JPH11220664A - 画像入力方法、画像入力装置、電子カメラ - Google Patents

画像入力方法、画像入力装置、電子カメラ

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JPH11220664A
JPH11220664A JP10067539A JP6753998A JPH11220664A JP H11220664 A JPH11220664 A JP H11220664A JP 10067539 A JP10067539 A JP 10067539A JP 6753998 A JP6753998 A JP 6753998A JP H11220664 A JPH11220664 A JP H11220664A
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movable mirror
dimensional solid
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Hiroyoshi Funato
広義 船戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文書画像を高解像度で取り込むことができる
ようにする。 【解決手段】 可動ミラー5を二次元方向に傾ける度に
可動ミラー5により偏向された被写体4の縦横に分割さ
れた画像を結像光学系3により二次元固体撮像素子2に
結像する動作を複数回繰り返すことにより、被写体4の
画像を縦横に分割して取り込み、この一回毎に取り込ん
だ被写体4の分割された分割画像を接続して一枚の画像
に合成する。これにより、文書画像の場合でも二次元固
体撮像素子2の画素数を増やすことなく解像度を高める
ようにする。また、被写体4の画像領域を分割するため
に可動ミラー5を傾ける場合に、被写体4に対する可動
ミラー5の傾きが大きくても、被写体4の画像を集光光
学系6により可動ミラー5に集光することで、画像の周
辺部における歪みや焦点ボケの発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像入力方法、画
像入力装置、電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多数の受光素子をマトリックス状
に配列した二次元固体撮像素子に被写体の画像を取り込
む機器があるが、取り込む画像の解像度は二次元固体撮
像素子の画素数によって決まる。しかし、二次元固体撮
像素子の単位面積当たりの画素数(受光素子の配列密度
に相当)を高めるには限度がある。そこで、二次元固体
撮像素子の単位面積当たりの画素数が少なくても取り込
む画像の解像度を高めるために、特開昭63−1914
83号公報、特開平6−141228号公報に記載され
た提案がなされている。
【0003】特開昭63−191483号公報に記載さ
れた発明では、n×m個の二次元固体撮像素子を互いに
近接させて縦横に配置した検知器を設け、この検知器と
被写体との間に配置した集光光学系を光軸と直交する二
次元方向に回動させることにより、個々の二次元固体撮
像素子上に対応するフィールド像を順次結像させて撮像
し、撮像された複数のフィールド像を合成して1フレー
ムの画像に復元することにより、実効的に二次元固体撮
像素子の画素数をn×m倍に増大し、高解像度の画像が
得られるようにしている。
【0004】特開平6−141228号公報に記載され
た発明では、鏡を一走査方向に間欠的に回動させること
により、被写体の画像を部分的に撮像素子に結像して取
り込み、このときに、前回取り込んだ画像領域と現在取
り込もうとする画像領域をオーバーラップさせ、画像の
ぶれをぶれ補正回路により補正し、このようにして分割
して取り込んだ画像を再構成して被写体全体の画像を高
解像度で撮像するようにしている。また、同公報には、
文書画像を分割して読み取る場合に、撮像素子と集光光
学系とよりなる電子カメラを固定し、ステージで文書を
二次元の平面方向に移動させる内容も記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭63−1914
83号公報に記載された発明は、複数の二次元固体撮像
素子を用いているので撮像面の面積が増大し、装置が大
型化する。また、分割撮影される各画像が隣接部分で連
続して繋がるように撮影するには集光光学系を非常に高
