JPH07136965A - 物体のハンドリング装置 - Google Patents

物体のハンドリング装置

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Publication number
JPH07136965A
JPH07136965A JP29048193A JP29048193A JPH07136965A JP H07136965 A JPH07136965 A JP H07136965A JP 29048193 A JP29048193 A JP 29048193A JP 29048193 A JP29048193 A JP 29048193A JP H07136965 A JPH07136965 A JP H07136965A
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JP
Japan
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hand
hand part
sensor
suction pad
height
Prior art date
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Application number
JP29048193A
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English (en)
Inventor
Keisuke Koyanagi
恵介 小柳
Hiroyuki Okada
博之 岡田
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PFU Ltd
Original Assignee
PFU Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07136965A publication Critical patent/JPH07136965A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の高さに積まれた物体、あるいは任意の
高さの物体を取り出しミス、取り残しミスすることなく
確実に所定の供給先に移送すること。 【構成】 制御手段3は供給元の物体5の上空にハンド
部1を位置決めしたのち、ハンド部1を垂直に下降さ
せ、吸着パット1aにより物体5を吸着する。(a)
(b)に示すハンド部には、物体高さセンサ11b,1
2bが設けられており、制御手段3は物体高さセンサ1
1b,12bが動作するまでハンド部1を下降させ、吸
着パット1aにより物体を吸着する。同図(c)に示す
ハンド部には、限界高さセンサ13bが設けられてお
り、ハンド部1を所定位置まで下降するまえに限界高さ
センサ13bが動作すると、ハンド部1の下降を停止
し、アラームを発生する。ハンド部1が物体を吸着する
と、ハンド部1を上昇させて水平移動し、供給先に物体
5を移送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は任意の高さに段積みされ
た集積物もしくは任意の高さの物体を一個づつ取り出し
移送する物体のハンドリング装置に関し、特に本発明は
簡単な機構により確実に上記物体を取り出し移送するこ
とができる物体のハンドリング装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】製造ラインにおける製品の組み立て等の
自動化を図るため、従来から種々の分野でロボット等の
ハンドリング装置が使用されてきている。上記したロボ
ットは、人間がティーチングを行ったり、あるいはプロ
グラミングを行って予めロボットに作業内容に記憶させ
ておき、作業時、上記記憶内容内容に基づきロボットに
所定の作業を行わせるものであり、上記ティーチング、
あるいはプログラミングの際には、ロボットハンドの位
置を正確に設定する必要があり、また、ティーチング、
プログラミングの内容通りの作業をさせるために高い位
置決め精度を必要とした。
【0003】特に、従来のロボットにおいて、段積みさ
れた物体を一枚つづ取り出したり、高さの異なった物体
を扱う場合には、ティーチングあるいはプログラミング
に際して、物体の高さの変化を考慮する必要があり、テ
ィーチング作業が煩雑となったり、あるいは、プログラ
ミングが複雑になるといった問題があった。また、ティ
ーチングあるいはプログラムされたロボットハンドの位
置と実際の物体の高さが異なっている場合には、物体を
取り出すことができない場合が生じたり、物体を破損す
るといった恐れもあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
技術の問題点を考慮してなされたものであって、本発明
の第1の目的は、任意の高さに積まれた物体、あるいは
任意の高さの物体を取り出しミス、取り残しミスするこ
となく確実に所定の供給先に移送することができる物体
のハンドリング装置を提供することである。
【0005】本発明の第2の目的は、ハンド部に簡単な
機構を設けることにより、複雑な制御を行うことなく、
任意の高さに積まれた物体、あるいは任意の高さの物体
を、確実に所定の供給先に移送することができる物体の
ハンドリング装置を提供することである。本発明の第3
の目的は、任意の高さに積まれた物体、あるいは任意の
高さの物体を破損させることなく、確実に所定の供給先
に移送することができる物体のハンドリング装置を提供
することである。
【0006】本発明の第4の目的は、ハンド部に物体有
無検知機能を設け、物体の存在を上記検知機能により検
知して物体の存在を確認したのち、物体を取り出すこと
により、ハンド部の無駄な動作を避けることができる物
体のハンドリング装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
