JPH07141830A - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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Publication number
JPH07141830A
JPH07141830A JP31288393A JP31288393A JPH07141830A JP H07141830 A JPH07141830 A JP H07141830A JP 31288393 A JP31288393 A JP 31288393A JP 31288393 A JP31288393 A JP 31288393A JP H07141830 A JPH07141830 A JP H07141830A
Authority
JP
Japan
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lid
guided
tape
guide
guide groove
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Pending
Application number
JP31288393A
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English (en)
Inventor
Masahiko Aida
雅彦 會田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被案内ピンとガイド溝との間の摺動抵抗を小
さくして長期間に亘って蓋の開閉動作がスムーズに行わ
れるようにする。 【構成】 磁気テープ11を収納したカセットケース3
にフロントリッド14を回動自在に支持し、該フロント
リッドにバックリッド19を回動自在に支持する。バッ
クリッドの被案内ピン27、27をカセットケースのガ
イド溝28、28に摺動自在に係合する。上記被案内ピ
ンを樽型に形成して膨出部27a、27aを形成し、該
膨出部がガイド溝と摺接するようにして、互いの摺接部
分を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なテープカセットに
関する。詳しくは、カセットケースの前面に位置された
記録媒体テープの前側を開閉自在に覆う前蓋と該記録媒
体テープの後側を開閉自在に覆う後蓋とを備え、後蓋は
前蓋に回動自在に支持されると共にその側部に突設され
た被案内ピンがカセットケースに形成されたガイド溝に
案内されて開閉動作中の姿勢を制御されるようにしたテ
ープカセットにおいて被案内ピンとガイド溝との間の摺
動抵抗を小さくして長期間に亘って蓋の開閉動作がスム
ーズに行われるようにした新規なテープカセットを提供
しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】カセットケース内に記録媒体テープを収
納し、該記録媒体テープの一部をカセットケース外に引
き出して使用するテープカセットにおいて、不使用時に
記録媒体テープのカセットケース外に位置している部分
を塵埃の付着や手指等の接触から保護するために、カセ
ットケースの前面に位置された記録媒体テープの前側を
開閉自在に覆う前蓋と該記録媒体テープの後側を開閉自
在に覆う後蓋とを備えたテープカセットがある。
【0003】また、このようなテープカセットにあって
は、図16に示すように、後蓋aを図示しない前蓋に回
動自在に支持すると共に、後蓋aの側部に突設された被
案内ピンb、bがカセットケースcに形成されたガイド
溝d、dに案内されるようにしてその開閉動作中の姿勢
を制御するようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のテー
プカセットにあっては、被案内ピンb、bの周面がガイ
ド溝d、dの前側面及び後側面と、図16に示すよう
に、面接触をしているため、多数回使用していると、互
いの摺接面、即ち、被案内ピンb、bの周面やガイド溝
d、dの前側面及び後側面が擦れて摩擦粉が生じ、該摩
擦粉がガイド溝d、dに詰まったりして被案内ピンb、
bのガイド溝d、dに対する摺動動作が阻害され、蓋の
開閉動作が鈍くなり、最悪の場合には蓋の開閉が出来な
くなる等の問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明テープカセット
は、上記した課題を解決するために、カセットケースの
前面に位置された記録媒体テープの前側を開閉自在に覆
う前蓋と該記録媒体テープの後側を開閉自在に覆う後蓋
とを備え、後蓋は前蓋に回動自在に支持されると共にそ
