JP2846417B2 - 成形体の製法およびそれに用いる面状シール材 - Google Patents

成形体の製法およびそれに用いる面状シール材

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、コンクリート等を成形する際に用いる型枠
の隙間から水およびセメントモルタル等が漏れるのを防
止して成形体を製造する方法およびそれに用い面状シー
ル材に関するものである。
〔従来の技術〕
コンクリート板は、通常、型枠内にセメントモルタル
を流し込み、養生させることにより作製される。このと
き、例えば、第3図に示すように、鋼製型枠1,2の継ぎ
目に隙間3が形成される場合がある。このように、隙間
3が形成されると、この隙間3からセメントモルタルが
外部に流出してしまうため、従来から上記隙間3にシリ
コン等のコーキング材4を充填注入容器5で注入してシ
ールすることにより流動物の漏洩を防止している。ま
た、近年、表面に様々な凹凸模様が形成されたコンクリ
ート板の需要が高まつているが、このような模様付コン
クリート板は、例えば、第4図に示すように、台6上に
表面に所定の凹凸模様が形成されたゴム型枠7を設置し
た後、上記と同様セメントモルタルをゴム型枠7上に流
し込むことにより製造される。このとき、上記ゴム型枠
7において、図示のように、ゴム型枠7の継ぎ目に隙間
8が生じる場合がある。このように、上記ゴム型枠7間
に隙間8が生じると、コンクリート板表面に連続した凹
凸模様が形成されなくなる。このため、この隙間8内に
エポキシ樹脂系接着剤9を充填して隙間8を埋めること
が行われている。さらに、第5図に示すように、型枠10
の継ぎ目に非常に大きな隙間11が形成されると、この隙
間11内にスポンジ12を埋設したりすることが行われてい
る。図において、13は補強材である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記に例示した隙間のシール方法で
は、例えば、シリコン等のコーキング材やエポキシ樹脂
系接着剤は粘性が高いため隙間に充填するのに、時間を
要し作業性が悪いという問題を有している。また、上記
隙間充填材料ならびにスポンジを用いても、隙間が非常
に微細な場合、完全に隙間をシールできないのが実情で
ある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、シ
ールに対する作業性の向上を図るとともに微細な隙間に
際しても簡単に充填してシールしうるようにすることを
その目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明は、型枠の継ぎ目
に、水膨張性粒子を主成分とする水膨張性材料粉末が片
面に付着され、他面が粘着面に形成された面状シール材
を接着し、その状態で水分含有成形用材料を型枠内に注
入し製造する成形体の製法を第1の要旨とし、水膨張性
粒子を主成分とする水膨張性材料粉末が片面に付着さ
れ、他面が粘着面に形成されている面状シール材を第2
の要旨とする。
〔作用〕
すなわち、本発明は、水膨張性材料粉末を片面に付着
した面状シール材を型枠の継ぎ目に接着し、その状態で
水分含有成形用材料を型枠内に注入して成形体を製造す
るものである。このため、非常に微細な隙間も完全に充
填しシールすることができる。さらに、上記面状シール
材は、従来のようなコーキング材やエポキシ樹脂系接着
剤等のように高粘性を有するものではないため、素早く
隙間に充填することができ作業性が向上する。
なお、ここで、主成分とするとは、全体が主成分の水
膨張性材料粉末のみからなる場合も含める趣旨である。
つぎに、本発明を詳細に説明する。
本発明の面状シール材に用いられる水膨張性材料粉末
は、水膨張性粒子を主成分として用いて得られるもので
あり、粉体状物である。
上記水膨張性粒子としては、水分を吸収することによ
り体積が膨張する粉体状のものであれば特に限定するも
