JPH07134536A - ホログラムの作製方法および装置 - Google Patents

ホログラムの作製方法および装置

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JPH07134536A
JPH07134536A JP497694A JP497694A JPH07134536A JP H07134536 A JPH07134536 A JP H07134536A JP 497694 A JP497694 A JP 497694A JP 497694 A JP497694 A JP 497694A JP H07134536 A JPH07134536 A JP H07134536A
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hologram
roll
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ultraviolet rays
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、個別のホログラムに対し、異なる個
別情報の記録をホログラム作製工程の中で連続的に行な
って、大量複製を容易にかつ高速に行なうことができ、
かつ偽造防止効果を高めてセキュリティー性の向上を図
ることを最も主要な目的とする。 【構成】ロール状の光重合フォトポリマーにリップマン
ホログラムを作製し、拡散剤を塗布したロール状フィル
ムを光重合フォトポリマーに密着させて加熱を行い、光
重合フォトポリマーに記録されている干渉縞の間隔を変
化させて再生波長をシフトすることにより、ホログラム
を作製する場合に、拡散剤を塗布したロール状フィルム
を光重合フォトポリマーに密着させる前に、拡散剤を塗
布したロール状フィルムに紫外線露光を行ない、再生波
長の異なるパターンを生成させることにより、連続番号
等の個別情報をホログラムに連続的に記録することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リップマンホログラム
を作製する方法および装置に係り、特に連続番号、もし
くは文字、図形等の、1枚毎に異なる個別情報を連続的
に記録できるようにしたホログラムの作製方法および装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ホログラムに、連続番号、も
しくは文字、図形等の、1枚毎に異なる個別情報を記録
する方法としては、通常の印刷やスタンプをホログラム
面上に行う方法、またはエンボス加工により記録する方
法等が採用されてきている。
【0003】しかしながら、上記のような方法では、ホ
ログラム複製工程の他に、印刷もしくはスタンプ等の工
程が必要となり、大量複製を行なう上で問題がある。
【0004】また、ホログラム画像で記録されていない
ことから、偽造防止効果が低く、セキュリティー性の点
でも問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
個別情報を記録する方法においては、大量複製を行なう
上で問題があるばかりでなく、セキュリティー性の点で
も問題があった。
【0006】本発明は、上記のような問題を解消するた
めに成されたもので、個別のホログラムに対し、異なる
個別情報の記録をホログラム作製工程の中で連続的に行
なって、大量複製を容易にかつ高速に行なうことがで
き、かつ偽造防止効果を高めてセキュリティー性の向上
を図ることが可能なホログラムの作製方法および装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に対応する発明では、ロール状の
光重合フォトポリマーにリップマンホログラムを作製
し、拡散剤を塗布したロール状フィルムを光重合フォト
ポリマーに密着させて加熱を行ない、光重合フォトポリ
マーに記録されている干渉縞の間隔を変化させて再生波
長をシフトすることにより、ホログラムを作製する方法
において、拡散剤を塗布したロール状フィルムを光重合
