JPH0714223U - 深溝形玉軸受 - Google Patents

深溝形玉軸受

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JPH0714223U
JPH0714223U JP4892893U JP4892893U JPH0714223U JP H0714223 U JPH0714223 U JP H0714223U JP 4892893 U JP4892893 U JP 4892893U JP 4892893 U JP4892893 U JP 4892893U JP H0714223 U JPH0714223 U JP H0714223U
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JP
Japan
Prior art keywords
rolling
ring
cage
ball bearing
lubricant
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Pending
Application number
JP4892893U
Other languages
English (en)
Inventor
修司 山住
正典 末松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 外周に転動溝21を設けた内輪2と、内周に
転動溝31を設けた外輪3と、内輪2と外輪3の転動溝
21、31に収納されて転動する複数個の転動球4と、
転動球4を転動溝21、31に沿って等間隔に配置して
保持するリング状の保持器4とを備えた深溝形玉軸受に
おいて、互いに軸方向に対向する面に係合部を有する二
つの保持器部品5A,5Bからなる保持器4と、保持器
部品5A,5Bの互いに対向する面の間に挟み、かつ潤
滑剤を滲み込ませたフェルトシート6とを設けたもので
ある。 【効果】 寿命の長い深溝形玉軸受を提供できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、油またはグリース潤滑の深溝形玉軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、深溝形玉軸受は、外周に転動溝を設けた内輪と、内周に転動溝を設けた 外輪と、内輪と外輪の転動溝に収納されて転動する複数個の転動球と、転動球を 転動溝に沿って等間隔に配置して保持するリング状の保持器とから構成されてい る。保持器には金属製、プラスチック製、含油プラスチック製、含油焼結合金製 などのものがあり、保持器と転動球の間に潤滑油やグリース等の潤滑剤を封入し ている。 また、回転機械の深溝形玉軸受を収納するハウジングと内輪または外輪の側面 との間にフエルトを設け、皿状のフエルトリテーナによってフエルトをハウジン グに押し付けて保持し、潤滑剤の流出を防ぐようにしたものが開示されている( 例えば、実開昭56−139353号)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来技術では、深溝形玉軸受を収納するハウジングにフエルトとフ ェルトリテーナを収納するための空間を設けなけらばならず、回転機械の軸受収 納部が大きくなると共に、ハウジングの加工が複雑となり、軸受取り付け作業に 手間がかかるという欠点があった。 また、上記構成ではフエルトと転動球の間に皿状のフエルトリテーナがあり、 フエルトから転動溝まで離れているため、転動溝から流出した潤滑剤をフエルト に吸収しても、その潤滑剤が再び転動溝の戻ることはなく、またフエルトに予め 潤滑剤を含浸しておいたとしても、転動溝や転動球に接触することがないので潤 滑には利用できない。 したがって、長時間軸受を使用して潤滑剤が熱劣化したり飛散したりしても、 大幅な寿命延長は期待できなかった。 本考案は、軸受内に潤滑剤を長時間保持するようにした長寿命の深溝形玉軸受 を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本考案は、外周に転動溝を設けた内輪と、内周に転 動溝を設けた外輪と、前記内輪と前記外輪の前記転動溝に収納されて転動する複 数個の転動球と、前記転動球を前記転動溝に沿って等間隔に配置して保持するリ ング状の保持器とを備えた深溝形玉軸受において、互いに軸方向に対向する面に 係合部を有する二つの保持器部品からなる前記保持器と、前記保持器部品の互い に対向する面の間に挟み、かつ潤滑剤を滲み込ませたフェルトシートとを設けた ものである。 また、前記保持器を挟んで両側に潤滑剤を滲み込ませたフェルトシートを装着 したリング状の潤滑剤溜め装置を設けたものである。
