JP3360150B2 - テープカートリッジ - Google Patents
テープカートリッジInfo
- Publication number
- JP3360150B2 JP3360150B2 JP34018993A JP34018993A JP3360150B2 JP 3360150 B2 JP3360150 B2 JP 3360150B2 JP 34018993 A JP34018993 A JP 34018993A JP 34018993 A JP34018993 A JP 34018993A JP 3360150 B2 JP3360150 B2 JP 3360150B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover
- guide groove
- wall
- lid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープローディング用
のポケットを開閉するための前蓋、上蓋および裏蓋を備
えているテープカートリッジに係り、とくに前蓋および
裏蓋の開閉構造を改良したものである。
のポケットを開閉するための前蓋、上蓋および裏蓋を備
えているテープカートリッジに係り、とくに前蓋および
裏蓋の開閉構造を改良したものである。
【0002】
【従来の技術】この種のテープカートリッジとしては、
例えば、図6に示すように8ミリビデオ用のテープカー
トリッジがあり、これでは本体ケース1の前面側にテー
プローディング用のポケット6を設け、このポケット6
はこれの内部に導出されたテープ2の前面側を覆う前蓋
9と該テープ2の裏面側を覆う裏蓋11の2重蓋により
開閉される。裏蓋11を開閉移動案内する案内溝33は
ポケット6内の左右の側壁7に設けられている。案内溝
33の上端は開放されていて、裏蓋11の組付けにさい
し裏蓋11のスライドピン32をその案内溝33にこれ
の上方から落とし込み装着できるようにしている。
例えば、図6に示すように8ミリビデオ用のテープカー
トリッジがあり、これでは本体ケース1の前面側にテー
プローディング用のポケット6を設け、このポケット6
はこれの内部に導出されたテープ2の前面側を覆う前蓋
9と該テープ2の裏面側を覆う裏蓋11の2重蓋により
開閉される。裏蓋11を開閉移動案内する案内溝33は
ポケット6内の左右の側壁7に設けられている。案内溝
33の上端は開放されていて、裏蓋11の組付けにさい
し裏蓋11のスライドピン32をその案内溝33にこれ
の上方から落とし込み装着できるようにしている。
【0003】また、システムのコンパクト化の一環とし
て、そのような前蓋と裏蓋の2重蓋を備える8ミリビデ
オ用のテープカートリッジを更にコンパクト化するため
に、前蓋および裏蓋のほかにそれと連動してポケットの
上面を開閉する上蓋をも備え、この上蓋の付加によりポ
ケットエリアをできる限り小さくしながら前蓋および裏
蓋の開蓋量の拡大化を図るものがある(例えば、特開昭
57−210489号公報)。
て、そのような前蓋と裏蓋の2重蓋を備える8ミリビデ
オ用のテープカートリッジを更にコンパクト化するため
に、前蓋および裏蓋のほかにそれと連動してポケットの
上面を開閉する上蓋をも備え、この上蓋の付加によりポ
ケットエリアをできる限り小さくしながら前蓋および裏
蓋の開蓋量の拡大化を図るものがある(例えば、特開昭
57−210489号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、問題は、シス
テムのコンパクト化に対応すべく前蓋、上蓋および裏蓋
の3枚蓋を備えるテープカートリッジを採用するにあた
り、前蓋および上蓋と共に裏蓋をポケットの上面後方へ
開き移動させるとき裏蓋の開き高さをできる限り拡大し
ようとする場合である。
テムのコンパクト化に対応すべく前蓋、上蓋および裏蓋
の3枚蓋を備えるテープカートリッジを採用するにあた
り、前蓋および上蓋と共に裏蓋をポケットの上面後方へ
開き移動させるとき裏蓋の開き高さをできる限り拡大し
ようとする場合である。
【0005】システムのコンパクト化を図るテープカー
トリッジでは、8ミリビデオ用のテープカートリッジよ
りもポケット6内の側壁7のエリアが小さくなるが、こ
れを確保しながら裏蓋11の開き高さを高くするため
に、前蓋9の開き動作に伴って裏蓋11をこれのスライ
ドピン32が案内溝33の上端から更に上方へ離脱する
まで開くように設定することが考えられる。しかし、そ
のように裏蓋11のスライドピン32を案内溝33から