フォトポリマーに密着させる前に、当該拡散剤を塗布し
たロール状フィルムに紫外線露光を行ない、再生波長の
異なるパターンを生成させることにより、連続番号、文
字、図形等の個別情報をホログラムに連続的に記録する
ようにしている。
【0008】また、請求項2に対応する発明では、ロー
ル状の光重合フォトポリマーにリップマンホログラムを
作製し、拡散剤を塗布したロール状フィルムを光重合フ
ォトポリマーに密着させて加熱を行ない、光重合フォト
ポリマーに記録されている干渉縞の間隔を変化させて再
生波長をシフトすることにより、ホログラムを作製する
装置において、紫外線を発生させる紫外線発生源と、紫
外線発生源より発せられた紫外線を平行光にする光学要
素と、光学要素からの紫外線が照射され、当該紫外線を
記録したいパターンに基づいて透過/遮光する空間変調
要素と、空間変調要素を透過した紫外線を、光重合フォ
トポリマーに密着させる前の拡散剤を塗布したロール状
フィルム上にスリット状に結像させる光学要素とからな
る紫外線露光装置を備えている。
【0009】ここで、特に上記紫外線露光装置の空間変
調要素として液晶シャッターを用い、記録したいパター
ンを拡散剤を塗布したロール状フィルムの送り方向と直
角な方向に切断して複数の線状の情報に分解し、当該情
報をロール状フィルムの送り速度に同期させて液晶シャ
ッターに投影するようにしている。
【0010】一方、請求項4に対応する発明では、ロー
ル状の光重合フォトポリマーにリップマンホログラムを
作製し、拡散剤を塗布したロール状フィルムを光重合フ
ォトポリマーに密着させて加熱を行ない、光重合フォト
ポリマーに記録されている干渉縞の間隔を変化させて再
生波長をシフトすることにより、ホログラムを作製する
方法において、拡散剤を塗布したロール状フィルムを光
重合フォトポリマーに密着させた後に加熱を行なう前
に、当該拡散剤を塗布したロール状フィルムに紫外線露
光を行ない、再生波長の異なるパターンを生成させるこ
とにより、連続番号、文字、図形等の個別情報をホログ
ラムに連続的に記録するようにしている。
【0011】また、請求項5に対応する発明では、ロー
ル状の光重合フォトポリマーにリップマンホログラムを
作製し、拡散剤を塗布したロール状フィルムを光重合フ
ォトポリマーに密着させて加熱を行ない、光重合フォト
ポリマーに記録されている干渉縞の間隔を変化させて再
生波長をシフトすることにより、ホログラムを作製する
装置において、紫外線を発生させる紫外線発生源と、紫
外線発生源より発せられた紫外線を平行光にする光学要
素と、光学要素からの紫外線が照射され、当該紫外線を
記録したいパターンに基づいて透過/遮光する空間変調
要素と、空間変調要素を透過した紫外線を、光重合フォ
トポリマーと拡散剤を塗布したロール状フィルムとを密
着させた後のフィルム上にスリット状に結像させる光学
要素とからなる紫外線露光装置を備えている。
【0012】ここで、特に上記紫外線露光装置の空間変
調要素として液晶シャッターを用い、記録したいパター
ンをフィルムの送り方向と直角な方向に切断して複数の
線状の情報に分解し、当該情報をフィルムの送り速度に
同期させて液晶シャッターに投影するようにしている。
【0013】
【作用】従って、本発明のホログラムの作製方法および
装置においては、異なる情報の記録をホログラム作製工
程の中で連続的に行なうことにより、異なる情報を個々
に記録したホログラムの大量複製を容易にかつ高速に行
なうことができる。
【0014】また、ホログラム画像と記録パターンとを
組み合わせることにより、周囲と再生波長が異なり、複
製が困難となるため、偽造防止効果も期待できる。
【0015】以上により、会員証、証明書等のセキュリ
ティー性を必要とする用途のホログラムの作製に、極め
て有効に利用することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0017】(第1の実施例)本実施例によるホログラ
ムの作製方法は、次のようにして実現する。
【0018】すなわち、まず、ロール状の光重合フォト
ポリマー(HRF)に、リップマンホログラムの複製露
光を行なう。
