JPH07143378A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH07143378A
JPH07143378A JP5311343A JP31134393A JPH07143378A JP H07143378 A JPH07143378 A JP H07143378A JP 5311343 A JP5311343 A JP 5311343A JP 31134393 A JP31134393 A JP 31134393A JP H07143378 A JPH07143378 A JP H07143378A
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solid
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apex angle
angle prism
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JP5311343A
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Yoshiki Kino
芳樹 木野
Naoya Kaneda
直也 金田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で高解像度の映像、或いはパノラ
マ的な映像が得られる撮像装置を提供する。 【構成】 可変頂角プリズム1、レンズ群3を介して入
射された被写体の光学像は、固体撮像素子4により光電
変換され、この光電変換されたアナログの映像信号は、
デジタル化されて画像処理が施される。この際、固体撮
像素子4よりも被写体側に配置された可変頂角プリズム
1の2枚の平行平板1a,1bは、駆動部2により、固
体撮像素子4上での光学像の結像位置を順次移動させる
べく相対的に傾斜させられる。この結像位置の移動は、
例えば、固体撮像素子4の画素間の範囲内で微少移動さ
せたり、或いは固体撮像素子4の幅と同じ程度に大きく
移動させたりする。そして、画像処理部7は、固体撮像
素子4上での光学像の結像位置が順次移動された際のデ
ジタル化された各映像信号を合成して、高解像度の映
像、或いはパノラマ的な映像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CCD等の固体撮像素
子を用いた撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、撮像装置の受光素子として、一般
に、CCD等の固体撮像素子が使用されているが、HD
TV(High Density Televisio
n:高密度テレビジョン)等におけるTV信号の高解像
度化の要求に伴って、固体撮像素子の高画質化を図るこ
とが要求されている。そのため、固体撮像素子の画素数
を増加させて高画質化を図る試みがなされているが、そ
のためには製造技術を高める必要があり、また、その技
術の高度化にも限界がある。
【0003】そこで、最近では、固体撮像素子をスウイ
ングさせて入射光学像と各画素の相対的位置関係を時間
的に変化させ、空間サンプリング数を増加させることに
より解像度を向上させる方式が提案されている(テレビ
ジョン学会誌VOL41,No.11(1987))。
【0004】また、従来、パノラマ的な映像を得る方法
として、特開昭54−3526号公報に記載されている
ような方法が提案されている。この方法は、カメラの撮
影レンズの被写体側に反射面をカメラに向けて、撮影レ
ンズと同軸に配置された回転体ミラーを介して上記撮影
レンズの光軸まわりの被写体をカメラに写し撮り、露光
されたフィルムを処理してパノラミックな被写体を圧縮
して記録した中間像を作成し、得られた中間像を担持し
たフィルムを引伸器に装填し、引伸レンズと同軸に対設
された上記回転体ミラーと同じ種類の回転体ミラーを介
して、この回転体ミラーの周囲に円筒状に形成された感
光体に上記中間像を拡大投影し、元のパノラミックな被
写体像を得るようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の高解像
度を得る方式では、圧電素子を用いて固体撮像素子を周
期的に微小量振動させているような構成をとっているた
め、この機構を光学系に組込むには高精度な位置決めが
要求されるが、その位置決めが困難であり、量産性の点