上方へ離脱させると、その離脱後裏蓋11のスライドピ
ン32を元の案内溝33内に戻しにくくなって、その閉
じ動作がスムーズに行えなくなる、という不具合があ
る。
トリッジでは、8ミリビデオ用のテープカートリッジよ
りもポケット6内の側壁7のエリアが小さくなるが、こ
れを確保しながら裏蓋11の開き高さを高くするため
に、前蓋9の開き動作に伴って裏蓋11をこれのスライ
ドピン32が案内溝33の上端から更に上方へ離脱する
まで開くように設定することが考えられる。しかし、そ
のように裏蓋11のスライドピン32を案内溝33から
上方へ離脱させると、その離脱後裏蓋11のスライドピ
ン32を元の案内溝33内に戻しにくくなって、その閉
じ動作がスムーズに行えなくなる、という不具合があ
る。
【0006】本発明の目的は、上記のような前蓋、上蓋
および裏蓋を備えているテープカートリッジにおいて、
裏蓋の案内溝構造に改良を加えることによりシステムの
コンパクト化を図り得ながら裏蓋の閉じ動作の円滑化を
図る点にある。
および裏蓋を備えているテープカートリッジにおいて、
裏蓋の案内溝構造に改良を加えることによりシステムの
コンパクト化を図り得ながら裏蓋の閉じ動作の円滑化を
図る点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の前提とするテー
プカートリッジは、図示例のように、テープ2が巻かれ
たリール3を内蔵した本体ケース1の前面側に、上下面
および前面が開放される形のポケット6が設けられ、不
使用時においてポケット6内に導出されたテープ2の導
出部2aの前面、上端および後面を覆う前蓋9、上蓋1
0および裏蓋11を備える。そして前蓋9は本体ケース
1にポケット6の前面側を開閉するよう回動軸14まわ
りに上開き回動自在に支持する。上蓋10はこれの前端
部19aを前蓋9の上端部12aに回動自在に枢支連結
されて前蓋9の開閉に連動してポケット6の上面を開閉
するよう設ける。裏蓋11は、ポケット6内において、
その上端部11aが上蓋10の内面側に回動自在に枢支
連結されるとともに、その下端側に設けた左右のスライ
ドピン32が前蓋9および上蓋10の開き移動に連動し
て、ポケット6内の左右の側壁7に上下方向にかつ上端
開放状に設けた案内溝33に沿って、ケース後方へ向か
って斜め上方へ開き移動するよう設ける。
プカートリッジは、図示例のように、テープ2が巻かれ
たリール3を内蔵した本体ケース1の前面側に、上下面
および前面が開放される形のポケット6が設けられ、不
使用時においてポケット6内に導出されたテープ2の導
出部2aの前面、上端および後面を覆う前蓋9、上蓋1
0および裏蓋11を備える。そして前蓋9は本体ケース
1にポケット6の前面側を開閉するよう回動軸14まわ
りに上開き回動自在に支持する。上蓋10はこれの前端
部19aを前蓋9の上端部12aに回動自在に枢支連結
されて前蓋9の開閉に連動してポケット6の上面を開閉
するよう設ける。裏蓋11は、ポケット6内において、
その上端部11aが上蓋10の内面側に回動自在に枢支
連結されるとともに、その下端側に設けた左右のスライ
ドピン32が前蓋9および上蓋10の開き移動に連動し
て、ポケット6内の左右の側壁7に上下方向にかつ上端
開放状に設けた案内溝33に沿って、ケース後方へ向か
って斜め上方へ開き移動するよう設ける。
【0008】そのうえで、本発明は、案内溝33内の前
側内壁33aの上端に、案内溝33を更に上方へ延長す
る形の突壁35を上向きに設ける一方、閉蓋状態で前記
突壁35の上方に対応する上蓋10の内面一部に、突壁
35の嵌まり込みを許す凹部36を設けたものである。
上記案内溝33内の後側内壁33bの上端部は、上方拡
がり状の傾斜面37に形成することが好ましい。
側内壁33aの上端に、案内溝33を更に上方へ延長す
る形の突壁35を上向きに設ける一方、閉蓋状態で前記
突壁35の上方に対応する上蓋10の内面一部に、突壁
35の嵌まり込みを許す凹部36を設けたものである。
上記案内溝33内の後側内壁33bの上端部は、上方拡
がり状の傾斜面37に形成することが好ましい。
【0009】
【作用】前蓋9が回動軸14まわりに上開き回動する
と、上蓋10はポケット6の上面から斜め上向きに傾け
ながら後方へ押し動かされ、ポケット6の上面より後方
へ大きく開き移動する。この上蓋10の開きに伴って裏
蓋11がスライドピン32を案内溝33により上向き後
方へ導いて連れて行かれ、ポケット6の上面後方で上蓋
10の下側に接近して重なるように開き移動する。この
とき裏蓋11がスライドピン32を案内溝33の上端か
ら離脱させ更に突壁35の高さ範囲内に達するまで高く
開き移動しても、前蓋9および上蓋10の閉じ時に裏蓋
11は上蓋10により前向き下方へ押されながらその離
脱したスライドピン32を突壁35の後面を滑らせて元
の案内溝33内に戻される。上蓋10の閉じ状態ではこ
の上蓋10の内面の凹部36内に突壁35が嵌まり込む
ので、上蓋10が突壁35に干渉して本体ケース1の上
壁面34から浮き上がるようなことはない。
と、上蓋10はポケット6の上面から斜め上向きに傾け
ながら後方へ押し動かされ、ポケット6の上面より後方
へ大きく開き移動する。この上蓋10の開きに伴って裏
蓋11がスライドピン32を案内溝33により上向き後
方へ導いて連れて行かれ、ポケット6の上面後方で上蓋
10の下側に接近して重なるように開き移動する。この
とき裏蓋11がスライドピン32を案内溝33の上端か
ら離脱させ更に突壁35の高さ範囲内に達するまで高く
開き移動しても、前蓋9および上蓋10の閉じ時に裏蓋
11は上蓋10により前向き下方へ押されながらその離
脱したスライドピン32を突壁35の後面を滑らせて元
の案内溝33内に戻される。上蓋10の閉じ状態ではこ
の上蓋10の内面の凹部36内に突壁35が嵌まり込む
ので、上蓋10が突壁35に干渉して本体ケース1の上
壁面34から浮き上がるようなことはない。
【0010】
【実施例】図1ないし図5は本発明に係るテープカート
リッジの一実施例を示す。このテープカートリッジはビ
デオ用のものであって、図2および図4に示すようにこ
れの本体ケース1はプラスチック製の上下ケース1a・
1bを突き合わせてなり、この内部にテープ2が巻かれ
る左右一対のリール3を回転自在に配備する。一方のリ
ール3から引き出されるテープ2は、本体ケース1の前
方左右のテープ引出口4・4にそれぞれ設けたテープガ
イド5で案内されて他方のリール3に巻き取られる。本
体ケース1の前面中央、すなわち左右のテープ引出口4
・4間にはテープローディング用のポケット6を有す
る。このポケット6は上下面および前面が開放され、左
右側面が上下ケース1a・1bに設けた左右の側壁7・
7で、また後面が後壁8でそれぞれ塞がれている。
リッジの一実施例を示す。このテープカートリッジはビ
デオ用のものであって、図2および図4に示すようにこ
れの本体ケース1はプラスチック製の上下ケース1a・
1bを突き合わせてなり、この内部にテープ2が巻かれ
る左右一対のリール3を回転自在に配備する。一方のリ
ール3から引き出されるテープ2は、本体ケース1の前
方左右のテープ引出口4・4にそれぞれ設けたテープガ
イド5で案内されて他方のリール3に巻き取られる。本
体ケース1の前面中央、すなわち左右のテープ引出口4
・4間にはテープローディング用のポケット6を有す
る。このポケット6は上下面および前面が開放され、左
右側面が上下ケース1a・1bに設けた左右の側壁7・
7で、また後面が後壁8でそれぞれ塞がれている。
【0011】ポケット6内に導出したテープ2の導出部
2aは、不使用時にプラスチック製の前蓋9、上蓋10
および裏蓋11でそれぞれ覆って保護される。前蓋9
は、図1および図4に示すように、ポケット6およびテ
ープ引出口4の前面を塞ぐ主面板12と、主面板12の
左右端からケース後方へ向かって一体に連設された側面
板13とからなる。左右の側面板13の各内面には回動
軸14がそれぞれ突設されており、この回動軸14を本
体ケース1の左右側壁15・15の各軸孔16に回動自
在に嵌入する。これにより前蓋9は、図1に実線状態で
示すごとく左右のテープ引出口4・4およびポケット6
の前面を閉じる位置と、同図の二点鎖線状態で示す上開
き位置とにわたって回動軸14まわりに開閉回動自在で
ある。この前蓋9は左右の回動軸14の一方に嵌装した
ねじりコイルばねからなるばね部材17(図4参照)で
常に閉じ勝手に回動付勢しておく。
2aは、不使用時にプラスチック製の前蓋9、上蓋10
および裏蓋11でそれぞれ覆って保護される。前蓋9
は、図1および図4に示すように、ポケット6およびテ
ープ引出口4の前面を塞ぐ主面板12と、主面板12の
左右端からケース後方へ向かって一体に連設された側面
板13とからなる。左右の側面板13の各内面には回動
軸14がそれぞれ突設されており、この回動軸14を本
体ケース1の左右側壁15・15の各軸孔16に回動自
在に嵌入する。これにより前蓋9は、図1に実線状態で
示すごとく左右のテープ引出口4・4およびポケット6
の前面を閉じる位置と、同図の二点鎖線状態で示す上開
き位置とにわたって回動軸14まわりに開閉回動自在で
ある。この前蓋9は左右の回動軸14の一方に嵌装した
ねじりコイルばねからなるばね部材17(図4参照)で
常に閉じ勝手に回動付勢しておく。
【0012】上蓋10は、図1および図4に示すように
テープ2の導出部2aの上方を覆うようポケット6の上
面を塞ぐ主面板19と、主面板19の左右両端から下方
へ連設した側面板20・20とからなり、左右の側面板
20・20の各後端内面側にスライド軸21をそれぞれ
突設している。この上蓋10は、前蓋9の開閉動作に連
動して図1の実線状態で示すごとくポケット6の上面お
よび上ケース1aの段落ち状の上壁面34を覆う閉じ位
置と、同図の二点鎖線状態で示すごとくポケット6の上
面後方へ後退する開き位置とにわたって開閉自在とす
る。そのために、図4に示すように上蓋10はこれの主
面板19の前端部19aの左右両端に枢軸22を有する
左右一対の二股腕23・23を設け、この二股腕23・
23間に前蓋9の上端部12aをはさむとともに、前記
枢軸22を前記上端部12aの左右両端面に設けた軸孔
24に嵌入することにより枢軸22まわりに回転自在に
枢支連結する(図3参照)。また、図1に示すように前
記スライド軸21は本体ケース1の左右側壁15・15
の各外面に設けた「へ」の字形状の案内溝25にスライ
ド自在に係合する。
テープ2の導出部2aの上方を覆うようポケット6の上
面を塞ぐ主面板19と、主面板19の左右両端から下方
へ連設した側面板20・20とからなり、左右の側面板
20・20の各後端内面側にスライド軸21をそれぞれ
突設している。この上蓋10は、前蓋9の開閉動作に連
動して図1の実線状態で示すごとくポケット6の上面お
よび上ケース1aの段落ち状の上壁面34を覆う閉じ位
置と、同図の二点鎖線状態で示すごとくポケット6の上
面後方へ後退する開き位置とにわたって開閉自在とす
る。そのために、図4に示すように上蓋10はこれの主
面板19の前端部19aの左右両端に枢軸22を有する
左右一対の二股腕23・23を設け、この二股腕23・
23間に前蓋9の上端部12aをはさむとともに、前記
枢軸22を前記上端部12aの左右両端面に設けた軸孔
24に嵌入することにより枢軸22まわりに回転自在に
枢支連結する(図3参照)。また、図1に示すように前
記スライド軸21は本体ケース1の左右側壁15・15
の各外面に設けた「へ」の字形状の案内溝25にスライ
ド自在に係合する。
【0013】図1に示すように、裏蓋11は、前蓋9お
よび上蓋10の開閉に伴い図1に実線状態で示すごとく
ポケット6内のテープ2の裏面側を覆う閉じ位置と、同
図の二点鎖線状態で示すごとくポケット6の上面後方で
開き状態の上蓋10の下側に重合する開き位置とにわた
って開閉自在とする。そのために、図3および図4に示
すように裏蓋11は、これの上端部11aに設けた左右
の二股腕26・26を、上蓋10の主面板19の内面の
前後中間部に設けた裏蓋保持壁27にはさむとともに、
二股腕26・26に設けた枢軸29を裏蓋保持壁27の
端面に設けた軸孔30に嵌入することにより上蓋10に
回動自在に枢支連結する。また裏蓋11の下部後面の左
右に脚部31を設け、この左右の各脚部31に設けたス
ライドピン32を、ポケット6内の左右の側壁7・7に
上下方向に凹設した「J」の字形状の案内溝33にスラ
イド自在に係合する。
よび上蓋10の開閉に伴い図1に実線状態で示すごとく
ポケット6内のテープ2の裏面側を覆う閉じ位置と、同
図の二点鎖線状態で示すごとくポケット6の上面後方で
開き状態の上蓋10の下側に重合する開き位置とにわた
って開閉自在とする。そのために、図3および図4に示
すように裏蓋11は、これの上端部11aに設けた左右
の二股腕26・26を、上蓋10の主面板19の内面の
前後中間部に設けた裏蓋保持壁27にはさむとともに、
二股腕26・26に設けた枢軸29を裏蓋保持壁27の
端面に設けた軸孔30に嵌入することにより上蓋10に
回動自在に枢支連結する。また裏蓋11の下部後面の左
右に脚部31を設け、この左右の各脚部31に設けたス
ライドピン32を、ポケット6内の左右の側壁7・7に
上下方向に凹設した「J」の字形状の案内溝33にスラ
イド自在に係合する。
【0014】図1および図5において、案内溝33は前
後の内壁33a・33bを有し、その上端は上ケース1
aの段落ち状の上壁面34に達するまで上方開放状に形
成されるが、この場合、裏蓋11の開き高さをできるだ
け高くする目的で、その案内溝33を上壁面34より更
に上方へ延長するかのように、前側の内壁33aの上端
に突壁35を設ける。内壁33aとつながる突壁35の
後面は上拡がり状の傾斜面35aに形成する。また、案
内溝33内の後側の内壁33bの上端は上方拡がり状の
傾斜面37に形成する。そのように突壁35が上ケース
1aの上壁面34から上向きに突設していると、上蓋1
0が閉じるときその主面板19の内面とその突壁35が
干渉するため、この干渉を避けるために上蓋10の主面
板19の内面一部に前記突壁35の嵌まり込みを許す凹
部36を設ける。
後の内壁33a・33bを有し、その上端は上ケース1
aの段落ち状の上壁面34に達するまで上方開放状に形
成されるが、この場合、裏蓋11の開き高さをできるだ
け高くする目的で、その案内溝33を上壁面34より更
に上方へ延長するかのように、前側の内壁33aの上端
に突壁35を設ける。内壁33aとつながる突壁35の
後面は上拡がり状の傾斜面35aに形成する。また、案
内溝33内の後側の内壁33bの上端は上方拡がり状の
傾斜面37に形成する。そのように突壁35が上ケース
1aの上壁面34から上向きに突設していると、上蓋1
0が閉じるときその主面板19の内面とその突壁35が
干渉するため、この干渉を避けるために上蓋10の主面
板19の内面一部に前記突壁35の嵌まり込みを許す凹
部36を設ける。
【0015】使用に際し、上記構成のテープカートリッ
ジをVTRに装填し、前蓋9が回動軸14まわりに上開
き回動すると、上蓋10はスライド軸21を案内溝25
によりポケット後方へ移動案内されて前端部19aをポ
ケット6の上面から斜め上向きに傾けながら後方へ押し
動かされ、ポケット6の上面より後方へ大きく開き移動
する。その上蓋10の開きに伴って裏蓋11がスライド
ピン32を案内溝33により上向き後方へ導いて連れて
行かれ、ポケット6の上面後方で上蓋10の下側に接近
して重なるように開き移動する。
ジをVTRに装填し、前蓋9が回動軸14まわりに上開
き回動すると、上蓋10はスライド軸21を案内溝25
によりポケット後方へ移動案内されて前端部19aをポ
ケット6の上面から斜め上向きに傾けながら後方へ押し
動かされ、ポケット6の上面より後方へ大きく開き移動
する。その上蓋10の開きに伴って裏蓋11がスライド
ピン32を案内溝33により上向き後方へ導いて連れて
行かれ、ポケット6の上面後方で上蓋10の下側に接近
して重なるように開き移動する。
【0016】ここで注目すべきは、裏蓋11がスライド
ピン32を案内溝33の上端から更に上方へ離脱する高
さにまで高く開いても、この高さ位置には突壁35が存
在するので、前蓋9および上蓋10の閉じ動作に伴って
裏蓋11が上蓋10により前向き下方へ押し動かされる
時に、その離脱したスライドピン32は突壁35の後面
を滑り下って元の案内溝33内にスムーズに戻される。
このため裏蓋11の閉じて動作が円滑に行われる。その
突壁35によるスライドピン32の戻し作用は、突壁3
5の後面が傾斜面35aに形成されていると、よりスム
ーズに行える。また、案内溝33の後側の内壁33bの
上端を傾斜面37に形成しているので、上蓋10の後方
開き移動時の最終段階で裏蓋11をスムーズに後方へ案
内移動させることができる。また、その傾斜面37は、
離脱したスライドピン32を突壁35と相俟って元の案
内溝33にスムーズに戻す働きもする。上蓋10の閉じ
状態では突壁35がその上蓋10の内面の凹部36に嵌
まり込むので、上蓋10は上ケース1aの上壁面34と
の間に隙間を作ることなくポケット6の上面を閉じるこ
とができ、当該箇所からの塵埃侵入を防止できる。
ピン32を案内溝33の上端から更に上方へ離脱する高
さにまで高く開いても、この高さ位置には突壁35が存
在するので、前蓋9および上蓋10の閉じ動作に伴って
裏蓋11が上蓋10により前向き下方へ押し動かされる
時に、その離脱したスライドピン32は突壁35の後面
を滑り下って元の案内溝33内にスムーズに戻される。
このため裏蓋11の閉じて動作が円滑に行われる。その
突壁35によるスライドピン32の戻し作用は、突壁3
5の後面が傾斜面35aに形成されていると、よりスム
ーズに行える。また、案内溝33の後側の内壁33bの
上端を傾斜面37に形成しているので、上蓋10の後方
開き移動時の最終段階で裏蓋11をスムーズに後方へ案
内移動させることができる。また、その傾斜面37は、
離脱したスライドピン32を突壁35と相俟って元の案
内溝33にスムーズに戻す働きもする。上蓋10の閉じ
状態では突壁35がその上蓋10の内面の凹部36に嵌
まり込むので、上蓋10は上ケース1aの上壁面34と
の間に隙間を作ることなくポケット6の上面を閉じるこ
とができ、当該箇所からの塵埃侵入を防止できる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ポ
ケット6の側壁7において案内溝33の前側内壁33a
の上端に突壁35を設けているので、裏蓋11がスライ
ドピン32を案内溝33の上端から更に上方へ離脱させ
るまで開き移動しても、その離脱したスライドピン32
は突壁35により案内溝33にスムーズに戻すことがで
きる。従ってシステムのコンパクト化に伴いポケット6
の側壁7のエリアを小さくしても、裏蓋11の開き高さ
を高くすることができるとともに、裏蓋11をスムーズ
に閉じることができて有利である。また上蓋10の内面
には凹部36を設け、上蓋10の閉じ状態でその凹部3
6に突壁35が嵌まり込むようにしてあるので、上蓋1
0は本体ケース1の上壁面34との間に隙間が作ること
なくポケット6の上面を閉じることができて塵埃侵入防
止を確保できる。
ケット6の側壁7において案内溝33の前側内壁33a
の上端に突壁35を設けているので、裏蓋11がスライ
ドピン32を案内溝33の上端から更に上方へ離脱させ
るまで開き移動しても、その離脱したスライドピン32
は突壁35により案内溝33にスムーズに戻すことがで
きる。従ってシステムのコンパクト化に伴いポケット6
の側壁7のエリアを小さくしても、裏蓋11の開き高さ
を高くすることができるとともに、裏蓋11をスムーズ
に閉じることができて有利である。また上蓋10の内面
には凹部36を設け、上蓋10の閉じ状態でその凹部3
6に突壁35が嵌まり込むようにしてあるので、上蓋1
0は本体ケース1の上壁面34との間に隙間が作ること
なくポケット6の上面を閉じることができて塵埃侵入防
止を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2におけるA−A線断面図である。
【図2】全体の外観斜視図である。
【図3】図2におけるB−B線断面図である。
【図4】前蓋、上蓋および裏蓋を分離した状態で示す分
解斜視図である。
解斜視図である。
【図5】ポケットの側壁の斜視図である。
【図6】従来例の要部断面図で、(A)は閉蓋状態を、
(B)は開蓋状態を示す。
(B)は開蓋状態を示す。
1 本体ケース 2 テープ 3 リール 6 ポケット 7 ポケットの側壁 9 前蓋 10 上蓋 11 裏蓋 14 回動軸 32 スライドピン 33 案内溝 35 突壁 36 凹部 37 傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 益田 憲明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所映像メディア研究所 内 (72)発明者 武田 秀和 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所映像メディア研究所 内 (56)参考文献 実開 昭61−118176(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/087 524
Claims (1)
- 【請求項1】 テープ2が巻かれたリール3を内蔵した
本体ケース1の前面側に、上下面および前面が開放され
る形のポケット6が設けられており、 不使用時においてポケット6内に導出されたテープ2の
導出部2aの前面、上端および後面を覆う前蓋9、上蓋
10および裏蓋11を備えており、 前蓋9は本体ケース1にポケット6の前面側を開閉する
よう回動軸14まわりに上開き回動自在に支持されてお
り、 上蓋10はこれの前端部19aが前蓋9の上端部12a
に回動自在に枢支連結され、前蓋9の開閉に連動してポ
ケット6の上面を開閉するよう備えられており、 裏蓋11は、ポケット6内において、その上端部11a
が上蓋10の内面側に回動自在に枢支連結されており、 裏蓋11はこれの下端側に左右のスライドピン32を有
し、この左右のスライドピン32が前蓋9および上蓋1
0の開き移動に連動して、ポケット6内の左右の側壁7
に上下方向にかつ上端開放状に設けた案内溝33に沿っ
て、ケース後方へ向かって斜め上方へ開き移動するよう
備えられているテープカートリッジにおいて、 案内溝33内の前側内壁33aの上端に、案内溝33を
更に上方へ延長する形の突壁35が上向きに設けられて
おり、前記突壁35の後面が、上拡がり状の傾斜面35aに形
成されており、 案内溝33内の後側内壁33bの上端部は、上方拡がり
状の傾斜面37に形成されており、 閉蓋状態で前記突壁35の上方に対応する上蓋10の内
面一部に、突壁35の嵌まり込みを許す凹部36が設け
られていることを特徴とするテープカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34018993A JP3360150B2 (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | テープカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34018993A JP3360150B2 (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | テープカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07161171A JPH07161171A (ja) | 1995-06-23 |
JP3360150B2 true JP3360150B2 (ja) | 2002-12-24 |
Family
ID=18334573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34018993A Expired - Fee Related JP3360150B2 (ja) | 1993-12-06 | 1993-12-06 | テープカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3360150B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-06 JP JP34018993A patent/JP3360150B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07161171A (ja) | 1995-06-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2730402B2 (ja) | テープカセット | |
JP2757531B2 (ja) | テープカセット | |
JP3360150B2 (ja) | テープカートリッジ | |
JP3194025B2 (ja) | テープカートリッジ | |
US5422773A (en) | Lid assembly for a tape cassette which protects front and rear surfaces of a magnetic tape | |
JPH0554591A (ja) | テープカセツト | |
US5170962A (en) | Tape cassette with lid assembly which, in a closed position, protects front and rear surfaces of a tape run extending across a recess at the front of the cassette | |
JP3470238B2 (ja) | テープカートリッジ | |
US6011675A (en) | Tape cassette | |
JP3380969B2 (ja) | テープカートリッジ | |
JPH0413805Y2 (ja) | ||
JP3358035B2 (ja) | テープカートリッジ | |
JPS6327334Y2 (ja) | ||
KR100313728B1 (ko) | 테이프카세트 | |
JPS6312472Y2 (ja) | ||
JPH07334961A (ja) | テープカートリッジ | |
JPH05250849A (ja) | テープカートリッジ | |
JPH05314713A (ja) | テープカートリッジ | |
JP2778413B2 (ja) | テープカセット | |
JP3560207B2 (ja) | 磁気テープカセット | |
JPH027280A (ja) | テープカートリッジ | |
JPH07141831A (ja) | テープカートリッジ | |
JPS6339995B2 (ja) | ||
JP2000123541A (ja) | 磁気テープカートリッジ | |
JPH07134882A (ja) | テープカートリッジ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020911 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |