JPH07142707A - Mosトランジスタの製造方法 - Google Patents

Mosトランジスタの製造方法

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JPH07142707A
JPH07142707A JP14646593A JP14646593A JPH07142707A JP H07142707 A JPH07142707 A JP H07142707A JP 14646593 A JP14646593 A JP 14646593A JP 14646593 A JP14646593 A JP 14646593A JP H07142707 A JPH07142707 A JP H07142707A
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JP
Japan
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silicate glass
sidewall
substrate
thermal expansion
mos transistor
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP14646593A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Miyazaki
善久 宮崎
Yoshimitsu Iwasaki
義光 岩崎
Naoki Matsukawa
直樹 松川
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH07142707A publication Critical patent/JPH07142707A/ja
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】LDD構造を有するMOSトランジスタにおい
て、サイドウォール端に発生する熱応力を減らし、結晶
欠陥の発生を抑制する。 【構成】ゲート電極3のサイドウォール9を形成する。
PSG膜8に不純物を注入し、サイドウォール9の熱膨
張率を基板1のそれと同等にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゲート電極のサイドウ
ォールを利用してLDD(LightlyDoped−
Drain)構造を実現するMOSトランジスタの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LDD構造は、パターンの微細化による
チャネル長の縮小によって発生するホットキャリアに起
因するしきい値電圧の変動や相互コンダクタンスの劣化
を防止しようとするもので、LSIの微細化のために広
く用いられている。LDD構造のMOSトランジスタ
は、ホットキャリアの発生が抑制されるだけでなく、電
界が最大となる位置がゲート領域からはずれるため、発
生したホットキャリアがゲート電極へ注入されてしまう
ことがなくなる。したがって、短いチャネル長でMOS
トランジスタを動作させることができ、さらにはより高
い電圧で駆動させることが可能となる。
【0003】以下、従来の代表的なLDD構造のMOS
トランジスタの製造方法を図2を用いて説明する。P型
Si基板1の一面に、素子分離領域2を形成し、この分
離領域2の間に薄いSiO2 膜を介して多結晶シリコン
(poly−Si)からなるゲート電極3を所定のパタ
ーンで形成する(図2(a))。
【0004】次に、Pなどのn- 型の不純物をSi基板
表面にゲート電極3をマスクとしてセルフアラインで注
入し、ソース、ドレイン領域となる低濃度のn- の拡散
領域4を形成する(図2(b))。さらに拡散領域4を
形成した後にゲート電極を覆って全面にSiO2 膜5を
形成する(図2(c))。そして、SiO2 膜5に反応
性イオンエッチングによる異方性エッチングを施してS
iを露出させる。なお、このときアクティブ領域上に極
薄くSiO2 膜を残したり、また、オーバーエッチング
の後、犠牲酸化膜をつける場合もある。このとき、ゲー
ト電極3の両側にSiO2 がサイドウォール6として残
留する。そこで、このサイドウォール6とゲート電極を
マスクとして再びn型の不純物を注入して、ソース、ド
レイン領域として十分働くように1回目の注入よりも高
いn + 型の拡散層7を形成する(図2(d))。
【0005】この後、必要に応じて、イオン注入によっ
て非晶質化した半導体基板の結晶性の回復とイオン注入
した不純物の活性化とのためにアニールを行う。以上の
プロセスにより、ゲート電極の端部に一致する低濃度の
n型拡散領域(n- 領域)4とサイドウォール6の端部
に一致する高濃度n型拡散領域(n+ 領域)7が形成さ
れ、LDD構造のMOSトランジスタが形成される。
【0006】また、イオン注入時のダメージを少なくす
ることを目的に、特開昭62−210677号公報に見
られるように、サイドウォールにPSG膜(Phosp
hosilicate−Glass)を用い、PSG膜
のPを拡散源として熱処理を行いn- 領域を形成する方
法なども考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のLDD
構造のMOSトランジスタの製造方法では、アニール等
の高温の加熱処理時に、ゲート電極のサイドウォールの
端部に結晶欠陥が発生し、リーク電流の原因となってい
た。この結晶欠陥は、サイドウォール形成後のアニール
または後酸化処理時に発生する熱応力によるものと考え
られる。
【0008】したがって、サイドウォールに用いられて
いる材質とSi基板の熱膨張係数の差が問題となり、一
般に不純物を含まないシリケートガラス(SiO2 )の
