JPH0714341A - データカートリッジ - Google Patents

データカートリッジ

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JPH0714341A
JPH0714341A JP5153940A JP15394093A JPH0714341A JP H0714341 A JPH0714341 A JP H0714341A JP 5153940 A JP5153940 A JP 5153940A JP 15394093 A JP15394093 A JP 15394093A JP H0714341 A JPH0714341 A JP H0714341A
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JP
Japan
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cartridge
magnetic tape
base plate
data cartridge
recording
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JP5153940A
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English (en)
Inventor
Kazuo Sasaki
一雄 佐々木
Osamu Koizumi
治 小泉
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 幅広の磁気テープを使用したデータカートリ
ッジが、小幅の磁気テープを使用している現行のデータ
カートリッジ用に開発された、現行の記録再生装置に使
用されるのを防止する。 【構成】 ベース板2および上カバー3によって構成さ
れたカートリッジケース1と、該カートリッジケース1
内に走行可能に取付けられた磁気テープと、該磁気テー
プを走行させる駆動ベルトとを備え、上記磁気テープの
幅をデータカートリッジの磁気テープの幅よりも幅広に
形成したデータカートリッジにおいて、上記ベース板2
に、上記基準となるデータカートリッジ用の記録再生装
置のカートリッジ前後位置規制部に当接して、上記上カ
バー3のスイッチ押圧面3dを、上記記録再生装置のカ
ートリッジ・イン・スイッチに対して、非押圧状態に保
つ前後方向の幅広部41を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばCPUのデータ
を高密度記録(バックアップメモリ)するのに最適なデ
ータカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、CPUのデータを高密度記録
するデータカートリッジとして、例えば、特公昭52−
14976号公報が知られている。
【0003】従来のこの種のデータカートリッジ(以
下、第1のデータカートリッジと記載する)C1は、図
9〜図12に示すように、カートリッジケース1が下ハ
ーフであるアルミニウム板等からなるベース板2上に透
光性を有する合成樹脂によって成形された上ハーフであ
る薄型箱状の上カバー3をねじ止め等することによって
形成されている。そして、ベース板2上には合成樹脂に
よって成形された左右一対の上下フランジ付のテープリ
ール4,4が回転自在に枢支され、これら左右一対のテ
ープリール4,4には磁気テープ5が巻回されている。
この磁気テープ5はベース板2に取り付けられた3つの
フランジ付テープガイド6…6によってガイドされて上
カバー3の前面壁3aの内側に沿って掛け渡されてい
る。また、ベース板2上の前端縁2aのほぼ中央部と、
後端縁2b側の左右両コーナー部とに合成樹脂によって
成形された駆動ローラ7と左右一対のコーナーローラ
8,8が回転自在に枢支されている。そして、これら駆
動ローラ7と左右一対のコーナーローラ8,8との間に
ゴムベルト等にて形成された弾性を有する駆動ベルト9
