JPH07145155A - 3−ヒドロキシイソオキサゾールの製造法 - Google Patents
3−ヒドロキシイソオキサゾールの製造法Info
- Publication number
- JPH07145155A JPH07145155A JP29627193A JP29627193A JPH07145155A JP H07145155 A JPH07145155 A JP H07145155A JP 29627193 A JP29627193 A JP 29627193A JP 29627193 A JP29627193 A JP 29627193A JP H07145155 A JPH07145155 A JP H07145155A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydroxyisoxazole
- oxoisoxazole
- tetrahydro
- alkoxy
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明は、5−アルコキシ−2,3,4,5
−テトラヒドロ−3−オキソイソオキサゾールをアシル
化剤でアシル化した後、得られるアシル化物を脱アルコ
ールし、次いで加水分解することを特徴とする3−ヒド
ロキシイソオキサゾールの製造法に関する。 【効果】 本発明の方法により、医薬、農薬の原体の修
飾剤として有用な3−ヒドロキシイソオキサゾールを、
安価な5−アルコキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ
−3−オキソイソオキサゾールを出発原料として高収率
かつ高純度で製造することができる。
−テトラヒドロ−3−オキソイソオキサゾールをアシル
化剤でアシル化した後、得られるアシル化物を脱アルコ
ールし、次いで加水分解することを特徴とする3−ヒド
ロキシイソオキサゾールの製造法に関する。 【効果】 本発明の方法により、医薬、農薬の原体の修
飾剤として有用な3−ヒドロキシイソオキサゾールを、
安価な5−アルコキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ
−3−オキソイソオキサゾールを出発原料として高収率
かつ高純度で製造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3−ヒドロキシイソオ
キサゾールの新規な製造法に関する。3−ヒドロキシイ
ソオキサゾールは医薬、農薬の原体の修飾剤として有用
な化合物である。
キサゾールの新規な製造法に関する。3−ヒドロキシイ
ソオキサゾールは医薬、農薬の原体の修飾剤として有用
な化合物である。
【0002】
【従来の技術】従来、3−ヒドロキシイソオキサゾール
の製造法としては、プロピン酸エステルとヒドロキシル
アミンを反応させる方法(Chem.Pharm.Bu
ll.,14,1277(1966))、2,3−ジブ
ロモプロピオン酸エステルとヒドロキシルアミンを反応
させる方法(CA74,125521e)、3−クロロ
アクリル酸エステルとヒドロキシルアミンを反応させる
方法(FR1534601)が知られているが、いずれ
も入手しにくい高価な原料を用いるもので経済的な製造
法ではなかった。
の製造法としては、プロピン酸エステルとヒドロキシル
アミンを反応させる方法(Chem.Pharm.Bu
ll.,14,1277(1966))、2,3−ジブ
ロモプロピオン酸エステルとヒドロキシルアミンを反応
させる方法(CA74,125521e)、3−クロロ
アクリル酸エステルとヒドロキシルアミンを反応させる
方法(FR1534601)が知られているが、いずれ
も入手しにくい高価な原料を用いるもので経済的な製造
法ではなかった。
【0003】また、3−アルコキシアクリル酸エステル
とヒドロキシルアミンをアルカリの存在下で反応させた
後、酸処理によって環化して3−ヒドロキシイソオキサ
ゾールを得る方法(特公昭50−33064号公報)も
知られているが、収率が低く、工業的に好ましい方法で
はない。更に、アクリルヒドロキサム酸を塩化パラジウ
ム触媒存在下に酸化的に環化する方法(Chem.In
d.(9)318(1979))も報告されているが、
この方法においても収率が低いという問題が存在してい
る。
とヒドロキシルアミンをアルカリの存在下で反応させた
後、酸処理によって環化して3−ヒドロキシイソオキサ
ゾールを得る方法(特公昭50−33064号公報)も
知られているが、収率が低く、工業的に好ましい方法で
はない。更に、アクリルヒドロキサム酸を塩化パラジウ
ム触媒存在下に酸化的に環化する方法(Chem.In
d.(9)318(1979))も報告されているが、
この方法においても収率が低いという問題が存在してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、医
薬、農薬等の原体の修飾剤として有用な3−ヒドロキシ
イソオキサゾールを、安価な原料を用いて、高収率かつ
高純度で製造する方法を提供することである。
薬、農薬等の原体の修飾剤として有用な3−ヒドロキシ
イソオキサゾールを、安価な原料を用いて、高収率かつ
高純度で製造する方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の本発明の目的は、
一般式(I)で示される安価な5−アルコキシ−2,
3,4,5−テトラヒドロ−3−オキソイソオキサゾー
