JPH0714437A - パラレル絶縁電線 - Google Patents
パラレル絶縁電線Info
- Publication number
- JPH0714437A JPH0714437A JP15690193A JP15690193A JPH0714437A JP H0714437 A JPH0714437 A JP H0714437A JP 15690193 A JP15690193 A JP 15690193A JP 15690193 A JP15690193 A JP 15690193A JP H0714437 A JPH0714437 A JP H0714437A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parallel
- wires
- ultraviolet
- ray hardening
- insulated electric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】優れた接着強度を有し、かつ薄肉化が可能なパ
ラレル絶縁電線を提供する。 【構成】絶縁電線を複数本平行に配置してなり、隣接す
る絶縁電線を紫外線硬化型塗料により接合してなること
を特徴とするパラレル絶縁電線による。
ラレル絶縁電線を提供する。 【構成】絶縁電線を複数本平行に配置してなり、隣接す
る絶縁電線を紫外線硬化型塗料により接合してなること
を特徴とするパラレル絶縁電線による。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は高周波用巻線やコンピュ
ータ用パラレル絶縁電線に用いられるパラレル絶縁電線
に関するのである。
ータ用パラレル絶縁電線に用いられるパラレル絶縁電線
に関するのである。
【０００２】
【従来の技術】最近高周波用巻線や、コンピュータ用パ
ラレル絶縁電線等で極細エナメル線を複数本平行に並べ
たパラレル絶縁電線の需要が伸びてきている。
ラレル絶縁電線等で極細エナメル線を複数本平行に並べ
たパラレル絶縁電線の需要が伸びてきている。
【０００３】従来パラレル絶縁電線は、融着層を有した
自己融着エナメル線を複数本平行に並べ加熱することに
より隣接するエナメル線を接合していた。又、コンピュ
ータ用パラレル絶縁電線は、複数本のエナメル線を平行
配置しその周囲にフッ素樹脂を押出被覆して製造してい
た。
自己融着エナメル線を複数本平行に並べ加熱することに
より隣接するエナメル線を接合していた。又、コンピュ
ータ用パラレル絶縁電線は、複数本のエナメル線を平行
配置しその周囲にフッ素樹脂を押出被覆して製造してい
た。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】自己融着エナメル線を
用いたパラレル絶縁電線では、接着強度の不足、バラツ
キ等が生じるという問題がある。
用いたパラレル絶縁電線では、接着強度の不足、バラツ
キ等が生じるという問題がある。
【０００５】一方、コンピュータ用パラレル絶縁電線で
は、フッ素樹脂を押出被覆しているため、薄肉化が難し
いという問題がある。
は、フッ素樹脂を押出被覆しているため、薄肉化が難し
いという問題がある。
【０００６】本発明は上記の問題点を解決するもので、
優れた接着強度を有し、かつ薄肉化が可能なパラレル絶
縁電線を提供することを目的としている。
優れた接着強度を有し、かつ薄肉化が可能なパラレル絶
縁電線を提供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明のパラレル絶縁電
線は、絶縁電線を複数本平行に配置してなり、隣接する
絶縁電線を紫外線硬化型塗料により接合してなることを
特徴とするパラレル絶縁電線である。
線は、絶縁電線を複数本平行に配置してなり、隣接する
絶縁電線を紫外線硬化型塗料により接合してなることを
特徴とするパラレル絶縁電線である。
【０００８】絶縁電線の接合に使用される紫外線硬化型
塗料としては、樹脂骨格となるオリゴマと反応性希釈剤
であるモノマー、及び光重合開始剤からなるものがあげ
られる。オリゴマとしてはポリエステル（メタ）アクリ
レート、ウレタン（メタ）アクリレート、エポキシ（メ
タ）アクリレート、ポリエーテル（メタ）アクリレー
ト、ポリブタジエン（メタ）アクリレート、フッ素（メ
タ）アクリレート、シリコン（メタ）アクリレート等が
あげられる。