い精度で移動させる必要があるため、装置が複雑化しコ
ストが高くなる。さらに、電子カメラを手持ちで撮影す
ると電子カメラが移動することがあり、分割して取り込
んだ各画像が繋がらないことがある。
【0006】特開平6−141228号公報に記載され
た発明は、遠方にある被写体を撮影する場合には特に問
題はないが、鏡を回動させて文書画像を分割して撮影す
る場合には、鏡の走査角が増加するに従い焦点ボケ、画
像の歪みが発生するため解像度が悪くなる。また、前述
のように電子カメラを固定しステージで文書を移動させ
ることも行われているが、文書の移動範囲が大きいため
ステージが大きくなり、装置全体が大型化する。
【0007】現在普及しているパーソナルコンピュータ
等で表示される画面の画素数は、通常、640×480
〜1280×1024であり、総画素数としては30万
以上であり、高画素でも130万程度である。一方、文
書画像としては、A4版を例にすると、300dpiの
場合には約870万画素、400dpiの場合には約1
550万画素におよぶ。この画素数は通常の電子カメラ
の画素数をはるかに越えるもので、通常の電子カメラで
は一般的な被写体は取り込めても文書画像を高解像度で
取り込むことはできない。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の画像入力
方法は、観測視野中の被写体の画像を結像光学系により
二次元固体撮像素子に結像する画像入力方法において、
前記被写体と前記結像光学系との間に配設された可動ミ
ラーを互いに直交する二軸を回転中心として二次元方向
に傾ける度に前記可動ミラーにより偏向された前記被写
体の縦横に分割された画像を順次前記二次元固体撮像素
子に結像する動作を複数回繰り返すことにより、前記被
写体の画像を縦横に分割して取り込み、この一回毎に取
り込んだ前記被写体の分割された分割画像を接続して一
枚の画像に合成する。
【0009】したがって、可動ミラーを二次元方向に回
動させることにより、分割して取り込む被写体の画像領
域を二次元固体撮像素子の画素数に合わせて設定するこ
とが可能となる。このようにして分割して取り込まれた
画像は一枚の画像として合成されるため、文書画像の場
合でも解像度を高めることが可能となる。
【0010】請求項2記載の画像入力方法は、請求項1
記載の発明において、一回に取り込む画像領域の大きさ
を前回取り込んだ画像領域の周囲にオーバーラップさせ
る大きさに定めた。
【0011】したがって、一回に取り込む画像領域を精
緻に設定する必要がなく、可動ミラーの移動量を高精度
で制御する必要性がない。
【0012】請求項3記載の画像入力装置は、観測視野
中の被写体の画像を二次元固体撮像素子に結像する結像
光学系と、互いに直交する二軸を回転中心として二次元
方向に傾けることで前記被写体の縦横に分割された画像
を偏向して前記結像光学系に入射する可動ミラーと、前
記被写体の画像を集光して前記可動ミラーの入射面に向
けて出射する集光光学系と、前記集光光学系と前記可動
ミラーと前記結像光学系とを介して順次前記二次元固体
撮像素子に結像された前記被写体の分割された分割画像
を接続して一枚の画像に合成する合成手段とを具備す
る。
【0013】したがって、可動ミラーを二次元方向に回
動させることにより、分割して取り込む被写体の画像領
域を二次元固体撮像素子の画素数に合わせて設定するこ
とが可能となる。このようにして分割して取り込まれた
画像は合成手段により一枚の画像として合成される。こ
の場合、被写体に対して可動ミラーが大きく傾いても、
被写体からの画像が集光光学系により可動ミラーに集光
される。
【0014】請求項4記載の電子カメラは、二次元固体
撮像素子と、観測視野中の被写体の画像を前記二次元固
体撮像素子に結像する結像光学系とを有する撮像ユニッ
トを具備し、互いに直交する二軸を回転中心として二次
元方向に傾けることで前記被写体の縦横に分割された画
像を偏向して前記結像光学系に入射する可動ミラーと、
前記被写体の画像を集光して前記可動ミラーの入射面に
向けて出射する集光光学系とを具備し、前記撮像ユニッ
トに着脱自在に取り付けられた部分読取ユニットを具備
し、前記集光光学系と前記可動ミラーと前記結像光学系
とを介して順次前記二次元固体撮画像素子に結像された
前記被写体の分割された分割画像を接続して一枚の画像
に合成する合成手段を具備する。
【0015】したがって、可動ミラーを二次元方向に回
動させることにより、分割して取り込む被写体の画像領