の側部に突設された被案内ピンがカセットケースに形成
されたガイド溝に案内されて開閉動作中の姿勢を制御さ
れるようにしたテープカセットであって、上記被案内ピ
ン及びガイド溝の少なくとも一方の接触部分に膨出部を
形成して両者の接触部を少なくしたものである。
【0006】
【作用】従って、本発明テープカセットにあっては、蓋
の開閉時に被案内ピンとガイド溝との間の摺接面積が少
なくなり、両者の間の摺動抵抗が少なく、また、摩擦粉
も出難く、長期間に亘って蓋のスムーズな開閉動作が損
なわれることがない。
【0007】
【実施例】以下に、本発明テープカセットを添付図面に
示した実施例に従って詳細に説明する。
【0008】図1乃至図8は本発明テープカセットの実
施の一例を示すものである。
【0009】図面において、1は合成樹脂の型成形で形
成された下ハーフ、2は同じく合成樹脂の型成形で形成
された上ハーフであり、該下ハーフ1と上ハーフ2とが
上下で突き合わせられた状態で結合されてカセットケー
ス3が形成される。
【0010】下ハーフ1及び上ハーフ2は共に前端面の
両端部が前方へ突出せしめられている。4a、4b、5
a、5bは下ハーフ1及び上ハーフ2に設けられた突出
部である。そして、下ハーフ1及び上ハーフ2の周縁部
に外壁6、7が一体に突出形成されており、下ハーフ1
及び上ハーフ2をねじ止め等により結合一体化すること
により下ハーフ1、その外壁6、上ハーフ2及びその外
壁7の間にテープ収納空間8が形成されると共に、カセ
ットケース3の前面両端部には突出部4a、4b、5
a、5b及びそれ等の外壁6、7によってテープ出入部
4、5が形成されるようになっており、該テープ出入部
4、5の前面は開口されている。
【0011】9、10は一つの磁気テープ11が巻回さ
れた一対のテープリールで、9がテークアップ側のテー
プリール、10がサプライ側のテープリールであり、共
に上記テープ収納空間8内に回転自在に収納される。こ
の収納は磁気テープ11のテープリール9と10との間
の部分(テープ走行部)12が上記したカセットケース
3の前面両端部のテープ出入部4と5との間に前方及び
上下に開口するように形成された凹部であるマウス部1
3の前面に沿って位置した状態でてカセットケース3か
ら露出するように行われる。
【0012】14はカセットケース3にこれの前面に位
置したテープ走行部12の前側を開閉するように回動自
在に支承された合成樹脂製のフロントリッド(前蓋)で
あり、カセットケース3の前面を覆う大きさの平板状を
為した前面部15と該前面部15の左右両側縁から後方
へ一体に突設された側面部16、16とを備え、側面部
16、16の内面の後方寄りの部分には回動軸17、1
7が突設されている。そして、該回動軸17、17が下
ハーフ1の両側部前端部において外壁6に設けられた凹
状の支承部18、18に回動自在に支承されている。
【0013】19はフロントリッド14の裏側に回動自
在に支承された合成樹脂製のバックリッド(後蓋)で、
フロントリッド14が閉じたときにテープ走行部12を
裏側から保護するためのものであり、フロントリッド1
4の前面部15の後面に左右に離間して一体に突設され
た一対の支承片20、20の先端部に回動自在に支承さ
れている。
【0014】21、21は支承片20、20に形成され
た支承孔であり、該支承孔21、21にバックリッド1
9の両側部の上下方向における略中間の位置から前側に
突設された突片22、22の外側面に突出形成された被
支持ピン23、23が回動自在に嵌合されることによっ
てフロントリッド14の前面部15にバックリッド19
が回動自在に支承される。
【0015】バックリッド19の左右方向に長い略板状
をした主部24の上縁には上面部25が一体に形成され
ており、また、主部24の下端部両側縁からは突片2
6、26が後方へ一体に突設されており、該突片26、
26の後端部外側面には被案内ピン27、27が突設さ
れている。そして、該被案内ピン27、27の外周面は
その中間部27a、27aが膨出するようにその軸方向
に垂直に見て樽型を為すように形成されている。
【0016】28、28は上記テープ出入部4、5の内
側の外側面、即ち、上記マウス部13の両側を限定して
いる面に形成されたガイド溝であり、略縦長のS字状に
形成されている。このガイド溝28、28は下ハーフ1
から立設された壁部29、29に形成されている。
【0017】そして、上記バックリッド19の被案内ピ
ン27、27はカセットケース3のガイド溝28、28
に摺動自在に係合される。
【0018】しかして、上記フロントリッド14及びバ
ックリッド19は図4に示す閉蓋位置と図5に示す開蓋
位置との間を移動するようになっている。即ち、図4に
示す閉蓋位置にある状態では、フロントリッド14の前
面部15がテープ走行部12の前面側に位置し、バック
リッド19の主部24がその下端縁がテープ走行部12
の下側でフロントリッド14の前面部15後面に当接し
た状態でテープ走行部12の後側に位置し、バックリッ
ド19の上面部25がマウス部13の上面開口を覆った
状態に位置している。
【0019】そして、フロントリッド14が図4に示し
た閉蓋位置から図5に示した開蓋位置まで移動すると、
バックリッド19はその支点部、即ち、被支持ピン2
3、23の位置が移動することとその被案内ピン27、
27がガイド溝28、28によって案内されることとに
よってその姿勢を制御されながら図5に示す開蓋位置ま
で移動する。これによって磁気テープ11のテープ走行
部12の前後及び下方が開放された状態となる。
【0020】そして、上記テープカセットにあっては、
バックリッド19の被案内ピン27、27がガイド溝2
8、28内を移動する時、被案内ピン27、27の膨出
部27a、27aがガイド溝28、28の前側面及び/
又は後側面に摺接するので、その摺接する部分が極く小
さくて済み、摩擦粉の発生が極めて少量に抑えられる。
【0021】尚、膨出部は、被案内ピン27、27に形
成せずに又は被案内ピン27、27に形成すると共に、
ガイド溝28、28の前後両面の両方又は一方に形成す
るようにしても良い。
【0022】30、31は磁気テープ11のガイド用の
ガイドポスト部で、上記壁部29、29の前側の部分を
反マウス部13側が凸曲面になるようにし彎曲させるこ
とによって形成されている。
【0023】32、32は下ハーフ1に形成された位置
合せ孔、33、33は上ハーフ2に形成された上記位置
合せ孔32、32に嵌合する位置合せピンで、位置合せ
孔32、32に位置合せピン33、33を嵌合すること
により下ハーフ1と上ハーフ2との結合一体化に際して
の位置合せを行なうことができるようにされている。
【0024】図6乃至図8はバックリッドの被案内ピン
を案内するガイド溝の変形例を示すものである。
【0025】34は下ハーフ1の一方のテープ出入部4
のマウス部13側向きの側面に一体に突出形成された壁
部で、前向きのガイド面35を有している。該ガイド面
35はバックリッド19の被案内ピンの一方27にその
後側から接してその被案内ピン27を案内するものであ
る。該ガイド面35は壁部34の上記側面に向って見て
略S字状に形成されている。また、該ガイド面35の幅
方向における中央部35aは凸曲面状に膨出されてい
る。
【0026】36は下ハーフ1の他方のテープ出入部5
のマウス部13側向きの側面に一体に突出形成された壁
部で、後向きのガイド面37を有している。該ガイド面
37はバックリッド19の被案内ピンの他方27にその
前側から接してその被案内ピン27を案内するものであ
る。該ガイド面37は壁部36の上記側面に向って見て
略逆S字状に形成されている。また、該ガイド面37の
幅方向における中央部37aは凸曲面状に膨出されてい
る。
【0027】そして、カセットケース3を側方から見て
前向きガイド面35より後向きガイド面37の方が前寄
りに位置にされており、側方から見てのガイド面35の
膨出部35aとガイド面37の膨出部37aとの間の間
隔は被案内ピン27、27の径よりも稍大きくされてい
る。尚、被案内ピン27、27は樽型ではなく、単なる
柱型のものであるが、樽型にしても良いことは勿論であ
る。
【0028】このテープカセットは、下ハーフ1の支承
部18、18によりフロントリッド14の回動軸17、
17を回動自在に支承した状態にし、その下ハーフ1に
上ハーフ2を結合することによりカセットケース3にフ
ロントリッド14を回動自在に取り付ける。そして、そ
の際、フロントリッド14の裏側に回動自在に取り付け
られているバックリッド19の一方の(左側)の被案内
ピン27をガイド面35に摺接させ、他方の(右側)の
被案内ピン27をガイド面37に摺接させ、その状態で
フロントリッド14を閉蓋位置に移動させると被案内ピ
ン27、27がガイド面35、37に沿って下側に移動
せしめられ、バックリッド19の主部24とフロントリ
ッド14の前面部15との間が狭まり、磁気テープ11
のテープ走行部12の前後をそのバックリッド19の主
部24とフロントリッド14の前面部15とによって挾
んで保護した状態になる。
【0029】そして、バックリッド19はその閉蓋位置
と開蓋位置との間の移動の間その被案内ピン27、27
がガイド面35、37によって案内されることによって
その姿勢を制御されるが、被案内ピン27、27の周面
はガイド面35、37の膨出部35a、37aのみと摺
接するため、その摺接部分が極く小さく、摩擦粉の発生
も極めて少なく抑えられる。
