JPH07126246A - ビタミンd誘導体の新規な製造中間体 - Google Patents

ビタミンd誘導体の新規な製造中間体

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JPH07126246A
JPH07126246A JP5292610A JP29261093A JPH07126246A JP H07126246 A JPH07126246 A JP H07126246A JP 5292610 A JP5292610 A JP 5292610A JP 29261093 A JP29261093 A JP 29261093A JP H07126246 A JPH07126246 A JP H07126246A
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JP
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compound
group
derivative
hydroxyl group
reaction
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Application number
JP5292610A
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English (en)
Inventor
Haruki Matsumura
春記 松村
Masahiko Ikeda
雅彦 池田
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Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】活性型ビタミンD3 誘導体を効率よく製造する
ための中間体を提供する。 【構成】式 【化1】 (Xは水素原子または−OR基を、Rは水素原子または
水酸基の保護基を表す)で表される化合物、及び同化合
物を用いて式 【化2】 (X’は水素原子または−OR’基を、R’は水酸基の
保護基を、R1 及びR2は水素原子又は無置換もしくは
ハロゲン原子で置換された低級アルキル基を、R3 及び
4 は一方が水素原子で他方が水酸基であるか、R3
びR4 が一緒になってオキソ基を表す)の活性型ビタミ
ンD3 誘導体を製造する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビタミンD3 誘導体の
製造における中間体および当該中間体から活性型ビタミ
ンD3 誘導体を製造する方法に関する。本発明の目的化
合物である活性型ビタミンD3 誘導体は優れた薬理作
用、すなわち有用なビタミンD様の生理作用を有し、カ
ルシウムの吸収、輸送あるいは代謝異常に起因する種々
の疾患、例えばくる病、骨軟化症、骨粗しょう症などの
骨の疾患に対する治療もしくは予防薬として有用である
ばかりでなく、腫瘍細胞、たとえば骨髄性白血病細胞に
対してその増殖を抑制し、かつ正常細胞への分化誘導能
を有し、抗腫瘍剤として有用である。またリウマチおよ
び乾癬症の治療薬としても有用である(特開昭63−4
5249号公報)。
【0002】
【従来の技術】23位に水酸基またはオキソ基を有する
ステロイド誘導体に紫外線を照射し、次いで熱異性化を
行って、対応する活性型ビタミンD3 誘導体を製造する
方法が知られている(特開昭63−45249号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法で
は、23位に水酸基またはオキソ基を有するステロイド
誘導体の取得に多数の工程を必要とし、かつ比較的低収
率である。また紫外線照射、そして熱異性化による5,
7−ジエン誘導体への変換反応も複雑な生成物を与え、
収率も十分でない。従って、比較的大量に取り扱う場
合、効率的な製造法という観点からは上記方法は満足す
べきものではない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため、1α,25−ジヒドロキシビタミン
D誘導体の製造方法について種々検討を重ねた。その結
果、一般式(I)で表される新規な化合物を製造中間体
として用いることにより、1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD3 誘導体を効率的よく製造できることを見出
し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、一般式(I)
【化4】
【0006】〔式中、Xは水素原子または−OR基を、
Rは水素原子または水酸基の保護基を示す。〕で表され
る化合物を、Rが水素原子である場合には水酸基を保護