域を二次元固体撮像素子の画素数に合わせて設定するこ
とが可能となる。このようにして分割して取り込まれた
画像は合成手段により一枚の画像として合成される。こ
の場合、被写体に対して可動ミラーが大きく傾いても、
被写体からの画像が集光光学系により可動ミラーに集光
される。さらに、遠方の被写体を撮影する場合には、文
書画像を取り込む場合ほど高解像度を必要としないた
め、部分読取ユニットを撮像ユニットから外し、操作性
を向上させることが可能となる。
【0016】請求項5記載の電子カメラは、二次元固体
撮像素子と、観測視野中の被写体の画像を前記二次元固
体撮像素子に結像する結像光学系と、互いに直交する二
軸を回転中心として二次元方向に傾けることで前記被写
体の縦横に分割された画像を偏向して前記結像光学系に
入射する可動ミラーと、前記被写体の画像を集光して前
記可動ミラーの入射面に向けて出射する集光光学系と、
前記集光光学系と前記可動ミラーと前記結像光学系とを
介して順次前記二次元固体撮像素子に結像された前記被
写体の分割された分割画像を接続して一枚の画像に合成
する合成手段とをカメラ本体に具備する。
【0017】したがって、可動ミラーを二次元方向に回
動させることにより、分割して取り込む被写体の画像領
域を二次元固体撮像素子の画素数に合わせて設定するこ
とが可能となる。このようにして分割して取り込まれた
画像は合成手段により一枚の画像として合成される。こ
の場合、被写体に対して可動ミラーが大きく傾いても、
被写体からの画像が集光光学系により可動ミラーに集光
される。さらに、全ての構成部品がカメラ本体に組み込
まれるため、電子カメラの構成を簡略化することが可能
となる。
【0018】請求項6記載の電子カメラは、請求項4又
は5記載の発明において、可動ミラーは互いに直交する
二軸を回転中心として二次元方向に回転可能な多数の反
射板をマトリックス状に配列してなるマイクロミラーア
レイが用いられ、集光光学系は被写体の一点から拡散さ
れて入射される光を平行光として出射するフィールドフ
ラット機能を備えている。
【0019】したがって、被写体の画像領域を変更する
ときにマイクロミラーアレイ全体を変位させる必要がな
いため、小さな設置スペースにマイクロミラーアレイを
設置することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
ないし図4に基づいて説明する。まず、図1に画像入力
装置1の構成を示す。この画像入力装置1は、多数の受
光素子(図示せず)をマトリックス状に配列した二次元
固体撮像素子2と、この二次元固体撮像素子2の受光面
に対向する結像光学系(レンズ)3と、互いに直交する
二軸を回転中心として二次元方向に傾けることで被写体
4の縦横に分割された画像を偏向して結像光学系3に入
射する可動ミラー5と、被写体の画像を集光して可動ミ
ラー5の入射面に向けて出射する集光光学系(レンズ)
6と、この集光光学系6と可動ミラー5と結像光学系3
とを介して順次二次元固体撮像素子2に結像された被写
体4の分割された分割画像を接続して一枚の画像に合成
する合成手段(図示せず)とを具備する。
【0021】この場合、可動ミラー5の回動方向は、図
3及び図4に示す矢印方向及びこの矢印と直交する方向
である。この例では一つの可動ミラー5を二次元方向に
回動させているが、互いに直交する一方向にのみ回動す
る二つの可動ミラーを組み合わせる構成を用いてもよ
い。
【0022】次に、このような画像入力装置1を用いて
被写体4の画像を取り込む画像入力方法について説明す
る。この例における被写体4は、机上の文書画像であ
る。観測視野中の被写体4と結像光学系3との間に配設
された可動ミラー5を互いに直交する二軸を回転中心と
して二次元方向に傾ける度に可動ミラー5により偏向さ
れた被写体4の縦横に分割された画像を順次結像光学系
3により二次元固体撮像素子2に結像する動作を複数回
繰り返す。
【0023】図2は、被写体(文書)4をの四
つの画像領域に分割して画像を取り込むようにし、ま
た、一回に取り込む画像領域を前回取り込んだ画像領域
の周囲にオーバーラップさせる大きさに定めた例である
具体的には、図3に矢印で示すように、可動ミラー5を
時計方向に回動させて画像領域の画像を取り込み、図
4に矢印で示すように、可動ミラー5を反時計方向に回
動させて画像領域の画像を取り込む。画像領域の
画像を取り込むときは、可動ミラー5を図3及び図4に
示す矢印方向と直交する方向に回動させる。
