JPH07145093A - ビタミンd誘導体の合成中間体の製造法 - Google Patents

ビタミンd誘導体の合成中間体の製造法

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JPH07145093A
JPH07145093A JP5320991A JP32099193A JPH07145093A JP H07145093 A JPH07145093 A JP H07145093A JP 5320991 A JP5320991 A JP 5320991A JP 32099193 A JP32099193 A JP 32099193A JP H07145093 A JPH07145093 A JP H07145093A
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compound
formula
hydroxyl
chemical
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JP5320991A
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English (en)
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Masahiko Ikeda
雅彦 池田
Hisashi Bando
尚志 坂東
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Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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Publication date
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビタミンD誘導体の製造における重要中間体
であるエンイン化合物の効率的な合成法及び中間体の提
供。 【構成】 式(1) 【化1】 で表される化合物をアセチレンの金属塩と反応させた
後、水酸基を保護して一般式(2) 【化2】 (式中、R2 は水酸基の保護基を表す。)で表される化
合物を製造する方法および式(1)で表される化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビタミンD3 誘導体の
製造における重要中間体であるエンイン化合物を製造す
る方法に関する。本発明の目的化合物である活性型ビタ
ミンD3 誘導体は優れた薬理作用、すなわち有用なビタ
ミンD様の生理作用を有し、カルシウムの吸収、輸送あ
るいは代謝異常に起因する種々の疾患、例えばくる病、
骨軟化症、骨粗しょう症などの骨の疾患に対する治療も
しくは予防薬として有用であるばかりでなく、腫瘍細
胞、たとえば骨髄性白血病細胞に対してその増殖を抑制
し、かつ正常細胞への分化誘導能を有し、抗腫瘍剤とし
て有用である(特開昭63−45249号公報)。
【0002】
【従来の技術】ビタミンD3 誘導体の合成法は数多くあ
るが、例えば下式のようなステロイド誘導体を光開環反
応で導く方法などがある。
【化7】
【0003】それらの中で、最近下式に書いたようなエ
ンイン化合物と臭化ビニル化合物をパラジウム触媒を用
いて反応させることでビタミンD誘導体を合成する方法
が開発された。(ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミ
カル・ソサエティ(J.Am.Chem.Soc.)1
14巻,9836頁(1992年))
【化8】
【0004】また、その文献の中で、エンイン化合物
は、下式のようにプロパルギルアルコールを原料として
用い合成している。
【化9】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法で
はジメトキシ化の工程に於いて特殊な装置が必要であ
り、また酸化工程に於いて毒物であるクロム酸を用いる
必要があり、また合成経路の途中でジアステレオマー分
離に効率の悪い高速液体クロマトグラフィーを用いなけ
ればなず、さらにラセミ分割工程では反応に19日間を
要する。従って、比較的大量に取り扱う場合、効率的な
製造法という観点からは上記方法は満足すべきものでは
ない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、光学活性なエンイン誘導体の製造方法
について種々検討を重ねた。その結果、糖の一種である
D−アラビノースを用いることにより、エンイン誘導体
を効率よく製造できることを見出し、本発明を完成し
た。
【0007】即ち、本発明は式(1)
【化10】 で表される化合物をアセチレンの金属塩と反応させた
後、水酸基を保護して一般式(2)
【化11】 (式中、R1 は水酸基の保護基を表す。)で表される化
合物を製造する方法および一般式(3)
【化12】 (式中、R2 は水酸基の保護基を表す。)で表される化
合物を、メチレンイリドと反応させ、1位の保護された
水酸基を脱離基に変換した後1,2位をエポキシ化し、
