JPH0714297U - 配管振動騒音防止装置 - Google Patents

配管振動騒音防止装置

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JPH0714297U
JPH0714297U JP5403093U JP5403093U JPH0714297U JP H0714297 U JPH0714297 U JP H0714297U JP 5403093 U JP5403093 U JP 5403093U JP 5403093 U JP5403093 U JP 5403093U JP H0714297 U JPH0714297 U JP H0714297U
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JP
Japan
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branch pipe
pipe
frequency
diameter
partition plate
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Withdrawn
Application number
JP5403093U
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English (en)
Inventor
公男 大串
雅章 谷口
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボイラの蒸気配管系では主配管にバイパス用
枝管を設け、異常時に蒸気を外部に放出するための安全
弁を取付けるが、この枝管に気柱共鳴による振動が発生
するのでこれを防止する。 【構成】 ボイラの蒸気主配管1に枝管2が設けられ、
異常時に蒸気を外部に放出する安全弁3がある。枝管2
の入口部に十字形仕切板5を設け枝管2の内径dの流路
を十字形仕切板5で分離して枝管2の流路の径を見かけ
の径d' に変更する。これにより枝管2に発生するキャ
ビティノイズの周波数を高くして気柱共鳴周波数に一致
することを避け、共鳴による振動騒音を防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はボイラ配管系の枝管部に発生する振動を防止するようにした配管振動 騒音防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
火力プラント機器の中で蒸気発生のためのボイラ装置は構成要素として重要な 装置となっている。 このボイラ装置には、異常時において蒸気を外部へ放出するための安全装置とし て枝管に安全弁又は電磁式逃し弁が必ず備え付けられている。図8に安全弁及び 電磁式逃し弁の配管系統の概略図を示す。図8は平面図を示し、図中01は蒸気 用主配管、02はバイパス用枝管、03は安全弁又は電磁弁を示す。安全弁03 は、主配管01からT字型に分岐された枝管02の途中に取付けられている。主 配管径Dやバイパス配管径d及び安全弁取付位置を示す長さLは、ボイラの仕様 及び設置スペースから検討され決定する。安全弁03は通常全閉となっており、 流れは主配管01のみとなり枝管02に流れない状態になっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前述の従来の配管系においては、ボイラの主配管01と安全弁03間の枝管0 2内で気柱共鳴による振動が発生し、その対策改善を余儀なくされている。この 振動騒音の原因は、主配管01から安全弁03の間に形成される空間部によって て誘起される気柱共鳴現象によって生じる周波数と枝管分岐部に発生するキャビ ティノイズの周波数とが合致したときに発生する。気柱共鳴現象は図8の枝管0 2の長さLの部分に発生するものであり、下式(1)で共鳴する気柱共鳴周波数 fが与えられる。
【0004】 f=(2n−1)×(V/4L)…………………………………(1) 但し、n:振動モード次数,V:流速(m/s)、L:バイパス管の空間部長さ(m )である。
【0005】 一方、キャビティノイズは図8の枝管02がT字型に分岐された入口部におい て、剥離流れによる渦04が発生する。これをキャビティノイズと称し、その渦 の周波数は(2)式によって求められる。
【0006】 fK =(V/d)×〔(n−α)/(M+ (1/KV ) )〕…(2) 但し、V:主流流速(m/s)、d:枝管径(m)、n:振動モード次数、 α,KV :実験定数、M:マッハ数である。
【0007】 (1)式と(2)式から横軸にL/d、縦軸に周波数fの関係をグラフに表す と図7のようになる。 図において、(A),(B),(C)はおのおの1次,2次,3次の共鳴周波数 の曲線fで、fK1,fK2,fK3が配管固有値でおのおの1次,2次,3次のキャ ビティ周波数を示し、その交点(斜線の丸印で図示)Pが気柱共鳴周波数fとキ ャビティノイズfK との一致点である。
【0008】 このようにキャビティノイズによる周波数fK と気柱共鳴周波数fが配管固有 値と一致した時が最も大きな気柱共鳴が発生することになる。配管設計段階でこ れを防止するための方策を見出すことは非常に困難であることから、発生時の対 策を見出しておくことは重要な課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は前述のような課題を解決するために、ボイラ配管系の枝管内の入口部 に同枝管の流路を分離する仕切板を配置し、この仕切板により枝管の径を実質的 に変更し、この径の変更によって同枝管のノイズの周波数を変え気柱共鳴を避け るようにしたものである。
【0010】 即ち、本考案は、ボイラ配管系路の蒸気を外部に放出するための安全弁を取付 ける分岐した枝管内の入口部に配置され、同枝管の中心軸上で同枝管の流路を分 離する仕切板を有し、同枝管内の振動騒音の周波数を変えるための配管振動騒音 防止装置を提供するものである。
【0011】
【作用】
本考案は前述のような手段であるので、枝管内の入口部の仕切板が枝管内の流 路を分離するために枝管の直径は変更され、変更後の見かけの径は分離された部 分の径となりもとの直径より小さくなる。これによってキャビティノイズの周波 数は径が変化して振動騒音発生時の周波数をより高めることになり、気柱共鳴周 波数との合致条件を外すことになる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて具体的に説明する。図1は本考案 の第1実施例に係る配管振動騒音防止装置の正面図、図2はそのX−X矢視図、 図3は本第1実施例の斜視図である。本考案は前述の気柱共鳴周波数fとキャビ ティノイズによる周波数fK が一致しないように振動騒音が発生したときは、前 述の(1)式又は(2)式で示す周波数のどちらか一方を低く又は高くする策を 考えれば良い。