した後、塩基の存在下で一般式R1 COR2 〔式中、R
1 およびR2 は水素原子または無置換もしくはハロゲン
原子で置換された低級アルキル基を示す。〕で表される
カルボニル化合物と反応させて一般式(II)
【化5】
【0007】〔式中、X' は水素原子または−OR' 基
を、R' は水酸基の保護基を示し、R1 およびR2 は前
記と同じ意味を有する。〕で表される化合物とし、23
位が水酸基である化合物を得る場合には次いで還元反応
に付して対応する23−ヒドロキシ化合物とすることに
より、一般式(III)
【化6】
【0008】〔式中、R3 およびR4 は一方が水素原子
で他方が水酸基であるか、R3 およびR4 が一緒になっ
てオキソ基を表し、X' 、R' 、R1 およびR2 は前記
と同じ意味を有する。〕で表されるビタミンD3 誘導体
を製造することができる。上記一般式(III)で表さ
れるビタミンD3 誘導体は、通常行われる一般的方法に
従ってX' およびR' の保護基を除去することにより、
遊離水酸基を持つ活性型ビタミンD3 誘導体とすること
ができる。
【0009】以下、本発明の化合物およびその製造方法
について詳細に説明する。本発明の化合物においてR’
で示される水酸基の保護基としては、本方法の反応条件
に使用しうるものであれば公知の方法で導入できる如何
なるものでも使用できる [例えば、Protective Groups
in Organic Synthesis, John-Wiley & Sons, New York,
pp10-86 (1981)]が、酸またはアルカリ加水分解により
除去される保護基、なかでも置換シリル基、置換メチル
基、テトラヒドロピラニル基、置換もしくは無置換のア
セチル基等を挙げることができる。
【0010】置換シリル基としては、低級アルキル基や
アリール基で置換されたシリル基が挙げられ、低級アル
キル基としてはメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、t−ブチル等の炭素原子数6個以下のアルキル基
が、アリール基としてはフェニル等の炭素原子数10個
以下のアリール基が挙げられる。置換シリル基の具体的
な例としてはトリメチルシリル基、トリエチルシリル
基、トリイソプロピルシリル基、ジメチルイソプロピル
シリル基、ジエチルイソプロピルシリル基、t−ブチル
ジメチルシリル基、ジフェニルメチルシリル基およびt
−ブチルジフェニルシリル基などを挙げることができ
る。
【0011】置換メチル基における置換基としてはアル
コキシ基、アルキルチオ基、アラルキルオキシ基、アル
コキシアルコキシ基等が挙げられ、これら置換基のアル
キル部分としてはメチル、エチル等の炭素原子数4個以
下のアルキルが、アリール部分としてはフェニル等が挙
げられる。置換メチル基の具体的な例としては、メトキ
シメチル基、メチルチオメチル基、ベンジルオキシメチ
ル基、メトキシエトキシメチル基などを挙げることがで
きる。
【0012】置換アセチル基としては、モノクロロアセ
チル基、ジクロロアセチル基、トリクロロアセチル基、
トリフルオロアセチル基等の、1〜3個のハロゲン原子
で置換されたアセチル基などを挙げることができる。好
適な保護基として低級アルキル基やアリル基で置換され
たシリル基を選ぶことができる。より特に好ましいもの
としては、例えばトリイソプロピルシリル基、t−ブチ
ルジメチルシリル基あるいはジフェニルメチルシリル基
などの置換シリル基を挙げることができる。
【0013】R1 およびR2 で示される無置換またはハ
ロゲン原子で置換された低級アルキル基としては、例え
ばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基などの炭素数1〜4個のアルキル基を
挙げることができ、これらのアルキル基は例えばフッ
素、塩素、臭素等のハロゲン原子で置換されていてもよ
い。ハロゲン原子の置換数はアルキル基上の水素原子が
1個から全部置換されたものまで挙げることができる。
また、R1 とR2 は同じでも異なっていてもよい。
【0014】次に、本発明の化合物(I)から化合物
(III)を製造する方法を以下詳細に説明する。 (1)水酸基の保護 化合物(I)の水酸基が保護されていない場合、通常行
われる一般的方法 [例えば、Protective Groups in Org
anic Synthesis, John-Wiley & Sons, New York, pp10-
86 (1981)]に従って水酸基を保護することができる。例
えばt−ブチルジメチルシリル基を導入するには、水酸
基遊離の化合物(I)のDMF溶液にイミダゾールとt
−ブチルジメチルシリルクロリドを加えて反応させれば
よい。
【0015】(2)化合物(II)の製造 水酸基が保護された化合物(I)を、塩基の存在下で、