が強いテンションでほぼT形状に巻き掛けられている。
そして、この駆動ベルト9の駆動ローラ7と両コーナー
ローラ8,8との間の左右一対の駆動部9a,9aが両
テープリール4,4に巻回されている磁気テープ5の左
右一対のテープ巻装部5a,5aの外周に圧接されてい
る。
【0004】なお、左右一対のテープリール4,4及び
3つのローラ7、8,8はベース板2上に圧入等により
垂直に植設された合計5つの金属等の支軸10…10の
外周に回転自在に枢支されている。そして、磁気テープ
5の走行路の内側にはテープエンドの光検出用ミラー1
2が取り付けられている。
【0005】そして、上カバー3の左右両側壁3b,3
bの外面には前面壁3aから平行に切り込まれた左右一
対の溝状部13,13が平行に形成されている。ベース
板2の左右両端部2c,2cの前端側の上記溝状部1
3,13内に対応する位置には左右一対の位置決め用切
欠き14,14が形成されている。
【0006】また、上カバー3には、ベース板2の前端
縁2a側で駆動ローラ7の一側部に、そのベース板2と
上カバー3の天井壁3cとに跨がるようにしてほぼ台形
状に切欠かれたヘッド挿入穴15が形成されていて、こ
のヘッド挿入穴15を開閉する開閉扉16がベース板2
と上カバー3の天井壁3cとの間に支点軸17を介して
回転自在に取り付けられている。
【0007】また、駆動ローラ7は、駆動ベルト9が巻
付けられる小径ローラ部7aの上部に大径ローラ部7b
が一体成形されていて、その大径ローラ部7bの前側が
上カバー3の前面壁3aに形成されたローラ挿入穴18
内に露出されている。
【0008】そして、この種の第1のデータカートリッ
ジC1を記録、再生する記録再生装置としては、図10
に示すように、第1のデータカートリッジC1を前面1
a側から矢印a方向に挿入する前面挿入タイプの記録再
生装置D1が広く用いられている。
【0009】この前面挿入タイプの記録再生装置D1
は、フロントパネル22に形成されたカートリッジ挿入
口23内にカートリッジ挿入部(空間)24が水平に形
成されていて、その左右両側壁24a,24aには、左
右一対のベース板挿入溝25a,25aと、これら挿入
溝25a,25a上に位置する固定ブロック部25b,
25bが水平で平行に形成されている。そして、上記左
右一対の両ベース板挿入溝25a,25aのカートリッ
ジ挿入方向である矢印a方向側の奥端部に、図12に示
したように、左右一対のカートリッジ前後位置規制部2
6,26が左右両側壁24a,24aと一体に形成され
ている。また、左右一対のベース板挿入溝25a,25
aの下向きの上側面の合計3箇所に下向きの凸部で形成
された3つのカートリッジ上下位置規制部27…27が
一体成形されている。そして、左右一対のベース板挿入
溝25a,25aの左右一対のカートリッジ前後位置規
制部26,26の近傍位置に左右一対のカートリッジ位
置決めローラ28,28が取り付けられている。
【0010】なお、これら左右一対のカートリッジ位置
決めローラ28,28は、左右両側壁24a,24aに
形成された左右一対の切欠き29,29内に配置されて
いる。そして、左右一対のベース板挿入溝25a,25
aと平行な左右一対の板バネ30,30の一端が左右両
側壁24a,24aの下面に固着されていて、これら左
右一対の板バネ30,30の他端に左右一対のカートリ
ッジ位置決めローラ28,28が回転自在に枢支されて
いる。そして、これら左右一対の板バネ30,30によ
って、左右一対のカートリッジ位置決めローラ28,2
8が上方である矢印b方向に移動付勢されている。な
お、カートリッジ挿入部24の底面壁24bの中央部で
カートリッジ挿入口23側に偏位された位置に、カート
リッジ1を矢印b方向に移動付勢する板バネ31が取り
付けられている。
【0011】そして、図11〜図13に示すように、第
1のデータカートリッジC1のベース板2の前端縁2a
を前向けである矢印a方向に向けて、第1のデータカー
トリッジC1を記録再生装置D1のカートリッジ挿入口