で問題があった。また、固体撮像素子を装着するために
は、特殊な構造のパッケージも必要となり、大幅なコス
トアップを余儀なくされていた。
【0006】一方、従来のパノラマ映像を得る方式で
は、撮影レンズの被写体側に撮影レンズと同軸に配置さ
れた回転体ミラーを介して撮影するため、カメラに複雑
な機構を設ける必要があった。また、実際にパノラマ映
像を得るためには、引伸器も改造する必要があった。
【0007】本発明は、このような背景の下になされた
もので、その目的は、簡単な構成で高解像度の映像、或
いはパノラマ的な映像が得られる撮像装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、撮像光学系を介して入射された被写体の
光学像を固体撮像素子により光電変換し、この光電変換
されたアナログの映像信号をデジタル化して画像処理を
行う撮像装置において、前記固体撮像素子よりも被写体
側に配置され、2枚の平行平板を弾性部材で保持し、そ
の中に透明の液体を封入してなる可変頂角プリズムと、
前記固体撮像素子上での前記光学像の結像位置を順次移
動させるべく前記可変頂角プリズムの2枚の平行平板を
相対的に傾斜させる駆動手段と、該駆動手段により前記
固体撮像素子上での前記光学像の結像位置が順次移動さ
れた際のデジタル化された各映像信号を合成する合成手
段とを設けている。
【0009】
【作用】撮像光学系を介して入射された被写体の光学像
は、固体撮像素子により光電変換され、この光電変換さ
れたアナログの映像信号は、デジタル化されて画像処理
が施される。この際、固体撮像素子よりも被写体側に配
置された可変頂角プリズムの2枚の平行平板は、駆動手
段により、固体撮像素子上での光学像の結像位置を順次
移動させるべく相対的に傾斜させられる。
【0010】この結像位置の移動は、例えば、固体撮像
素子の画素間の範囲内で微小移動させたり、或いは固体
撮像素子の幅と同じ程度に大きく移動させたりする。そ
して、合成手段は、駆動手段により固体撮像素子上での
光学像の結像位置が順次移動された際のデジタル化され
た各映像信号を合成する。この場合、結像位置を固体撮
像素子の画素間の範囲内で微小移動させた場合には、合
成された映像信号は高解像度化された映像信号となり、
結像位置を固体撮像素子の幅と同じ程度に大きく移動さ
せた場合は、移動前と移動後の映像信号は隣接する被写
体を反映したものとなり、これを合成した映像信号は、
パノラマ化された映像信号となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】[第1実施例]図1は、本発明の第1実施
例による撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
図1において、1は2つの透明な平行平板間に設けられ
た可撓性のある弾性部材で構成された容器に液体やシリ
コンゴム等の光学的に透明な物質を投入してなる可変頂
角プリズム、2は可変頂角プリズムを駆動するための駆
動部、3はズームレンズ、フォーカスレンズ等からなる
レンズ群、4はCCD等の固体撮像素子、5a,5bは
固体撮像素子4から得られたアナログの映像信号をデジ
タル化するためのA/Dコンバータ、6a,6bはデジ
タル化された映像信号を一時的に蓄えておくためのメモ
リバッファ、7はメモリバッファ6a,6bに蓄えられ
た映像信号を合成等するための画像処理部である。
【0013】次に、本撮像装置の動作を説明する。被写
体像を反映した入射光は駆動部2によって微小量駆動さ
せた可変頂角プリズム1によって偏光され、レンズ群3
を通過して固体撮像素子4上に結像する。固体撮像素子
4は、被写体像を反映した入射光を光電変換してアナロ
グの映像信号として出力する。このアナログの映像信号
はA/Dコンバータ5a,5bによりデジタル化され、
可変頂角プリズム1の駆動毎にメモリバッファ6a,6
bに交互に蓄積される。そして、メモリバッファ6a,
6bに蓄積された映像信号を画像処理部7にて合成(重
畳)することにより高解像度の画像を得る。なお、可変
頂角プリズム1の駆動方法等については後述する。
【0014】このとき、固体撮像素子4の電荷転送は、
1フィールド走査期間をメモリバッファの個数で割った
期間で行う。本実施例では、メモリバッファを2個配置
しているので、固体撮像素子4の電荷転送は、1フィー
ルド走査期間の1/2の周期で行えばよい。