【0030】即ち、この変形例においては一方の被案内
ピン27が一方の案内部のガイド面35によって案内さ
れ、他方の被案内ピン27が他方の案内部のガイド面3
7によって案内されるようにされており、各被案内ピン
27、27をそれぞれ一つの案内溝(前向きの曲面とそ
れと対向する後向きの曲面とによって形成される)によ
って案内するようにした上記例とはその点で大きく異な
っている。そして、この変形例のように各被案内ピン2
7、27をそれぞれ1つのガイド面によってガイドする
ようにしても、バックリッド19の回転軸線の向きはバ
ックリッド19がその被支持ピン23、23にてフロン
トリッド14に支承されることによって一定に保たれて
おり、そして、一方の被案内ピン27は前向きのガイド
面35によって後側からガイドされ、他方の被案内ピン
27は後向きのガイド面37によって前側からガイドさ
れるので、各被案内ピン27、27をそれぞれ1つの案
内溝によって案内するようにしなくても2つの被案内ピ
ン27、27を支障なくカセットケース3を側方から見
てS字状の経路を通るように案内することができる。
【0031】尚、この変形例にあっては、テープ出入部
4、5はカセットケース3の中央部向きの側面、即ち、
マウス部13側を向いた側面がそれぞれ型開き方向(上
下方向)に型抜きが可能な形状にされている。このよう
にガイドする経路がS字状であってもテープ出入部4、
5のガイド面35、37が形成された側面を型開き方向
に型抜きすることが可能な形状にすることができたの
は、一方のテープ出入部4の上記側面に被案内ピン27
を後側から案内する前向きのガイド面35を有する壁部
34を形成することにより一方の案内部を構成し、他方
のテープ出入部5の上記側面に被案内ピン27を前側か
ら案内する後向きのガイド面37を有する壁部36を形
成することにより他方の案内部を構成するようにしたた
めである。
【0032】このようなテープカセットによれば、被案
内ピン27、27を案内する案内経路が稍S字状に曲っ
ていても、各テープ出入部4、5の上記側面は共に型開
き方向(上下方向)に型抜きができる形状である。従っ
て、下ハーフ1形成のための樹脂成形において被案内ピ
ン27、27をガイドする部分を形成するためのスライ
ドコアを使用しなければならないということはない。依
って、下ハーフ1の生産効率を高めることができ、ま
た、樹脂成形装置用の金型として複雑なものを用いる必
要がないので、テープカセットの低コスト化を図ること
ができる。
【0033】図9乃至図15は本発明テープカセットの
第2の実施例38を示すものである。
【0034】39はテープカセット38のカセットケー
スであり、該カセットケース39は上ハーフ40と下ハ
ーフ41とが上下で突き合わせ状に結合されて形成され
る。
【0035】カセットケース39内には一対のテープリ
ール42、43が回転自在に収納されており、これらテ
ープリール42、43に磁気テープ44が巻装されてい
る。
【0036】カセットケース39の前面の左右両端部に
はテープ出入口45、45が形成されており、また、カ
セットケース39の前面のうちテープ出入口45と45
との間の部分は前方及び上下に開口されたマウス部46
とされている。そして、上記磁気テープ44の一部はテ
ープ出入口45、45からカセットケース39外に引き
出され、かつ、不使用時にはマウス部46の前面沿って
位置されている。
【0037】47、47は下ハーフ41のテープ出入口
45、45のマウス部46側の縁の奥部に対応した位置
から立設された壁部であり、該壁部47、47の前面に
は略上下方向に延びるガイド面48、48が形成されて
いる。また、該ガイド面48、48の幅方向における略
中央部48a、48aは前方に向かって弧状に突出した
膨出部とされている。
【0038】49、49は上ハーフ40のテープ出入口
45、45のマウス部46側の縁に対応した位置から垂
設された壁部である。該壁部49、49のマウス部46
側の面の略後半部が切り欠かれ、該切欠部50、50の
前端に後方を向いたガイド面51、51が形成されてい
る。また、該ガイド面51、51の幅方向における略中
央部51a、51aは前方に向かって弧状に突出した膨
出部とされている。
【0039】そして、上下のハーフ40と41が結合さ
れると、上ハーフ40の壁部49、49の切欠部50、
50は下ハーフ41の壁部47、47の反マウス部46
側の面に接触するように位置し、また、そのガイド面5
1、51が下ハーフ41のガイド面48、48の前方で
それと一定の間隔を置いて対向し、これらガイド面4
8、48と51、51との間に略上下に延びるガイド溝
52、52が形成される。
【0040】このように、ガイド溝52、52を構成す
