JPH07137346A - 画質調整方法及びこれを採用する画像形成装置 - Google Patents

画質調整方法及びこれを採用する画像形成装置

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JPH07137346A
JPH07137346A JP5285172A JP28517293A JPH07137346A JP H07137346 A JPH07137346 A JP H07137346A JP 5285172 A JP5285172 A JP 5285172A JP 28517293 A JP28517293 A JP 28517293A JP H07137346 A JPH07137346 A JP H07137346A
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toner
maximum
image carrier
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JP5285172A
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English (en)
Inventor
Kunihisa Yoshino
邦久 吉野
Mitsuo Motohashi
光夫 本橋
Satoshi Nishida
聡 西田
Akira Takahashi
晃 高橋
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境変動によりプリンタ特性が変動したにも
拘わらず、中間濃度変動及び中間濃度のばらつき変動に
起因する濃度ズレ及び画質変化を未然に防止し、安定し
て階調を再現することにある。 【構成】 画像形成装置は、半導体レーザの発光時間を
変化させることにより階調記録をおこなうパルス幅変調
による露光プロセスを行う電子写真方法を採用したもの
であり、実際のプリンタ特性及び最高画像濃度を検出す
るプリンタ特性検知手段と記録信号の階調を補正する階
調補正手段と最高画像濃度を所定値に安定させる画像濃
度安定手段とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機や普通紙のノン
インパクトプリンタ等に応用可能な2成分現像剤を用い
る電子写真方法により再生した画像の濃度ズレを防止
し、並びに濃度・面積階調併用型の電子写真法を採用す
る電子写真方法によるプリンタから再生した画像の粒状
性と鮮鋭度を向上する画質調整方法及びこれを採用する
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザの発光時間を変化させるこ
とにより階調記録をおこなう電子写真方法を採用するプ
リンタ(以下、ELPともいう。)の高画質化における
プリンタ特性の課題を検討する。ELPのプリンタ特性
は一般に主に現像剤の帯電特性により決定される現像性
と像担持体の表層に形成した感光層の感度特性とから表
される。ELPのプリンタ特性は、例えば像担持体の表
層に形成した感光層の感度特性の特性変動に影響された
ことにより、中間調濃度における濃度ズレ(以下に単に
濃度ズレと略称する。)と濃度ズレに起因する画像の粒
状性と鮮鋭度の変化が起こると言われている。
【0003】静電写真プロセスの特性変動に起因する濃
度ズレを大局的に検討する。静電写真プロセスの特性と
しては、例えば感度特性、現像性等である。『大局的』
とは、微視的に対する意味合いであり、複数画素をまと
めた広い範囲から眺めたというものである。キャリアと
トナーとからなる2成分現像剤を用いる電子写真法を採
用する電子写真プロセス部を備えるプリンタにおける一
般的な階調制御をプリンタ特性との関係から説明する。
【0004】図33はプリンタ特性とその階調制御との関
係を示すグラフチャートである。以下に、第1象限から
第4象限の意義につて説明する。
【0005】第1象限はPWMレベルと濃度信号レベル
との関係を示したものである。PWMレベルとは最大の
1画素径を得る半導体レーザの発光時間を256レベルに
等間隔に区切ったものである。濃度信号とは、例えばス
キャナから読み込んだ原稿上の画像からの輝度信号を記
録濃度に変換した信号である。いずれのレベルも256レ
ベルでしかも0レベルと最高レベルを一致する所謂スル
ーであることを示している。
【0006】第2象限は転写紙上に記録した画像から反
射する画像濃度レベル(画像濃度計で測定した値)とP
WMレベルとの関係を示したグラフであり、最大画像濃
度Aから最小画像濃度までの特性がγ状にカーブした曲
線となっている。当該γ曲線は例えばプリンタの操作プ
レートからユーザが設定する顕画像の濃度特性である。
一方、前記γ曲線は、前述したように濃度信号レベルと
PWMレベルとの関係がスルーであることから、濃度信
号と再生する画像濃度との関係を示すことになるので、
設計者の側から見れば目標とする設計値となる。点Aは
最大画像濃度1.4を示すものである。最大画像濃度を1.4
近傍とした理由は後述する。
【0007】第3象限はプリンタ特性を示すグラフであ
り、転写紙上に記録した画像から反射する画像濃度レベ
ル(画像濃度計で測定した値)と256階調で正規化した
画像濃度レベルとの関係として表されている。プリンタ
特性とは、プリンタの静電写真プロセスを実行するエン
ジン部分に固有な特性である。上述したように現像性と
感度特性に依存するからである。
【0008】第4象限はいわゆる階調補正処理を示すも
のであり、濃度信号レベルと256階調で正規化した濃度
信号レベルとの関係として表現してある。階調補正は第
3象限に示すプリンタ特性が例えば感度特性の変動や現
像性の変動に影響されずに第2象限に示すγ形状の曲線
に近似するように階調を正規化するように補正するもの
である。実際のプリンタにおいては、例えば濃度信号の
段階で行う。
【0009】プリンタ特性は第3象限に示す曲線aのよ
うに得られていたとするならば、画像濃度1.5〜0まで
を正規化した濃度信号レベルで表現することができるこ
とになる。従って、曲線aに示すプリンタ特性を第4象
限に示す曲線cによる階調を補正することにより、第2
象限に示すγ形状を示す曲線の近似させると、例えばス
キャナから入力する濃度信号の最大濃度レベルから最小
濃度レベルまでを正規化した画像濃度で再現できること
になる。このようにして静電写真プロセスの特性変動に
起因する濃度ズレを補正するようにしている。
【0010】本願発明者は像担持体の表層に形成した感
光層の感光特性の変動に影響された中間調における濃度
ズレに起因する粒状性と鮮鋭度を微視的に解析してみ
た。
【0011】図32は現像性と像担持体の表層に形成した
感光層の感度特性から得られる微視的なプリンタ特性を
示すグラフである。
【0012】前述したように単にプリンタ特性と言えば
複数画素を対象にした中間調再現に着目したものである
が、『微視的な』プリンタ特性とは1画素内における中
間調再現に着目したことを意味している。以下に感度特
性とは像担持体の表層に形成した感光層の感度特性を意
味するものとし、表面電位(V)とは像担持体の表面電位
を意味するものとする。
【0013】第1象限は像担持体上における1画素内に
照射したレーザ光量(mJ/cm2)と1画素内に付着したト
ナー量(mg/cm2)とから微視的なプリンタ特性を表した
ものである。第3象限は現像剤の帯電特性と感度特性か
ら一義的に決まる微視的な現像性を1画素内に付着した
トナー量(mg/cm2)と表面電位(V)とから示したグラフ
である。第4象限は感度特性を示すものであり、像担持
体上における1画素内に照射したレーザ光量(mJ/cm2)
により変動する表面電位(V)とから表している。
【0014】現像性は現像剤の劣化を無視して一義的に
決まっていることを前提にすれば、感度特性の変動がプ
リンタ特性に直接影響することになる。例えば、感度特
性がaからbに変動すれば、特に中間調に対応する領域
で表面電位(V)が大きく変動することになる。初期のプ
リンタ特性cでは中間調領域を略直線的に再現できた
が、感度特性bに対応するプリンタ特性dでは中間調領
域を忠実に再現できない。これが所謂濃度ズレを発生し
ていることになり、微視的な意味合いでも濃度ズレを生
じていることになるので、粒状性と鮮鋭度の面からの画
質劣化がある。
【0015】一方、前述した粒状性と鮮鋭度の面からの
画質劣化を露光プロセスの面から考察する。レーザプリ
ンタで高画質化するための手法として多値記録が行われ
ている。多値記録する手法として一般にパルス幅変調を
採用している。これは例えば、8画素/mm以上の画素内
部でレーザ光強度をパルス幅変調し、その中の白黒の面
積比を変化させると、人の視覚系の解像度は8画素/mm
以下であるから画素内の白黒パターンはボカされて結局
人の目には中間濃度として映ることになるからである。
パルス幅変調の1例として1画素単位のパルス幅変調を
説明する。
【0016】図30は1画素単位のパルス幅変調を示す模
式図である。
【0017】パルス幅変調(以下、PWMと略称する)
は1画素の最大面積を得るに必要な半導体レーザの最大
発光時間を段階的に可変するものであり、言い換えるな
らば画素内部でレーザ光強度を変調するものである。a
〜dは例えば半導体レーザを発光する書き込みパルス幅
である。この方法によれば線画等の2値記録に優れる
が、微視的な中間調濃度を再現できない、言い換えるな
らば粒状性と鮮鋭度の面から課題がある。これはレーザ
光学系の特性が障害となっているからであり、以下にレ
ーザ光学系の障害について考察する。
【0018】図31は1/8mmの画素内部でレーザ光強度を
PWMしたときの像担持体表面上のレーザビーム走査線
上における露光量の変化を示したものである。
【0019】レーザビームの光強度分布をガウス分布に
近似し、走査方向ビームスポット直径(中心強度の1/
e2の強度軌跡)を例えば65μmとすれば像担持体上で大
きく波形が鈍る。その領域が広がれば、強度変調と同様
に入力光強度から出力画像濃度までのプリンタ特性の線
形性が崩れるので、各静電写真プロセスが持つ不安定な
特性による濃度むらが人の目につくようになるのであ
る。
【0020】係るPWMにおける画質劣化の要因である
像担持体表面上の中間調露光領域を減少させる方法とし
て隣接ドット結合型パルス幅変調(以下にNDMと略称
する。)が開示されている(画像電子学会誌 第17巻
第1号)。以下にNDMを説明する。
【0021】図29は隣接ドット結合型パルス幅変調の一
例を示す模式図である。
【0022】NDM方式は、画素濃度が増加するに従い
画素内部の右端からは黒部分(ドット)を膨らませる主
走査方向のPWMと、逆に左端から膨らませる主走査方
向のPWMを主走査方向の画素毎に交互に適用すること
により、隣接する2画素内にそれぞれ存在するドットを
一つに結合するものである。
【0023】図30に示すように像担持体表面上の中間露
光領域はレーザのオン、オフのスイッチング箇所で中心
強度の周辺に発生するが、図29に示すようにNDM方式
によればそれが1/2に減少できるので、レーザビームを
走査し露光する際に生じる像担持体上の中間露光領域が
減少することが分かる。
【0024】1画素単位のPWMを採用する露光プロセ
スとNDMの一例として2画素単位によるPWMを採用
する露光プロセスとからレーザ光学系を備えるプリンタ
におけるプリンタ特性を考察する。
【0025】図28は1画素単位及び2画素単位によるパ
ルス幅変調を採用する露光プロセスでの像担持体の表層
に形成した感光層の感度を示すグラフである。
【0026】グラフにおいて、1画素単位又は2画素単
位のPWMのパルス幅比と表面電位(V)との関係を示す
ものであり、もしもパルス幅比の通りに正しく面積変調
されると、2画素単位のPWMによれば略直線になる。
2画素単位のPWMによれば略直線に近いため、転写紙
上で面積変調されることになる。中間調記録時の濃度ム
ラの大きさは減少し、階調再現が改善されることが分か
る。2画素単位のPWMは露光プロセスでの不安定な要
因を除去できるので、微視的な意味合い、言い換えるな
らば粒状性と鮮鋭度の面から中間調を安定して記録する
ことを期待できることが分かる。
【0027】図27は現像電界と画像濃度との関係から微
視的な現像性を示すグラフである。
【0028】現像性は前述したように現像剤の劣化が無
ければ一義的に決まるので、レーザ光学系を備えるプリ
ンタは1画素単位及び2画素単位のPWMを用いた場合
の感度特性を反映したプリンタ特性が得られることにな
る。つまり、1画素単位のPWMによれば2値画像の再
現性に優れ、2画素単位のPWMによれば微視的な意味
合いで中間調再現が安定することになる。
【0029】前述した理由等から、露光方法は1画素単
位及び2画素単位のPWMを採用するのか明らかでない
が、電子写真プロセスの変動や転写紙の種類による記録
濃度の変動幅を検査・調整し、これに起因する中間濃度
変動が小さい場合は濃度階調を主とするような隣接画素
間の濃度差の小さい面積階調マトリクッスを用い、中間
濃度変動幅に応じて面積階調マトリクッスを用い、中間
調濃度変動幅に応じて面積階調マトリックを切り換え、
変動幅が大きい場合は隣接画素の濃度差を大きくして面
積階調法を主とするようにしたことにより、記録プロセ
スの変動や転写紙の種類による記録濃度の変動が大きい
場合でも、著しく画質のざらつき感(粒状性)が増した
り、中間濃度が記録領域内で場所によって変動すること
がない高品位の中間調画像を得るものが開示されている
(特開平4-363966号)。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】本願発明が解決しよう
とする5つの課題について順を追って説明する。
【0031】しかしながら、プリンタ特性は例えば温湿
度等の環境変動に影響されて像担持体の表面電位や現像
能力の静電写真プロセスの特性が変動することにより図
33に示す第4象限に示す曲線bに変化したとする。曲線
bの意味するところは入力する濃度信号の最大濃度レベ
ル付近は正規化した濃度信号レベルから外れていること
が分かる。従って、曲線bに示すプリンタ特性を第4象
限に示す曲線dによる階調を補正することにより、第2
象限に示すγ形状を示す曲線の近似させることができた
としても入力する濃度信号の最大濃度レベル付近を再現
できない。更に中間調領域でも画像濃度と正規化した濃
度信号レベルとでずれを生じるという第1の課題があ
る。
【0032】環境条件を調整しなければプリンタ特性自
体は調整できないのであるから、前述の課題を解決する
手法として最大画像濃度を必要十分な濃度に安定させれ
ば良いことになる。