アセチレンの金属塩と反応させ、水酸基を保護して一般
式(2)
【化13】 (式中、R1 は水酸基の保護基を表す。)で表される化
合物を製造する方法に関し、さらには式(1)
【化14】 で表される化合物および一般式(4)
【化15】 (式中、Yは脱離基を表す。)で表される化合物に関す
る。
【0008】以下、本発明の製造法および中間体につい
て詳細に説明する。
【0009】本発明の化合物においてR1 およびR2
示される水酸基の保護基としては、本方法の反応条件に
使用しうるものであれば公知の方法で導入できるいかな
るものでも使用できる(例えば、Protective Groups in
Organic Synthesis, John-Wiley Sons, New York, p
p10-86 (1981)に記載。)が、酸またはアルカリ加水分
解により除去される保護基、なかでも置換シリル基、置
換メチル基、2−テトラヒドロピラニル基、アシル基等
を挙げることができる。
【0010】置換シリル基としては、低級アルキル基や
アリール基で置換されたシリル基が挙げられ、低級アル
キル基としてはメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、t−ブチル等の炭素原子数6個以下のアルキル基
が、アリール基としてはフェニル等の炭素原子数10個
以下のアリール基が挙げられる。置換シリル基の具体的
な例としてはトリメチルシリル基、トリエチルシリル
基、トリイソプロピルシリル基、ジメチルイソプロピル
シリル基、ジエチルイソプロピルシリル基、t−ブチル
ジメチルシリル基、ジフェニルメチルシリル基、t−ブ
チルジフェニルシリル基などを挙げることができる。
【0011】置換メチル基における置換基としてはアル
コキシ基、アルキルチオ基、アラルキルオキシ基、アル
コキシアルコキシ基等が挙げられ、これら置換基のアル
キル部分としてはメチル、エチル等の炭素原子数4個以
下のアルキル基が、アリール部分としてはフェニル等の
炭素数10個以下のアリール基が挙げられる。置換メチ
ル基の具体的な例としては、メトキシメチル基、メチル
チオメチル基、ベンジルオキシメチル基、メトキシエト
キシメチル基などを挙げることができる。
【0012】アシル基としては低級アルカノイル基やア
ロイル基が挙げられ、低級アルカノイル基としてはモノ
クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチ
ル、トリフルオロアセチル等の1〜3個のハロゲン原子
に置換されたアルカノイル基や、アセチル、プロピオニ
ル、ブチリル、イソブチリル、ピバロイル等の炭素原子
数が6個以下のアルカノイル基が、アロイル基としては
ベンゾイル等の炭素原子数が10個以下のアロイル基が
挙げられる。
【0013】好適な保護基として低級アルキル基やアリ
ール基で置換されたシリル基を選ぶことができる。より
好ましいものとしては、例えばトリイソプロピルシリル
基、t−ブチルジメチルシリル基あるいはジフェニルメ
チルシリル基などの置換シリル基を挙げることができ
る。
【0014】脱離基としては、アルキルスルホニル基、
アリールスルホニル基およびアラルキルスルホニル基が
挙げられ、アルキルスルホニル基、アラルキルスルホニ
ル基のアルキル部分としてはメチル、エチル等の炭素数
が4個以下のアルキル基が、アラルキルスルホニル基、
アリールスルホニル基のアリール部分としてはフェニル
等の炭素原子数が10個以下のアリールが挙げられる。
アリールスルホニル基のアリール部分にはメチル等の炭
素数4個以下のアルキル基が置換していてもよい。この
ような脱離基の例としてはメタンスルホニル、エタンス
ルホニル、ベンジルスルホニル、p−トルエンスルホニ
ル等が挙げられる。
【0015】アセチレンの金属塩としては、求核性のあ
るアセチレンの金属塩試薬であればよく、金属の種類と
しては、ナトリウムやリチウムを挙げることができる。
また、アセチレンの金属塩は錯体を形成していてもよ
く、リチウム塩のエチレンジアミン錯体も好ましい。
【0016】ハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ
素が挙げられる。
【0017】次に、本発明の製造方法を以下詳細に説明
する。 (1)D−アラビノース一級水酸基の保護 D−アラビノースは、通常水酸基の保護に於いて行われ
る一般的方法(例えば、Protective Groups in Organic
Synthesis, John-Wiley & Sons, New York,p14-137 (1
991)に記載)に従って一級水酸基を保護することができ
る。
【化16】 (式中、R2 は、水酸基の保護基を表し、Xはハロゲン
原子を表す。)
【0018】R2 としてより好ましくは嵩高い保護基例
えば、トリフェニルメチル基、t−ブチルジメチルシリ
ル基、t−ブチルジフェニルシリル基等を挙げることが
できる。D−アラビノースをジメチルスルホキシド、D
MFなどの非プロトン性溶媒に懸濁させ、イミダゾー
ル、トリエチルアミン、ピリジン等の塩基存在下R2
と、反応温度は−10℃〜沸点、好ましくは室温で反応
させることにより合成できる。例えば、R2 Xとしてt
−ブチルジフェニルシリルクロリドを用いることによ