あり、同図において、1は物体5を保持して移送するハ
ンド部、1aはハンド部1の下面に取り付けられた吸着
パット、2はハンド部を駆動する駆動部、3はハンド部
1を制御する制御手段、4はアラーム、5は移送の対象
となる物体である。また、同図(a)は請求項1,2,
5,6のハンド部の構成を示し、11bは物体高さセン
サ、11cは緩衝手段、11dは物体有無センサ、11
eは過負荷センサである。同図(b)は請求項3,5,
6のハンド部の構成を示し、12bは物体高さセンサ、
12cは緩衝手段、12dはシリンダ、12eはシリン
ダ行限センサである。同図(c)は請求項4,5,6の
ハンド部の構成を示し、13bは限界高さセンサ、13
cは緩衝手段である。
【0008】上記課題を解決するため、本発明の請求項
1の発明は、図1および同図(a)に示すように、物体
5を吸着して保持する吸着パット1aを下面に具備した
ハンド部1と、上記ハンド部1を駆動する駆動部2と、
物体5の上空にハンド部1を位置決めし、ハンド部1を
垂直方向に下降させて吸着パット1aにより物体5を吸
着し、所定の供給先に移送する制御を行う制御手段3と
を備えた物体のハンドリング装置において、ハンド部1
の下面に物体5が接触したことを検出する物体高さセン
サ11bを取り付けるとともに、ハンド部1と駆動部2
の間に下から加わる力を吸収する緩衝手段11cを設
け、上記制御手段3は、ハンド部1を下降させる際、物
体高さセンサ11bが物体5との接触を検出したときハ
ンド部1の下降を停止させ、吸着パット1aにより物体
5を吸着させることにより、任意の高さの物体5もしく
は任意の高さに積み重ねられた物体5を一個づつ取り出
し移送するように構成したものである。
【0009】本発明の請求項2の発明は、図1および同
図(b)に示すように、物体5を吸着して保持する吸着
パット1aを下面に具備したハンド部1と、上記ハンド
部1を駆動する駆動部2と、物体5の上空にハンド部1
を位置決めし、ハンド部1を垂直方向に下降させて吸着
パット1aにより物体5を吸着し、所定の供給先に移送
する制御を行う制御手段3とを備えた物体のハンドリン
グ装置において、駆動部2にハンド部1を上下方向に駆
動するシリンダ12dを設けるとともに、吸着パット1
aと吸着パット支持部材間に下方から吸着パット1aに
加わる力を吸収する緩衝手段12cを設け、また、上記
ハンド部1に、物体5が接触したことを検出する物体高
さセンサ12bを取り付けるとともに、上記シリンダ1
2dに、ハンド部1が下限位置まで達したことを検出す
る行限センサ12eを取り付け、上記制御手段3は、シ
リンダ12dを駆動して、ハンド部1を下降させる際、
物体高さセンサ12bが物体5の接触を検出したときハ
ンド部1の下降を停止させ、吸着パット1aにより物体
5を吸着させることにより、任意の高さの物体5もしく
は任意の高さに積み重ねられた物体5を一個づつ取り出
し移送するとともに、ハンド部1を下方に移動させた
際、ハンド部1が下限位置まで達したことを行限センサ
12eが検出したとき、シリンダ12dの下降動作を停
止させアラーム4を発生するように構成したものであ
る。
【0010】本発明の請求項3の発明は、請求項1また
は請求項2の発明において、緩衝手段11c,12cが
吸収する力の大きさが所定以上になったとき動作する過
負荷センサ11eを設け、過負荷センサ11eが動作し
たとき、制御手段3はハンド部1の下降を停止させアラ
ーム4を発生するように構成したものである。本発明の
請求項4の発明は、図1および同図(c)に示すよう
に、物体5を吸着して保持する吸着パット1aを下面に
具備したハンド部1と、上記ハンド部1を駆動する駆動
部2と、物体5の上空にハンド部1を位置決めし、ハン
ド部1を垂直方向に下降させて吸着パット1aにより物
体5を吸着し、所定の供給先に移送する制御手段3とを
備えた物体のハンドリング装置において、吸着パット1
aと吸着パット支持部材間に下方から吸着パット1aに
加わる力を吸収する緩衝手段13cを設けるとともに、
ハンド部1に、緩衝手段13cが吸収する力の大きさが
所定以上になったとき動作する限界高さセンサ13bを
取り付け、上記制御手段3は、ハンド部1を垂直方向に
所定量下降させて吸着パット1aにより物体5を吸着し
移送するとともに、ハンド部1を下降させる際、限界高
さセンサ13bが動作したとき、ハンド部1の下降動作
を停止させアラーム4を発生するように構成したもので
ある。
【0011】本発明の請求項5の発明は、請求項1,
2,3または請求項4の発明において、ハンド部1に物
体5が下方に存在するか否かを非接触で検出する物体存
在有無センサ11dを取り付け、制御手段3は、ハンド
部1を物体5上空に位置決めした際、物体存在有無セン
サ11dにより下方に物体5が存在するか否かを確認
し、下方に物体5が存在したとき、ハンド部1を下降さ
せるように構成したものである。
【0012】本発明の請求項6の発明は、請求項1,
2,3,4または請求項5の発明において、吸着パット
1aによる物体5の吸着に失敗したとき、制御手段3は
ハンド部1を上昇させリトライするように構成したもの
である。
【0013】
【作用】図1において、制御手段3は供給元の物体5の
上空にハンド部1を位置決めしたのち、ハンド部1を垂
直に下降させ、吸着パット1aにより物体5を吸着す
る。そして、ハンド部1を上昇させて水平移動し、供給
先に物体5を移送する。同図(a)(b)(c)に示す
ハンド部1には緩衝手段11c,12c,13cが設け
られており、下方からハンド部1に加わる力を吸収して
物体5に異常な力が加わるのを防止する。また、(a)
に示すハンド部1には過負荷センサ11eが設けられて
おり、緩衝手段11eにより吸収する力が大きくなると
過負荷センサ11eが動作し、アラームを発生する。
【0014】同図(a)(b)に示すハンド部には、物
体高さセンサ11b,12bが設けられており、制御手