【0024】このように、可動ミラー5を二次元方向に
回動させることにより、分割して取り込む被写体4の画
像領域を二次元固体撮像素子2の画素数に合わ
せて設定することが可能となる。このようにして分割し
て取り込まれた画像は一つの二次元固体撮像素子2が有
する画素でも従来より高い解像度をもち、この分割して
取り込まれた画像を一枚の画像として合成することによ
り、文書画像の場合でも解像度を高めることができる。
この例では画像領域をの四分割にしたので、一
枚の文書画像を二次元固体撮像素子2の画素数の4倍の
高解像度で取り込むことができる。
【0025】また、集光光学系6に画像を平坦化するフ
ィールドフラット機能をもたせておくことにより、被写
体4に対して可動ミラー5が大きく傾いても、取り込む
画像の周辺部において、歪みや焦点ボケの発生を防止で
きる。
【0026】また、図2に示すように、一回に取り込む
の画像領域の大きさを、前回取り込んだ画像領
域の周囲にオーバーラップさせる大きさに定めたので、
一回に取り込む画像領域を精緻に設定する必要がなく、
これにより、可動ミラー5の移動量を高精度で制御する
必要性がない。これにより、制御系の構成を簡略化する
ことができる。オーバーラップして取り込んだ画像を合
成する方法としては、オーバーラップされた画像領域の
中に特長点を抽出して特定し、この特定した部分を目印
にして分割画像を接続する。
【0027】次に、本発明の実施の第二の形態を図5及
び図6に基づいて説明する。本実施の形態は、前実施の
形態における画像入力装置1の構成を電子カメラに応用
した例であるので、画像入力装置1と同一部分は同一符
号を用い説明も省略する。
【0028】図5に示す電子カメラ7は、撮像ユニット
8と部分読取ユニット9と分割された分割画像を接続し
て一枚の画像に合成する合成手段(図示せず)とを有す
る。撮像ユニット8は、本体ケース10に二次元固体撮
像素子2と結像光学系3とを有し、部分読取ユニット9
は、ユニットケース11に可動ミラー5と集光光学系6
とを有する。二次元固体撮像素子2、結像光学系3、可
動ミラー5、集光光学系6の特性は前実施の形態の場合
と同様である。
【0029】このような電子カメラ7では、文書画像を
取り込む場合には、図5に示すように、集光光学系6を
文書としての被写体4に向け、前述のように可動ミラー
5の向きを変えて画像領域毎に分割した分割画像を取り
込み、この分割して取り込んだ画像を一枚の画像として
合成する。
【0030】この場合、本体ケース10に対して部分読
取ユニット9のユニットケース11が着脱自在に取り付
けられているため、図6に示すように、遠方の被写体1
2を撮影する場合には、文書画像を取り込む場合ほど高
解像度を必要としないため、部分読取ユニット9のユニ
ットケース11を撮像ユニット8の本体ケース10から
外し、操作性を向上させることができる。
【0031】次に、本発明の実施の第三の形態を図7な
いし図11に基づいて説明する。本実施の形態も、前実
施の形態における画像入力装置1の構成を電子カメラに
応用した例であるので、画像入力装置1と同一部分は同
一符号を用い説明も省略する。
【0032】図7に示す電子カメラ13は、カメラ本体
14に、二次元固体撮像素子2と、結像光学系3と、可
動ミラーとしてのマイクロミラーアレイ15と集光光学
系16と、分割された分割画像を接続して一枚の画像に
合成する合成手段(図示せず)とを具備する。マイクロ
ミラーアレイ15は、図8に示すように、それぞれマト
リックス状に配列された多数の反射板17を有する。こ
のマイクロミラーアレイ15は、裏面に配列されたマト
リクス電極(図示せず)を備え、このマトリクス電極に
印加する電圧の大きさ及び極性を変えることにより、多
数の反射板17を一斉に同期させて前述した可動ミラー
5と同様に二次元方向に回動させるように構成されてい
る。また、集光光学系16は、入射した画像をマイクロ
ミラーアレイ15に集光する機能の他に、被写体4又は
12の一点から拡散されて入射される光を平行光として
出射するフィールドフラット機能を備えている。
【0033】このような電子カメラ13では、遠方の被
写体12の画像も、文書としての被写体4の画像も取り
込むことができる。図7に示すように、遠方の画像を取
り込むときは、マイクロミラーアレイ15の反射板17
の向きを固定し、被写体12の画像を分割することなく
一度に取り込んでもよく、また、反射板17を回動させ
て被写体12の画像を分割して取り込んでもよい。