り、化合物(5)においてR2 がt−ブチルジフェニル
シリル基である化合物を合成できる。
【0019】(2)アノメリック位と2位の水酸基の保
護 化合物(5)は水酸基の保護に於いて通常行われる一般
的方法(例えば、Protective Groups in Organic Synth
esis,John-Wiley & Sons, New York,p14-137(1991)に記
載)に従ってアノメリック位と2位の水酸基を保護する
ことができる。
【化17】 (式中、R2 、R3 およびR4 は水酸基の保護基を表
す。)
【0020】R3 およびR4 としては一緒になって2つ
の水酸基を一度に保護するイソプロピリデン基、エチリ
デン基、ベンジリデン基等が好ましい。例えば、一般式
(6)に於いてR3 とR4 が一緒になってイソプロピリ
デン基を表す化合物を合成するには、化合物(5)をア
セトンに溶解し、そこへヨウ素を加えて、反応温度は0
℃〜沸点好ましくは室温で反応させればよい。
【0021】また、一般式(6)に於いてR3 とR4
一緒になってエチリデン基を表す化合物を合成するに
は、化合物(5)をジエトキシアセトアルデヒドに溶解
し、硫酸、p−トルエンスルホン酸等の酸を加えて、反
応温度は0℃〜50℃好ましくは室温で反応させればよ
い。
【0022】一般式(6)に於いてR3 とR4 が一緒に
なってベンジリデン基を表す化合物を合成するには、化
合物(5)をベンズアルデヒドに溶解し、硫酸、p−ト
ルエンスルホン酸等の酸を加えて、反応温度は0℃〜沸
点好ましくは25℃〜沸点で反応させればよい。
【0023】(3)3位の水酸基の除去 化合物(6)の3位水酸基を除去する方法としては、例
えばラジカルで脱離する置換基に変換し、ラジカルを用
いて還元する方法が挙げられる。
【0024】ラジカルで脱離する置換基としては、例え
ばアルキルチオカルボナート基、アリールオキシチオカ
ルボニルエステル基が挙げられる。ここで、アルキルチ
オカルボナートのアルキル基としてはメチル、エチル、
プロピル等の炭素数4個以下のアルキル基が挙げられ、
アリールオキシチオカルボニルエステルのアリール基と
してはフェニル等の炭素数10個以下のアリール基が挙
げられる。これらの具体例としてはCH3 SC(S)O
−、PhOC(S)O−が挙げられる。
【化18】 (式中、R2 、R3 およびR4 は水酸基の保護基を表
し、Zはラジカルで脱離する置換基を表す。)
【0025】アルキルチオカルボナート化する方法とし
ては、例えば文献に記載されている方法(ジャーナル・
オブ・オルガニック・ケミストリー(J.Org.Ch
em.),52巻,4647頁(1986年))を用い
て製造することができる。即ち、化合物(6)をジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル系溶媒に溶解し、反応温度0℃〜沸点好ましくは室
温において水酸基をアルコキシドにするのに充分な水素
化ナトリウムを加え、二硫化炭素、ハロゲン化アルキル
を順次加え反応させ一般式(7)においてZがアルキル
チオカルボナート基である化合物を合成できる。例え
ば、ハロゲン化アルキルとしてヨウ化メチルを用いるこ
とにより一般式(7)においてZがメチルチオカルボナ
ート基である化合物を合成できる。
【0026】アリールオキシチオカルボニルエステル化
する方法としては、文献に記載されている方法(ジャー
ナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ(J.
Am.Chem.Soc.),103巻,932頁(1
981年))を用いて製造することができる。即ち、化
合物(6)を、アセトニトリル、ジクロロメタン等の非
プロトン性の溶媒中、4−(N,N−ジメチルアミノ)
ピリジン、ピリジン等の塩基とArOC(S)X(式
中、Arはアリール基を、Xはハロゲン原子を表す)を
加え、反応温度0℃〜沸点好ましくは室温で反応させて
一般式(7)においてZが式ArOC(S)O−である
化合物を合成できる。例えば、ArOC(S)Xとして
PhOC(S)Clを用いることにより一般式(7)に
おいてZが式PhOC(S)O−である化合物を合成で
きる。
【0027】一般式(7)の化合物をラジカルを用いて
還元することにより一般式(8)の化合物を製造するこ
とができる。
【化19】 (式中、R2 、R3 およびR4 は水酸基の保護基を表
し、Zはラジカルで脱離する置換基を表す。)
【0028】例えば、文献に記載されている方法(テト
ラヘドロン・レター(Tetrahedron Let
ter),33巻,5713頁(1992年))を用い
て製造することができる。すなわち、化合物(7)をジ
オキサン、ジメチルスルホキシドなどの非プロトン性溶
媒中、ラジカル源、例えば次亜リン酸と適当な三級アミ
ン例えばトリエチルアミンとの塩を用いて反応温度とし
ては50℃以上好ましくは加熱還流下アザイソブチロニ
トリル等のラジカル開始剤を用いてラジカルを発生させ
ることにより一般式(8)の化合物を合成できる。
【0029】また、トリブチルチンハイドライドを用い
る方法(例えば文献ジャーナル・オブ・オルガニック・
ケミストリー(J.Org.Chem.),52巻,4