ルを、下記の反応式(II)で示されるように、アシル化
剤でアシル化した後、得られるアシル化物を脱アルコー
ルし、次いで加水分解することを特徴とする3−ヒドロ
キシイソオキサゾールの製造法によって達成される。
一般式(I)で示される安価な5−アルコキシ−2,
3,4,5−テトラヒドロ−3−オキソイソオキサゾー
ルを、下記の反応式(II)で示されるように、アシル化
剤でアシル化した後、得られるアシル化物を脱アルコー
ルし、次いで加水分解することを特徴とする3−ヒドロ
キシイソオキサゾールの製造法によって達成される。
【0006】
【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜4の低級アルキル基を示す)
【0007】
【化2】 (式中、R1 、R2 は炭素数1〜4の低級アルキル基を
示す)
示す)
【0008】以下に本発明の方法を詳しく説明する。本
発明で使用される5−アルコキシ−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−3−オキソイソオキサゾールとしては、R
1 が炭素数1〜4の低級アルキル基である一般式(I)
で示される化合物が挙げられる。具体的には、5−メト
キシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−オキソイソ
オキサゾール、5−エトキシ−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−5−エトキシ−3−オキソイソオキサゾールな
どを挙げることができる。
発明で使用される5−アルコキシ−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−3−オキソイソオキサゾールとしては、R
1 が炭素数1〜4の低級アルキル基である一般式(I)
で示される化合物が挙げられる。具体的には、5−メト
キシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−オキソイソ
オキサゾール、5−エトキシ−2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−5−エトキシ−3−オキソイソオキサゾールな
どを挙げることができる。
【0009】なお、これらの化合物は、反応式 (III)で
示されるように、3−アルコキシアクリル酸エステルを
アルカリ存在下でヒドロキシルアミンと反応させること
によって得ることができる。
示されるように、3−アルコキシアクリル酸エステルを
アルカリ存在下でヒドロキシルアミンと反応させること
によって得ることができる。
【0010】
【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 は炭素数1〜4の低級アルキ
ル基を示す)
ル基を示す)
【0011】本発明のアシル化は、上記の5−アルコキ
シ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−オキソイソオ
キサゾールを、通常、副生物の生成を抑えるために塩基
を存在させて、酸ハライド、酸無水物などのアシル化剤
と反応させることによって行われる。反応は、例えば、
5−アルコキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−
オキソイソオキサゾールと塩基を溶解させた溶液にアシ
ル化剤を滴下することによって実施され、通常、反応温
度が−20〜50℃で0.1〜2時間で終了させること
ができる。
シ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−オキソイソオ
キサゾールを、通常、副生物の生成を抑えるために塩基
を存在させて、酸ハライド、酸無水物などのアシル化剤
と反応させることによって行われる。反応は、例えば、
5−アルコキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−
オキソイソオキサゾールと塩基を溶解させた溶液にアシ
ル化剤を滴下することによって実施され、通常、反応温
度が−20〜50℃で0.1〜2時間で終了させること
ができる。
【0012】このとき、5−アルコキシ−2,3,4,
5−テトラヒドロ−3−オキソイソオキサゾールの使用
量は通常0.3〜2mol/lが好適である。アシル化
剤としては、塩化アセチル、塩化プロピオニル、塩化ブ
チリル等の酸ハライド、無水酢酸、無水プロピオン酸、
無水酪酸等の酸無水物が好適に使用され、その使用量は
5−アルコキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−
オキソイソオキサゾールに対して通常1〜3当量が好適
である。また、塩基としては、トリエチルアミン、トリ
ブチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン
等の3級アミンが好適に使用され、その使用量は5−ア
ルコキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−オキソ
イソオキサゾールに対して通常1〜3.5当量が好適で
ある。
5−テトラヒドロ−3−オキソイソオキサゾールの使用
量は通常0.3〜2mol/lが好適である。アシル化
剤としては、塩化アセチル、塩化プロピオニル、塩化ブ
チリル等の酸ハライド、無水酢酸、無水プロピオン酸、
