JPH07138277A - シムノールサルフェート製造法 - Google Patents

シムノールサルフェート製造法

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JPH07138277A
JPH07138277A JP5288081A JP28808193A JPH07138277A JP H07138277 A JPH07138277 A JP H07138277A JP 5288081 A JP5288081 A JP 5288081A JP 28808193 A JP28808193 A JP 28808193A JP H07138277 A JPH07138277 A JP H07138277A
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邦郎 辻
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寿之 福田
Hisao Iwabuchi
久男 岩淵
Nobue Muramatsu
宣江 村松
Yoshikazu Hirai
義和 平井
Masaki Yagi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 魚類胆汁の極性溶媒抽出物よりフェノール性
物質を除去したシムノールサルフェートを効率よく得る
方法を提供するとともに、その方法により得られたシム
ノールサルフェートを含有する医薬品、化粧品、食品等
の組成物を提供する。 【構成】 魚類胆汁を極性溶媒で抽出し、得られた抽出
物をpHが中性に調製された鉄塩溶液で処理することに
よってフェノール性物質を除去する方法でシムノールサ
ルフェートを製造する。また、シムノールサルフェート
をこの方法で精製し、医薬品、化粧品、食品等の組成物
に配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シムノールサルフェー
トの製造法及びこれによって得られるシムノールサルフ
ェートを含有する医薬品、化粧品、食品等の組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】魚類の胆汁はいわゆる活血作用を有する
ことが古くから知られており、また、その薬効成分はシ
ムノールサルフェートであることも既に知られており、
民間薬として、消化促進や滋養強壮作用のある薬物を補
助する目的で広く使われてきた。
【0003】この魚類胆汁を薬として使用する場合、そ
の温湯抽出物を飲用するのが一般的であるが、魚類胆汁
の温湯抽出物は、薬効成分であるシムノールサルフェー
トの他にフェノール性物質を多く含有するため、苦みが
強く、且つ、渋みも加わって長期にわたって連用するの
が困難であった。また、上記魚類胆汁の極性溶媒抽出物
を経皮投与する際には、フェノール性物質には局所刺激
性があることから、安全面から見て問題を含んでいた。
【0004】そこで、魚類胆汁の極性溶媒抽出物から、
フェノール性物質を除去してシムノーサルフェートを得
ようとする試みが行われてきたが、シムノールサルフェ
ートを効率よく得る方法は、未だ報告されていない。例
えば、カラムクロマトグラフィー等の通常の手段で精製
する方法は、フェノール性物質とシムノールサルフェー
トの極性が大変似ているため困難であった。また、フェ
ノール性物質は鉄と不溶性の塩を形成するので、鉄塩を
加えフェノール性物質を取り除く試みもなされたが、鉄
塩によりシムノールサルフェートが加水分解してしまう
ため、収量が極端に低くなり実用的でなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたものであり、魚類胆汁の極性溶媒抽出物より
フェノール性物質を除去したシムノールサルフェートを
効率よく得る方法を提供するとともに、その方法により
得られたシムノールサルフェートを含有する医薬品、化
粧品、食品等の組成物を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、魚類胆汁の極性
溶媒抽出物に、pHを中性に調整した鉄塩溶液を加え
て、フェノール性物質を鉄塩にして沈殿させ、これを除
去することにより、魚類胆汁抽出物中のフェノール性物
質をシムノールサルフェートを加水分解せずに効率よく
除去できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、魚類胆汁を極性溶媒
で抽出し、得られた抽出物をpHが中性に調製された鉄
塩溶液で処理することによってフェノール性物質を除去
することを特徴とするシムノールサルフェートの製造法
及びこの製造法で得られたシムノールサルフェートを含
有する組成物である。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】<1>本発明のシムノールサルフェートの
製造法 本発明のシムノールサルフェートの製造法は、魚類胆汁
の極性溶媒抽出物を、pHが中性に調製された鉄塩溶液
で処理することにより、抽出物中のフェノール性物質を
除去するものである。
【0010】魚類胆汁の種類としては、特に限定されな
いが、胆汁の採集のし易さから、大型魚類、例えばジン
ベエザメ、ヨシキリザメの様な魚の胆汁が好ましい。こ
れらの胆汁は、上記魚類から、胆嚢を取り出しこれを圧
搾する等の方法を用いて得ることができる。また、市販
されているものを使用してもよい。
【0011】魚類胆汁を極性溶媒で抽出する方法は、常
法通り行えばよく、連続式で行っても、バッチ式で行っ
てもよい。例えば、魚類から採集した胆汁をそのままあ
るいは凍結乾燥した後、胆汁の1〜100倍量の極性溶
媒に加えて、室温で数日間、または、沸点付近の温度で
数時間、撹拌しながら浸漬すればよい。これを濾過して
不溶物を除去し、更に、必要に応じて減圧濃縮等で溶媒
を除去することもできる。
【0012】抽出に用いる極性溶媒としては、メタノー
ルやエタノール等のアルコール類、アセトンやメチルエ
チルケトン等のケトン類、水等が挙げられ、これらの溶
媒の1種を単独で用いても、又は2種以上を混合して用
いてもよい。
【0013】本発明のシムノールサルフェート製造法で
は、上記のようにして得られる魚類胆汁の極性溶媒抽出
物を再び極性溶媒に溶解し、これにpHを中性に調製し
た鉄塩溶液を加え、室温で十分な時間撹拌し、これによ
り沈殿したフェノール性物質の鉄塩を濾過等で取り除
く。更に、必要に応じて減圧濃縮等で溶媒を除去するこ
ともできる。この製造法では、シムノールサルフェート
は加水分解されることなく、フェノール性物質のみを除
去することができ、フェノール性物質フリーのシムノー
ルサルフェートが効率的に得られる。
【0014】ここで、上記極性溶媒としては、前記抽出
に用いた極性溶媒と同様の溶媒が例示できるが、シムノ
ールサルフェートを溶解させ、且つ、フェノール性物質
の鉄塩を溶解させない性質を有する溶媒、例えば、含水
アルコール等が好ましく用いられる。
【0015】また、本発明に用いる鉄塩としては、塩化
第一鉄、塩化第二鉄、硫酸鉄、硝酸鉄等の無機鉄塩、ク
エン酸鉄、酒石酸鉄、グルコン酸鉄等の有機酸鉄塩等が
例示できるが、フェノール性物質との反応性が高く、そ
の溶液中でフェノール性物質の鉄塩が沈澱し易いような
鉄塩、例えば、塩化第二鉄等が好ましく用いられる。
【0016】更に、本発明において溶液のpHを中性に
調整するための試薬としては、アンモニア水等の弱塩基
が例示できる。本発明のシムノールサルフェートの製造
法においては、上記のようにして得られるフェノール性
物質フリーのシムノールサルフェートを、更に、スチレ
ンジビニルベンゼン系樹脂を担体として用いたカラムク
ロマトグラフィーで精製することがより好ましい。
【0017】カラムクロマトグラフィー担体用のスチレ
ンジビニルベンゼン系樹脂は市販されているものも多
く、本発明にはこれらの市販品、例えば、ダイアイオン
HP−20(三菱化成(株)製)等を用いることもでき
る。
【0018】<2>本発明の組成物 本発明の組成物は、上記製造法により得られたシムノー
ルサルフェートを配合したものであり、例えば医薬品、
化粧品、食品等が挙げられる。
【0019】ここで、本発明の製造法により得られたシ
ムノールサルフェートとは、上記魚類胆汁の極性溶媒抽
出物中のフェノール性物質を除去して得られたシムノー
ルサルフェートの溶液及びこの濃縮物、更に、このシム
ノールサルフェートの溶液あるいは濃縮物をスチレンジ
ビニルベンゼン系担体を用いたカラムクロマトグラフィ
ーで精製したシムノールサルフェート精製物のことをい
い、これらを組成物に配合する場合、単独で用いても、
あるいは混合物として用いてもよい。
【0020】(1)医薬品 本発明の医薬品の剤型は、特に限定されないが、一般に
製剤上許容される無害の一種、或は数種のベヒクル、坦
体、賦形剤、結合剤、防腐剤、安定剤、矯味矯臭剤、コ
ーティング剤等と共に混和して、錠剤、散剤、顆粒剤、
カプセル剤、水薬等の内服剤、軟膏剤、クリーム、水剤
等の外用剤、無菌溶液剤、懸濁液剤等の注射剤とするこ
とができる。これらは、従来公知の技術を用いて製造す
ることができる。
【0021】例えば、上記シムノールサルフェートとコ
ーンスターチ、ゼラチン等の結合剤、微晶性セルロース
等の賦形剤、馬鈴薯デンプン、アルギン酸ナトリウム等
の膨化剤、乳糖、ショ糖等の甘味剤等を、配剤して散
剤、錠剤、顆粒剤、カプセル剤とすることができる。ま
た、注射剤とする場合は、溶媒は注射用蒸留水、又はポ
リエチレングリコール等が使用され、或はこれに分散
剤、緩衝剤、防腐剤、抗酸化剤等を必要に応じて添加し
てもよい。外用剤とする場合には、基剤としてワセリ
ン、パラフィン、油脂類、ラノリン等が使用される。
【0022】投与量に関しては、用途、目的、症状、年
齢、体重等により異なるが、一般には成人1人1日当た
りのシムノールサルフェートの量として、経口投与の場
合10〜500mg、注射の場合1〜100mgの範囲
で用いることにより、また、外用剤に関しては、シムノ
ールサルフェートの配合量を外用剤全量に対して0.1
〜10重量%として投与することにより所期の効果が期
待できる。
【0023】(2)化粧品 本発明の化粧品の剤型としては、特に限定されないが、
例えばローション状、乳液状、クリーム状、水性ゲル状
等の基礎化粧料(頭髪用化粧料を含む)の他に、ファン
デーション、コントロールカラー等の仕上げ料を挙げる
ことができる。これらの化粧品は、シムノールサルフェ
ートを配合する以外は、通常の化粧品と同様の方法で製
造することができる。
【0024】また、本発明の化粧品には、化粧品に一般
に用いられる各種成分、すなわち水性成分、油性成分、
粉末成分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、色剤、香料、
抗酸化剤、pH調整剤、キレート剤、防腐剤、あるいは
紫外線防御剤、抗炎症剤、美白剤等を配合することがで
きる。
【0025】(3)食品 食品に上記シムノールサルフェートを配合する場合に
は、一般食品として、各々の食品原料にシムノールサル
フェートの所要量を加え、通常の製造方法により加工製
造すればよい。配合量については、シムノールサルフェ
ートの量として成人1人1日当たり10〜500mgの
量を摂取できるように各食品に配合すればよい。
【0026】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明について詳細
に説明する。はじめに、本発明のシムノールサルフェー
ト製造法の実施例について述べる。
【0027】
【実施例1】サメの胆汁の乾燥物500gを粉砕し、こ
れにエタノール2lを加え、2時間加熱還流した。冷却
後、得られた溶液を濾過して不溶物を取り除き、これを
減圧濃縮して乾固物とした。この乾固物を1lの50%
エタノール水溶液に溶解させ、塩化第二鉄40gを40
0mlの50%エタノール水溶液に溶かしアンモニアで
pH7に調整したものを加え、室温で12時間撹拌し
た。その後、得られた溶液から濾過により不溶物を除去
し、これを減圧乾固した。
【0028】更に、上記のようにして得られた乾固物を
精製水に溶解させて、ダイアイオンHP−20(三菱化
成(株)製)を充填したカラムにチャージした。その
後、精製水を流してカラムを洗浄し、更にエタノール流
してシムノールサルフェートを溶出させた。この溶液か
ら溶媒を除去して、本発明の製造法で製造されたシムノ
ールサルフェート39.6gを淡黄色アモルファスとし
て得た。
【0029】<シムノールサルフェートの評価>上記実
施例1で得られたシムノールサルフェートについて、安
全性、活血作用(血流量改善作用)に関する評価を行っ
た。なお、比較として実施例1で原料として用いたサメ
胆汁乾燥物を用いた。
【0030】(1)局所毒性試験 6匹づつ3群のハートレイ系雌性白色種モルモットの背
部に、実施例1で得られたシムノールサルフェートの1
%生理食塩水溶液、比較として実施例1で用いたサメ胆
汁乾燥物の1%生理食塩水溶液、コントロールとして生
理食塩水を、それぞれ0.05mlづつ皮内注射した。
注射24時間後に、以下に示す本邦パッチテスト基準に
基づいて、注射部位を観察し判定を行った。
【0031】−:無反応 ±:疑陽性反応 +:陽性反応 ++:浮腫を伴う反応 結果を、各レベルに判定されたモルモットの匹数で表1
に示す。
【0032】
【表1】
【0033】この結果より、本発明の製造法により得ら
れたシムノールサルフェートは、胆汁乾燥物に比べて安
全性が高いことがわかる。これは、本発明の精製過程で
取り除かれたフェノール性物質が、局所毒性発現に寄与
していることを示すものでもある。
【0034】(2)血流量改善作用 5匹づつ2群のウィスター系ラット(雄性、体重200
g〜250g)をペントバルビタールナトリウムで麻酔
後、大腿静脈に薬物投与用のカニュウレを、椎骨動脈に
血流量測定用のプローブをそれぞれ装着した。薬物投与
前にそれぞれのラットの血流量を測定し、その後、前記
カニュウレから各群のラットに実施例1で得られた血流
量改善剤、実施例1で用いたサメ胆汁乾燥物を10μg
づつ投与し、投与30分後に再び血流量を測定した。
【0035】薬物投与後の血流量測定値から薬物投与前
の血流量測定値を引いて、これを薬物投与前の血流量測
定値で除し100を乗じた値を血流量改善度(%)とし
て、評価に用いた。結果を5匹のラットの平均として表
2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】この結果から、明らかなように、活血作用
の指標として用いた血流量改善作用については、本発明
の製造法により得られたシムノールサルフェートばかり
でなく、サメ胆汁乾燥物も優れた血流量改善作用を有す
ることが見出された。
【0038】更に、この結果から本発明の製造法により
得られたシムノールサルフェートの方が、サメ胆汁乾燥
物に比べて血流量改善作用に優れていることがわかり、
また、本発明の精製過程で取り除かれたフェノール性物
質は、薬効に寄与していないことがわかる。
【0039】次に、上記実施例1の製造法で得られたシ
ムノールサルフェートを含有する本発明の医薬品、化粧
品、食品等の組成物の実施例を説明する。なお、以下に
用いる配合量は全て重量部である。
【0040】
【実施例2】 カプセル剤 表3のA成分をよく混合しニューマルメライザー(不二
パウダル製)にいれ、これにB成分の10%水溶液を噴
霧しながら造粒し50℃で6時間乾燥して粗顆粒を得
た。これをカプセル充填機にかけ、カプセル化しカプセ
ル剤を得た。
【0041】
【表3】
【0042】
【実施例3】 錠剤 表4に示す成分を均一に混合し、ニューマルメライザー
を用いて、水を噴霧しながら造粒し、温風乾燥した後、
これを打錠機で打錠し錠剤を得た。
【0043】
【表4】
【0044】
【実施例4、5】 化粧水 表5に示す成分を秤込み、室温で撹拌し、溶解させて化
粧水を作製した。
【0045】
【表5】
【0046】
【実施例6】 乳液 表6のA成分、B成分、C成分をそれぞれ80℃に加熱
溶解し、A成分にB成分を加え、更にC成分を加え乳化
し、撹拌しながら冷却して乳液を得た。
【0047】
【表6】
【0048】
【実施例7】 クリーム 表7のA成分、B成分をそれぞれ80℃に加熱溶解し、
A成分にB成分を徐々に加え乳化し、撹拌しながら冷却
してクリームを得た。
【0049】
【表7】
【0050】
【実施例8】 キャンディー 表8に示すA成分を150℃で加熱溶解し120℃に冷
却してB成分を加え撹拌した後、成型、冷却してキャン
ディーを得た。同様にして、実施例1で得られたシムノ
ールサルフェートの替わりに、実施例1で用いたサメ胆
汁乾燥物を配合した比較例1のキャンディーを製造し
た。
【0051】
【表8】
【0052】<本発明の食品の評価>上記実施例8及び
比較例1で得られたキャンディーを用いて、味に関する
評価を行った。
【0053】10人のパネラーに実施例8のキャンディ
ーと比較例1のキャンディーを試食してもらい、苦味、
全体の味等に関するアンケートを行い、評価した。結果
を表8の最下欄に人数で示す。
【0054】これより、本発明の製造法により得られた
シムノールサルフェートを配合した実施例のキャンディ
ーは、フェノール性物質が除去されていないサメ胆汁乾
燥物を配合した比較例のキャンディーに比べ、味がよい
ことがわかった。
【0055】
【実施例9】 グミ 表9のA成分を110℃で加熱溶解し、別途膨潤溶解さ
せたB成分を加え、更にC成分を加えて型に流し込み、
1昼夜放置後、型から外してグミを得た。
【0056】
【表9】
【0057】
【発明の効果】本発明のシムノールサルフェートの製造
法によれば、魚類胆汁の極性溶媒抽出物より効率よくフ
ェノール性物質を除去することが可能であり、また、本
発明の医薬品、化粧品、食品等の組成物は、上記製造法
で得られたシムノールサルフェートを配合することで、
安全性、味等の問題がなく長期間の連用が可能である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 15/08 (72)発明者 辻 邦郎 静岡県静岡市池田1375−11 (72)発明者 福田 寿之 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560ポーラ化 成工業株式会社戸塚研究所内 (72)発明者 岩淵 久男 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1ポ ーラ化成工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 村松 宣江 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1ポ ーラ化成工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 平井 義和 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1ポ ーラ化成工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 八木 正喜 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560ポーラ化 成工業株式会社戸塚研究所内 (72)発明者 稲岡 靖規 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560ポーラ化 成工業株式会社戸塚研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 魚類胆汁を極性溶媒で抽出し、得られた
    抽出物をpHが中性に調製された鉄塩溶液で処理するこ
    とによってフェノール性物質を除去することを特徴とす
    るシムノールサルフェートの製造法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシムノールサルフェート
    の製造法において、鉄塩溶液で処理された抽出物を更に
    スチレンジビニルベンゼン系担体を用いたカラムクロマ
    トグラフィーで精製することを特徴とするシムノールサ
    ルフェートの製造法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の製造法により得ら
    れたシムノールサルフェートを含有する組成物。
JP28808193A 1993-11-17 1993-11-17 シムノールサルフェート製造法 Expired - Lifetime JP3178763B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005075763A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Daicho Kikaku:Kk 動物用薬剤
JP2005272309A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Daicho Kikaku:Kk 魚類用薬剤
CN1327788C (zh) * 2001-12-18 2007-07-25 有限会社大长企画 健康食品

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