647頁(1986年)に記載されている方法)を用い
て製造することができる。
【0030】すなわち、トリブチルチンハイドライドの
ベンゼンやトルエン等の芳香族系の溶媒中、反応温度6
0℃〜沸点好ましくは沸点で化合物(7)を加えて反応
させてることにより一般式(8)の化合物を製造するこ
とができる。
【0031】(4)化合物(8)のアノメリック位と2
位の水酸基の脱保護 化合物(8)のアノメリック位と2位の水酸基を脱保護
するには、水酸基の脱保護に於いて通常行われる一般的
方法(例えば、Protective Groups in OrganicSynthesi
s,John-Wiley & Sons, New York,p14-137(1991))に従
って化合物(3)を合成することができる。
【化20】 (式中、R2 、R3 およびR4 は水酸基の保護基を表
す。)
【0032】例えば、ジクロロメタン等のハロゲン系溶
媒またはTHF、ジエチルエーテル等のエーテル系溶媒
中、硫酸、p−トルエンスルホン酸、三塩化ホウ素等の
酸存在下で反応させることにより、一般式(3)の化合
物を得ることができる。
【0033】より具体的には、化合物(6)をジクロロ
メタン等のハロゲン系溶媒またはTHF、ジエチルエー
テル等のエーテル系溶媒に溶解し、反応温度−100℃
〜0℃好ましくは−70℃付近で三塩化ホウ素のヘキサ
ン溶液を加え反応させて一般式(3)の化合物を合成で
きる。
【0034】(5)化合物(3)のWittg反応 化合物(3)をメチレンイリドと反応させることにより
一般式(4)で表される化合物を得ることができる。
【化21】 (式中、R2 は、水酸基の保護基を表す。)
【0035】好ましくは、文献記載の方法(ジャーナル
・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ(J.A
m.Chem.Soc),110巻,4672頁(19
88年))を用いることにより化合物(4)を製造する
ことができる。即ち、化合物(3)をジエチルエーテ
ル、THF等のエーテル系溶媒に溶解し、反応温度−1
00℃〜0℃好ましくは−20℃付近で水素化ナトリウ
ム等の塩基を加え攪拌したのち、メチレンイリドを加え
反応させることにより合成できる。
【0036】メチレンイリドの調製法としては、例えば
メチルトリフェニルホスホニウムブロミド等のホスホニ
ウム塩をジエチルエーテルやTHF等のエーテル類の溶
媒に懸濁させ、反応温度−100℃〜0℃好ましくは−
20℃付近でn−ブチルリチウムのヘキサン溶液、カリ
ウムヘキサメチルジシラジドのトルエン溶液等の塩基を
加え調整する。
【0037】(6)1位の保護された水酸基の脱離基へ
の変換 化合物(4)の1位の保護された水酸基は、通常の方法
で脱離基に変換できる。例えば、化合物(4)の1位の
保護された水酸基を脱保護し、脱離基に変換する方法が
挙げられる。
【0038】化合物(4)の1位水酸基を脱保護するに
は、水酸基の脱保護に於いて通常行われる一般的方法
(例えば、Protective Groups in Organic Synthesis,J
ohn-Wiley & Sons, New York,p14-137(1991)に記載)に
従って行うことができる。
【化22】 (式中、R2 は、水酸基の保護基を表す。)
【0039】例えば、R2 が置換シリル基、置換メチル
基またはテトラヒドロピラニル基である場合には、一般
式(4)で表される化合物をメタノールやエタノール等
のアルコール系溶媒に溶解し、反応温度0℃〜100℃
好ましくは室温で塩酸や硫酸等の酸を加え反応させるこ
とにより式(9)の化合物を合成することができる。
【0040】また、R2 がアシル基である場合には、メ
タノールやエタノール等のアルコール系溶媒に溶解し、
反応温度0℃〜100℃好ましくは室温で水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ存在下で反応させる
ことにより式(9)の化合物を合成することができる。
【0041】化合物(9)の1位水酸基の脱離基への変
換は、水酸基の脱離基への変換において通常行われる一
般的方法(例えば、Protective Groups in Organic Syn
thesis,John-Wiley & Sons, New York,p14-137(1991))
に従って行うことができる。
【化23】 (式中、Yは脱離基を表す。)
【0042】例えば、化合物(9)をジクロロメタン、
クロロホルム等のハロゲン系溶媒に溶解し、反応温度−
10℃〜溶媒の沸点好ましくは0℃付近でピリジン、ト
リエチルアミン等の塩基とRSO2 Xを加え、反応させ
ることにより合成できる。ここで、Rはアルキル基、ア
リール基またはアラルキル基を表し、Xはハロゲン原子
を表す。アルキル基、アラルキル基のアルキル部分とし
てはメチル、エチル等の炭素数が4個以下のアルキル基
が、アリール基、アラルキル基のアリール部分としては
フェニル等の炭素原子数が10個以下のアリール基が挙
げられる。アリールス基のアリール部分にはメチル等の
炭素数4個以下のアルキル基が置換していてもよい。
【0043】例えば、RSO2 Xとしてp−トルエンス
ルホニルクロリドを用いることにより化合物(4)にお
いてYがp−トルエンスルホネート基である化合物を合
成でき、またRSO2 Xとしてメタンスルホン酸クロラ
イドを用いることにより化合物(4)においてYがメタ
ンスルホネート基である化合物を合成できる。
【0044】(7)化合物(4)のエポキシ化 化合物(4)は、一般的なアルカリ条件でエポキシ化し
化合物(1)を合成することができる。
【化24】 (式中、Yは脱離基を表す。)
【0045】例えば、一般式(4)の化合物をメタノー
ル、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類を
溶媒として用い、そこへ炭酸カリウム、炭酸ナトリウム
等のアルカリを加え、反応温度0℃〜沸点好ましくは室
温で反応させることにより式(1)の化合物を合成でき
る。
【0046】(8)化合物(1)のアセチレン付加 化合物(1)とアセチレンの金属塩を一般的に知られて
いる方法(例えば、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサ
エティ・パーキン・トランス・I(J.Chem.So
c.Parkin.Trans I)2189頁(19
87年)に記載)で反応させることにより式(10)の
化合物を合成することができる。
【化25】
【0047】例えば、化合物(1)をジメチルスルホキ
シド等の非プロトン性溶媒に溶解し、アセチレンの金属
塩を加え、反応温度0℃〜50℃好ましくは室温で反応
させることにより化合物(10)を合成できる。
【0048】(9)化合物(10)の水酸基の保護 化合物(10)の水酸基の保護は、水酸基の保護に於い
て通常行われる一般的方法(例えば、Protective Group
s in Organic Synthesis,John-Wiley & Sons,New York,
p14-137(1991))に従って行うことができる。
【化26】 (式中、R1 は、水酸基の保護基を表す。)
【0049】例えば、置換シリル基で保護する方法とし
て、化合物(10)をDMF、ジメチルスルホキシド等
の非プロトン性溶媒に溶解し、イミダゾール、トリエチ
ルアミン等の塩基、R1aX(式中、R1aは置換シリル
基、Xはハロゲン原子を表す。)を加え、反応温度0℃
〜沸点好ましくは室温で反応させる方法が挙げられる。
【0050】また、置換メチル基で保護する方法とし
て、化合物(10)をジクロロメタン、DMF等の非プ
ロトン性溶媒中、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン等の塩基、R1bX(式中、R1b
置換メチル基、Xはハロゲン原子を表す。)を加え、反
応温度0℃〜沸点で反応させる方法が挙げられる。
【0051】また、アシル基で保護する方法として、化
合物(10)をDMF、ジクロロメタン等の非プロトン
性溶媒中、ピリジン、トリエチルアミン等の塩基、R1c
X(式中、R1cはアシル基、Xはハロゲン原子を表
す。)を加え、反応温度0℃〜沸点好ましくは室温で反
応させる方法が挙げられる。
【0052】本発明の方法の各工程で得られた化合物
は、通常の方法、例えばカラムクロマトグラフィー等で
精製することができる。
【0053】本発明の方法により得られた化合物(2)
は、文献(ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・
ソサエティ(J.Am.Chem.Soc.)114
巻,9836頁(1992年))記載の方法と同様にし
てビタミンD誘導体に誘導できる。
【0054】
【発明の効果】本発明の製法によりエンイン化合物を効
率よく大量に合成することができるようになり、比較的
大きなスケールでは困難と言われている活性型ビタミン
D誘導体の合成がさらに容易なものになる。
【0055】
【実施例】次に、実施例、参考例をあげて本発明をさら
に具体的に説明するが、本発明はもちろんこれらによっ
て何ら限定されるものではない。
【0056】なお、以下において使用される略号の意味
は次のとおりである。 TBS : tert−ブチルジメチルシリル基 TBDPS:tert−ブチルジフェニルシリル基 DMF:ジメチルホルムアミド THF:テトラヒドロフラン
【0057】参考例1 5−O−[(1,1−ジメチルエチル)ジフェニルシリ
ル]−D−アラビノースの合成
【化27】 D−アラビノース(1.0g)のDMF(10ml)懸
濁液に、イミダゾ−ル(680mg)、TBDPSCl
(2.1ml)を順次加え、終夜撹拌した。反応液に水
を加え酢酸エチルで2回抽出した。有機層を、1N−塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧乾燥し残渣を得た。これをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ−に付し、酢酸エチル:n−
ヘキサン(1:1)で溶出される分画を集め、標記化合
物1.70gを得た。 IR(neat)cm-1:3394(br),307
2,2931,28591 H NMR(CDCl3 )δ:1.05〜1.08(9
H,m),3.70〜4.40(5H,m)、5.3
0,5.43(total1H,s),7.37〜7.