前記各種のカルボニル化合物との反応に付すことにより
化合物(II)を製造することができる。この工程はカ
ルボニル化合物の反応において実施されるアルドール縮
合反応の一般的な方法を用いることができるこの反応に
使用される塩基としては、リチウムジイソプロピルアミ
ド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、ナトリ
ウムアミド等のアミン類の金属塩、カリウム−t−ブト
キシド等のアルコール類の金属塩、水素化ナトリウム、
水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、n−ブチル
リチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチル
リチウム等の有機リチウム化合物などを挙げることがで
きる。特に好ましいものとしてリチウムビス(トリメチ
ルシリル)アミドやn−ブチルリチウムが選ばれる。使
用する量は反応が十分に進行する量を用いる必要がある
が、好ましくは1から3当量の範囲で用いるのが望まし
い。またカルボニル化合物も反応が十分に進行する量を
用いる必要があるが、1から1.5当量の範囲で用いる
のが望ましい。反応は例えば、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル、
ジメチルホルムアミドまたはそれらの混合溶媒を使用し
て行い、反応温度は特に限定されないが、通常は冷却下
または加温下で、好ましくは−78℃から室温の範囲で
行う。特に好ましくは−78℃から−30℃の範囲で行
う。
【0016】(3)カルボニル基の還元 化合物(II)を還元反応に付すことにより化合物(I
II)を製造することができる。この工程で使用しうる
還元反応は、たとえば金属水素錯化合物や金属水素化物
によってケトンを第2アルコールに変換する方法をもち
いることができる。金属水素錯化合物の具体的な例とし
て、水素化アルミニウムリチウム、水素化ビス(2−メ
トキシエトキシ)アルミニウムナトリウム(ビットライ
ド:商品名)、水素化ホウ素リチウム、水素化トリエチ
ルホウ素リチウム(スーパーハイドライド:商品名)、
水素化トリス(sec−ブチル)ホウ素リチウム(L−
セレクトライド:商品名)、水素化ホウ素ナトリウム、
水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化ホウ素テトラメ
チルアンモニウム、水素化ホウ素テトラn−ブチルアン
モニウムなどを挙げることができる。金属水素化物の具
体的な例として、水素化ジイソブチルアルミニウム、水
素化トリn−ブチルスズなどを挙げることができる。好
ましい還元剤としては水素化ホウ素ナトリウム、水素化
アルミニウムリチウム、水素化ホウ素リチウム、水素化
ホウ素テトラメチルアンモニウムなどを挙げることがで
きる。使用する量は反応が十分に進行する量を用いる必
要があるが、好ましくは1から3当量の範囲で用いるの
が望ましい。
【0017】反応は例えば、メタノール、エタノール、
n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール
等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン等の芳香
族炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−
ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類などを使用し
て行い、反応温度は特に限定されないが、通常は冷却下
または加温下で、好ましくは−78℃から室温の範囲で
行う。特に好ましくは−30℃から0℃の範囲で行う。
この場合、水酸基の配位の異なる2種の光学異性体が得
られるが、通常用いられる分離方法、例えばシリカゲル
カラムクロマトグラフィーによって各異性体を分離する
ことができる。
【0018】以上のようにして得られた化合物(II
I)は水酸基の保護基の除去反応に付すことにより、優
れた薬理作用を示す活性型ビタミンD3 誘導体へ変換す
ることができる。除去反応としては公知の方法を利用す
ることができるが、例えば有機酸や鉱酸で処理する方
法、アルカリを用いて加水分解に付す方法、フッ化水素
やそれとの各種アンモニウム塩で処理する方法などを挙
げることができる。好ましくは、メタンスルホン酸、p
−トルエンスルホン酸などのスルホン酸類で処理する方
法を挙げることができる。
【0019】1α,25−ジヒドロキシビタミンD3
導体の有用な新規製造中間体である一般式(I)で表さ
れる本発明化合物は既に報告されている方法 [例えば、
ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミストリー(J.