23からカートリッジ挿入部24内に矢印a方向から挿
入する。
【0012】この際、ベース板2の左右両端部2cを左
右一対のベース板挿入溝25a,25a内に矢印a方向
から挿入するようにして、そのベース板2を中央部の板
バネ31上に挿入するが、その挿入開始の直前に、開閉
扉16の遊端部16aが一方の側壁24aに当接され
て、この、開閉扉16が図11に1点鎖線で示すように
支点軸17を中心に捩りコイルばねに抗して矢印c方向
に開扉される。
【0013】そして、図12及び図13に示すように、
第1のデータカートリッジC1がカートリッジ挿入部2
4内に矢印a方向から完全に挿入された時に、第1のデ
ータカートリッジC1の高精度の位置決めが行われる。
【0014】即ち、図13の(A)に示したように、ま
ず、ベース板2の前端縁2aの左右両端が左右一対のカ
ートリッジ前後位置規制部26,26に矢印a方向から
当接されて、データカートリッジC1の挿入が停止され
るのとほぼ同時に、左右一対のカートリッジ位置決めロ
ーラ28,28が左右一対の板バネ30,30によって
ベース板2の左右一対の位置決め用切欠き14,14内
に下方から矢印b方向に係合される。そして、これら左
右一対のカートリッジ位置決めローラ28,28が左右
一対の位置決め用切欠き14,14の前端14aを斜め
前方上方である矢印d方向に押圧する。
【0015】この結果、左右一対の位置決めローラ2
8,28及び中央部の板バネ31によって、第1のデー
タカートリッジC1全体がカートリッジ挿入部24内で
矢印a,b方向の両方向に移動付勢されて、ベース板2
の前端縁2aが左右一対のカートリッジ前後位置規制部
26,26に矢印a方向から弾性的に押圧されると同時
に、ベース板2の左右両端2c,2cが3つのカートリ
ッジ上下位置規制部27…27に矢印b方向から弾性的
に押圧されて、第1のデータカートリッジC1がカート
リッジ挿入部24内に高精度に位置決めされる。そし
て、左右一対のカートリッジ位置決めローラ28,28
によって、第1のデータカートリッジC1がカートリッ
ジ挿入部24内にロックされる。
【0016】そして、この第1のデータカートリッジC
1の挿入完了により、図11に示すように、記録再生装
置D1側に取り付けられている磁気ヘッド32及び磁気
テープ駆動ローラ33がそれぞれ磁気ヘッド挿入穴15
及びローラ挿入穴18内に矢印a′方向から相対的に挿
入されて、これら磁気ヘッド32及び駆動ローラ33が
磁気テープ5及び駆動ローラ7の大径ローラ部7bに圧
着される。なお、磁気テープ駆動ローラ33はゴムロー
ラ等にて形成されている。
【0017】そして、上記の第1のデータカートリッジ
C1の挿入完了は上記上カバー3の前面壁3aに設けた
カートリッジ・イン・スイッチ押圧面3dで、上記記録
再生装置D1内に設けたカートリッジ・イン・スイッチ
34が押圧されることによって検出される。そして、C
PUからの第1の記録、再生の指令信号により、図11
に示すように、磁気テープ駆動モータによって磁気テー
プ駆動ローラ33を介して駆動ローラ7が、例えば矢印
e方向に回転駆動されて、駆動ベルト9が矢印f方向に
回転駆動され、両駆動部9aによって両テープ巻装部5
aを介して両テープリール4が矢印f方向に回転駆動さ
れ、磁気テープ5が矢印g方向に25〜120inch
/secの速い速度で走行されて、磁気ヘッド32によ
って磁気テープ5にCPUのデータが記録、再生される
ように構成されている。
【0018】ところで、従来のこの種第1のデータカー
トリッジC1には、小型カートリッジ(以下Sタイプと
称す)と大型カートリッジ(以下Lタイプと称す)の2
種類のカートリッジが規格されているが、S、Lタイプ
の何れのカートリッジも、図14の(A)部分および
(B)部分に示すように、磁気テープ5のテープ幅W1
が1/4インチの小幅に規格統一されていた。
【0019】ちなみに、図10に示すように、この種第
1のデータカートリッジC1の左右方向の幅X、前後方
向の奥行Y及び厚さZの各寸法は、Sタイプの場合、X