【0033】係るプリンタ特性自体を調整せずに最大画
像濃度を上げる手法としては、現像性と密接に関係する
トナー濃度を一定に制御することにより、本来の現像性
を固定とし、現像スリーブの回転数を制御して像担持体
表面の現像領域において付着する現像剤の量を変化させ
て最大画像濃度を調整し、更に画像濃度調整の応答性を
改善した複写機の画質調整装置を開示してある(特開昭
59-176765号公報)。係る技術においては、現像剤の帯
電特性を無視して最大画像濃度を強制的に引き上げるも
のであるので、最大画像濃度を必要十分な濃度に安定化
する手法においてトナー飛散を十分に抑えきれないとい
う第2の課題が残ることになる。
【0034】本願発明者は最大画像濃度から最小画像濃
度までの適正なγ特性の検出方法を検出精度を含めて検
討している。
【0035】以下、ここで、テストパターンとは、0〜
255レベルに段階的に変化する濃度片列をいう。
【0036】先ず、像担持体上に顕像化したテストパタ
ーンからセンサまでの距離との関係からセンサの検出精
度を検討してみた。
【0037】図26はセンサを設置する位置変動による出
力電圧の変動を示すグラフである。
【0038】グラフにおいて、縦軸にはセンサの出力電
圧(V)を示し、横軸に設定位置から変動した距離(mm)を
示してある。横軸における0は基準とする位置であり、
センサからの出力電圧は7.0(V)である。この7.0(V)の
出力電圧はトナー像の無い状態下におけるものである。
基準位置から1.0mmだけ移動すれば出力電圧は3.0(V)だ
け変動することが分かる。
【0039】実際のプリンタで像担持体の振動状態を調
べてみると、像担持体は1回転する間に約0.1(mm)の振
幅で振動していることが分かった。この振動は機械的手
段では解決できない。センサは像担持体上にテストパタ
ーンを顕像化しない状態下で0.3〜0.4(V)で変動する電
圧を出力することを意味する。従って、最大画像濃度か
ら最小画像濃度までの適正なγ特性の検出にあって、25
5レベルで変化するトナー像から反射する光強度を検出
する場合に更に検出精度が落ちるという課題がある。係
る課題を解決するものとして、階調補正に用いるグレー
スケールを1階調につき像担持体上の複数箇所に顕像化
し、それらの反射濃度を測定し、平均化等の処理をした
濃度値を階調補正に用いるようにした階調補正方式を開
示してある(特開平1-41375号公報)。かかる補正方式
は前述したバラツキを吸収することができるが、トナー
像は画像形成に直接使用されるものでないので、廃トナ
ーが増大するという第3の課題がある。かかる廃トナー
の再利用を検討する必要がある。
【0040】図25はOPC感光層を備える像担持体に25
6レベルでPWMしたレーザビームを照射して得られる
潜像を顕像化したテストパターンから反射する光強度か
ら換算した画像濃度レベルとの関係を示したグラフであ
る。これは図33に示す第2象限のグラフに相当するもの
であるセンサで検出できる画像濃度は最大1.5であり、
この最大画像濃度付近は飽和している。これは人間の視
覚では識別できないからである。そこで本願発明者は画
像濃度1.3をPWMデータの最大レベルに選定してい
る。これは最大濃度レベル付近においても階調を識別で
きるようにするためである。これは前述したように図32
に示すグラフの第4象限の点Aに相当していることにな
る。
【0041】本願発明者は最大画像濃度1.3のテストパ
ターンを得るに必要なレーザの発光強度をPWMの255
レベルに設定した際におけるセンサから出力電圧との関
係を検討している。
【0042】図23はPWMレベルを1レベル毎に変える
ことにより像担持体上に当間隔でテストパターンを顕像
化した状態を表す模式図であり、図24は図23に示すテス
トパターンから反射する光強度に対応した出力電圧とP
WMレベルとの関係を示すグラフである。
【0043】テストパターンは図23に示すように20×30
mm角であり、約5mm間隔で像担持体の中央付近に顕像化
してある。センサからの出力電圧は像担持体上に顕像化
したテストパターンからの反射光として得られるもので
あるから、輝度に対応している。センサの最大出力は7
(V)であり、トナーが付着していない白レベル(すなわ
ち像担持体表面からの出力)である。センサの最小出力
は0.025(V)は画像濃度1.3に対応させてある。図23に示
すテストパターンから反射する光をセンサで受光して電
圧に変換したデータをサンプリングしたならば、PWM
レベルと対応づけした図25に示すグラフを演算すること
で得ることができる。
【0044】本願発明者は画像の生産性を考慮した画像
濃度を検出方法について検討する。
【0045】画像濃度とは、転写紙上に再生した画像に
投射した光量に対する画像から反射する光量との比を対
数変換したものである。これは転写紙上の画像濃度を検
出しているため転写効率を含んだものである。但し、画
像に投射した光量は直接測定できないから、ここでは転
写紙上に再生した画像から反射する光強度によって得ら
れるセンサ出力に対するセンサの最大出力(トナーの付
着していないとき)との比を対数変換したものとして近
似的に概算している。プリンタの画像生産性(転写紙を
出力することなく画像濃度を検出する)の観点から、像
担持体上に顕像化したテストパターンから画像濃度を演
算するようにしているものがある。係る画像濃度に演算
処理を実行してプリンタ特性を得ているものがある。
【0046】しかしながら、転写紙の濃度と像担持体の
濃度とは個々にベースが異なるため相違しているので、
実際の転写紙上の画像濃度と像担持体上の画像濃度とは
大きくずれ込んだものを把握している。即ち、像担持体
上の画像濃度とPWMレベルとの関係としてプリンタ特
性を把握していることになる。
【0047】従って、前述した画像の生産性を考慮した
画像濃度を検出方法により得られるプリンタ特性からで
は環境変動による影響を抜きにしても目標とするプリン
タ特性を安定して得ることができないと第4の課題があ
る。
【0048】上述したように中間濃度変動が小さい場合
は濃度階調を主とするような隣接画素間の濃度差の小さ
い面積階調マトリクッスを用い、中間濃度変動幅に応じ
て面積階調マトリクッスを用い、中間調濃度変動幅に応
じて面積階調マトリックを切り換え、変動幅が大きい場
合は隣接画素の濃度差を大きくして面積階調法を主とす
るようにした階調制御技術が開示されている(特開平4-
363966号)。係る技術も感度特性の変動に対して階調補
正を施す必要がある。それぞれの方式に対して個別に補
正処理を実行したのでは画像生産性を低下(補正に拘わ
る時間を低下させる)させるという第5の課題がある。
【0049】第1の本願発明の目的は、環境変動により
プリンタ特性が変動したにも拘わらず、中間濃度変動及
び中間濃度のばらつき変動に起因する濃度ズレ及び画質
変化を未然に防止し、安定して階調を再現できる画質調
整方法を提供することにある。
【0050】第2の本願発明の目的は、廃トナーを抑え
ることで、安定した階調制御を行うことのできる画像形
成装置を提供することにある。
【0051】第3の本願発明の目的は、トナー像からの
距離変動に影響されず、かつトナー飛散を防止して安定
した階調制御を行うことにある。
【0052】第4の本願発明の目的は、画像の生産性を
抑えることなく、最大画像濃度及び階調制御を安定して
行えるようにすることにある。
【0053】第5の本願発明の目的は、プリンタ特性の
変動に拘わらず、画像の生産性を落とすことなく、濃度
・面積階調併用型の電子写真法を採用する電子写真方法
によるプリンタにおいても高階調(粒状性と鮮鋭度の良
好)な画像を得ることを目的とするものである。
【0054】
【課題を解決するための手段】本願発明における第1の
目的を達成する手段としては、像担持体上に顕像化した
テストパターンの最高画像濃度を制御目標に固定すべ
く、現像性を固定した後に顕像化した前記テストパター
ンから得られるプリンタ特性が前記最高画像濃度を基準
にして階調性を正規化することを特徴とする。
【0055】以下、テストパターンとは、本明細書にお
いて256階調を表現するグレースケールや常温常湿下の
プリンタ特性による最高画像濃度を表す濃度片、更に中
間調濃度を示す濃度片のいずれをもさす。
【0056】本願発明における第2の目的を達成する手
段としては、像担持体上に残ったトナー像をクリーニン
グするクリーニングユニットと、当該クリーニングユニ
ットに回収した現像剤を現像ユニットに設けたトナーホ
ッパに搬送する機構と、前記像担持体上に顕像化したテ
ストパターンの最高画像濃度を制御目標に固定すべく、
現像性を固定する現像性固定手段と、前記像担持体上の
非画像部に顕像化した複数のテストパターンから換算す
る最高画像濃度を演算し、その平均を最高画像濃度と換
算する最高画像濃度換算手段と、前記現像性固定手段に
より現像性を固定して得る最高画像濃度を基準にしてプ
リンタ特性の階調性を正規化する階調制御手段とを備え
たことを特徴とする。
【0057】本願発明における第3の目的を達成する手
段としては、現像器内部に装填するトナー濃度を制御す
るトナー濃度制御手段と、像担持体上に顕像化した略最
高濃度の付着濃度トナー量を検知して現像ローラの回転
数を制御する制御手段と、前記像担持体上に顕像化した
テストパターンの最高画像濃度を制御目標に固定すべ
く、現像性を固定する現像性固定手段と、前記像担持体
上に顕像化した複数のテストパターンから画像濃度を換
算し、その平均した画像濃度から最高画像濃度を換算す
る最高画像濃度換算手段と、前記最高画像濃度を基準に
してプリンタ特性の階調性を正規化する階調制御手段を
備えたことを特徴とする。
【0058】本願発明の第4の目的を達成する手段とし
ては、像担持体上に顕像化したテストパターンの最高画
像濃度を制御目標に固定すべく、現像性を固定した後に
顕像化した前記テストパターンから得られるプリンタ特
性が前記最高画像濃度を基準にして階調性を正規化する
画質調整方法であって、前記最大画像濃度の制御及び階
調性補正の制御をある特定条件下で行うことを特徴とす
る。
【0059】前記特定条件はメイン電源スイッチを投入
した時であることを特徴とする。
【0060】前記特定条件は所定のコピー数であること
を特徴とする。
【0061】前記特定条件は画像形成終了後の後回転で
あることを特徴とする。
【0062】前記特定条件は作像モードであることを特
徴とする。
【0063】前記特定条件はアイドリング時であること
を特徴とする。
【0064】前記特定条件は所定の定着温度であること
を特徴とする。
【0065】前記特定条件は所定の温湿度であることを
特徴とする。
【0066】前記特定条件はメイン電源を投入した時と
コピー数と後回転と作像モードとアイドリング時と定着
温度と温湿度とのいずれかの組み合わせであることを特
徴とする。
【0067】本願発明の第5の目的を達成する手段とし
ては、1画素単位のレーザ変調方式と2画像単位のレー
ザ変調方式を有し、かつ像担持体のトナー像の画像濃度
を検知するパッチ検知センサを用いて階調制御を行う画
像形成装置であって、1画素単位のレーザ変調方式を優
先し階調補正制御を行うことを特徴とする。
【0068】1画素レーザ変調方式と2画素変調方式の
特性は補正カーブに連動していることを特徴とする。
【0069】
【作用】以下に第1から第5の本願発明の画像形成装置
に適用するプリンタ特性の調整方法について説明する。
【0070】画像濃度は、一般に転写紙に再生した画像
からの反射濃度であるから、転写紙上に再生した画像か
ら反射する光強度によって得られるセンサ出力に対する
センサの最大出力(トナーの付着していない時)との比
を対数変換したものとして得られる。
【0071】第1から第5の本願発明の画像形成装置
は、画像生産性を考慮して、像担持体上に顕像化したグ
レースケールを表すテストパターンから画像濃度を換算
してプリンタ特性を得る手法を採用するものであるか
ら、テストパターンから反射する光強度によって得られ
るセンサ出力に対するセンサの最大出力(トナーの付着
していない像担持体上から反射する光量を受けた時のセ
ンサ出力)との比を対数変換した値にドラムの濃度と転
写紙の濃度との相違を考慮して近似的に演算するように
している。これにより、転写紙に再生した画像の画像濃
度とPWMレベルに対して実線で示した像担持体上に顕
像化したテストパターンの濃度との差を考慮したプリン
タ特性を得ることができる。
【0072】第1から第5の本願発明におけるプリンタ
特性の調整方法は、最高画像濃度を得るための現像性に
固定し、その後にグレースケールを顕像化したテストパ
ターンから得られるプリンタ特性を最高画像濃度を基準
に正規化するものである。
【0073】先ず、最高画像濃度を所望の値に固定する
手法について説明する。
【0074】本願発明においては、像担持体上に顕像化
したグレースケールを表すテストパターンから得られる
プリンタ特性から高PWM値で制御目標となる最高画像
濃度に満たなければ、例えばスリーブ回転数を上昇して
制御目標とする最高画像濃度を得られるように現像性を
調整する。このようにして所望の最高画像濃度を得るス
リーブ回転数に固定する。なお、現像性を調整できるも
のであればスリーブ回転数に限定されるものでない。
【0075】続いて、本願発明にあっては、グレースケ
ールを顕像化したテストパターンから得られる最高画像
濃度を基準にしてプリンタ特性の階調性を正規化するの
であるが、以下に述べるようにプリンタ特性には固有の
歪みを含んでいるので、これに起因する課題を解決する
処理を施している。
【0076】図19は画像濃度とPWMレベルとの関係と
してプリンタ特性を示すグラフである。グラフにおい
て、縦軸は画像濃度レベルを示したものであり、画像濃
度1.4を255レベルで目盛を付してあり、横軸は初期状態
において画像濃度1.4を得るに必要な半導体レーザの発
光強度を255レベルにしたものである。
【0077】このプリンタ特性は実線で示すようにPW
Mレベルに応じて一定の濃度勾配で変化せず(歪みと略
称する。)、しかも、プリンタ特性は上述したように環
境変動によって変動するので、例えばユーザ或いは設計
者が所望するγ形状を得るための階調補正を施したに拘
わらず中間調の再現性を十分に改善することができな
い。
【0078】本願発明においては、プリンタ特性から環
境変動による影響及び歪みを除去するための処理とし
て、プリンタ特性を後述する図21に示すグラフのよう
に45°の傾を有する直線状態に補正するものである。以
下に係る処理を説明する。
【0079】図20はPWMレベルと画像濃度との関係と
してプリンタ特性を示すグラフである。グラフにおいて
横軸は画像濃度レベルを示したものであり、画像濃度1.
