JPH07138933A - 地中における土砂と固結材との混合攪拌方法及びその装置 - Google Patents

地中における土砂と固結材との混合攪拌方法及びその装置

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JPH07138933A
JPH07138933A JP5287098A JP28709893A JPH07138933A JP H07138933 A JPH07138933 A JP H07138933A JP 5287098 A JP5287098 A JP 5287098A JP 28709893 A JP28709893 A JP 28709893A JP H07138933 A JPH07138933 A JP H07138933A
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JP
Japan
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solidifying material
ground
diameter
stirring
stirring means
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JP5287098A
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Mitsuhiro Kunito
光弘 國藤
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Ask Kenkyusho KK
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Publication date
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 地中に土砂と固結材とを混合攪拌した径の異
なる地盤改良部を形成する際、径の異なる地盤改良部の
土砂と固結材との混合比をほぼ同じにする。 【構成】 地中に挿入される本体1に拡縮自在な攪拌手
段2を設ける。攪拌手段2の近傍に固結材噴射口3を設
ける。攪拌手段2の拡径時に固結材噴射口3から噴射さ
れる固結材4の噴射圧を攪拌手段2の縮径時に固結材噴
射口3から噴射される固結材4の噴射圧よりも大きくな
るように切り換えて供給する固結材供給手段5を設け、
径の異なる地盤改良部の土砂と固結材4との混合比をほ
ぼ同じにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中における土砂と固
結材との混合攪拌方法及びその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から地中における土砂と固結材とを
攪拌混合するための攪拌手段が拡縮する攪拌混合装置と
して特公昭4ー65165号公報が知られている。この
従来例においては、地中に挿入される本体を構成する掘
削軸に拡縮する攪拌手段を設け、地中において攪拌手段
を縮径させた状態で掘削軸の先端部からセメントミルク
等の固結材を噴出しながら攪拌手段で土砂と固結材とを
混合攪拌したり、攪拌手段を拡大させた状態で掘削軸の
先端部からセメントミルク等の固結材を噴出しながら攪
拌手段で土砂と固結材とを混合攪拌したりして地中に上
下方向に径の小さい地盤改良部と径の大きい地盤改良部
とを形成するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記の従来
例においては、攪拌手段が縮径している状態でも、攪拌
手段が拡大している状態でも地中に噴射される固結材の
噴射圧は同じであり、このため、攪拌手段を縮径させた
状態で掘削軸の先端部からセメントミルク等の固結材を