=80.98mm、Y=61.1mm、Z=15.0m
mに規格統一されており、Lタイプの場合、X=15
2.4mm、Y=101.6mm、Z=17.1mmに
規格統一されていた。
【0020】このように、従来の第1のデータカートリ
ッジC1は、磁気テープ5のテープ幅W1が1/4イン
チの小幅であったために、磁気テープ5の記録容量が小
さいと言う問題があった。
【0021】そこで、第1のカートリッジ1の幅X、奥
行Y及び厚さZの外径寸法を殆ど変更することなく、図
14の(C)部分に示すように、磁気テープのテープ幅
2を例えば8インチ等の広幅に拡大して、磁気テープ
5の記録容量を拡大することが考えられる。
【0022】この際、第1のデータカートリッジC1の
ベース板2がアルミニウム板等で形成されていることに
関連して、図14の(A)部分および(C)部分に示す
ように、磁気テープ5のテープ幅をW1からW2に拡大し
ても、これらの磁気テープ5の高さを下端基準P1とし
なければならず、幅W2に拡大した磁気テープ5の上端
5cは幅W1の磁気テープ5の上端5cに対してW2−W
1に相当する高さH1だけ上方へ偏位されてしまう。
【0023】一方、図14の(A),(B),(C)部
分に示すように、記録再生装置D1における磁気ヘッド
32の取付け高さにも、上限位置P2と下限位置P3との
間に高さH2のバラツキがある。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】従って、小幅(1/4
インチ)W1の磁気テープ5を使用している現行の第1
のデータカートリッジC1を記録、再生するために開発
されている前述した現行の記録再生装置D1に、広幅
(8mm)W2の磁気テープ5を使用した新しい第2の
データカートリッジを誤挿入した場合、特に、図14の
(C)部分に示すように、磁気ヘッド32の取付け高さ
が下限位置P3に下がっていた場合には、矢印a1方向か
ら相対的に圧着される磁気ヘッド32の上端エッジ32
aからその広幅W2の磁気テープ5の上端5cが上方に
はみ出してしまうために、その磁気ヘッド32の上端エ
ッジ32aによってその広幅W2の上端5cが折り曲げ
られて傷つけられてしまうような、致命的なダメージを
受けてしまうという問題がある。
【0025】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、前面側方向から記録再生装置に挿
入可能なデータカートリッジにおいて、広幅の磁気テー
プを使用したデータカートリッジが小幅の磁気テープを
使用している現行のデータカートリッジ用に開発された
現行の記録再生装置で誤使用されることを未然に防止で
きるようにしたデータカートリッジを提供することを目
的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ベー
ス板および上カバーによって構成されたカートリッジケ
ースと、該カートリッジケース内に走行可能に取付けら
れた磁気テープと、該磁気テープを走行させる駆動ベル
トとを備え、上記磁気テープの幅を基準となる第1のデ
ータカートリッジの磁気テープの幅よりも幅広に形成し
たデータカートリッジにおいて、上記ベース板に、上記
基準となるデータカートリッジ用の記録再生装置のカー
トリッジ前後位置規制部に当接して、上記上カバーのカ
ートリッジ・イン・スイッチ押圧面を、上記記録再生装
置のカートリッジ・イン・スイッチに対して非押圧状態
に保つための、前後方向の幅広部を設けた。
【0027】請求項2の発明は、請求項1のデータカー
トリッジにおいて、上記幅広部を、上記記録再生装置の
カートリッジ前後位置規制部に対応するベース板の前端
縁の左右両側部に設けた。
【0028】
【作用】請求項1のデータカートリッジは、これを、磁
気テープ幅の狭い第1のデータカートリッジ用の記録再
生装置に挿入した場合に、ベース板に設けた幅広部の前
端縁が、上記記録再生装置のカートリッジ前後位置規制
部に当接して、上記カバーのカートリッジ・イン・スイ
ッチ押圧面が上記記録再生装置のカートリッジ・イン・
