JPH07144163A - グラビア塗布装置 - Google Patents

グラビア塗布装置

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JPH07144163A
JPH07144163A JP5321194A JP32119493A JPH07144163A JP H07144163 A JPH07144163 A JP H07144163A JP 5321194 A JP5321194 A JP 5321194A JP 32119493 A JP32119493 A JP 32119493A JP H07144163 A JPH07144163 A JP H07144163A
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JP
Japan
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roll
gravure roll
gravure
working surface
coating
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Withdrawn
Application number
JP5321194A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Kai
義和 甲斐
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Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗料を周面の作用面に付着してベ−スフィル
ム上に塗布するグラビアロ−ルとこのグラビアロ−ルに
対向圧接する圧胴ロ−ルとを備え、グラビアロ−ルと圧
胴ロ−ル間に導入出するベ−スフィルム上に塗料を塗布
するグラビア塗布装置において、グラビアロ−ル周面の
全作用面に対して、この作用面に設けた各刻印間の平面
部の面積占有率を20〜60%の範囲内にして、塗布ス
ジのない塗膜を歩留まりよく形成する。 【構成】 塗料を周面の作用面に付着してベ−スフィル
ム上に塗布するグラビアロ−ルとこのグラビアロ−ルに
対向圧接する圧胴ロ−ルとを備え、グラビアロ−ルと圧
胴ロ−ル間に導入出するベ−スフィルム上に塗料を塗布
するグラビア塗布装置において、グラビアロ−ル周面の
全作用面に対して、この作用面に設けた各刻印間の平面
部の面積占有率を20〜60%の範囲内にしたグラビア
塗布装置