4を255レベルで目盛を付してあり、縦軸は初期状態にお
いて画像濃度1.4を得るに必要な半導体レーザの発光強
度を255レベルにしたものである。つまり、図19は図20
に示すデータを入れ替えたものである。図19に示すγ特
性に図20に示すγ特性を掛け合わせて図21に示すように
プリンタ特性から歪みを除去する。
【0080】図21はプリンタ特性を正規化したグラフで
ある。
【0081】縦軸は画像濃度レベルを示したものであ
り、画像濃度1.4を255レベルで目盛を付してあり、横軸
は例えばスキャナから得られる濃度信号レベルを示した
ものである。
【0082】プリンタ特性の正規化はグレースケールを
顕像化したテストパターンからセンサ出力によって得ら
れる画像濃度の特性曲線をその逆形状を有する曲線(逆
関数となる曲線)を用いて直線状の特性に補正するもの
であり、これにより、プリンタ特性を示す特性曲線は直
線に補正し、更に入出力信号の階調レベルまで一致する
45°の傾きを有するものとなる。階調レベルの面から考
察すれば、直前のプリンタ特性で得られる最高画像濃度
を基準にして一定の濃度勾配で段階的に変化するPWM
レベルに変換すれば正規化することになる。これによ
り、プリンタ特性の環境変動による影響及びプリンタ特
性の歪みを除去した画像の入出力特性を得たことにな
る。
【0083】なお、図19に一点鎖線で示される劣化した
状態のプリンタ特性でも同様の結果を得られることは説
明するまでもなく明らかである。
【0084】本願発明において、この後に例えばユーザ
或いは設計者が所望するγ形状に設定するための処理を
施すことになる。
【0085】図22に示す特性曲線は、図33に示す第2象
限と同様に画像濃度レベルとPWMレベルとの関係とし
て表した目標とするプリンタ特性のγ形状を示したもの
である。本願発明においては例えばRAMに書き込んで
ある。
【0086】例えば、操作プレートに設けた設定スイッ
チから目標とするプリンタ特性のγ形状をRAMに書き
込むことになる。このようにして本願発明によれば、実
際のプリンタ特性から図24に示すように環境変動による
影響及びプリンタ特性自体の歪みを除去したものにγ形
状の補正を施すことになるので、安定して目標とするγ
形状のプリンタ特性を得ることができる。
【0087】γ形状は任意の形にすることもできるた
め、このγ形状を変化させることで、いかなる画像をも
出力することができる。
【0088】
【実施例】図1は第1の本願発明の画像形成装置におけ
る一実施例の要部構成を示すブロック図である。
【0089】本実施例の画像形成装置は、半導体レーザ
の発光時間を変化させることにより階調記録をおこなう
パルス幅変調による露光プロセスを行う電子写真方法を
採用したものであり、実際のプリンタ特性及び最高画像
濃度を検出するプリンタ特性検知手段と記録信号の階調
を補正する階調制御手段と最高画像濃度を所定値に安定
させる現像性固定手段とを備えたものである。
【0090】プリンタ特性検知手段は、パッチ検知セン
サCとデータ演算部D及びテストパターン信号SGを書
き込んだRAMから構成したものであり、実際のプリン
タ特性及びそれから最高画像濃度を検出するものであ
る。プリンタ特性検知手段は最高画像濃度換算手段に相
当するものである。
【0091】パッチ検知センサCは、像担持体B上に顕
像化した例えば256階調を現すテストパターンから反射
する光強度に対応する輝度信号をデータ演算部Dに送出
する。輝度信号は後述するように電圧である。ここで、
テストパターン信号SGとは初期の常温常湿下のプリン
タ特性による256階調を表現する信号である。テストパ
ターン信号SGは画像処理部Eを構成するRAMに予め
書き込んであり、例えばコピー開始指令信号により読み
出される。なお、パッチ検知センサCの概略機構及び像
担持体Bの振動に起因する検出誤差を除去する方法等は
後述する。
【0092】データ演算部Dは、輝度信号をA/D変換
することにより256階調に正規化した出力電圧に対する
パッチ検知センサCの定格最大出力(像担持体上のない
状態での出力)との比を対数変換した値に像担持体の濃
度と転写紙の濃度との相違を考慮して得られる信号を得
るものであり、像担持体Bの回転中に生ずる振動に起因
する検出誤差を除去するために例えば像担持体B上に顕
像化した複数のグレースケールから得られる輝度信号に
前述の処理を施して平均した値の信号を画像処理部E及
びプロセスCPU90に送出する。これにより、画像処理
部E及びプロセスCPU90は像担持体Bの振動に起因す
る検出誤差を除去したプリンタ特性及び最大画像濃度を
検知できることになる。
【0093】プロセスCPU90は、例えば図18に示す静
電写真プロセスを実行する部材の動作を制御するマクロ
プロセッサであり、現像性固定手段を構成するプログラ
ムも備える。現像性固定手段は、現像性と密接に関係す
るトナー濃度を一定に制御することにより、本来の現像
性を固定とし、現像スリーブの回転数を制御して像担持
体B表面の現像領域において付着する現像剤の量を変化
させて最大画像濃度を調整するものであるが詳細は後述
する。なお、現像性固定手段は、二成分現像剤を採用す
る場合、現像槽内のトナー濃度を一定に制御する機構及
び制御プログラムを備えるものである。
【0094】画像処理部Eは、上述した階調制御手段に
相当するものであり、MTF補正とγ補正及び階調補正
を任意の順序で濃度信号に施した記録信号を書き込みユ
ニットAに送出するものである。ここでいうMTF補正
とは解像度の劣化に直接影響する書き込みユニットAを
構成する光学系におけるレンズのMTF、プリズム面の
精度及びスキャン速度の変動を濃度信号に補正するもの
である。画像の最細部における再現性を向上させるため
にはMTF値として30%以上必要であり、MTF補正の
強さは、エッジ強調と平滑化及び対モアレにより決定し
てある。γ補正及び階調補正はデータ演算部Fからのプ
リンタ特性を表す出力信号に基づいて階調レベルを補正
するものである。
【0095】書き込みユニットAは、例えばページメモ
リから読み出される記録信号又は画像処理部Eを構成す
るRAMから読み出されるテストパターン信号SGに基
づいて半導体レーザLD1,LD2(図13を参照)を発
光してドット毎に像担持体B上をライン走査して潜像を
形成するものであり、所謂露光プロセスを行うものであ
り、書き込みユニットAの概略機構は図13を参照して後
述する。
【0096】像担持体Bは例えばアルミニュウム等から
構成した導電基材の表面に感光層を形成したものであ
る。感光層は膜厚15〜30μm、誘電率2.0〜5.0であり、
導電基材は接地してある。
【0097】なお、読取ユニットFは、原稿上の画像か
ら読み取られる輝度信号を例えば256階調を有する濃度
信号に変換して画像処理部Eに送出するものであり、い
わゆるスキャナであるから、静電写真プロセスと直接関
係しない。読取ユニットFから送出する濃度信号は読取
ユニットFを構成する光学系におけるレンズのMTF、
CCDの取り付け精度と光学走行系における光学ミラー
等の振動、スキャン速度の変動による影響をMTF補正
した後のものである。
【0098】次に本実施例の画像形成装置のプリンタ特
性を決める静電写真プロセス部材を図18を参照して説明
する。
【0099】図18は第1から第5の本願発明の画像形成
装置における一実施例の概略機構を示す断面図である。
各発明の実施例を説明する際に必要箇所を参照すること
になる。
【0100】図において、像担持体Bは線速度280(mm/
sec)又は125(mm/sec)で矢示方向に回転する(−)帯電の
塗布型OPCから成る直径80mmのドラム状の感光体であ
り、像担持体Bの回転軸に位相を検出するためのエンコ
ーダ15を設けてあり、エンコーダ15は像担持体Bの位相
を示す位相信号をプロセスCPU90(図1を参照)に送
出している。
【0101】像担持体Bの周縁部には後述する帯電装置
20、現像ユニット30、分離装置44、転写装置43、クリー
ニングユニット50を設け、更に給紙トレイ、レジストロ
ーラ42、搬送ベルト等からなる給紙系を備えている。
【0102】帯電装置20は例えばスコロトロン帯電器で
あり、潜像形成プロセスに先立ち像担持体Bを所定電圧
に均一帯電して階調再現性等を調整することによりカブ
リ防止等を行うものである。
【0103】現像ユニット30は、平均粒径約8.5μmのポ
リエステル系材料からなるトナーと平均粒径60μmのフ
ェライト系コーティングキャリアとをトナー濃度4〜6
%に制御した現像剤を撹拌スクリュウ33A,33B,33C
を120(rpm)で回転することにより撹拌した後、マグネッ
トローラ32の外側にあって約400(rpm)又は180(rpm)で回
転するスリーブ31の外周に磁気ブラシを形成し、現像ス
リーブ31には所定のバイアス電圧が印加されて、像担持
体Bに対向した現像領域の潜像をトナー像に顕像化する
ものである。
【0104】現像ユニット30は、像担持体Bと対向する
筺体300の開口付近に直径40(mm)のスリーブ31で覆った
マグネットローラ32の回動軸を筺体300の側壁に嵌入し
てあり、その後方に直径16(mm)の撹拌スクリュウ33A,
33B,33Cの駆動軸を筺体300の側壁に嵌入してあり、
これらスリーブ31,撹拌スクリュウ33A,33B,33Cの
駆動軸は例えば歯車を介して駆動系(図示せず)に接続
することにより、回転数を変更することができるように
なっている。この制御動作はプロセスCPU90によって
行われる。この機能を利用して例えばスリーブ33の回転
軸を例えば200(rpm),250(rpm),300(rpm)に変更するこ
とにより最高画像濃度を固定するように制御するように
している。
【0105】転写装置43は、周知のように像担持体B上
に静電的に担持したトナー像に転写紙Pを重ね、転写紙
Pの裏側から電荷を放電することにより、転写紙P上に
トナーを転写するものであり、スコロトロン放電器であ
ることが好ましいが、これに限定されるものでなく、コ
ロトロン帯電器或いは帯電ローラ等の転写紙P上にトナ
ー像を静電的に転写するものであればよい。
【0106】現像性固定手段は、像担持体B上に顕像化
したグレースケールを表すテストパターンの最高画像濃
度を示す部分を形成するトナー量に応じて現像ローラの
回転数を制御することにより、感光層の感光特性を越え
た現像性を得るようにするものであり、パッチ検知セン
サC、プロセスCPU90及び駆動系10M(図4を参照)
から構成される。
【0107】分離装置44は、周知の如く像担持体Bに静
電的に吸着した転写紙Pから除電することにより、転写
紙Pを分離するものであり、スコロトロン帯電器、コロ
トロン帯電器、帯電ローラ等を用いる。
【0108】クリーニングユニット50は、ブレード等を
像担持体Bの表面に接触させることにより、像担持体B
の表面に付着したトナー及び粉塵を掻き落として廃トナ
ーボックスに捕獲する。
【0109】定着装置60は、周知の如く熱若しくは熱及
び圧力をトナー像を担持した転写紙Pに加えることによ
り、トナー像を転写紙P上に永久に固定するための装置
であり、下ローラ62は70μmの厚さにPFA(テトラフ
ルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル
共重合体の略称である)コートしたゴム硬度30°の例え
ばLTV(ローテンパラチャー・バルカナイジングの略
称である)製であり、200Wの電熱ヒータを内包したも
のであり、上ローラ61は直径50mm、全長324mmの例えば
A5056TD(アルミニュウム)の芯金材質で形成し、そ
の表面にPFAコートしたものであり、1100Wの電熱ヒ
ータ(図示せず)を内包した加熱ローラ表面には定着温
度センサTSを設けてある。定着温度センサTSは、例
えばサーミスタ等から構成され、電熱ヒータを内包する
上ローラ61の表面温度を最大約5Vの出力電圧として検
出するものであり、温度センサTSは定着温度を例えば
180℃に制御するために用いるものである。
【0110】排紙センサPS2は定着装置60から排出側
の経路に設けてあり、転写紙Pの後端を検知した検知信
号をプロセスCPU90に送出する。
【0111】湿度センサHSは、(図8を参照)例えば
湿度に応じた最大1.0Vを出力するものであり、ノイズ
を除去するコンデンサ及び入力抵抗を介してプロセスC
PU90の駆動電圧5Vに近づけるべく約4.9倍に増幅す
る増幅回路(図示せず)をに接続してある。湿度センサ
HSは装置筺体の側壁に設けることにより、画像形成装
置を設置してある環境下の湿度を検出する。
【0112】温度センサTS2は、例えばサーミスタ等
から構成され、例えば装置筺体の側壁に設けることによ
り、画像形成装置を設置してある環境下の温度を検出す
るものである。
【0113】パッチ検知センサCの適正な配置、その機
構及び回路構成について図14から図17を参照して詳述す
る。
【0114】図15から図17は本実施例の画像形成装置に
採用するパッチ検知センサCの構造を示す図であり、図
15(a)、図16(a)、図17(a)はパッチ検知センサの平面
図であり、図15(b)、図16(b)(c)、図17(b)はパッチ
検知センサの断面図である。パッチ検知センサCの構造
及び配設も本願明細書において共通している。
【0115】パッチ検知センサCは、図15〜図17に示す
ように赤外光を発光する発光ダイオードLED(発光ダ
イオードLN66、鹿児島松下電子株式会社製)とホトト
ランジスタPT(ホトトランジスタPN101、鹿児島松
下電子株式会社製)との受光面の中心が0°,40°,80
°の角度をなすような溝をケーシングCKに形成し、当
該溝に発光ダイオードPD及びホトトランジスタPTに
嵌入したものである。前記溝の前面には防塵ガラスBGを
設けてある。ケーシングCKを支持した固着板にはソケ
ットSKを設けてある。ケーシングCKは固着板を介し
て像担持体Bの表面に水平になるようにクリーニングユ
ニット50の近傍(図18参照)に設けたものである。これ
により、トナー像から反射する光を効率良く受光できる
ようにしてある。パッチ検知センサCは図15から図17の
どのタイプのものを使用しても良いが、パッチトナー像
の濃度を精度良く検知するという点では、40°,0°の
角度をなすもので拡散光を積極的に使用するものが良
い。かかる構成のみでは、像担持体Bの回転による振動
を防止できない。これによる誤差を除去する方法は後述
する。
【0116】図14はパッチ検知センサCを示す回路図で
ある。
【0117】図において、発光ダイオードLEDとホト
トランジスタPTとでフォトカップリングを構成してい
る。発光ダイオードLEDのアノード端子には最大出力
10(V)の可変直流電源Vrefを接続してあり、発光ダイオ
ードLEDのカソード端子には例えば1k(Ω)と2k
(Ω)とに切り換え可能な半固定抵抗素子VRと固定抵抗
素子R8を接続してある。このような構成にすることに
より、可変直流電源Vrefの出力電圧を可変して発光ダ
イオードLEDの発光強度を調整するようにしてある。
ホトトランジスタPTのアノード端子には10Vの直流電
源を接続し、カソード端子にはオペアンプICと固定抵
抗素子R5〜R7とから構成される出力検出回路を設け
てある。このような構成により、ホトトタンジスタPT
で受光した光強度に応じた電圧を検出するものである。
このような構成を用いて最高画像濃度を固定する。その
詳細については後述する。
【0118】書き込みユニットAの構成について図13を
参照して説明する。
【0119】図13は2レーザビーム型の書き込みユニッ
トの概略構成を示す平面図である。
【0120】書き込みユニットAは、連続する2走査ラ
イン分の記録信号を並列的にパルス幅変調した変調信号
で半導体レーザLD1,LD2を発振させ、第1光軸調
整プリズム1と第2光軸プリズム及び合成プリズム3に
より2本の副走査方向及び主走査方向における位置調整
を行う、そしてレーザ光を所定速度で回転するポリゴン
ミラー5で偏向させ、fθレンズ6及び第1のシリンド
リカルレンズ4及び第2のシリンドリカルレンズ7によ
って像担持体B上に2つの微小なスポットに絞って走査
するものであり、1画素単位のパルス幅変調法と2画素
単位のパルス幅変調法のいずれにも適用できるものであ
る。本明細書における全ての実施例で用いる構成である
ので、後の実施例の説明の際に参照することになる。
【0121】書き込みユニットAを構成する走査光学系
は、コーヒレントな光源として半導体レーザLD1,L
D2を設け、変調光学系としてコリメータレンズ8,
9、プリズム1〜3を設け、偏向光学系としてポリゴン
ミラー5及びfθレンズ6を設け、ポリゴンミラー5に
よる面倒れ補正光学系として第1のシリンドリカルレン
ズ4及び第2のシリンドリカルレンズ2を設けてある。
【0122】半導体レーザLD1,LD2はGaAlAs等が
用いられ、最大出力5mWであり、光効率25%であり、
拡がり角として接合面平行方向8〜16°、接合面垂直方
向20〜36°である。なお、カラートナーを順次重ね合わ
せることもあるので、着色トナーによる吸収の少ない波
長光による露光が好ましく、この場合の波長は780nmで
ある。
【0123】コリメータレンズ8,9はビームを効率良
く必要な径で取り出すレンズであり、開口数N.Aは0.
33であり、透過率は97%以上のレンズから構成され、球
面収差とサイコンディシヨンを良好にするものである。
なお、レンズは屈折率の少ないレンズである。
【0124】第1光軸プリズム1、第2光軸プリズム
2、合成プリズム3は、透過率80以上のプリズムであ
り、第1光軸プリズム1は隣接する2本のビームを副走
査方向で位置調整することにより、2画素単位のパルス
幅変調か1画素単位のパルス幅変調法とのいずれかを実
施するものであり、第2光軸プリズム2は主走査方向で
位置調整するものであり、第1光軸プリズム1、第2光
軸プリズム2、合成プリズム3は半導体レーザLD1,
LD2からのビーム径を1/3に圧縮するものである。ネ
ジ等(図示せず)により偏向角度を微調整するものであ
る。
【0125】偏向光学系はビームを集光すると共に走査
面の平坦化を実現するためにペッパール和と非点隔差を
小さくするものである。
【0126】ポリゴンミラー5は、8面のポリゴン面を
設け、書き込み密度400dpiでは16535.4(rpm)、書き込み
密度600dpiで11023(rpm)の回転数で回転することにな
り、像担持体B上にビームを走査するものである。
【0127】fθレンズ6は走査面の平坦化を実現する
ためにペッパール和と非点隔差を小さくし、像面湾曲を
除去するものである。
【0128】補正光学系としては、ポリゴンミラー5の
前後に第1のシリンドリカルレンズ4と第2のシリンド
リカルレンズ7を設け、ポリゴンミラー5の面倒れ誤差
による走査線のピッチむらを低減する。これにより、ポ
リゴン倒れ角120秒P-Pであり、倒れ角補正率1´20以上
となる。第2のシリンドリカルレンズ7はビームを像担
持体B上に結像するものである。なお、スポットサイズ
の半値幅は主走査方向51.6、副走査方向57.0μmであっ
た。400dpi及び600dpiの両方で共通である。
【0129】走査光学系の制御回路(図示せず)は、変
調回路と、同期系としてインデックスセンサ(図示せ
ず)及びインデックス検出回路(図示せず)を設け、偏
向光学系としてのポリゴンドライバ(図示せず)を設け
てある。
【0130】変調回路(図示せず)は、参照波と所定ビ
ットからなる記録信号をD/A変換したアナログ記録信
号とを比較し多値化するものであり、通常は書き込み密
度600dpi或いは2画素単位のパルス幅変調を選択すれ
ば、連続する2つの走査ラインを記録信号を並列的に処
理する。このようにして得られる変調信号はLD駆動回
路(図示せず)の駆動信号となる。
【0131】LD駆動回路(図示せず)は変調信号で半
導体レーザLD1,LD2を発振させるものであり、半
導体レーザLD1,LD2からのビーム光量に相当する
信号がフィードバックされ、その光量が一定となるよう
に駆動するものであり、半導体レーザLD1,LD2の
いずれか一方のみを選択して発振せるセレクタ手段を備
え、さらに、半導体レーザLD1,LD2に導通する電
流を変更することができるようになっている。これによ
り、潜像電位を調整することができる。
【0132】同期系は、偏向光学系からのビームを反射
するミラー(図示せず)を介してインデックスセンサ
(図示せず)に入射する。インデックスセンサはビーム
に感応して電流を出力し、当該電流はインデック検出回
路で電流/電圧変換してインデックス信号として出力す
る。このインデックス信号により所定速度で回転するポ
リゴンミラー5の面位置を検知し、主走査方向の周期に
よって、ラスタ走査方式で変調信号による光走査を行っ
ている。400dpiにおいて走査周波数16.1133MHzであり、
有効印字幅297mm以上であり、有効露光幅306mm以上であ
る。600dpiでは走査周波数が4/9になる。
【0133】第1の発明の一実施例である画像形成装置
における最高画像濃度の設定と階調制御の動作を図2を
参照して説明する。
【0134】図2は第1の本願発明の画像形成装置にお
ける一実施例の制御動作を説明するフローチャートであ
る。
【0135】オペレータは操作パネル100より所望する
γ形状を有するプリンタ特性を指定し、続いてコピー開
始指令をプロセスCPU90に送出する。プロセスCPU
90は、エンコーダ15から出力される位相信号により像担
持体Bの位相を検出し、その位相から像担持体Bを矢示
方向(図18参照)に回転させる。プロセスCPU90は高
圧電源(図示せず)から所定の出力電圧を帯電装置20に
印加し、これにより帯電装置20は放電を開始して像担持
体Bの画像形成領域を一様に帯電する(S1)。一方、
プロセスCPU90は画像処理部Eに第1のタイミング信
号を送出する。画像処理部Eは第1のタイミング信号を
受信してから所定時間だけ経過した後にRAMからテス
トパターン信号SGを変調回路に送出する(S2)。変
調回路は連続する2走査ライン分のテストパターン信号
Gを並列的にパルス幅変調した変調信号をLD駆動回
路に送出する(S3)。LD駆動回路は変調信号で半導
体レーザLD1,LD2を発振さることにより2本のレ
ーザビームを照射する。2本のレーザビームは第1光軸
調整プリズム1と第2光軸プリズム2及び合成プリズム
3により2本の副走査方向及び主走査方向における位置
調整を行い、これらのレーザ光を所定速度で回転するポ
リゴンミラー5で偏向させ、fθレンズ6及び第1のシ
リンドリカルレンズ4及び第2のシリンドリカルレンズ
7によって像担持体B上に微小なスポットに絞って走査
する(S4)。このようにして像担持体B上を走査する
スポットは、画像生産性の向上を目的として1画素単位
のパルス幅変調法による2走査ライン同時スキャンであ
る。
【0136】書き込みユニットAは、ステップ3からス
テップ4の動作を所定回数だけ繰り返すことにより、像
担持体Bの表面に256の表面電位レベルからなる静電潜
像を例えば2つ直列に形成する。偏向光学系からのビー
ムは反射するミラーを介してインデックスセンサに入射
しており、これからインデックス信号を得ているので、
プロセスCPU90はインデックス信号の検知した回数か
ら前述の潜像形成動作の終わりを検知することができ
る。プロセスCPU90は潜像形成動作の終了を検知する
と、エンコーダ15から送出される位相信号から像担持体
Bの位相を検知した後に、静電潜像と同期した位置で現
像ユニット30を駆動する(S5)。これにより、像担持
体B上に形成してある潜像は例えば20×30mm角のトナー
像を約5mm間隔で256段階でトナー付着量の変化するテ
ストパターンを2回連続して顕像化することになる。テ
ストパターンは、プリンタ特性を直接得たいので像担持
体Bの画像形成領域に形成したが、これに限定されるも
のでなく、非画像領域に形成してもよい。又、本実施例
では、処理時間との関係から2つのテストパターンしか
顕像化していないが、これに限定されるものでなく、像
担持体Bの振動による誤差を除去するに適正な位置に形
成することが好ましい。
【0137】プロセスCPU90は、エンコーダ15からの
位相信号から像担持体Bの位相を検知し、パッチ検知セ
ンサCを構成する発光ダイオードLEDに最大出力電圧
10(V)を印加して発振させて赤外光を像担持体Bに照射
する(S6)。これにより、ホトダイオードPTは像担
持体B上に顕像化したテストパターンから反射する光の
強度に応じた信号をデータ演算部Dに出力する。
【0138】データ演算部Dは前述したように像担持体
B上に顕像化した2つのテストパターンから得られる信
号レベルを例えば、ある信号レベルでのセンサ出力が5.
8(V)でトナー像のないセンサの最大出力が7(V)であ
ったとすると転写紙の濃度は0.08分を加味し、画像濃度
は−log5.8(V)/7(V)+0.08のような演算を256レベ
ルの濃度信号に施し、更に2つのテストパターンに対し
平均して256レベルの画像濃度信号を画像処理部E及び
プロセスCPU90に送出する(S7)。このようにし
て、像担持体Bの微振動による検出誤差及び像担持体の
反射濃度と転写紙の反射濃度との相違による誤差を軽減
するようにしてある。なお、本実施例では転写紙の濃度
への換算をした後で画像濃度の平均処理を実行している
が、演算処理による丸め誤差を少なくするために画像濃
度の平均処理をした後に転写紙の濃度を加算するように
してもよい。これにより、本実施例においては、最低画
像濃度も転写紙の画像濃度に固定したことになる。
【0139】プロセスCPU90は、256レベルの画像濃
度信号から最高画像濃度を得ることになり、当該最高画
像濃度と予め記憶してある例えば最高画像濃度1.3とを
比較する(S8)。この比較演算により、最高画像濃度
が予め記憶してある値よりも小さければ、スリーブの回
転数を上昇する方向に変更する(S9)。これにより、
現像性と密接に関係するトナー濃度を一定に制御するこ
とにより、スリーブの回転数を制御して像担持体B表面
の現像領域において付着する現像剤の量を変化させて最
高画像濃度を1.3に調整し、プロセスCPU90は、その
スリーブ回転数をRAMに記憶する。このようにして、
本実施例のプロセスCPU90は制御目標の最高画像濃度
を設定することになる。
【0140】なお、本実施例において、最高画像濃度を
調整するためにスリーブの回転数を調整するようにした
が、半導体レーザLD1,LD2を導通する最大電流を
調整するように表面電位を調整するようにしても同様の
効果が得られることは言うまでもない。
【0141】画像処理部Eは、上述したようにプリンタ
特性から環境変動による影響及び歪みを除去するための
処理を施し(S10)、その後に目標とするプリンタ特性
のγ形状に補正するものである(S11)。
【0142】上述した本実施例における画像形成装置に
よれば、最高画像濃度を一定に制御した後に階調制御を
行うと共に最低画像濃度を転写紙の画像濃度に固定する
ことにより、環境変動によりプリンタ特性が変動したに
も拘わらず、中間調濃度変動及び中間濃度のバラツキ変
動に起因する濃度ズレ及び画質変化を未然に防止するこ
とができるので、RAMに記憶してある複数種のγ形状
からいずれかを選択すれば、いかなるプリンタ特性でも
安定して階調を再現できる画像形成装置を提供すること
ができる。
【0143】静電写真プロセスを採用する画像形成装置
は、一般に安定した階調性能を維持するために環境変動
による影響を考慮した階調制御を要する。より正確な階
調制御を実行するには転写材上に形成した画像の画像濃
度からプリンタ特性を得ることが好ましい。例えば、第
1の本願発明の実施例は、転写材の節約や画像の生産性
の関係から像担持体B上で行っている。この方法によれ
ば、現像性、像担持体Bの特性評価を表面電位センサを
設けずに行える利点がある。しかしながら、転写紙上に
形成した画像からプリンタ特性を得る方式に比して、未
転写画像を形成する機会が増えるので、廃トナー量がア
ップするという欠点がある。これに起因して様々な課題
がある。
【0144】第2の本願発明の画像形成装置は上述の課
題を解決することにある。
【0145】第2の本願発明の画像形成装置の一実施例
を図3を参照して説明する。
【0146】図3は第2の本願発明の画像形成装置の一
実施例の要部構成を示す斜視図である。
【0147】図3において、第2の本願発明の画像形成
装置の一実施例の静電写真プロセス部の要部を示してお
り、静電写真プロセス部は、像担持体Bの周辺に図17に
示したと同様に帯電装置(図示せず)、現像ユニット3
0、分離装置(図示せず)、転写装置(図示せず)、ク
リーニングユニット50を設けたものであり、図18に示し
たものと同一符号を付した部材について同一符号を付し
て説明を省略する。以下に図3に示す静電写真プロセス
部に特有な構成について説明する。
【0148】クリーニングユニット50は、図18で説明し
たようにブレード等を像担持体Bの表面に接触させるこ
とにより、像担持体Bの表面に付着したトナー及び粉塵
を掻き落としてクリーナーボックス51に捕獲するもので
ある。本実施例において、クリーナーボックス51の底壁
部に開口(図示せず)を設け、当該開口に後述する搬送
パイプ310の付設してある。これにより、廃トナーを現
像装置30に搬出するようにしてある。又、搬送パイプ31
0は現像ユニット30のリサイクル口302に付設することに
より、クリーナーボックス51の底壁部から廃トナーを現
像ユニット30のリサイクル口302に搬送できるようにし
てある。
【0149】搬送パイプ310は、例えば樹脂製パイプに
スパイラル・スクリュウを挿通したものであり、スパイ
ラル・スクリュウの一端に例えばモータ(図示せず)に
より所定方向に回転するものである。
【0150】現像ユニット30は、マグネットローラ32を
内包したスリーブ31及び当該スリーブ31に新たなトナー
を供給する直径16mmの撹拌ローラ33Aを収納する現像槽
30Aと直径16mmの撹拌スクリュウ33B,33Cを収納する
撹拌槽30Bとに筺体300で区切って形成してある。像担
持体Bと対向する現像槽30Aの開口付近に直径40mmのス
リーブ31で覆ったマグネットローラ32の回動軸を筺体30
0の側壁に嵌入してあり、その後方に撹拌スクリュウ33
Aの駆動軸も筺体300の側壁に嵌入してある。これらの
駆動軸はモータ(図示せず)からの駆動系(図示せず)
と接続してある。撹拌槽30Bは直径16mmの撹拌スクリュ
ウ33B,33Cの駆動軸を筺体300の側壁に嵌入してあ
り、撹拌槽30Bは撹拌スクリュウ33B,33Cは壁で2つ
の撹拌室に仕切ってある。撹拌スクリュウ33B,33Cの
駆動軸も駆動系(図示せず)に接続してある。又、撹拌
槽30Bは側方に伸びており、その天壁にトナー補給口30
1とリサイクル口302を形成してある。トナー補給口301
は図示したように2つの撹拌室を壁が切れて接続する位
置に設けてある。リサイクル口302は撹拌スクリュウ33
Cを収納する撹拌室の天壁に形成してある。これらの構
成により、新たなトナーと廃トナーとが混合しやすいよ
うにしてある。
【0151】前述したようにクリーナーボックス51から
現像ユニット30に廃トナーをリサイクルする構成とする
ことにより、クリーナーボックス51を省略したり、クリ
ーナーボックス51の容積を小さくできる。
【0152】現像槽30A及び撹拌槽30Bには平均粒径約
8.5μmのポリエステル系材料からなるトナーと平均粒径
60μmのフェライト系コーティングキャリアとをトナー
濃度4〜6%に制御して装填してある。現像ユニット30
は撹拌スクリュウ33A,33B,33Cを120rpmで回転する
ことにより現像剤を撹拌した後、マグネットローラ32の
外側にあって約400rpmで回転するスリーブ31の外周に磁
気ブラシを形成し、スリーブ31には所定のバイアス電圧
が印加されて、像担持体Bに対向した現像領域の潜像を
トナー像に顕像化するものであることは図18に示したも
のと同様である。
【0153】なお、前述した実施例の現像ユニット30
は、撹拌槽30Bにリサイクルする構成を示したが、これ
に限定されるものでなく、トナーホッパにリサイクルす
る構成にしても良い、この場合にはホッパの下方から押
し込むようにして新たなトナーと廃トナーとが混合しや
すいようにすることが好ましい。
【0154】上述した本実施例における画像形成装置
は、静電写真プロセス部に廃トナーのリサイクル経路を
設けたので、図2を参照して説明した現像性及び階調制
御を1コピー毎に実行して100コピーしてみると、約30
gのトナー消費を節約できた。
【0155】トナーとキャリアからなる所謂2成分現像
剤を採用する現像ユニットは、トナー濃度と現像性とに
密接な関係がある。つまり、トナー濃度が高くなれば、
現像性が高くなり、トナー濃度が低くなれば、現像性が
低下するという関係である。単に現像性を高めるために
トナー濃度を過剰に高くすると、トナー飛散、画像かぶ
りと言った課題が発生する。係る課題を解決すべく基準
濃度にフィードバックをかけ、その画像濃度が変化した
とき、トナー濃度にフィードバックする方法がある。係
る方法を採用しても、とりわけ、反転現像法を採用する
場合には感光層の感度特性が変化すれば、露光光量を一
定に制御したにも拘わらず、所望の画像濃度を有する画
像を再生できず、トナー濃度を暴走させる場合がある。
【0156】第3の本願発明の画像形成装置は、透磁率
の変化により現像性に関係なく、トナー濃度を一定に制
御するトナー濃度制御系であって、感光層の感度特性の
変化に影響されない為にスリーブの回転数を可変するこ
とにより反転現像方法における現像性を一定に担保する
機能を有する。
【0157】第3の本願発明の画像形成装置における一
実施例を図4及び図18を参照して説明する。
【0158】図4は第3の本願発明の画像形成装置にお
ける一実施例の要部構成を示すブロック図である。
【0159】本実施例の画像形成装置は、半導体レーザ
の発光時間を変化させることにより階調記録をおこなう
PWMによる露光プロセスを行う電子写真方法を採用し
た書き込みユニットAを備え、現像ユニット30に装填し
た現像剤のトナー濃度を制御するトナー濃度制御手段
と、像担持体B上に付着した略最高濃度のトナー量を検
知し、当該付着量に応じて現像ローラの回転数を制御す
る現像性固定手段と、像担持体B上に形成したグレース
ケールのトナー量を検知して潜像形成条件を制御する露
光制御手段を備えたものである。図1に示した画像形成
装置と同一の構成及び機能を有するものは同一の符号を
付して詳細な説明を省略する。
【0160】書き込みユニットAは、図13を参照して既
に説明してあるので省略する。
【0161】露光制御手段は、正規化した256階調の画
像濃度を得るための潜像電位を得るように半導体レーザ
の光強度を正規化するものであり、書き込みユニットA
を構成するLD駆動回路(図示せず)及び変調回路(図
示せず)と、パッチ検知センサC及び画像処理部Eから
構成されるものであり、LD駆動回路、変調回路、パッ
チ検知センサC、画像処理部Eの機能及び構成について
は第1の本願発明に実施例において説明してあるので、
詳細な説明を省略する。
【0162】トナー濃度制御手段は、現像ユニット30内
に装填した現像剤の透磁率を定着温度センサTSで検出
し、これによりトナー補給ユニットTHを駆動すること
によりトナー濃度を略一定に制御するものである。
【0163】現像性固定手段は、グレースケールの最高
画像濃度を示すパッチを形成するトナー量に応じて現像
ローラの回転数を制御するパッチ検知センサC、プロセ
スCPU90及び駆動系10Mから構成される。
【0164】以下に、本実施例における各手段を図18を
参照して機構的な側面から説明する。現像ユニット30は
図18を参照して説明したものと略同一の構成であるの
で、図18を再度参照して本実施例に特有な部材のみにつ
いて新に説明する。本実施例に特有な構成として定着温
度センサTSを例えば撹拌スクリュウ33Bの下方の底壁
に設けてあり、例えば撹拌スクリュウ33Cの上方の天壁
に形成した開口(図示せず)に新たなトナーを補給する
トナー補給ユニットTH(図示せず)を設けてある。ト
ナー補給ユニットTHの補給口には細かな溝を形成した
補給ローラ(図示せず)を設けてあり、補給ローラを駆
動するモータ30Mの回転数をプロセスCPU90により制
御するようにしてある。
【0165】像担持体Bも図1及び図18を参照して説明
したものと同一の構成であるので詳細な説明を省略す
る。駆動系10Mは、像担持体Bを回転力を付与するモー
タである。プロセスCPU90は駆動系10Mのドライバ
(図示せず)を介して像担持体Bの回転数を制御する。
【0166】本実施例の画像形成装置における最高画像
濃度或いは最高画像濃度及び階調の制御動作を図4及び
図5を参照して説明する。
【0167】図5は本実施例の画像形成装置の制御動作
を示すフローチャートである。
【0168】オペレータは操作パネル100より所望する
γ形状を有するプリンタ特性を指定し、続いてコピー開
始指令をプロセスCPU90に送出する。プロセスCPU
90は、エンコーダ15から出力される位相信号により像担
持体Bの位相を検出し、その位相から像担持体Bを矢示
方向(図18参照)に回転させる。プロセスCPU90は高
圧電源(図示せず)から所定の出力電圧を帯電装置20に
印加し、これにより帯電装置20は放電を開始して像担持
体Bの画像形成領域を一様に帯電する。
【0169】プロセスCPU90は画像処理部Eに第2の
タイミング信号を送出する。画像処理部Eは第2のタイ
ミング信号を受信してから所定時間だけ経過した後にR
AMから最高画像濃度のレベルを有するテストパターン
信号STを変調回路に送出する。変調回路は隣接する2
走査ライン分のテストパターン信号STを並列的にパル
ス幅変調した変調信号をLD駆動回路に送出する。LD
駆動回路は変調信号で半導体レーザLD1,LD2を発
振さることにより2本のレーザビームを照射する。
【0170】2本のレーザビームは第1光軸調整プリズ
ム1と第2光軸調整プリズム2及び合成プリズム3によ
り2本の副走査方向及び主走査方向における位置調整を
行い、これらのレーザ光を所定速度で回転するポリゴン
ミラー5で偏向させ、fθレンズ6及び第1のシリンド
リカルレンズ4及び第2のシリンドリカルレンズ7によ
って像担持体B上に微小なスポットに絞って走査する。
この場合も、画像生産性の向上を目的として1画素単位
のパルス幅変調法による2走査ライン同時スキャンであ
る。
【0171】プロセスCPU90は潜像形成動作の終了を
検知すると、エンコーダ15から送出される位相信号から
像担持体Bの位相を検知した後に、静電潜像と同期した
位置で現像ユニット30を駆動する。これにより、像担持
体B上に形成してある潜像は例えば20×30mm角のトナー
像を約5mm間隔でテストパターンを複数回連続して顕像
化することになる(F11)。
【0172】プロセスCPU90は、エンコーダ15からの
位相信号から像担持体Bの位相を検知し、パッチ検知セ
ンサCを構成する発光ダイオードLEDに直流可変電源
refの最大出力10(V)を印加して発振させて赤外光を
像担持体Bに照射する。これにより、ホトトランジスタ
PTは像担持体B上に顕像化したテストパターンから反
射する光の強度に応じた信号(ここでは、輝度信号とす
る)をプロセスCPU90に送出する。プロセスCPU90
は、当該輝度信号のレベルと予め記憶してある例えば最
高画像濃度1.3で顕像化したテストパターンから得られ
る輝度信号のレベル(パッチ検知センサとの出力)とを
比較する(F12)。この比較演算により、輝度信号が予
め記憶してある値よりも大きければ、スリーブの回転数
を上昇する方向に設定する(F13)。これにより、現像
性と密接に関係するトナー濃度を一定に制御することに
より、スリーブの回転数を制御して像担持体B表面の現
像領域において付着する現像剤の量を変化させて最高画
像濃度を一定に調整し、プロセスCPU90はそのスリー
ブ回転数をRAMに書き込む。これにより現像性を調整
することができる。なお、本実施例において最高画像濃
度を基準に現像性を調整しているが、これに限定される
ものでなく、パッチ検知センサCの出力特性及び正規現
像法か反転現像法のいずれであるかをも考慮して最低画
像濃度或いは中間画像濃度で現像性を調整するようにし
てもよい。なお、本実施例において、像担持体B上に顕
像化したテストパターンからの反射濃度を読み取る際に
最高の光強度で読み取るように可変直流電源Vrefを最
大出力電圧としたがこれに限定されるものでなく、ホト
トランジスタPTの受光位置を考慮して変更してもよ
い。
【0173】続いて、プロセスCPU90は、エンコーダ
15からの位相信号から像担持体Bの位相を検知し、画像
処理部Eに第1のタイミング信号を送出する。画像処理
部Eは第1のタイミング信号を受信してから所定時間だ
け経過した後にRAMからテストパターン信号SGを変
調回路に送出する。変調回路は連続する2走査ライン分
のテストパターン信号SGを並列的にパルス幅変調した
変調信号をLD駆動回路に送出する。LD駆動回路は変
調信号で半導体レーザLD1,LD2を発振さることに
より2本のレーザビームを照射する。2本のレーザビー
ムは第1光軸調整プリズム1と第2光軸プリズム2及び
合成プリズム3により2本の副走査方向及び主走査方向
における位置調整を行い、これらのレーザ光を所定速度
で回転するポリゴンミラー5で偏向させ、fθレンズ6
及び第1のシリンドリカルレンズ4及び第2のシリンド
リカルレンズ7によって像担持体B上に微小なスポット
に絞って走査する。書き込みユニットAは、前述の動作
を所定回数だけ繰り返すことにより、像担持体Bの表面
に256の表面電位レベルからなる静電潜像を例えば2つ
直列に形成する。
【0174】偏向光学系からのビームは反射するミラー
を介してインデックスセンサに入射しており、これから
インデックス信号を得ているので、プロセスCPU90は
インデックス信号の検知した回数から前述の潜像形成動
作の終わりを検知することができる。プロセスCPU90
は潜像形成動作の終了を検知すると、エンコーダ15から
送出される位相信号から像担持体Bの位相を検知した後
に、静電潜像と同期した位置で現像ユニット30を駆動す
る。これにより、像担持体B上に形成してある潜像は例
えば20×30mm角のパッチトナー像を約5mm間隔で256段
階でトナー付着量の変化するテストパターンを2回連続
して顕像化することになる(F14)。グレースケール
は、プリンタ特性を直接得たいので像担持体Bの画像形
成領域に顕像化したが、これに限定されるものでなく、
非画像領域に形成してもよい。又、本実施例では、処理
時間との関係から2つのテストパターンしか形成してい
ないが、これに限定されるものでなく、像担持体Bの振
動による誤差を除去するに適正な数にすることが好まし
い。又、テストパターンの数を増加することで振動によ
る誤差を小さくできる。
【0175】プロセスCPU90は、エンコーダ15からの
位相信号から像担持体Bの位相を検知し、パッチ検知セ
ンサCを構成する発光ダイオードLEDに可変直流電源
refを変化させて赤外光を像担持体Bに照射する。そ
して、像担持体B上のテストパターンを顕像化しない部
分のセンサ出力が7(V)になるVrefを設定する。これ
により、ホトトランジスタPTは像担持体B上に顕像化
したテストパターンから反射する光の強度に応じた信号
を画像処理部Eに出力する(F15)。画像処理部Eは前
述したように顕像化した2つのテストパターンから得ら
れる信号レベルを例えば、センサ出力が5.8(V)なら
ば、センサの最大出力(感光ドラム上のパッチトナー像
のない部分)は7(V)であり、画像濃度は−log5.8(V)
/7(V)のような演算を256レベルの濃度信号に施し、
更に2つの顕像化したテストパターン分を平均して256
レベルの画像濃度信号を得る(F16)。このようにし
て、像担持体Bの微振動に起因する振動誤差を軽減して
いる。画像処理部Eは更に最高画像濃度1.3になるよう
に正規化して転写紙の濃度0.08を加算する(F17)。こ
れにより、像担持体Bの反射濃度と転写紙の反射濃度と
の相違による誤差を軽減している。
【0176】画像処理部Eは、当該256レベルの画像濃
度信号で現されるプリンタ特性にそれと逆形状の特性
(逆関数)を用いて直線状に整形する(F18)。これに
より、環境変動による影響及び歪みを除去することがで
きる。
【0177】画像処理部Eは、前述の直線状に整形した
プリンタ特性から所望のγ形状に補正する(F19)。こ
のようにして、環境変動による影響及びプリンタ特性の
歪みに関係なく所望の正規化した階調を得ることができ
る。プロセスCPU90は前述した最高画像濃度及び階調
の制御動作と並行してトナー濃度制御動作を実行してい
る。以下に本実施例の画像形成装置におけるトナー濃度
制御動作を説明する。
【0178】図6はトナー濃度制御手段の制御動作を示
すグラフである。
【0179】縦軸はトナー濃度(%)を示し、横軸は画像
形成回数を示してある。
【0180】プロセスCPU90は定着温度センサTSか
らの出力に基づいて現像ユニット30内のトナー濃度は6
%に制御してあり、100,000コピーする間にトナー飛散
による画像汚れ、画像かぶりを発生していない。
【0181】この条件下で画像形成装置は現像性固定手
段と露光制御手段とによりメイン電源投入時と5,000コ
ピー毎に行った。
【0182】図7は第3の本願発明の一実施例における
プリンタ特性の経時変化を示すグラフである。
【0183】縦軸は画像濃度を示しており、横軸は正規
化したPWMレベルを示してある。
【0184】グラフにおいて、実線はスタート時点にお
けるプリンタ特性であり、点線は50,000コピー時点にお
けるプリンタ特性であり、一点鎖線は100,000コピー時
点におけるプリンタ特性である。これから分かるように
100,000コピーまではプリンタ特性を所定に維持できた
ことを示してある。
【0185】上述した第3の本願発明の一実施例によれ
ば、透磁率の変化によりトナー濃度を一定に制御するト
ナー濃度制御系で、感光層の感度特性の変化に影響され
ずにスリーブの回転数を可変することにより反転現像方
法における現像性を一定に担保すると共にトナー濃度暴
走をすることもなかった。
【0186】上述した最高画像濃度による現像性及び階
調の制御動作は約20秒を要するので、1コピー動作毎に
実行したのでは、コピー生産性の面から問題がある。そ
こで、本願発明者はコピー生産性を考慮して最高画像濃
度及び階調の制御動作を行うタイミングを検討する必要
がある。
【0187】以下に、第4の本願発明の画像形成装置に
おける一実施例を図8及び図18を参照して説明する。
【0188】図8は第4の本願発明の画像形成装置にお
ける一実施例の要部構成を示すブロック図である。
【0189】本実施例の画像形成装置は、現像性及び階
調制御を画像生産性を考慮して適正なタイミングで実行
するタイミン制御手段を新たに備えたものであり、1イ
ンチ当たりの画素密度を選択する書き込み密度切り替え
手段Gと、書き込み密度の選択により静電写真プロセス
条件を変更する機能を有するプロセスCPU90と、1画
素単位のPWMと2画素単位のPWMとで切り替え可能
な書き込みユニットAと、パッチ検知センサC、画像処
理部E、現像ユニット30に装填した現像剤のトナー濃度
を制御するトナー濃度制御手段と、像担持体B上に付着
した略最高濃度のトナー量を検知し、当該付着量に応じ
て現像ローラの回転数を制御する現像性固定手段と、像
担持体B上に顕像化したテストパターンのトナー量を検
知して潜像形成条件を制御する露光制御手段を備え、更
に例えば静電写真プロセスにおける条件の変動を検知し
て現像性を制御する現像性固定手段と露光制御手段と駆
動する機能もプロセスCPU90に搭載したものであり、
第3の本願発明の実施例で説明したと同一な部材につい
ては同一符号を付して説明を省略する。
【0190】具体的には像担持体B、像担持体駆動系10
M、現像駆動系30M、パッチ検知センサCについては上
述してあるので詳細な説明を省略する。
【0191】書き込み密度切り替え手段Gは、400dpi
(dot per inch 1インチ当たりの画素密度)と600dpi
とのいずれか一つを選択するものであり、例えば操作プ
レート100に設けたタッチスイッチである。当該タッチ
スイッチを押圧したことによる信号はプロセスCPU90
に送出する。切り替え手段は、タッチスイッチ以外にも
パソコン等の外部入力によっても変更可能となる。
【0192】PWM選択手段Hは、1画素単位のパルス
幅変調と2画素単位のパルス幅変調とのいずれかを一つ
を選択するものであり、例えば操作プレート100に設け
たタッチスイッチである。当該タッチスイッチを押圧し
たことによる信号はプロセスCPU90に送出する。プロ
セスCPU90はLD駆動回路で発振させる半導体レーザ
LD1,LD2を決定する。
【0193】プロセスCPU90は、上述したように例え
ば図18を参照して説明した静電写真プロセスを実行する
部材の動作を制御するマクロプロセッサであり、書き込
み密度切り替え手段Gからの信号に基づいて像担持体B
の線速度、スリーブの回転数、撹拌スクリュウの回転
数、ポリゴンミラー5の回転数を静電写真プロセス条件
を変更する機能を有する静電写真プロセス変更プログラ
ムと、現像ユニット30に装填した現像剤のトナー濃度を
制御する機能を有するトナー濃度制御プログラムと、像
担持体B上に付着した略最高濃度のトナー量を検知し、
当該付着量に応じて現像ローラの回転数を制御する機能
を有する現像性安定化プログラムと、像担持体B上に形
成したグレースケールのトナー量を検知して潜像形成条
件を制御する機能を有する潜像条件制御プログラムと、
更に例えば静電写真プロセスにおける条件の変動を検知
して現像性安定化プログラムと潜像条件制御プログラム
を駆動するタイミングを決定するタイミング制御プログ
ラムを備えている。
【0194】タイミング制御プログラムは、メイン電源
の投入、所定のコピー枚数、画像終了後の後回転、作像
モードの変更、アイドリング時、定着温度、環境の温湿
度を検知して画像生産性を考慮して現像性及び階調制御
を実行するものである。
【0195】プロセスCPUは内蔵するRAMに書き込
み密度400dpiと600dpiを実現するための条件で書き込ん
であり、例えば400dpiにあっては像担持体線速280(mm/
s)、スリーブ回転数400(rpm)、撹拌スクリュウ軸の回転
数120(rpm)、ポリゴンミラーの回転数16535(rpm)であ
り、600dpiにあっては像担持体線速125(mm/s)、スリー
ブ回転数180(rpm)、撹拌スクリュウ軸の回転数120(rp
m)、ポリゴンミラーの回転数11023(rpm)である。
【0196】定着装置60は、図18に示したように熱若し
くは熱及び圧力をトナー像を担持した転写紙Pに加える
ことにより、トナー像を転写紙P上に永久に固定するた
めの装置であり、下ローラ62は70μmの厚さにPFAコ
ートしたゴム硬度30°の例えばLTV製であり、200W
の電熱ヒータを内包したものであり、上ローラ61は直径
50mm、全長324mmの例えばA5056TDの芯金材質で形成
し、その表面にPFAコートしたものであり、1100Wの
電熱ヒータ(図示せず)を内包した加熱ローラ表面には
定着温度センサTSを設けてある。定着温度センサTS
は、例えばサーミスタ等から構成され、電熱ヒータを内
包する上ローラ61の表面温度を最大約5Vの出力電圧と
して検出するものであり、定着温度センサTSは定着温
度を例えば180℃に制御するために用いるものである。
【0197】排紙センサPS2は定着装置60から排出側
の経路に設けてあり、転写紙Pの後端を検知した検知信
号をプロセスCPU90に送出する。
【0198】湿度センサHSは、例えば湿度に応じた最
大1.0(V)を出力するものであり、ノイズを除去するコ
ンデンサ及び入力抵抗を介してプロセスCPU90の駆動
電圧5Vに近づけるべく約4.9倍に増幅する増幅回路
(図示せず)をに接続してある。湿度センサHSは装置
筺体の側壁に設けることにより、画像形成装置を設置し
てある環境下の湿度を検出する。
【0199】温度センサTS2は、例えばサーミスタ等
から構成され、例えば装置筺体の側壁に設けることによ
り、画像形成装置を設置してある環境下の温度を検出す
るものである。
【0200】以下にタイミング制御プログラムの制御動
作の一例を説明する。
【0201】始に、定着温度に着目してタイミング制御
プログラムを説明する。
【0202】先ず、プロセスCPU90は、メイン電源M
/Sの投入により、イニシャライズプログラムを起動
し、その後に定着温度制御プログラムを起動する。
【0203】プロセスCPU90は温度センサTS2から
の出力信号により上ローラ61の温度を検出し、例えば定
着温度が室温程度であれば電熱ヒータにより180℃まで
昇温する。この間が所謂ウオームアップ時間である。こ
の時間は像担持体Bの表層に形成した感度特性と現像剤
の帯電特性が十分でない。
【0204】プロセスCPU90はトナー濃度制御プログ
ラムを起動し、定着温度センサTSからの出力信号から
トナー濃度を検出し、制御目標濃度6%に有るか否かを
判定し、必要に応じてトナーを補給する。更にプロセス
CPU90は、前述のトナー濃度制御動作に並行して例え
ば撹拌スクリュウ33A,33B,33Cの回転数を120(rpm)
以上に変更して現像剤の帯電性能を調整する。
【0205】プロセスCPU90は前述のウオームアップ
時間内に帯電装置20から放電する電流を多くすることに
より、像担持体Bの表面電位を強制的に−700(V)に均
一帯電し、これに続いて、クリーニングユニット50に設
けた除電針により像担持体Bから電荷を除電する。プロ
セスCPU90はこの帯電及び除電動作をウオームアップ
時間内に繰り返し実行することにより像担持体Bの感度
特性を調整する。
【0206】これに続いて、プロセスCPU90は現像性
安定化プログラムと潜像条件制御プログラムを実行す
る。これにより、画像生産性に影響を及ぼすことなく現
像性及び階調制御を実行することができる。現像性安定
化プログラムと潜像条件制御プログラムの詳細について
は上述してあるので省略する。
【0207】ウオームアップ時間と現像性及び階調制御
性を行う時間とを比較し後者の時間が前者の時間よりも
長いときは、生産性の点で好ましくない。従って、(前
者の時間)>(後者の時間)とする為には、定着温度は
50℃以下が好ましい。
【0208】前述の実施例においては、電源投入時点に
おける定着温度について説明したが、これに限定される
ものでなく、例えば制御目標とする定着温度より例えば
50℃程低く温度制御する省エネモード、連続コピー等に
より定着温度が低下したので、昇温中であるアイドリン
グ時間についても同様な制御を実行する。これによって
も、画像生産性に影響することなく現像性及び階調制御
を実行することができる。また、プロセスCPU90は、
排紙センサPS2からの出力信号のオン状態をカウンタ
で計数しており、タイミング制御プログラムがカウンタ
に書き込まれた値が例えば1,000だけ変化したときに現
像性安定化プログラムと潜像条件制御プログラムを実行
する。これにより、1コピー毎に実行する場合に比して
画像生産性を向上することができる。
【0209】プロセスCPU90は、連続コピーの最後の
コピー動作を終了した後に実行する後回転中にも選択し
てあるPWMモード用の現像性安定プログラム及び潜像
条件制御プログラムを起動するようにしても、1コピー
毎に実行する場合に比して画像生産性を向上することが
できる。
【0210】プロセスCPU90は、温度センサTS2及
び湿度センサHSからの出力信号から環境下の温湿度を
検出しており、例えば常温常湿から10℃、30%RHの低温
低湿に変化した場合、書き込み密度切換手段Gからのモ
ード変更を指定する信号を検知した場合、書き込みPW
M選択手段Hからのモード変更を指定する信号を検知し
た場合のいずれにおいても、現像性及び階調性を調整す
る必要がある。しかしながら、本実施例のタイミング制
御プログラムを起動している場合には、これらの条件が
全部そろった場合、或いは所定のコピー枚数、後回転時
を検知したときのいずれかも生じた場合のみに現像性安
定化プログラム及び潜像条件制御プログラムを起動する
ようにすれば、画像生産性に影響することがない。
【0211】上述したように、本実施例の画像形成装置
は、タイミング制御プログラムを備えたことにより、画
像生産性に影響することなく、現像性及び階調性を維持
することができる。
【0212】上述したように中間濃度変動が小さい場合
は濃度階調を主とするような隣接画素間の濃度差の小さ
い面積階調マトリックスを用い、中間調濃度変動に応じ
て面積階調マトリックスを用い、中間調濃度変動幅に応
じて面積階調マトリックスを切り換え、変動幅が大きい
場合は隣接画素の濃度差を大きくして面積階調法を主と
するようにした階調制御技術がある(特開平4-363966号
公報参照)。斯かる階調制御技術を採用する画像形成装
置にあっては、感度特性の変動に対して階調補正をする
必要がある。全ての階調マトリックスに個別に補正処理
を実行したのでは画像生産性を低下させることになる。
【0213】第5の本願発明の画像形成装置における一
実施例を図9から図12を参照して説明する。
【0214】本実施例の画像形成装置は、図8を参照し
て説明した第4の発明の実施例で示した構成と略同一の
構成であり、書き込み密度切り替え手段G、プロセスC
PU90と、書き込みユニットAと、パッチ検知センサ
C、画像処理部E、現像ユニット30に装填した現像剤の
トナー濃度を制御するトナー濃度制御手段と、像担持体
B上に付着した略最高濃度のトナー量を検知し、当該付
着量に応じて現像ローラの回転数を制御する現像性固定
手段と、像担持体B上に顕像化したテストパターンのト
ナー量を検知して潜像形成条件を制御する露光制御手段
を備えたものであり、これらについては同一符号を付し
て詳細を省略する。
【0215】本実施例の画像形成装置は、像担持体Bの
感度特性の変動に応じて1画素単位のパルス幅変調用の
階調カーブから2画素単位のパルス幅変調用の階調カー
ブを算出するための特定補正カーブに関するデータを書
き込んであるRAMを新に備えている。
【0216】先ず、特定補正カーブを説明する。
【0217】図9は特定補正カーブの生成を示すグラフ
である。
【0218】第1象限は、スタート時点における1画素
単位のパルス幅変調法により形成し、顕像化したテスト
パターンからパッチ検知センサCからの出力電圧とPW
Mレベルとの関係として表されγ特性を示すグラフであ
る。
【0219】第2象限は、スタート時点における2画素
単位のパルス幅変調法により形成したグレースケールか
ら得られるパッチ検知センサCからの出力信号とPWM
レベルとの関係として表したγ特性を示すグラフであ
る。
【0220】第3象限は第1象限に示すγ特性から第2
象限に示すγ特性を差し引いた特定補正カーブを示すグ
ラフである。本実施例において、例えばスタート時点に
測定した1画素単位のパルス幅変調法及び2画素単位の
パルス幅変調法により得られるγ特性から特定補正カー
ブを得るものである。この特定補正カーブを表すデータ
は前述したようにRAMに書き込んである。このRAM
は画像処理部Eを構成するものである。
【0221】このように、第3象限に示す特定補正カー
ブに関するデータがあれば、1画素単位のパルス幅変調
法或いは2画素単位のパルス幅変調法のいずれかで形成
したグレースケールを測定するだけで、他方のγ特性を
も得ることができることを示している。
【0222】従って、本実施例の画像処理部Eは、スタ
ート時点における1画素単位のパルス幅変調法により形
成したグレースケールから得られるパッチ検知センサC
からの出力電圧とPWMレベルとの関係として表される
γ特性及び特定補正データをもRAMに書き込んであ
る。
【0223】画像処理部Eは、常温常湿下における転写
紙P上における画像濃度に対応するパッチ検知センサC
からの出力との関係を示すルックアップテーブル(以
下、これをパッチテーブルという)を備えている。パッ
チテーブルは、例えば転写紙上における画像濃度1.4に
対してパッチ検知センサCの出力0.8(V)、転写紙上に
おける画像濃度1.3に対してパッチ検知センサCの出力
0.9(V)、転写紙上における画像濃度1.2に対してパッチ
検知センサCの出力1.0(V)、転写紙上における画像濃
度1.1に対してパッチ検知センサCの出力1.1(V)等であ
る。
【0224】プロセスCPU90は現像ユニット30に設け
たスリーブ31の回転数を例えば200(rpm),250(rpm),30
0(rpm)に変更することにより、画像濃度を変更するよう
にしたものである。
【0225】本実施例の画像形成装置における最高画像
濃度及び階調の制御動作を図18、図8乃至図12を参照し
て説明する。
【0226】図10はパッチ検知センサCからの出力とP
WMレベルとの関係を示すグラフである。
【0227】縦軸はパッチ検知センサCからの出力電圧
(V)であり、当該出力電圧は、例えばグレースケールか
らの反射する光強度に応じたものである。横軸はPWM
レベルを示している。パッチ検知センサCの最大出力7.
0(V)はトナー付着量0、つまり画像濃度0に対応して
いる。PWMレベルの増加によりパッチにおける単位面
積当たりの付着量が増大するとともに反射光の強度が低
下することを示している。
【0228】図11はプリンタ特性を正規化したグラフで
ある。
【0229】転写紙上の最高画像濃度と感光ドラム上の
最高画像濃度とを等しくするための正規化の一例を示す
グラフである。実線は最高画像濃度を安定して得るため
のスリーブ回転数に設定した後にテストパターンを顕像
化してプリンタ特性を得たものである。詳細については
動作説明に述べる。
【0230】図34は最高画像濃度を作成する際にパター
ンを示す模式図である。
【0231】オペレータは、書き込み密度切り換え手段
Gより400(dpi)を指定し、PWM選択手段Hから2画素
単位のパルス幅変調法を選択する。
【0232】オペレータは操作パネル100より所望する
γ形状を有するプリンタ特性を指定し、続いてコピー開
始指令をプロセスCPU90に送出する。プロセスCPU
90は、エンコーダ15から出力される位相信号により像担
持体Bの位相を検出し、その位相から像担持体Bを矢示
方向(図18参照)に回転させる。プロセスCPU90は高
圧電源(図示せず)から所定の出力電圧を帯電装置20に
印加し、これにより帯電装置20は放電を開始して像担持
体Bの画像形成領域を一様に帯電する。
【0233】プロセスCPU90は画像処理部Eに第2の
タイミング信号を送出する。画像処理部Eは第2のタイ
ミング信号を受信してから所定時間だけ経過した後にR
AMから最高画像濃度のレベルを有するテストパターン
信号STを変調回路に送出する。変調回路は隣接する2
走査ライン分のテストパターン信号STを並列的にパル
ス幅変調した変調信号をLD駆動回路に送出する。LD
駆動回路は変調信号で半導体レーザLD1,LD2を発
振さることにより2本のレーザビームを照射する。2本
のレーザビームは第1光軸調整プリズム1と第2光軸プ
リズム2及び合成プリズム3により2本の副走査方向及
び主走査方向における位置調整を行い、これらのレーザ
光を所定速度で回転するポリゴンミラー5で偏向させ、
fθレンズ6及び第1のシリンドリカルレンズ4及び第
2のシリンドリカルレンズ7によって像担持体B上に微
小な2つのスポットに絞って走査する。2つのスポット
は図28に示すように隣接して像担持体B上を走査する。
これが所謂隣接ドット結合型パルス幅変調の一例である
2画素単位のパルス幅変調法である。
【0234】プロセスCPU90は潜像形成動作の終了を
検知すると、エンコーダ15から送出される位相信号から
像担持体Bの位相を検知した後に、静電潜像と同期した
位置で現像ユニット30を駆動する。これにより、像担持
体B上に形成してある潜像は例えば20×30mm角のトナー
像を約5mm間隔でテストパターンを複数回連続して顕像
化することになる。
【0235】プロセスCPU90は、エンコーダ15からの
位相信号から像担持体Bの位相を検知し、パッチ検知セ
ンサCを構成する発光ダイオードLEDに可変直流電源
refの最大出力である10(V)を印加して発振させて赤
外光を像担持体Bに照射する。これにより、ホトトラン
ジスタPTは像担持体B上に顕像化したテストパターン
から反射する光の強度に応じたセンサ出力を画像処理部
Eに送出する。画像処理部Eは、センサ出力をパッチテ
ーブルに入力して転写紙P上における画像濃度を算出す
る。図34に示すように像担持体上に同一のPWMレベル
で露光したものに対し、例えば200(rpm),250(rpm),30
0(rpm)のスリーブ回転数でトナーパッチ像を作成する。
それをパッチ検知センサCで検知し、その出力とパッチ
テーブル内の画像濃度値を参照し、スリーブの回転数を
決定する。プロセスCPU90は、スリーブの回転数をR
AMに書き込む。これにより、所望の最高画像濃度を有
する現像性に固定できたことになる。なお、本実施例に
おいては、スリーブの回転数を変更することにより、現
像性を固定してあるが、半導体レーザLD1,LD2の
最大発光強度を調整するようにしても同様の効果が得ら
れることは言うまでもない。いずれを選択するかは、現
像法の種類と像担持体Bの経時変化等を考慮することに
より決定することになる。
【0236】続いて、プロセスCPU90は、エンコーダ
15からの位相信号から像担持体Bの位相を検知し、画像
処理部Eに第1のタイミング信号を送出する。画像処理
部Eは第1のタイミング信号を受信してから所定時間だ
け経過した後にRAMからテストパターン信号SGを変
調回路に送出する。変調回路は隣接する2走査ライン分
のテストパターン信号SGを並列的にパルス幅変調した
変調信号をLD駆動回路に送出する。LD駆動回路は変
調信号で半導体レーザLD1,LD2を発振さることに
より2本のレーザビームを照射する。2本のレーザビー
ムは第1光軸調整プリズム1と第2光軸プリズム2及び
合成プリズム3により2本の副走査方向及び主走査方向
における位置調整を行い、これらのレーザ光を所定速度
で回転するポリゴンミラー5で偏向させ、fθレンズ6
及び第1のシリンドリカルレンズ4及び第2のシリンド
リカルレンズ7によって像担持体B上に微小なスポット
に絞って走査する。書き込みユニットAは、前述の動作
を所定回数だけ繰り返すことにより、像担持体Bの表面
に256の表面電位レベルからなる静電潜像を例えば2つ
直列に形成する。なお、偏向光学系からのビームは反射
するミラーを介してインデックスセンサに入射してお
り、これからインデックス信号を得ているので、プロセ
スCPU90はインデックス信号の検知した回数から前述
の潜像形成動作の終わりを検知することができる。プロ
セスCPU90は潜像形成動作の終了を検知すると、エン
コーダ15から送出される位相信号から像担持体Bの位相
を検知した後に、静電潜像と同期した位置で現像ユニッ
ト30を駆動する。この際、プロセスCPU90は、T13で
RAMに書き込んだ回転数で現像スリーブ31を回転す
る。これにより、像担持体B上に形成してある潜像は例
えば20×30mm角であり、約5mm間隔で256段階でトナー
付着量の変化するテストパターンを2回連続して顕像化
することになる。ここで、顕像化されたテストパターン
は最低画像濃度を所望の画像濃度に固定されていること
になる。
【0237】プロセスCPU90は、エンコーダ15からの
位相信号から像担持体Bの位相を検知し、パッチ検知セ
ンサCを構成する発光ダイオードLEDに可変直流電源
refを変化させて赤外光を像担持体Bに照射する。そ
して、トナーパッチのない部分でのセンサ出力が7(V)
になるようにVrefを設定する。ホトトランジスタPT
は像担持体B上に顕像化したテストパターンから反射す
る光の強度に応じた信号を画像処理部Eに出力する。
【0238】画像処理部Eは、像担持体B上に顕像化し
た2つのテストパターンから得られる信号レベルを例え
ば、センサ出力が5.8(V)ならば、センサの最大出力は
7(V)であるから、画像濃度は−log5.8(V)/7(V)の
ような演算を256レベルの濃度信号に施し、更に平均し
て256レベルの画像濃度信号を得、PWMレベルとの関
係として表現したものが図11に実線で示したグラフであ
る。これによれば、本実施例に採用する像担持体Bの表
面状態等の関係から最高画像濃度1.6となっていること
を示している。本実施例で目標とする最高画像濃度1.4
からずれている。そこで、画像処理部Eは最高画像濃度
1.4になるように前述のγ特性を正規化する。この正規
化したγ特性が図11で点線で示したグラフである。
【0239】画像処理部Eは、当該256レベルの画像濃