噴出しながら攪拌手段で土砂と固結材とを混合攪拌する
場合と、攪拌手段を拡大させた状態で掘削軸の先端部か
らセメントミルク等の固結材を噴出しながら攪拌手段で
土砂と固結材とを混合攪拌する場合とを比較すると、前
者に比べ後者の方は土砂と固結材との混合比が、土砂に
比べて固結材が少ない状態となり、このため、径の小さ
い地盤改良部と径の大きい地盤改良部とで混合攪拌状態
が異なるという問題がある。
【0004】そこで、径の大きい地盤改良部における土
砂と固結材との混合比を径の小さい地盤改良部における
土砂と固結材との混合比に近づけるため、従来において
は、地中における掘削軸の上下方向の移動速度を攪拌手
段を縮径させた状態で掘削軸の先端部からセメントミル
ク等の固結材を噴出しながら攪拌手段で土砂と固結材と
を混合攪拌する場合に比べて、攪拌手段を拡大させた状
態で掘削軸の先端部からセメントミルク等の固結材を噴
出しながら攪拌手段で土砂と固結材とを混合攪拌する場
合は大幅に遅くする必要がある。このため、攪拌手段を
拡大させた状態で掘削軸の上下方向の移動を遅くする
分、施工時間が長くかかるという問題がある。
【0005】しかも、上記従来例にあっては、掘削軸の
先端部から下方に向けて固結材を噴射するものであるか
ら、例えば、径の小さい地盤改良部の上に径の大きい地
盤改良部を形成する場合に掘削軸を引き上げながら径の
大きい地盤改良部において攪拌手段を拡大した状態で掘
削軸の先端部から下方に向けて固結材を噴射する際、実
際は径の大きい地盤改良部における拡径した攪拌手段部
分に固結材が噴射されるのではなく、径の小さい地盤改
良部に固結材が噴射されることになり、攪拌手段が拡大
した状態で上記のように掘削軸の上下方向の移動速度を
遅くしても、実際は小径の地盤改良部に大量に固結材が
噴射されるというような事態が生じてしまう。
【0006】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、地中に
土砂と固結材とを混合攪拌した径の異なる地盤改良部を
形成するに当たって、簡単な構成で径の異なる地盤改良
部の土砂と固結材との混合比をほぼ同じにできて施工時
間を短縮化できる地中における土砂と固結材との混合攪
拌方法及びその装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決して本発明の目的を達成するため、本発明の方法は、
本体1を地中に挿入して地中に固結材4を噴射しつつ本
体1に設けた攪拌手段2により土砂と固結材4との混合
物を形成する地盤改良方法において、本体1に設けた攪
拌手段2を拡縮自在とすると共に該攪拌手段2の近傍に
固結材噴射口3を設け、本体1を地中に挿入して攪拌手
段2を縮径した状態で固結材4を噴射することで径の小
さい地盤改良柱部6を形成すると共に、攪拌手段2を拡
大した状態で固結材4を噴射することで径の大きい地盤
改良柱部7を形成して地中に上下方向に径の小さい地盤
改良部6と径の大きい地盤改良部7とを形成するに当た
り、攪拌手段2を拡大した状態では噴出する固結材4の
噴射圧を大きく、攪拌手段2を縮径した状態では噴出す
る固結材4の噴射圧を小さくすることを特徴とするもの
である。
【0008】そして、固結材噴射口3から固結材4を横
又は斜め横に向けて噴射しながら攪拌手段2で攪拌する
ことが好ましい。また、繊維を混入した固結材を噴射す
ることも好ましい。更に、本発明の装置は、地中に挿入
される本体1に拡縮自在な攪拌手段2を設け、攪拌手段
2の近傍に固結材噴射口3を設け、攪拌手段2の拡径時
に固結材噴射口3から噴射される固結材4の噴射圧を攪
拌手段2の縮径時に固結材噴射口3から噴射される固結
材4の噴射圧よりも大きくなるように切り換えて供給す
る固結材供給手段5を設けて成ることを特徴とするもの
である。
【0009】そして、固結材噴射口3が固結材4を横又
は斜め横に向けて噴射するように形成することが好まし
