JPH0714347Y2 - 接着アンカー用樹脂カプセル - Google Patents

接着アンカー用樹脂カプセル

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JPH0714347Y2
JPH0714347Y2 JP1153190U JP1153190U JPH0714347Y2 JP H0714347 Y2 JPH0714347 Y2 JP H0714347Y2 JP 1153190 U JP1153190 U JP 1153190U JP 1153190 U JP1153190 U JP 1153190U JP H0714347 Y2 JPH0714347 Y2 JP H0714347Y2
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JP
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resin
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capsule
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anchor
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JP1153190U
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JPH03103233U (ja
Inventor
三千夫 木村
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日本デコラックス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、接着アンカー用固着剤の樹脂カプセルに関す
るものである。更に詳しくは、カプセル容器内に樹脂と
ホワイトカーボンの混合物を収容し、その容器の外側に
硬化剤成分を付着させた打込み式の接着アンカー用樹脂
カプセルに関するものである。
〔従来の技術〕
従来の接着アンカー用樹脂カプセルとしては、容器に樹
脂と硬化剤さらに骨材あるいは充填剤を定量分離して収
容した樹脂カプセルが一般的であり、アンカーボルトに
回転、打撃を与えて埋め込むことにより、固着剤が混合
され接着剤が硬化し固着するものが知られている。
骨材が充填されたカプセルでは、骨材として天然石ある
いは人工石などが使用され、またこれに使用される樹脂
は、20℃で5000cps以下の粘度が一般的であり、また、
骨材を用いず、代わりに樹脂に充填材を加えて粘度を上
げたものでは、粉末炭酸カルシウム等の充填材を用いた
高粘度、高比重のものが知られている。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来のアンカーボルトに打撃、回転を与えて埋め込む方
式の樹脂カプセルでは、カプセル中の固い骨材をも破砕
しながら打込んでいくが、打込み方式の樹脂カプセルで
はアンカーボルトをハンマー等でかるく叩いて打込む方
式のため、容器は簡単に壊れ、骨材成分がないかあるい
はわずかしか入っていなく、しかも上向き施工において
も接着剤の流出が起きないように樹脂の粘性を調整して
あることが望まれる。
しかし、骨材6をいれないとカプセル内容物はほとんど
樹脂成分となり、一般的に用いられる20℃で5000cps以
下の樹脂では、アンカーを横方向あるいは天井方向に施
工した場合は樹脂の粘性が低いため施工後経持的に充填
された接着剤の孔外への流出が起きるといった問題があ
り、それらの改善が望まれる。第2図は、一般的な回転
・打撃方式の接着アンカーに用いる樹脂カプセルの代表
的な形状である。ここで、5はガラス容器、3は硬化剤
成分、6は骨材を示す。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題点を解決し、本考案の目的を達成するため、本
考案に係る接着アンカー用樹脂カプセルは、次のように
構成したことを特徴とする。
すなわち、接着剤を収容するカプセル容器は、筒状ガラ
ス管の数箇所にしぼり部分を有する形状であり、さら
に、容器に収容される樹脂成分は、砂、石等の骨材を含
