JPS602316Y2 - ボルト固定に使用される固着剤 - Google Patents

ボルト固定に使用される固着剤

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JPS602316Y2
JPS602316Y2 JP9509479U JP9509479U JPS602316Y2 JP S602316 Y2 JPS602316 Y2 JP S602316Y2 JP 9509479 U JP9509479 U JP 9509479U JP 9509479 U JP9509479 U JP 9509479U JP S602316 Y2 JPS602316 Y2 JP S602316Y2
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JP
Japan
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coating layer
resin
curing agent
agent
viscous liquid
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JP9509479U
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JPS5613200U (ja
Inventor
淳二 橋本
信彰 佐久間
Original Assignee
旭化成株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はボルト固定に使用される固着剤に関するもの
である。
従来、樹脂又は樹脂と充填剤の混合物と硬化剤とを別々
に同一容器内に収容したボルト固定用固着剤をコンクリ
ート、岩盤その他の母材に設けられた穿孔内に挿入し、
次いでアンカーボルトをその孔の中に挿入し、アンカー
ボルトの回転及び衝撃によりボルト固定用固着剤を破壊
して内容物を攪拌混合し、次いで樹脂と硬化剤との硬化
反応によりアンカーボルトを穿孔内に固定する方法は一
般に公知である。
このようなボルト固定用固着剤としては例えばガラス管
内に樹脂と充填剤(石骨材)の混合物を充填し、更に硬
化剤を封入したガラス管を充填したものが知られている
この場合、硬化剤を収容するガラス管の内径は一般に小
さく従ってガラス管内に硬化剤を充填しにくい。
更には、硬化剤をガラス管に封入して収容するために価
格が高価になる等の問題があった。
また、他の例として、プラスチックフィルムチューブの
中に稀釈剤と結合剤と過酸化物例えば過酸化ベンゾイル
とを圧縮成型してなる硬化剤と、樹脂及び充填剤との混
合物を収容したものが知られている。
この場合、前記の硬化剤に接している樹脂が重合するこ
とに基づいて、この硬化剤と樹脂及び充填剤との混合物
との間の界面の処で1枚の境界膜層が形成され、こうし
て樹脂と硬化剤とが隔離された状態に保たれる。
しかしながら、硬化剤の作用による樹脂の重合の進行は
完全に除かれないので、この種のボルト固定用固着剤の
貯蔵寿命は比較的短いという問題があった。
更に該硬化剤は、無機物系結合剤により成型されている
ため、硬化剤の強度は比較的弱く、このようなボルト固
定用固着剤の取扱い時や輸送時に硬化剤が折れてしまい
取扱いに不便を生じるという問題があった。
この考案は上記に鑑みなされたものであり、粘性液体樹
脂と粘性液体樹脂に混入される粒状石骨材と、有機結合
剤と稀釈剤及び過酸化物とが棒状に成型され、かつ該棒
状成型物の全表面にわたって樹脂被膜層を有してなる硬
化剤とを円筒状のガラス管に収容して、ガラス管の口元
部にキャップを設けて密封してなるボルト固定に使用さ
れる固着剤を提供するものである。
この考案のボルト固定に使用される固着剤は第1図、第
2図及び第3図、第4図によって具体的に説明される。
第1図及び第3図はこの考案の一実施態様を示す断面図
であり、第2図及び第4図はそれぞれ第1図のA−A’
横断平面図及び第3図の13−B’横断平面図である。
第1図においては、粘性液体樹脂1と粒状石骨材2は被
膜層付き硬化剤7と共に円筒状のガラス管3内に収容さ
れ、円筒状のガラス管3の口元部はキャップ4で密封さ
れている。
。被膜層付き硬化剤7は棒状に成型された硬化剤5と硬
化剤の全表面にわたって形成される被膜層6からなるも
のである。
棒状に成型された硬化剤5は第2図イ及び口に示すよう
に、円柱状又は四角柱状に成型される。
第2図イにおいて8は円柱状;に成型された硬化剤であ
り、第2図口において9は四角柱状に成型された硬化剤
である。
また、第3図においては、粘性液体樹脂1と粒状石膏材
2は第1の被膜層と第2の被膜層を有する被膜層付き硬