【0019】この光重合フォトポリマーの例としては、
例えば“特開平2−3081号”もしくは“特開平2−
3082号”に記載のフォトポリマーを使用する。ま
た、複製方法としては、例えば、“特開平3−4292
号”に記載の回転ドラムを用いた複製方法を用いる。
【0020】次に、複製露光を行なったフォトポリマー
に対して、再生波長をシフトさせるために、例えば“特
開平3−46687号”に記載の拡散剤を塗布したフィ
ルム(CTF)を使用する。
【0021】ここで、上記拡散剤は、上記光重合フォト
ポリマーに用いられているモノマーと類似した物質であ
り、干渉縞を記録した光重合フォトポリマーに密着させ
て加熱することで、干渉縞の間隔を膨張させるように拡
散剤が働き、再生波長のシフトを引き起こす。この時
に、所望の波長となった場合に以後の拡散を阻止するた
め、紫外線を照射し、モノマーを重合することにより、
再生波長のシフトを固定することができる。
【0022】ところで、拡散剤を塗布したロール状フィ
ルムを光重合フォトポリマーに密着させる前に、ある露
光量の紫外線を照射することにより、一定量のモノマー
を重合し、再生波長のシフトに関与するモノマーの量を
制御することで、所望の再生波長のシフトを得ることが
可能である。
【0023】すなわち、上記拡散剤を塗布したフィルム
に、適当な形状の適当な露光量の紫外線により露光を行
なうことにより、任意の形状をその周囲と異なった再生
波長で記録することができる。
【0024】図1は、本実施例によるホログラムの作製
方法を実現するための作製装置である、複製露光を行な
った光重合フォトポリマーと拡散剤を塗布したフィルム
とを貼り合わせる装置の全体構成例を示す概要図であ
る。
【0025】すなわち、図1に示すように、複製露光を
行なった光重合フォトポリマー1を、HRF送り出しロ
ール2よりアイドラ4を介してカバーフィルム3をスプ
リッター6で剥がしながら、HRFカバーフィルム巻き
取りロール5で巻き取ってニップロール7に送る。
【0026】また、拡散剤を塗布したロール状フィルム
(CTF)8を、CTF送り出しロール9よりアイドラ
11を介してカバーフィルム10をスプリッター13で
剥がしながら、CTFカバーフィルム巻き取りロール1
2で巻き取って上記ニップロール7に送る。
【0027】そして、このニップロール7により、カバ
ーフィルム3が剥がされた光重合フォトポリマー1と、
カバーフィルム10が剥がされたロール状フィルム8と
を貼り合わせて密着させる。
【0028】ここで、光重合フォトポリマー1の画像の
情報を記録する部分には、あらかじめ位置決めマークを
記録しておき、そのマークを位置決めマーク照明ランプ
14により再生させ、位置決めマーク読み取りセンサー
15によって読み取るようにする。
【0029】そして、このタイミングによって、紫外線
発生源である紫外線ランプ16と、光学要素であるレン
ズ17と、空間変調要素である液晶シャッター18と、
結像要素である結像レンズ19とからなる紫外線露光装
置により、スプリッター13上のロール状フィルム8に
紫外線露光を行なう。
【0030】すなわち、位置決めマーク読み取りセンサ
ー15から、ニップロール7で光重合フォトポリマー1
とロール状フィルム8とが貼り合わさる部分までの長さ
が、スプリッター13上で紫外線を照射する部分から、
ニップロール7で光重合フォトポリマー1とロール状フ
ィルム8とが貼り合わさる位置までの長さと等しくなる
ようにする必要がある。
【0031】図2は、上記紫外線露光装置の一構成例を
示す概要図である。
【0032】すなわち、図2において、まず、紫外線ラ
ンプ16より発せられた紫外線を、レンズ17により、
液晶シャッター18上に平行光にして照射し、液晶シャ
ッター18の開閉により透過した紫外線を、結像レンズ
19により、スプリッター13上のロール状フィルム8
にスリット状に結像させる。
【0033】この場合、液晶シャッター18に投影する
情報は、記録したいパターンをロール状フィルム8の送
り方向と直角な方向に切断して複数の線状の情報に分解
し、ロール状フィルム8の送り速度に同期させながら、
この情報を順次液晶シャッター18に送り出す。