無水酪酸等の酸無水物が好適に使用され、その使用量は
5−アルコキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−
オキソイソオキサゾールに対して通常1〜3当量が好適
である。また、塩基としては、トリエチルアミン、トリ
ブチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン
等の3級アミンが好適に使用され、その使用量は5−ア
ルコキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−オキソ
イソオキサゾールに対して通常1〜3.5当量が好適で
ある。
【0013】なお、反応溶媒はアシル化に不活性なもの
であればよく、例えば、トルエン、キシレン等の炭化水
素類、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、アセト
ニトリル等のニトリル類、N−メチルピロリドン等のピ
ロリドン類、及びこれらの混合溶媒が好適に使用され
る。
であればよく、例えば、トルエン、キシレン等の炭化水
素類、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素類、アセト
ニトリル等のニトリル類、N−メチルピロリドン等のピ
ロリドン類、及びこれらの混合溶媒が好適に使用され
る。
【0014】本発明の脱アルコールは、上記のアシル化
が終了した反応液をそのまま又はアシル化で生成した塩
を濾別した後に加熱することによって行われ、通常、反
応液を50〜100℃で2〜3時間加熱すれば脱アルコ
ールを完結させることができる。
が終了した反応液をそのまま又はアシル化で生成した塩
を濾別した後に加熱することによって行われ、通常、反
応液を50〜100℃で2〜3時間加熱すれば脱アルコ
ールを完結させることができる。
【0015】本発明の加水分解は、上記の脱アルコール
が終了した反応液にアルカリ水溶液を添加して通常10
〜50℃の温度で反応させることによって容易に行うこ
とができる。使用されるアルカリ水溶液としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸
化物の水溶液、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム
等のアルカリ土類金属の水酸化物の水溶液が挙げられ
る。その使用量は、アシル化に使用した塩基やアシル化
剤の量によって異なるが、反応液のpHが8〜11にな
るだけの量が必要で、5−アルコキシ−2,3,4,5
−テトラヒドロ−3−オキソイソオキサゾールに対して
通常0.5〜6当量である。
が終了した反応液にアルカリ水溶液を添加して通常10
〜50℃の温度で反応させることによって容易に行うこ
とができる。使用されるアルカリ水溶液としては、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸
化物の水溶液、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム
等のアルカリ土類金属の水酸化物の水溶液が挙げられ
る。その使用量は、アシル化に使用した塩基やアシル化
剤の量によって異なるが、反応液のpHが8〜11にな
るだけの量が必要で、5−アルコキシ−2,3,4,5
−テトラヒドロ−3−オキソイソオキサゾールに対して
通常0.5〜6当量である。
【0016】3−ヒドロキシイソオキサゾールは、上記
の加水分解が終了した反応液に塩酸、硫酸等の酸を添加
して反応液を酸性とした後、酢酸エチル、トルエン、ヘ
キサン、塩化メチレン等の有機溶剤で抽出することによ
って単離することができる。そして、ヘキサンなどによ
る再結晶又は昇華によって更に精製される。
の加水分解が終了した反応液に塩酸、硫酸等の酸を添加
して反応液を酸性とした後、酢酸エチル、トルエン、ヘ
キサン、塩化メチレン等の有機溶剤で抽出することによ
って単離することができる。そして、ヘキサンなどによ
る再結晶又は昇華によって更に精製される。
【0017】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明の方法を具体的
に説明する。 実施例1 トルエン340ml、アセトニトリル85mlの混合溶
媒に5−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3
−オキソイソオキサゾール40gを溶解し、更にトリエ
チルアミン86gを添加した。この溶液に、温度を5〜
10℃に維持しながら、無水酢酸87gをゆっくりと滴
下して室温で1時間攪拌してアシル化を行った後、70
〜80℃に加熱昇温し、この温度で4時間攪拌して脱ア
ルコールを行った。
に説明する。 実施例1 トルエン340ml、アセトニトリル85mlの混合溶
媒に5−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3
−オキソイソオキサゾール40gを溶解し、更にトリエ
チルアミン86gを添加した。この溶液に、温度を5〜
10℃に維持しながら、無水酢酸87gをゆっくりと滴
下して室温で1時間攪拌してアシル化を行った後、70
〜80℃に加熱昇温し、この温度で4時間攪拌して脱ア
ルコールを行った。
【0018】脱アルコール終了後、反応液を約180m
lに濃縮し、氷冷下、水酸化ナトリウム60gを水35