スイッチを押圧するのを防止する。
【0029】請求項2のデータカートリッジは、上記幅
広部を、上記記録再生装置のカートリッジ前後位置規制
部に対応させて、ベース板の左右両側部に設けたので、
データカートリッジが左右方向に傾くのを防止し、上記
左右の幅広部の間に位置するカートリッジ・イン・スイ
ッチ押圧面が、カートリッジ・イン・スイッチに接触、
押圧するのを確実に防止する。
【0030】
【実施例】次に本発明を図1〜図8を参照して説明す
る。なお図9〜図14と同一構成部分には同一符号を付
して重複する説明を省略する。
【0031】図1はテープ幅W2を例えば8mmに拡大
して、記録容量を増大した磁気テープ5を使用する新し
いデータカートリッジである第2のデータカートリッジ
C2つまり、本発明のデータカートリッジの斜視図を示
している。そして、この第2のデータカートリッジC2
の外径寸法X、Y、Zのうち、前後方向の幅Yだけが図
10に示したテープ幅W1が1/4インチの磁気テープ
5を使用している現行のデータカートリッジである第1
のデータカートリッジC1より若干(数mm)大きく形
成されていて、他の外径寸法X、Zは第1のデータカー
トリッジC1と同じに構成されている。
【0032】上記前後方向の幅Yの拡大幅ぶんは、図1
0に示した現行のデータカートリッジC1のベース板2
の左右両端部に幅広部41,41を設けることにより形
成されている。
【0033】上記幅広部41,41は、第1のデータカ
ートリッジC1のベース板の前後方向の幅を1mm拡大
することにより形成されている。
【0034】そして、上記幅広部41,41の拡大幅ぶ
んは、ベース板2上に取付けられている上カバー3の前
面壁3aから突出している。
【0035】従って、上記上カバー3の前面壁3aと上
記幅広部41,41の前端縁との間にはδ=1mmの段
差部(凹部)42,42が形成されている。
【0036】上記段差部42,42は、カートリッジ・
イン・スイッチ34の操作ストロークを吸収するための
ものである。
【0037】なお、上記上カバー3の左右両側壁3b,
3bの外面には、左右一対の溝状部13,13が設けら
れている。
【0038】上記溝状部13,13は、図2〜図4に示
したように、上記左右両側壁3b,3bの外面にベース
板2の位置から高さH1=8.4mm、前面壁3aから
の長さL1=48.41mm、側壁3bからの深さG1
3.56mmの窪部を設けることにより形成されてい
る。
【0039】上記溝状部13の高さH1は、図6に示し
たように、上記記録再生装置D1のベース板挿入溝25
aの上部の固定ブロック部25bの高さH3よりも高く
なっている。
【0040】従って、第2のデータカートリッジC2
を、上記記録再生装置D1のカートリッジ挿入口23か
らカートリッジ挿入部24内に挿入すれば、上記固定ブ
ロック部25bは、上記溝状部13内に導入される。
【0041】そして、上記第2のデータカートリッジC
2は、上記ベース板2の左右両側部に設けた幅広部4
1,41の前端縁が、上記記録再生装置D1の上記左右
一対のベース板挿入溝25a,25aの奥端部に位置す
る左右一対のカートリッジ前後位置規制部26,26に
当接するまで挿入される。
【0042】しかし、上述したように、上記ベース板2
の幅広部41,41の前端縁と上カバー3の前面壁3a
との間には1mmの段差部42が存在するので、上記上
カバー3の前面壁3aの一部に設けられたカートリッジ
・イン・スイッチ押圧面3dは、記録再生装置に設けら
れているカートリッジ・イン・スイッチ34に接触せ
ず、該カートリッジ・イン・スイッチ34は押圧されな
い。
【0043】従って、カートリッジインは検出されず、
磁気テープ駆動モータは作動せず、また、磁気テープ5
は磁気ヘッド32に接触しないので磁気テープがダメー
ジを受けるのを未然に防止されるのである。
【0044】なお、図面に示す実施例では、ベース板2
の左右両側部に部分的に幅広部41,41を設ける構成
にしたが、ベース板2の全体を第1のデータカートリッ