【0034】また、ここで、線状の情報をロール状フィ
ルム8の送り方向に拡大した形状とすることにより、そ
の拡大率を紫外線の露光量とすることが可能となる。す
なわち、これは、液晶シャッター18のロール状フィル
ム8の送り方向の面積が、結像レンズ19の開口部とな
り、この結像レンズ19の絞りの役割を果たすためであ
る。
【0035】このように、ロール状フィルム8の送り方
向に対する拡大率により、異なる紫外線露光量を与える
ことが可能となり、再生波長を自由にコントロールする
ことができる。
【0036】以上のように、貼り合わせと同時に、紫外
線露光を行なったロール状フィルム8と光重合フォトポ
リマー1とを巻取りロール20に巻取り、加熱を行なう
ことで、紫外線露光量に見合った波長のシフトが起こ
り、紫外線露光した部分の再生波長と未露光部分との再
生波長に差ができる。これにより、連続番号、文字、図
形等の個別情報を、あるパターンとして連続的に記録す
ることが可能となる。
【0037】上述したように、本実施例のホログラムの
作製方法および装置においては、ロール状の光重合フォ
トポリマー1にリップマンホログラムを作製し、拡散剤
を塗布したロール状フィルム8を光重合フォトポリマー
1に密着させて加熱を行ない、光重合フォトポリマー1
に記録されている干渉縞の間隔を変化させて再生波長を
シフトすることにより、ホログラムを作製する装置にお
いて、紫外線を発生させる紫外線ランプ16と、紫外線
ランプ16より発せられた紫外線を平行光にするレンズ
17と、レンズ17からの紫外線が照射され、当該紫外
線を記録したいパターンに基づいて透過/遮光する液晶
シャッター18と、液晶シャッター18を透過した紫外
線を、光重合フォトポリマー1に密着させる前の拡散剤
を塗布したロール状フィルム8上にスリット状に結像さ
せる結像レンズ19とからなる紫外線露光装置を備え、
拡散剤を塗布したロール状フィルム8を、リップマンホ
ログラムを記録した光重合フォトポリマー1に密着させ
る前に、当該拡散剤を塗布したロール状フィルム8に紫
外線露光を行ない、再生波長の異なるパターンを生成さ
せることにより、連続番号、文字、図形等の個別情報を
ホログラムに連続的に記録するようにしたものである。
【0038】従って、異なる個別情報の記録をホログラ
ム作製行程の中で連続的に行なうため、異なる個別情報
を個々に記録したリップマンホログラムの大量複製を、
連続的に、かつ容易に、しかも高速に行なうことが可能
となる。
【0039】また、ホログラム画像のパターンと、異な
る再生波長のパターンとを組み合わせているため、周囲
と再生波長が異なり、複製が困難となるため、偽造防止
効果が期待できる。
【0040】以上により、会員証、証明書等のセキュリ
ティー性を必要とする用途のホログラムの作製に、極め
て有効に利用することができる。
【0041】(第2の実施例)本実施例によるホログラ
ムの作製方法は、次のようにして実現する。
【0042】すなわち、まず、ロール状の光重合フォト
ポリマー(HRF)に、リップマンホログラムの複製露
光を行なう。
【0043】この光重合フォトポリマーの例としては、
例えば“特開平2−3081号”もしくは“特開平2−
3082号”に記載のフォトポリマーを使用する。ま
た、複製方法としては、例えば、“特開平3−4292
号”に記載の回転ドラムを用いた複製方法を用いる。
【0044】次に、複製露光を行なったフォトポリマー
に対して、再生波長をシフトさせるために、例えば“特
開平3−46687号”に記載の拡散剤を塗布したフィ
ルム(CTF)を使用する。
【0045】ここで、上記拡散剤は、上記光重合フォト
ポリマーに用いられているモノマーと類似した物質であ
り、干渉縞を記録した光重合フォトポリマーに密着させ
て加熱することで、干渉縞の間隔を膨張させるように拡
散剤が働き、再生波長のシフトを引き起こす。この時
に、所望の波長となった場合に以後の拡散を阻止するた
め、紫外線を照射し、モノマーを重合することにより、
再生波長のシフトを固定することができる。
【0046】ところで、拡散剤を塗布したロール状フィ
ルムを光重合フォトポリマーに密着させた後に加熱を行