のではなく、例えば住友化学社製のスミカゲル等のよう
な高吸水性樹脂等が好適にあげられる。上記スミカゲル
に代表される高吸水性樹脂は、通常、水分を吸収するこ
とにより体積が初期の10〜20倍に膨張する。
さらに、上記主成分の水膨張性粒子以外に必要に応じ
て、小麦粉等の増量材が適宜用いられる。
そして、上記水膨張性粒子と増量材を用いる場合、水
膨張性粒子(X)と増量材(Y)との配合割合は、重量
基準で、X:Y=1:3〜1:7の範囲内に設定する必要があ
る。さらに、シールしようとする隙間の大きさにより、
両者の配合割合を上記範囲内で適宜に変えることができ
る。例えば、上記水膨張性粒子が水分吸収により体積が
10倍に増加するものを用いる場合、隙間が1mm以下のも
のであればX:Y=1:7程度の配合割合に設定するのが好適
である。そして、隙間が2mm以上のものであればX:Y=1:
3程度の配合割合に設定するのが好適である。
本発明の面状シール材は、例えばつぎのようにして製
造することができる。すなわち、まず、上記水膨張性粒
子と増量材を適宜の配合割合で配合し、混合機等で攪拌
混合することにより水膨張性材料粉末を作製する。そし
て、上記水膨張性材料粉末を用いて、第1図に示すよう
に、両面粘着テープの粘着層18の片面に上記水膨張性材
料粉末15をむらなく付着させることにより面状シール材
16を製造することができる。図において、17は剥離紙で
ある。
本発明の成形体の製造は、上記面状シール材16を用い
て例えばつぎのようにして行われる。すなわち、台20上
に第2図に示すようなプレストレストコンクリート板
(PC板)成形用型枠の作製に先立つて、予め鋼製型枠2
1,22間(A点)、鋼製型枠22とゴム型枠23間(B点)、
ゴム型枠23,24間(C点)、アルミサツシ25と押さえ枠2
6間(D点)のいずれか一方の壁面に上記面状シール材1
6の剥離紙17を剥離し、面状シール材16を貼付する。そ
して、台20上に上記鋼製型枠21,22、ゴム型枠23,24、ア
ルミサツシ25および押さえ枠26を所定の位置に設置す
る。この際、上記面状シール材16の貼付場所は、上記A
点では鋼製型枠21面、B点では鋼製型枠22面、C点では
ゴム型枠23面、D点ではアルミサツシ25面側とする。つ
ぎに、セメントモルタルの漏れを防止するため、セメン
トモルタル注入に先立つて、型枠内に蒸気を吹き込み上
記各面状シート材の水膨張性材料粉末を膨張させる。つ
いで、上記型枠内にセメントモルタルを注入しつづいて
養生することによりPC板を製造することができる。
このように、面状シール材を用いての成形体の製法で
は、まず型枠間に形成される隙間の型枠側壁に面状シー
ト材が設けられる。そして、型枠内にセメントモルタル
を流し込むことにより、セメントモルタル中の水分をシ
ール材中の膨張材が吸収して膨張し、隙間を完全に埋め
てしまう。このため、非常に微細な隙間であつてもシー
ルが可能であり、シール作業が容易となる。
また、上記成形体の製法において、隙間の生じた型枠
間に面状シール材を設置する場合、上記隙間の大きさが
大きい場合(例えば2mm以上)は、型枠の片面のみでな
く両面に面状シール材を貼付すると一層効果的である。
さらに、上記成形体の製造において、セメントモルタ
ルの注入に先立つて型枠内に蒸気を吹き込み面状シール
材の水膨張性材料粉末を膨張させているが、必ずしも蒸
気を吹き込む必要はなくセメントモルタルを注入してセ
メントモルタル中の水分により水膨張性材料粉末を膨張
させるだけで充分に隙間をシールすることができる。
なお、上記シール方法では、粉体状のシール材を両面
粘着テープの片面に付着させて用いているが、これに限
定するものではなく、例えば、シール材を少量の水糊と
混合してパテ状にし、これを隙間に注入するようにして
もよい。また、両面粘着テープの粘着材中に、上記シー
ル材を混入させてもよい。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明は、水膨張性粒子を主成分とす