度信号で現されるプリンタ特性にそれと逆形状の特性
(逆関数)を用いて直線状(y=xになるようにする)
に整形する。これにより、環境変動による影響及び歪み
を除去することができる。
【0240】画像処理部Eは、前述の直線状に整形した
プリンタ特性から所望のγ形状に補正する。このように
して、環境変動による影響及びプリンタ特性の歪みに関
係なく所望の正規化した階調を得ることができる。な
お、プロセスCPU90は前述した最高画像濃度及び階調
の制御動作と並行してトナー濃度制御動作を実行してい
る。最高画像濃度及び階調の制御動作はトナー濃度制御
が安定に行われている際に動作させると良い。
【0241】本実施例における画像処理部Eは、前述の
ようにして得られた1画素単位のパルス幅変調法により
得られるγ特性に特定補正カーブを掛け合わせる処理を
実行することに2画素単位のパルス幅変調法によるγ特
性を推定する。このようにして、本実施例の画像形成装
置にあっては、画像生産性に影響することなく2つのγ
特性を得ることになる。
【0242】画像処理部Eは、前述した1画素単位のパ
ルス幅変調法及び2画素単位のパルス幅変調法によるγ
特性を転写紙P上での画像濃度に換算するために転写紙
の濃度は0.08を加算し、更に平均して256レベルの画像
濃度信号を得る。これにより、像担持体Bと転写紙の反
射濃度に起因する誤差を軽減することができる。
【0243】図12は画像濃度と2画素単位のPWMレベ
ルとから表現したプリンタ特性の経時変動を示すグラフ
である。
【0244】グラフにおいて、実線は本実施例の画像形
成装置のスタート時点におけるプリンタ特性を示してお
り、一点鎖線は本実施例の画像形成装置の50,000コピー
後におけるプリンタ特性を示したものである。これか
ら、本実施例における画像形成装置によれば、50,000コ
ピーまで安定したプリンタ特性を得ることができたこと
を示している。
【0245】
【発明の効果】第1の本願発明は、像担持体上に顕像化
したテストパターンの最高画像濃度を制御目標に固定す
べく、現像性を固定した後に顕像化した前記テストパタ
ーンから得られるプリンタ特性が前記最高画像濃度を基
準にして階調性を正規化することにより、環境変動によ
りプリンタ特性が変動したにも拘わらず、中間濃度変動
及び中間濃度のばらつき変動に起因する濃度ズレ及び画
質変化を未然に防止し、安定して階調を再現できる画質
調整方法を提供することができた。
【0246】第2の本願発明は、像担持体上に残ったト
ナー像をクリーニングするクリーニングユニットと、当
該クリーニングユニットに回収した現像剤を現像ユニッ
トに設けたトナーホッパに搬送する機構と、前記像担持
体上に顕像化したテストパターンの最高画像濃度を制御
目標に固定すべく、現像性を固定する現像性固定手段
と、前記像担持体上の非画像部に顕像化した複数のテス
トパターンから換算する最高画像濃度を演算し、その平
均を最高画像濃度と換算する最高画像濃度換算手段と、
前記現像性固定手段により現像性を固定して得る最高画
像濃度を基準にしてプリンタ特性の階調性を正規化する
階調制御手段とを備えたことにより、廃トナーを抑える
ことで、安定した階調制御を行うことができた。
【0247】第3の本願発明は、現像ユニット内部に装
填するトナー濃度を制御するトナー濃度制御手段と、像
担持体上に形成した略最高濃度の付着濃度トナー量を検
知して現像ローラの回転数を制御する制御手段と、前記
像担持体上に顕像化したテストパターンの最高画像濃度
を制御目標に固定すべく、現像性を固定する現像性固定
手段と、前記像担持体上に顕像化した複数のテストパタ
ーンから画像濃度を換算し、その平均した画像濃度から
最高画像濃度を換算する最高画像濃度換算手段と、前記
最高画像濃度を基準にしてプリンタ特性の階調性を正規
化する階調制御手段を備えたことにより、パッチトナー
像からの距離変動に影響されず、かつトナー飛散を防止
して安定した階調制御を行うことができた。
【0248】第4の本願発明は、像担持体上に顕像化し
たテストパターンの最高画像濃度を制御目標に固定すべ
く、現像性を固定した後に顕像化した前記テストパター
ンから得られるプリンタ特性が前記最高画像濃度を基準
にして階調性を正規化する画質調整方法において、前記
最大画像濃度の制御及び階調性補正の制御をある特定条
件下で行うことにより、画像の生産性を抑えることな
く、最大画像濃度及び階調制御を安定して行えるように
することができた。
【0249】第5の本願発明は、1画素単位のレーザ変
調方式と2画素単位のレーザ変調方式を有し、かつ像担
持体の画像濃度を検知するセンサを用いて階調制御を行
う画像形成装置であって、1画素単位のレーザ変調方式
を優先し階調補正制御を行うことにより、プリンタ特性
の変動に拘わらず、画像の生産性を落とすことなく、濃
度・面積階調併用型の電子写真法を採用する電子写真方
法によるプリンタにおいても高階調(粒状性と鮮鋭度の
良好)な画像を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の本願発明の画像形成装置における一実施
例の要部構成を示すブロック図である。
【図2】第1の本願発明の画像形成装置における一実施
例の制御動作を説明するフローチャートである。
【図3】第2の本願発明の画像形成装置の一実施例の要
部構成を示す斜視図である。
【図4】第3の本願発明の画像形成装置における一実施
例の要部構成を示すブロック図である。
【図5】図5は本実施例の画像形成装置の制御動作を示
すフローチャートである。
【図6】トナー濃度制御手段の制御動作を示すグラフで
ある。
【図7】第3の本願発明の一実施例における階調特性の
経時変化を示すグラフである。
【図8】第4の本願発明の画質調整方法を採用する画像
形成装置における一実施例の要部構成を示すブロック図
である。
【図9】特定補正カーブの生成を示すグラフである。
【図10】パッチ検知センサからの出力とPWMレベル
との関係を示すグラフである。
【図11】プリンタ特性を正規化したグラフである。
【図12】画像濃度と2画素単位のPWMレベルとから
表現したプリンタ特性の経時変動を示すグラフである。
【図13】2レーザビーム型の書き込みユニットの概略
構成を示す平面図である。
【図14】パッチ検知センサCを示す回路図である。
【図15】本実施例の画像形成装置に採用するパッチ検
知センサCの構造を示す図である。
【図16】本実施例の画像形成装置に採用するパッチ検
知センサCの構造を示す図である。
【図17】本実施例の画像形成装置に採用するパッチ検
知センサCの構造を示す図である。
【図18】第1から第5の本願発明の画像形成装置にお
ける一実施例の概略機構を示す断面図である。
【図19】画像濃度とPWMレベルとの関係としてプリ
ンタ特性を示すグラフである。
【図20】PWMレベルと画像濃度との関係としてプリ
ンタ特性を示すグラフである。
【図21】プリンタ特性を正規化したグラフである。
【図22】所望のプリンタ特性を示すグラフである。
【図23】PWMレベルを1レベル毎に変えることによ
り像担持体上に当間隔でテストパターンを顕像化した状
態を表す模式図である。
【図24】図23に示す顕像化したテストパターンから反
射する光強度に対応した出力電圧とPWMレベルとの関
係を示すグラフである。
【図25】OPC感光層を備える像担持体に256レベル
でPWMしたレーザビームを照射して得られる潜像を顕
像化したテストパターンから反射する光強度から換算し
た画像濃度レベルとの関係を示したグラフである。
【図26】センサを設置する位置変動による出力電圧の
変動を示すグラフである。
【図27】現像電界と画像濃度との関係から微視的な現
像性を示すグラフである。
【図28】1画素単位及び2画素単位によるパルス幅変
調を採用する露光プロセスでの像担持体の表層に形成し
た感光層の感度を示すグラフである。
【図29】隣接ドット結合型パルス幅変調の一例を示す
模式図である。
【図30】1画素単位のパルス幅変調を示す模式図であ
る。
【図31】1/8mmの画素内部でレーザ光強度をPWMし
たときの像担持体表面上のレーザビーム走査線上におけ
る露光量の変化を示したものである。
【図32】現像性と像担持体の表層に形成した感光層の
感度特性から得られる微視的なプリンタ特性を示すグラ
フである。
【図33】プリンタ特性とその階調制御との関係を示す
グラフチャートである。
【図34】最大画像濃度を作成する際のパターンを示す
模式図である。
【符号の説明】
B 像担持体 30 現像ユニット 31 スリーブ 50 クリーニングユニット 51 クリーナーボックス 310 搬送パイプ C パッチ検知センサ D データ演算部 E 画像処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/08 112 115 501 Z H04N 1/407 (72)発明者 高橋 晃 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に顕像化したテストパターン
    の最高画像濃度を制御目標に固定すべく、現像性を固定
    した後に顕像化した前記テストパターンから得られるプ
    リンタ特性が前記最高画像濃度を基準にして階調性を正
    規化することを特徴とする画質調整方法。
  2. 【請求項2】 像担持体上に残ったトナー像をクリーニ
    ングするクリーニングユニットと、当該クリーニングユ
    ニットに回収した現像剤を現像ユニットに設けたトナー
    ホッパに搬送する機構と、前記像担持体上に顕像化した
    テストパターンの最高画像濃度を制御目標に固定すべ
    く、現像性を固定する現像性固定手段と、前記像担持体
    上の非画像部に顕像化した複数のテストパターンから換
    算する最高画像濃度を演算し、その平均を最高画像濃度
    と換算する最高画像濃度換算手段と、前記現像性固定手
    段により現像性を固定して得る最高画像濃度を基準にし
    てプリンタ特性の階調性を正規化する階調制御手段とを
    備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 現像器内部に装填するトナー濃度を制御
    するトナー濃度制御手段と、像担持体上に形成した略最
    高濃度の付着濃度トナー量を検知して現像ローラの回転
    数を制御する制御手段と、前記像担持体上に顕像化した
    テストパターンの最高画像濃度を制御目標に固定すべ
    く、現像性を固定する現像性固定手段と、前記像担持体
    上に顕像化した複数のテストパターンから画像濃度を換
    算し、その平均した画像濃度から最高画像濃度を換算す
    る最高画像濃度換算手段と、前記最高画像濃度を基準に
    してプリンタ特性の階調性を正規化する階調制御手段を
    備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像担持体上に顕像化したテストパターン
    の最高画像濃度を制御目標に固定すべく、現像性を固定
    した後に顕像化した前記テストパターンから得られるプ
    リンタ特性が前記最高画像濃度を基準にして階調性を正
    規化する画質調整方法において、前記最大画像濃度の制
    御及び階調性補正の制御をある特定条件下で行うことを
    特徴とする画質調整方法。
  5. 【請求項5】 前記特定条件はメイン電源スイッチを投
    入した時であることを特徴とする請求項4記載の画質調
    整方法。
  6. 【請求項6】 前記特定条件は所定のコピー数であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の画質調整方法。
  7. 【請求項7】 前記特定条件は画像形成終了後の後回転
    時であることを特徴とする請求項4記載の画質調整方
    法。
  8. 【請求項8】 前記特定条件は作像モードであることを
    特徴とする請求項4記載の画質調整方法。
  9. 【請求項9】 前記特定条件はアイドリング時であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の画質調整方法。
  10. 【請求項10】 前記特定条件は所定の定着温度である
    ことを特徴とする請求項4記載の画質調整方法。
  11. 【請求項11】 前記特定条件は所定の温湿度であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の画質調整方法。
  12. 【請求項12】 前記特定条件はメイン電源スイッチを
    投入した時とコピー数と後回転と作像モードとアイドリ
    ング時と定着温度と温湿度とのいずれか複数の組み合わ
    せであることを特徴とする請求項4記載の画質調整方
    法。
  13. 【請求項13】 1画素単位のレーザ変調方式と2画素
    単位のレーザ変調方式を有し、かつ像担持体の画像濃度
    を検知するパッチ検知センサを用いて階調制御を行う画
    像形成装置において、1画素単位のレーザ変調方式を優
    先して階調補正制御を行うことを特徴とする画像形成装
    置。
  14. 【請求項14】 1画素レーザ変調方式と2画素変調方
    式の特性は補正カーブに連動していることを特徴とする
    請求項13記載の画像形成装置。
JP5285172A 1993-11-15 1993-11-15 画質調整方法及びこれを採用する画像形成装置 Pending JPH07137346A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6768878B2 (en) 2001-10-30 2004-07-27 Konica Corporation Image forming method and image forming apparatus utilizing a control patch
JP2008085948A (ja) * 2006-09-29 2008-04-10 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、画像形成処理プログラム
JP2010286543A (ja) * 2009-06-09 2010-12-24 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置および画像調整方法
JP2016114775A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置、画像形成方法

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