化剤12と共に円筒状のガラス管弓3内に収容され、円
筒状のガラス管3の口元部はキャップ4で密封されてい
る。
第1の被膜層と第2の被膜層を有する被膜層付き硬化剤
12は棒状に成型された硬化剤5と硬化剤の全表面にわ
たつて形成される第1の被膜層10と更に第1の被膜層
の全表面にわたって形成される第2の被膜層11からな
るものである。
棒状に成型された硬化剤5は第4図イ及び口に示すよう
に、円柱状又は四°角柱状に成形される。
第4図イにおいて13は円柱状に成型された硬化剤であ
り、第4図口において14は四角柱状に成型された硬化
剤である。
硬化剤5は過酸化ベンゾイル等の過酸化物と炭酸カルシ
ウム、硫酸カルシウム、ケイ酸塩等の稀り粗剤及びアク
リル酸エステルとスチレンの乳化重合物等の有機物系結
合剤とからなるものであって過酸化物、稀釈剤及び結合
剤とが均一に混合され、かつ過酸化物と稀釈剤とは有機
物系結合剤の作用により強固に結合されている。
1 第1図及び第2図イ9口において、硬化剤5の全表
面にわたって形成される被膜層6は、粘性液体樹脂及び
硬化剤と非反応性の樹脂被膜層からなるものであり、ポ
リビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル
、酢酸繊維素等が使用される。
又、第3図及び第4図イ9口において、硬化剤5の全表
面にわたって形成される第1の被膜層10は、溶媒に可
溶でありかつ溶媒を除去することにより得られる樹脂組
成物からなるものであって、硬化剤及び第2の被膜層と
非反応性の樹脂被膜層であり、ポリビニルアルコール、
ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、酢酸繊維素等が使用
される。
更に、第1の被膜層10の全表面にわたって形成される
第2の被膜層11は熱硬化性樹脂からなるものであって
、第1の被膜層及び粘性液体樹脂と非反応性の硬質樹脂
被膜層であり、不飽和ポリエステル樹脂及びエポキシ樹
脂等が使用される。
上記の如き被膜層を有する硬化剤は、まず過酸化物及び
稀釈剤に結合剤を加えて混合し、棒状に成型・固化させ
たものに被膜層を形成することにより得られる。
被膜層6又は第1の被膜層10はポリビニルアルコール
、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、酢酸繊維素のいず
れかを含有する溶液中に予め棒状に成型された硬化剤5
を浸漬させ、その後溶媒を除去することにより樹脂被膜
層が得られる。
更に第1の被膜層10の全表面にわたって形成される第
2の被膜層11は、液状の不飽和ポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂等に適当な硬化剤を加えたものを第1の被膜
層10の全表面にわたって塗布するか、あるいは第1の
被膜層10を有する硬化剤を浸漬させ、次いで重合・硬
化反応により硬質樹脂からなる第2の被膜層11を形成
することりより得られる。
ここにおいて、第1の被膜層10は、例えば棒状に成型
された硬化剤5の表面上に直接第2の被膜層を形成した
場合、第2の被膜層の重合・硬化中に第2の被膜層が硬
化剤と反応するのを未然に防止するために形成されるも
のである。
粘性液体樹脂1としては、不飽和ポリエステル樹脂が好
適であり、硬化剤として過酸化ベンゾイル、硬化促進剤
としてジメチルアニリンが使用される。
その他エポキシ樹脂も使用でき、硬化剤としてアミン系
硬化剤、有機酸無水物系硬化剤が使用される。
又、円筒状のガラス管6の口元部に設けられるキャップ
7はゴムあるいはプラスチックから成るもので、ガラス
管内の内容物の濡出を防止するために、円筒状のガラス
管3の口元部に密着して取り付けられる。
上記の如く構成されたボルト固定に使用される固着剤は
、第1図及び第3図から明らかなように硬化剤5と粘性
液体樹脂1との間に硬化剤及び粘性液体樹脂と非反応性
の被膜層6、あるいは硬化剤及び第2の被膜層と非反応
性の第1の被膜層10更には第1の被膜層及び粘性液体
樹脂と非反応性の第2の被膜層11が硬化剤5の全表面
にわたって形成されているので粘性液体樹脂1と硬化剤
5とが直接に接触することはなく、かつ使用前に粘性液
体樹脂1と硬化剤5とが反応して使用できなくなるおそ
れもない。
また、硬化剤5は有機物系結合剤により過酸化物と稀釈
剤とが強固に結合されており、更に加えて該硬化剤5の
全表面にわたって樹脂被膜層を設けているために可トウ
性を有し、かつ硬化剤の強度が増大している。
従って、硬化剤の製造時における取扱い更にほこの考案
によるボルト固定に使用される固着剤の輸送時に硬化剤
が折れて取扱いに不便を生じることはない。
さらに、被膜層付き硬化剤も予め棒状に成型された硬化