熱膨張係数はSi基板より小さいため、熱処理時にサイ
ドウォール端に強い圧縮応力が発生する。また、特開昭
62−210677号公報に見られるようにサイドウォ
ールにPの拡散源となるような高濃度のPSG膜では熱
膨張係数はSi基板よりも逆に大きくなり、サイドウォ
ールに強い引張応力を発生し、やはり、結晶欠陥を生じ
やすい。
【0009】そこで本発明は、この熱応力を低く抑え、
結晶欠陥の発生を防止し、LDD構造のMOSトランジ
スタのリーク電流を低減することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明にかかわるLDD構造のMOSトランジスタ
の製造方法では、ゲート電極にサイドウォールの材質を
基板とほぼ同じ熱膨張係数を有する材質に変え、高温熱
処理時にに発生する熱応力を軽減し、結晶欠陥の発生を
抑制するものである。
【0011】本発明は、基板上にゲートを形成し、その
ゲート電極の側壁にシリケートガラスによりサイドウォ
ールを形成する工程を有するMOSトランジスタの製造
方法において、シリケートガラスの熱膨張係数と基板の
熱膨張係数の差が0.5×10-6/℃以下となるように
シリケートガラスに添加する不純物濃度を調節すること
を特徴とするMOSトランジスタの製造方法である。
【0012】
【作用】本発明は、上記に示したように、シリケートガ
ラスに添加する不純物濃度を調節することにより、ゲー
ト電極のサイドウォールの材質の熱膨張係数と基板の熱
膨張係数の差を0.5×10-6/℃以下とする。このよ
うに熱膨張係数の差を小さくすることにより、高温熱処
理時にサイドウォール端に発生する熱応力を100MP
a以下の低い値に抑えられる。したがって、結晶欠陥の
ない完全な再結晶化が行われ、接合リーク電流が生じに
くくなる。
【0013】一方、熱膨張係数の差が0.5×10-6
℃を越えるとサイドウォール端に発生する熱応力が大き
くなり、高温処理時に再結晶が十分に行われず、結晶欠
陥が残ってしまい接合リーク電流が生じやすくなるの
で、この数値に限定した。
【0014】
【実施例】本発明の実施例として、ゲート電極サイドウ
ォールのシリケートガラス(SiO2 )にPを不純物と
してドープしたPSG膜(Phosphosilica
te Glass)を用いた場合について説明する。一
般にPSG膜の熱膨張係数はPの含有量の増加に対して
図3に示すように増加する。したがって、Pの含有量を
調節することでPSG膜の熱膨張係数をSi基板の熱膨
張係数に一致させることができる。
【0015】ここで、応力シミュレーションにより求め
たサイドウォールに用いる材質の熱膨張係数に対するサ
イドウォール端に発生する熱応力の関係を図4に示す。
以上の結果から、PSG膜の最適なP濃度は2重量%付
近と比較的低濃度である。この最適なP濃度をもつPS
G膜を用いた場合とサイドウォールに従来のSiO2
用いた場合について、サイドウォール端の応力の分布を
それぞれ、図5(a)、図5(b)に示す。サイドウォ
ールに最適なP濃度のPSG膜を用いた場合はサイドウ
ォール端の応力ほぼゼロであることが確認できる。
【0016】本実施例によるLDD構造のMOSトラン
ジスタの製造方法は、従来の製造方法と同じようにゲー
ト電極を形成した後、P濃度2重量%を有するPSG膜
8を図1(a)に示すように被覆性を良くするため熱C
VDで形成し、異方性エッチングによりサイドウォール
9を形成する(図1(b))。以下、従来技術と同様の
プロセスでLDD構造を形成することができる。
【0017】本実施例では、サイドウォールに用いられ
るシリケートガラスの不純物にPを用いたが、他の不純
物でもよく、その材質の熱膨張係数をコントロールでき
るものであればよい。また、本発明は、Si基板だけで
なく、GaAs基板など他の半導体基板にも適用するこ
とができる。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記構成とすることによって高
温熱処理時に発生する熱応力を軽減し、結晶欠陥の発生
を抑制できるので接合リーク電流が生じにくくなり、信
頼性の高いMOSトランジスタを形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るLDD構造のMOSトラ
ンジスタの製造工程を示す図である。
【図2】従来技術に係るLDD構造のMOSトランジス
タの製造工程を示す図である。
【図3】PSG膜のP濃度に対する熱膨張係数を示すグ
ラフである。
【図4】サイドウォールに用いる材質の熱膨張係数に対
するサイドウォール端に発生する応力の解析結果であ
る。
【図5】本発明の実施例におけるサイドウォール端の付
近の応力分布と従来技術でのサイドウォール端の付近の
応力分布を示す図である。
【符号の説明】
1 P型Si基板 2 素子分離領域 3 ゲート電極 4 n- 拡散領域 5 SiO2 膜 6 サイドウォール 7 n+ 拡散領域 8 PSG膜 9 サイドウォール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にゲートを形成し、そのゲート電
    極の側壁にシリケートガラスによりサイドウォールを形
    成する工程を有するMOSトランジスタの製造方法にお
    いて、シリケートガラスの熱膨張係数と基板の熱膨張係
    数の差が0.5×10-6/℃以下となるようにシリケー
    トガラスに添加する不純物濃度を調節することを特徴と
    するMOSトランジスタの製造方法。
JP14646593A 1993-06-17 1993-06-17 Mosトランジスタの製造方法 Withdrawn JPH07142707A (ja)

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