い。
【0010】
【作用】しかして、上記の構成の本発明によれば、本体
1に設けた攪拌手段2を拡縮自在とすると共に該攪拌手
段2の近傍に固結材噴射口3を設け、本体1を地中に挿
入して攪拌手段2を縮径した状態で固結材4を噴射する
ことで径の小さい地盤改良柱部6を形成すると共に、攪
拌手段2を拡大した状態で固結材4を噴射することで径
の大きい地盤改良柱部7を形成して地中に上下方向に径
の小さい地盤改良部6と径の大きい地盤改良部7とを形
成するのであるが、攪拌手段2を拡大した状態では噴出
する固結材4の噴射圧を大きく、攪拌手段2を縮径した
状態では噴出する固結材4の噴射圧を小さくすること
で、径の大きい地盤改良部7の形成時における本体1の
上下方向の移動速度を低下させなくとも、径の大きい地
盤改良部7における土砂と固結材4との混合比を、径の
小さい地盤改良部6における土砂と固結材4との混合比
に近づけることができることになる。
【0011】そして、固結材噴射口3が固結材4を横又
は斜め横に向けて噴射するように形成することで、固結
材噴射口3から噴射する固結材4を縮径又は拡径した攪
拌手段2による攪拌部分の近傍に噴射して噴射されてい
る状態の固結材4と土砂と攪拌手段2により混合攪拌で
きることになる。また、攪拌手段2を拡径した状態で攪
拌手段2の近傍において噴射圧を大きくして横又は斜め
横に固結材4を噴射することで、径の大きい地盤改良部
7の径方向の端まで確実に固結材4を噴射して攪拌手段
2により土砂と混合攪拌できることになる。
【0012】そして、繊維を混入した固結材4を攪拌手
段2を拡大した状態では噴出する固結材4の噴射圧を大
きく、攪拌手段2を縮径した状態では噴出する固結材4
の噴射圧を小さくして噴射しながら土砂と攪拌混合する
ことで、径の大きい地盤改良部7にも径の小さい地盤改
良部6にも均等に金属繊維のような繊維を混入したり、
あるいは、必要に応じて、径の大きい地盤改良部7にの
みあるいは径の小さい地盤改良部6にのみ金属繊維のよ
うな繊維を混入することも可能となる。
【0013】
【実施例】以下本発明を添付図面に示す実施例に基づい
て詳述する。図1乃至図4には本発明の装置が示してあ
る。図中1は本体であって、添付図面に示す実施例にお
いては複数本の回転軸1aにより本体1が構成してある
例を示してある。回転軸1aはクローラクレーン等の施
工機のリーダに沿って昇降する昇降体に設けた多軸装置
12に上端部を回転自在に取付けてあり、回転装置13
により回転軸1aを回転するようになっている。図1の
実施例においては回転軸1aは複数本昇降体12に回転
自在に取付けてあるが、単軸であってもよいのはもちろ
んである。昇降体はワイヤーにより吊り下げてあり、巻
取ドラムのような巻取り手段により巻き取るようになっ
ている。回転軸1aの下端部にはビットのような掘削手
段15が設けてあり、また、この回転軸1aには拡縮自
在な攪拌手段2が設けてある。攪拌手段2は上下方向に
1乃至複数設けてある。また、回転軸1aの上下方向の
任意の位置にスクリューや翼等の拡縮しない攪拌部14
を設けてもよく、この攪拌部14の回転軌跡の半径は後
述の攪拌手段2を拡径した場合の回転軌跡の半径よりも
小さく、攪拌手段2を縮径した状態における回転軌跡の
半径とほぼ同じとなっている。ここで、回転軸1aを多
軸としたものにおいては、隣り合う回転軸1aに設ける
攪拌手段2の位置を上下にずらしてあって、隣合う攪拌
手段2の描く回転軌跡が平面視で一部重複するようにし
てある。また、攪拌手段2を縮径した状態で隣合う攪拌
手段2の描く回転軌跡も平面視で一部重複するようにし
てもよい。
【0014】攪拌手段2を拡縮する機構としては、図1
乃至図4に示すものは回転軸1aに取付け部16を設
け、取付け部16に攪拌部材17を枢支軸18により回
動自在に取付け、攪拌部材17は油圧シリンダーのよう
