JPH0714217A - 光ディスクの保護膜塗布用スピナー - Google Patents

光ディスクの保護膜塗布用スピナー

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JPH0714217A
JPH0714217A JP17755993A JP17755993A JPH0714217A JP H0714217 A JPH0714217 A JP H0714217A JP 17755993 A JP17755993 A JP 17755993A JP 17755993 A JP17755993 A JP 17755993A JP H0714217 A JPH0714217 A JP H0714217A
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JP
Japan
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protective film
optical disc
chamber
optical disk
air
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JP17755993A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tomiyama
弘史 冨山
Shoji Akiyama
昭次 秋山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ディスクの反射膜の表面に保護膜を塗布す
る際に、ミストが光ディスクの読取面に付着することを
未然に防止すること。 【構成】 エアー吹出口64から吹き出すミスト吹き飛
ばし用エアーを光ディスク1の下面1bに直接吹き付け
るようにして、光ディスク1の下面1bに沿って光ディ
スク1の内周側から外周側へ吹き出すエアーを整流させ
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクの製造装置
に適用される光ディスクの保護膜塗布用スピナーに関す
るものであって、特に、光ディスクの反射膜の表面に紫
外線硬化型の保護膜を塗布する際のミストの回収を確実
に行うための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】まず、図11によって、光ディスク製造
装置の概要を説明する。
【0003】光ディスク1は射出成形機10によって順
次射出成形された後、ディスク取出機11によって最初
のディスク搬送装置12へ順次取り出される。
【0004】このディスク搬送装置12は、回転搬送機
13によって光ディスク1をディスク取出機11から受
け取った後、直線搬送機14によって光ディスク1の信
号面を上向きにして1ピッチづつ矢印方向に順次搬送す
る。
【0005】なお、次工程以降の都合で、光ディスク1
を搬送できない時には、ストッカー15に光ディスク1
をストックする。
【0006】そして、光ディスク1は直線搬送機14か
ら次の直線搬送機16へ順次受け継がれて1ピッチづつ
矢印方向に順次搬送されるが、これらの直線搬送機1
4、16によって光ディスク1の信号面を上向きに搬送
する工程中に、エアブローによって光ディスク1の信号
面の静電気が除去される。
【0007】そして、この直線搬送機16で順次搬送さ
れてきた光ディスク1はディスク取出反転機17によっ
て矢印方向に取り出されると共に、光ディスク1の信号
面が下向きに反転されてアルミ反射膜成膜機18へ順次
供給される。
【0008】そして、このアルミ反射膜成膜機18では
スパッタリング法により、光ディスク1の信号面にアル
ミニウムの反射膜を成膜する。
【0009】そして、反射膜が成膜された光ディスク1
はアルミ反射膜成膜機18からディスク取出反転機17
によって矢印方向に取り出されると共に、光ディスク1
の信号面が再び上向きに反転されて次の直線搬送機19
へ供給される。・
【0010】そして、反射膜が形成された光ディスク1
がこの直線搬送機19によって矢印方向に順次搬送され
て、保護膜機20へ順次供給される。
【0011】そして、保護膜機20は、最初にスピナー
21により光ディスク1の反射膜の上面に紫外線硬化型
の合成樹脂である保護膜を塗布し、次に、UV照射機2
2によって、その保護膜上に紫外線を照射して、その保
護膜を硬化し、光ディスク1を完成する。