段3は物体高さセンサ11b,12bが動作するまでハ
ンド部1を下降させ、物体高さセンサ11b,12bが
動作したら吸着パット1aにより物体を吸着する。ま
た、同図(b)に示すハンド部には、ハンド部を上下方
向に駆動するシリンダ12dと行限センサ12eが設け
られており、ハンド部1を下降させた際、下に物体が存
在しないかあるいは物体の高さが低すぎる場合には、行
限センサ12eが動作してバンド部1の下降を停止し、
アラームを発生する。
【0015】同図(c)に示すハンド部には、限界高さ
センサ13bが設けられており、ハンド部1を所定位置
まで下降するまえに、物体5の高さが高すぎて限界高さ
センサ13bが動作すると、制御手段3はハンド部1の
下降を停止、アラームを発生する。さらに、各ハンド部
1に物体有無センサ11dを設け、ハンド部1を下降さ
せる前に下方に物体が存在するか否かを確認することが
できる。
【0016】本発明の請求項1の発明においては、図1
および同図(a)に示すように、ハンド部1の下面に物
体5が接触したことを検出する物体高さセンサ11bを
取り付けるとともに、ハンド部1と駆動部2の間に下か
ら加わる力を吸収する緩衝手段11cを設け、制御手段
3は、ハンド部1を下降させる際、物体高さセンサ11
bが物体5との接触を検出したときハンド部1の下降を
停止させ、吸着パット1aにより物体5を吸着させるよ
うに構成したので、任意の高さに積まれた物体あるいは
任意の高さの物体を、確実に所定の供給先に移送するこ
とができる。
【0017】また、ハンド部1の垂直方向の厳密な位置
決め制御を行う必要がないので、制御を簡単にすること
ができる。さらに、緩衝手段11cを設けているので、
物体に加わる力を吸収することができ、物体の破損を防
止することができる。本発明の請求項2の発明において
は、図1および同図(b)に示すように、駆動部2にハ
ンド部1を上下方向に駆動するシリンダ12dを設ける
とともに、吸着パット1aと吸着パット支持部材間に下
方から吸着パット1aに加わる力を吸収する緩衝手段1
2cを設け、また、上記ハンド部1に、物体5が接触し
たことを検出する物体高さセンサ12bを取り付けると
ともに、上記シリンダ12dに、ハンド部1が下限位置
まで達したことを検出する行限センサ12eを取り付
け、制御手段3は、シリンダ12dを駆動して、ハンド
部1を下降させる際、物体高さセンサ12bが物体5の
接触を検出したときハンド部1の下降を停止させ、吸着
パット1aにより物体5を吸着させ、また、ハンド部1
を下方に移動させた際、ハンド部1が下限位置まで達し
たことを行限センサ12eが検出したとき、シリンダ1
2dの下降動作を停止させアラーム4を発生するように
構成したので、請求項1の発明と同様、任意の高さに積
まれた物体あるいは任意の高さの物体を、確実に所定の
供給先に移送することができる。
【0018】また、ハンド部1の垂直方向の位置決め制
御を行う必要がないので、制御を簡単にすることができ
る。さらに、緩衝手段12cを設けているので、物体に
加わる力を吸収することができ、物体の破損を防止する
ことができる。またさらに、行限センサ12eを設けて
いるので、下方に物体が存在しない場合あるいは物体の
高さが低すぎる場合を検出し、通知することができる。
【0019】本発明の請求項3の発明においては、請求
項1または請求項2の発明において、過負荷センサ11
eを設け、過負荷センサ11eが動作したとき、ハンド
部1の下降を停止させアラーム4を発生するように構成
したので、物体5が正常な状態に置かれていない場合で
も物体に異常な力が加わることがなく、物体を破損させ
ることがない。
【0020】本発明の請求項4の発明においては、図1
および同図(c)に示すように、吸着パット1aと吸着
パット1a支持部材間に下方から吸着パット1aに加わ
る力を吸収する緩衝手段13cを設けるとともに、ハン
ド部1に、緩衝手段13cが吸収する力の大きさが所定
以上になったとき動作する限界高さセンサ13bを取り
付け、制御手段3は、ハンド部1を垂直方向に所定量下
降させて吸着パット1aにより物体5を吸着し移送する
とともに、ハンド部1を下降させる際、限界高さセンサ
13bが動作したとき、ハンド部1の下降動作を停止さ
せアラーム4を発生するように構成したので、任意の高
さに積まれた物体あるいは任意の高さの物体等、高さに
バラツキのある物体を、確実に所定の供給先に移送する
ことができる。
【0021】また、ハンド部1の垂直方向の厳密な位置
決め制御を行う必要がないので、制御を簡単にすること
ができる。さらに、緩衝手段13cを設けているので、
物体に加わる力を吸収することができ、また、限界高さ
センサ13bを設けているので、物体の高さが高すぎる
場合でも物体に異常な力が加わることがなくハンドの下
降を停止することができる。
【0022】本発明の請求項5の発明においては、請求
項1,2,3または請求項4の発明において、ハンド部
1に物体5が下方に存在するか否かを非接触で検出する
物体有無センサ11dを取り付けたので、下方に物体5
が存在するか否かを確認することができ、ハンド部の無
用な動作を避けることができる。本発明の請求項6の発
明においては、請求項1,2,3,4または請求項5の
発明において、吸着パット1aによる物体5の吸着に失
敗したとき、ハンド部1を上昇させリトライするように
構成したので、確実に物体を吸着することができ、取り
出しミスを防止することができる。
【0023】
【実施例】図2は本発明の第1の実施例のロボットの外
観を示す図であり、同図は、一例として、フロッピー・
ディスク等の媒体を把持して複写装置に移送し、複写
後、媒体を所定の場所に移送するロボットの例を示して
いる。同図において、21は移送する媒体をストックし
ておくストッカーであり、ストッカー21にはフロッピ
ー・ディスク21aがマガジン等に格納され置かれてい
る。また、21bは複写済のフロッピー・ディスクを格
納したマガジンに被せる蓋である。
【0024】22はロボットであり、ロボット22はロ
ボットハンド22aと第1のアーム22bと第2のアー
ム22cとを備え、ロボットハンド22aは垂直方向
(以下この方向をZ軸方向という)に移動するとともに
垂直軸を中心に回動し(この方向を以下W方向に回動す
るという)、その先端には真空により物体を吸着する吸
着パットが取り付けられている。
【0025】また、第1のアーム22bと第2のアーム
22cは水平方向に回動し、第1のアーム22bと第2
のアーム22cを回動させることにより、ロボットハン
ド22aの水平方向(この方向を以下X,Y軸方向とい
う)の位置決めが行われる。23はロボット22を制御
する制御部であり、制御部23にはロボットの制御装置
と電源部等が設けられている。また、24は複写装置で
あり、複写装置24はロボット22により供給された媒
体にデータ、プログラム等を複写し、複写された媒体が
一枚づつロボット22により取り出され、マガジンに格
納される。
【0026】同図において、媒体21aに複写処理を行
う場合、ロボット22はストッカー21より媒体21a
を一枚づつ取り出し複写装置24に移送する。複写装置
24は供給された媒体に複写処理を行い、複写済の媒体
を積み重ねる。積み重ねられた複写済媒体はロボット2
2により一枚づつ取り出され、ストッカー21に戻され
る。そして、一連の複写処理が終わり、ストッカー21
のマガジンが一杯になると、ロボット22は蓋21bを
取り出して、複写済媒体で一杯になったマガジンに蓋2
1bを被せる。
【0027】図3は本発明の第1の実施例のロボットハ
ンドの構成を示す図であり、同図(a)はロボットハン
ドを側面から見た図、(b)はロボットハンドを下面か
ら見た図を示している。同図において、31はロボット
の本体のアームに支持されるロボット軸、31aはハン
ド取り付け部材、32はハンドを支持する第1の支持
板、32aは第1の支持板32に固定された第1の支持
柱、32bはフローティング・バネであり、第1の支持
柱32aはハンド取り付け部材31aに対して上下方向
に移動可能に取り付けられ、フローティング・バネ32
bにより下方向に付勢されている。このため、ロボット
ハンドに下方向から力が加わると、同図中の「ハンドス
ライド」として示した部分全体が矢印方向に移動する。
【0028】33は第1の支持板32と第2の支持板3
4を接続する第2の支持柱、35は第2の支持板34に
取り付けられた吸着パットであり、吸着パット35は同
図(b)に示すように、第2の支持板34に4個取り付
けられている。なお、同図(a)においては分かりやす
くするため1個の吸着パット35のみが示されており、
その他の吸着パットは省略されている。
【0029】36はスライド軸であり、スライド軸36
は第1およひ第2の支持板32,34に対して移動可能
に取り付けられ、図示しないバネ等により下方向に付勢
され、ロボットハンドが物体等に接触すると、スライド
軸36は同図の矢印方向にスライドする。37aは光学
センサ等から構成される物体高さセンサであり、ロボッ
トハンドが物体に接触し、スライド軸36が同図の矢印
方向に移動すると、スライド軸36に取り付けられた検
出板37bが物体高さセンサ37aに対向する位置に移
動し、物体高さセンサ37aが出力を発生する。
【0030】38は物体有無センサであり、ロボットハ
ンドの下方向に物体が存在するか否かを物体と非接触で
検出する。物体有無センサ38としては、例えば、反射
光により物体の存在を検知する光電スイッチ等を用いる
ことができる。39aは例えば光学センサ等から構成さ
れる過負荷センサ、39bは検出板であり、下方向から
所定以上の力が加わり、フローティング・バネ32bが
所定量以上撓んで検出板39bが過負荷センサ39aに
接近すると、過負荷センサ39aがオンとなる。
【0031】図4は本実施例のシステム構成を示す図で
あり、同図において、22は図2に示したロボット本
体、22aは図3に示したロボットハンド、41はロボ
ットの動作シーケンスを制御するシーケンサ、42はロ
ボット22のX,Y,Z,W軸の位置または角度を制御
する数値制御装置である。同図において、シーケンサ4
1はロボットハンドに取り付けられた過負荷センサ、物
体有無センサ、物体高さセンサ等のセンサ情報、ロボッ
トを制御する数値制御装置42の出力信号等を入力し、
ロボット22のスタート/ストップ信号等を数値制御装
置42に出力する。
【0032】数値制御装置42は、シーケンサ41から
スタート信号が与えられると、予め入力されたプログラ
ム等に基づき、ロボット各軸の座標データ等を算出して
出力し、ロボット22の各軸の位置決めを行う。図5は
本実施例のロボットハンドの動作を示すフローチャー
ト、図6、図7は本実施例のロボットハンドの動作を説
明する図であり、図3および図5、図6、図7を参照し
て本実施例の動作を説明する。
【0033】図5のステップS1において、ロボットハ
ンドを、媒体等の物体の上空に水平移動させ、物体有無
センサ38により物体の存在の有無を確認する〔図6
(a)参照〕。物体の存在が確認されると、ステップS
2において、ロボットハンドをZ軸方向に下降させる
〔図6(b)参照〕。なお、物体有無センサ38により
物体の存在の検出されない場合には、例えば、他の供給
元へロボットハンドを移動させ、上記の同様に物体の存
在の有無を検出する。
【0034】ロボットハンドの下降中において、例えば
物体が斜めに積まれている等の理由により、物体高さセ
ンサ37bが出力を発生する前に、ロボットハンドの一
部が物体に接触し、ロボットハンドの「ハンドスライ
ド」部分がフローティング・バネ32b(図3参照)に
抗して上側に移動すると、検出板39bが過負荷センサ
39aに接近し、過負荷センサ39aがオンとなる。
【0035】過負荷センサ39aがオンになると、ステ
ップS5に行き、ロボットハンドをZ軸方向に上昇させ
たのち、ステップS2に戻りリトライを行う。なお、数
回リトライしても過負荷センサ39aがオンになる場合
には、アラームを出力して終了する。また、過負荷セン
サ39aがオフのまま、ロボットハンドが下降していき
(図5のステップS3,S4,S2)、そのスライド軸
36(図3参照)が物体に接触して上側に移動すると、
スライド軸36に取り付けられた検出板37bが物体高
さセンサ37aに対向し、物体高さセンサ37aがオン
となる。物体高さセンサ37aがオンとなると、ステッ
プS6に行き、ロボットのZ軸方向の下降を停止し、ス
テップS7において、吸着パット35に真空を供給し、
物体の吸着を行う〔図6(c)参照)。
【0036】ステップS8において、吸着パットの真空
度により物体の吸着ができたか否かを判別し、吸着出来
ない場合にはステップS5に行き前記したようにリトラ
イを行う。なお、数回リトライしても物体が吸着できな
い場合には、前記と同様、アラームを出力して終了す
る。物体の吸着ができた場合には、ステップS9におい
て、ロボットハンドをZ軸方向に上昇させ、ステップS
10において、ロボットハンドを水平方向に移動させる
〔図6(d)参照〕。そして、ロボットハンドが物体供
給場所まで移動すると、ステップS11において物体を
アンチャックし〔図6(e)〕、ステップS12におい
て終了か否かを判別し、終了でない場合にはステップS
1に戻り、上記処理を繰り返す。
【0037】以上のように、本実施例においては、ロボ
ットハンドに物体有無センサ、物体高さセンサを設け、
物体有無センサにより物体の存在の有無を検出し、物体
が存在するときロボットハンドを物体高さセンサがオン
になる位置まで下降させて物体を取り出すようにしたの
で、簡単な機構により、任意の高さに積まれた物体から
物体を一枚づつ確実に取り出すことができる。また、ロ
ボット本体側で物体の高さの変化に応じた厳密なZ軸方
向の位置決め制御を行う必要がないので、ロボット本体
側の制御を簡単にすることができる。
【0038】さらに、過負荷センサを設けるとともにロ
ボットハンドとロボット軸間にフローティング・バネを
設けてロボットハンドに下方向からの力が加わったと
き、ロボットハンドが上方向に移動できるように構成し
たので、物体を取り出す際、物体に異常な力が加わるこ
とがなく、物体を破損させることがない。図7は本発明
の第2の実施例のロボットハンドの外観を示す図であ
り、同図において、71、72はそれぞれロボットのX
軸、Y軸、73はシリンダ取り付け部、74はシリン
ダ、75はロボットハンドであり、シリンダ74は同図
矢印に示すように、水平方向にX軸、Y軸に沿って移動
するとともに、ロボットハンド75をZ軸方向に駆動す
る。
【0039】なお、本実施例のロボットハンドも図4に
示した構成のシステムにより制御することができるが、
本実施例においては、W軸(Z軸を中心とした回転角)
の制御は行わない。また、ロボットハンドに取り付けら
れたセンサが図4のシステムとは異なっている。図8は
本実施例のシリンダ、ロボットハンドの構成を示す図で
あり、同図(a)は側面から見た図、(b)は正面から
見た図を示している。
【0040】同図において、73はシリンダ取り付け
部、74はシリンダ、82はシリンダ軸であり、シリン
ダ軸82は同図に示すように2本設けられており、シリ
ンダ74中を上下方向に移動する。83はシリンダ軸8
2に固定された支持板であり、支持板83には吸着パッ
ト84を支持する支持柱83aが上下方向に移動可能に
取り付けられ、支持柱83aの先端に吸着パット84が
設けられている。また、支持柱83aにはフローティン
グ・バネ83bが取り付けられ、吸着パット84を下方
向に付勢している。
【0041】85はロボットハンドの先端が物体に接触
したとき上方向に移動するスライド軸、86aは光学セ
ンサ等から構成される物体高さセンサ、86bは検出板
であり、ロボットハンドが下降してその先端が物体に接
触すると、スライド軸85が上側に移動する。そして、
検出板86bが物体高さセンサ86aに対向すると物体
高さセンサ86aがオンとなる。また、87はシリンダ
行限センサであり、シリンタ行限センサ87はシリンダ
軸82が下限まで移動するオンとなる。
【0042】図9は本実施例の動作を示すフローチャー
ト、図10、図11は本実施例の動作を説明する図であ
り、図8および図9、図10、図11により本実施例の
動作を説明する。図9のステップS1において、ロボッ
トハンドを、媒体等の物体の上空に水平移動させ、ステ
ップS2において、シリンダ軸82をZ軸方向に下降さ
せる〔図10(a)参照〕。
【0043】ここで、図9のステップS3、S4、S1
1に示すように、シリンダ軸82の下降中において、例
えば物体が下に存在しない等の理由により、物体高さセ
ンサ86aが出力を発生する前に、シリンダ軸82が下
限まで下降し行限センサ87が動作すると、アラームを
発生するとともにシリンダ軸82を上昇させ終了する
〔図11(a)(b)(c)参照〕。
【0044】また、行限センサ87がオフのまま、シリ
ンダ軸82が下降していき(図9のステップS3,S
4,S2)、そのスライド軸85(図8参照)が物体に
接触して上側に移動すると、スライド軸85に取り付け
られた検出板86bが物体高さセンサ86aに対向し、
物体高さセンサ86aがオンとなる。物体高さセンサ8
6aがオンとなると、ステップS5に行き、シリンダ軸
82のZ軸方向の下降を停止し、ステップS6におい
て、吸着パット84に真空を供給し、物体の吸着を行う
〔図10(b)参照)。
【0045】ステップS8において、吸着パットの真空
度により物体の吸着ができたか否かを判別し、吸着出来
ない場合にはステップS7に行きシリンダ軸82を上昇
させ、ステップS2に戻りリトライを行う。なお、数回
リトライしても物体が吸着できない場合には、前記と同
様、アラームを出力して終了する。物体の吸着ができた
場合には、ステップS9において、シリンダ軸82をZ
軸方向に上昇させ、ステップS10において、ロボット
ハンドを水平方向に移動させる〔図10(c)参照〕。
そして、ロボットハンドが物体供給場所まで移動する
と、ステップS12において物体をアンチャックし〔図
10(d)参照〕、ステップS13において終了か否か
を判別し、終了でない場合にはステップS1に戻り、上
記処理を繰り返す。
【0046】以上のように、本実施例においては、ロボ
ットハンドに物体高さセンサ、行限センサを設け、シリ
ンダ軸を物体高さセンサがオンになる位置まで下降させ
て物体を取り出すとともに、シリンダ軸が下限まで下降
したことを行限センサにより検出し、物体が存在しない
場合もしくは物体の高さが異常に低い場合等にアラーム
を発生するようにので、簡単な機構により、任意の高さ
に積まれた物体から物体を一枚づつ確実に取り出すこと
ができる。また、ロボット本体側で物体の高さの変化に
応じたZ軸方向の位置決め制御を行う必要がないので、
ロボット本体側の制御を簡単にすることができる。
【0047】さらに、吸着パットを支持する支持柱にフ
ローティング・バネを取り付け、下方向からの力を吸収
するようにしたので、物体を取り出す際、物体に加わる
力を一定にすることができ、物体に異常な力が加わるこ
とがなく物体を破損させることがない。なお、本実施例
においても第1の実施例のように、物体有無センサを設
けて物体が下方に存在するか否かを確認したのち、シリ
ンダ軸を下降させるように構成してもよい。また、上記
フローティング・バネの撓み量により過負荷状態を検出
する過負荷センサを設け、下方から異常な力が加わった
ときシリンダ軸の下降を停止させるように構成すること
もできる。
【0048】図12は本発明の第3の実施例のロボット
ハンドの構成を示す図であり、同図(a)はロボットハ
ンドを側面から見た図、(b)はロボットハンドを下面
から見た図を示している。本実施例のロボットハンドは
図2に示した方式のロボットに適用することができ、図
4に示した構成のシステムにより制御することができる
が、ロボットハンドに取り付けたセンサは図4のシステ
ムとは異なっている。
【0049】また、本実施例のロボットハンドは、前記
第1および第2の実施例に示した段積みされた物体を移
送する作業に適用することも可能であるが、本実施例の
ロボットハンドは任意の高さの物体を移送する作業に適
用するに好適であり、ロボット制御装置がロボットハン
ドのZ軸方向の位置決め制御を行うことを前提としてい
る。
【0050】図12において、31はロボット軸、12
1はロボット軸31に固定された支持板、122はバネ
付き支持柱、123は吸着パット支持板であり、バネ付
き支持板122は吸着パット支持板123に固定され、
バネ付き支持柱122は支持板121に対して移動可能
に取り付けられている。そして、吸着パット支持板12
3はフローティング・バネ122aにより下方向に付勢
されている。このため、吸着パット支持板123に下方
向から力が加わるとフローティング・バネ122aが撓
み、吸着パット支持板123と支持板121の距離が短
くなる。
【0051】124は吸着パットであり、吸着パット1
24は同図(b)に示すように、バネ付き支持柱122
と重ならない位置に3個取り付けられている。126は
光学センサ等から構成される限界高さセンサであり、同
図には詳細な構成が図示されていないが、第1、第2の
実施例における物体高さセンサと同様、光学的センサか
ら構成され、ロボットハンドの下方向から大きな力が加
わり、フローティング・バネ122aの撓み量が一定値
以上になるとオンとなる。
【0052】図13は本実施例のロボットハンドの動作
を示すフローチャート、図14、図15はロボットハン
ドの動作を説明する図であり、図12および図13、図
14、図15により本実施例の動作を説明する。図13
のステップS1において、ロボットハンドを、媒体等の
物体の上空に水平移動させ、ステップS2において、ロ
ボットハンドをZ軸方向に下降させる〔図14(a)参
照〕。
【0053】ここで、図9のステップS4、S11に示
すように、ロボットハンドの下降中において、例えば物
体の高さがロボットハンドのZ軸方向の位置決め点より
異常に高い等の理由により、ロボットハンドが所定位置
まで下降する前に、ロボットハンドが物体に接触し限界
高さセンサ126が動作すると、アラームを発生し終了
する〔図15(a)参照〕。
【0054】また、限界高さセンサ126がオフのま
ま、ロボットハンドが下降していき(図13のステップ
S4,S5,S2)、ロボットハンドがロボット制御装
置が出力する所定位置まで下降すると(ステップS
5)、ステップS6においてロボットハンドの下降を停
止し、ステップS7において、吸着パット124に真空
を供給し、物体の吸着を行う〔図14(b)参照)。
【0055】ステップS8において、吸着パットの真空
度により物体の吸着ができたか否かを判別し、吸着出来
ない場合にはステップS3に行きロボットハンドを上昇
させ、ステップS2に戻りリトライを行う。物体の吸着
ができた場合には、ステップS9において、ロボットハ
ンドをZ軸方向に上昇させ、ステップS10において、
ロボットハンドを水平方向に移動させる〔図14(c)
参照〕。そして、ロボットハンドが物体供給場所まで移
動すると、ステップS12において物体をアンチャック
し〔図14(d)参照〕、ステップS13において終了
か否かを判別し、終了でない場合にはステップS1に戻
り、上記処理を繰り返す。
【0056】また、物体がロボットハンドの下方に存在
しない場合、あるいは、物体の高さがロボットハンドの
Z軸方向の位置決め点より異常に低い場合には、図13
のステップS8、S3、S2に示したようにリトライを
行うが何度かリトライを行っても物体が吸着できない場
合には、図15(b)に示すように、アラームを出力し
て終了する。
【0057】以上のように、本実施例においては、ロボ
ットハンドのZ軸方向の位置決めを行うロボットにおい