71(10H,m)
【0058】参考例2 5−O−[(1,1−ジメチルエチル)ジフェニルシリ
ル]−1,2−O−(1−メチルエチリデン)−D−ア
ラビノースの合成
【化28】 5−O−[(1,1−ジメチルエチル)ジフェニルシリ
ル]−D−アラビノース4.11gのアセトン(79m
l)溶液に、ヨウ素(474mg)を加え、室温で30
分間攪拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液で過剰のヨウ
素を還元し、クロロホルムで2回抽出した。有機層を水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮し、標記
化合物4.38gを得た。 IR(neat)cm-1:3482(br),307
2,2931,28591 H NMR(CDCl3 )δ:1.07(9H,s),
1.29,1.33(3H×2,s),3.83(2
H,m),4.06(1H,dt,J=2.6,6.9
Hz),4.43(1H,br.s),4.54(1
H,d,J=4.0Hz),5.88(1H,d,J=
4.0Hz),7.34〜7.69(10H,m)
【0059】参考例3 5−O−[(1,1−ジメチルエチル)ジフェニルシリ
ル]−1,2−O−(1−メチルエチリデン)−3−O
−(メチルチオカルボナート)−D−アラビノースの合
【化29】 5−O−[(1,1−ジメチルエチル)ジフェニルシリ
ル]−1,2−O−(1−メチルエチリデン)−D−ア
ラビノース1.53gのTHF溶液に、二硫化炭素(2
98mg)と水素化ナトリウム(含量60%,125m
g)を順次加え、室温で終夜攪拌した。次にヨウ化メチ
ル(556mg)を加え、同じく室温で1時間攪拌し
た。反応液に水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮し残渣を得た。これをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィ−に付し、酢酸エチル:n−ヘキサン
(1:1)で溶出される分画を集め、標記化合物1.7
6gを得た。 IR(neat)cm-1:3072,2931,285
8,12071 H NMR(CDCl3 )δ:1.05(9H,s),
1.27,1.31(3H×2,s),2.60(3
H,s),3.85(2H,m),4.40(1H,
t,J=6.9Hz),4.67(1H,d,J=4.
0Hz)5.92(1H,d,J=4.0Hz)6.0
6(1H,d,J=1.6Hz),7.33〜7.69
(10H,m)
【0060】参考例4 3−デオキシ−5−O−[(1,1−ジメチルエチル)
ジフェニルシリル]−1,2−O−(1−メチルエチリ
デン)−D−アラビノースの合成
【化30】 5−O−[(1,1−ジメチルエチル)ジフェニルシリ
ル]−1,2−O−(1−メチルエチリデン)−3−O
−(メチルチオカルボナート)−D−アラビノース40
0mgの1,4−ジオキサン(8ml)溶液に、トリエ
チルアミン(1.56g)と、次亜リン酸水溶液(含量
30〜32%,1.69g)を順次加え、昇温し、加熱
還流下、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(15
mg)を20分毎に加えた。薄層クロマトグラフィ−で
反応終了を確認後、放冷し、反応液に水を加えた。酢酸
エチルで2回抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残渣を得
た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィ−に付
し、酢酸エチル:n−ヘキサン(1:5)で溶出される
分画を集め、標記化合物217mgを得た。 IR(neat)cm-1:3072,2933,285
1 H NMR(CDCl3 )δ:1.05(9H,s),
1.27,1.33(3H×2、s),2.08〜2.