【0005】
【作用】
上記手段により、保持器の中や保持器の外側に潤滑剤が吸着し得るフェルトシ ートを設けてあるので、保持器の周辺に充填された潤滑剤が飛散しても、その潤 滑剤がフェルトシートに吸着され、フェルトシートを介して転動球や転動溝に循 環すると共に、予めフェルトシートに滲み込ませた潤滑剤が転動球や転動溝に補 給される。
【0006】
【実施例】
本考案を図に示す実施例について説明する。 図1は本考案の実施例を示す要部の側断面図、図2は要部の正断面図である。 図において、玉軸受1は、外周に転動溝21を設けた内輪2と、内周に転動溝3 1を設けた外輪3と、内輪2と外輪3の転動溝21、31に収納されて転動する 複数個の転動球4と、転動球4を転動溝21、31に沿って等間隔に配置して保 持するリング状の保持器5とから構成されている点は従来例とほぼ同じ構成であ る。 従来例と異なるのは次に点である。すなわち、保持器5は軸方向に二つ割りに なっており、一方の保持器部品5Aには軸方向の端面51に開口し、複数の転動 球4を等間隔に保持するポケット52を設け、隣接するポケット52との間に、 開口部が狭く内部が広い係合穴53を設けて、ポケット52と係合穴53との間 に爪部54を形成してある。他方の保持器部品5Bのポケット52に対向する端 面55には、根元と先端が細く中央部の幅が広い突起部56を設け、係合穴53 に係合するようにしてある。突起部56と係合穴53との間には隙間57を設け 、隙間57を埋めるように潤滑剤を滲み込ませたフェルトシート6をはさみ込ん である。 保持器5を玉軸受1に組み込む時は、内輪2と外輪3との間に設けた転動球4 に保持器部品5Aを圧入して、爪具54を弾性変形させ、開口部を開いてポケッ ト52内に転動球4を保持した後、潤滑剤を滲み込ませたフェルトシート6を保 持器部品5Bの保持器部品5Aに対向する面に沿わせて、突起部56にかぶせ、 突起部56を弾性変形させて係合穴53に圧入して係合し、潤滑剤を滲み込ませ たフェルトシート6を突起部56と係合穴53との間にはさみ込んだ状態で、保 持器部品5Aと5Bを一体に結合する。その後、保持器5と内輪2、外輪3の間 にグリース等の潤滑剤を充填する。必要によりシールプレートで内輪2、外輪3 の間を覆い、潤滑剤を封入する。 保持器5に使用する材料は、保持器部品5Aと5Bを一体に結合する時に弾性 変形し易く、強度が高い材料で、射出成形が可能な材料が適する。例えば、ナイ ロン、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリフェニレンサルファイド(PPS )、ポリエーテルケトン(PEEK)などが良い。 以上のように構成した深溝形玉軸受1を回転すると、初期の間は玉軸受1に封 入された潤滑剤で潤滑される。長時間使用すると、潤滑剤の熱劣化、蒸発、飛散 などによって、次第に潤滑性能が低下してくる。しかし、二つの保持器部品5A ,5Bの間に挟んだフェルトシート6から潤滑剤が微量ずつ熱や遠心力によって 表面にしみ出てきて、転動球4、転動溝21、31の潤滑面に供給される。
【0007】 図3は他の実施例を示す要部の側断面図で、外輪3の内周に設けた転動溝31 の両側に転動溝31の傾斜に続くように凹部を形成するテーパ面32を設け、外 輪3の両端面付近の内側にリング溝33を設けてある。リング溝33の中には、 保持器5の両側に間隔をおいて転動球4を挟むように、かつ内輪2との間に隙間 Gを保つようにして、リング状の潤滑剤溜め装置7をストップリング34を介し て固定してある。 潤滑剤溜め装置7は、断面をほぼC字状に形成し、転動球側および内輪に対向 する面には、図4に示すように、多数の穴を持つ格子状のシールド板71を形成 し、潤滑剤溜め装置7の中に潤滑剤を滲み込ませたフェルトシート6を装着して ある。潤滑剤溜め装置7の外側には、フェルトシート6が飛び出さないようにリ ング状の押え板72によって蓋をするようにしてある。 深溝形玉軸受1を回転すると、軸受に封入された潤滑剤が飛散して、格子状の シールド板71の穴を通過してフェルトシート6に吸着する。フェルトシート6 に滲み込ませた潤滑剤と飛散してきた潤滑剤とが使用中に発生する熱によって微 量ずつフェルトシート6から滲み出してきて、外輪3の内周壁に伝わって転動球 4や転動溝21、31に接触してくる。なお、外輪3の内周にはテーパ面32を 設けてあるので、フェルトシート6から滲み出して来た潤滑剤は、テーパ面32 を流れて転動溝31に流れ込み易い。 このように、充填された潤滑剤が飛散しても、図3の矢印に示すように、フェ ルトシート6を介して循環し、その過程でフェルトシート6に滲み込んだ潤滑剤 や予め滲み込ませた潤滑剤が転動球4や転動溝21、31の表面に補給されるの で、玉軸受の寿命が長くなる。
