JPH07140652A - 感光性樹脂組成物 - Google Patents

感光性樹脂組成物

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JPH07140652A
JPH07140652A JP26526393A JP26526393A JPH07140652A JP H07140652 A JPH07140652 A JP H07140652A JP 26526393 A JP26526393 A JP 26526393A JP 26526393 A JP26526393 A JP 26526393A JP H07140652 A JPH07140652 A JP H07140652A
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JP
Japan
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epoxy
parts
weight
resin composition
coating film
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Application number
JP26526393A
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English (en)
Inventor
Makoto Yanagawa
誠 柳川
Hiroshi Yamamoto
宏 山本
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Tamura Kaken Corp
Original Assignee
Tamura Kaken Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)エポキシ基を有するオリゴマー又はポ
リマーと不飽和モノカルボン酸との反応物にカルボキシ
ル基を付加させて得られたプレポリマー、(B)エポキ
シ化合物に不飽和モノカルボン酸を付加させて得られた
部分エステルエポキシ化合物、(C)エチレン性二重結
合を3個以上有する単量体とポリイソシアネート化合物
とを反応させて得られるオリゴマー及び(D)光重合開
始剤を含有して成る感光性樹脂組成物である。 【効果】 このものは希アルカリ水溶液で現像可能であ
って、感度及び未硬化塗膜のタックフリー性に優れ、か
つ耐熱性、耐薬品性、電気特性などが優れた硬化塗膜を
与え、プリント配線板製造用のソルダーレジストとして
好適に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な感光性樹脂組成
物、さらに詳しくは、紫外線露光及び希アルカリ水溶液
による現像で画像形成が可能であって、感度及び未硬化
塗膜のタックフリー性が良く、かつ耐熱性、耐薬品性、
電気特性などが優れた硬化塗膜を与え、プリント配線板
製造用のソルダーレジストとして好適に用いられる感光
性樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷配線板においては、導体回路
の永久保護皮膜としてソルダーレジストが広く用いられ
ている。このソルダーレジストは、回路導体のはんだ付
けする部分を除いた全面に皮膜形成されるもので、印刷
配線板に電子部品をはんだ付けする際に、はんだが不必
要な部分に付着するのを防止するとともに、回路導体が
空気に直接曝されて酸化や湿度により腐食されるのを防
止する保護膜として機能するものである。
【0003】このソルダーレジストは、これまで基板上
にスクリーン印刷法によりパターンを形成し、次いで紫
外線又は熱により硬化させる方法が主流であった。しか
し、最近の印刷配線基板の配線密度の増大とともに、ソ
ルダーレジストにも高解像性、高精度化が要求されるよ
うになり、民生用基板、産業用基板を問わず、スクリー
ン印刷法から位置精度や導体エッジ部の被覆性が優れた
液状フォトソルダーレジスト法が開発され、それに用い
るために、例えば、ビスフェノール型エポキシアクリレ
ート、増感剤、エポキシ化合物及びエポキシ硬化剤から
成るソルダーレジスト組成物が提案されている(特開昭
50−144431号公報、特開昭51−40451号
公報)。これらのソルダーレジスト組成物を用いて皮膜
を形成させるには、印刷配線板上にこの液状組成物を全
面塗布し、溶媒を揮散させたのちタックフリーとし、こ
れにワークフイルムを密着させ選択的に露光して未露光
部分を有機溶剤を用いて除去し現像する方法が行われて
いる。しかしながら、現像工程において未露光部分の除
去のために、通常有機溶剤が用いられるが、この場合有
機溶剤を多量に必要とするため、環境汚染や火災などの
危険性を伴い、特に環境汚染の問題は、人体に与える影
響が最近大きくクローズアップされ、その対策に苦慮し
ているのが実情である。
【0004】このような問題を解決するために、希アル
カリ水溶液で現像可能なアルカリ現像型フォトソルダー
レジストが提案され、これまでアルカリ現像可能な紫外
線硬化材料として、例えばエポキシ樹脂に不飽和モノカ
ルボン酸を反応させ、さらに多塩基酸無水物を付加させ
た反応生成物をベースポリマーとする材料(特開昭56
−40329号公報、特開昭57−45785号公
報)、ノボラック型エポキシ樹脂と不飽和モノカルボン
酸との反応物と、飽和又は不飽和多塩基酸無水物とを反
応させて得られる活性エネルギー線硬化性樹脂及び光重
合開始剤を含有して成る希アルカリ水溶液により現像可
能な光硬化性の液状レジストインキ組成物(特公平1−
54390号公報)などが知られている。
【0005】これらの液状ソルダーレジストインキの多
くは、エポキシアクリレートにカルボキシル基を導入す
ることによって、希アルカリ水溶液による現像が可能
で、かつ感光性、耐熱性、耐薬品性などの物性を向上さ
せているがこのようなソルダーレジスト用感光性樹脂組
成物は、感度やタックフリー性についてはまだ十分な改
善がなされておらず、生産性の面からさらに改良された
組成物の開発が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来のソルダーレジスト用感光性樹脂組成物が有する欠
点を克服し、希アルカリ水溶液による現像が可能で、感
度及び未硬化塗膜のタックフリー性が高く、しかも耐熱
性、耐薬品性、電気特性などが優れた硬化塗膜を与える
ことができる、プリント配線板製造用のソルダーレジス
トとして好適に用いられる感光性樹脂組成物を提供する
ことを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ソルダー
レジストとして、優れた特性を有する感光性樹脂組成物
を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のプレポリマ
ーに、特定の熱硬化成分、特定の反応性希釈剤及び光重
合開始剤を配合させることにより、その目的を達成しう
ることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成する
に至った。
【0008】すなわち、本発明は、(A)エポキシ基を
有するオリゴマー又はポリマーと不飽和モノカルボン酸
との反応物に、カルボキシル基を付加させて得られたプ
レポリマー、(B)1分子中に2個以上のエポキシ基を
有するエポキシ化合物に不飽和モノカルボン酸を付加さ
せて得られた部分エステルエポキシ化合物から成る熱硬
化性成分、(C)1分子中にエチレン性二重結合を3個
以上有する単量体とポリイソシアネート化合物とを反応
させて得られたオリゴマーから成る反応性希釈剤及び
(D)光重合開始剤を必須成分として含有することを特
徴とする感光性樹脂組成物を提供するものである。
【0009】本発明組成物においては、(A)成分とし
て、エポキシ基を有するオリゴマー又はポリマーと不飽
和モノカルボン酸との反応物に、カルボキシル基を付加
させて得られたプレポリマーが用いられる。エポキシ基
を有するオリゴマー又はポリマーとしては、エポキシ当
量が通常1,000以下、好ましくは100〜500の
エポキシ樹脂、例えばビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノール
S型エポキシ樹脂、ビフェニール型エポキシ樹脂、臭素
化エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、異節環状型エポ
キシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、フェノールノボラック
型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂、ナフタレンノボラック型エポキシ樹脂、グリシジル
アミン型エポキシ樹脂、ビスフェノールS変性ノボラッ
ク型多官能エポキシ樹脂、多官能変性ノボラック型エポ
キシ樹脂、フェノール類とフェノール性水酸基を有する
芳香族アルデヒドとの縮合物エポキシ樹脂、アクリル酸
アルキル及びメタクリル酸アルキルの中から選ばれた少
なくとも1種の単量体とエポキシ基含有アクリレート又
はメタクリレートから選ばれた少なくとも1種のエポキ
シ基含有単量体との共重合体などが挙げられる。
【0010】これらのエポキシ基を有するオリゴマー又
はポリマーのエポキシ基に付加させる不飽和モノカルボ
ン酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、ケイ皮酸などが用いられる。これらの不飽和モ
ノカルボン酸のエポキシ基に対する付加量は、エポキシ
基1.0当量に対して0.8〜1.2当量の範囲にある
のが望ましい。
【0011】前記反応物に飽和又は不飽和多塩基酸を公
知の方法により反応させるか、あるいは不飽和モノカル
ボン酸を共重合させることによりカルボキシル基を付加
させることができる。
【0012】このようにして得られた(A)成分のプレ
ポリマーの酸価は40〜150mgKOH/gの範囲に
あるのが望ましい。この酸価が40mgKOH/g未満
ではアルカリ水溶液による現像が困難であるし、150
mgKOH/gを超えると樹脂の親水性が高くなりすぎ
て電気特性などに悪影響を及ぼす。本発明においては、
(A)成分のプレポリマーは単独で用いてもよいし、2
種以上を組み合わせ用いてもよい。
【0013】本発明組成物においては、(B)成分とし
て露光後又はポストキュアー後において、十分に強靭な
塗膜を得るために、熱硬化成分が用いられる。この熱硬
化成分は、1分子中に2個以上のエポキシ基を有する化
合物、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフ
ェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキ
シ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、
(プロピレン、ポリプロピレン)グリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、グリセロールポリグリシジルエーテル、ト
リメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、レゾル
シンジグリシジルエーテル、1,6‐ヘキサンジオール
ジグリシジルエーテル、(エチレン、プロピレン)グリ
コールジグリシジルエーテル、ソルビトールポリグリシ
ジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、ペ
ンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、トリス
(2,3‐エポキシプロピル)イソシアヌレート、トリ
グリシジルトリス(2‐ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レートなどに、不飽和モノカルボン酸を付加させて得ら
れた部分エステルエポキシ化合物である。
【0014】この不飽和モノカルボン酸の付加量は、前
記エポキシ化合物の1エポキシ当量当り、通常0.3〜
0.7当量の範囲で選ばれる。この付加量が0.3当量
未満では光反応における光感応性が不十分であるし、
0.7当量を超えると熱硬化に及ぼすエポキシ基の量が
少なくなり、ポストキュアーにより所望の特性を有する
硬化塗膜が得られにくくなる。この際の不飽和モノカル
ボン酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸、ケイ皮酸などが用いられる。
【0015】また、前記熱硬化成分とともに、反応促進
剤として、例えば、メラミン誘導体、イミダゾール誘導
体、フェノール誘導体などの公知のエポキシ硬化促進剤
を併用して、塗膜をポストキュアーすることにより、得
られるレジスト皮膜の耐熱性、耐溶剤性、耐酸性、密着
性、電気特性などの諸特性を向上させることができ、プ
リント配線板用ソルダーレジストとして有用である。
【0016】本発明においては、この(B)成分である
熱硬化性成分は単独で用いてもよいし、2種以上を組み
合わせて用いてもよい。その添加量は、(A)成分のプ
レポリマー100重量部に対して、通常10〜30重量
部の範囲で選ばれる。この量が前記範囲を逸脱すると所
望の特性を有する硬化塗膜が得られにくい。
【0017】本発明組成物においては、(C)成分とし
て、さらに十分な光硬化をもたらし、耐酸性、耐熱性、
耐アルカリ性などを有する塗膜を得るために反応性希釈
剤が用いられる。この反応性希釈剤は、1分子中にエチ
レン性二重結合を3個以上有する単量体とポリイソシア
ネート化合物とを反応させて得られたオリゴマー、すな
わち二量体又はそれ以上の多量体である。特に好ましい
反応性希釈剤は、1分子中に二重結合を3個以上有する
ヒドロキシル基含有多官能アクリレート又はメタクリレ
ートと1分子中にイソシアネート基を2個以上有するポ
リイソシアネート化合物とを反応させて得られたもので
ある。
【0018】ヒドロキシル基含有多官能アクリレート又
はメタクリレートとしては、例えばペンタエリスリトー
ルトリアクリレート、テトラメチロールメタントリアク
リレート、ECH変成トリメチロールプロパントリアク
リレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペン
タアクリレート及び対応するメタクリレートなどが挙げ
られる。一方、1分子中にイソシアネート基を2個以上
有するポリイソシアネート化合物としては、例えば2,
4‐トリレンジイソシアネート、2,6‐トリレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,
5‐ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイソシ
アネート、水添キシリレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、4,4′‐ジフェニルジイソシア
ネート、4,4′‐ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、3,3′‐ジメチル‐4,4′‐ジフェニルジイソ
シアネート、3,3′‐ジメチル‐4,4′‐ジフェニ
ルメタンジイソシアネート、3,3′‐ジメトキシ‐
4,4′‐ジフェニルジイソシアネート、トルイジンジ
イソシアネート、リジンジイソシアネート、トリメチレ
ンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート
などが挙げられる。
【0019】前記ヒドロキシル基含有多官能アクリレー
ト又はメタクリレートとポリイソシアネート化合物と
は、ヒドロキシル基とイソシアネート基との当量比が
1:1ないし5:1になるような割合で反応させるのが
望ましい。これよりもヒドロキシル基が少ないと反応に
際してゲル化しやすい上、硬化塗膜の耐熱性が低下する
し、これよりもヒドロキシル基が多すぎるとヒドロキシ
ル基含有アクリレート又はメタクリレートとポリイソシ
アネート化合物との反応率が低すぎるため、得られる硬
化塗膜はイソシアネート基の長所であるたわみ性を欠く
ようになり密着性が低下するとともに、光硬化性及びタ
ックフリー性の効果が減少するなど、好ましくない事態
を招来する。
【0020】この反応性希釈剤は単独で用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。その添加量
は(A)成分のプレポリマー100重量部に対して、通
常2.0〜40重量部、好ましくは4.0〜20重量部
の範囲で選ばれる。この量が2.0重量部未満では光硬
化が不十分で、耐酸性や耐熱性が十分な硬化塗膜が得ら
れないし、40重量部を超えると未硬化塗膜のタックが
激しく、露光の際アートワークフイルムの基板への付着
が生じ、所望の硬化塗膜が得られにくくなる。
【0021】さらに、ここで使用される反応性希釈剤
は、前記したもの以外に、分子中に二重結合を有するも
の、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、n‐ブチルアクリレート、2‐エチルヘキシルアク
リレート、ヒドロキシアクリレート、1,4‐ブタンジ
オールジアクリレート、1,6‐ヘキサンジオールアク
リレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポ
リエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグ
リコールアジペートジアクリレート、ヒドロキシピバリ
ン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジシクロ
ペンタニルジアクリレート、カプロラクタン変性ジシク
ロペンタニルジアクリレート、EO変性リン酸ジアクリ
レート、アリル化シクロヘキシルジアクリレート、イソ
シアヌレートジアクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、ジペンタエリスリトールトリアクリ
レート、プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールトリ
アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、PO変性トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、
プロピオン酸変性ジペンタエリスリトールペンタアクリ
レート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、
カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアク
リレート及び対応するメタクリレートなどを単独又は2
種以上組み合わせて用いることができる。
【0022】本発明組成物における(D)成分の光重合
開始剤については特に制限はなく、一般に使用される公
知の光重合開始剤の中から任意に選んで用いることがで
きる。このような光重合開始剤の代表的なものとして
は、例えばベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベ
ンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエー
テル、ベンゾイン‐n‐ブチルエーテル、ベンゾインイ
ソブチルエーテル、アセトフェノン、ジメチルアミノア
セトフェノン、2,2‐ジメトキシ‐2‐フェニルアセ
トフェノン、2,2‐ジエトキシ‐2‐フェニルアセト
フェノン、2‐ヒドロキシ‐2‐メチル‐1‐フェニル
プロパン‐1‐オン、1‐ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン、2‐メチル‐1‐[4‐(メチルチオ)
フェニル]‐2‐モルフォリノプロパン‐1‐オン、ベ
ンゾフェノン、4,4′‐ジエチルアミノベンゾフェノ
ン、ジクロロベンゾフェノン、2‐メチルアントラキノ
ン、2‐エチルアントラキノン、2‐t‐ブチルアント
ラキノン、2‐アミノアントラキノン、2‐メチルチオ
キサントン、2‐エチルチオキサントン、2‐クロロチ
オキサントン、2,4‐ジメチルチオキサントン、2,
4‐ジエチルチオキサントン、ベンジルメチルケター
ル、アセトフェノンジメチルケタール、p‐ジメチルア
ミノ安息香酸エチルなどが挙げられる。
【0023】これらの光重合開始剤は単独で用いてもよ
いし、2種以上を組み合わせて用いてもい、その添加量
は、(A)成分のプレポリマー100重量部に対して、
通常0.5〜50重量部、好ましくは2.0〜30重量
部の範囲で選ばれる。この量が0.5重量部未満では光
硬化反応が不十分であるし、50重量部を超えると硬化
塗膜の特性が低下するおそれがある。
【0024】本発明の感光性樹脂組成物は、前記(A)
成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分を必須成
分として含有するものであるが、必要に応じて、有機溶
剤、さらには種々の添加成分、例えばシリカ、アルミ
ナ、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウムなどの無機
顔料、フタロシアニン系、アゾ系などの有機顔料、消泡
剤、レベリング剤などの塗料用添加剤などを含有させる
ことができる。
【0025】本発明の感光性樹脂組成物を用いてレジス
ト皮膜を形成させるには、まず基板に該組成物を所望の
厚さで塗布したのち、通常60〜80℃の温度で15〜
60分間程度加熱して有機溶剤を揮散させたのち、これ
に所望のパターンのネガフイルムを密着させ、その上か
ら紫外線を照射し、次いで非露光領域を希アルカリ水溶
液で除去することにより、塗膜を現像する。この際用い
られる希アルカリ水溶液としては、0.5〜5重量%程
度の炭酸ナトリウム水溶液が一般的であるが、他のアル
カリも試用可能である。次に、150℃程度の熱風循環
式の乾燥機などで約30分間ポストキュアーを行うこと
により、所望のレジスト皮膜を形成させることができ
る。
【0026】
【発明の効果】本発明の感光性樹脂組成物は、紫外線露
光及び希アルカリ水溶液による現像で画像形成が可能で
あって、感度及び未硬化塗膜のタックフリー性に優れ、
かつ耐熱性、耐薬品性、電気特性などに優れる硬化塗膜
を与え、プリント配線板製造用のソルダーレジストとし
て好適に用いられるほか、塗料、感光性接着剤、プラス
チックレリーフ材料、印刷板材料などの幅広い用途に用
いられる。
【0027】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。なお、硬化塗膜の性能及び組成物の特性は次の
方法に従って評価した。
【0028】(1)はんだ耐熱性 硬化塗膜を、JIS C−6481の試験方法に従っ
て、260℃のはんだ槽に30秒間浸漬後、セロハンテ
ープによるピーリング試験を1サイクルとした計1〜3
サイクルを行った後の塗膜状態を評価した。 ◎:3サイクル後も塗膜に変化がないもの ○:3サイクル後にほんの僅か変化しているもの △:2サイクル後に変化しているもの ×:1サイクル後に剥離を生じるもの
【0029】(2)耐薬品性 硬化塗膜を10wt%の塩酸に30分間浸漬した後の塗
膜状態を評価した。 ◎:全く変化が認められないもの ○:ほんの僅か変化しているもの △:顕著に変化しているもの ×:塗膜が膨潤して剥離したもの
【0030】(3)耐溶剤性 硬化塗膜を塩化メチレンに30分間浸漬した後の塗膜状
態を評価した。 ◎:全く変化が認められないもの ○:ほんの僅か変化しているもの △:顕著に変化しているもの ×:塗膜が膨潤して剥離したもの
【0031】(4)電気特性(絶縁抵抗及び変色) 塗膜にIPC−SM−840B B−25テストクーポ
ンのくし型電極を置き60℃、90%RH、の恒温恒湿
槽中でD.C100Vを印加し、500時間後の絶縁抵
抗及び変色を評価した。 ◎:全く変色していないもの ○:薄く変色しているもの △:顕著に変色しているもの ×:黒く焦げ付いているもの
【0032】(5)感度 コダックのステッブタブレットを通し365nmの波長
の紫外線照射光量をオーク製作所社製の積算光量計を用
い400mJ/cm2照射したものをテストピースと
し、希アルカリ水溶液においおて20kg/cm2のス
プレー圧で60秒間現像を行った後の露光部分の除去さ
れない部分を数字で表わした。
【0033】(6)タックフリー性 塗膜を70℃−10分乾燥させた後、指触にて塗膜のタ
ックを評価した。 ◎:全くタックが認められないもの ○:僅かにタックが認められるもの △:顕著にタックが認められるもの ×:指に塗料が付着するもの
【0034】参考例1 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂[大日本インキ
(株)製、エピクロンN‐680、エポキシ当量21
3)213重量部にアクリル酸72重量部を、カルビト
ールアセテート170重量部を溶媒として還流下に反応
させて、クレゾールノボラック型エポキシアクリレート
を得た。このエポキシアクリレートにヘキサヒドロフタ
ル酸無水物76重量部を加え、酸価が理論値になるまで
還流下で反応させることにより、固形分70wt%のプ
レポリマーを得た。
【0035】参考例2 トリス(2,3‐エポキシプロピル)イソシアヌレート
[日産化学(株)製TEPIC、エポキシ当量100]
100重量部にアクリル酸30重量部を、メチルカルビ
トールアセテート55重量部を溶媒として還流下に反応
させ、固形分70重量%の部分エステル化エポキシ化合
物(熱硬化成分)を得た。
【0036】参考例3 トリメチロールプロパントリアクリレート596重量部
とトリレンジイソシアネート174重量部とを、ジブチ
ルスズラウレート0.03重量部及びハイドロキノン
0.1重量部の共存下で80℃、5時間反応させてウレ
タン化多官能アクリレート(反応性希釈剤)を得た。
【0037】参考例4 参考例3において、トリメチロールプロパントリアクリ
レートの代わりにジペンタエリスリトールペンタアクリ
レート1048重量部を用いた以外は、参考例3と同様
にしてウレタン化多官能アクリレートを得た。
【0038】実施例1 参考例1で得られたプレポリマー100重量部に、ベン
ジルジエチルケタール8.0重量部、参考例3で得られ
たウレタン化多官能アクリレート8.0重量部、参考例
2で得られた部分エステル化エポキシ化合物8.0重量
部、フタロシアニンングリーン0.5重量部及びタルク
8.0重量部を、3本ロールで混合分散させて感光性樹
脂組成物を調製した。
【0039】この組成物を、スクリーン印刷により予め
面処理ずみの基板に厚さ35μmで塗工し、80℃で2
0分間予備乾燥したのち、400mJ/cm2の光量で
露光し、次いで1wt%炭酸ナトリウム水溶液で60秒
間現像処理し、さらに150℃で30分間ポストキュア
ーすることにより、硬化塗膜を作成した。
【0040】この硬化塗膜の性能及び該組成物の特性を
求め、その結果を表1に示す。
【0041】実施例2 参考例1で得られたプレポリマー100重量部に、ベン
ジルジエチルケタール8.0重量部、ジエチルチオキサ
ントン0.8重量部、参考例3で得られたウレタン化多
官能アクリレート8.0重量部、参考例2で得られた部
分エステル化エポキシ化合物8.0重量部、フタロシア
ニングリーン0.5重量部及びタルク8.0重量部を、
3本ロールで混合分散させて感光性樹脂組成物の溶液を
調製し、以下、実施例1と同様にして硬化塗膜を作成し
た。
【0042】この硬化塗膜の性能及び組成物の特性を求
め、その結果を表1に示す。
【0043】実施例3 参考例1で得られたプレポリマー100重量部に、ベン
ジルエチルケタール8.0重量部、ジエチルチオキサン
トン0.8重量部、参考例4で得られたウレタン化多官
能アクリレート8.0重量部、参考例2で得られた部分
エステル化エポキシ化合物8.0重量部、2‐エチル‐
4‐メチルイミダゾールアミン0.5重量部、フタロシ
アニングリーン0.5重量部及びタルク8.0重量部
を、3本ロールで混合分散させて感光性樹脂組成物の溶
液を調製し、以下、実施例1と同様にして硬化塗膜を作
成した。
【0044】この硬化塗膜の性能及び組成物の特性を求
めた。その結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/032 501 7/035 7/038 H01L 21/02 Z H05K 3/00 F 3/28 D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)エポキシ基を有するオリゴマー又
    はポリマーと不飽和モノカルボン酸との反応物にカルボ
    キシル基を付加させて得られたプレポリマー、(B)1
    分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物
    に不飽和モノカルボン酸を付加させて得られた部分エス
    テルエポキシ化合物から成る熱硬化性成分、(C)1分
    子中にエチレン性二重結合を3個以上有する単量体とポ
    リイソシアネート化合物とを反応させて得られるオリゴ
    マーから成る反応性希釈剤、及び(D)光重合開始剤を
    必須成分として含有することを特徴とする感光性樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 (B)成分が、エポキシ化合物に対し、
    その1エポキシ当量当り0.3〜0.7当量の不飽和モ
    ノカルボン酸を付加させて得られたものであり、かつ該
    (B)成分の含有量が、(A)成分のプレポリマー10
    0重量部当り10〜30重量部である請求項1記載の感
    光性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (C)成分の反応性希釈剤が、1分子中
    に二重結合を3個以上有するヒドロキシル基含有多官能
    アクリレート又はメタクリレートと1分子中にイソシア
    ネート基を2個以上有するポリイソシアネート化合物と
    を、ヒドロキシル基/イソシアネート基当量比が1.0
    〜5.0になるように反応させて得られるオリゴマーで
    ある請求項1又は2記載の感光性樹脂組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006510777A (ja) * 2002-12-19 2006-03-30 ハンツマン・アドバンスド・マテリアルズ・(スウィッツァーランド)・ゲーエムベーハー Uv硬化可能なエポキシアクリレート
CN103819654A (zh) * 2014-01-25 2014-05-28 谭绍早 一种水性紫外光固化涂料专用树脂及其制备方法和应用

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