る水膨張性材料粉末を片面に付着させた面状シール材を
用い、これを型枠の継ぎ目に接着し、その状態で水分含
有成形用材料を型枠内に注入し成形体を製造するもので
ある。このため、非常に微細な隙間(例えば1mm以下)
も完全に充填しシールすることができる。さらに、従来
のようなコーキング材やエポキシ樹脂系接着剤等のよう
に高粘度を有するものではないため、素早く隙間に充填
することができ作業性の向上が図られる。
つぎに、本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。
まず、実施例に先立つて水膨張性材料粉末A,Bを作製
した。
〔水膨張性材料粉末A〕
水膨張性粒子としてスミカゲル(住友化学社製)を50
g、増量材として小麦粉を150g配合し混合機で混合する
ことにより水膨張性材料粉末Aを得た。
〔水膨張性材料粉末B〕
水膨張性粒子としてスミカゲル(住友化学社製)を25
g、増量材として小麦粉を175g配合し混合機で混合する
ことにより水膨張性材料粉末Bを得た。
〔実施例1,2〕 上記水膨張性材料粉末A,Bを用いて、第1図に示すよ
うに、両面粘着テープの粘着層18の片面に上記水膨張性
材料粉末15A,Bをむらなく付着させることにより2種類
の面状シール材16を作製した。
つぎに、上記2種類の面状シール材16を用いてPC板を
下記のようにして作製した。すなわち、台20上に第2図
に示すようなPC板成形用型枠の作製に先立つて鋼製型枠
21,22間〈A点(0.5mm)〉、鋼製型枠22とゴム型枠23間
〈B点(1.0mm)〉、ゴム型枠23,24間〈C点(2.0m
m)〉、アルミサツシ25と押さえ枠26間〈D点(0.5m
m)〉のいずれか一方の壁面に、上記面状シール材16の
剥離紙17を剥離し面状シート材16を貼付した。そして、
台20上に上記鋼製型枠21,22、ゴム型枠23,24、アルミサ
ツシ25および押さえ枠26を所定の位置に設置した。この
際、上記面状シール材16の貼付場所は、上記A点では鋼
製型枠21面、B点では鋼製型枠22面、C点ではゴム型枠
23面、D点ではアルミサツシ25面側とした。つぎに、セ
メントモルタルの漏れを防止するため、型枠内へのセメ
ントモルタル注入に先立つて、型枠内に蒸気を吹き込み
上記各面状テープの水膨張性材料粉末を膨張させた。つ
いで、上記型枠内にセメントモルタルを注入しつづいて
養生することによりPC板を製造した。
上記実施例におけるPC板の製造において、型枠の継ぎ
目からのセメントモルタルの漏れは完全に防止すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の面状シール材を示す斜視図、第2図は
面状シール材が接着されたPC板成形用型枠の一例を示す
断面図、第3図は従来の鋼製型枠間に形成された隙間の
シール方法を示す説明図、第4図はゴム型枠間の隙間を
シールした状態を示す説明図、第5図は従来の他のシー
ル方法を示す説明図である。 15……水膨張性材料粉末、16……面状シール材、17……
剥離紙、18……粘着層

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型枠の継ぎ目に、水膨張性粒子を主成分と
    する水膨張性材料粉末が片面に付着され、他面が粘着面
    に形成された面状シール材を接着し、その状態で水分含
    有成形用材料を型枠内に注入し製造することを特徴とす
    る成形体の製法。
  2. 【請求項2】水分含有成形用材料の注入に先立つて、水
    分を型枠内に付与する請求項(1)記載の成形体の製
    法。
  3. 【請求項3】水膨張性粒子を主成分とする水膨張性材料
    粉末が片面に付着され、他面が粘着面に形成されている
    ことを特徴とする面状シール材。
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