JPH07141949A - グロメットのめくれ防止構造 - Google Patents

グロメットのめくれ防止構造

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JPH07141949A
JPH07141949A JP30965293A JP30965293A JPH07141949A JP H07141949 A JPH07141949 A JP H07141949A JP 30965293 A JP30965293 A JP 30965293A JP 30965293 A JP30965293 A JP 30965293A JP H07141949 A JPH07141949 A JP H07141949A
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JP
Japan
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electric wire
grommet
panel
mounting
wire
Prior art date
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Pending
Application number
JP30965293A
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English (en)
Inventor
Hajime Takebe
肇 武部
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 グロメットのアウター部の「めくれ現象」を
防止し、外力が加わっても取付けパネルへの固定が確実
に維持できるグロメットのめくれ防止構造を提供する。 【構成】 取付けパネルPに開口形成された取付孔に挿
通される電線3の外周部が被覆される電線挿入管部2の
端部に前記取付けパネルPに係止されるためのカバー部
4を備えたアウター部Uと、前記カバー部4に嵌合され
る鍔部8を備え、前記取付孔の開口端に係止される係止
部9が設けられた電線挿通孔を有するインナー部Nとよ
り構成されるグロメット1であって、前記インナー部N
の鍔部8側の挿通孔開口端から電線3の配索方向に沿っ
て突設され、取付けパネルP近傍で前記電線挿入管部2
内の電線3の外周部を被覆する硬質樹脂から成る剛性の
円筒部14が一体的に設けられたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用のドア等に使
用されるグロメットに関し、アウター部とインナー部よ
り成る2部品グロメットのめくれ防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車等の車体パネルからドア
パネルへ電線を配索する場合、パネルから露出した電線
部分を外力から保護する従来のグロメットとしては、図
3に示すような露出した電線を被覆する屈曲自在に形成
されたアウター部Uと、該アウター部Uの端部に嵌合さ
れてパネル上に装着されるインナー部Nとより構成され
ている。特にインナー部Nは、硬質樹脂から成り、図4
に示すように中央に電線が挿通される貫通孔31を備
え、外周縁が楕円形状で上段部32より下方に向ってテ
ーパ部33が形成されており、最下段には鍔部34が形
成されている。また、前記上段部32とテーパ部33に
かけて外側方向に張り出た係止部35が対向した位置に
設けられている。この係止部35は、前記鍔部34の上
面より所定間隙をおいて設けられており、この下端部に
はパネルPに係止される係合段差部36が設けられてい
る。
【0003】これに対して、前記アウター部Uは図3に
示したように、中間部に形成された電線挿入管部2が蛇
腹状の中空円筒で形成されており、該電線挿入管部2の
端部でインナー部Nが嵌合するカバー部38が一体的に
設けられている。図5に示すようにカバー部38は、前
記インナー部Nの鍔部34の端面を嵌合し、パネルPに
当接する面上には小突起部39が設けられており、外周
面側にはパネルPに密接する圧接部40が設けられてい
る。
【0004】上記のように構成されたインナー部Nとア
ウター部Uとにより成るグロメット41は、インナー部
Nにアウター部Uを被着させておき、インナー部Nの前
記上段部32側が例えば自動車のドアパネルに設けた挿
通孔に押し込まれる。これにより、前記アウター部Uの
小突起部39がパネルPに当接し、インナー部Nの係合
段差部36がパネルPの挿通孔端部を支持し固定され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示すようにインナー部Nの鍔部34がアウター部Uに被
