JPH07141625A - 薄膜磁気ヘッドとその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドとその製造方法

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Publication number
JPH07141625A
JPH07141625A JP28656493A JP28656493A JPH07141625A JP H07141625 A JPH07141625 A JP H07141625A JP 28656493 A JP28656493 A JP 28656493A JP 28656493 A JP28656493 A JP 28656493A JP H07141625 A JPH07141625 A JP H07141625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyimide
photoresist
thin film
magnetic head
film magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP28656493A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Riyounai
領内  博
Terumi Yanagi
照美 柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH07141625A publication Critical patent/JPH07141625A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、熱処理を必要とする薄膜磁気ヘッ
ドに関するもので、複雑な長時間のプロセスを要しな
い、短時間にしかも容易に絶縁層をパターニングして設
けることを目的とする。 【構成】 絶縁層としてのイミド化率が60〜90%の
範囲にあるポリイミド2の上にフォトレジスト3を塗布
しプリベイク(乾燥)処理を施し、フォトマスク4を重
ねて感光させた後、アルカリ性の現像液でフォトレジス
トとともにポリイミドをもパターニングする工程と、さ
らに中性のリムーバーまたは有機溶剤でポリイミド膜の
上にある残りのフォトレジストを除去してポリイミド絶
縁層のパターニングを行う工程を経て層間絶縁膜を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気コアを蒸着、スパ
ッタなどのドライプロセスで形成し、その製造工程に熱
処理を必要とする薄膜磁気ヘッドとその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜磁気ヘッドでは磁気コアとし
てパーマロイなどをメッキで形成し、その電気絶縁層と
してはフォトレジストをパターニング後ポストベイクし
てそのまま用いている。また、磁気コアの磁気特性を向
上させるために、磁性材としてアモルファス金属などが
使われつつある。この場合、磁気コアの特性を得るため
に熱処理が必要となり、そのため絶縁層としてはフォト
レジストではなく、Al2O 3やSiO2が用いられている。Al2
O3やSiO2のパターニングは、フォトレジストでパターン
出しをした後、イオンミリングで行われて、最終にレジ
ストをリムーバで除去する工程を採用している。
【0003】一部では、ポリイミドを層間絶縁膜として
採用する例もあり、その場合350℃以上もの温度で硬
化した後、その表面に金属を蒸着などでつけ、その金属
膜上にさらにフォトレジストを塗布し、フォトマスクを
用いて感光させた後現像、さらに金属膜のエッチングに
よるパターニング、酸素ミリングなどによるポリイミド
膜のパターニング、金属膜の除去というように非常に複
雑な工程を経ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】熱処理を必要とする薄
膜ヘッド製造方法では、フォトレジストを絶縁膜として
は用いることはできない。また、これまで絶縁層として
用いられてきたAl2O3やSiO2では、膜形成及びミリング
の両方のプロセスにおいて、実際の膜形成、パターン出
しのためのミリングのほか、チャンバー内の排気や基板
温度の加熱など非常に長時間を要する。
【0005】また、導体層間に絶縁層を形成するためそ
の層数も多く、ヘッド作製は極めて長時間のプロセスと
なる。
【0006】ポリイミドを層間絶縁膜として採用した場
合、一般にポリイミドの硬化温度は350℃以上にもな
り、磁性材料にアモルファスを用いた場合などはアモル
ファスの結晶化温度に近づき、結晶化が起こることもあ
る。また、ポリイミドを絶縁膜として何層も用いた場合
などは、その都度高温まで昇温するため磁気コアや特に
磁気抵抗効果(MR)素子を用いたヘッドなどでは、そ
の磁気異方性を乱してしまうことになる。さらに、ポリ
イミド膜のパターニングは前述のように非常に複雑で時
間もかかることになる。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような複雑で長時間
を要する薄膜磁気ヘッドを、特性を保ちながら短時間に
作製するために、ヘッド内部の絶縁層としてイミド化率
60〜90%のポリイミド樹脂膜を用いる。
【0008】
【作用】イミド化率が60〜90%のポリイミドは、ア
ルカリ性溶液に可溶であり、このポリイミド膜上に形成
されたフォトレジストの現像液にアルカリ性のものを用
いることにより、フォトレジストが除去された部分のポ
リイミドも同時に除去され、フォトレジストが残ってい
る部分のポリイミドはフォトレジストに保護されて残る
ことになる。さらに、中性のリムーバや有機溶剤で残っ
たフォトレジストを除去すると、パターニングされたポ
リイミドが残ることになる。この場合、フォトレジスト
はポストベイクしていないので容易に除去できる。
【0009】
【実施例】以下、実施例1について図を用いて説明す
る。
【0010】(図1)は本発明の絶縁膜形成のパターニ
ング工程図である。ここでは、簡単のために、絶縁膜の
パターニングのみに限定し、磁気コアや導体層の記述は
省略した。(a)基板1上にイミド化率75%のポリイミ
ド溶液をスピン塗布し、180℃で1時間乾燥させ、ポ
リイミド膜2を形成する。(b)さらにポリイミド上にフ
ォトレジスト3をスピン塗布し、90℃で15分間プリ
ベイク(乾燥)させる。(c)フォトマスク4を用いて、
フォトレジスト3を感光させる。(d)アルカリ性の現像
液でフォトレジスト3と同時にポリイミド2もパターニ
ングする。(e)中性のリムーバで残りのフォトレジスト
3を除去する。
【0011】以上にようにして、ポリイミド膜のパター
ニングが完了する。ここで用いたポリイミドは、日本合
成ゴム社製のオプトマーAL1051のイミド化率を7
5%にしたものである。(化1)にポリアミック酸から
ポリイミドへの反応を示した。
【0012】
【化1】
【0013】また、フォトレジストとして、SHIPL
EY社のMP−S1400−37を用い、アルカリ性の
現像液としてSHIPLEY社のMF−312を純水で
2倍に希釈した液、中性のリムーバとしてSHIPLE
Y社のリムーバ1165を用いた。また、リムーバの代
わりにアセトン等の有機溶剤を用いても同様に十分な効
果があった。
【0014】このイミド化率75%のポリイミドを20
0℃、300℃の2種類の環境に3時間放置した場合の
反応の進み具合いを赤外線吸収スペクトル法(IR)で
調べた。ベンゼン環の吸収(波数1520:強度不変)
に対するカルボニル基の吸収(波数1695、174
0)の大きさで評価したが殆ど変化はなかった。これに
より、ポリアミック酸は熱処理に対して比較的安定であ
ることがわかった。
【0015】次に、イミド化率を60%、90%にした
ものを用い、あとは実施例1と全く同様にパターニング
を行い、それぞれ実施例2、実施例3とした。線幅約1
0μmのパターニングで評価を行った。膜の厚みによっ
てそのパターン精度が決まるがここでは0.5〜0.8
μmの範囲に来るようにした。結果は(表1)に示すよ
うにやや線幅が細くなるものがあるが十分パターン出し
がなされている。線幅の精度は、膜厚及び要求されるパ
ターンの大きさにもよるため、やや荒めに評価した。
【0016】(比較例)次に、イミド化率100%、5
0%のものをそれぞれ比較例1、2として、実施例と同
様の工程でパターン出しを行った。結果は(表1)に実
施例と併せて記載した。
【0017】
【表1】
【0018】比較例1では、イミド化率が100%のた
め、耐アルカリ性も良くなっており、フォトレジストの
保護の有無が有効には作用しておらずパターンが抜けな
い。逆に、イミド化率50%の比較例2では、耐アルカ
リが弱すぎて、フォトレジストに保護されていても側面
からの溶け出しがあり、パターン切れが生じている。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば複雑な工
程や高温処理、時間のかかるAl2O3やSiO2の成膜及びミ
リング等をせずに、少ない工程で短時間に絶縁層を形成
することができる。また、絶縁層を含め、磁気コア、導
体層などをすべて形成した後でも熱処理を施すことがで
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明によるポリイミド絶縁膜形成の
パターニング工程図 (b)は本発明によるポリイミド絶縁膜形成のパターニ
ング工程図 (c)は本発明によるポリイミド絶縁膜形成のパターニ
ング工程図 (e)は本発明によるポリイミド絶縁膜形成のパターニ
ング工程図
【符号の説明】
1 基板 2 ポリイミド膜 3 フォトレジスト 4 フォトマスク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製造工程中に熱処理を必要とする薄膜磁気
    ヘッドの絶縁層としてイミド化率が60%から90%の
    範囲にあるポリイミド樹脂膜を用いたことを特徴とする
    薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】請求項1記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法
    であって、その絶縁層としてのポリイミドの上にフォト
    レジストを塗布しプリベイク(乾燥)処理を施し、フォ
    トマスクを重ねて感光させた後、アルカリ性の現像液で
    フォトレジストとともにポリイミドをもパターニングす
    る工程と、さらに中性のリムーバーまたは有機溶剤でポ
    リイミド膜の上にある残りのフォトレジストを除去して
    ポリイミド絶縁層のパターニングを行う工程を経て層間
    絶縁膜を形成することを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製
    造方法。
JP28656493A 1993-11-16 1993-11-16 薄膜磁気ヘッドとその製造方法 Pending JPH07141625A (ja)

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JP28656493A JPH07141625A (ja) 1993-11-16 1993-11-16 薄膜磁気ヘッドとその製造方法

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JPH07141625A true JPH07141625A (ja) 1995-06-02

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ID=17706046

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JP28656493A Pending JPH07141625A (ja) 1993-11-16 1993-11-16 薄膜磁気ヘッドとその製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002287136A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Minolta Co Ltd 反射型液晶表示素子

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