【0008】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、保持器の中や保持器の外側に潤滑剤が吸 着し得るフェルトシートを設けてあるので、保持器の周辺に充填された潤滑剤が 飛散しても、その潤滑剤がフェルトシートに吸着され、フェルトシートを介して 転動球や転動溝に循環すると共に、予めフェルトシートに滲み込ませた潤滑剤が 補給されるので、寿命の長い深溝形玉軸受を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す要部側断面図である。
【図2】本考案の要部正断面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示す要部側断面図であ
る。
【図4】本考案の他の実施例を示す要部正断面図であ
る。
【符号の説明】
1 玉軸受、2 内輪、21 転動溝、3 外輪、31
転動溝、32 テーパ面、33 リング溝、4 転動
球、5 保持器、5B,5B 保持器部品、51 端
面、52 ポケット、53 係合穴、54 爪部、55
端面、56 突起部、6 フェルトシート、7 潤滑
剤溜め装置、71 シールド板、72 押え板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に転動溝を設けた内輪と、内周に転
    動溝を設けた外輪と、前記内輪と前記外輪の前記転動溝
    に収納されて転動する複数個の転動球と、前記転動球を
    前記転動溝に沿って等間隔に配置して保持するリング状
    の保持器とを備えた深溝形玉軸受において、互いに軸方
    向に対向する面に係合部を有する二つの保持器部品から
    なる前記保持器と、前記保持器部品の互いに対向する面
    の間に挟み、かつ潤滑剤を滲み込ませたフェルトシート
    とを設けたことを特徴とする深溝形玉軸受。
  2. 【請求項2】 外周に転動溝を設けた内輪と、内周に転
    動溝を設けた外輪と、前記内輪と前記外輪の前記転動溝
    に収納されて転動する複数個の転動球と、前記転動球を
    前記転動溝に沿って等間隔に配置して保持するリング状
    の保持器とを備えた深溝形玉軸受において、前記保持器
    を挟んで両側に潤滑剤を滲み込ませたフェルトシートを
    装着したリング状の潤滑剤溜め装置を設けたことを特徴
    とする深溝形玉軸受。
  3. 【請求項3】 前記外輪の内周に設けた転動溝の両側に
    凹部を形成するテーパ面を設けた請求項2記載の深溝形
    玉軸受。
JP4892893U 1993-08-16 1993-08-16 深溝形玉軸受 Pending JPH0714223U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009530554A (ja) * 2006-03-22 2009-08-27 パウル ミュラー ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー ウンターネーメンスベタイリグンゲン 潤滑剤を受容するための多孔要素を有する軸受け

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009530554A (ja) * 2006-03-22 2009-08-27 パウル ミュラー ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー ウンターネーメンスベタイリグンゲン 潤滑剤を受容するための多孔要素を有する軸受け
KR101383439B1 (ko) * 2006-03-22 2014-04-08 파울 뮬러 게엠베하 앤드 코 카게 운테르네멘스베테리군겐 윤활제를 수용하기 위한 기공성 부재를 구비한 베어링

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