まず、樹脂100部に対しホワイトカーボン(超微粒子ケ
イ酸)を5〜25重量部混合して粘度が調整されており、
さらに、硬化剤成分は当該容器の外周部に層を形成して
付着されていることを特徴としている。第1図に、本考
案の実施例の代表的な打込み方式の接着アンカーに用い
る樹脂カプセルの形状を示す。ここで、1はしぼり加工
を施したカプセル容器、2は特定の配合による高粘性の
主剤成分、3は硬化剤成分、4は硬化促進剤および粉末
骨材入シールキャップを示す。
つまり、カプセル容器は筒状ガラス管であり、管の数箇
所にしぼり部分を有する形状であり、このしぼり部分の
ひずみにより、アンカーボルトをハンマー等でかるく叩
き込む時の、比較的小さな衝撃力で簡単に細かく破砕さ
れることを特徴としている。一方、一般的な筒状の容器
では小さな打撃力だけではなかなか細かく割れることが
なく、大きな力を要し、また、大きな破片が接着部に残
り付着力を低下させることになる。しぼりの大きさ、
数、ピッチはアンカーの径、カプセル長さで適宜決めれ
ばよいが、しぼりのしぼり込み深さは容器径1/4〜1/1
0、ピッチは容器径の1〜2倍の範囲がよい。
さらに、容器に収容される樹脂成分は、砂、石等の骨材
を含まず、樹脂100部に対しホワイトカーボンを5〜25
重量部混合して粘度が調整されていることを特徴として
いる。これは、上向き施工時にも樹脂の流出がないよう
に樹脂の流動性を小さくするためのものである。使用で
きる樹脂としては熱硬化性樹脂の不飽和ポリエステル樹
脂、エボキシアクリレート樹脂等が一般的である。また
ここで用いるホワイトカーボンは平均粒子径が数μの超
微粒子含水けい酸(SiO2・nH2O)であって、一般的な充
填剤である炭酸カルシウムなどと比べ少量で流動性を小
さくすることができる。つまり少量の添加量で流動性を
小さくすることができるため、混合された樹脂混合物の
抵抗が樹脂単体に比べそれほど大きくならないことか
ら、アンカーボルトの挿入が簡単にでき、しかも、硬化
剤との混合性もよく、また、振動時に流動性がでること
から施工は簡単に、施工後はたれない性質がある。さら
に、硬化剤成分は当該容器の外周部に層を形成させるこ
とにより、細かく割れたガラス管が孔の全体に分散する
ことにより、ガラスに付着した硬化剤成分が樹脂成分と
混合され十分に硬化する。硬化剤成分としては硬化促進
剤である過酸化ベンゼンが一般的である。硬化剤成分の
ガラス表面への付着の方法としては、硬化剤成分と反応
しない種類の接着剤の溶液中に硬化剤成分を分散させ、
ガラスに塗り付けることにより接着させ層を形成させる
ことができる。硬化剤成分の容器外表面への付着量は0.
005〜0.05g/cm2の範囲で十分である。また、アンカーボ
ルトの径が16mm以上に太くなると、樹脂成分と硬化剤成
分の施工時の混合が、部分的に、特に穴口元部において
バラツキやすくなるが、第1図のシールキャップ4のよ
うに粉末の硬化剤成分と粉末の無機成分を混合して成型
したキャップを用い、キャップを穴口元になるようにカ
プセルを穴に挿入することで、穴口元部分の硬化剤量が
増し、樹脂成分の硬化のバラツキをなくすことができ
る。さらに、このキャップに使用される無機成分の量を
増やすことにより、カプセルの中の樹脂量の割合を低く
押さえることができる。
〔作用〕
本考案においては、破砕しやすい形状の容器に特定の高
粘性の主剤を収容し、硬化剤成分を容器の外周部に付着
させることにより、アンカーボルトをあらゆる方向に容
易にたたき込んで施工できるたたき込み式の接着アンカ
ー用樹脂カプセルを提供できる。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本考案をさらに具体的に説明する。
樹脂タイプおよびカプセル容器 主剤A:ビスフェノール系不飽和ポリエステル樹脂、20℃
の粘度1800cps 主剤B:樹脂Aに超微粒子粉末(平均粒子径5μ、水分5
%以下、SiO2分92%以上)のホワイトカーボンを5重量
%混合したもの。
主剤C:樹脂Aに超微粒子粉末(平均粒子径5μ、水分5
%以下、SiO2分92%以上)のホワイトカーボンを15重量
%混合したもの。
主剤D:樹脂Aに粉末の炭酸カルシウムを50重量%混合し
たもの。
容器A:形状が筒状であり、しぼり加工がないもの。
容器B:形状が筒状であり、しぼり加工があるもの(しぼ
りの加工深さは容器径の1/5ピッチは容器径の1.5倍の設
定)。
実施例1〜3、対照例1〜3 以上の主剤および容器を用いて本考案の実施例とその対
照例で比較を行った。
アンカーの固着力および樹脂成分のたれ状況 外径16.5mm、長さ100mmの容器AおよびBに主剤A,B,C,D
を充填し、硬化促進剤である過酸化ベンゼンは、アクリ
ル系の接着剤により約0.5g容器の外周部に付着させ、さ
らに硬化剤成分を20%含んだ1.0gの固型キャップを密封
し、アンカーボルトM16用の樹脂カプセルを作製した。
同様に外径13mm、長さ90mmの容器Cに主剤Cを充填し、
ガラス容器を溶融密封し、硬化剤成分を0.35g容器の外
周部に付着させアンカーボルトM12用の樹脂カプセルを
作製した。
実施例1〜3は本考案の樹脂カプセルであり、対照例1
〜3はその範囲外である。
次に、圧縮強度210kg/cm2のコンクリートの横面に穴径1
9mm、孔深さ100mmのM16用の穿孔を行い、その孔内に前
記樹脂カプセルをシール部が穴口元になるように挿入し
た後、寸切りのM16の全ねじボルトを1.5Kgハンマーにて
孔底までかるくたたき込んで施工を完了した。同様にM1
2のアンカーボルトは孔径15mm、孔深さ90mmで施工し
た。
20℃で1日硬化養生させたのち、横方向の施工による樹
脂のたれ状況を目視により観察し、つぎに、引抜き試験
機によりアンカーの最大固着力を測定した。その結果を
第1表に示す。
この試験の結果より、実施例1〜3とも横向き施工にお
ける樹脂成分のたれ(流失)はわずかであり、固着力も
使用ボルトの降伏耐力を十分に上回っている。一方、低
粘性の主剤を用いた対照例1では、固着部に充填された
樹脂の半分以上が穴の外へ流失しており、固着力も半分
以下となっている。また、対照例2の容器の形状でしぼ
り加工のないものでは、容器がよく破砕されておらず、
大きな破片が固着面に介在し、混合不良および強度低下
の原因となるほか、施工性も悪くなっている。また、炭
酸カルシウムで増粘した主剤を用いた対照例3では、高
粘性の割には樹脂たれが多少あり、また非常に施工しず
らく、樹脂自体の硬化もかなり不完全であり、固着力が
実施例1,2に比べ1/4程度ときわめて悪い。以上のように
本実施例1〜3のごとく構成された樹脂カプセルは、ア
ンカーの施工性、樹脂成分のたれ(流失)状況、さらに
アンカーの固着力において明らかに優れていることがわ
かる。
〔考案の効果〕
本考案における樹脂カプセルは、破砕しやすい形状の容
器に特定の高粘性の主剤を収容し、硬化剤成分を容器の
外周部に付着させることにより、アンカーボルトをあら
ゆる方向に容易にたたき込んで施工することができる効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例の代表的な打込み方式の接着
アンカーに用いる樹脂カプセルの形状である。 第2図は、一般的な回転・打撃方式の接着アンカーに用
いる樹脂カプセルの代表的な形状である。 1…しぼり加工を施したカプセル容器、2…特定の配合
による高粘性の主剤成分、3…硬化剤成分、4…硬化促
進剤および粉末骨材入シールキャップ、5…ガラス容
器、6…骨材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】数箇所にしぼり部分を有する筒状ガラス管
    からなるカプセル容器(1)と、当該カプセル容器内に
    収容された樹脂100重量部とホワイトカーボンを5〜25
    重量部との混合物からなる主剤成分(2)と、カプセル
    容器の外周部に層を形成して付着させた硬化剤成分
    (3)とからなることを特徴とする接着アンカー用樹脂
    カプセル。
JP1153190U 1990-02-09 1990-02-09 接着アンカー用樹脂カプセル Expired - Lifetime JPH0714347Y2 (ja)

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JPH03103233U JPH03103233U (ja) 1991-10-28
JPH0714347Y2 true JPH0714347Y2 (ja) 1995-04-05

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