て、ロボットハンドの支持柱にフローティング・バネを
設け、物体の高さの変化を吸収するように構成したの
で、Z軸方向のロボットハンドの位置決めが物体の高さ
に応じて正確に行われなくても、物体の高さのバラツキ
を吸収することができ、簡単な機構で高さにバラツキが
ある物体を確実に取り出して移送することができる。こ
のため、ロボット本体側の制御を簡単にすることができ
る。
【0058】また、ロボットハンドに限界高さセンサを
設け、ロボットハンドが所定の位置まで移動する前に、
限界高さセンサがオンになったとき、アラームを発生す
るようにしたので、許容範囲以上に高い物体が置かれて
いても、物体に異常な力が加わることがなく物体を破損
したりすることがない。なお、本実施例においても第1
の実施例のように、物体存在センサを設けて物体が下方
に存在するか否かを確認したのち、ロボットハンドを下
降させるように構成してもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、次の効果を得ることができる。 請求項1の発明においては、ハンド部に物体高さセ
ンサを取り付け、物体高さセンサが動作したときハンド
部の下降を停止させるように構成したので、任意の高さ
に積まれた物体あるいは任意の高さの物体を、確実に所
定の供給先に移送することができる。また、ハンド部の
垂直方向の厳密な位置決め制御を行う必要がないので、
制御を簡単にすることができる。さらに、緩衝手段を設
けているので、物体に加わる力を吸収することができ、
物体の破損を防止することができる。 請求項2の発明においては、駆動部にハンド部を上
下方向に駆動するシリンダを設けるとともに、ハンド部
に物体高さセンサを取り付け物体高さセンサが物体の接
触を検出したときハンド部の下降を停止させるように構
成したので、請求項1の発明と同様、任意の高さに積ま
れた物体あるいは任意の高さの物体を、確実に所定の供
給先に移送することができる。また、ハンド部の垂直方
向の位置決め制御を行う必要がないので、制御を簡単に
することができる。
【0060】さらに、ハンド部に緩衝手段を設けている
ので、物体に加わる力を吸収することができ、物体の破
損を防止することができる。またさらに、シリンダに行
限センサを設けているので、下方に物体が存在しない場
合あるいは物体の高さが低すぎる場合を検出し、通知す
ることができる。 請求項3の発明においては、請求項1または請求項
2の発明において、過負荷センサを設け、過負荷センサ
が動作したときハンド部の下降を停止させアラームを発
生するように構成したので、物体が正常な状態に置かれ
ていない場合でも物体に異常な力が加わることがなく、
物体を破損を防止することができる。 請求項4の発明においては、ハンド部に緩衝手段を
設けるとともに、緩衝手段が吸収する力の大きさが所定
以上になったとき動作する限界高さセンサを取り付け、
ハンド部を垂直方向に所定量下降させて吸着パットによ
り物体を吸着し移送するとともに、ハンド部を下降させ
る際、限界高さセンサが動作したとき、ハンド部の下降
動作を停止させアラームを発生するように構成したの
で、任意の高さに積まれた物体あるいは任意の高さの物
体等、高さにバラツキのある物体を、確実に所定の供給
先に移送することができる。また、ハンド部の垂直方向
の厳密な位置決め制御を行う必要がないので、制御を簡
単にすることができる。
【0061】さらに、緩衝手段を設けているので、物体
に加わる力を吸収することができ、また、物体の高さが
高すぎる場合でも限界高さセンサによりハンドの下降を
停止することができるので、物体に異常な力が加わるこ
とがない。 請求項5の発明においては、ハンド部に物体存在有
無センサを取り付けているので、下方に物体が存在する
か否かを確認することができ、ハンド部の無用な動作を
避けることができる。 請求項6の発明においては、吸着パットによる物体
の吸着に失敗したとき、ハンド部を上昇させリトライす
るようにしたので、確実に物体を吸着することができ、
取り出しミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1の実施例のロボットの外観を示す
図である。
【図3】第1の実施例のロボットハンドの構成を示す図
である。
【図4】第1の実施例のシステム構成を示す図である。
【図5】第1の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】第1の実施例のロボットハンドの動作を説明す
る図である。
【図7】第2の実施例のロボットハンドの外観を示す図
である。
【図8】第2の実施例のロボットハンドの構成を示す図
である。
【図9】第2の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】第2の実施例のロボットハンドの動作を説明
する図である。
【図11】第2の実施例のロボットハンドの動作を説明
する図である。
【図12】第3の実施例のロボットハンドの構成を示す
図である。
【図13】第3の実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図14】第3の実施例のロボットハンドの動作を説明
する図である。
【図15】第3の実施例のロボットハンドの動作を説明
する図である。
【符号の説明】
1 ハンド部 1a,35,84,124 吸着パット 2 駆動部 3 制御手段 4 アラーム 5 物体 11b,12b,37a,86a 物体高さセン
サ 11c,12c,13c 緩衝手段 11d,38 物体有無セン
サ 11e 過負荷センサ 12d,74 シリンダ 12e,87 シリンダ行限
センサ 13b,126 限界高さセン
サ 21 ストッカー 22 ロボット 22a,75 ロボットハン
ド 23 制御部 24 複写装置 31 ロボット軸 32,34,83,121,123 支持板 32a,33,83a,122 支持柱 32b,83b フローティン
グ・バネ 36,85 スライド軸 37b,39b,86b 検出板 39a 過負荷センサ 41 シーケンサ 42 数値制御装置 71,72 ロボットのX
軸、Y軸 73 シリンダ取り
付け部 82 シリンダ軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体(5) を吸着して保持する吸着パット
    (1a)を下面に具備したハンド部(1) と、 上記ハンド部(1) を駆動する駆動部(2) と、 物体(5) の上空にハンド部(1) を位置決めし、ハンド部
    (1) を垂直方向に下降させて吸着パット(1a)により物体
    (5) を吸着し、所定の供給先に移送する制御を行う制御
    手段(3) とを備えた物体のハンドリング装置において、 ハンド部(1) の下面に物体(5) が接触したことを検出す
    る物体高さセンサ(11b) を取り付けるとともに、ハンド
    部(1) と駆動部(2) の間に下から加わる力を吸収する緩
    衝手段(11c) を設け、 上記制御手段(3) は、ハンド部(1) を下降させる際、物
    体高さセンサ(11b) が物体(5) との接触を検出したとき
    ハンド部(1) の下降を停止させ、吸着パット(1a)により
    物体(5) を吸着させることにより、任意の高さの物体
    (5) もしくは任意の高さに積み重ねられた物体(5) を一
    個づつ取り出し移送することを特徴とする物体のハンド
    リング装置。
  2. 【請求項2】 物体(5) を吸着して保持する吸着パット
    (1a)を下面に具備したハンド部(1) と、 上記ハンド部(1) を駆動する駆動部(2) と、 物体(5) の上空にハンド部(1) を位置決めし、ハンド部
    (1) を垂直方向に下降させて吸着パット(1a)により物体
    (5) を吸着し、所定の供給先に移送する制御を行う制御
    手段(3) とを備えた物体のハンドリング装置において、 駆動部(2) にハンド部(1) を上下方向に駆動するシリン
    ダ(12d) を設けるとともに、吸着パット(1a)と吸着パッ
    ト支持部材間に下方から吸着パット(1a)に加わる力を吸
    収する緩衝手段(12c) を設け、 また、上記ハンド部(1) に、物体(5) が接触したことを
    検出する物体高さセンサ(12b) を取り付けるとともに、
    上記シリンダ(12d) に、ハンド部(1) が下限位置まで達
    したことを検出する行限センサ(12e) を取り付け、 上記制御手段(3) は、シリンダ(12d) を駆動して、ハン
    ド部(1) を下降させる際、物体高さセンサ(12b) が物体
    (5) の接触を検出したときハンド部(1) の下降を停止さ
    せ、吸着パット(1a)により物体(5) を吸着させることに
    より、任意の高さの物体(5) もしくは任意の高さに積み
    重ねられた物体(5) を一個づつ取り出し移送するととも
    に、ハンド部(1) を下方に移動させた際、ハンド部(1)
    が下限位置まで達したことを行限センサ(12e) が検出し
    たとき、シリンダ(12d) の下降動作を停止させアラーム
    (4) を発生することを特徴とする物体のハンドリング装
    置。
  3. 【請求項3】 緩衝手段(11c,12c) が吸収する力の大き
    さが所定以上になったとき動作する過負荷センサ(11e)
    を設け、過負荷センサ(11e) が動作したとき、制御手段
    (3) はハンド部(1) の下降を停止させアラーム(4) を発
    生することを特徴とする請求項1または請求項2の物体
    のハンドリング装置。
  4. 【請求項4】 物体(5) を吸着して保持する吸着パット
    (1a)を下面に具備したハンド部(1) と、 上記ハンド部(1) を駆動する駆動部(2) と、 物体(5) の上空にハンド部(1) を位置決めし、ハンド部
    (1) を垂直方向に下降させて吸着パット(1a)により物体
    (5) を吸着し、所定の供給先に移送する制御手段(3) と
    を備えた物体のハンドリング装置において、 吸着パット(1a)と吸着パット(1a)支持部材間に下方から
    吸着パット(1a)に加わる力を吸収する緩衝手段(13c) を
    設けるとともに、ハンド部(1) に、緩衝手段(13c) が吸
    収する力の大きさが所定以上になったとき動作する限界
    高さセンサ(13b) を取り付け、 上記制御手段(3) は、ハンド部(1) を垂直方向に所定量
    下降させて吸着パット(1a)により物体(5) を吸着し移送
    するとともに、ハンド部(1) を下降させる際、限界高さ
    センサ(13b) が動作したとき、ハンド部(1) の下降動作
    を停止させアラーム(4) を発生することを特徴とする物
    体のハンドリング装置。
  5. 【請求項5】 ハンド部(1) に物体(5) が下方に存在す
    るか否かを非接触で検出する物体有無センサ(11d) を取
    り付け、 制御手段(3) は、ハンド部(1) を物体(5) 上空に位置決
    めした際、物体存在有無センサ(11d) により下方に物体
    (5) が存在するか否かを確認し、下方に物体(5) が存在
    したとき、ハンド部(1) を下降させることを特徴とする
    請求項1,2,3または請求項4の物体のハンドリング
    装置。
  6. 【請求項6】 吸着パット(1a)による物体(5) の吸着に
    失敗したとき、制御手段(3) はハンド部(1) を上昇させ
    リトライすることを特徴とする請求項1,2,3,4ま
    たは請求項5の物体のハンドリング装置。
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