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はグラビア塗布装置に関
し、さらに詳しくは、グラビアロ−ル周面の作用面にお
ける各刻印間の平面部の面積占有率を最適化して、塗布
スジのない塗膜を歩留まりよく形成できるようにしたグ
ラビア塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気テ−プなどの磁気記録媒体
は、グラビア塗布装置などにより磁性塗料をポリエステ
ルフィルムなどのベ−スフィルム上に塗布、乾燥してつ
くられ、使用されるグラビア塗布装置としては、図3に
示すように、塗料槽2内上方に周面全域に刻印を設けた
グラビアロ−ル10を配設し、このグラビアロ−ル10
に圧胴ロ−ル6を対向して圧設させるとともに、グラビ
アロ−ル10の周面に付着した余分な磁性塗料を掻き取
るドクタ−ブレ−ド4を備えたグラビア塗布装置が使用
されている。
【0003】そして、磁気記録媒体の製造に際しては、
磁性粉末、結合剤成分、有機溶剤およびその他の必要成
分からなる磁性塗料3を、塗料槽2内に入れて、磁性塗
料3中に下部を浸漬したグラビアロ−ル10を矢印Aで
示す方向に回転させ、ドクタ−ブレ−ド4でグラビアロ
−ル10の周面に付着した余分な磁性塗料を掻き取り、
ポリエステルフィルムなどのベ−スフィルム5をグラビ
アロ−ル10とこのグラビアロ−ル10に圧接して矢印
B方向に回転する圧胴ロ−ル6との間に走行させて、ベ
−スフィルム5上に磁性塗料3を塗布している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近の磁気
記録媒体においては、フロッピ−ディスクの高密度化に
伴う短波長記録時の消去特性を確保するため、その塗布
厚さをますます薄くかつ均一にすることが要求されてお
り、従来から使用されているグラビア塗布装置におい
て、たとえば、図4に示す斜線型のグラビアロ−ル10
では、ロ−ル表面に刻印されている部分の容積量が大き
すぎるため、塗布厚さを薄くかつ均一にすることができ
ず、高品質の磁気記録媒体が得られない。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明はかかる現状に
鑑み種々検討を行った結果なされたもので、グラビアロ
−ル周面の全作用面に対して、この作用面に設けた刻印
間の平面部の面積占有率を20〜60%の範囲内にし、
さらに刻印部の容積量を2〜10cc/m2 の範囲内と
なるようにすることによって、これらのグラビアロ−ル
と圧胴ロ−ルとの間に導入出させるベ−スフィルム上に
塗布スジのない塗膜を歩留まりよく形成できるように
し、たとえば、磁性塗料を使用するときは、塗布スジの
ない磁性層を歩留まりよく形成して、高品質の磁気記録
媒体が得られるようにしたものである。
【0006】以下、この発明のグラビア塗布装置を示す
図面を参照しながら説明する。図1において、1はグラ
ビアロ−ルであり、下部を塗料槽2内の塗料3中に浸漬
して矢印A方向に回転する。
【0007】4はドクタ−ブレ−ドであって、その先端
をグラビアロ−ル1周面の作用面に当接し、回転するグ
ラビアロ−ル1周面の作用面に付着して引き上げられる
余分な塗料3を掻き取るようにしてある。
【0008】5は連続走行するベ−スフィルムで、グラ
ビアロ−ル1に対向圧接して矢印B方向に回転する圧胴
ロ−ル6とグラビアロ−ル1との間を、圧胴ロ−ル6で
押圧されながら走行し、グラビアロ−ル1により所定量
の塗料3が塗布されて塗膜が形成される。
【0009】ここで、グラビアロ−ル1は、図2に示す
ようにグラビアロ−ル1の周面に多数の独立した同一形
状の窪みを彫刻して刻印1aを形成し、作用面1bの幅
を圧胴ロ−ル6のロ−ル長全幅より狭くしている。ま
た、各刻印1a間の平面部1cの面積占有率が作用面1
bの20〜60%の範囲内となるようにし、さらに刻印
部の容積量が2〜10cc/m2 の範囲内となるように
している。
【0010】このため、グラビアロ−ル1の作用面1b
には適量の塗料が付着され、圧胴ロ−ル6でベ−スフィ
ルム5を圧接したとき、作用面1bに適量に付着した塗
料がベ−スフィルム5上に塗布スジを生じたりすること
なく均一に塗布される。また、圧胴ロ−ル6から受ける
ベ−スフィルム5の圧力分布がグラビアロ−ル1の作用
面1b全域にわたって均一になり、ベ−スフィルム5上
に塗布スジや厚みむらのない均一で良質の塗膜が形成さ
れる。
【0011】従って、塗料として磁性塗料を使用する
と、ベ−スフィルム5上に塗布スジや厚みむらのない均
一で良質の磁性層が歩留まりよく形成され、電磁変換特
性に優れた高品質の磁気記録媒体が製造される。
【0012】このようなグラビアロ−ル1の作用面に設
けられた刻印1aは、写真製版、レ−ザ彫刻あるいは腐
食等の手段によって形成され、形状は特に限定されない
が、それぞれ独立した同一形状の刻印1aが形成されて
いるとき、この発明の効果がよく発揮され、塗布スジや
厚みむらのない均一で良質の塗膜が形成される。
【0013】塗料として磁性塗料を用いる場合、磁性塗
料に使用される磁性粉末としては、γ−Fe2 3
末、Fe3 4 粉末、γ−Fe2 3 粉末とFe3 4
粉末の中間化合物粉末、Co含有γ−Fe2 3 粉末、
Co含有Fe3 4 粉末、CrO2 粉末の他、α−Fe
粉末、Co粉末、Fe−Ni粉末、Fe−Co粉末、B
a−フェライト粉末など従来公知の各種磁性粉末が広く
使用される。
【0014】また、磁性塗料に使用される結合剤樹脂と
しては、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、繊維素系
樹脂、ポリビニルブチラ−ル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエ−テ
ル系樹脂、イソシアネ−ト化合物、放射線硬化型樹脂な
ど従来から汎用されている結合剤樹脂がいずれも用いら
れる。
【0015】そして、磁性塗料に使用される有機溶剤と
しては、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、トルエン、酢酸エチル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドな
ど、一般に磁気記録媒体に使用されるものが単独もしく
は二種以上混合して使用される。
【0016】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。 実施例1 Co含有γ−Fe2 3 1000重量部 ニトロセルロ−ス 194 〃 ポリウレタン樹脂 117 〃 三官能性低分子量イソシアネ−ト化合物 78 〃 カ−ボンブラック 150 〃 α−Al2 3 100 〃 オレイン酸オレイル 70 〃 シクロヘキサノン 2000 〃 トルエン 2000 〃 この組成物をボ−ルミル中で96時間混合分散して磁性