【0012】この際、保護膜機20では、回転搬送機2
3、及びターンテーブル24によって光ディスク1を矢
印方向に順次搬送しながら上記の工程を順次行い、完成
された光ディスク1を次の回転搬送機25によって矢印
方向に順次取り出してストッカー26にストックする。
【0013】そして、ストッカー26にストックされた
光ディスク1が回転搬送機25によってレーベル印刷機
27の直線搬送機28へ順次供給される。
【0014】そして、直線搬送機28によって光ディス
ク1が1ピッチづつ矢印方向に順次搬送される際、ま
ず、バーコードリーダ29によってバーコードの照合が
行われる。そして、バーコードリーダ29を通過した光
ディスク1はディスク取出機30によってレーベル印刷
機27のターンテーブル31上に順次供給される。
【0015】このターンテーブル31は11ステーショ
ンであり、3ステップ送りで光ディスク1を矢印方向に
順次搬送しながら、最初に、3つのプリントステーショ
ン32で、3色のインクの重ね印刷法によってレーベル
の印刷を順次行う。
【0016】そして、レーベルが印刷された光ディスク
1をターンテーブル31によって矢印方向に順次搬送し
ながらUV照射機33によって紫外線を照射して、レー
ベルを印刷したインクの乾燥、硬化を行った後、印刷面
検査機34でレーベル印刷面の検査を行う。
【0017】そして、レーベル印刷面の検査が終了した
光ディスク1をディスク取出機35によって信号面検査
機36へ順次取り出して、光ディスク1の信号面の検査
を行い、信号面の検査が終了した光ディスク1をディス
ク取出機35によって直線搬送機28へ戻して、最終段
のスピンドルスタッカー37へ順次送り込む。
【0018】次に、図12によって、保護膜機20の概
要を説明する。
【0019】この保護膜機20では、直線搬送機19に
よってディスク供給位置38に矢印方向から供給された
光ディスク1を回転搬送機23の複数のヘッド23aで
順次吸着して、一対のスピナー21に矢印方向に供給す
る。
【0020】そして、一対のスピナー21によってスピ
ンコート法により反射膜の上面に保護膜が塗布された光
ディスク1を回転搬送機23の複数のヘッド23aで順
次吸着して、次のターンテーブル24上へ矢印方向から
順次供給する。
【0021】このターンテーブル24上に6個のディス
クトレー2が等間隔で6ステーションに分割されて取り
付けられていて、テーンテーブル24が1ステーション
づつ間欠的に回転することによって、これら6個のディ
スクトレー2上に光ディスク1が順次供給される。
【0022】そして、ディスクトレー2上に供給された
光ディスク1がターンテーブル24の矢印方向への間欠
的な回転によってUV照射機22の下を順次通過して、
紫外線が照射され、保護膜が硬化される。
【0023】そして、保護膜が硬化した光ディスク1を
次の回転搬送機25のヘッド25aが吸着して一対のス
トッカー26に矢印方向へ順次取り出す。
【0024】そして、回転搬送機25は次のレーベル印
刷機27の直線搬送機28へのディスク排出位置40へ
光ディスク1を矢印方向に順次取り出すが、前工程やス
ピナー21で不良が発生した光ディスク1はリジェクタ
ー41によって、ターンテーブル24から取り出してリ
ジェクトポール42へ排出する。
【0025】次に、図13〜図17によって、従来のス
ピナー21を説明する。
【0026】まず、ベース44にスピンドルハウジング
45が垂直に固着され、スピンドルハウジング45内に
垂直なスピンドル46が複数のベアリング47によって
回転自在に取り付けられている。そして、スピンドルハ
ウジング45の下端に固着したスピンドルモータ48と
スピンドル46の下端とがカップリング49によって連
結されている。
【0027】そして、スピンドル46の上端にスピンド
ルヘッド50が固着されていて、そのスピンドルヘッド
50の外周に同心円形状に配置されたチャンバー51が
ベース44上に固着されている。
【0028】このチャンバー51はチャンバー下カバー
52と、チャンバー上カバー53と、チャンバー内カバ
ー54とによって構成されている。そして、チャンバー
上カバー53の中央部には円形のディスク出入口55が
スピンドルヘッド50と同心円形状に形成されている。
【0029】そして、チャンバー下カバー52の外周5
2aで円周上の2箇所に排気口56が180°間隔で形
成されていて、これらには排気ダクト57が接続されて
いる。また、チャンバー下カバー52の外周52aで円
周上の1箇所に保護膜液回収口58が形成されている。