【0034】次に、マイクロミラーアレイ15の反射板
17の向きを変えて画像を分割して取り込む操作を、文
書画像取り込み操作を例として説明する。文書画像を取
り込むときは、画像領域(図2参照)の画像を二次元
固体撮像素子2に入射する方向にマイクロミラーアレイ
15の反射板17を回動させることとにより、図9に示
すように画像領域の画像を取り込み、画像領域(図
2参照)の画像を二次元固体撮像素子2に入射する方向
にマイクロミラーアレイ15の反射板17を回動させる
こととにより、図10に示すように画像領域の画像を
取り込む。画像領域(図2参照)の画像を取り込む
ときは、画像領域の画像を二次元固体撮像素子2に
入射する方向に反射板17を回動させる。
【0035】この場合、図11に示すように、被写体4
の例えばB点(A点からC点に至る他の任意の点も同
様)からの反射光(画像)が拡散されて集光光学系16
に入射されるが、その光はフィールドフラット機能を備
えた集光光学系16により平行光としてマイクロミラー
アレイ15に入射することができるので、B点の画像を
結像光学系3により二次元固体撮像素子2の一点に結像
することができる。これにより、可動ミラーとしてマイ
クロミラーアレイ15を用いた場合でも、被写体4の画
像を精緻に取り込むことができる。
【0036】このように、被写体4の画像領域を変更す
るときに反射板17を回動させることによりマイクロミ
ラーアレイ15全体を回動させる必要がなく、これによ
り小さな設置スペースにマイクロミラーアレイ15を設
置することができ、電子カメラ13の構造を小型化する
ことができる。
【0037】また、全ての構成部品(二次元固体撮像素
子2、結像光学系3、マイクロミラーアレイ15、集光
光学系16、合成手段がカメラ本体14に組み込まれる
ため、電子カメラ13の構成を簡略化することができ
る。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の画像入力方法は、観測視
野中の被写体の画像を結像光学系により二次元固体撮像
素子に結像する画像入力方法において、前記被写体と前
記結像光学系との間に配設された可動ミラーを互いに直
交する二軸を回転中心として二次元方向に傾ける度に前
記可動ミラーにより偏向された前記被写体の縦横に分割
された画像を順次前記二次元固体撮像素子に結像する動
作を複数回繰り返すことにより、前記被写体の画像を縦
横に分割して取り込み、この一回毎に取り込んだ前記被
写体の分割された分割画像を接続して一枚の画像に合成
するので、可動ミラーを二次元方向に回動させることに
より、分割して取り込む被写体の画像領域を二次元固体
撮像素子の画素数に合わせて設定することができる。こ
のようにして分割して取り込まれた画像は一枚の画像と
して合成されるため、文書画像の場合でも二次元固体撮
像素子の画素数を増やすことなく解像度を高めることが
できる。
【0039】請求項2記載の画像入力方法は、請求項1
記載の発明において、一回に取り込む画像領域の大きさ
を前回取り込んだ画像領域の周囲にオーバーラップさせ
る大きさに定めたので、一回に取り込む画像領域を精緻
に設定する必要がなく、可動ミラーの移動量を高精度で
制御する必要性がない。したがって、可動ミラーの制御
系の構成を簡略化することができる。
【0040】請求項3記載の画像入力装置は、観測視野
中の被写体の画像を二次元固体撮像素子に結像する結像
光学系と、互いに直交する二軸を回転中心として二次元
方向に傾けることで前記被写体の縦横に分割された画像
を偏向して前記結像光学系に入射する可動ミラーと、前
記被写体の画像を集光して前記可動ミラーの入射面に向
けて出射する集光光学系と、前記集光光学系と前記可動
ミラーと前記結像光学系とを介して順次前記二次元固体
撮像素子に結像された前記被写体の分割された分割画像
を接続して一枚の画像に合成する合成手段とを具備する
ので、可動ミラーを二次元方向に回動させることによ
り、分割して取り込む被写体の画像領域を二次元固体撮
像素子の画素数に合わせて設定することができる。この
ようにして分割して取り込まれた画像は合成手段により
一枚の画像として合成されため、文書画像の場合でも二
次元固体撮像素子の画素数を増やすことなく解像度を高
めることができる。さらに、集光光学系に画像を平坦化
するフィールドフラット機能をもたせておくことによ
り、被写体に対して可動ミラーが大きく傾いても、取り
込む画像の周辺部における歪みや焦点ボケの発生を防止