0mlに溶解した液を添加した。このとき、水層のpH
は約10であった。この溶液を30〜40℃で1時間攪
拌して加水分解を行った後、氷冷下、濃塩酸130ml
を添加して、酢酸エチル300mlで3回抽出した。得
られた抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥して、濃縮
し、析出した結晶を濾取した。濾液は熱ヘキサン100
mlで2回抽出して、冷却し、析出した結晶を濾取して
先のものと合わせて室温下で減圧乾燥した。この結晶
は、質量分析及びNMR分析より、純粋な3−ヒドロキ
シイソオキサゾールであることが確認された(収量:2
2g、収率:76%)。測定した各物性値を次に示す。
lに濃縮し、氷冷下、水酸化ナトリウム60gを水35
0mlに溶解した液を添加した。このとき、水層のpH
は約10であった。この溶液を30〜40℃で1時間攪
拌して加水分解を行った後、氷冷下、濃塩酸130ml
を添加して、酢酸エチル300mlで3回抽出した。得
られた抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥して、濃縮
し、析出した結晶を濾取した。濾液は熱ヘキサン100
mlで2回抽出して、冷却し、析出した結晶を濾取して
先のものと合わせて室温下で減圧乾燥した。この結晶
は、質量分析及びNMR分析より、純粋な3−ヒドロキ
シイソオキサゾールであることが確認された(収量:2
2g、収率:76%)。測定した各物性値を次に示す。
【0019】融点:97〜99℃ MSスペクトル:85(M+ )1 H−NMRスペクトル:6.04(1H d J=
1.8Hz CH)、8.11(1H d J=1.8
Hz CH)、11.47(1H bs NH)
1.8Hz CH)、8.11(1H d J=1.8
Hz CH)、11.47(1H bs NH)
【0020】実施例2 トルエン10ml、アセトニトリル3mlの混合溶媒に
5−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−オ
キソイソオキサゾール1.17gを溶解し、更にトリエ
チルアミン1.06gを添加した。この溶液に、温度を
5〜10℃に維持しながら、塩化アセチル0.82gを
ゆっくりと滴下して室温で0.5時間攪拌してアシル化
を行った後、析出してくるトリエチルアミン塩酸塩を濾
別した。濾液にトリエチルアミン1.06gを加えて7
0〜80℃に加熱昇温し、この温度で2時間攪拌して脱
アルコールを行った。
5−メトキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−オ
キソイソオキサゾール1.17gを溶解し、更にトリエ
チルアミン1.06gを添加した。この溶液に、温度を
5〜10℃に維持しながら、塩化アセチル0.82gを
ゆっくりと滴下して室温で0.5時間攪拌してアシル化
を行った後、析出してくるトリエチルアミン塩酸塩を濾
別した。濾液にトリエチルアミン1.06gを加えて7
0〜80℃に加熱昇温し、この温度で2時間攪拌して脱
アルコールを行った。
【0021】脱アルコール終了後、反応液を約6mlに
濃縮し、氷冷下、1N水酸化ナトリウム水溶液10ml
を添加した。このとき、水層のpHは約10であった。
この溶液を30〜40℃で0.5時間攪拌して加水分解
を行った後、氷冷下、濃塩酸2mlを添加して、酢酸エ
チル10mlで3回抽出した。得られた抽出液を濃縮し
て、濃縮液を20mmHgで90〜100℃に加熱して
昇華してくる化合物を単離した。この化合物は、質量分
析及びNMR分析より、純粋な3−ヒドロキシイソオキ
サゾールであることが確認された(収量:0.6g、収
率:71%)。測定した各物性値を次に示す。
濃縮し、氷冷下、1N水酸化ナトリウム水溶液10ml
を添加した。このとき、水層のpHは約10であった。
この溶液を30〜40℃で0.5時間攪拌して加水分解
を行った後、氷冷下、濃塩酸2mlを添加して、酢酸エ
チル10mlで3回抽出した。得られた抽出液を濃縮し
て、濃縮液を20mmHgで90〜100℃に加熱して
昇華してくる化合物を単離した。この化合物は、質量分
析及びNMR分析より、純粋な3−ヒドロキシイソオキ
サゾールであることが確認された(収量:0.6g、収
率:71%)。測定した各物性値を次に示す。
【0022】融点:97〜99℃ MSスペクトル:85(M+ )1 H−NMRスペクトル:6.04(1H d J=
1.8Hz CH)、8.11(1H d J=1.8
Hz CH)、11.47(1H bs NH)
1.8Hz CH)、8.11(1H d J=1.8
Hz CH)、11.47(1H bs NH)
【0023】
【発明の効果】本発明の方法により、医薬、農薬の原体
の修飾剤として有用な3−ヒドロキシイソオキサゾール
を、安価な5−アルコキシ−2,3、4,5−テトラヒ
ドロ−3−オキソイソオキサゾールを出発物質として高
収率かつ高純度で製造することができる。
の修飾剤として有用な3−ヒドロキシイソオキサゾール
を、安価な5−アルコキシ−2,3、4,5−テトラヒ
ドロ−3−オキソイソオキサゾールを出発物質として高
収率かつ高純度で製造することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 5−アルコキシ−2,3,4,5−テト
ラヒドロ−3−オキソイソオキサゾールをアシル化剤で
アシル化した後、得られるアシル化物を脱アルコール