【0030】そして、スピンドルハウジング45に形成
されたバキューム供給口59がスピンドル46の中心に
沿って形成されたバキューム通路60を通してスピンド
ルヘッド50の複数のバキューム口61に接続されてい
る。
【0031】また、スピンドルハウジング45に形成さ
れたエアー供給口62がスピンドルハウジング45に形
成されたエアー通路63を通じてスピンドルハウジング
45の上端に形成された複数のエアー吹出口64に接続
されている。そして、このエアー吹出口64はスピンド
ルヘッド50より相当に低い位置で、チャンバー下カバ
ー52内周52aと、スピンドル46との間に上向きに
形成されている。
【0032】そして、このエアー吹出口64は、チャン
バー下カバー52の内周52bとスピンドル46との間
の隙間65を通してチャンバー下カバー52の内周52
bとチャンバー内カバー54の内周54aとの間に環状
に形成された保護膜液溜り66に接続されている。そし
て、保護膜液溜り66はチャンバー内カバー54の内周
54aの下端に形成された複数個の流出穴67を通して
保護膜液回収口58に接続されている。
【0033】そして、保護膜液溜り66がスピンドルヘ
ッド50上に水平に吸着される光ディスク1の下面であ
る読取面1bと、チャンバー内カバー54の上面54b
との間に形成される隙間68の内周に接続されている。
【0034】そして、チャンバー51のディスク出入口
55の内周側の上部に保護膜液供給ノズル69が下向き
に配置されている。
【0035】次に、このスピナー21による光ディスク
1への保護膜塗布工程を説明する。
【0036】まず、スピナー21はスピンコート法によ
り、光ディスク1の反射膜1aの上面に紫外線硬化型の
合成樹脂によって保護膜を塗布するが、そのスピンコー
ト開始前(光ディスク1の装着前)に、保護膜液供給ノ
ズル69から一定量の保護膜液70aをチャンバー51
内に捨て打ちする。
【0037】この捨て打ちされた保護膜液70aはチャ
ンバー下カバー52の保護膜液溜り66で溜められた
後、流下穴67を通り、チャンバー下カバー52の上面
であるほぼ階段状の流下面52c上を外周52a側に流
下して保護膜液回収口58に回収される。
【0038】この後に、光ディスク1が上面である反射
膜1aを上向きにした状態でディスク出入口55からチ
ャンバー51内に挿入されてスピンドルヘッド50上に
水平に装着される。
【0039】この際、光ディスク1の中心穴1cがスピ
ンドルヘッド50のセンターリング用ハブ50aの外周
に嵌合され、バキューム供給口59、バキューム通路6
0及び複数のバキューム口61を通して吸引されるバキ
ュームによって光ディスク1がスピンドルヘッド50上
に吸着される。
【0040】次に、図17の(A)に示すように、保護
膜液供給ノズル69から保護膜液70を光ディスク1の
反射膜1a上に一定量供給しながら、ピンドルモータ4
8によってスピンドル46及びスピンドルヘッド50と
一体に光ディスク1を低速で1回転させて、保護膜液7
0を光ディスク1の反射膜1a上の内周側に一周させ
る。
【0041】次に、図17の(B)に示すように、スピ
ンドルモータ48によってスピンドル45及びスピンド
ルヘッド50と一体に光ディスク1を高速で数回転し
て、遠心力によって、保護膜液20を光ディスク1の反
射膜1a上で外周側に向けて薄く拡散するようにして、
反射膜1aの表面全体に保護膜液70をほぼ均一の厚さ
に塗布する。
【0042】この際、図16に示すように、エアー供給
口62に供給されたエアー71をエアー通路63を通し
て複数のエアー吹出口64から矢印方向に吹き出し、こ
のエアー71を隙間65及び保護膜液溜り66を通して
光ディスク1の下面である読取面1bとチャンバー内カ
バー54の上面54bとの間の隙間68を通して光ディ
スク1の内周側から外周側に向けて吹き出す。
【0043】そして、図17の(C)に示すように、光
ディスク1の高速回転による遠心力と、エアー71とに
よって、光ディスク1の外周に集った余分な保護膜液7
0を光ディスク1の外周から外方にミスト状に吹き飛ば
す。
【0044】そして、チャンバー51内に吹き飛ばされ
て浮遊する保護膜液のミストは一対の排気口56から排
気ダスト57に排気される。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、チャ
ンバー下カバー52やチャンバー内カバー54をステン
レス板の絞り加工によって成形していたために形状が一
定せず、特に、チャンバー内カバー54の上面54bが
光ディスク1の下面である読取面1bに対して平行にな
っていない。複数のエアー吹出口64から吹き出したエ
アー71を隙間65及び保護膜液溜り66を経由して光
ディスク1の読取面1bとチャンバー内カバー54の上
面54bとの間の隙間68内に吹き出す方式は、エアー
71が乱流となってしまう。
【0046】このため従来は、図17の(C)に示すよ
うに、保護膜液70を光ディスク1の外周からミスト状
に吹き飛ばすエアー71が乱流になってしまい、図17
の(D)に示すように、保護膜液70が光ディスク1の
外周から下面である読取面1bへ回り込んで付着し、読
取面1bが汚れて不良品になり易かった。
【0047】また、従来は、図16に示すように、光デ
ィスク1の下面である読取面1bとチャンバー内カバー
54の上面54bとの間の隙間68が外周に至るに従っ
て次第に広くなるように設計していたために、この隙間
68の広くなった外周付近で、ミストの跳ね返りによっ
て、ミストが光ディスク1の読取面1bに付着して汚
れ、不良品になり易かった。
【0048】また、従来は、図15に斜線で示すよう
に、チャンバー51内に吹き飛ばされて浮遊する保護膜
液70のミストのうち、一対の排気口56に近い領域
A、B部分のミストは容易に排気されるものの、一対の
排気口56から遠い領域C、D部分のミストは排気され
にくく、チャンバー51内にいつまでも浮遊していた。
【0049】このため従来は、チャンバー51内に多量
のミストが浮遊してしまい、これらのミストが光ディス
ク1の塗布済みの保護膜70の上面や読取面1bに付着
して汚れてしまい、不良品になり易かった。
【0050】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、光ディスクの反射膜の表面に保護
膜を塗布する際に、ミストが光ディスクの読取面に付着
することを未然に防止することができる光ディスクの保
護膜塗布用スピナーを提供することを目的としている。
【0051】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の発明は、光ディスクの反射膜の表面
に紫外線硬化型の保護膜を塗布する光ディスクの保護膜
塗布用スピナーにおいて、ミスト吹き飛ばし用エアーを
光ディスクの下面に直接吹き付けられるように、エアー
吹出口を光ディスクの下面の近傍に設けたものである。
また、第2の発明は、光ディスクの反射膜の表面に紫外
線硬化型の保護膜を塗布する光ディスクの保護膜塗布用
スピナーにおいて、ミスト吹き飛ばし用エアーの吹出口
をスピンドルヘッドに形成して光ディスクの下面に近接
させたものである。また、第3の発明は、光ディスクの
反射膜の表面に紫外線硬化型の保護膜を塗布する光ディ
スクの保護膜塗布用スピナーにおいて、チャンバー内の
排気口の上部に保護膜液のミストの迂回用の邪魔板を設
けたものである。
【0052】
【作用】上記のように構成された本発明の第1の発明
は、エアー吹出口から吹き出すミスト吹き飛ばし用エア
ーを光ディスクの下面に直接吹き付けることができるの
で、光ディスクの下面に沿って光ディスクの内周側から
外周側へ吹き出すエアーが整流となる。
【0053】また、第2の発明は、エアー吹出口をスピ
ンドルヘッドに形成したので、エアーを光ディスクの下
面に直接吹き付けることができて、光ディスクの下面に
沿って光ディスクの内周側から外周側へ吹き出すエアー
が整流となる。
【0054】また、第3の発明は、チャンバー内の排気
口の上部に設けられた邪魔板によって、チャンバー内に
浮遊する保護膜液のミストをチャンバー内の全域におい
て均一に排気することができる。
【0055】
【実施例】以下、本発明を適用した光ディスクの保護膜
塗布用スピナーの実施例を図1〜図10を参照して説明
する。なお、図11〜図17と同一構造部には同一の符
号を付して説明の重複を省く。
【0056】まず、図5及び図6に全体を示すように、
チャンバー51を構成するチャンバー下カバー52、チ
ャンバー上カバー53及びチャンバー下カバー54はア
ルミダイキャスト等にて成形されている。
【0057】そして、チャンバー下カバー52の外周5
2aで円周上の2箇所に排気口56が180°間隔で形
成され、これら一対の排気口56の中間位置の2箇所に
保護膜液回収口58が180°間隔で形成されている。
【0058】そして、従来、チャンバー下カバー52の
内周52bとチャンバー内カバー54の内周54aとの
間に形成されていた保護膜液溜り66が除去され、その
代りに、チャンバー下カバー52の上面である流下面5
2cが内周52bから外周52aにかけて下向きでほぼ
階段状の傾斜面に形成され、チャンバー内カバー54の
内周54aと、上記流下面52cとの間には環状の隙間
73が形成されている。なお、チャンバー内カバー54
は外周54cの複数箇所でチャンバー下カバー52上に
一体に接続されて支持されている。
【0059】従って、上述したスピンコート法によって
光ディスク1の反射面1aの表面に保護膜液70を塗布
する前に、図1に示すように、保護膜液供給ノズル69
からチャンバー下カバー52の内周52b上に捨て打ち
された保護膜液70aは環状の隙間73を通り、傾斜面
に形成されているチャンバー下カバー52の流下面52
c上を外周52a側に向けて矢印b方向にスムーズに流
下して、180°間隔で配置されている2箇所の保護膜
液回収口58に速やかに回収されるように構成されてい
る。
【0060】次に、図1及び図2によって、エアー吹出
口の第1実施例を説明する。
【0061】エアー供給口62にエアー通路63を通し
て接続された複数のエアー吹出口64がスピンドルヘッ
ド50の外周とチャンバー下カバー52の内周52bと
の間に斜め上方、外方に向けて形成されている。
【0062】また、チャンバー内カバー54の上面54
bがスピンドルヘッド50に水平に装着される光ディス
ク1の内周から外周に至るまで、その光ディスク1の下
面である読取面1bに対して完全な平行に形成されてい
る。従って、これらの間の隙間68が内周から外周まで
全域において均一に形成されている。
【0063】従って、前述したスピンコート法によって
光ディスク1の反射面の表面に保護膜液70を塗布する
際に、図1及び図2に示すように、複数のエアー吹出口
64から矢印c方向に吹き出したエアーを矢印dで示す
ように光ディスク1の読取面1bに直接吹き付けるよう
にして、隙間68内にスムーズに吹き込んで、この隙間
68内を光ディスク1の内周側から外周側に向けて矢印
e方向にスムーズに吹き出すことができる。
【0064】この結果、複数のエアー吹出口64から矢
印c方向に吹き出されたエアーが従来のように乱流にな
らず、整流となって隙間68内を矢印d、e方向にスム
ーズに高速で流れるため、図16の(C)で示したエア
ー71による保護膜液70のミスト状の吹き飛ばし作用
を確実に行え、図17の(D)で示したような光ディス
ク1の読取面70への保護膜液70の回り込みを未然に
防止できて、良製品を製造できる。
【0065】また、隙間68が内周から外周まで全域に
おいて均一に形成されているので、従来のように隙間6
8の広くなった外周付近で、ミストの跳ね返りによっ
て、ミストが光ディスク1の読取面1bに付着するよう
なことも未然に防止することができて、良製品を製造で
きる。
【0066】次に、図3によって、エアー吹出口の第2
実施例を説明する。
【0067】複数のエアー吹出口64をスピンドルヘッ
ド50の外周で隙間68とほぼ同じ高さ位置にほぼ水平
な放射状に形成し、これらのエアー吹出口64をスピン
ドル46に形成したエアー通路74を通して図1及び図
2に示したスピンドルハウジング45のエアー通路63
に接続したものである。
【0068】この場合は、複数のエアー吹出口64をス
ピンドルヘッド50及び光ディスク1と一緒に回転させ
ながら、光ディスク1の読取面1bに最も近い位置から
読取面1bに沿って矢印c方向に放射状にエアーを吹き
出してそのままエアーを隙間68内にスムーズに吹き込
むことができるので、エアーcの整流効果が高く、光デ
ィスク1の読取面1bへの保護膜液70の回り込みをよ
り一層確実に防止できる。
【0069】この際、図4に示すように、エアー供給口
62を有するエアー供給ユニット75をスピンドルヘッ
ド50のセンターリング用ハブ50aに上方から接合、
離間自在に連結して、スピンドルヘッド50に形成した
エアー通路74にエアー供給口62を上方から接続する
ようにして複数のエアー吹出口64から矢印c方向に放
射状にエアーを吹き出すようにしても良い。
【0070】次に、図5〜図7によって、邪魔板の第1
実施例を説明する。
【0071】チャンバー51内で、一対の排気口56の
上部に保護膜液のミストの迂回用の邪魔板76が設けら
れている。
【0072】この邪魔板76は環状で水平に形成されて
いて、チャンバー51内で外周壁51aとチャンバー内
カバー54の外周54cとの間に形成されている環状の
チャンバー内空間51b内に水平に配置されている。こ
の際、邪魔板76は、チャンバー下カバー52の外周5
2a上に一体に形成された複数のスタンド77上に水平
に載置され、複数のビス78によって固定されている。
【0073】そして、この邪魔板76の内外周とチャン
バー51の外周壁51a及びチャンバー内カバー54の
内周54aとの間には内外2重の環状隙間79が形成さ
れている。
【0074】また、チャンバー内空間51b内の排気ミ
ストをより一層均一に排気できるように、邪魔板76に
は、一対の排気口56から最も遠い位置であるこれら排
気口56間の中間位置に相当する部分に多数の通気口8
0が形成されている。
【0075】このように、チャンバー51内で、一対の
排気口56の上部に保護膜液のミストの迂回用の邪魔板
76を設けることにより、前述したスピンコート法によ
って光ディスク1の反射面1aの表面に保護膜液70を
塗布する際に、チャンバー51内に吹き飛ばされて浮遊
する保護膜液70のミストを、そのチャンバー51内の
全域において均一に排気することができる。
【0076】即ち、一対の排気ダクト57によって一対
の排気口56からチャンバー51内の排気を行う際、一
対の排気口56の上部が邪魔板76によって覆われてい
るので、図14で示したような、一対の排気口56に近
い領域A、B部分で邪魔板76の上部に浮遊する保護膜
液70のミストはその邪魔板76の内外周を迂回するよ
うにして、一対の排気口56に排気されることになる。
【0077】従って、図15で示した一対の排気口56
から遠い領域A、B部分のミストの排気は従来に比べて
制限される。
【0078】一方、一対の排気口56間の中間位置では
邪魔板76に多数の通気口80が形成されているので、
図15で示したような、一対の排気口56から遠い領域
C、D部分で邪魔板76の上部に浮遊するミストは多数
の通気口80を通って一対の排気口56に短絡状に排気
される。
【0079】従って、図15で示した一対の排気口56
から近い領域A、D部分のミストの排気が制限される分
だけ、遠い領域C、D部分のミストを一対の排気口56
にスムーズに排気することができて、チャンバー51内
に浮遊するミストを、そのチャンバー51内の全域にお
いて均一に排気することができる。
【0080】そして、この結果、チャンバー51内に浮
遊するミストが光ディスク1の塗布済みの保護膜70の
上面や読取面1bに付着して、不良品を発生することを
未然に防止することができる。
【0081】なお、環状の邪魔板76の断面形状は、図
8の(A)(B)(C)(D)に示すように、平坦状、
山形状、円弧状その他の各種の形状に変更可能である。
【0082】また、図9によって邪魔板の第2実施例を
説明する。
【0083】一対の排気口56の上部のみに一対の邪魔
板76を設けても良く、その際の邪魔板76の断面形状
も、図10の(A)(B)(C)(D)に示すように、
平坦状、台形状、山形状、円弧状その他の各種形状に変
更可能である。
【0084】以上、本発明の実施例に付き述べたが、本
発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の技
術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0085】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の光ディ
スクの保護膜塗布用スピナーは次のような効果を奏す
る。
【0086】第1の発明は、エアー吹出口から吹き出す
ミスト吹き飛ばし用エアーを光ディスクの下面に直接吹
き付けるようにして、光ディスクの下面に沿って光ディ
スクの内周側から外周側へ吹き出すエアーが整流となる
ようにしたので、光ディスクの反射膜の表面に保護膜を
塗布する際に、ミストが光ディスクの下面である読取面
に付着することを未然に防止することができて、光ディ
スクの品質を向上することができ、高い歩留りが得られ
る。
【0087】この際、チャンバー内カバーの上面を光デ
ィスクの外周に至るまで、その光ディスクの下面と平行
に形成することにより、エアーの整流効果を高くし、ミ
ストが光ディスクの読取面に付着することをより一層確
実に防止できる。
【0088】第2の発明は、エアー吹出口をスピンドル
ヘッドに形成して、エアーを光ディスクの下面に直接吹
き付けることができるようにして、光ディスクの下面に
沿って光ディスクの内周側から外周側へ吹き出すエアー