できる。
【0041】請求項4記載の電子カメラは、二次元固体
撮像素子と、観測視野中の被写体の画像を前記二次元固
体撮像素子に結像する結像光学系とを有する撮像ユニッ
トを具備し、互いに直交する二軸を回転中心として二次
元方向に傾けることで前記被写体の縦横に分割された画
像を偏向して前記結像光学系に入射する可動ミラーと、
前記被写体の画像を集光して前記可動ミラーの入射面に
向けて出射する集光光学系とを具備し、前記撮像ユニッ
トに着脱自在に取り付けられた部分読取ユニットを具備
し、前記集光光学系と前記可動ミラーと前記結像光学系
とを介して順次前記二次元固体撮画像素子に結像された
前記被写体の分割された分割画像を接続して一枚の画像
に合成する合成手段を具備するので、可動ミラーを二次
元方向に回動させることにより、分割して取り込む被写
体の画像領域を二次元固体撮像素子の画素数に合わせて
設定することができる。このようにして分割して取り込
まれた画像は合成手段により一枚の画像として合成され
るため、文書画像の場合でも二次元固体撮像素子の画素
数を増やすことなく解像度を高めることができる。さら
に、被写体の画像を分割して取り込む場合に集光光学系
に画像を平坦化するフィールドフラット機能をもたせて
おくことにより、被写体に対して可動ミラーが大きくて
傾いても、取り込む画像の周辺部における歪みや焦点ボ
ケの発生を防止することができる。さらに、遠方の被写
体を撮影する場合には、文書画像を取り込む場合ほど高
解像度を必要としないため、部分読取ユニットを撮像ユ
ニットから外し、操作性を向上させることが可能とな
る。
【0042】請求項5記載の電子カメラは、二次元固体
撮像素子と、観測視野中の被写体の画像を前記二次元固
体撮像素子に結像する結像光学系と、互いに直交する二
軸を回転中心として二次元方向に傾けることで前記被写
体の縦横に分割された画像を偏向して前記結像光学系に
入射する可動ミラーと、前記被写体の画像を集光して前
記可動ミラーの入射面に向けて出射する集光光学系と、
前記集光光学系と前記可動ミラーと前記結像光学系とを
介して順次前記二次元固体撮像素子に結像された前記被
写体の分割された分割画像を接続して一枚の画像に合成
する合成手段とを本体ケースに具備するので、可動ミラ
ーを二次元方向に回動させることにより、分割して取り
込む被写体の画像領域を二次元固体撮像素子の画素数に
合わせて設定することができる。このようにして分割し
て取り込まれた画像は合成手段により一枚の画像として
合成されるため、文書画像の場合でも二次元固体撮像素
子の画素数を増やすことなく解像度を高めることができ
る。さらに、被写体の画像を分割して取り込む場合に被
写体に対する可動ミラーの傾きが大きくても、被写体か
らの画像が集光光学系により可動ミラーに集光されるた
め、取り込む画像の周辺部における歪みや焦点ボケの発
生を防止することができる。さらに、全ての構成部品が
本体ケースに組み込まれるため、電子カメラの構成を簡
略化することが可能となる。
【0043】請求項6記載の電子カメラは、請求項4又
は5記載の発明において、可動ミラーは互いに直交する
二軸を回転中心として二次元方向に回転可能な多数の反
射板をマトリックス状に配列してなるマイクロミラーア
レイが用いられ、集光光学系は被写体の一点から拡散さ
れて入射される光を平行光として出射するフィールドフ
ラット機能を備えているので、被写体の画像領域を変更
するときにマイクロミラーアレイ全体を変位させる必要
がないため、スペースにマイクロミラーアレイの設置ス
ペースを小さくして電子カメラの小型化に寄与すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第一の形態における画像入力装
置の構成を示す説明図である。
【図2】文書画像と、その文書画像を分割して取り込む
ための分割領域との関係を示す説明図である。
【図3】被写体の一つの分割領域の画像を取り込む状態
を示す説明図である。
【図4】被写体の他の分割領域の画像を取り込む状態を
示す説明図である。
【図5】本発明の実施の第二の形態における電子カメラ
の構成を示す説明図である。
【図6】部分読取ユニットを外して遠方の被写体を撮影
する状態を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の第三の形態における電子カメラ
の構成を示す説明図である。
【図8】マイクロミラーアレイの斜視図である。
【図9】被写体の一つの分割領域の画像を取り込む状態