し、次いで加水分解することを特徴とする3−ヒドロキ
シイソオキサゾールの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29627193A JP3216673B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 3−ヒドロキシイソオキサゾールの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29627193A JP3216673B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 3−ヒドロキシイソオキサゾールの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07145155A true JPH07145155A (ja) | 1995-06-06 |
JP3216673B2 JP3216673B2 (ja) | 2001-10-09 |
Family
ID=17831415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29627193A Expired - Fee Related JP3216673B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 3−ヒドロキシイソオキサゾールの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3216673B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108084173B (zh) * | 2017-12-26 | 2020-04-07 | 商丘师范学院 | 一种含异噁唑结构的吡唑类化合物及其制备方法、应用 |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP29627193A patent/JP3216673B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3216673B2 (ja) | 2001-10-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2839344B2 (ja) | 環状アミノ酸、並びにその中間体の製造方法 | |
US10358423B2 (en) | Processes for the preparation of 4-alkoxy-3-(acyl or alkyl)oxypicolinamdes | |
JPH0567136B2 (ja) | ||
EP0590685B1 (en) | Process for optical resolution of (+)-cis-4-aminocyclopent-2-en-1-carboxylic acid derivative | |
JP3216673B2 (ja) | 3−ヒドロキシイソオキサゾールの製造法 | |
JP3088777B2 (ja) | 新規光学分割剤及びそれを用いる光学活性アミンの製造方法 | |
EP3807268B1 (en) | Process for the preparation of lifitegrast | |
JP3207018B2 (ja) | ベンジルコハク酸誘導体の製造方法およびその製造中間体 | |
KR890001241B1 (ko) | 4-아세틸 이소퀴놀리논 화합물의 제조방법 | |
JP3140698B2 (ja) | 4−ヒドロキシ−2−ピロリジノンの製造方法ならびに精製方法 | |
JP3216674B2 (ja) | 5−アルコキシ−2,3,4,5−テトラヒドロ−3−オキソイソオキサゾール及びその製造法 | |
JP4302974B2 (ja) | オキサゾール化合物の製造方法 | |
JP2002371060A (ja) | 光学活性アミノピペリジン誘導体の製造方法 | |
JP2524814B2 (ja) | α―ヒドロキシ―β―アミノ酸の製造方法 | |
JP2716243B2 (ja) | N―ベンジル―3―ヒドロキシスクシンアミド酸およびその製造法 | |
JP3486922B2 (ja) | 酸アミドの製造法 | |
JPH0124782B2 (ja) | ||
KR100483317B1 (ko) | α-페닐-α-프로폭시벤젠아세트산 1-메틸-4-피페리디닐에스테르 염산염의 제조방법 | |
JP3037399B2 (ja) | イミダゾール誘導体の製法 | |
KR910006981B1 (ko) | 록사티딘 카르복실레이트 염산염의 새로운 제조방법 | |
JPH0819070B2 (ja) | 脂肪族アミドまたはその塩の製法 | |
WO2004108680A1 (ja) | 光学活性なキノロンカルボン酸誘導体の製造中間体およびその製造法 | |
JPH10291979A (ja) | 1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボン酸ターシャリーブチルアミドの製造方法 | |
JPH051002A (ja) | α−アミノ酸の製造方法 | |
JPH0812658A (ja) | シドノン類の製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |