JPH07137976A - チェーンの伸長度検出装置 - Google Patents

チェーンの伸長度検出装置

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JPH07137976A
JPH07137976A JP28632593A JP28632593A JPH07137976A JP H07137976 A JPH07137976 A JP H07137976A JP 28632593 A JP28632593 A JP 28632593A JP 28632593 A JP28632593 A JP 28632593A JP H07137976 A JPH07137976 A JP H07137976A
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JP
Japan
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chain
unit length
per unit
length
wheel
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JP28632593A
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English (en)
Inventor
Akira Sawada
彰 澤田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 本発明の目的は、搬送装置に用いられるチェ
ーンの伸長度を安全かつ軽作業で測定することができ、
保守作業を簡便化し、搬送装置の安全性を確保すること
のできるチェーンの伸長度検出装置を提供することにあ
る。 【構成】 本発明は、チェーン8を組み合わせて無端軌
道を構成し、動力伝達もしくは搬送を行う搬送装置にお
いて、検出装置13により、前記チェーン8に単位長さ
当りに設けられた標識14を検出し、前記搬送装置の移
動中に、前記チェーン8の単位長さ当りの長さを検出す
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬送装置(例えばエス
カレーターや動く歩道等)に用いられるチェーンの伸長
度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の搬送装置、例えばエスカレーター
や動く歩道においては、乗客や物を乗せる踏段が、駆動
装置により無端状に回転駆動されるチェーンに取付けら
れ、このチェーンの駆動と同期して踏段が無端移動する
ようになっている。このようなチェーンは、経時的に伸
長し、その伸長度は使用時間や負荷条件によって異な
る。そのため、定期的に保守点検作業(メンテナンス)
が必要であり、このメンテナンスを行う際には、踏段を
取り外し、メジャーを用いてチェーンの長さを測定した
り、チェーンを取り外して長さを測定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
エスカレーターや動く歩道では、踏段の左右両側に1本
ずつループ状(無端状)にチェーンを取付けているた
め、左右のチェーンの長さに差が生じると、踏段に不均
衡な力が加わり、踏段が傾くといった危険も生じる。そ
のため、チェーンの長さを一定に保つ必要があり、伸長
度の測定は頻繁に行う必要があるが、前述したように、
チェーンの長さの測定には、踏段の取外しやチェーンの
取外しなど、多大な労力と時間を必要としている。従っ
てこのようなチェーンの運用方法では、メンテナンスの
たびに多大な労力と時間が必要であり、安全性を確保す
ることも難しくなってきている。
【0004】そこで本発明の目的は、搬送装置に用いら
れるチェーンの伸長度を安全かつ軽作業で測定すること
ができ、保守作業を簡便化し、搬送装置の安全性を確保
することのできるチェーンの伸長度検出装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、チェーンを組み合わせて無端軌道を構
成し、動力伝達もしくは搬送を行う搬送装置において、
前記チェーンに単位長さ当りに設けられた標識と、この
標識を検出する検出装置とを備え、前記搬送装置の移動
中に、前記チェーンの単位長さ当りの長さを検出するよ
うにしたチェーンの伸長度検出装置を提供する。
【0006】
【作用】以上の構成により本発明では、チェーンを組み
合わせて無端軌道を構成し、動力伝達もしくは搬送を行
う搬送装置において、検出装置により、前記チェーンに
単位長さ当りに設けられた標識を検出し、前記搬送装置
の移動中に、前記チェーンの単位長さ当りの長さを検出
するようにする。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。ここでは、搬送装置の一例として乗客コン
ベアの一種であるエスカレーターを例にあげて説明す
る。図1はエスカレーターの概略構成を示す側面図であ
り、上階部梁1と下階部梁2との間に、エスカレーター
の本体となり、かつ各種機器を支持するトラス3が設け
られている。トラス3の上階部梁1側には、エスカレー
ターの駆動装置4が設置され、駆動装置4は、駆動チェ
ーン5を介して駆動スプロケット6を回転駆動させてい
る。又、トラス3の下階部梁2には駆動スプロケット6
と対になる従動スプロケット7が設けられ、これら駆動
スプロケット6と従動スプロケット7には、踏段チェー
ン8が巻き掛けられて駆動スプロケット6と同期して駆
動するようになっている。そして、踏段チェーン8に
は、利用客を乗せる踏段9が無端連続状に取付けられて
いる。さらに、踏段9の両側には欄干10が立設されてお
り、この欄干10は、主に欄干パネル11と欄干手摺12とか
ら構成されている。
【0008】図2は、図1に示されたエスカレーターの
踏段チェーン8と踏段チェーン8の伸長度を検出するた
めの伸長度検出装置13の構成及びその動作説明を示す
図である。図2(a),(b)に示すように踏段チェー
ン8はある単位長さおきに構成されており、一定間隔を
おいて単位長さおきに反射板14が貼り付けられている。
そして踏段チェーン8の近くに適当な距離をおいて伸長
度検出装置13がトラス3に設置固定されている。ここで
伸長度検出装置13は、反射板14に対向して設けられる発
光素子15、受光素子16と、発光素子へ電力供給するため
の電源17と、受光素子16に設けられる出力端子18とから
構成されている。発光素子15は、踏段チェーン8の側
面、すなわち反射板14に向かって光を照射するようにな
っており、受光素子16は、踏段チェーン8の側面で反射
された光(反射板14より反射される光を含む)を受け、
入射した光の強さに応じた信号を出力端子18から出力す
るようになっている。
【0009】このように構成されたエスカレーターにお
いては、踏段チェーン8がエスカレーターの駆動により
移動すると、発光素子15が照射している踏段チェーン8
の側面が移動する。このとき、発光素子15及び受光素子
16はトラス3に固定されているため踏段チェーン8の移
動には影響されない。踏段チェーン8の移動によって発
光素子15からの光が反射板14に照射されると、踏段チェ
ーン8の側面での反射効率が上がり、従って受光素子16
に入射する光の量が増大する。結果として、出力端子18
には大きな信号として出力されることになる。
【0010】図2(c)は踏段チェーン8の稼動時間と
出力端子18の信号の強さとの関係を示したものである。
発光素子15と受光素子16の前面を反射板14が通過してい
る場合には反射率が上がるため信号強度が大きくなるの
がわかる。
【0011】信号強度が大きくなった時点から次に信号
強度が大きくなるまでの時間が踏段チェーン8の単位長
さが発光素子15の前面を通過する時間となる。ここで、
踏段チェーン8が一定速度で移動しているとすると、信
号強度が大きくなる時間は踏段チェーン8の単位長さと
比例する。すなわち、この時間間隔の伸びが踏段チェー
ン8の伸長度として検出できる。
【0012】次に本発明の第2の実施例について図3を
用いて説明する。第2の実施例において、伸長度検出装
置13は、第1の実施例と構成は同じであり、発光素子1
5、受光素子16、電源17、出力端子18により構成されて
いる。発光素子15と受光素子16は、踏段チェーン8を挟
んで対向するように設けられている。
【0013】このように構成することにより、踏段チェ
ーン8が移動を開始すると、踏段チェーン8の連結ピン
19が同様に移動し、発光素子15からの光を断続的に遮断
するようになっている。従って連結ピン19が発光素子15
と受光素子16との間をさえぎると、受光素子16への光の
入射量が減少し、出力端子18から出力される信号も小さ
くなる。図3(c)は、踏段チェーン8の稼動時間と、
出力端子18からの信号の強さとの関係を示したものであ
る。図において、信号強度の小さくなっている部分は、
発光素子15と受光素子16のあいだを連結ピン19が通過し
ている場合である。
【0014】信号強度が小さくなった時点から次に信号
強度が小さくなるまでの時間が踏段チェーン8の連結ピ
ン19の1スパンの長さが発光素子3の前面を通過する時
間である。ここで、踏段チェーン8が一定速度で移動し
ているとすると、信号強度が小さくなる時間は連結ピン
19の1スパンの長さと比例する。すなわち、この時間間
隔の伸びが踏段チェーン8の伸長度として検出できる。
【0015】次に本発明の第3の実施例について図4を
用いて説明する。図4(a),(b)に示すように、踏
段チェーン8には、ある単位長さおきに車輪20が設けら
れており、また踏段チェーン8の軌道に沿って車輪20を
案内するレール21が設けられている。レール21上には、
伸長度検出装置として、車輪20の通過線上にスイッチ22
が配置され、このスイッチ22は圧電素子のようなもの
で、車輪20が上部を通過するたびに出力端子18より信号
が出力される。
【0016】このように構成されているので、踏段チェ
ーン8がエスカレーターの起動により移動すると、車輪
20がレール21上を転動する。そして車輪20がスイッチ22
上を通過すると、出力端子18より信号が出力されるよう
になる。図4(c)は、踏段チェーン8の稼動時間と、
出力端子18からの出力信号との関係を示したものであ
る。
【0017】図において、出力端子18から出力された信
号の間隔が踏段チェーン8の単位長さがスイッチ21の上
面を通過する時間である。ここで、踏段チェーン8が一
定速度で移動しているとすると、信号が出力される時間
は踏段チェーン8の単位長さと比例する。すなわち、こ
の時間間隔の伸びが踏段チェーン8の伸長度として検出
できる。
【0018】次に本発明の第4の実施例について図5を
用いて説明する。図5(a),(b)に示すように、踏
段チェーン8には、ある単位長さおきに車輪20が設けら
れており、また踏段チェーン8の軌道に沿って車輪20を
案内するレール21が設けられている。そして、車輪20の
側面に対向する位置にセンサ23が設置固定されている。
センサ23は、車輪20と接することなく車輪20を検出する
ように設置され、車輪20がセンサ23の前面に現れ、検出
されると出力端子18より信号が出力される。
【0019】このように構成されているので、踏段チェ
ーン8がエスカレーターの起動により移動すると、車輪
20がレール21上を転動する。車輪20が移動し、車輪20を
検出するセンサ23の前面に車輪20が来ると出力端子18よ
り信号が出力され、車輪20が通過し終わると信号の出力
が終了する。
【0020】図5(c)は、信号の出力と踏段チェーン
8の稼動時間との関係を示している。図中Aで示される
時間が車輪20の移動に要した時間であり図中Bが車輪20
と車輪20のあいだがセンサ23の前面を通過するのに要し
た時間である。
【0021】車輪20の直径は不変であるため、踏段チェ
ーン8の単位長さが不変であれば、踏段チェーン8の移
動速度、すなわち、搬送装置(エスカレーター)の稼動
速度に関わり無くAとBの時間間隔の比は一定である。
ところが、踏段チェーン8の単位長さが変化すれば、時
間間隔の比が変化するので、踏段チェーン8の伸長度が
算出できる。
【0022】
【発明の効果】このように本発明によれば、チェーンの
位置を検出するためにチェーンに取り付けた標識とその
標識を検出するためのセンサによってチェーンの伸長度
を自動的に測定でき、保守のたびに発生していた多大な
労力を削減でき、保守作業を簡便化し、装置運用の安全
性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送装置(エスカレーター)の全体構
成図である。
【図2】本発明の第1実施例であるチェーンの伸長度検
出装置の概略構成図である。
【図3】本発明の第2実施例であるチェーンの伸長度検
出装置の概略構成図である。
【図4】本発明の第3実施例であるチェーンの伸長度検
出装置の概略構成図である。
【図5】本発明の第4実施例であるチェーンの伸長度検
出装置の概略構成図である。
【符号の説明】
8…踏段チェーン、13…伸長度検出装置、14…反射板、
15…発光素子、16…受光素子、19…直結ピン、20…車
輪、22…スイッチ、23…センサ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェーンを組み合わせて無端軌道を構成
    し、動力伝達もしくは搬送を行う搬送装置において、前
    記搬送装置の稼働中に、前記チェーンの単位長さ当りの
    長さを検出する検出装置を備えたことを特徴とするチェ
    ーンの伸長度検出装置。
  2. 【請求項2】 チェーンを組み合わせて無端軌道を構成
    し、動力伝達もしくは搬送を行う搬送装置において、前
    記チェーンに単位長さ当りに設けられた標識と、この標
    識を検出する検出装置とを備え、前記搬送装置の稼働中
    に、前記チェーンの単位長さ当りの長さを検出するよう
    にしたことを特徴とするチェーンの伸長度検出装置。
  3. 【請求項3】 チェーンを組み合わせて無端軌道を構成
    し、動力伝達もしくは搬送を行う搬装装置において、前
    記チェーンに単位長さ当りに設けられた反射板と、この
    反射板に対向して設けられる発光素子及び受光素子とを
    備え、前記搬送装置の稼働中に、前記チェーンの単位長
    さ当りの長さを検出するようにしたことを特徴とするチ
    ェーンの伸長度検出装置。
  4. 【請求項4】 チェーンを組み合わせて無端軌道を構成
    し、動力伝達もしくは搬送を行う搬送装置において、前
    記チェーンに単位長さ当りに設けられた連結ピンと、こ
    の連結ピンを挟むように設けられる発光素子及び受光素
    子とを備え、前記搬送装置の稼働中に、前記チェーンの
    単位長さ当りの長さを検出するようにしたことを特徴と
    するチェーンの伸長度検出装置。
  5. 【請求項5】 チェーンを組み合わせて無端軌道を構成
    し、動力伝達もしくは搬送を行う搬送装置において、前
    記チェーンに単位長さ当りに設けられた車輪と、この車
    輪を案内するレールと、このレール上に設けられ前記車
    輪の通過を検出する検出スイッチとを備え、前記搬送装
    置の稼働中に、前記チェーンの単位長さ当りの長さを検
    出するようにしたことを特徴とするチェーンの伸長度検
    出装置。
  6. 【請求項6】 チェーンを組み合わせて無端軌道を構成
    し、動力伝達もしくは搬送を行う搬送装置において、前
    記チェーンに単位長さ当りに設けられた車輪と、この車
    輪を検出する検出センサとを備え、前記搬送装置の稼働
    中に、前記チェーンの単位長さ当りの長さを検出するよ
    うにしたことを特徴とするチェーンの伸長度検出装置。
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