な拡縮駆動装置19により駆動されるようになっていて
拡縮自在な攪拌手段2が構成してある。この実施例にお
いては図4の実線状態が攪拌手段2を拡径した状態であ
り、図4の破線の状態が攪拌手段2を縮径した状態であ
る。
【0015】回転軸1aの攪拌手段2の近傍には固結材
噴射口3が設けてある。固結材噴射口3はセメントミル
ク、セメントミルクとアスファトとの混合液、あるい
は、セメントミルクと他の薬品との混合液、生石灰や消
石灰等の硬化剤や安定剤等の固結材4を地中に噴射する
ためのものであり、この固結材噴射口3は固結材4を横
又は斜め横に向けて噴射するようになっており、固結材
4を拡縮する攪拌手段2の近傍で横又は斜め横に噴射す
ることで、噴射されている固結材4と土砂とを拡径した
状態又は縮径した状態の攪拌手段2により混合攪拌でき
るようになっている。回転軸1aは中空で内部に固結材
供給路20が設けてあり、この固結材供給路20には固
結材供給手段5からホースを介して固結材4が供給さ
れ、固結材噴射口3から横方向又は斜め横方向に固結材
4が噴射されるようになっている。回転軸1aには更に
拡縮駆動装置19が油圧シリンダーのような場合油圧用
の油通路21が配置してある。
【0016】図5には本発明の装置の制御を示すブロッ
ク図が示してある。図5において、5は固結材供給手段
であり、この固結材供給手段5にはポンプ5aや供給圧
切換手段5bが設けてあり、ポンプ5aを作動すること
で固結材4が供給されるようになっている。レバーやス
イッチ等の攪拌駆動装置操作手段9を操作して拡縮駆動
装置19を駆動することで攪拌手段2の拡縮を切換え、
この場合の切換信号により供給圧切換手段5bが切換ら
れてポンプ5aを制御する。つまり、攪拌手段2を拡径
している状態では固結材噴射口3から噴出される固結材
4の噴出圧が大きく、攪拌手段2を縮径している状態で
は固結材噴射口3から噴出される固結材4の噴出圧が小
さくなるように供給圧切換手段5bを切換てポンプ5a
による固結材4の供給圧を制御する(つまり供給量を制
御する)ようになっている。
【0017】しかして、上記の構成の混合攪拌装置を用
いて地盤改良をするのであるが、例えば、図6のよう
に、地盤22の上下方向に少し改良を必要とする地盤2
2a、改良を必要とする地盤22bがある場合、回転軸
1aを回転して掘削手段15により掘削すると共に固結
材噴射口3から小さい噴射圧力で固結材4を噴射しなが
ら攪拌手段2で土砂と固結材4とを攪拌混合して土砂と
固結材4とが混合された柱体を形成するのであるが、少
し改良を必要とする地盤22aにおいては攪拌手段2を
縮径した状態で固結材4を縮径した攪拌手段2の近傍の
固結材噴射口3から横方向又は斜め横方向に噴射して縮
径した攪拌手段2の近傍に噴射して掘削土砂と固結材4
とを攪拌混合して固結材4と掘削土砂とが攪拌混合され
た径の小さい地盤改良部6を形成するものであり、ま
た、改良を必要とする地盤22bに攪拌手段2が到る
と、拡縮駆動装置19を駆動させて攪拌手段2を拡大
し、この拡縮駆動装置19による攪拌手段2の拡大のた
めの切換信号により供給量切換手段5bが切換られてポ
ンプ5aによる固結材4の供給圧を大きくし、固結材噴
射口3から噴出される固結材4の噴出圧を大きくした状
態で拡径された攪拌手段2により固結材4と掘削土砂と
が混合攪拌される。この場合も、固結材4は拡径した攪
拌手段2の近傍の固結材噴射口3から横方向又は斜め横
方向に噴射して拡径した攪拌手段2の近傍に噴射して掘
削土砂と固結材4とを攪拌混合して固結材4と掘削土砂
とが攪拌混合された径の大きい地盤改良部7を形成する
ものである。回転軸1aを引き上げる時も、径の大きい
地盤改良部7を形成する箇所では攪拌手段2を拡径する
と共に固結材4の噴射圧を大きくした状態で混合攪拌を
行い、攪拌手段2が径の小さい地盤改良部6を形成する
箇所に到ると攪拌手段2を縮径すると共に固結材4の噴
射圧を小さくした状態で混合攪拌を行いながら回転軸1
aを引き抜くものである。
【0018】そして、上記のように攪拌手段2を拡大し
た状態では噴出する固結材4の噴射圧を大きく、攪拌手
段2を縮径した状態では噴出する固結材4の噴射圧を小
さくするので、径の大きい地盤改良部6の形成時におけ
る回転軸1aの上下方向の移動速度を極端に低下させな
くても、径の大きい地盤改良部7における土砂と固結材
4との混合比を、径の小さい地盤改良部6における土砂
と固結材4との混合比に近づけることができることにな
る。したがって、径の小さい地盤改良部6の形成時にお
ける回転軸1aの上下方向の移動速度と同じ速度のまま
作業を継続しても、上下方向の各部における土砂と固結
材4との混合比をほぼ同じ状態にできることになり、こ
のように、径の大きい地盤改良部7の形成時における回
転軸1aの上下方向の移動速度を極端に低下させなくも
よいので、作業時間が短縮化できるものである。上記の
ようにして図7、図8に示すように径の大きい地盤改良
部7と径の小さい地盤改良部6とが上下に存在するよう
に地盤改良をすることができる。
【0019】上記実施例においては、回転軸1aを下降
させて地盤22に挿入する際、上昇させて引き上げる際
のいずれの場合にも少し改良を必要とする地盤22aに
おいては攪拌手段2を縮径した状態で小さい噴射圧で少
量の固結材4を噴射しながら混合攪拌し、攪拌手段2を
拡径した状態ではこれよりも大きい噴射圧で固結材4を
多く噴射しながら混合攪拌するようにしているが、回転
軸1aを下降させて地盤22に挿入する時のみ少し改良
を必要とする地盤22aにおいては攪拌手段2を縮径し
た状態で小さい噴射圧で固結材4を噴射しながら混合攪
拌し、攪拌手段2を拡径した状態ではこれよりも大きい
噴射圧で固結材4を噴射しながら混合攪拌するように
し、引き上げる時は固結材4を弱い噴射圧で噴出するか
又は噴出することなく攪拌手段2を縮径したまま回転軸
1aを引き上げたりしてもよく、また、引き上げる時は
固結材4を噴出することなく地盤改良を必要とするとこ
ろでは攪拌手段2を拡径した状態で引き上げ、少し地盤
改良を必要とするところでは攪拌手段2を縮径した状態
で引き上げてもよい。また、逆に回転軸1aの挿入時に
は固結材4を噴射することなく又は固結用液を小さい圧
力で噴射しながら攪拌手段2を縮径した状態で回転軸1
を所定深さまで挿入し、引き上げ時に地盤改良を必要と
する所は攪拌手段2を拡径した状態で固結材4の噴射圧
を大きくして混合攪拌し、少し改良を必要とする地盤2
2aにおいては攪拌手段2を縮径した状態で小さい噴射
圧で少量の固結材4を噴射しながら混合攪拌して地盤改
良をしながら引き上げるようにしてもよい。
【0020】また、本発明においては径の大きい地盤改
良部7は地盤の上下方向の任意の位置に自由に形成で
き、例えば、上下に間隔を隔てて径の大きい地盤改良部
7を複数形成するようにしてもよい。図9、図10には
本発明の装置の他の実施例が示してある。すなわち図1
乃至図4の実施例においては、攪拌手段2の拡縮が水平
面で行われるようになっているが、図9、図10の実施
例においては攪拌手段2の拡縮が垂直面で行われるよう
になっている。すなわち、攪拌部材17が油圧シリンダ
ーのような拡縮駆動装置19により垂直面で起倒自在に
駆動されるのであり、図9の実線が攪拌部材17が拡径
した状態、図9の破線が攪拌部材17が縮径した状態を
示している。
【0021】図11乃至図14には本発明の装置の更に
他の実施例が示してある。この実施例においては、回転
軸1aに取付け部16を設け、この取付け部16に攪拌
部材17の一端部を回転自在に取付けて攪拌手段2が構
成してある。取付け部16は上下に対向した上下突部1
6a、16bと上下突部16a、16b間に位置する略
ひし形をした中央柱部16cとで構成してあり、上下突
部16a、16bの対角線上において対向する一組の角
部付近において攪拌部材17の後端部を枢支軸18によ
り枢支してある。しかして、攪拌部材17の図12の状
態が攪拌手段2が拡径した状態であり、図13の状態が
攪拌手段2が縮径した状態である。そして回転軸1aを
矢印イ方向に回転すると攪拌部材17の一側面30が中
央柱部16cの当たり面31に当たって拡径状態が保た
れる。一方、図12の矢印ロ方向に回転軸1aを回転す
ると攪拌部材17は土砂の抵抗で矢印ハ方向に回転し、
図13の状態(つまり攪拌部材17の他側面22が中央
柱部16cの傾斜した当たり面31に当たって止まる状
態)に縮径する。図13に示すような攪拌部材17の縮
径状態において回転軸1aを矢印イ方向に回転すると、
土の抵抗で攪拌部材17が矢印ニ方向に回転して図12
のように拡径する。図14にはこの実施例の装置の制御
を示すブロック図が示してある。図14において、5は
固結材供給手段であり、この固結材供給手段5にはポン
プ5aや供給量切換手段5bが設けてあり、ポンプ5a
を作動することで固結材4が供給されるようになってい
る。図中13は回転軸1aを回転する回転装置、33は
回転軸1aの回転方向切換手段であり、回転手段切換手
段33の切換信号により供給量切換手段5bが切換られ
て、回転軸1aが攪拌手段2の縮径方向に回転している
時は固結材噴射口3から噴出される固結材4の噴出圧を
小さく、回転軸1aが攪拌手段2の拡径方向に回転して
いる時は固結材噴射口3から噴出される固結材4の噴出
圧を大きくするようにポンプ5aによる供給量が制御さ
せるようになっている。
【0022】しかして、上記の構成の混合攪拌装置を用
いて地盤改良をするのであるが、例えば、少し改良を必
要とする地盤22a、改良を必要とする地盤22bがあ
る場合、回転軸1aを回転しながら固結材噴射口3から
固結材4を噴射しながら攪拌手段2で土砂と固結材4と
を攪拌混合して土砂と固結材4との混合との混合された
柱体を形成するに当たり、少し改良を必要とする地盤2
2aにおいては回転軸1aを図12の矢印イ方向に回転
して攪拌手段2を縮径した状態で小さい噴射圧で少量の
固結材4を噴射しながら土砂と固結材4とを混合攪拌
し、改良を必要とする地盤22bにおいては回転軸1a
を図13の矢印ロ方向に回転して図12の実線のように
した状態で攪拌手段2を拡径した状態で縮径時よりも大
きい噴射圧で多くの固結材4を噴射しながら土砂と固結
材4とを混合攪拌し、少し改良を必要とする地盤22a
に径の小さい地盤改良部6を形成し、改良を必要とする
地盤22bに径の大きい地盤改良部7を形成するもので
ある。
【0023】また、本発明の上記各実施例において、回
転軸1aの下端にはビットのような掘削手段を設けない
場合もある。更に、攪拌手段2に掘削機能を有する刃部
を設けてもよく、この場合にも回転軸1aの下端にはビ
ットのような掘削手段を設ける場合と設けない場合とが
ある。更に、ビットを設ける場合、ビットによる掘削を
容易にするため、ビット部分から下方に固結材4や水等
の液状物を噴射するようにしてもよい。
【0024】また、本発明においては、噴出する固結材
4に鋼繊維のような繊維を混入した状態で地中に噴出す
るようにしてもよい。この場合、使用する繊維が鋼繊維
の場合、長さが数センチ(例えば3〜6cm)、直径が
0.3〜1.5mm程度のものが用いられ、必要に応じ
て繊維の端部を屈曲して屈曲部を形成する。勿論、長さ
や直径や形状は上記のもののみに限定されるものではな
い。そして、繊維を混入した固結材4を攪拌手段2を拡
大した状態では噴出する固結材4の噴射圧を大きく、攪
拌手段2を縮径した状態では噴出する固結材4の噴射圧
を小さくして噴射しながら土砂と攪拌混合することで、
径の大きい地盤改良部7にも径の小さい地盤改良部6に
も均等に綱繊維のような繊維を混入することができる。
また、繊維を固結材4に混入して地中に噴射する際に、
必要に応じて、径の大きい地盤改良部7のみや径の小さ
い地盤改良部6にのみ繊維を混入することも可能であ
る。
【0025】なお、添付図面に示す実施例では本体1が
リーダに沿って昇降する回転軸1aにより構成してある
例を示したが、必ずしもこれにのみ限定されるものでは
なく、本体1がブロック状をしており、ブロック体に掘
削カッター、拡縮自在な攪拌手段2、固結材噴射口3等
を設け、ブロック体をワイヤー吊り下げて地盤を掘削す
ると共に固結材噴射口3から固結材4を噴射しながら、
拡径又は縮径した攪拌手段2により土砂と固結材4とを
攪拌混合するようにしてもよい。この場合、ブロック体
に設けた固結材噴射口3には地上からホースを介して固
結材4が供給されることになる。
【0026】
【発明の効果】本発明の方法にあっては、上述のよう
に、本体に設けた攪拌手段を拡縮自在とすると共に該攪
拌手段の近傍に固結材噴射口を設け、本体を地中に挿入
して攪拌手段を縮径した状態で固結材を噴射することで
径の小さい地盤改良柱部を形成すると共に、攪拌手段を
拡大した状態で固結材を噴射することで径の大きい地盤
改良柱部を形成して地中に上下方向に径の小さい地盤改
良部と径の大きい地盤改良部とを形成するに当たり、攪
拌手段を拡大した状態では噴出する固結材の噴射圧を大
きく、攪拌手段を縮径した状態では噴出する固結材の噴
射圧を小さくするので、径の大きい地盤改良部の形成時
における本体の上下方向の移動速度を低下させなくて
も、径の大きい地盤改良部における土砂と固結材との混
合比を、径の小さい地盤改良部における土砂と固結材と
の混合比に近づけることができて径の小さい地盤改良部
も径の大きい地盤改良部もほぼ均質化できる方法を提供
できるものである。
【0027】また、上記方法において、固結材噴射口か
ら固結材を横又は斜め横に向けて噴射することで、より
いっそう径の大きい地盤改良部における土砂と固結材と
の混合比と、径の小さい地盤改良部における土砂と固結
材との混合比とをほぼ等しくできて、径の小さい地盤改
良部も径の大きい地盤改良部もほぼ均質化できる方法を
提供できるものである。
【0028】また、繊維を混入した固結材を攪拌手段を
拡大した状態では噴出する固結材の噴射圧を大きく、攪
拌手段を縮径した状態では噴出する固結材の噴射圧を小
さくして噴射しながら土砂と攪拌混合することで、径の
大きい地盤改良部にも径の小さい地盤改良部にも均等に
金属繊維のような繊維を混入したり、あるいは、必要に
応じて、径の大きい地盤改良部のみや径の小さい地盤改
良部にのみ金属繊維のような繊維を混入することも可能
となり、繊維を混入することで形成する地盤改良部の強
度を強くできるものである。
【0029】また、本発明の装置においては、地中に挿
入される本体に拡縮自在な攪拌手段を設け、攪拌手段の
近傍に固結材噴射口を設けてあるので、地中において攪
拌手段を縮径した状態で固結材噴射口から固結材を噴射
することで、径の小さい地盤改良部を形成し、また、攪
拌手段を拡大した状態で固結材噴射口から固結材を噴射
することで、径の大きい地盤改良部を形成することがで
き、この結果、地中の上下方向において径の小さい地盤
改良部と径の大きい地盤改良部とを選択的に形成できる
ものであり、また、攪拌手段の拡径時に固結材噴射口か
ら噴射される固結材の噴射圧を攪拌手段の縮径時に固結
材噴射口から噴射される固結材の噴射圧よりも大きくな
るように切り換えて供給する固結材供給手段を設けてあ
るので、径の大きい地盤改良部の形成時における本体の
上下方向の移動速度を低下させなくても、径の大きい地
盤改良部における土砂と固結材との混合比を、径の小さ
い地盤改良部における土砂と固結材との混合比に近づけ
ることができて径の小さい地盤改良部も径の大きい地盤
改良部もほぼ均質化できる混合攪拌装置を提供できるも
のである。
【0030】また、固結材噴射口が固結材を横又は斜め
横に向けて噴射するように形成することで、固結材噴射
口から噴射する固結材を縮径又は拡径した攪拌手段によ
る攪拌部分の近傍に噴射して噴射されている状態の固結
材と土砂と攪拌手段により混合攪拌できることになっ
て、よりいっそう径の大きい地盤改良部における土砂と
固結材との混合比と、径の小さい地盤改良部における土
砂と固結材との混合比とをほぼ等しくできて、径の小さ
い地盤改良部も径の大きい地盤改良部もほぼ均質化でき
る混合攪拌装置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一実施例の正面図である。
【図2】同上の攪拌手段を拡径した状態の一部拡大正面
図である。
【図3】同上の攪拌手段を縮径した状態の一部拡大正面
図である。
【図4】同上の一部拡大平面断面図である。
【図5】同上のブロック図である。
【図6】改良しようとする地盤の一例の断面図である。
【図7】同上の地盤改良された状態の正面断面図であ
る。
【図8】(a)は同上の地盤改良された状態の平面断面
図であり、(b)は斜視断面図である。
【図9】本発明の装置の他の実施例の攪拌手段の一部拡
大正面図である。
【図10】同上の一部拡大平面断面図である。
【図11】本発明の装置の更に他の実施例の攪拌手段の
正面図である。
【図12】同上の攪拌手段の拡径状態の平面断面図であ
る。
【図13】同上の攪拌手段の縮径状態の平面断面図であ
る。
【図14】同上のブロック図である。
【符号の説明】 1 本体 2 攪拌手段 3 固結材噴射口 4 固結材 5 固結材供給手段 6 径の小さい地盤改良部 7 径の大きい地盤改良部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体を地中に挿入して地中に固結材を噴
    射しつつ本体に設けた攪拌手段により土砂と固結材との
    混合物を形成する地盤改良方法において、本体に設けた
    攪拌手段を拡縮自在とすると共に該攪拌手段の近傍に固
    結材噴射口を設け、本体を地中に挿入して攪拌手段を縮
    径した状態で固結材を噴射することで径の小さい地盤改
    良柱部を形成すると共に、攪拌手段を拡大した状態で固
    結材を噴射することで径の大きい地盤改良柱部を形成し
    て地中に上下方向に径の小さい地盤改良部と径の大きい
    地盤改良部とを形成するに当たり、攪拌手段を拡大した
    状態では噴出する固結材の噴射圧を大きく、攪拌手段を
    縮径した状態では噴出する固結材の噴射圧を小さくする
    ことを特徴とする地中における土砂と固結材との混合攪
    拌方法。
  2. 【請求項2】 固結材噴射口から固結材を横又は斜め横
    に向けて噴射することを特徴とする請求項2記載の地中
    における土砂と固結材との混合攪拌方法。
  3. 【請求項3】 繊維を混入した固結材を噴射することを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の地中における土
    砂と固結材との混合攪拌方法。
  4. 【請求項4】 地中に挿入される本体に拡縮自在な攪拌
    手段を設け、攪拌手段の近傍に固結材噴射口を設け、攪
    拌手段の拡径時に固結材噴射口から噴射される固結材の
    噴射圧を攪拌手段の縮径時に固結材噴射口から噴射され
    る固結材の噴射圧よりも大きくなるように切り換えて供
    給する固結材供給手段を設けて成ることを特徴とする地
    中における土砂と固結材との混合攪拌装置。
  5. 【請求項5】 固結材噴射口が固結材を横又は斜め横に
    向けて噴射するように形成されて成ることを特徴とする
    請求項4記載の土砂と固結材との混合攪拌装置。
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Effective date: 19960319