JPH07135687A - 給湯器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ステップＳ１において外部制御機器５との接
続を確認し、ステップＳ２において接続した外部制御機
器５の種類を認定する判定部がリモコンであるか判別
し、その判別部の出力により外部制御機器５がリモコン
であればステップＳ３において給湯器２における通信機
能を主局に切替部が設定する。また、同様に外部制御機
器５がリモコンでなければ台数制御装置としてステップ
Ｓ４において給湯器２を通信機能の従局に切替部が設定
する。 【効果】 外部制御機器との接続を施行工事する時に、
給湯器が外部制御機器の種類を自動判別し、外部制御機
器に適した通信機能の主局又は従局に切り替え、給湯器
は正常な動作をするので、従来のような通信機能の設定
スイッチの調整が不要になり、メンテナンスのしやすい
給湯器を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、通信機能の主局又は従
局に固定されている外部制御機器と通信するための接続
端子を備えた給湯器に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、給湯器は、その本体内に設けた
バーナーコントローラーによって燃焼制御され、そのバ
ーナーコントローラーには通信用の接続端子を介してリ
モコンが接続される。この場合の通信機能は、バーナー
コントローラーが主局に、リモコンが従局に設定され
る。また、業務用に大能力給湯を可能にするためには前
記給湯器を複数台並設し、各給湯器のバーナーコントロ
ーラーを台数制御装置に接続した給湯装置として使用さ
れる。この場合の通信機能は、台数制御装置が主局に、
バーナーコントローラーが従局に設定され、台数制御装
置が複数台の給湯器を同時に作動させるために台数制御
装置から出力される出湯開始・停止又は設定温度等の指
令にしたがって各バーナーコントローラーが制御され、
反対に運転状態などの情報は各バーナーコントローラー
から台数制御装置に送られる。このようにリモコン又は
台数制御装置等の外部制御機器と、出湯開始・停止又は
設定温度等の通信を行う給湯器では、通信機能の主局又
は従局の設定が外部制御機器により相違している。この
ため、給湯器は通信機能の主局及び従局の設定毎の通信
の接続端子を設けたり、通信の接続端子を１個のみ有す
る給湯器にあっては設定スイッチなどで通信機能の主局
又は従局の設定を切り替えていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、給湯器にリモ
コン又は台数制御装置等の外部制御機器を接続する施行
工事では、通信機能の設定スイッチの切り替えを忘れる
ことがあり、通信機能の設定が異常なまま給湯器を使用
する場合がある。このとき、給湯器は電気的な接続を確
認後、外部制御機器との通信を開始するが、給湯装置が
作動しない場合又は異常動作する場合があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願発明に係る給湯器は、通信機能の主局又は従
局に固定されている外部制御機器と通信するための接続
端子を備えたものにおいて、前記接続端子に接続される
外部制御機器の種類を判別し、その結果によって給湯器
側の通信機能の従局又は主局を自動選択するものであ
る。また、第２の手段として望ましくは、接続端子に接
続される外部制御機器に、要求信号を送信するととも
に、その外部制御機器から返信された識別信号に基づい
て外部制御機器の種類を判別し、その結果によって給湯
器側の通信機能の従局又は主局を自動選択する給湯器で
ある。また、第３の手段として望ましくは、接続端子に
接続される外部制御機器へ要求信号を送信するととも
に、その要求信号に対する外部制御機器からの返信が所
定時間内にされたか否かに基づいて、給湯器側の通信機
能を主局から従局、又は従局から主局へ自動選択する給
湯器である。

【０００５】

【作用】上記構成を有する本発明の給湯器では、接続端
子に接続される外部制御機器の種類を判別し、その結果
によって給湯器側の通信機能の従局又は主局を自動選択
するので、外部制御機器と通信を行うことができ給湯装
置を正常に作動させることができる。

【０００６】

【実施例】以下、本願発明の給湯器の一実施例を図面に
基づいて説明する。図１は、給湯器が台数制御装置５に
接続された給湯装置の概略図であって、この給湯装置１
は、複数のｎ台の給湯器２，２・・と、これら給湯器
２，２・・を並列に接続する通水管の給水管３と、それ
ぞれからの給湯を湯カラン側に共通に出湯する通水管の
出湯管４と、それぞれの給湯器２，２・・と通信回線で
結ばれ個別に給水制御するため、出湯温度等の設定状況
に応じてそれら給湯器のうち作動を開始する運転台数を
総括して、その出湯温度や出湯水量を制御する制御機能
部を有した台数制御装置５と、この台数制御装置５に接
続され出湯温度等の設定状況を入力するリモコン６，６
とからなる。この場合、通信機能の主局に設定が固定さ
れている台数制御装置５に対し、給湯器２は通信機能の
従局に設定されている。給湯器２内には、台数制御装置
５からの指令に従い、各給湯器２の給湯動作を制御する
バーナーコントローラー２０が設けられる。このバーナ
ーコントローラー２０には給水の入水温を測定する温度
センサ２１、出湯量を検出する水量センサ２２、流路を
開閉する開閉弁２３及び出湯量を調整する流量制御弁２
５が接続されている。台数制御装置５は、運転台数を制
御する各給湯器２，２・・の開閉弁２３の制御を各給湯
器に指示すると共に、リモコン６からの設定温度を管理
し各給湯器に送信を行う。各給湯器のバーナーコントロ
ーラー２０は、開閉弁２３の制御をすると共に、台数制
御装置５から送られた設定温度、温度センサ２１及び水
量センサ２２並びに燃焼バーナの比例制御弁２４及びそ
のバーナの上方で燃焼状態を検知する燃焼センサなどよ
り給湯器内のガス供給部及び空気供給部の駆動制御等を
行う。なお、２６はガス流路の開閉を司る主電磁弁であ
る。なお、給湯器が単体で主に家庭用にリモコンを取り
付け使用される場合は図示しないが、上記のような給湯
器２とリモコン６とから構成されており、通信機能の従
局に設定が固定されているリモコン６に対しては、給湯
器２を通信機能の主局に設定する。

【０００７】次に、この給湯器２のバーナーコントロー
ラー２０は外部制御機器の種類を確認する判定部及び通
信機能を自動選択する切替部を備え、それらの動作につ
いてフローチャートを示す図２に基づいて説明する。ま
ず、給湯装置１に電源が投入されると給湯器２の判定部
はステップＳ１において接続した外部制御機器５の種類
を確認する。そして、その結果である判別部の出力によ
りステップＳ２において切替部が通信機能を自動選択
し、外部制御機器５がリモコンであればステップＳ３に
おいて給湯器２における通信機能を主局に設定する。ま
た、同様に外部制御機器５がリモコンでなければ台数制
御装置としてステップＳ４において給湯器２を通信機能
の従局に切替部が設定する。なお、ステップＳ１におけ
る判別部の確認方法には、給湯器２に取り付けた形状の
異なる接続端子への接続の有無による方法や、給湯器２
に取り付けた複数の接続端子の接続位置を判別する方法
などがある。また、外部制御機器５がリモコン又は台数
制御装置の２種類であることを想定しているが、ステッ
プ２を複数設けることにより複数種類の外部制御機器に
対応できる。

【０００８】第２実施例を図３に基づいて説明する。ま
ず、ステップＳ１１において接続する外部制御機器５へ
識別コードを送信するよう要求信号を、通信機能を主局
に仮設する給湯器２が送信し、ステップＳ１２において
予め外部制御機器５に割り当てられていた識別コードが
返信されてくる。ここでは、３台のリモコンに対しては
識別コードを０、１、２とし、台数制御装置５の識別コ
ードは３とする。これにより、判別部は外部制御機器５
の種類を確認できる。そして、ステップＳ２において、
判別部の出力である返信された識別コードがリモコンの
識別コード０、１、２であれば、ステップＳ３において
給湯器２における通信機能を主局に切替部が設定する。
また、外部制御機器５がリモコンでなければ台数制御装
置としてステップＳ４において、給湯器２を通信機能の
従局に切替部が設定する。このように外部制御機器の識
別信号により自動選択をする第２実施例では、給湯器に
取り付けた接続端子が１つしかなく、接続端子の物理的
識別が困難な場合に実施することができ、接続端子の個
数を最小とし給湯器の小型化及びコストダウンに効果が
ある。

【０００９】第３実施例を図４に基づいて説明する。ま
ず、判定部は、ステップＳ１１において接続する外部制
御機器５へ所定の信号、例えば通信を開始要求する信号
を、通信機能を主局に仮設された給湯器２が送信すると
ともに、所定時間T1を計測するタイマーをステップＳ１
２において始動させ、ステップＳ１３でその所定時間T1
が経過するまで、外部制御機器５からの返信信号を待機
する。そして、返信信号が異常でない場合には外部制御
機器５がリモコンであると確認でき、また返信信号若し
くは通信状態が異常である場合には外部制御機器５が台
数制御装置であると確認できる。したがって、この所定
時間T1が経過する間は、ステップＳ２において返信信号
が異常でない場合に判定部からの出力により、切替部が
ステップＳ３において給湯器２の通信機能を主局に設定
する。また、返信信号若しくは通信状態が異常であっ
て、所定時間T1が経過した場合（ステップＳ１３）には
判定部からの出力により、ステップＳ４において切替部
が給湯器２の通信機能を従局に設定する。このように通
信状態により通信機能を自動選択する第３実施例は、第
２実施例と同様な効果に加え、第２実施例のように判別
するための識別コードの送信要求を必要とせず、通信の
状態により通信機能を自動選択できるので、起動時以外
に通常使用中であっても作動できる効果がある。

【００１０】

【発明の効果】以上に詳述したように、この発明によれ
ば、単体使用時のリモコン又は給湯装置の台数制御装置
等の外部制御機器との接続を給湯器に施行工事する場合
に、給湯器が外部制御機器の種類を自動判別し外部制御
機器に適した通信機能の主局又は従局に切り替え正常な
通信状態で動作をするので、従来のような通信機能の設
定スイッチの調整が不要になり、メンテナンスのしやす
い給湯器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例としての給湯器を給湯装置に
取り付けた概略図である。

【図２】本発明の一実施例としての給湯器の作動を示す
フローチャート図である。

【図３】本発明の一実施例としての給湯器の作動を示す
フローチャート図である。

【図４】本発明の一実施例としての給湯器の作動を示す
フローチャート図である。

【符号の説明】

１・・給湯装置、２・・給湯器、３・・給水管、４・・
出湯管、５・・台数制御装置、６・・リモコン。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信機能の主局又は従局に固定されてい
   る外部制御機器と通信するための接続端子を備えた給湯
   器において、前記接続端子に接続される外部制御機器の
   種類を判別し、その結果によって給湯器側の通信機能の
   従局又は主局を自動選択することを特徴とする給湯器。
2. 【請求項２】 接続端子に接続される外部制御機器に、
   要求信号を送信するとともに、その外部制御機器から返
   信された識別信号に基づいて外部制御機器の種類を判別
   する請求項１記載の給湯器。
3. 【請求項３】 接続端子に接続される外部制御機器へ要
   求信号を送信するとともに、その要求信号に対する外部
   制御機器からの返信が所定時間内にされたか否かに基づ
   いて、給湯器側の通信機能を主局から従局、又は従局か
   ら主局へ自動選択する請求項１記載の給湯器。