るガイド面48、48と51、51をそれぞれ下ハーフ
41と上ハーフ40とに分けて形成したので、上ハーフ
40や下ハーフ41を合成樹脂により型成形する際に、
スライドコアを用いることなしに、金型の離型方向が上
ハーフ40の上面壁や下ハーフ41の底面壁に対して垂
直な方向である簡単な金型を用いて成形することが出来
る。
【0041】53はフロントリッドであり、カセットケ
ース39の前面を覆う大きさの板状をした前面部54と
該前面部54の左右両側縁から後方へ突設された側面部
55、55とが合成樹脂により一体に形成されて成る。
56、56は側面部55、55の後端部内面に突設され
た被支持軸である。また、側面部55、55の前端部の
上端寄りの位置には支持孔57、57が形成されてい
る。
【0042】このようなフロントリッド53はその被支
持軸56、56がカセットケース39の側壁部の前端寄
りの位置に回動自在に支持され、これによって、フロン
トリッド53はカセットケース39にその前面を開閉し
得るように回動自在に支持される。
【0043】58はアッパーリッドであり、上記フロン
トリッド53の前面部54の長さより僅かに短い長さを
有する合成樹脂製の板状に形成されている。該アッパー
リッド58の左右両側部の前端部には側方へ突出した被
支持ピン59、59が一体に形成されている。また、ア
ッパーリッド58の下面のうち左右両側端から中央に寄
った位置に支持片60、60が一体に突設されており、
該支持片60、60には支持孔60a、60aが形成さ
れている。
【0044】そして、該アッパーリッド58はその被支
持ピン59、59が上記フロントリッド53の側面部5
5、55に形成された支持孔57、57に回動自在に嵌
挿され、これによって、アッパーリッド58はフロント
リッド53の前端部上部に回動自在に支持される。
【0045】61はバックリッドであり、その長さがカ
セットケース39のマウス部46の長さに略等しい長さ
を有する合成樹脂製の板状に形成されている。該バック
リッド61の左右両側端の上端部には被支持ピン62、
62が側方へ一体に突設されている。63、63はバッ
クリッド61の左右両側端の下端寄りの位置から略後方
へ一体に突設された突片であり、該突片63、63の後
端部の外側面には短い円柱状をした被案内ピン63a、
63aが一体に突設されている。
【0046】そして、バックリッド61はその被支持ピ
ン62、62が上記アッパーリッド58の支持片60、
60の支持孔60a、60aに嵌挿されて、これによっ
て、バックリッド61はその上端部がアッパーリッド5
8の下面に回動自在に支持される。また、バックリッド
61はその被案内ピン63a、63aがカセットケース
39の上記ガイド溝52、52に摺動自在に係合され
る。
【0047】しかして、これらフロントリッド53、ア
ッパーリッド58及びバックリッド61は、図13に示
す閉蓋位置と図14に示す開蓋位置との間を移動するよ
うにされ、そして、バックリッド61はその回動支点で
ある被支持ピン62、62の位置、即ち、アッパーリッ
ド58の支持孔60a、60aの位置とガイド溝52、
52によって案内される被案内ピン63a、63aの位
置とによってその姿勢を制御される。そして、被案内ピ
ン63a、63aはその移動中ガイド溝52、52を構
成しているガイド面48、48及び51、51の膨出部
48a、48a、51a、51aと摺接し、その摺接面
積が極く小さくて済むので、摩擦粉の発生を極く微量に
抑えることが出来る。
【0048】尚、膨出部はガイド溝52、52を構成す
るガイド面48、48、51、51の一方のみに形成し
ても良いし、また、被案内ピン63a、63aに形成す
るようにしても良い。
【0049】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明テープカセットは、カセットケースの前面に
位置された記録媒体テープの前側を開閉自在に覆う前蓋
と該記録媒体テープの後側を開閉自在に覆う後蓋とを備
え、後蓋は前蓋に回動自在に支持されると共にその側部
に突設された被案内ピンがカセットケースに形成された
ガイド溝に案内されて開閉動作中の姿勢を制御されるよ
うにしたテープカセットであって、上記被案内ピン及び
ガイド溝の少なくとも一方の接触部分に膨出部を形成し
て両者の接触部を少なくしたことを特徴とする。
【0050】従って、本発明テープカセットにあって
は、蓋の開閉時に被案内ピンとガイド溝との間の摺接面
積が少なくなり、両者の間の摺動抵抗が少なく、また、
摩擦粉も出難く、長期間に亘って蓋のスムーズな開閉動
作が損なわれることがない。
【0051】尚、上記した実施例及び変形例に示した各
部や各部材の具体的形状及び構造は、何れも本発明を実
