JPH0713969B2 - 縦型pnpトランジスタ - Google Patents
縦型pnpトランジスタInfo
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- JPH0713969B2 JPH0713969B2 JP61004597A JP459786A JPH0713969B2 JP H0713969 B2 JPH0713969 B2 JP H0713969B2 JP 61004597 A JP61004597 A JP 61004597A JP 459786 A JP459786 A JP 459786A JP H0713969 B2 JPH0713969 B2 JP H0713969B2
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- Japan
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Description
【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は半導体集積回路に組込まれる縦型PNPトランジ
スタの改良に関する。
スタの改良に関する。
(ロ)従来の技術 従来の縦型PNPトランジスタは第3図に示す如く、P型
のシリコン半導体基板(21)上に成長させたN型エピタ
キシヤル層(22)と、基板(21)上に設けたN+型の埋め
込み層(23)と、この埋め込み層(23)を完全に囲む様
にエピタキシヤル層(22)を貫通したP+型の上下分離領
域(24)と、基板(21)の埋め込み層(23)上に重ねて
設けたP+型のコレクタ領域(25)と、エピタキシヤル層
(22)表面よりコレクタ領域(25)に達するP+型のコレ
クタ導出領域(26)と、コレクタ領域(25)とコレクタ
導出領域(26)で完全に囲まれて且つエピタキシヤル層
(22)で形成されるべース領域(27)と、べース領域
(27)表面に形成したP+型のエミツタ領域(28)、エピ
タキシヤル層(25)表面を被覆する酸化膜(29)と、こ
の酸化膜(29)の電極孔を介してコレクタ導出領域(2
6)べースコンタクト領域(30)およびエミツタ領域(2
8)に夫々オーミツク接触するコレクタ電極(31)べー
ス電極(32)およびエミツタ電極(33)より構成されて
いる。斯る縦型PNPトランジスタは例えば、特開昭59-17
2738号公報等に示されている。
のシリコン半導体基板(21)上に成長させたN型エピタ
キシヤル層(22)と、基板(21)上に設けたN+型の埋め
込み層(23)と、この埋め込み層(23)を完全に囲む様
にエピタキシヤル層(22)を貫通したP+型の上下分離領
域(24)と、基板(21)の埋め込み層(23)上に重ねて
設けたP+型のコレクタ領域(25)と、エピタキシヤル層
(22)表面よりコレクタ領域(25)に達するP+型のコレ
クタ導出領域(26)と、コレクタ領域(25)とコレクタ
導出領域(26)で完全に囲まれて且つエピタキシヤル層
(22)で形成されるべース領域(27)と、べース領域
(27)表面に形成したP+型のエミツタ領域(28)、エピ
タキシヤル層(25)表面を被覆する酸化膜(29)と、こ
の酸化膜(29)の電極孔を介してコレクタ導出領域(2
6)べースコンタクト領域(30)およびエミツタ領域(2
8)に夫々オーミツク接触するコレクタ電極(31)べー
ス電極(32)およびエミツタ電極(33)より構成されて
いる。斯る縦型PNPトランジスタは例えば、特開昭59-17
2738号公報等に示されている。
斯上した縦型PNPトランジスタでは活性なべース領域(2
7)がエピタキシヤル層(22)で形成されるので、1016c
m-3以下と低不純物濃度であり且つべース巾も広いため
利得帯域巾積(fT)が低い欠点がある。またエピタキシ
ヤル層(22)の比抵抗あるいは厚みのばらつきがそのま
ま活性なべース領域(27)の不純物濃度あるいはべース
巾のばらつきとなるので、縦型PNPトランジスタのhFEの
ばらつきとなって現れる欠点がある。
7)がエピタキシヤル層(22)で形成されるので、1016c
m-3以下と低不純物濃度であり且つべース巾も広いため
利得帯域巾積(fT)が低い欠点がある。またエピタキシ
ヤル層(22)の比抵抗あるいは厚みのばらつきがそのま
ま活性なべース領域(27)の不純物濃度あるいはべース
巾のばらつきとなるので、縦型PNPトランジスタのhFEの
ばらつきとなって現れる欠点がある。
斯る欠点を改善した縦型PNPトランジスタを第4図に示
す。この縦型PNPトランジスタは、P型のシリコン半導
体基板(41)と、基板(41)上に積層されたN型のエピ
タキシヤル層(42)と、基板(41)上に設けたN+型の埋
め込み層(43)と、この埋め込み層(43)を完全に囲む
様にエピタキシヤル層(42)を貫通したP+型の上下分離
領域(44)と、埋め込み層(43)上に設けられたP+型の
コレクタ領域(45)と、エピタキシヤル層(42)表面か
らコレクタ領域(45)まで達するP+型のコレクタ領域
(46)と、コレクタ領域(45)とコレクタ導出領域(4
6)で完全に囲まれ且つエピタキシヤル層(42)で形成
されたべース領域(47)と、べース領域(47)表面に設
けられたP+型のエミツタ領域(48)と、べース領域(4
7)表面に形成したN+型のべースコンタクト領域(50)
と、エピタキシヤル層(42)表面を被覆する酸化膜(4
9)と、この酸化膜(49)の電極孔を介してコレクタ導
出領域(46)べースコンタクト領域(50)およびエミツ
タ領域(48)に夫々オーミツク接触したコレクタ電極
(51)べース電極(52)およびエミツタ電極(53)とを
具備し、べース領域(47)表面に設けたべース領域(4
7)より高不純物濃度のN型のイオン注入領域(54)よ
り構成される。
す。この縦型PNPトランジスタは、P型のシリコン半導
体基板(41)と、基板(41)上に積層されたN型のエピ
タキシヤル層(42)と、基板(41)上に設けたN+型の埋
め込み層(43)と、この埋め込み層(43)を完全に囲む
様にエピタキシヤル層(42)を貫通したP+型の上下分離
領域(44)と、埋め込み層(43)上に設けられたP+型の
コレクタ領域(45)と、エピタキシヤル層(42)表面か
らコレクタ領域(45)まで達するP+型のコレクタ領域
(46)と、コレクタ領域(45)とコレクタ導出領域(4
6)で完全に囲まれ且つエピタキシヤル層(42)で形成
されたべース領域(47)と、べース領域(47)表面に設
けられたP+型のエミツタ領域(48)と、べース領域(4
7)表面に形成したN+型のべースコンタクト領域(50)
と、エピタキシヤル層(42)表面を被覆する酸化膜(4
9)と、この酸化膜(49)の電極孔を介してコレクタ導
出領域(46)べースコンタクト領域(50)およびエミツ
タ領域(48)に夫々オーミツク接触したコレクタ電極
(51)べース電極(52)およびエミツタ電極(53)とを
具備し、べース領域(47)表面に設けたべース領域(4
7)より高不純物濃度のN型のイオン注入領域(54)よ
り構成される。
斯上した構造に依れば第5図に示す不純物濃度分布特性
から明らかな様に、従来のべース領域のエピタキシヤル
層(42)表面側にN型のイオン注入領域(54)が形成さ
れる。このイオン注入領域(54)はエピタキシヤル層
(42)の不純物濃度に比べて約10倍程度高不純物濃度に
設定され、且つべース領域(47)はイオン注入領域(5
4)とエピタキシヤル層(42)で形成されている。この
ためべース領域(47)の不純物分布はエミツタ領域(4
8)からコレクタ領域(45)に向って低不純物濃度にな
っていくので、内部にドリフト電界が生じてホールは加
速される。この結果縦型PNPトランジスタは従来のfTが5
0MHzから100MHzまで向上できる。
から明らかな様に、従来のべース領域のエピタキシヤル
層(42)表面側にN型のイオン注入領域(54)が形成さ
れる。このイオン注入領域(54)はエピタキシヤル層
(42)の不純物濃度に比べて約10倍程度高不純物濃度に
設定され、且つべース領域(47)はイオン注入領域(5
4)とエピタキシヤル層(42)で形成されている。この
ためべース領域(47)の不純物分布はエミツタ領域(4
8)からコレクタ領域(45)に向って低不純物濃度にな
っていくので、内部にドリフト電界が生じてホールは加
速される。この結果縦型PNPトランジスタは従来のfTが5
0MHzから100MHzまで向上できる。
またエピキシヤル層(42)の厚さや比抵抗がばらついて
も、縦型PNPトランジスタのhFEはほぼイオン注入領域
(54)の深さで決定されるので、hFEのばらつきはイオ
ン注入により大巾に減少できる。具体的には従来のばら
つきの約半分以下となる。
も、縦型PNPトランジスタのhFEはほぼイオン注入領域
(54)の深さで決定されるので、hFEのばらつきはイオ
ン注入により大巾に減少できる。具体的には従来のばら
つきの約半分以下となる。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 しかしながら斯上した改善された従来の縦型PNPトラン
ジスタに於いても、エピタキシヤル層(42)でベース領
域(47)を形成するのでべース領域(47)の巾が大きく
fTを更に向上することができず、またエピタキシヤル層
(42)の厚みのばらつきによりhFEが変動しやすく、更
にコレクタ領域(45)の不純物濃度が1017cm-3と低いの
でコレクタエミツタ飽和電圧VCE(sat)が大きくなる欠
点があった。
ジスタに於いても、エピタキシヤル層(42)でベース領
域(47)を形成するのでべース領域(47)の巾が大きく
fTを更に向上することができず、またエピタキシヤル層
(42)の厚みのばらつきによりhFEが変動しやすく、更
にコレクタ領域(45)の不純物濃度が1017cm-3と低いの
でコレクタエミツタ飽和電圧VCE(sat)が大きくなる欠
点があった。
(ニ)問題点を解決するための手段 本発明は斯上した欠点に鑑みてなされ、エピタキシヤル
層(2)表面からイオン注入で形成しコレクタ埋め込み
層(5)まで達するコレクタ領域(6)表面にべース領
域(8)およびエミツタ領域(10)を二重拡散した縦型
PNPトランジスタを提供するものである。
層(2)表面からイオン注入で形成しコレクタ埋め込み
層(5)まで達するコレクタ領域(6)表面にべース領
域(8)およびエミツタ領域(10)を二重拡散した縦型
PNPトランジスタを提供するものである。
(ホ)作用 本発明に依ればコレクタ領域(6)表面にべース領域
(8)およびエミツタ領域(10)を二重拡散した構造を
採るので、べース巾を狭く形成できるとともにばらつき
を小さくできるのである。
(8)およびエミツタ領域(10)を二重拡散した構造を
採るので、べース巾を狭く形成できるとともにばらつき
を小さくできるのである。
(ヘ)実施例 本発明に依る縦型PNPトランジスタの一実施例を第1図
に示す。
に示す。
本実施例に依れば、P型のシリコン半導体基板(1)
と、基板(1)上に積層されたN型のエピタキシヤル層
(2)と、基板(1)上に設けたN+型の埋め込み層
(3)と、この埋め込み層(3)を完全に囲む様にエピ
タキシヤル層(2)を貫通したP+型の上下分離領域
(4)と、埋め込み層(3)上に設けられたP+型のコレ
クタ埋め込み層(5)と、エピタキシヤル層(2)表面
からコレクタ埋め込み層(5)まで達するイオン注入で
形成されたP型のコレクタ領域(6)と、エピタキシヤ
ル層(2)表面からコレクタ埋め込み層(5)まで達す
るP+型のコレクタ導出領域(7)と、コレクタ領域
(6)表面にイオン注入で形成されたN型のべース領域
(8)と、べース領域(8)表面に形成されたN+型のべ
ースコンタクト領域(9)と、べース領域(8)表面に
形成されたP型のエミツタ領域(10)と、コレクタ導出
領域(7)表面に重畳して形成されたP+型のコレクタコ
ンタクト領域(11)と、エピタキシヤル層(2)表面を
被覆する酸化膜(12)と、この酸化膜(12)に設けたコ
ンタクト孔を介してコレクタコンタクト領域(11)べー
スコンタクト領域(9)およびエミツタ領域(10)に夫
々オーミツク接触するコレクタ電極(13)べース電極
(14)および電極(15)より構成されている。
と、基板(1)上に積層されたN型のエピタキシヤル層
(2)と、基板(1)上に設けたN+型の埋め込み層
(3)と、この埋め込み層(3)を完全に囲む様にエピ
タキシヤル層(2)を貫通したP+型の上下分離領域
(4)と、埋め込み層(3)上に設けられたP+型のコレ
クタ埋め込み層(5)と、エピタキシヤル層(2)表面
からコレクタ埋め込み層(5)まで達するイオン注入で
形成されたP型のコレクタ領域(6)と、エピタキシヤ
ル層(2)表面からコレクタ埋め込み層(5)まで達す
るP+型のコレクタ導出領域(7)と、コレクタ領域
(6)表面にイオン注入で形成されたN型のべース領域
(8)と、べース領域(8)表面に形成されたN+型のべ
ースコンタクト領域(9)と、べース領域(8)表面に
形成されたP型のエミツタ領域(10)と、コレクタ導出
領域(7)表面に重畳して形成されたP+型のコレクタコ
ンタクト領域(11)と、エピタキシヤル層(2)表面を
被覆する酸化膜(12)と、この酸化膜(12)に設けたコ
ンタクト孔を介してコレクタコンタクト領域(11)べー
スコンタクト領域(9)およびエミツタ領域(10)に夫
々オーミツク接触するコレクタ電極(13)べース電極
(14)および電極(15)より構成されている。
本発明に依る縦型PNPトランジスタはエピタキシヤル層
(2)を全部イオン注入で形成したコレクタ領域(6)
として用いる点に特徴があり、このコレクタ領域(6)
にべース領域(8)およびエミツタ領域(10)を二重拡
散することにより拡散型のべース領域とばらつきの少い
べース巾を実現しています。
(2)を全部イオン注入で形成したコレクタ領域(6)
として用いる点に特徴があり、このコレクタ領域(6)
にべース領域(8)およびエミツタ領域(10)を二重拡
散することにより拡散型のべース領域とばらつきの少い
べース巾を実現しています。
次に本発明に依る縦型PNPトランジスタの製造方法を第
2図A乃至第2図Eを参照して詳述する。
2図A乃至第2図Eを参照して詳述する。
先ず第2図Aに示す如く、半導体基板(1)としてP型
のシリコン基板を用い、基板(1)上に選択的にアンチ
モンを拡散してN+型の埋め込み層(3)を形成し、埋め
込み層(3)上および埋め込み層(3)を囲む基板
(1)表面にはボロンを拡散してコレクタ埋め込み層
(5)と上下分離領域(4)の下拡散も行っておく。
のシリコン基板を用い、基板(1)上に選択的にアンチ
モンを拡散してN+型の埋め込み層(3)を形成し、埋め
込み層(3)上および埋め込み層(3)を囲む基板
(1)表面にはボロンを拡散してコレクタ埋め込み層
(5)と上下分離領域(4)の下拡散も行っておく。
次に第2図Bに示す如く、基板(1)上にエピタキシヤ
ル層(2)を約7μ厚程度に成長させる。このとき埋め
込み層(3)、コレクタ埋め込み層(5)および上下分
離領域(4)の下拡散は上下方向に拡散され、所定の巾
を有する埋め込み層(3)、コレクタ埋め込み層(5)
を形成する。
ル層(2)を約7μ厚程度に成長させる。このとき埋め
込み層(3)、コレクタ埋め込み層(5)および上下分
離領域(4)の下拡散は上下方向に拡散され、所定の巾
を有する埋め込み層(3)、コレクタ埋め込み層(5)
を形成する。
続いて第2図Cに示す如く、本発明の特徴とするイオン
注入によりコレクタ領域(6)を形成する。このイオン
注入はボロンをドーズ量1013〜1015cm-2で加速電圧80〜
200KeVで行い、コレクタ埋め込み層(5)上のエピタキ
シヤル層(2)表面に不純物をイオン注入した後2〜3
μの深さにドライブインしてコレクタ埋め込み層(5)
まで到達させる。更にコレクタ領域(6)表面にはリン
をイオン注入してべース領域(8)を形成する。このイ
オン注入はリンをドーズ量1015〜1017cm-2で加速電圧60
〜100KeVで行い、深さ約1μにドライブインしてべース
領域(8)を形成している。
注入によりコレクタ領域(6)を形成する。このイオン
注入はボロンをドーズ量1013〜1015cm-2で加速電圧80〜
200KeVで行い、コレクタ埋め込み層(5)上のエピタキ
シヤル層(2)表面に不純物をイオン注入した後2〜3
μの深さにドライブインしてコレクタ埋め込み層(5)
まで到達させる。更にコレクタ領域(6)表面にはリン
をイオン注入してべース領域(8)を形成する。このイ
オン注入はリンをドーズ量1015〜1017cm-2で加速電圧60
〜100KeVで行い、深さ約1μにドライブインしてべース
領域(8)を形成している。
更に第2図Dに示す如く、エピタキシヤル層(2)表面
より上下分離領域(4)の上拡散とコレクタ導出領域
(7)を同時に拡散し、上下分離領域(4)を連続させ
てエピタキシヤル層(2)をPN分離する。またこのコレ
クタ導出領域(7)はコレクタ埋め込み層(5)まで達
し、コレクタ導出領域(7)はコレクタ領域(6)全周
を囲んでいる。
より上下分離領域(4)の上拡散とコレクタ導出領域
(7)を同時に拡散し、上下分離領域(4)を連続させ
てエピタキシヤル層(2)をPN分離する。またこのコレ
クタ導出領域(7)はコレクタ埋め込み層(5)まで達
し、コレクタ導出領域(7)はコレクタ領域(6)全周
を囲んでいる。
更にまた第2図Eに示す如く、べース領域(8)表面お
よびコレクタ導出領域(7)表面にはエミツタ領域(1
0)およびコレクタコンタクト領域(11)を拡散する。
この拡散はNPNトランジスタのべース拡散工程で行う。
その後べース領域(8)表面にはNPNトランジスタのエ
ミツタ拡散工程でべースコンタクト領域(9)を形成し
ている。そして周知の蒸着技術により蒸着アルミニウム
でコレクタ電極(13)、べース電極(14)およびエミツ
タ電極(15)を形成する。
よびコレクタ導出領域(7)表面にはエミツタ領域(1
0)およびコレクタコンタクト領域(11)を拡散する。
この拡散はNPNトランジスタのべース拡散工程で行う。
その後べース領域(8)表面にはNPNトランジスタのエ
ミツタ拡散工程でべースコンタクト領域(9)を形成し
ている。そして周知の蒸着技術により蒸着アルミニウム
でコレクタ電極(13)、べース電極(14)およびエミツ
タ電極(15)を形成する。
(ト)発明の効果 本発明に依ればべース領域(8)を従来のエピタキシヤ
ル層による均一べース構造から拡散べース構造となり、
ドリフト電界を発生できる。またべース巾はべース領域
(8)とエミツタ領域(10)の二重拡散構造で制御でき
るので、べース巾を従来のものより大巾に狭く形成で
き、そのばらつきも大巾に小さくできる。この結果本発
明の縦型PNPトランジスタのfTを約200MHzまで大巾に向
上できる利点を有する。
ル層による均一べース構造から拡散べース構造となり、
ドリフト電界を発生できる。またべース巾はべース領域
(8)とエミツタ領域(10)の二重拡散構造で制御でき
るので、べース巾を従来のものより大巾に狭く形成で
き、そのばらつきも大巾に小さくできる。この結果本発
明の縦型PNPトランジスタのfTを約200MHzまで大巾に向
上できる利点を有する。
また本発明に依ればべース領域(8)とエミツタ領域
(10)を二重拡散で形成できるので、べース巾のばらつ
きがエピタキシヤル層でべース巾を形成する従来のもの
に比較して大巾に減少でき、hFEの製造上のばらつきを
大巾に低減できる。
(10)を二重拡散で形成できるので、べース巾のばらつ
きがエピタキシヤル層でべース巾を形成する従来のもの
に比較して大巾に減少でき、hFEの製造上のばらつきを
大巾に低減できる。
更に本発明に依ればコレクタ領域(6)をコレクタ埋め
込み層(5)まで到達させ、且つコレクタ領域(6)を
コレクタ埋め込み層(5)とコレクタ導出領域(7)で
囲んでいるので、飽和電圧VCE(sat)を大巾に低下でき
る。
込み層(5)まで到達させ、且つコレクタ領域(6)を
コレクタ埋め込み層(5)とコレクタ導出領域(7)で
囲んでいるので、飽和電圧VCE(sat)を大巾に低下でき
る。
更に本発明によれば、低不純物濃度のコレクタ領域
(6)を高不純物濃度のコレクタ導出領域(7)で取り
囲むので、コレクタとエピタキシャル層とのPN接合がP
+/N−接合になり、コレクタ領域(6)のP−層が直接
エピタキシャル層とPN接合を形成するものではない。コ
レクタ導出領域(7)の外側のエピタキシャル層には通
常VCC電位が印可され、PNPトランジスタのコレクタはGN
D電位が印可されるから、前記コレクタとエピタキシャ
ル層とのPN接合は動作時に逆バイアスとなる。本発明で
はP−/N−の低不純物濃度の接合ではなく、P+/N−接
合を形成することにより空乏層の巾がそれ程大きく形成
されないので、該PN接合での逆方向のリーク電流を小に
できる(例えば、A.S.グローブ著半導体デバイスの基礎
P193〜P193参照)。このことは、VCCからGNDへの漏れ電
流が少ないこと、寄生効果の発生が少ないことを意味す
る。
(6)を高不純物濃度のコレクタ導出領域(7)で取り
囲むので、コレクタとエピタキシャル層とのPN接合がP
+/N−接合になり、コレクタ領域(6)のP−層が直接
エピタキシャル層とPN接合を形成するものではない。コ
レクタ導出領域(7)の外側のエピタキシャル層には通
常VCC電位が印可され、PNPトランジスタのコレクタはGN
D電位が印可されるから、前記コレクタとエピタキシャ
ル層とのPN接合は動作時に逆バイアスとなる。本発明で
はP−/N−の低不純物濃度の接合ではなく、P+/N−接
合を形成することにより空乏層の巾がそれ程大きく形成
されないので、該PN接合での逆方向のリーク電流を小に
できる(例えば、A.S.グローブ著半導体デバイスの基礎
P193〜P193参照)。このことは、VCCからGNDへの漏れ電
流が少ないこと、寄生効果の発生が少ないことを意味す
る。
第1図は本発明に依る縦型PNPトランジスタを説明する
断面図、第2図A乃至第2図Eは本発明の縦型PNPトラ
ンジスタの製造方法を説明する断面図、第3図および第
4図は従来の縦型PNPトランジスタを説明する断面図、
第5図は第4図の従来の縦型PNPトランジスタの不純物
プロファィルを説明する特性図である。 (1)は半導体基板、(2)はエピタキシャル層、
(3)は埋め込み層、(5)はコレクタ埋め込み層、
(6)はコレクタ領域、(8)はべース領域、(10)は
エミツタ領域である。
断面図、第2図A乃至第2図Eは本発明の縦型PNPトラ
ンジスタの製造方法を説明する断面図、第3図および第
4図は従来の縦型PNPトランジスタを説明する断面図、
第5図は第4図の従来の縦型PNPトランジスタの不純物
プロファィルを説明する特性図である。 (1)は半導体基板、(2)はエピタキシャル層、
(3)は埋め込み層、(5)はコレクタ埋め込み層、
(6)はコレクタ領域、(8)はべース領域、(10)は
エミツタ領域である。
Claims (1)
- 【請求項1】P型の半導体基板と、該基板上に積層され
たN型のエピタキシャル層と、前記基板上に設けられた
N+型の埋め込み層と、該埋め込み層を囲み前記エピタ
キシャル層を貫通するP+型の分離領域と、該分離領域
で島状に形成された島領域と、前記埋め込み層上に設け
られたP+型のコレクタ埋め込み層と、前記エピタキシ
ャル層表面からイオン注入されて形成され前記コレクタ
埋め込み層まで達するP型の低不純物濃度のコレクタ領
域と、該コレクタ領域表面に設けたN型のベース領域
と、該ベース領域表面に設けられたP型のエミッタ領域
と、前記エピタキシャル層表面から前記コレクタ埋め込
み層まで達し、前記コレクタ領域の外周を完全に囲むよ
うに前記コレクタ領域の外周端面に重畳し、その内周面
で前記コレクタ領域と接触し且つその外周面で前記島領
域とPN接合を形成するコレクタ導出領域とを具備するこ
とを特徴とする縦型PNPトランジスタ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61004597A JPH0713969B2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 縦型pnpトランジスタ |
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US07/119,668 US4780425A (en) | 1985-04-19 | 1987-11-12 | Method of making a bipolar transistor with double diffused isolation regions |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP61004597A JPH0713969B2 (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 縦型pnpトランジスタ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP60084830 Division | 1985-04-19 | 1985-04-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=11588450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
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Family Cites Families (3)
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---|---|---|---|---|
JPS5753667B2 (ja) * | 1974-07-04 | 1982-11-13 | ||
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-
1986
- 1986-01-13 JP JP61004597A patent/JPH0713969B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61244066A (ja) | 1986-10-30 |
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