着されてパネルPに取り付けただけでは、アウター部U
に外側への回転力Fが加わると、アウター部Uの小突起
部39がパネルP面上を滑って外れる「めくれ現象」が
発生して、防水性能が低下するという問題がある。
【0006】本発明の目的は、上記問題に鑑みてなされ
たものであり、グロメットのアウター部の「めくれ現
象」を防止し、外力が加わっても取付けパネルへの固定
が確実に維持できるグロメットのめくれ防止構造を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、取
付けパネルに開口形成された取付孔に挿通される電線の
外周部が被覆される電線挿入管部の端部に前記取付けパ
ネルに係止されるためのカバー部を備えたアウター部
と、前記カバー部に嵌合される鍔部を備え、前記取付孔
の開口端に係止される係止部が設けられた電線貫通孔を
有するインナー部とより構成されるグロメットにおい
て、前記インナー部の前記鍔部側の前記貫通孔開口端か
ら電線の配索方向に沿って突設され、前記取付けパネル
近傍で前記電線挿入管部内の電線外周部を被覆する剛性
の円筒部が設けられたことを特徴とするグロメットのめ
くれ防止構造により達成することができる。また上記目
的は、前記円筒部が硬質樹脂から成り、前記インナー部
と一体成形されていることでより確実に達成することが
できる。
【0008】
【作 用】本発明の上記構成によるグロメットのめくれ
防止構造によれば、インナー部近傍のアウター部の電線
挿入管部内にインナー部に設けた剛性の円筒部が配置さ
れ、その中に電線が挿通されるため、アウター部に外力
が加わってもアウター部自体が揺動するようなことはな
い。よって、アウター部のカバー部が取付けパネルから
剥離されるようなめくれ現象を発生することはなく、取
付けパネルへのグロメットの固定状態はアウター部のカ
バー部にインナー部の鍔部を嵌合した状態で確実に維持
される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2を参
照して詳細に説明する。本実施例におけるグロメット1
の外観は、図3に示したように屈曲自在に形成された電
線挿入管部2を設けたアウター部Uと、このアウター部
Uに接続されドア等のパネルPに装着されるインナー部
Nとより構成されている。図1に示すように前記アウタ
ー部Uは、合成ゴム等の弾性部材から成り、中間部分に
は蛇腹状に形成された可撓性の中空円筒状であり、ワイ
ヤハーネス等の分岐された電線3を挿通する電線挿入管
部2が設けられている。
【0010】前記電線挿入管部2の端部には、後述する
インナー部Nに被着されるカバー部4が電線挿入管部2
と一体的に成形されている。このカバー部4の内側面に
はインナー部Nの外周部分を密接被着する環状凹溝が形
成され、パネルPに当接する外側面には、内方に環状の
小突起部5と外方に鍔状の圧接部6が設けられている。
この小突起部5及び圧接部6はパネルPに圧接され、ア
ウター部U内への水等の侵入を阻止するように構成され
ている。
【0011】図2に示すように前記インナー部Nは、楕
円形状の上段部7と、該上段部7の下側には同軸同心の
楕円形状の鍔部8が設けられており、前記上段部7の楕
円の長軸方向の側面側には、外側方向に突出した係止部
9が対向した位置に設けられている。また、前記鍔部8
上の係止部9と対向した位置には、前記カバー部4の一
部分を固定するための切欠部10が設けられている。そ
して、前記係止部9の下側面にはパネルPの開口端縁を
係止するための係合段差部11が設けられている。
【0012】前記上段部7の内側には、前記鍔部8に沿
って形成された内側リング部12が設けられており、該
内側リング部12の中心には電線3を貫通させる挿通孔
13が設けられている。そして、この挿通孔13の下方
には挿通孔13を内径とする電線3の配索方向に屈曲し
た剛性の円筒部14が一体的に延設されている。この円
筒部14は、前記インナー部Nと同一材料である硬質樹
脂から成り、グロメット1の取付角度、例えば45度方
向に屈曲され、少なくとも電線3が屈曲されるに十分な
長さを有しており、アウター部Uの電線挿入管部2の内
径に嵌着する外径を有している。
【0013】上記構成によるインナー部Nは、円筒部1
4の延設方向に2分割され、前記上段部7の分割面には
一方が上段部7の環状方向に沿って突設された係止片1
5と、他方が前記係止片15を係止するロック部16が
設けられている。この係止片15とロック部16が係合
することによって、2分割された一方のインナー部X側
と他方のインナー部Y側とが一体化されるように構成さ
れている。
【0014】上述したグロメット1を自動車等の取付け
