JPH07140297A - ホウ酸の分離方法 - Google Patents

ホウ酸の分離方法

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JPH07140297A
JPH07140297A JP6133238A JP13323894A JPH07140297A JP H07140297 A JPH07140297 A JP H07140297A JP 6133238 A JP6133238 A JP 6133238A JP 13323894 A JP13323894 A JP 13323894A JP H07140297 A JPH07140297 A JP H07140297A
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boric acid
reactor
steam
concentrate
liquid
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Aime Bruggeman
ブリューゲマン エメ
Johan Braet
ブレート ヨハン
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STUDIECENTRUM KERNENERGIE INST VAN OPPENBAAL NAT
SUCHIYUDEIESENTORUMU FUOOLE KAANENAAGII INST BUAN OTSUPENBAALE NATSUTO
STUDIECENTRUM KERNENERGI
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STUDIECENTRUM KERNENERGIE INST VAN OPPENBAAL NAT
SUCHIYUDEIESENTORUMU FUOOLE KAANENAAGII INST BUAN OTSUPENBAALE NATSUTO
STUDIECENTRUM KERNENERGI
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    • G21F9/00Treating radioactively contaminated material; Decontamination arrangements therefor
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ホウ酸含有液体が非アルカリ環境下にある反
応器(1または10)に連続的に送り込み、該ホウ酸を
水蒸気を用いて蒸発させ、その水蒸気中のホウ酸濃度が
高くなったら該水蒸気を反応器(1または10)から連
続的に排出することにより、ホウ酸を除去することを特
徴とする、ホウ酸含有液体、特に原子力発電所の廃液か
らホウ酸を分離する方法。 【効果】 本発明方法により、放射性廃棄物の量を少な
くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホウ酸をホウ酸含有液
体、特に原子力発電所からの廃液から分離するための方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】加圧下で水を利用するタイプの原子力発
電所の一次水は、核燃料と直接接触する。この一次水は
それ自体、化学的に非常に純粋なものではあるが、1m
3 あたり低GBqの放射性核種を含有している。反応性
を制御するために、通常最大0.25%のホウ素がホウ
酸としてこの水に添加される。
【0003】この時、ほんの一部の一次水が排水中に含
まれる。原子力発電所は、処理を必要とするホウ酸を含
有し、わずかに放射性を有する排水を、年間に何千立方
メートルも排出する。この排水は通常、塩基を添加した
後で蒸発させる。一般に、蒸発は、最大の放射能除去係
数をもたらす方法であると考えられる。すなわち、その
蒸気は、おそらくトリチウムと思われる放射性核種を全
く、あるいは殆ど含有しない。約50%の乾燥残留分を
含有するその残留濃縮物は、コンクリートに埋め込ま
れ、適当な場所で容器に保管される。
【0004】この濃縮物の処理、特にさらにこの処理物
の保管には、多額の経費が必要であり、その費用は濃縮
物の体積に比例する。こうした理由から、放射能除去係
数だけでなく、さらに体積係数、すなわち排水と濃縮物
との体積の割合が非常に重要となる。
【0005】晶析の問題から、蒸発時の体積減少係数は
さらに、ホウ酸またはホウ酸エステルの形態で乾燥残留
物の最大部分を占めているホウ素の存在により制限され
る。さらに、ホウ酸の存在は廃棄物のコンクリートへの
埋め込みを妨げることがある。そのため、蒸発はアルカ
リ環境下で行なわれる。
【0006】したがって、排水からホウ酸を除去するこ
とにより、体積減少係数がより大きくなり、廃物の体積
を大幅に縮小することが可能になる。さらに、必要によ
り、このホウ酸を一次水に再度添加してもよい。
【0007】廃水からホウ酸を全て除去するのに、選択
的イオン交換器を用いることができる。しかし、この方
法は、工業的規模で行なうことが困難である。特に、イ
オン交換樹脂の再生およびホウ酸の回収に問題がある。
【0008】その他の有用な方法としては、廃水を蒸発
させ、その後でトリメチルホウ酸エステルなどの揮発性
ホウ酸エステルを形成し、続いて蒸留を行なう方法が挙
げられる。このような方法はDD−A−293 219
から公知となっており、それによれば、ホウ酸は、廃水
を蒸発させた後で、その濃縮物にブチルアルコールを添
加してホウ酸をエステル化し、得られた揮発性ホウ酸エ
ステルを蒸留を蒸留することにより除去される。これら
の方法は連続して行なうことが困難であり、また大変時
間がかかるものである。蒸発させる前にアルカリ化を行
ない、続いて再度酸性化処理するので、大量の塩および
大量の廃棄物が生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
らの欠点を改善し、非常に単純で比較的経済的で、特に
工業的用途に好適な、ホウ酸を含有する液体からのホウ
酸除去方法を確立することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的は、ホウ酸を含
有する液体をアルカリ環境下にある反応器に連続的に供
給し、水蒸気で該ホウ酸を蒸発させ、水蒸気中のホウ酸
濃度が高まったところでこの水蒸気を反応器から連続的
に排出することにより達成される。この方法は、ホウ酸
は水蒸気中に蒸発するのでこの水蒸気に含有させること
ができる、という事実に基づくものである。
【0011】液体は連続的に供給され、ホウ酸濃度が高
まった水蒸気は連続的に排出されるが、この時、好まし
くは反応器内の内容量が実質的に一定であるようにす
る。反応器に残留する濃縮物は、連続的に排出すること
も可能であるが、好ましくは非連続的に排出する。
【0012】本発明の第1の具体例において、ホウ酸を
含有する液体は溶液として添加され、水蒸気はその大部
分が、反応器を蒸発装置として作動させ、加熱により反
応器内で形成される。
【0013】不揮発性の不純物は反応器内の濃縮物中に
残留する。最初、蒸気相におけるホウ酸含有量は液体中
のホウ酸含有量よりも低いので、濃縮物に多く含まれ
る。しかし、時間経過に伴って、排出される水蒸気のホ
ウ酸含有量は供給される液体のホウ酸含有量と同程度ま
で高くなる。濃縮物のホウ酸含有量はそれ以上増加する
ことはない。このようにして、体積減少係数は、もはや
廃水中のホウ酸の存在によって制限されることはなくな
る。水蒸気は、反応器への熱の導入に用いられる。この
送り込まれた蒸気の一部はこのように利用され、ホウ酸
の一部を排出する。
【0014】本発明の第2の具体例において、濃縮物が
ホウ素含有液体として反応器に導入される。ホウ酸を蒸
発させるための水蒸気は、少なくともその大部分が反応
器の外部から供給される。この時、この水蒸気は外部か
ら反応器へ連続的に送り込まれ、該濃縮物と接触させ
る。
【0015】この方法の有利点は、原子力発電所のホウ
素含有廃水を蒸発させるための既存の装置で通常用いら
れる蒸発装置を使用できることである。少量を処理する
この反応器は、濃縮物を得るための蒸発装置の後に組み
立てられる。その濃縮物は間違いなくアルカリ性であ
り、酸を添加して非アルカリ性にすることが可能であ
る。
【0016】二つの具体例において、反応器内の圧力は
ほぼ大気圧付近よりも高く、かつ温度は100℃よりも
高く保たれる。反応器内における分配係数、すなわち蒸
気と液体におけるホウ酸含有量の割合は、温度上昇に伴
って増加する。
【0017】二つの具体例において、ホウ酸は、反応器
から排出されるホウ酸含有蒸気から経済的な方法で回収
できる。これは分配カラムにおいて行なってもよい。ま
たホウ酸は、ホウ酸含有蒸気を洗浄カラムにおいて洗浄
してもよい。
【0018】ホウ酸がその蒸気から回収され、かつ反応
器の外部からの水蒸気が用いられる限り、この水蒸気
は、ホウ酸を回収するための反応器や設備を通じる密閉
系ループ内を流れることにより、濃縮の必要なしに良環
境で使用される。
【0019】
【実施例】以下に記載する本発明による液体からのホウ
酸の分離方法により、記載の本発明のその他の特徴およ
び有利点を明確にする。この記載は単に本発明の一例に
すぎず、本発明を限定するものではない。
【0020】実施例1 第1図に示される装置は、主に廃水を反応器1(蒸発器
として機能し、非アルカリ環境となっている。)内で加
圧下で連続的に蒸発させ、そこからホウ酸濃度の高くな
った蒸気が連続的に排出されることからなる本発明の方
法を応用することにより、加圧下で水を使用するタイプ
の原子力発電所の低放射性廃水からホウ酸を分離するた
めに用いられるものである。
【0021】ホウ酸を含有する廃水を、ポンプ2を用い
てフィルター3を通じて貯蔵タンク4へ、次いで反応器
1内にある熱交換器5へ汲み上げる。反応器1内で形成
された蒸気は圧力調節バルブ6を通って蒸留カラム7へ
連続的に排出される。その蒸留カラム7において、蒸気
は上部のコンデンサー8へ排出され、ホウ酸は下部へ排
出される。このホウ酸は熱交換器9内で再加熱され、そ
の一部は再度蒸留カラム7へ導入される。コンデンサー
8の濃縮物の一部は蒸留カラム7へ戻されるが、大部分
は一次液として上記の熱交換器5に送り込まれる。
【0022】この方法は、ホウ酸が非結合型のH3 BO
4 の形で水蒸気中に蒸発することを観察するのに利用さ
れるものであるが、それにより、実験に基づく分配係数
Dが、蒸気中のホウ酸の液体中のホウ酸に対するモル分
率として特定できる。
【0023】通常の方法とは逆に、ホウ酸を蒸発させる
ために、廃水は非アルカリ性として、反応器内の環境を
確実に非アルカリ性、すなわち酸性または実質的に中性
にする。通常、廃水は所定のpH値を有するが、必要に
応じて硫酸などの酸や塩基をパイプ15を通じて貯蔵タ
ンク4へ送り込むことができる。この方法はそのpH値
が高すぎると適切に作用しない。しかし、腐食の問題を
伴うことから、低すぎるpH値も避けなければならな
い。廃水の適切なpH値は5〜7.5であり、好ましく
は6〜7である。
【0024】分配係数Dは1未満であるが、温度上昇に
伴って大きくなる。大気圧での沸点である約100℃に
おいて、Dは0.0025であるが、約180℃ではす
でに0.03まで上昇している。大気圧における沸点よ
りも高い温度を得るために、反応器1は加圧下で操作し
なければならず、好ましくは約150〜180℃で5.
0〜10.0バールであり、例えば175℃で7.6バ
ールである。この加圧はポンプ2により達成される。上
記温度約180℃を達成するためには、反応器1内の圧
力を約9.0バールにすることが必要である。
【0025】反応器1では、一定の温度と圧力、および
一定の液体体積で操作される。すでに約25℃になって
いる廃水は、熱交換器5を用いて約98℃まで加熱する
ことが可能である。様々な方法で得られる熱を導入する
ことにより、反応器1内はさらに加熱される。それは、
例えば過剰加熱した水蒸気を送り込むことにより行なわ
れるが、その熱の大部分は温度を上げ反応器内の液体を
蒸発させるのに用いられる。この熱の一部は、必要に応
じて液体中に流し、ホウ酸を伴って液体と一緒に反応器
1から流出させることが可能である。
【0026】この装置の始動時には、気相と液体間のホ
ウ酸の分配率を決定するDは1よりも小さいので、ホウ
酸含有量は蒸気相において液体中より低い。したがっ
て、反応器1内の液体は、まず最初はホウ酸含有量が高
く、そのほんの一部が水で蒸発するだけであろう。蒸気
中のホウ酸含有量は時間経過に伴って連続的に増加し、
しばらくすると平衡に達する。すなわち、蒸気中のホウ
酸含有量は、添加液体(廃水)におけるホウ酸含有量と
等しくなる。濃縮物中のホウ酸含有量はさらに増加する
ことはなく、反応器1では一定量の液体が用いられるの
で、廃水と一緒に反応器に導入されるホウ酸は全て、気
相へ移動し、反応器1から排出される。
【0027】その他の成分の中で、不揮発性および放射
性の不純物は、反応器1の濃縮物下部に全て残留し、必
要に応じて連続的に、好ましくは時々(断続的に)反応
器1の下へ排出される。したがって、これらの不純物の
濃度増加は、もやはホウ酸濃度により制限されなくな
る。このようにして非常に大きな廃水の体積減少係数は
得られ、もはや廃水中のホウ酸の存在により制限されな
い。
【0028】反応器1から流出する蒸気は、圧力調節バ
ルブ6を通じて放出される。大気圧下で作動する蒸留ま
たは分留カラム7において、排出された蒸気は、事実上
純粋な水蒸気と濃縮されたホウ酸溶液とに分離される。
このカラム7は、熱交換器9におけるホウ素濃度(すな
わち、原子力発電所の一次水の製造に用いられるホウ酸
溶液の濃度)が7,500ppmとなるようにセットさ
れる。蒸留または分留カラムの代わりに洗浄カラムを用
いて、ホウ酸を蒸気から回収してもよい。
【0029】第2図に示される装置は、本発明による方
法のもう一つの具体例への応用に用いられる。この具体
例は、最初の具体例(実施例1)とは本質的に、比較的
希釈されたホウ酸溶液にではなく、濃縮されたホウ酸溶
液に応用される点において異なる。蒸発したホウ酸の吸
収・排出に必要な水蒸気は、もやは反応器内での蒸発に
よってはほとんど得られない。したがって、必要な水蒸
気は実質的に全て、反応器10に添加される。この場
合、該反応器10は接触器であり、好ましくは逆流接触
カラムである。反応器10においては、第1の具体例と
同じ温度、圧力およびpH条件を用いる。
【0030】濃縮物は反応器10の上部から導入され、
高温・高圧下で反応器10の底部から導入される水蒸気
とは逆方向に流れるようにする。ほとんどホウ素を含有
せず、所望量を揮発させることが可能な該濃縮物は、反
応器10から連続的または非連続的に除去できる。蒸発
したホウ酸で満たされ水た蒸気は、反応器10の上部か
らデミスター11を通って洗浄カラム12へ排出され
る。該洗浄カラムにおいて、ホウ酸は、低い流速で逆方
向に流れる水を用いて水蒸気から洗浄される。この流速
は、回収・精製されるホウ酸の所定濃度に依存する。
【0031】ホウ酸を含有しない残留水蒸気は、熱交換
器13へ送り込まれる。そこにおいて、蒸気の熱ロス分
が補われ、最終的にはポンプ14を用いて高温・高圧に
なった水蒸気が汲み上げられ再度反応器(10)へ導入
して、濃縮物が加熱され蒸発して、そこからホウ酸が吸
収される。
【0032】この具体例によって、原子力発電所におけ
る廃水を蒸発させて得られる現在の濃縮物はさらに、ホ
ウ素をほとんど、あるいは全く含有しない蒸発した濃縮
物と、ホウ酸の濃縮溶液とに分けることができる。特別
な蒸発装置は必要なく、既存の蒸発装置に連結させて配
置される第2図のような装置だけを用いればよい。濃縮
物とこのように非常に小さな流速が用いられるので、結
果的にこの装置は大変小さなものにすることができる。
蒸気は濃縮も放出もされないので、エネルギー消費は最
小限に抑えられる。
【0033】今日における使用では塩基が蒸気に添加さ
れるので、濃縮物のpHは8以上であってもよい。その
場合、該濃縮物を反応器10に導入する前に、pH値が
8以下、好ましくは7以下になるまで、スルホン酸など
の酸を添加しなければならない。この時、塩が相当量形
成され、反応器10の濃縮物中に残存する。
【0034】
【発明の効果】上記の方法により、放射性廃棄物の量が
かなり低減できる。さらに、ホウ酸を回収し、それを再
利用することが可能になる。本発明は、上記具体例に限
定されるものではなく、本発明出願の範囲内にある限り
において、これらの具体例を様々に改変することが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるホウ酸の除去方法を応用
した装置のブロック図である。
【図2】図2は、本発明のもう一つの具体例に関する、
第1図に類似する装置のブロック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エメ ブリューゲマン ベルギー国 ビー−2470 レティエ グレ ンスストラート 15 (72)発明者 ヨハン ブレート ベルギー国 ビー−9810 ナザレス オー デナールドセヘールヴェーグ 46

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホウ酸含有液体が非アルカリ環境下にあ
    る反応器(1または10)に連続的に送り込まれるこ
    と、および、該ホウ酸を水蒸気を用いて蒸発させ、その
    水蒸気中のホウ酸濃度が高くなったら該水蒸気を反応器
    (1または10)から連続的に排出することにより、ホ
    ウ酸を除去することを特徴とする、ホウ酸含有液体、特
    に原子力発電所の廃液からホウ酸を分離する方法。
  2. 【請求項2】 反応器における内容物が実質的に一定量
    残存するように、液体が連続的に導入され、次いで、ホ
    ウ酸濃度が高くなった水蒸気が連続的に除去されること
    を特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 反応器(1または10)内の残存濃縮物
    が非連続的に除去されることを特徴とする、請求項1ま
    たは2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ホウ酸含有液体が溶液として添加される
    こと、および、水蒸気の少なくとも大部分が、反応器
    (1)を蒸発装置として作動させて、熱導入により反応
    器(1)内で形成されることを特徴とする、請求項1〜
    3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 熱が、水蒸気を反応器(1)に導入する
    ことにより反応器(1)に供給されることを特徴とす
    る、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 ホウ素含有液体として濃縮物を反応器
    (10)に導入すること、およびホウ酸を蒸発させるた
    めの水蒸気の少なくとも大部分が反応器(10)の外部
    で形成され、該反応器(10)の外部から該反応器(1
    0)に連続的に導入されて、該濃縮物と接触するように
    することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 反応器(1または10)における温度お
    よび圧力がそれぞれ100℃以上および大気圧以上に保
    たれることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記
    載の方法。
  8. 【請求項8】 反応器(1または10)における温度お
    よび圧力がそれぞれ150〜180℃および5〜10バ
    ールの範囲に保たれることを特徴とする、請求項7に記
    載の方法。
  9. 【請求項9】 ホウ酸が、反応器(1または10)から
    排出されるホウ酸含有蒸気から回収されることを特徴と
    する、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 ホウ酸が蒸留または分留カラムあるい
    は洗浄カラムを用いて回収されることを特徴とする、請
    求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 水蒸気を、反応器(10)およびホウ
    酸除去装置(12)を通じる閉鎖系ループ中を(濃縮さ
    れることなく)流ることを特徴とする、請求項6〜9の
    いずれかに記載の方法。
JP6133238A 1993-06-16 1994-06-15 ホウ酸の分離方法 Pending JPH07140297A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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BE09300608 1993-06-16
BE9300608A BE1007223A3 (nl) 1993-06-16 1993-06-16 Werkwijze voor het afscheiden van boorzuur.

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EP (1) EP0630029B1 (ja)
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BE (1) BE1007223A3 (ja)
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