が整流となるようにしたので、ミストが光ディスクの下
面である読取面に付着することを未然に防止することが
できて、光ディスクの品質を向上することができ、高い
歩留りが得られる。
【0089】第3の発明は、チャンバー内の排気口の上
部に設けられた邪魔板によって、チャンバー内に浮遊す
る保護膜液のミストをチャンバー内の全域において均一
に排気することができるようにしたので、ミストが舞い
上って光ディスクの上下両面に付着することを未然に防
止することができて、光ディスクの品質を向上すること
ができ、高い歩留りが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスクの保護膜塗布用スピナーの
実施例を説明するエアー吹出口部分の第1実施例を示す
断面側面図である。
【図2】図1の要部の拡大断面側面図である。
【図3】同上のエアー吹出口部分の第2実施例を示す断
面側面図である。
【図4】同上の第2実施例の変形例を示す断面側面図で
ある。
【図5】同上の光ディスクの保護膜塗布用スピナーの全
体を示す一部切欠き側面図である。
【図6】図5のA−A矢視での断面平面図である。
【図7】図5の邪魔板の第1実施例の斜視図である。
【図8】同上の邪魔板の第1実施例の変形例を示す斜視
図である。
【図9】同上の邪魔板の第2実施例を示す斜視図であ
る。
【図10】同上の邪魔板の第2実施例の変形例を示す斜
視図である。
【図11】光ディスク製造装置全体の平面図である。
【図12】保護膜機全体の平面図である。
【図13】従来の光ディスクの保護膜塗布用スピナーの
一部切欠き側面図である。
【図14】図13の平面図である。
【図15】図13のB−B矢視での断面平面図である。
【図16】図13の要部の拡大断面側面図である。
【図17】光ディスクの反射面へのスピンコート法によ
る保護膜の塗布工程を説明する断面側面図である。
【符号の説明】
1 光ディスク 1a 光ディスクの反射面(上面) 1b 光ディスクの読取面(下面) 21 スピナー 45 スピンドルハウジング 46 スピンドル 48 スピンドルモータ 50 スピンドルヘッド 51 チャンバー 51b チャンバー内空間 52 チャンバー下カバー 52a チャンバー下カバーの外周 52b チャンバー下カバーの内周 52c チャンバー下カバーの上面 53 チャンバー上カバー 54 チャンバー内カバー 54a チャンバー内カバーの内周 54b チャンバー内カバーの流下面(上面) 54c チャンバー内カバーの外周 56 排気口 58 保護膜液回収口 64 エアー吹出口 68 チャンバー内カバーの上面と光ディスクの下面
との間の隙間 69 保護膜液供給ノズル 70 保護膜液 71 エアー 76 邪魔板 79 環状の隙間 80 通気口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスクの反射膜の表面に紫外線硬化型
    の保護膜を塗布する光ディスクの保護膜塗布用スピナー
    において、 ミスト吹き飛ばし用エアーを光ディスクの下面に直接吹
    き付けられるように、エアー吹出口を光ディスクの下面
    の近傍に設けたことを特徴とする光ディスクの保護膜塗
    布用スピナー。
  2. 【請求項2】チャンバー内カバーの上面を光ディスクの
    外周に至るまで、その光ディスクの下面と平行に形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の光ディスクの保護膜
    塗布用スピナー。
  3. 【請求項3】光ディスクの反射膜の表面に紫外線硬化型
    の保護膜を塗布する光ディスクの保護膜塗布用スピナー
    において、 ミスト吹き飛ばし用エアーの吹出口をスピンドルヘッド
    に形成して光ディスクの下面に近接させたことを特徴と
    する光ディスクの保護膜塗布用スピナー。
  4. 【請求項4】光ディスクの反射膜の表面に紫外線硬化型
    の保護膜を塗布する光ディスクの保護膜塗布用スピナー
    において、 チャンバー内の排気口の上部に保護膜液のミストの迂回
    用の邪魔板を設けたことを特徴とする光ディスクの保護
    膜塗布用スピナー。
JP17755993A 1993-06-25 1993-06-25 光ディスクの保護膜塗布用スピナー Pending JPH0714217A (ja)

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