パネルPに装着するには、先ずインナー部Nの一方側、
例えばインナー部X側の円筒部14に電線3を配置した
後、他方のインナー部Y側を取り付け係止片15をロッ
ク部16に係止させる。次に、アウター部Uの一方のカ
バー部4をインナー部Nに被着させると、前記円筒部1
4はアウター部Uの電線挿入管部2内に嵌着され、イン
ナー部Nの円筒部14は互に相手側より外れることなく
電線3を保持する。
【0015】図1に示すように、上記の状態で前記イン
ナー部Nの上段部7側がパネルPの取付孔に押し込まれ
ると、アウター部Uのカバー部4に設けた環状の小突起
部5と鍔状の圧接部6とがパネルPに当接する。そし
て、さらに押圧することによりパネルPの取付孔端面は
上段部7の外周面に密接すると共に、パネルPの取付孔
の開口端縁はインナー部Nの係止部9に設けた係合段差
部11に係止され、グロメット1はパネルPに確実に固
定される。
【0016】以上のようにパネルPに装着されたアウタ
ー部Uの電線挿入管部2は、例えば矢印方向に外力Fが
加わっても、インナー部Nに設けた剛性の円筒部14が
嵌着されているため、外力Fの作用方向に沿って揺動す
るようなことはない。よって、電線挿入管部2と一体の
カバー部4に外力Fが作用することはなく、カバー部4
の小突起部5と圧接部6が当接していたパネルPからめ
くれることはない。したがって、グロメット1の「めく
れ現象」を完全に防止することができ、防水性を確実に
維持することができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明のグロメット
のめくれ防止構造においては、グロメットを構成するイ
ンナー部に剛性の円筒部を設けてアウター部の電線挿入
管部を嵌着させたことにより、外力等により電線挿入管
部が揺動することはなく、アウター部がインナー部より
外れる「めくれ現象」は完全に防止され、防水性を確実
に維持することができる。また、電線挿入管部が揺動し
ないことで、電線挿入管部などに亀裂等が発生するのを
防止することができる。更に、インナー部を分割構成さ
せたことにより、電線の装着作業が容易となり作業性の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるグロメットのめくれ防
止構造を示す断面図である。
【図2】図1におけるインナー部の分解斜視図である。
【図3】従来のグロメットの構成を示す外観図である。
【図4】図3におけるインナー部の斜視図である。
【図5】図3におけるパネル部分の要部の拡大断面図で
ある。
【図6】図5におけるめくれ現象を示す要部の拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 グロメット 2 電線挿入管部 3 電線 4 カバー部 8 鍔部 14 円筒部 N インナー部 U アウター部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付けパネルに開口形成された取付孔に
    挿通される電線の外周部が被覆される電線挿入管部の端
    部に前記取付けパネルに係止されるためのカバー部を備
    えたアウター部と、前記カバー部に嵌合される鍔部を備
    え、前記取付孔の開口端に係止される係止部が設けられ
    た電線貫通孔を有するインナー部とより構成されるグロ
    メットにおいて、 前記インナー部の前記鍔部側の前記貫通孔開口端から電
    線の配索方向に沿って突設され、前記取付けパネル近傍
    で前記電線挿入管部内の電線外周部を被覆する剛性の円
    筒部が設けられたことを特徴とするグロメットのめくれ
    防止構造。
JP30965293A 1993-11-17 1993-11-17 グロメットのめくれ防止構造 Pending JPH07141949A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106143073A (zh) * 2014-11-07 2016-11-23 现代自动车株式会社 壳体以及使用该壳体的车门连接件

Cited By (3)

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CN106143073A (zh) * 2014-11-07 2016-11-23 现代自动车株式会社 壳体以及使用该壳体的车门连接件
US9888904B2 (en) 2014-11-07 2018-02-13 Hyundai Motor Company Housing and connector for door using the same
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