【0015】メモリバッファ6a,6bに一時的に蓄え
られた映像信号は、上記のように画像処理部7により合
成された後、出力部(図示省略)に転送されるが、この
とき、出力部は、デジタル形式で映像信号を出力処理す
る場合は、そのままの状態で処理すればよく、アナログ
化して出力処理する場合は、D/Aコンバータでアナロ
グ化すればよい。
【0016】次に、駆動部2の動作を詳細に説明する。
上述したように、固体撮像素子4の電荷転送は、1フィ
ールドの走査期間をメモリバッファの個数で割った期間
で行う。これと同様に、駆動部2の駆動周波数も、1フ
ィールド走査期間をメモリバッファの個数で割った周波
数を用いればよい。
【0017】次に、駆動部2による可変頂角プリズム1
の駆動によって得られる固体撮像素子4上での被写体の
結像状態を、図2、図3を用いて説明する。なお、図
2、図3は固体撮像素子4の平面図であり、8は画素を
示している。
【0018】最初に図2の動作を説明すると、まず、初
めの結像位置が画素8上になるように可変頂角プリズム
1を駆動しておく。この状態で固体撮像素子4の電荷を
転送した後、可変頂角プリズム1を駆動し、結像位置を
副走査方向に偶数ラインと奇数ライン間の距離の1/n
だけ移動させる。ここで、nはメモリバッファの個数で
ある。この状態で同様に固体撮像素子4の電荷を転送し
た後、可変頂角プリズム1を駆動し、結像位置を副走査
方向に偶数ラインと奇数ライン間の距離の1/nだけ移
動させる(元の位置からは2/n)。同様の処理を行っ
て結像位置を(n−1)/nだけ移動させた状態で固体
撮像素子4の電荷を転送した後は、結像位置を元の位置
に戻し、同様の動作を繰返す。
【0019】このような動作により、偶数ラインと奇数
ラインの画素間の映像信号が(n−1)個の画素(ライ
ン)分だけ補間され、高解像度化が図られることとな
る。
【0020】次に、図3の動作を説明すると、まず、初
めの結像位置が図中上となるように可変頂角プリズム
1を駆動しておく。この状態で固体撮像素子4の電荷を
転送した後、可変頂角プリズム1を駆動し、結像位置が
図中上となるようにして、固体撮像素子4の電荷を転
送する。そして、可変頂角プリズム1を駆動し、結像位
置が図中上となるようにして固体撮像素子4の電荷を
転送した後、結像位置が図中丸で囲ったn上となるよう
にして固体撮像素子4の電荷を転送した後、再度、結像
位置が図中上となるようにして、同様の動作を繰返
す。
【0021】このような動作により、偶数ラインと奇数
ラインの画素間のみならず、主走査方向の隣接画素間の
映像信号も補間されて、高解像度化が図られることとな
る。
【0022】可変頂角プリズム1を駆動するための駆動
部2は、ボイスコイルモータやステッピングモータ等に
より構成され、図2のような動作を行うための駆動機構
は、図4のように駆動部2を1つ備えた構成とすればよ
く、図3のような動作を行うための駆動機構は、図5の
ように駆動部2を2つ備えた構成とすればよい。
【0023】すなわち、可変頂角プリズム1は、図4、
図5に示したように、2つの透明な平行平板1a,1b
間に設けられた蛇腹状の可撓性のある容器1cに液体や
シリコンゴム等の光学的に透明な物質が封入されてい
る。従って、図4のように、平行平板1aに光軸方向と
直角をなすように保持部材1dを立設し、この保持部材
1dを駆動部2のモータ2aにより光軸方向に移動させ
ることにより、2つの平行平板1a,1bを固体撮像素
子4の副走査方向に相対的に斜めにすることができ、こ
れにより、固体撮像素子4上での結像位置を図2のよう
に副走査方向に移動させることが可能となる。
【0024】また、図5のように、保持部材1dの他
に、この保持部材1dと直角をなすように保持部材1e
を立設し、これら保持部材1d,1eをそれぞれ駆動部
2のモータ2a,2bにより光軸方向に移動させること
により、2つの平行平板1a,1bを固体撮像素子4の
副走査方向、および主走査方向に相対的に斜めにするこ
とができ、これにより、固体撮像素子4上での結像位置
を、図3のように固体撮像素子4の副走査方向と主走査
方向に移動させることが可能となる。
【0025】[第2実施例]図6は、本発明の第2実施
例による撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
第2実施例と第1実施例との相違点は、メモリバッファ
が1つ減らされ、それに伴ってA/Dコンバータも1つ