【0013】 即ち、n,V,L,dを変更することで可能となる。しかし、V(流速)はボ イラ運転条件に関係することであり変更は不可能であり、同様にLも配管設計上 他の物理的要件から簡単に変えられない条件となっている。本考案ではdを操作 することによって振動騒音防止の手段とするものである。
【0014】 そのために、第1実施例においては図3に示す十字形仕切板5を図1に示すよ うに枝管2の入口中心軸上に配置したものである。蒸気発生用主配管1のT字型 配管となる枝管2部に見かけの管径d' を形成するように十字形仕切板5を取付 けたもので、仕切板5の面は安全弁作動時に流路抵抗になることを小さくするた め、多孔板となっている。この状況を図3に示す。
【0015】 この場合の見かけの管径d' とは、十字形仕切板5で4等分されたおのおのの 部分の等価な直径を示すもので仕切られた部分の断面積に等しい円とした時の直 径に相当する。
【0016】 図3に示す十字形仕切板5の幅Hは枝管2の内側に完全に接しても良く、又、 このHの寸法は少くともd/2よりも大きければ良いものである。又、長さにつ いては特に制限はなく、構造的に満足するものであれば良いものである。仕切板 5を枝管2内に取付ける場合を考えると、幅Hは枝管2の内径dに等しくして溶 接、等で十字形仕切板5の端部を管内面に固定するのが好ましいが、流路抵抗を 減少させるために幅Hを枝管2の内径より小さくする場合には、十字形仕切板の 下端部又は上端部の1部分のみ枝管2の内面に固定し、他の部分は枝管2の内径 dの1/2程度まで小さくしても良い。
【0017】 このような十字形仕切板5を枝管2の中心軸上に配置することにより前述の(2 ) 式の直径dがd' に変化することになり、(d>d' )振動騒音発生時の周波 数をより高めることになり、(1)式の気柱共鳴周波数との合致条件を外すこと になり気柱共鳴現象を避けることができるものである。
【0018】 図4は本考案の第2実施例に係る配管振動騒音防止装置の正面図、図5はその Y−Y矢視図、図6は本第2実施例の斜視図である。これらの図において、符号 1,2,3,D及びdは図1乃至図3に示す第1実施例と同じであるのでそのま ま引用して説明し、又、本実施例での管径d’についても第1実施例と同様な機 能であるのでそのまま引用して説明する。
【0019】 これらの図において、本第2実施例の構造は、主配管1に枝管2が取付けられ 、T字型配管となる枝管2の部に管径d’となる円筒15を取り付け、枝管2と 円筒15の固定に十字型となるように4枚の補強材16を取り付けたものである 。円筒15並びに補強材16の面は安全弁作動時に流路抵抗になることを小さく するため、多孔板となっている。この状況を図6に示す。
【0020】 このような円筒15と補強材16からなる仕切板を枝管2の中心軸上に配置す ることにより第1実施例と同様に前述の(2)式の直径dがd’に変化すること になり、(d>d’)振動騒音発生時の周波数をより高めることになり、(1) 式の気柱共鳴周波数との合致条件を外すことにより気柱共鳴現象を避けることが できる。
【0021】 以上説明の第1実施例及び第2実施例における効果を図7に示すが、気柱共鳴 点Pが、キャビティ周波数fK1,fK2,fK3の配管固有値がそれぞれ点線で示す F1 ,F2 ,F3 に変更されるので、P' 点へ移動することになり、振動騒音発 生時の周波数がより高くなり、合致条件を外して気柱共鳴現象を避けることにな る。
【0022】
【考案の効果】
以上、具体的に説明したように、本考案は仕切板を設けることにより、現在稼 動中の安全弁、電磁式逃し弁の取付位置の変更をする必要がなく、気柱共鳴が防 止でき、気柱共鳴防止装置の構造が簡単なため、安価な改造費で済む。又、振動 ・騒音が効果的に防止されることとなり、環境改善に役立つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係る配管振動騒音防止装
置の正面図である。
【図2】図1のX−X矢視図である。
【図3】図1で用いられる十字形仕切板の斜視図であ
る。
【図4】本考案の第2実施例に係る配管振動騒音防止装
置の正面図である。
【図5】図4のY−Y矢視図である。
【図6】図4で用いられる仕切板の斜視図である。
【図7】振動騒音発生の周波数と配管寸法との関係を示
す線図である。
【図8】従来の安全弁を用いた配管の構成図である。
【符号の説明】
1 主配管 2 枝管 3 安全弁 5 十字形仕切板 15 円筒 16 補強材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラ配管系路の蒸気を外部に放出する
    ための安全弁を取付ける分岐した枝管内の入口部に配置
    され、同枝管の中心軸上で同枝管の流路を分離する仕切
    板を有し、同枝管内の振動騒音の周波数を変えるための
    配管振動騒音防止装置。
JP5403093U 1993-06-15 1993-10-05 配管振動騒音防止装置 Withdrawn JPH0714297U (ja)

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JP5403093U JPH0714297U (ja) 1993-06-15 1993-10-05 配管振動騒音防止装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-32088 1993-06-15
JP3208893 1993-06-15
JP5403093U JPH0714297U (ja) 1993-06-15 1993-10-05 配管振動騒音防止装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52142094U (ja) * 1976-04-21 1977-10-27
JP2012032248A (ja) * 2010-07-30 2012-02-16 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 沸騰水型原子力プラントの主蒸気逃し安全弁管台
JP2012112765A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 弁管台を有する配管を備えたプラント及び沸騰水型原子力プラント
JP2012177443A (ja) * 2011-02-28 2012-09-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 配管構造

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