剤5の全表面に被膜層を形成させるだけでよく製造方法
も簡単であり連続かつ大量に生・産することができる。
更に、硬質樹脂からなる第2の被膜層はボルト打込み時
の回転・衝撃により小片に破壊されるので骨材としても
有効に利用できる。
また、従来のようにガラス管の中に硬化剤を充填し、更
に火気によりガラス管を封管したものとは異なり、硬化
剤の製造時に火気を使用することは全くないので、火気
により硬化剤が変性をきたすおそれはない。
かつ、従来のものと異なって高価なガラス管に硬化剤を
封入する必要は全くないので、安価にボルト固定に使用
される硬化剤を提供することができる。
更に、従来のようにガラス管中に過酸化ベンゾイル等の
過酸化物と稀釈剤との混合物を封入してなる硬化剤は単
に過酸化物と稀釈剤とを混合した粉末状のものであり、
従ってボルト固定用固着剤の輸送又は取扱い時の振動・
衝撃等によって過酸化物と稀釈剤とが分離し、アンカー
ボルト打込み時にボルト固定用固着剤としての機能を充
分に果しえないおそれがあった。
これに対して、この考案に使用される硬化剤は稀釈剤中
に過酸化物が均一に分散し、かつ結合剤により固形状に
成型されているので、ボルト固定用固着剤の輸送又は取
扱い時に過酸化物と稀釈剤とが分離するおそれは全くな
く、ボルト固定用固着剤に使用される硬化剤としての機
能を充分果し得る等幾多の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第3図はこの考案によるボルト固定に使用さ
れる固着剤の一実施態様を示す断面図、第2図は第1図
のA−A’横断平面図、第4図は第3図のB−B’横断
平面図である。 第1図及び第2図において、1は粘性液体樹脂、2は粒
状石骨材、3は円筒状のガラス管、4はキャップ、5は
棒状に成型された硬化剤、6は被膜層、7は被膜層付き
硬化剤、8は円柱状に成型された硬化剤、9は四角柱状
に成型された硬化剤である。 第3図及び第4図において、10は第1の被膜層、11
は第2の被膜層、12は第1の被膜層と第2の被膜層を
有する被膜層付き硬化剤、13は円柱状に成型された硬
化剤、14は四角柱状に成型された硬化剤である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 粘性液体樹脂と粘性液体樹脂に混入される粒状石骨
    材と、有機結合剤と稠釈剤及び過酸化物とが棒状に成型
    されかつ該棒状成形物の全表面にわたって樹脂被膜層を
    有してなる硬化剤とを円筒状のガラス管に収容して、ガ
    ラス管の口元部にキャップを設けて密封してなるボルト
    固定に使用される固着剤。 2 硬化剤の全表面にわたって形成される樹脂被膜層が
    粘性液体樹脂及び硬化剤と非反応性の樹脂被膜層からな
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載のボルト固定に使
    用される固着剤。 3 粘性液体樹脂及び硬化剤と非反応性の樹脂被膜層が
    、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビ
    ニル、酢酸繊維素のいずれかからなる実用新案登録請求
    の範囲第2項記載のボルト固定に使用される固着剤。 4 硬化剤の全表面にわたって形成される樹脂被膜層が
    第1の被膜層と第2の被膜層からなり、第1の被膜層は
    溶媒に可溶であり、かつ溶媒を除去することにより得ら
    れる樹脂組成物からなるものであって、硬化剤及び第2
    の被膜層と非反応性の樹脂被膜層であり、第2の被膜層
    は熱硬化性樹脂からなるものであって、第1の被膜層及
    び粘性液体樹脂と非反応性の硬質樹脂被膜層である実用
    新案登録請求の範囲第1項記載のボルト固定に使用され
    る固着剤。 5 第1の被膜層がポリビニルアルコール、ポリ塩化ビ
    ニル、ポリ酢酸ビニル、酢酸繊維素のいずれかからなり
    、第2の被膜層が不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹
    脂のいずれかからなる実用新案登録請求の範囲第4項記
    載のボルト固定に使用される固着剤。
JP9509479U 1979-07-12 1979-07-12 ボルト固定に使用される固着剤 Expired JPS602316Y2 (ja)

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JPS5613200U JPS5613200U (ja) 1981-02-04
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