を示す説明図である。
【図10】被写体の他の分割領域の画像を取り込む状態
を示す説明図である。
【図11】集光光学系の集光作用を示す説明図である。
【符号の説明】
2 二次元固体撮像素子 3 結像光学系 4 被写体 5 可動ミラー 6 集光光学系 8 撮像ユニット 9 部分読取ユニット 12 被写体 14 本体ケース 15 可動ミラー、マイクロミラーアレイ 16 集光光学系 17 反射板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観測視野中の被写体の像を結像光学系に
    より二次元固体撮像素子に結像する画像入力方法におい
    て、前記被写体と前記結像光学系との間に配設された可
    動ミラーを互いに直交する二軸を回転中心として二次元
    方向に傾ける度に前記可動ミラーにより偏向された前記
    被写体の縦横に分割された画像を順次前記二次元固体撮
    像素子に結像する動作を複数回繰り返すことにより、前
    記被写体の画像を縦横に分割して取り込み、この一回毎
    に取り込んだ前記被写体の分割された分割画像を接続し
    て一枚の画像に合成することを特徴とする画像入力方
    法。
  2. 【請求項2】 一回に取り込む画像領域の大きさを前回
    取り込んだ画像領域の周囲にオーバーラップさせる大き
    さに定めたことを特徴とする請求項1記載の画像入力方
    法。
  3. 【請求項3】 観測視野中の被写体の画像を二次元固体
    撮像素子に結像する結像光学系と、互いに直交する二軸
    を回転中心として二次元方向に傾けることで前記被写体
    の縦横に分割された画像を偏向して前記結像光学系に入
    射する可動ミラーと、前記被写体の画像を集光して前記
    可動ミラーの入射面に向けて出射する集光光学系と、前
    記集光光学系と前記可動ミラーと前記結像光学系とを介
    して順次前記二次元固体撮像素子に結像された前記被写
    体の分割された分割画像を接続して一枚の画像に合成す
    る合成手段とを具備する画像入力装置。
  4. 【請求項4】 二次元固体撮像素子と、観測視野中の被
    写体の画像を前記二次元固体撮像素子に結像する結像光
    学系とを有する撮像ユニットと、 互いに直交する二軸を回転中心として二次元方向に傾け
    ることで前記被写体の縦横に分割された画像を偏向して
    前記結像光学系に入射する可動ミラーと、前記被写体の
    画像を集光して前記可動ミラーの入射面に向けて出射す
    る集光光学系とを具備し、前記撮像ユニットに着脱自在
    に取り付けられた部分読取ユニットと、 前記集光光学系と前記可動ミラーと前記結像光学系とを
    介して順次前記二次元固体撮像素子に結像された前記被
    写体の分割された分割画像を接続して一枚の画像に合成
    する合成手段と、を具備する電子カメラ。
  5. 【請求項5】 二次元固体撮像素子と、観測視野中の被
    写体の画像を前記二次元固体撮像素子に結像する結像光
    学系と、互いに直交する二軸を回転中心として二次元方
    向に傾けることで前記被写体の縦横に分割された画像を
    偏向して前記結像光学系に入射する可動ミラーと、前記
    被写体の画像を集光して前記可動ミラーの入射面に向け
    て出射する集光光学系と、前記集光光学系と前記可動ミ
    ラーと前記結像光学系とを介して順次前記二次元固体撮
    像素子に結像された前記被写体の分割された分割画像を
    接続して一枚の画像に合成する合成手段とをカメラ本体
    に具備する電子カメラ。
  6. 【請求項6】 可動ミラーは互いに直交する二軸を回転
    中心として二次元方向に回転可能な多数の反射板をマト
    リックス状に配列してなるマイクロミラーアレイが用い
    られ、集光光学系は被写体の一点から拡散されて入射さ
    れる光を平行光として出射するフィールドフラット機能
    を備えている請求項4又は5記載の電子カメラ。
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KR101689534B1 (ko) * 2015-11-06 2016-12-26 한남대학교 산학협력단 멀티스케일 이미징 시스템

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