整数を示す。) - 【請求項6】 アクリル酸エステルがステアリルアクリ
レートである請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項7】 アクリル酸エステルがステアリルアクリ
レートである請求項2記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項8】 アクリル酸エステルがステアリルアクリ
レートである請求項3記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項9】 アクリル酸エステルがステアリルアクリ
レートである請求項4記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項10】 アクリル酸エステルがステアリルアク
リレートである請求項5記載の熱可塑性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6594094A JPH07145282A (ja) | 1993-10-01 | 1994-04-04 | 変性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-246716 | 1993-10-01 | ||
JP24671693 | 1993-10-01 | ||
JP6594094A JPH07145282A (ja) | 1993-10-01 | 1994-04-04 | 変性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07145282A true JPH07145282A (ja) | 1995-06-06 |
Family
ID=26407108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6594094A Pending JPH07145282A (ja) | 1993-10-01 | 1994-04-04 | 変性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07145282A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10444413B2 (en) | 2017-06-14 | 2019-10-15 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Black molded body and light reflective molded body and method for producing black molded body |
CN111909045A (zh) * | 2019-05-09 | 2020-11-10 | 北京鼎材科技有限公司 | 一种含有可交联基团的封端剂、改性聚酰亚胺前驱体树脂、光敏树脂组合物及其应用 |
-
1994
- 1994-04-04 JP JP6594094A patent/JPH07145282A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10444413B2 (en) | 2017-06-14 | 2019-10-15 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Black molded body and light reflective molded body and method for producing black molded body |
CN111909045A (zh) * | 2019-05-09 | 2020-11-10 | 北京鼎材科技有限公司 | 一种含有可交联基团的封端剂、改性聚酰亚胺前驱体树脂、光敏树脂组合物及其应用 |
CN111909045B (zh) * | 2019-05-09 | 2023-11-21 | 北京鼎材科技有限公司 | 一种含有可交联基团的封端剂、改性聚酰亚胺前驱体树脂、光敏树脂组合物及其应用 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Effective date: 20040309 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |