JPH07137620A - 液圧制御弁 - Google Patents

液圧制御弁

Info

Publication number
JPH07137620A
JPH07137620A JP31256093A JP31256093A JPH07137620A JP H07137620 A JPH07137620 A JP H07137620A JP 31256093 A JP31256093 A JP 31256093A JP 31256093 A JP31256093 A JP 31256093A JP H07137620 A JPH07137620 A JP H07137620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
poppet valve
piston
valve element
spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31256093A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kaneko
武司 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabco Ltd
Original Assignee
Nabco Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nabco Ltd filed Critical Nabco Ltd
Priority to JP31256093A priority Critical patent/JPH07137620A/ja
Publication of JPH07137620A publication Critical patent/JPH07137620A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] ブレーキペダルの踏み込み時及び弛め時に、
ポペット弁体が振動することによる異音が発生しない液
圧制御弁を提供すること。 [構成] ポペット弁体33のスプリング座39を偏心
して作製し、ポペット弁体33と弁室29の内壁との間
に不均等な隙間40を形成させて、作動液の流路とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車輛等のブレーキ装置に
使用される液圧制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】この種の液圧制御弁とし
て、従来開示されている中に、本出願人の出願による実
開平3−55360号公報がある。これに記載されてい
るのは2系統液圧制御弁であり、図4にその主要部の断
面図を示した。2系統のそれぞれは本体1の内部で対称
的に全く同様に構成されているので、その1系統につい
て説明する。
【0003】この液圧制御弁の作用を説明するに、ブレ
ーキペダルが踏み込まれ、マスターシリンダから吐出さ
れる作動液の液圧が低い段階では、作動液は入口3を経
て入口室26に入り、一部は一方の出口4から前輪のホ
イールシリンダへ伝達され、他はピストン23内の通孔
30を通り、弁室29内のポペット弁体33’の周囲を
流れ、出口室32からもう一方の出口5を経由して後輪
のホイールシリンダに伝達される。液圧が高くなって出
口室32の圧力が所定値を超えると、ばね17の付勢力
に打ち勝ってピストン23は図4において右側へ移動さ
れ、ポペット弁体33’は弁ばね34に付勢されて動か
ないので、ポペット弁体33’が弁座形成部材31に着
座して作動液の流れが停止される。以降は、液圧とばね
17の付勢力との大小関係によって離座と着座とが繰り
返されて液圧の制御が行なわれる。
【0004】ブレーキペダルが弛められるとダンデムマ
スタシリンダは瞬時に負圧となり、ばね17の復元力に
よってピストン23は元の図4の位置に戻り、ポペット
弁体33’は離座して、作動液はブレーキペダルの踏み
込み時とは逆方向に流れる。すなわち、前輪側からの戻
り作動液は出口4から入口室26を経て入口3へ、また
後輪側からの戻り作動液は出口5から出口室32を経て
弁室29内のポペット弁体33’の周囲を流れ、ピスト
ン23内の通孔30から入口室26を経由して入口3へ
戻る。
【0005】すなわち、ブレーキペダルの踏み込み時と
弛め時に作動液がポペット弁体33’の周囲を流れる
が、従来例の液圧制御弁にあっては、この作動液の流れ
によってポペット弁体33’が振動して異音を発生し、
運転者に不快感を与えるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は上記の問題
に鑑みてなされ、ブレーキペダルの踏み込み時、弛め時
に、異音を発生しない液圧制御弁を提供することを目的
とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】以上の目的は、入口圧
力と出口圧力を対向受圧した移動可能なピストンと、該
ピストンに形成され入口側と出口側とを連絡する通孔
と、該通孔内に区画される弁室と、該弁室内に配置され
弁室の出口側に形成された弁座に着座可能なポペット弁
体と、該ポペット弁体に形成され前記ピストンに設けら
れた案内部によりピストン軸方向の移動を案内される軸
部と、前記ポペット弁体を前記弁座に向って付勢する弁
ばねと、前記ピストンを出口側に向って付勢するばねと
を備えた液圧制御弁において、前記ポペット弁体の外形
形状を前記弁室に対して径方向で偏心させた液圧制御
弁、によって達成される。
【0008】
【作用】本発明による液圧制御弁は、ポペット弁体が偏
心した形状をしているので、作動液がポペット弁体の周
囲を不均一に流れ、そのためにポペット弁体は弁室の一
方の内壁に押圧され振動を抑制されるので、異音を発生
しない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例による液圧制御弁につ
いて、図面を参照して説明する。
【0010】図1は実施例による2系統液圧制御弁の断
面図であり、従来例と共通する部分には同一の符号を付
した。また、2系統のそれぞれは本体1の内部において
対称的に全く同様に構成されているので、以降の説明は
図1において上側の一つの系統について説明し、下側の
他の系統については対応する部分に『’』付きの同じ符
号を付して、必要ある場合を除き、説明を省略する。
【0011】本体1の内部に段付き孔2が形成されてお
り、その段付き孔2にピストン23が摺動自在に挿入さ
れている。そして、この段付き孔2は本体1の周壁に設
けられた入口3と出口4とに連通し、更に図1において
本体1の左端に設けられた出口5と連通している。ま
た、本体1の図1における右側の開口は衝撃防止部材6
を介して蓋部材11で覆われており、衝撃防止部材6の
軸部8は蓋部材11の孔12に嵌合されている。なお、
本体1と蓋部材11とはOーリング42によってシール
されている。
【0012】蓋部材11内のばね室19には、コップ状
のばね受け16が底部をピストン23側に向けて挿入さ
れており、その底部には空気孔18が形成されている。
また段付き孔2の図1において右側端部にはピストン2
3のガイド部材21が抜け止め用の止め環22と共に嵌
合されている。更には、ガイド部材21に接して、ピス
トン23にはシール部材28が装着されており、作動液
のばね室19への流れを阻止している。なお、ピストン
23に遊嵌されているスリーブ27はシール部材28の
移動を防止する部材である。
【0013】ピストン23のほぼ中央内部には入口室2
6と弁室29とを連絡する通孔30が設けられており、
弁室29の出口側には弁座形成部材31が‘かしめ止
め’されて、弁室29内で弁座を形成すると共に段付き
孔2の出口側端部に出口室32を区画している。そし
て、この弁座形成部材31は筒状体であり、その中央部
には弁室29と出口室32とを連通させる径方向の孔3
7が設けられている。また、ピストン23の中央部には
入口室26と通孔30とを連絡する径方向の孔25が設
けられている。摺動部24に装着されているOーリング
41はピストン23の入口室26側と出口室32側とを
分離するシール部材である。
【0014】更には、弁室29にはポペット弁体33が
弁ばね34で付勢されて収容されており、ポペット弁体
33の軸部35は段付き孔2の底部に接している。そし
てこの状態でポペット弁体33は弁座から離座してい
る。
【0015】本発明の液圧制御弁が従来例と異なるとこ
ろは、そのポペット弁体33の形状にある。すなわち、
図2は図1におけるピストン23の拡大図であり、図3
は更にポペット弁体33及びその周辺を拡大した図であ
る。なお、図2は弁ばね34に付勢されてポペット弁体
33が弁座に着座している状態を示し、図3は離座した
状態であって、Aはその断面図、BはAにおける[B]
−[B]線方向の平面図である。
【0016】ポペット弁体33はその一部を構成し最大
径を有するスプリング座39が偏心して作製されてい
る。すなわち、スプリング座39は、図3のBにおい
て、ポペット弁体33の軸心Pから距離aだけ偏心した
点P’に中心を有する円板状に形成されている。図3の
Aに見られるように、ポペット弁体33はその軸部35
を弁座形成部材31の案内部38に案内されて摺動する
ので、ポペット弁体33の軸心は弁座形成部材31の軸
心と一致しており、従ってスプリング座39は、図3の
Bに示すように、弁室29の内壁との間に最大2aの幅
の不均等な隙間40を形成する。従ってポペット弁体3
3が離座している場合にはポペット弁体33の周囲に作
動液の不均一な流路が形成される。
【0017】本発明の実施例による液圧制御弁は以上の
ように構成されるが、以下、その作用について説明す
る。
【0018】液圧制御弁のポペット弁体33が離座して
いる図1の状態において、ブレーキペダルが踏み込まれ
るとダンデムマスタシリンダに圧力が発生し、その圧力
が低い段階では、作動液が入口3から入口室26を経て
出口4から右前輪のホイールシリンダへ伝達され、また
入口室26からピストン23に設けた孔25、通孔3
0、弁室29内のポペット弁体33の周囲を経て、孔3
7、出口室32、出口5を通り左後輪のホイールシリン
ダへ伝達される。(もう一方の系統においては出口4’
から左前輪のホイールシリンダへ、出口5’から右後輪
のホイールシリンダへ伝達される。)
【0019】更にブレーキが踏み込まれて、出口室32
の圧力が所定値を超え、ばね17の付勢力に打ち勝つよ
うになると、ピストン23が図1において右方へ移動さ
れ、弁ばね34によって付勢されて動かないポペット弁
体33は弁座形成部材31の弁座に着座し、作動液の流
れが停止される。以降は、出口室32の圧力とばね17
の付勢力との大小関係によって離座、着座が繰り返され
公知の液圧制御が行なわれる。
【0020】一方、ブレーキペダルが弛められるとダン
デムマスタシリンダは瞬時に負圧となり、ばね17の付
勢力によってピストン23は図1の位置に戻り、ポペッ
ト弁体33は離座の状態となって、右前輪のホイールシ
リンダからの戻り作動液は出口4から入口室26を経て
入口3へ、また左後輪のホイールシリンダからの戻り作
動液は出口5から出口室32、弁室29内のポペット弁
体33の周囲、ピストン23内の通孔30、入口室26
を経て入口3へ、そして入口3からダンデムマスタシリ
ンダへ戻る。
【0021】以上のように、ブレーキペダルの踏み込み
時、及び弛め時には、作動液がポペット弁体33の周囲
を流れるが、ポペット弁体33はスプリング座39を偏
心させて作製されており、スプリング座39と弁室29
の内壁との周囲に不均等な隙間40が形成されているの
で、作動液はポペット弁体33の周囲を不均一に流れ、
これによってポペット弁体33のスプリング座39はそ
の偏心されている側の側壁を弁室29の内壁に当接させ
押圧される状態となり、振動が抑制されて異音を発生し
ない。
【0022】以上、本発明の実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0023】例えば、実施例では、ポペット弁体33の
スプリング座39を偏心して作製したが、これに加えて
偏心させた方向とは逆側のスプリング座39の側壁端面
に軸心と平行な切り欠き溝を形成し、作動液の不均一流
れを助長してもよい。
【0024】また、上記のスプリング座39の偏心に加
えて、ポペット弁体33の軸部35上の、スプリング座
39を偏心させた方向とは逆側の位置に、軸心と平行な
切り欠き溝を設けて、作動液の不均一流れを助長しても
よい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液圧制御
弁によれば、ポペット弁体の周囲の不均等な流路を流れ
る作動液によって、ポペット弁体は弁室の内壁に押圧さ
れ振動が抑制されるので異音を発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による液圧制御弁の断面図であ
る。
【図2】同液圧制御弁のピストンの拡大図である。
【図3】同ピストン内部のポペット弁体とその周辺の拡
大図であり、Aは断面図、BはAにおける[B]−
[B]線方向の平面図である。
【図4】従来例の液圧制御弁の主要部の断面図である。
【符号の説明】
23 ピストン 29 弁室 31 弁座形成部材 33 ポペット弁体 35 軸部 37 孔 38 案内部 39 スプリング座 40 隙間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口圧力と出口圧力を対向受圧した移動
    可能なピストンと、該ピストンに形成され入口側と出口
    側とを連絡する通孔と、該通孔内に区画される弁室と、
    該弁室内に配置され弁室の出口側に形成された弁座に着
    座可能なポペット弁体と、該ポペット弁体に形成され前
    記ピストンに設けられた案内部によりピストン軸方向の
    移動を案内される軸部と、前記ポペット弁体を前記弁座
    に向って付勢する弁ばねと、前記ピストンを出口側に向
    って付勢するばねとを備えた液圧制御弁において、前記
    ポペット弁体の外形形状を前記弁室に対して径方向で偏
    心させた液圧制御弁。
JP31256093A 1993-11-18 1993-11-18 液圧制御弁 Pending JPH07137620A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31256093A JPH07137620A (ja) 1993-11-18 1993-11-18 液圧制御弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31256093A JPH07137620A (ja) 1993-11-18 1993-11-18 液圧制御弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07137620A true JPH07137620A (ja) 1995-05-30

Family

ID=18030687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31256093A Pending JPH07137620A (ja) 1993-11-18 1993-11-18 液圧制御弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07137620A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI394684B (ja) * 2010-05-20 2013-05-01

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI394684B (ja) * 2010-05-20 2013-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5830192B2 (ja) オ−トバイ液圧ブレ−キシステム用のブレ−キ力調整器
US4477122A (en) Hydraulic pressure control valve for automobile braking system
JPS6116661B2 (ja)
JPS593294B2 (ja) ブリ−ザ機能を有するチエツクバルブ
JPH07137620A (ja) 液圧制御弁
US5697284A (en) Booster
US4509800A (en) Brake pressure control valve of a double piping system
US20050093367A1 (en) Brake devices
US4535591A (en) Reaction force mechanism for brake power servo booster
US4571006A (en) Brake pressure control valve of a double piping system
US6766644B2 (en) Master cylinder with by-pass function and proportioning valve
JPS5912498B2 (ja) 減速度感知式制動油圧制御装置
JPS593293B2 (ja) 減速度感知式制動油圧制御装置
US11840206B2 (en) Brake device
JPH106950A (ja) 液圧制御弁
JP2729195B2 (ja) ブレーキ装置のマスターシリンダー用遠隔補償バルブ
JPH0336456Y2 (ja)
JP3445541B2 (ja) センタバルブ型マスタシリンダ
JP2886703B2 (ja) 液圧制御弁
JP2562069B2 (ja) 液圧制御弁
JP2518814Y2 (ja) ブレーキ液圧制御弁
JPH07137621A (ja) 液圧制御弁
JP2001310729A (ja) センタバルブ型マスタシリンダ
JPH0143661B2 (ja)
JPH068955Y2 (ja) ブレーキ液圧制御弁