29(2H,m),3.81(2H,m),4.27
(1H,m),4.73(1H,m),5.78(1
H,d,J=4.0Hz),7.33〜7.74(10
H,m)
【0061】参考例5 3−デオキシ−5−O−[(1,1−ジメチルエチル)
ジフェニルシリル]−D−アラビノースの合成
【化31】 3−デオキシ−5−O−[(1,1−ジメチルエチル)
ジフェニルシリル]−1,2−O−(1−メチルエチリ
デン)−D−アラビノース117mgのジクロロメタン
(1.2ml)溶液を−78℃まで冷却し、これに三塩
化ホウ素の1.0Mヘキサン溶液(0.37ml)を滴
下した。同じ温度で10分間攪拌した後、飽和重曹水に
あけ酢酸エチルで2回抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残渣を
得た。これをカラムクロマトグラフィ−に付し、酢酸エ
チル:n−ヘキサン(1:1)で溶出される分画を集
め、標記化合物67mgを得た。 IR(neat)cm-1:3409(br.),307
2,2932,28591 H NMR(CDCl3 )δ:1.07〜1.11(9
H,m),1.97(1H,m),2.27〜2.60
(1H,m),3.50(1H,m),3.84(1
H,m),4.12〜4.42(2H,m),5.1
8,5.42(total1H,s),7.38〜7.
75(10H,m)
【0062】実施例1 (2S,4S)−1−{[(1,1−ジメチルエチル)
ジフェニルシリル]オキシ}−5−ヘキセン−2,4−
ジオールの合成
【化32】 まず、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(47
3mg)のTHF(3.0ml)懸濁液を−20℃まで
冷却し、n−ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液
(0.84ml)を滴下した。同じ温度で20分攪拌し
イリド溶液とする。これと別に、3−デオキシ−5−O
−[(1,1−ジメチルエチル)ジフェニルシリル]−
D−アラビノース125mgのTHF(1.0ml)溶
液を−20℃まで冷却し、水素化ナトリウム(含量60
%,13mg)を加え、同じ温度で20分間攪拌した。
そこへ、前に調整したイリド溶液の上澄みを滴下し、や
はり同じ温度で20分間攪拌後、室温にあげてさらに2
時間攪拌した。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水溶
液を加え、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮
し、残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル:n−ヘキサン(1:2)で
溶出される分画を集め、標記化合物64mgを得た。 IR(neat)cm-1:3361(br.),307
1,2931,28581 H NMR(CDCl3 )δ:1.07(9H,s),
1.55(1H,m),1.73(1H,m),2.7
3(1H,d,J=5.3Hz),2.85(1H,
d,J=3.6Hz),3.56(1H, dd,J=
9.9,7.3Hz),3.66(1H,dd,J=1
0.1,4.1,Hz),4.07(1H,m),4.
41(1H,br.s),5.12(1H,d,J=1
0.2Hz),5.30(1H,d,J=17.2H
z),5.90(1H,m),7.36〜7.74(1
0H,m)
【0063】実施例2 (2S,4S)−5−ヘキセン−1,2,4−トリオー
ルの合成
【化33】 (2S,4S)−1−{[(1,1−ジメチルエチル)
ジフェニルシリル]オキシ}−5−ヘキセン−2,4−
ジオール425mgのメタノール(12ml)溶液に、
室温で濃塩酸(4ml)を加え1時間攪拌した。反応液
をそのまま減圧濃縮し残渣を得た。これをシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、メタノール:クロロホ
ルム(1:7)で溶出される分画を集め、標記化合物1
46mgを得た。 IR(neat)cm-1:3346(br.),292
6,28621 H NMR(CD3 OD)δ:1.56(3H,t,J
=6.3Hz),3.31〜3.48(2H,m),
3.88(1H,m),4.30(1H,m),5.0
6(1H,d,J=10.2Hz),5.23(1H,
d,J=17.2Hz),5.90(1H,m)
【0064】実施例3 (2S,4S)−1−[(p−トルエンスルホニル)オ
キシ]−5−ヘキセン−2,4−ジオールの合成
【化34】 (2S,4S)−5−ヘキセン−1,2,4−トリオー
ル117mgのジクロロメタン(1.0ml)溶液に、
氷冷下ピリジン(350mg)とp−トルエンスルホニ
ルクロリド(169mg)を順次加え、室温に上げてか
ら2時間攪拌した。反応液を水にあけ酢酸エチルで2回
抽出した。有機層を1N塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水
で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮
し、標記化合物250mgを得た。 IR(neat)cm-1:3395(br.),307
0,2925,28621 H NMR(CDCl3 )δ:1.55(1H,m),
1.70(1H,m),2.44(3H,s),3.9
8(2H,m),4.15(1H,m),4.41(1
H,m),5.10(1H,d,J=10.5Hz),
5.24(1H,d,J=17.2Hz),5.85
(1H,m),7.32〜7.92(4H,m)
【0065】実施例4 (2S,4S)−1,2−エポキシ−5−ヘキセン−4
−オールの合成
【化35】 (2S,4S)−1−[(p−トルエンスルホニル)オ
キシ]−5−ヘキセン−2,4−ジオール250mgの
メタノール(1.5ml)溶液に室温で炭酸カリウム
(200mg)を加え、1時間攪拌した。反応液に水を
加え酢酸エチルで2回抽出した。有機層を飽和食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、残渣
を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、酢酸エチル:n−ヘキサン(2:3)で溶出され
る分画を集め、標記化合物65mgを得た。 IR(neat)cm-1:3362(br.),292
5,28611 H NMR(CDCl3 )δ:1.67(1H,m),
1.90(1H,m),2.59(1H,m),2.8
2(1H,m),3.15(1H,m),4.36(1
H,br.s),5.14(1H,dt,J=10.
5,1.3Hz),5.29(1H,dt,J=17.
2,1.3Hz),5.91(1H,m)
【0066】実施例5 (3S,5R)−1−オクテン−7−イン−3,5−ジ
オールの合成
【化36】 (2S,4S)−1,2−エポキシ−5−ヘキセン−4
−オール51mgのジメチルスルホキシド(1.5m
l)溶液に、室温でリチウムアセチリドのエチレンジア
ミン錯体(112mg)を加え、1時間攪拌した。反応
液に水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を1
N塩酸、飽和重曹水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧濃縮し、残渣を得た。これを、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:n−ヘ
キサン(2:3)で溶出される分画を集め、標記化合物
19mgを得た。 IR(neat)cm-1:3274(br.),291
1 H NMR(CDCl3 )δ:1.70〜1.91(2
H,m),2.06(1H,t,J=2.6Hz),
2.42(3H,m),2.77(1H,m),4.1
0(1H,m),4.48(1H,m),5.16(1
H,dt,J=10.5,1.6Hz),5.31(1
H,dt,J=17.2,1.6Hz),5.95(1
H,m)
【0067】実施例6 (3S,5R)−3,5−ビス{[1,1−ジメチルエ
チル)ジフェニルシリル]オキシ}−1−オクテン−7
−インの合成
【化37】 (3S,4R)−1−オクテン−7−イン−3,5−ジ
オール50mgのDMF(1.0ml)溶液に、室温で
イミダゾール(73mg)と、TBSCl(134m
g)を順次加え、終夜攪拌した。反応液に水を加え、酢
酸エチルで2回抽出した。有機層を1N塩酸、飽和重曹
水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮し残渣を得た。これをシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:n−ヘキサン
(1:20)で溶出される分画を集め、標記化合物11
5mgを得た。 IR(neat)cm-1:2930,28901 H NMR(CDCl3 )δ:0.04〜0.09(1
2H,m),0.89(18H,m),1.65(1
H,m),1.85(1H,m),1.97(1H,
t,J=2.6Hz),2.37(2H,m),3.9
3(1H,m)4.21(1H,m),5.01〜5.
17(2H,m),5.82(1H,m)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 で表される化合物をアセチレンの金属塩と反応させた
    後、水酸基を保護して一般式(2) 【化2】 (式中、R1 は水酸基の保護基を表す。)で表される化
    合物を製造する方法。
  2. 【請求項2】 一般式(3) 【化3】 (式中、R2 は水酸基の保護基を表す。)で表される化
    合物を、メチレンイリドと反応させ、1位の保護された
    水酸基を脱離基に変換した後1,2位をエポキシ化し、
    アセチレンの金属塩と反応させ、水酸基を保護して一般
    式(2) 【化4】 (式中、R1 は水酸基の保護基を表す。)で表される化
    合物を製造する方法。
  3. 【請求項3】 式(1) 【化5】 で表される化合物。
  4. 【請求項4】 一般式(4) 【化6】 (式中、Yは脱離基を表す。)で表される化合物。
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WO2007064011A1 (ja) 2005-12-02 2007-06-07 Chugai Seiyaku Kabushiki Kaisha コンバージェント法を用いるビタミンd誘導体の製造方法

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