ジC1よりも幅広に形成してもよい。
【0045】また、幅広部41の前端縁と上カバー3の
前面壁3a、つまりカートリッジ・イン・スイッチ押圧
面3dとの段差量は、カートリッジ・イン・スイッチ3
4の操作ストロークに応じて適宜、設定される。
【0046】なお、図において、43は上カバー3にス
ライド可能に取付けられたファイルプロテクトレバーで
あり、該ファイルプロテクトレバー43により、上記カ
ートリッジ・イン・スイッチ34の上方に設けられたフ
ァイルプロテクトスイッチ44が押圧操作されるように
なっている。
【0047】
【発明の効果】本発明のデータカートリッジには次に述
べるような効果がある。
【0048】(1)請求項1のデータカートリッジは、
磁気テープ幅の異なるデータカートリッジに使用する現
行の記録再生装置に挿入された場合でも、該記録再生装
置のカートリッジ・イン・スイッチを押圧操作しないの
で、記録再生装置が作動せず、これにより磁気テープ等
を保護することができる。
【0049】また、ベース板の前後方向の幅を変えれば
よいので構造が簡単で、安いコストで製造することがで
きる。
【0050】(2)請求項2のデータカートリッジは、
幅広部を記録再生装置のカートリッジ前後位置規制部に
対応させて、ベース板の左右両側部に設けたのでデータ
カートリッジの左右方向への傾きを防止して、カートリ
ッジ・イン・スイッチ押圧面をカートリッジ・イン・ス
イッチから確実に離間させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データカートリッジの斜視図。
【図2】データカートリッジの一部切欠平面図。
【図3】データカートリッジの側面図。
【図4】データカートリッジの正面図。
【図5】データカートリッジと記録再生装置の一部切欠
平面図。
【図6】データカートリッジと記録再生装置の一部切欠
側面図。
【図7】誤挿入を防止した状態の一部切欠平面図。
【図8】誤挿入を防止した状態の一部切欠側面図。
【図9】現行のデータカートリッジの分解斜視図。
【図10】現行のデータカートリッジの斜視図。
【図11】現行のデータカートリッジの一部切欠平面
図。
【図12】現行のデータカートリッジを記録再生装置に
挿入した状態の一部切欠平面図。
【図13】(A)は図12のA−A矢視断面図。(B)
は図12のB−B矢視断面図。(C)は図12のC−C
矢視断面図。
【図14】幅の異なる磁気テープと記録再生装置の磁気
ヘッドとの位置関係を示す説明図。
【符号の説明】
C1…第1のデータカートリッジ C2…第2のデータカートリッジ D1…記録再生装置 1…カートリッジケース 2…ベース板 3…上カバー 3d…カートリッジ・イン・スイッチ押圧面 5…磁気テープ 9…駆動ベルト 34…カートリッジ・イン・スイッチ 41…幅広部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース板および上カバーによって構成さ
    れたカートリッジケースと、該カートリッジケース内に
    走行可能に取付けられた磁気テープと、該磁気テープを
    走行させる駆動ベルトとを備え、上記磁気テープの幅を
    基準となるデータカートリッジの磁気テープの幅よりも
    幅広に形成したデータカートリッジにおいて、 上記ベース板は、上記基準となるデータカートリッジ用
    の記録再生装置のカートリッジ前後位置規制部に当接し
    て、上記上カバーのカートリッジ・イン・スイッチ押圧
    面を、上記記録再生装置のカートリッジ・イン・スイッ
    チに対して非押圧状態に保つ、前後方向の幅広部を有し
    ているデータカートリッジ。
  2. 【請求項2】 請求項1のデータカートリッジにおい
    て、 上記幅広部は、上記記録再生装置のカートリッジ前後位
    置規制部に対応するベース板の左右両端部に設けられて
    いるデータカートリッジ。
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