施するに当たっての具体化のほんの一例を示したものに
すぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に
解釈されるものであってはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明テープカセットの第1の実施例を示す分
解斜視図である。
【図2】カセットケースのうちガイド溝が形成された要
部を拡大して示す斜視図であり、(a)は一方のガイド
溝が形成された部分を、(b)は他方のガイド溝が形成
された部分をそれぞれ示す。
【図3】被案内ピンとガイド溝との係合状態を示す要部
の拡大断面図である。
【図4】前蓋及び後蓋が閉蓋位置にある状態を示す要部
の拡大断面図である。
【図5】前蓋及び後蓋が開蓋位置にある状態を示す要部
の拡大断面図である。
【図6】図7及び図8と共に変形例を示すものであり、
本図はカセットケースのうちガイド溝が形成された要部
を拡大して示す斜視図で、(a)は一方のガイド溝が形
成された部分を、(b)は他方のガイド溝が形成された
部分をそれぞれ示す。
【図7】一方のガイド溝が形成された部分を示す要部の
拡大断面図である。
【図8】他方のガイド溝が形成された部分を示す要部の
拡大断面図である。
【図9】図10乃至図15と共に本発明テープカセット
の第2の実施例を示すものであり、本図は蓋が閉蓋位置
にある状態を示す斜視図である。
【図10】蓋が開蓋位置にある状態を示す斜視図であ
る。
【図11】分解斜視図である。
【図12】要部を拡大して示す分解斜視図である。
【図13】蓋が閉蓋位置にある状態を示す要部の拡大断
面図である。
【図14】蓋が開蓋位置にある状態を示す要部の拡大断
面図である。
【図15】要部の拡大水平断面図である。
【図16】従来のテープカセットにおける問題点を示す
ための要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 下ハーフ 2 上ハーフ 3 カセットケース 11 磁気テープ(記録媒体テープ) 14 フロントリッド(前蓋) 19 バックリッド(後蓋) 27 被案内ピン 27a 膨出部 28 ガイド溝 35 ガイド面(ガイド溝) 35a 膨出部 37 ガイド面(ガイド溝) 37a 膨出部 38 テープカセット 39 カセットケース 40 上ハーフ 41 下ハーフ 44 磁気テープ(記録媒体テープ) 48a 膨出部 51a 膨出部 52 ガイド溝 53 フロントリッド(前蓋) 58 アッパーリッド(前蓋) 61 バックリッド(後蓋) 63a 被案内ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセットケースの前面に位置された記録
    媒体テープの前側を開閉自在に覆う前蓋と該記録媒体テ
    ープの後側を開閉自在に覆う後蓋とを備え、後蓋は前蓋
    に回動自在に支持されると共にその側部に突設された被
    案内ピンがカセットケースに形成されたガイド溝に案内
    されて開閉動作中の姿勢を制御されるようにしたテープ
    カセットであって、上記被案内ピン及びガイド溝の少な
    くとも一方の接触部分に膨出部を形成して両者の接触部
    を少なくしたことを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 上記ガイド溝の上記被案内ピンの周面と
    摺接する前面壁及び後面壁のうち少なくとも一方に膨出
    部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のテー
    プカセット。
  3. 【請求項3】 上記被案内ピンの上記ガイド溝と摺接す
    る周面の少なくとも一部に膨出部が形成されたことを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載のテープカセッ
    ト。
  4. 【請求項4】 上記カセットケースが上ハーフと下ハー
    フとから成り、上記ガイド溝の前面壁が上ハーフと一体
    に形成され、上記ガイド溝の後面壁が下ハーフと一体に
    形成されたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請
    求項3に記載のテープカセット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016084871A (ja) * 2014-10-27 2016-05-19 アイセル株式会社 直動ガイド装置

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