塗料としては、樹脂骨格となるオリゴマと反応性希釈剤
であるモノマー、及び光重合開始剤からなるものがあげ
られる。オリゴマとしてはポリエステル（メタ）アクリ
レート、ウレタン（メタ）アクリレート、エポキシ（メ
タ）アクリレート、ポリエーテル（メタ）アクリレー
ト、ポリブタジエン（メタ）アクリレート、フッ素（メ
タ）アクリレート、シリコン（メタ）アクリレート等が
あげられる。
【０００９】モノマーとしてはアクリロイル基、メタク
ロイル基を代表とする不飽和二重結合を有する官能基を
もつ反応希釈剤があればよく、特に限定されるものでは
ないが、そのパラレル絶縁電線の使用用途により選定す
る必要がある。
ロイル基を代表とする不飽和二重結合を有する官能基を
もつ反応希釈剤があればよく、特に限定されるものでは
ないが、そのパラレル絶縁電線の使用用途により選定す
る必要がある。
【００１０】光重合開始剤としてはアセトフェノン系、
ベンゾフェノン系等公知のもので良いが、硬化性等を考
慮し最適な光重合開始剤を選定することが望ましい。
ベンゾフェノン系等公知のもので良いが、硬化性等を考
慮し最適な光重合開始剤を選定することが望ましい。
【００１１】極細ウレタン線を素線に使用し、巻線など
の端末処理を半田付け性に依存したい場合は、モノマー
としてメタクリレートモノマーを使用すれば紫外線硬化
型塗料自体にも半田付け性を付与することができ、半田
付け性を有するパラレル絶縁電線を得ることができる。
の端末処理を半田付け性に依存したい場合は、モノマー
としてメタクリレートモノマーを使用すれば紫外線硬化
型塗料自体にも半田付け性を付与することができ、半田
付け性を有するパラレル絶縁電線を得ることができる。
【００１２】また、コンピュータ等に使用される信号伝
送の高速化を目指したパラレル絶縁電線においては、誘
電率の低いフッ素アクリレートやブタジエンアクリレー
ト等を使用することにより、高速伝送可能なパラレル絶
縁電線の実現が可能である。本発明において使用できる
絶縁電線としては特に限定することなく、エナメル線、
紫外線硬化型塗料被覆電線などいずれでもよく、特に低
誘電率紫外線塗料を被覆した線を使用することにより、
極めて良好な高速伝送特性が得られる。
送の高速化を目指したパラレル絶縁電線においては、誘
電率の低いフッ素アクリレートやブタジエンアクリレー
ト等を使用することにより、高速伝送可能なパラレル絶
縁電線の実現が可能である。本発明において使用できる
絶縁電線としては特に限定することなく、エナメル線、
紫外線硬化型塗料被覆電線などいずれでもよく、特に低
誘電率紫外線塗料を被覆した線を使用することにより、
極めて良好な高速伝送特性が得られる。
【００１３】ところで、パラレル絶縁電線を分割して使
用する場合、素線同志の引き裂き性が要求されることが
あるが、これについてはモノマーを選定することにより
可能となる。例えば、引き裂き強度を下げる場合には、
トリメチロールプロパン（メタ）アクリレート等を使用
することにより可能で、逆に引き裂き強度を上げる場合
にはジシクロペンテニルオキシエチル（メタ）アクリレ
ート等を使用すると良い。
用する場合、素線同志の引き裂き性が要求されることが
あるが、これについてはモノマーを選定することにより
可能となる。例えば、引き裂き強度を下げる場合には、
トリメチロールプロパン（メタ）アクリレート等を使用
することにより可能で、逆に引き裂き強度を上げる場合
にはジシクロペンテニルオキシエチル（メタ）アクリレ
ート等を使用すると良い。
【００１４】
【作用】紫外線硬化型塗料は無溶剤化がはかれ、そのほ
とんどが樹脂分となるので、絶縁電線の長手方向に均一
に且つ優れた接着強度で接合できる。又、紫外線硬化型
塗料の塗布により複数本の絶縁電線を平行に配置するた
め、薄肉のパラレル絶縁電線を実現できる。さらに紫外
線硬化型塗料として低誘電率のものを使用すると高速用
パラレル絶縁電線を実現できる。
とんどが樹脂分となるので、絶縁電線の長手方向に均一
に且つ優れた接着強度で接合できる。又、紫外線硬化型
塗料の塗布により複数本の絶縁電線を平行に配置するた
め、薄肉のパラレル絶縁電線を実現できる。さらに紫外
線硬化型塗料として低誘電率のものを使用すると高速用
パラレル絶縁電線を実現できる。
【００１５】
【実施例】図１及び図２は本発明のパラレル絶縁電線の
２様の実施例を示すものであり、１、１１は導体、２、
１２はエナメル被覆（又は紫外線硬化被覆）よりなる絶
縁体、３、１３は紫外線硬化型塗料よりなる接合部であ
る。
２様の実施例を示すものであり、１、１１は導体、２、
１２はエナメル被覆（又は紫外線硬化被覆）よりなる絶
縁体、３、１３は紫外線硬化型塗料よりなる接合部であ
る。
【００１６】〔実施例１〕外径６０μｍの軟銅線に１１
μｍの厚さにウレタン被覆を塗布、焼付したウレタンエ
ナメル線を２本平行に並べ、紫外線硬化型のウレタンア
クリレートを塗布して図１に示すようなパラレル絶縁電
線を得た。
μｍの厚さにウレタン被覆を塗布、焼付したウレタンエ
ナメル線を２本平行に並べ、紫外線硬化型のウレタンア
クリレートを塗布して図１に示すようなパラレル絶縁電
線を得た。
【００１７】なお、ウレタンアクリレート系の紫外線硬
化型塗料は、エチレングリコールアジベート／ＴＤＩ／
ＨＥＡからなるオリゴマ１００重量部に対して、ヒドロ
キシエチルメタクリレート８０重量部及び光重合開始剤
である２、２−ジメトキシ−２−フェニルアセトフェノ
ン１０重量部を配合してなるものである。
化型塗料は、エチレングリコールアジベート／ＴＤＩ／
ＨＥＡからなるオリゴマ１００重量部に対して、ヒドロ
キシエチルメタクリレート８０重量部及び光重合開始剤
である２、２−ジメトキシ−２−フェニルアセトフェノ
ン１０重量部を配合してなるものである。
【００１８】〔実施例２〕外径６０μｍの軟銅線に紫外
線硬化型ブタジエンメタクリレートを７μｍ被覆し、こ
れを２本平行に並べ同様の紫外線硬化型ブタジエンメタ
クリレートを塗布して図１に示すようなパラレル絶縁電
線を得た。
線硬化型ブタジエンメタクリレートを７μｍ被覆し、こ
れを２本平行に並べ同様の紫外線硬化型ブタジエンメタ
クリレートを塗布して図１に示すようなパラレル絶縁電
線を得た。
【００１９】なお、このブタジエンメタクリレート系の
紫外線硬化型塗料は、末端アクリル変性ポリブタジエン
（日本曹達（株）製 ＴＥ−２０００）を１００重量部
に対してジシクロペンタニルメタリレート（日立化成工
業（株）製 ＦＡ−５３１Ｍ）を８０重量部、及び光重
合開始剤の２、２−ジメトキシ−２−フェニルアセトフ
ェノンを１０重量部を配合してなるものである。
紫外線硬化型塗料は、末端アクリル変性ポリブタジエン
（日本曹達（株）製 ＴＥ−２０００）を１００重量部
に対してジシクロペンタニルメタリレート（日立化成工
業（株）製 ＦＡ−５３１Ｍ）を８０重量部、及び光重
合開始剤の２、２−ジメトキシ−２−フェニルアセトフ
ェノンを１０重量部を配合してなるものである。
【００２０】〔比較例１〕外径６０μｍの軟銅線に１２
μｍのウレタン被膜を形成し、その上に１μｍのポリア
ミド系の自己融着層を形成したエナメル線を２本平行に
並べて加熱炉を透過、融着させパラレル絶縁電線を得
た。
μｍのウレタン被膜を形成し、その上に１μｍのポリア
ミド系の自己融着層を形成したエナメル線を２本平行に
並べて加熱炉を透過、融着させパラレル絶縁電線を得
た。
【００２１】〔比較例２〕外径６０μｍの軟銅線に１２
μｍのウレタン被膜を形成したウレタンエナメル線を２
本平行に並べ、２本同時にポリアミド系の絶縁材料を塗
布、焼付することにより装着させパラレル絶縁電線を得
た。
μｍのウレタン被膜を形成したウレタンエナメル線を２
本平行に並べ、２本同時にポリアミド系の絶縁材料を塗
布、焼付することにより装着させパラレル絶縁電線を得
た。
【００２２】表１にパラレル絶縁電線の実施例及び比較
例の評価結果を示す。なお、電線特性の評価方法につい
ては以下の通りである。
例の評価結果を示す。なお、電線特性の評価方法につい
ては以下の通りである。
【００２３】(1) 半田付け性：電線を３８０℃のハンダ
バスに浸漬し、半田が付く時間を測定。
バスに浸漬し、半田が付く時間を測定。
【００２４】(2) 引き裂き強度：パラレル絶縁電線２本
を引き裂く（１本１本に剥がす）時に要する強度を引張
試験で測定。
を引き裂く（１本１本に剥がす）時に要する強度を引張
試験で測定。
【００２５】(3) 特性インピーダンス：ＴＤＲ法にて３
n sec 点の特定インピーダンスを測定。
n sec 点の特定インピーダンスを測定。
【００２６】(4) 伝播遅延時間：ＴＤＲ法にて測定。
【００２７】(5) 外観：目視観察にて外観異常を調査。
【００２８】
【表１】
【００２９】
【発明の効果】パラレル絶縁電線の結束に紫外線硬化型
塗料を用いたことにより、容易に安定した引き裂き強度
を持ったパラレル線を得ることができ、エナメル塗料に
比べ容易に低誘電率材料を選定することができる。又、
押出被覆に比べ薄肉塗装が可能となった。
塗料を用いたことにより、容易に安定した引き裂き強度
を持ったパラレル線を得ることができ、エナメル塗料に
比べ容易に低誘電率材料を選定することができる。又、
押出被覆に比べ薄肉塗装が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図２】本発明の他の実施例を示す断面図である。
１、１１ 導体 ２、１２ 絶縁体 ３、１３ 接合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 喜久 茨城県日立市日高町５丁目１番１号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 菅 美由樹 茨城県日立市日高町５丁目１番１号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内
Claims (1)
- 【請求項１】絶縁電線を複数本平行に配置してなり、隣
接する絶縁電線を紫外線硬化型塗料により接合してなる
ことを特徴とするパラレル絶縁電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15690193A JPH0714437A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | パラレル絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15690193A JPH0714437A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | パラレル絶縁電線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0714437A true JPH0714437A (ja) | 1995-01-17 |
Family
ID=15637879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15690193A Pending JPH0714437A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | パラレル絶縁電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0714437A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8508123B2 (en) | 2007-09-12 | 2013-08-13 | Sony Corporation | Display panel and panel inspection apparatus |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP15690193A patent/JPH0714437A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8508123B2 (en) | 2007-09-12 | 2013-08-13 | Sony Corporation | Display panel and panel inspection apparatus |
| US8760047B2 (en) | 2007-09-12 | 2014-06-24 | Sony Corporation | Display panel and panel inspection apparatus |
| US8963418B2 (en) | 2007-09-12 | 2015-02-24 | Sony Corporation | Display panel and panel inspection apparatus |
| US9142605B2 (en) | 2007-09-12 | 2015-09-22 | Sony Corporation | Display panel and panel inspection apparatus |
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