塗料を調製した。
【0017】次いで、得られた磁性塗料を、図1に示す
グラビア塗布装置を使用して、グラビアロ−ルの刻印部
の容積量が7cc/m2 で、各刻印間の平面部の全作用
面に対する面積占有率が30%のグラビアロ−ル1で厚
さ75μmのポリエステルフィルム5上に塗布し、乾燥
後、さらにカレンダ処理して厚さが 0.6μmの磁性層を
形成した。しかる後、直径 3.5インチの円板状に打ち抜
いて磁気ディスクをつくった。
【0018】比較例1 実施例1において、グラビアロ−ルの刻印部の容積量が
7cc/m2 で、各刻印間の平面部の全作用面に対する
面積占有率が30%のグラビアロ−ル1に代えて、グラ
ビアロ−ルの刻印部の容積量が7cc/m2 で、各刻印
間の平面部の全作用面に対する面積占有率が62%のグ
ラビアロ−ルを用いた以外は、実施例1と同様にして磁
気ディスクをつくった。
【0019】比較例2 実施例1において、グラビアロ−ルの刻印部の容積量が
7cc/m2 で、各刻印間の平面部の全作用面に対する
面積占有率が30%のグラビアロ−ル1に代えて、グラ
ビアロ−ルの刻印部の容積量が7cc/m2 で、各刻印
間の平面部の全作用面に対する面積占有率が15%のグ
ラビアロ−ルを用いた以外は、実施例1と同様にして磁
気ディスクをつくった。
【0020】各実施例および比較例で得られた磁気ディ
スクについて、出力変動および歩留まりを下記の方法で
調べた。
【0021】<出力変動>ワイ・イ・デ−タ社製;フロ
ッピ−ディスクドライブYD686Cを用いて、最内周
トラックにおけるトラック1周のうち最大出力電圧を含
む約20磁束反転の平均出力電圧Aと、トラック1周の
うち最小出力電圧を含む約20磁束反転の平均出力電圧
Bとを測定し、式〔(A−B)/(A+B)〕×100
から2Fにおける出力変動を百分率で求めた。
【0022】<歩留まり>ワイ・イ・デ−タ社製;フロ
ッピ−ディスクドライブYD686Cを用いて、各磁気
ディスク500枚につき、500KHz の信号を記録再
生し、平均再生出力の70%をドロップアウトのスライ
スレベルとし、同じく20%をドロップインのスライス
レベルとして測定し、歩留まりを求めた。下記表1はそ
の結果である。
【0023】
【0024】
【発明の効果】上記表1から明らかなように、この発明
で得られた磁気ディスク(実施例1)は、比較例1およ
び2で得られた磁気ディスクに比し、出力変動が小さく
て、ドロップアウトおよびドロップインが少なく、この
ことからこの発明のグラビア塗布装置によれば、塗布ス
ジや塗布むらがない高品質の磁気ディスクが歩留まりよ
く得られることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のグラビア塗布装置の概略側面図であ
る。
【図2】図1に示すグラビア塗布装置の要部正面図であ
る。
【図3】従来のグラビア塗布装置の概略側面図である。
【図4】図3に示す従来のグラビア塗布装置の要部正面
図である。
【符号の説明】
1 グラビアロ−ル 1a 刻印 1b 作用面 1c 平面部 2 塗料槽(磁性塗料槽) 3 塗料(磁性塗料) 4 ドクタ−ブレ−ド 5 ポリエステルフィルム(ベ−スフィルム) 6 圧胴ロ−ル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料を周面の作用面に付着してベ−スフ
    ィルム上に塗布するグラビアロ−ルとこのグラビアロ−
    ルに対向圧接する圧胴ロ−ルとを備え、グラビアロ−ル
    と圧胴ロ−ル間に導入出するベ−スフィルム上に塗料を
    塗布するグラビア塗布装置において、グラビアロ−ル周
    面の全作用面に対して、この作用面に設けた各刻印間の
    平面部の面積占有率を20〜60%の範囲内にしたこと
    を特徴とするグラビア塗布装置
  2. 【請求項2】 グラビアロ−ルの周面に設けられた刻印
    が、多数の独立した同一形状の窪みを彫刻して形成され
    た刻印である請求項1記載のグラビア塗布装置
  3. 【請求項3】 グラビアロ−ルの周面に設けられた多数
    の独立した同一形状の窪みの容積量が、2cc/m2
    10cc/m2 の範囲内である請求項2記載のグラビア
    塗布装置
JP5321194A 1993-11-26 1993-11-26 グラビア塗布装置 Withdrawn JPH07144163A (ja)

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JP5321194A JPH07144163A (ja) 1993-11-26 1993-11-26 グラビア塗布装置

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JPH07144163A true JPH07144163A (ja) 1995-06-06

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ID=18129846

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009233499A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Jfe Steel Corp ロール塗布方法およびロール塗布装置
JP2009233497A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Jfe Steel Corp ロール塗布方法およびロール塗布装置
JP2015044135A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 東レ株式会社 コーティング方法およびコーティング装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009233499A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Jfe Steel Corp ロール塗布方法およびロール塗布装置
JP2009233497A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Jfe Steel Corp ロール塗布方法およびロール塗布装置
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010130