減らされ、メモリバッファとしては、1個のメモリバッ
ファ6aだけが設けられている点である。
【0026】このように、メモリバッファが1個だけの
場合も、第1実施例とほぼ同様の効果を得ることができ
る。すなわち、図6において、可変頂角プリズム1は、
最初は、固体撮像素子4の画素上に結像するように駆動
部2によって減少量駆動される。そして、この状態で固
体撮像素子4により得られた映像信号は、A/Dコンバ
ータ5aによりデジタル化され、メモリバッファ6aに
蓄積される。
【0027】次に、可変頂角プリズム1は、固体撮像素
子4の電荷が転送された後、固体撮像素子4の画素間に
結像するように駆動部2によって減少量駆動される。こ
の状態で固体撮像素子4により得られた映像信号は、A
/Dコンバータ5aによりデジタル化され、メモリバッ
ファ6aを介さずに直接、画像処理部7に転送される。
そこに、メモリバッファ6aに蓄積された映像信号を転
送して重畳することにより、画素間の映像信号が補間さ
れて、高解像度化が図られる。なお、第2実施例におけ
る可変頂角プリズム1の駆動方法は、第1実施例と同様
にしてもよい。
【0028】[第3実施例]第1実施例では、1フィー
ルド走査期間をメモリバッファの個数で割った周波数で
可変頂角プリズム1を駆動し、その駆動毎に固体撮像素
子4から得られた映像信号をメモリバッファ6a,6b
に交互に蓄積し、それら蓄積された映像信号を画像処理
部7により合成していたが、第3実施例では次のように
動作させる。すなわち、図1において、初めのフィール
ドでは、可変頂角プリズム1は、固体撮像素子4の画素
上に結像するように駆動部2によって減少量駆動してお
く。従って、入射光線は、可変頂角プリズム1により偏
向され、レンズ群3を通過した後、固体撮像素子4上の
画素上に結像する。そして、固体撮像素子4により得ら
れた映像信号をA/Dコンバータ5aによりデジタル化
し、メモリバッファ6aに蓄積する。
【0029】次のフィールドでは、可変頂角プリズム1
を減少量駆動する。そして、入射光線は、この微小量駆
動された可変頂角プリズム1により偏向され、レンズ群
3を通過した後、固体撮像素子4上の画素から少しずれ
た位置に結像する。そして、固体撮像素子4により得ら
れた映像信号をA/Dコンバータ5bによりデジタル化
し、メモリバッファ6bに蓄積する。そして、メモリバ
ッファ6a,6bに蓄積された各映像信号を画像処理部
7に転送して重畳する。
【0030】更に次のフィールドでは、可変頂角プリズ
ム1をさらに微小量駆動する。そして、入射光線は、こ
の微小量駆動された可変頂角プリズム1により偏向さ
れ、レンズ群3を通過した後、固体撮像素子4上の前フ
ィールドの場合より少しずれた位置に結像する。そし
て、固体撮像素子4により得られた映像信号をA/Dコ
ンバータ5aによりデジタル化し、メモリバッファ6a
に蓄積する。以下、フィールド毎に可変頂角プリズム1
を微小量駆動して同様の動作を行う。この場合、可変頂
角プリズム1の駆動量、駆動方向としては、第1、第2
実施例と同様に図2、図3の態様を採用することができ
る。
【0031】このように、第3実施例では、フィールド
毎に可変頂角プリズム1を微小量駆動することにより、
固体撮像素子4の画素間の映像信号を補間している。な
お、本実施例では、動画として扱うことはできないが、
静止画として高感度、高解像度の画像が得られる。
【0032】[第4実施例]第4実施例は、図7に示し
たように、可変頂角プリズム1を大きく駆動することに
より、パノラマ映像を得るようにしている。なお、左右
方向に広いパノラマ映像を得る場合は、可変頂角プリズ
ム1の2つの平行平板1a,1bを固体撮像素子4の主
走査方向に相対的に斜めにする必要があるため、駆動部
2等は、図5のように構成する必要がある。上下方向に
広いパノラマ映像を得る場合は、可変頂角プリズム1の
2つの平行平板1a,1bを固体撮像素子4の副走査方
向に相対的に斜めにする必要があるため、駆動部2等
は、図4のような構成でもよい。
【0033】左右方向に広いパノラマ映像を得る場合
は、まず、図7に実線で示したように、平行平板1a,
1b間の被写体10に向かって左端の距離が最小、右端
の距離が最大となるように、駆動部2のモータ2bによ
り平行平板1bを駆動する。この状態では、被写体10
の左半分を反映した光線が可変頂角プリズム1に入射さ
れる。
【0034】この被写体10の左半分を反映した光線
は、可変頂角プリズム1により偏向され、レンズ群3を
介して固体撮像素子4上に結像する。固体撮像素子4か
らの被写体10の左番分を反映した映像信号は、A/D
コンバータ5aによりデジタル化されてメモリバッファ
6aに蓄積される。
【0035】次に、図7に破線で示したように、平行平
板1a,1b間の被写体10に向かって右端の距離が最
小、左端の距離が最大となるように、駆動部2のモータ
2bにより平行平板1bを駆動する。この状態では、被
写体10の右半分を反映した光線が可変頂角プリズム1
に入射される。
【0036】この被写体10の右半分を反映した光線
は、可変頂角プリズム1により偏向され、レンズ群3を
介して固体撮像素子4上に結像する。固体撮像素子4か
らの被写体10の右半分を反映した映像信号は、A/D
コンバータ6bによりデジタル化されてメモリバッファ
6bに蓄積される。
【0037】そして、メモリバッファ6a,6bに蓄積
された被写体10の左半分、右半分を反映した各映像信
号は、画像処理部7に転送されて重畳される。これによ
り、図7に示した被写体10の左半分、右半分の映像信
号が合成され、左右方向に画面が広がったパノラマ映像
が得られることとなる。
【0038】なお、図4のような駆動部2を設け、可変
頂角プリズム1の2つの平行平板1a,1bを固体撮像
素子4の副走査方向に相対的に大きく斜めにすることに
より、上下方向に広がったパノラマ映像を得ることも可
能である。また、図5のような駆動部2を設け、可変頂
角プリズム1の2つり平行平板1a,1bを固体撮像素
子4の主走査方向、副走査方向に相対的に大きく斜めに
することにより、任意の方向に広がったパノラマ映像を
得ることも可能である。さらに、メモリバッファ、およ
びA/Dコンバータは、第2実施例のように1つであっ
てもよい。
【0039】[第5実施例]第5実施例は、高解像度映
像化とパノラマ映像化の機能を併有せしめ、高解像度モ
ードとパノラマモードとを切換設定できるように構成さ
れている。すなわち、第5実施例による撮像装置は、図
8に示したように、高解像度モードとパノラマモードと
を切換設定するためのモード切換スイッチ11と、この
モード切換スイッチ11の操作状態に応じて駆動部2の
駆動態様を決定し、決定した駆動態様で駆動部2を駆動
制御して可変頂角プリズム1を移動させることにより、
高解像度化された映像、またはパノラマ化された映像を
得るようにする制御部12とを有している。また、メモ
リバッファとA/Dコンバータは多数設けられている。
【0040】次に、第5実施例による撮像装置の動作を
図9のフローチャートに従って説明する。
【0041】制御部12は、まず、モード切換スイッチ
11により高解像度モード、パノラマモードのいずれが
設定されているかを判別する(ステップS1)。その結
果、パノラマモードが設定されておれば、可変頂角プリ
ズム1の平行平板1a,1b間の被写体に向かって左端
の距離が最小、右端の距離が最大となるように、駆動部
2のモータ2bにより平行平板1aを駆動する(ステッ
プS2)。そして、この状態で可変頂角プリズム1、レ
ンズ群3を介して固体撮像素子4上に結像され、光電変
換された被写体の左側の映像信号をA/Dコンバータ5
aによりA/D変換してメモリバッファ6aに蓄積する
(ステップS3)。
【0042】次に、可変頂角プリズム1の平行平板1
a,1b間の被写体に向かって右端の距離が最小、左端
の距離が最大となるように、駆動部2のモータ2bによ
り平行平板1aを駆動する(ステップS4)。そして、
この状態で可変頂角プリズム1、レンズ群3を介して固
体撮像素子4上に結像され、光電変換された右側の映像
信号をA/Dコンバータ5bによりA/D変換してメモ
リバッファ6bに蓄積する(ステップS5)。そして、
データ(信号)を蓄積した全てのメモリバッファ6a,
6b,…(この場合は6a,6b)のデータを合成して
(ステップS6)、終了する。この合成により得られた
映像は、パノラマ化されたものとなる。
【0043】ステップS1にて、高解像度モードが設定
されていると判別されたときは、変数nにメモリバッフ
ァ6a,6b,…の個数をセットする(ステップS
7)。次に、固体撮像素子4の隣接画素間の距離をメモ
リバッファ6a,6b,…の個数で除算した値分だけ結
像位置が移動するように、可変頂角プリズム1を駆動す
る(ステップS8)。そして、この状態で可変頂角プリ