Org.Chem.),51巻,1635頁(1986
年)] に準じて、以下のようにして製造することができ
る。
【化7】
【化8】
【0020】化合物(a) [特公平2─24268号公
報、ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミストリー
(J.Org.Chem.),51巻,1635頁(1
986年)] を青酸塩を用いてシアノ化を行い、化合物
(b)に変換する。この化合物をジイソブチルアルミニ
ウムハイドライド(DIBAH)などの金属水素化物で
還元し、化合物(c)に変換する。次にヨウ化メチルマ
グネシウム、臭化メチルマグネシウムなどのグリニヤ試
薬あるいはメチルリチウムを用いて化合物(d)に誘導
する。化合物(d)を酸化反応に付して、アルコールを
カルボニル基に変換して化合物(e)とし、二酸化セレ
ンを用いてアリル位の酸化反応を行い、化合物(f)に
変換する。この化合物の水酸基をシリル化合物などで保
護して化合物(g)とし、最後に(e)または(g)を
高圧水銀ランプを使用して光異性化させることにより、
一般式(I)においてXが水素原子または保護された水
酸基である化合物を製造することができる。水酸基が遊
離の化合物を得るには、一般的方法に従って保護基を除
去すればよい。
【0021】また、次の方法によって本発明化合物
(I’)を製造することもできる。
【化9】 化合物(h) [ケミカル・アンド・ファーマシューチカ
ル・ブレチン(Chem.Pharm.Bull.)、
40巻、1662頁(1992年)] をヨウ化メチルマ
グネシウム、臭化メチルマグネシウムなどのグリニヤ試
薬あるいはメチルリチウムなどの有機リチウム化合物を
用いて化合物(i)に誘導し、これを酸化反応に付して
化合物(I’)を製造することができる。
【0022】
【実施例】次に、実施例、参考例をあげて本発明をさら
に具体的に説明するが、本発明はもちろんこれらによっ
て何ら限定されるものではない。なお、以下において使
用される略号の意味は次のとおりである。 TBS : tert−ブチルジメチルシリル基 Ts : p−トルエンスルホニル基 実施例1(化合物10の合成)
【化10】
【0023】(1)化合物の合成 特公平2─24268号公報記載の方法で合成した3β
−[tert−ブチルジメチルシリルオキシ]−20
(S)−〔[(p−トルエンスルホニル)オキシ]−メ
チル〕−9,10−セコプレグナ−5(E),7
(E),10(19)−トリエン()24.5gのジ
メチルスルホキシド(250ml)懸濁液に青酸カリウム
13.0gを加え、90℃で30分間攪拌した。反応液
を室温にもどし水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧濃縮し残渣を得た。これをシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:n−ヘ
キサン(1:10)で溶出される分画を集め、目的のシ
アノメチル体()13.0g(収率70%)を得た。 IR(neat)cm-1: 2247 NMR(CDCl3 )δ: 0.06〜0.07(6
H,m),0.58(3H,s),1.18(1H,
d,J=6.5Hz),2.29(1H,d,J=7.
0Hz),2.35(1H,d,J=3.5Hz),
3.85(1H,m),4.64(1H,s),4.9
2(1H,s),5.85(1H,d,J=11.5H
z),6.46(1H,d,J=11.5Hz).
【0024】(2)化合物の合成 640mgの化合物をテトラヒドロフラン12mlに溶
かして−78℃に冷却し、これにジイソブチルアルミニ
ウムハイドライドの0.93Mヘキサン溶液2.27ml
を滴下し、室温にもどし、30分間攪拌した。この操作
を原料が消失するまで繰り返し、反応液に1N−塩酸を
加え、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を1N−塩
酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥後、減圧濃縮し残渣を得た。これをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:n
−ヘキサン(1:5)で溶出される分画を集め、目的の
ホルミル体()350mg(収率53%)を得た。 IR(neat)cm-1: 1728 NMR(CDCl3 )δ: 0.06〜0.07(6
H,m),0.61(3H,s),1.03(1H,
d,J=6.5Hz),3.86(1H,m),4.6
4(1H,s),4.93(1H,s),5.86(1
H,d,J=11.5Hz),6.49(1H,d,J
=11.5Hz),9.77(1H,d,J=2.5H
z).
【0025】(3)化合物の合成 350mgの化合物とジエチルエーテル7mlの溶液
に、臭化メチルマグネシウムの0.99Mテトラヒドロ
フラン溶液1.04mlを滴下した。室温で10分間攪拌
した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチ
ルで2回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮し、残渣を得た。これをシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:n−ヘキサン
(1:5)で溶出される分画を集め、目的の23−アル
コール体()195mg(収率54%)を得た。 IR(neat)cm-1: 3370 NMR(CDCl3 )δ: 0.06〜0.07(6
H,m),0.57(1/2×3H,s),0.59
(1/2×3H,s),3.86(2H,m),4.6
4(1H,s),4.92(1H,s),5.85(1
H,d,J=11.5Hz),6.47(1H,d,J
=11.5Hz).
【0026】(4)化合物の合成 175mgの化合物とジクロロメタン4mlの溶液に、
N−メチルモルホリン−N−オキシド65mg、粉末モ
レキュラーシーブス4A125mg、テトラ−n−プロ
ピルアンモニウムパールテネート26mgを順次加え室
温で10分攪拌した。反応液をそのままシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付し、ジクロロメタンで溶出さ
れる分画を集め、目的のメチルケトン体()136m
g(収率78%)を得た。 IR(neat)cm-1: 1717 NMR(CDCl3 )δ: 0.05〜0.07(6
H,m),0.59(3H,s),0.94(3H,
d,6.5Hz),2.12(3H,s),3.85
(1H,m),4.64(1H,s),4.92(1
H,s),5.85(1H,d,J=11.5Hz),
6.46(1H,d,J=11.5Hz).
【0027】(5)化合物の合成 117mgの化合物とジクロロメタン1.5mlの溶液
に、N−メチルモルホリン−N−オキシド151mgを
加え、40℃に加温した。そこへ二酸化セレン28mg
のメタノール(1.5ml)溶液を加え、2時間加熱還流
した。反応液を室温にもどし、水を加え、ジクロロメタ
ンで2回抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸
マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残渣を得た。これを
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、目的のア
リルアルコール体()50mg(収率41%)を得
た。 IR(neat)cm-1: 3436 NMR(CDCl3 )δ: 0.07(6H,s),
0.59(3H,s),0.94(3H,d,6.5H
z),4.20(1H,m),4.50(1H,br.
s),4.94(1H,m),5.06(1H,m),
5.85(1H,d,J=11.5Hz),6.50
(1H,d,J=11.5Hz).
【0028】(6)化合物の合成 50mgの化合物とジメチルホルムアミド0.5mlの
溶液に、イミダゾール20mg、tert−ブチルジメ
チルクロロシラン25mgを順次加え、室温で3時間攪
拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで2回抽出し
た。有機層を1N−塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順
次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し残渣
を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、酢酸エチル:n−ヘキサン(1:10)で溶出さ
れる分画を集め、目的の化合物()55mg(収率9
0%)を得た。 IR(neat)cm-1: 1718 NMR(CDCl3 )δ: 0.05〜0.06(12
H,s),0.58(3H,s),2.13(3H,
s),4.22(1H,m),4.53(1H,m),
4.94(1H,m),4.98(1H,m),5.8
2(1H,d,J=11.5Hz),6.45(1H,
d,J=11.5Hz).
【0029】(7)化合物10の合成 21mgの化合物とトルエン10mlの溶液に、アント
ラセン19mg、トリエチルアミン1滴を順次加え、反
応容器の外部より室温で高圧水銀ランプで1時間照射し
た。反応液を減圧濃縮し残渣を得た。これを薄層クロマ
トグラフィーで精製し、目的の化合物(10)15mg
(収率71%)を得た。 IR(neat)cm-1: 1718 NMR(CDCl3 )δ: 0.05〜0.06(12
H,m),0.57(3H,s),0.93(3H,
d,6.5Hz),2.12(3H,s),4.18
(1H,m),4.36(1H,m),4.86(1
H,d,J=2.5Hz)5.17(1H,s),6.
01(1H,d,J=11Hz),6.23(1H,
d,J=11Hz).
【0030】実施例2(化合物10の合成)
【化11】
【0031】(1)化合物の合成 ケミカル・アンド・ファーマシューチカル・ブレチン
(Chem.Pharm.Bull.)、40巻、16
62頁(1992年)に記載の方法で合成した1α,3
β−ビス[tert−ブチルジメチルシリルオキシ]−
23−ホルミル−9,10−セコプレグナ−5(Z),
7(E),10(19)−トリエン()19.7gの
ジエチルエーテル溶液(415ml)に臭化メチルマグ
ネシウムのテトラヒドロフラン溶液(0.96mol/
l,45.5ml)を注意深く滴下し、氷冷下30分間
攪拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え分配し
た。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮し、
残渣を得た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付し、酢酸エチル:n−ヘキサン(1:5)で溶出
される分画を集め、目的の23−アルコール体23位由
来のジアステレオ混合物()18.4g(収率91
%)を得た。 IR(neat)cm-1: 3353 NMR(CDCl3 )δ: 0.05〜0.06(12
H,m),0.54,0.56(3H,s),3.91
(1H,m),4.20(1H,m),4.36(1
H,m),4.86(1H,d,J=2Hz),5.1
7(1H,s),6.01(1H,d,J=11H
z),6.24(1H,d,J=11Hz)
【0032】(2)化合物10の合成 10.0gの化合物をジクロロメタン(133ml)
に溶解し、N−メチルモルホリン−N−オキシド2.9
3g、粉末モレキュラーシーブス4A5.0g、テトラ
−n−プロピルアンモニウムパールテネート600mg
を順次加え室温で15分攪拌した。反応液を直接、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ジクロロメタ
ンで溶出される分画を集め、目的のメチルケトン体(
)9.12g(収率92%)を得た。本方法でえられ
た化合物(10)の物理的データは実施例1に記載のデ
ータと一致した。
【0033】実施例3(化合物11の合成)
【化12】
【0034】N,N’−ヘキサメチルジシラザン2.5
5gとテトラヒドロフラン30mlの溶液を−70℃に
冷却し、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.64
mol/l,9.10ml)を滴下し、続けて、6.3
0gの化合物10とテトラヒドロフラン35mlの溶液
を滴下した。続けて、ヘキサフルオロアセトンガス(ヘ
キサフルオロアセトン・3水和物を硫酸で脱水して得ら
れた)を原料が消失するまで吹き込んだ。反応液に酢酸
3.15gとテトラヒドロフラン20mlとの溶液を加
えて、室温までもどし、水、酢酸エチルで分配した。有
機層を1N−塩酸水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、残
渣を得た。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル:n−ヘキサン(1:30)で溶出され
る分画を集め、目的のケトン体(11)6.56g(収
率82%)を得た。 IR(neat)cm-1: 1709 NMR(CDCl3 )δ: 0.04〜0.06(12
H,m),0.57(3H,s),0.96(3H,
d,J=6Hz),2.88(3H,s),4.20
(1H,m),4.37(1H,m),4.85(1
H,d,J=2Hz),5.18(1H,s),6.0
1(1H,d,J=12Hz),6.23(1H,d,
J=11Hz),6.88(1H,br.s).
【0035】実施例4(化合物12a12bの合成)
【化13】
【0036】化合物(11)7.0g、テトラヒドロフ
ラン60ml及びメタノール60mlの溶液に、−10
℃で水素化ホウ素ナトリウム(0.514g)を加え
た。10分攪拌した後、反応液に1N−塩酸水を加え
た。室温にもどした後、酢酸エチル、水で分配し、有機
層を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧濃縮し、残渣を得た。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル:
n−ヘキサン(1:20)で溶出される分画を集め化合
12a(Rf=0.25,H/EA(10/1))
2.27g(収率32%)と化合物12b(Rf=0.
5,H/EA(10/1))3.65g(収率52%)
を得た。
【0037】化合物12a IR(neat)cm-1: 3308 NMR(CDCl3 )δ: 0.06(12H,m),
0.56(3H,s)0.98(3H,d,J=6H
z),4.20(1H,m),4.38(2H,m),
4.86(1H,d,J=2Hz),5.18(1H,
s),6.02(1H,d,J=11Hz),6.23
(1H,d,J=11Hz),6.31(1H,s) 化合物12b IR(neat)cm-1: 3326 NMR(CDCl3 )δ: 0.06(12H,s),
0.56(3H,s)1.00(3H,d,J=6H
z),4.20(1H,m),4.37(2H,m),
4.86(1H,d,J=2Hz),5.18(1H,
s),6.02(1H,d,J=11Hz),6.24
(1H,d,J=11Hz),6.28(1H,s)
【0038】参考例1(化合物13aの合成)
【化14】
【0039】化合物(12a)1.0gとメタノール1
5mlの溶液にメタンスルホン酸0.06mlを加え、
室温で2時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸エチル
で抽出し、有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸
エチル:n−ヘキサン(3:2)で溶出した分画を集
め、化合物(13a)0.624g(収率89%)を得
た。化合物(13a)の物理的データは特開昭63−4
5249号公報に記載のデータと一致した。
【0040】参考例2(化合物13bの合成)
【化15】
【0041】化合物(12b)1.64gとメタノール
15mlの溶液にp−トルエンスルホン酸1水和物20
9mgを加え、室温で1時間攪拌した。反応終了後は参
考例1と同様の後処理により化合物(13b)1.0g
(収率87%)を得た。化合物(13b)の物理的デー
タは特開昭63−45249号公報に記載のデータと一
致した。
【0042】参考例3(化合物14の合成)
【化16】
【0043】化合物(11)185mgとメタノール
2.5mlの溶液にp−トルエンスルホン酸1水和物3
5mgを加え、室温で2時間攪拌した。反応終了後は参
考例1と同様の後処理により化合物(14)108mg
(収率83%)を得た。 IR(KBr)cm-1 : 3362,1702 NMR(CDCl3 )δ: 0.59(3H,s),
0.97(3H,d,J=6Hz),2.88(3H,
s),4.24(1H,m),4.43(1H,m),
4.99(1H,s),5.33(1H,s),6.0
1(1H,d,J=11Hz),6.37(1H,d,
J=11Hz),6.86(1H,s).

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、Xは水素原子または−OR基を、Rは水素原子
    または水酸基の保護基を示す。〕で表される化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物を、Rが水素原子
    である場合には水酸基を保護した後、塩基の存在下で一
    般式R1 COR2 〔式中、R1 およびR2 は水素原子ま
    たは無置換もしくはハロゲン原子で置換された低級アル
    キル基を示す。〕で表されるカルボニル化合物と反応さ
    せて一般式(II) 【化2】 〔式中、X' は水素原子または−OR' 基を、R' は水
    酸基の保護基を示し、R1 およびR2 は前記と同じ意味
    を有する。〕で表される化合物とし、23位が水酸基で
    ある化合物を得る場合には次いで還元反応に付して対応
    する23−ヒドロキシ化合物とすることを特徴とする、
    一般式(III) 【化3】 〔式中、R3 およびR4 は一方が水素原子で他方が水酸
    基であるか、R3 およびR4 が一緒になってオキソ基を
    表し、X' 、R' 、R1 およびR2 は前記と同じ意味を
    有する。〕で表される化合物の製造法。
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EP0792871A3 (en) * 1996-02-28 1998-08-19 Sumitomo Pharmaceuticals Company, Limited Crystalline vitamin D derivative
US5902806A (en) * 1996-02-28 1999-05-11 Sumitomo Pharmaceuticals Company, Limited Crystalline vitamin D derivative
AU710931B2 (en) * 1996-02-28 1999-09-30 Sumitomo Pharmaceuticals Company, Limited Crystalline vitamin D derivative

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