ズム1、レンズ群3を介して固体撮像素子4上に結像さ
れ、光電変換された映像信号を所定のA/Dコンバータ
によりA/D変換して所定のメモリバッファに蓄積する
(ステップS9)。
【0044】次に、変数nの値をマイナス1し(ステッ
プS10)、変数nの値が“0”になったか否かを判別
する(ステップS11)。その結果、“0”になってい
なければ、ステップS8に戻り、“0”になっておれ
ば、ステップS6に進んで、データ(信号)を蓄積した
全てのメモリバッファ6a,6b,…の映像信号を合成
して、終了する。この合成により得られた映像は、高解
像度化されたものとなる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の撮像装置
によれば、可変頂角プリズムの2枚の平行平板を相対的
に傾斜させて固体撮像素子上での被写体の光学像の結像
位置を移動させ、この移動毎に固体撮像素子から得られ
た各映像信号を合成するという簡単な構成で高解像度の
映像、或いはパノラマ的な映像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による撮像装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図2】可変頂角プリズムの駆動によって得られる固体
撮像素子上での被写体の光学像の結像状態の第1の例を
示す図である。
【図3】可変頂角プリズムの駆動によって得られる固体
撮像素子上での被写体の光学像の結像状態の第2の例を
示す図である。
【図4】可変頂角プリズムの駆動機構の第1の例を示す
図である。
【図5】可変頂角プリズムの駆動機構の第2の例を示す
図である。
【図6】本発明の第2実施例による撮像装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図7】本発明の第4実施例による撮像装置の概略構
成、および可変頂角プリズムの駆動状態を示す図であ
る。
【図8】本発明の第5実施例による撮像装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図9】本発明の第5実施例による撮像装置の動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1…可変頂角プリズム 1a,1b…平行平板 1c…容器 2…駆動部 2a,2b…モータ 3…レンズ群 4…固体撮像素子 5a,5b…A/Dコンバータ 6a,6b…メモリバッファ 7…画像処理部 8…画素 11…モード切換スイッチ 12…制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像光学系を介して入射された被写体の
    光学像を固体撮像素子により光電変換し、この光電変換
    されたアナログの映像信号をデジタル化して画像処理を
    行う撮像装置において、 前記固体撮像素子よりも被写体側に配置され、2枚の平
    行平板を弾性部材で保持し、その中に透明の液体を封入
    してなる可変頂角プリズムと、 前記固体撮像素子上での前記光学像の結像位置を順次移
    動させるべく前記可変頂角プリズムの2枚の平行平板を
    相対的に傾斜させる駆動手段と、 該駆動手段により前記固体撮像素子上での前記光学像の
    結像位置が順次移動された際のデジタル化された各映像
    信号を合成する合成手段と、 を設けたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、スイッチ操作に応答し
    て、高解像度映像、またはパノラマ映像を得るべく前記
    可変頂角プリズムの2枚の平行平板を相対的に傾斜させ
    ることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007067716A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Canon Inc 追尾撮像装置及びその追尾制御方法、並びに制御プログラム
JP2009512396A (ja) * 2005-10-16 2009-03-19 メディアポッド リミテッド ライアビリティ カンパニー デジタル映像捕獲の質を高めるための装置、システム及び方法

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