なう前に、ある露光量の紫外線を照射することにより、
一定量のモノマーを重合し、再生波長のシフトに関与す
るモノマーの量を制御することで、所望の再生波長のシ
フトを得ることが可能である。
【0047】すなわち、上記拡散剤を塗布したロール状
フィルムと光重合フォトポリマーとを密着させた後のフ
ィルムに、適当な形状の適当な露光量の紫外線により露
光を行なうことにより、任意の形状をその周囲と異なっ
た再生波長で記録することができる。
【0048】図3は、本実施例によるホログラムの作製
方法を実現するための作製装置である、複製露光を行な
った光重合フォトポリマーと拡散剤を塗布したフィルム
とを貼り合わせる装置の全体構成例を示す概要図であ
る。
【0049】すなわち、図3に示すように、複製露光を
行なった光重合フォトポリマー1を、HRF送り出しロ
ール2よりアイドラ4を介してカバーフィルム3をスプ
リッター6で剥がしながら、HRFカバーフィルム巻き
取りロール5で巻き取ってニップロール7に送る。
【0050】また、拡散剤を塗布したロール状フィルム
(CTF)8を、CTF送り出しロール9よりアイドラ
11を介してカバーフィルム10をスプリッター13で
剥がしながら、CTFカバーフィルム巻き取りロール1
2で巻き取って上記ニップロール7に送る。
【0051】そして、このニップロール7により、カバ
ーフィルム3が剥がされた光重合フォトポリマー1と、
カバーフィルム10が剥がされたロール状フィルム8と
を貼り合わせて密着させる。
【0052】ここで、光重合フォトポリマー1の画像の
情報を記録する部分には、あらかじめ位置決めマークを
記録しておき、そのマークを位置決めマーク照明ランプ
14により再生させ、位置決めマーク読み取りセンサー
15によって読み取るようにする。
【0053】そして、このタイミングによって、紫外線
発生源である紫外線ランプ21と、光学要素であるレン
ズ22と、空間変調要素である液晶シャッター23と、
結像要素である結像レンズ24とからなる紫外線露光装
置により、ニップロール7により、光重合フォトポリマ
ー1とロール状フィルム8とを密着させた後のフィルム
25(ロール状フィルム8)上に紫外線露光を行なう。
【0054】すなわち、位置決めマーク読み取りセンサ
ー15から、ニップロール7で光重合フォトポリマー1
とロール状フィルム8とを密着させた後のフィルム25
(ロール状フィルム8)上に紫外線を照射する部分まで
の距離と、フィルム25の送り速度により決定されたタ
イミングに同期させ、液晶シャッター23に情報を投影
する必要がある。
【0055】図4は、上記紫外線露光装置の一構成例を
示す概要図である。
【0056】すなわち、図4において、まず、紫外線ラ
ンプ21より発せられた紫外線を、レンズ22により、
液晶シャッター23上に平行光にして照射し、液晶シャ
ッター23の開閉により透過した紫外線を、結像レンズ
24により、光重合フォトポリマー1とロール状フィル
ム8とを密着させた後のフィルム25(ロール状フィル
ム8)にスリット状に結像させる。
【0057】この場合、液晶シャッター23に投影する
情報は、記録したいパターンをフィルム25の送り方向
と直角な方向に切断して複数の線状の情報に分解し、フ
ィルム25の送り速度に同期させながら、この情報を順
次液晶シャッター23に送り出す。
【0058】また、ここで、線状の情報をフィルム25
の送り方向に拡大した形状とすることにより、その拡大
率を紫外線の露光量とすることが可能となる。すなわ
ち、これは、液晶シャッター23のフィルム25の送り
方向の面積が、結像レンズ24の開口部となり、この結
像レンズ24の絞りの役割を果たすためである。
【0059】このように、フィルム25の送り方向に対
する拡大率により、異なる紫外線露光量を与えることが
可能となり、再生波長を自由にコントロールすることが
できる。
【0060】以上のように、貼り合わせと同時に、紫外
線露光を行なったロール状フィルム8と光重合フォトポ
リマー1とを巻取りロール20に巻取り、加熱を行なう
ことで、紫外線露光量に見合った波長のシフトが起こ
り、紫外線露光した部分の再生波長と未露光部分との再
生波長に差ができる。これにより、連続番号、文字、図
形等の個別情報を、あるパターンとして連続的に記録す
ることが可能となる。
【0061】上述したように、本実施例のホログラムの
作製方法および装置においては、ロール状の光重合フォ
トポリマー1にリップマンホログラムを作製し、拡散剤
を塗布したロール状フィルム8を光重合フォトポリマー
1に密着させて加熱を行ない、光重合フォトポリマー1
に記録されている干渉縞の間隔を変化させて再生波長を
シフトすることにより、ホログラムを作製する装置にお
いて、紫外線を発生させる紫外線ランプ21と、紫外線
ランプ21より発せられた紫外線を平行光にするレンズ
22と、レンズ22からの紫外線が照射され、当該紫外
線を記録したいパターンに基づいて透過/遮光する液晶
シャッター23と、液晶シャッター23を透過した紫外
線を、光重合フォトポリマー1と拡散剤を塗布したロー
ル状フィルム8とを密着させた後のフィルム25(ロー
ル状フィルム8)上にスリット状に結像させる結像レン
ズ24とからなる紫外線露光装置を備え、拡散剤を塗布
したロール状フィルム8をリップマンホログラムを記録
した光重合フォトポリマー1に密着させた後に加熱を行
なう前に、当該拡散剤を塗布したロール状フィルム8に
紫外線露光を行ない、再生波長の異なるパターンを生成
させることにより、連続番号、文字、図形等の個別情報
をホログラムに連続的に記録するようにしたものであ
る。
【0062】従って、異なる個別情報の記録をホログラ
ム作製行程の中で連続的に行なうため、異なる個別情報
を個々に記録したリップマンホログラムの大量複製を、
連続的に、かつ容易に、しかも高速に行なうことが可能
となる。
【0063】また、ホログラム画像のパターンと、異な
る再生波長のパターンとを組み合わせているため、周囲
と再生波長が異なり、複製が困難となるため、偽造防止
効果が期待できる。
【0064】以上により、会員証、証明書等のセキュリ
ティー性を必要とする用途のホログラムの作製に、極め
て有効に利用することができる。
【0065】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、次のようにしても同様に実施できるものであ
る。
【0066】(a)上記第1もしくは第2の実施例で
は、光学要素として、レンズ17、もしくはレンズ22
を用いる場合について説明したが、これに限らず、その
他の光学要素をそれぞれ用いるようにしてもよい。
【0067】(b)上記第1もしくは第2の実施例で
は、空間変調要素として、液晶シャッター18、もしく
は液晶シャッター23を用いる場合について説明した
が、これに限らず、その他の空間変調要素をそれぞれ用
いるようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ロ
ール状の光重合フォトポリマーにリップマンホログラム
を作製し、拡散剤を塗布したロール状フィルムを光重合
フォトポリマーに密着させて加熱を行ない、光重合フォ
トポリマーに記録されている干渉縞の間隔を変化させて
再生波長をシフトすることにより、ホログラムを作製す
る場合に、拡散剤を塗布したロール状フィルムを光重合
フォトポリマーに密着させる前に、もしくは拡散剤を塗
布したロール状フィルムを光重合フォトポリマーに密着
させた後に加熱を行なう前に、当該拡散剤を塗布したロ
ール状フィルムに紫外線露光を行ない、再生波長の異な
るパターンを生成させることにより、連続番号、文字、
図形等の個別情報をホログラムに連続的に記録するよう
にしたので、個別のホログラムに対し、異なる個別情報
の記録をホログラム作製工程の中で連続的に行なって、
大量複製を容易にかつ高速に行なうことができ、かつ偽
造防止効果を高めてセキュリティー性の向上を図ること
が可能なホログラムの作製方法および装置が提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるホログラムの作製装置(貼り合わ
せ装置)の第1の実施例を示す概要図。
【図2】同実施例におけるホログラムの作製装置の紫外
線露光装置の構成例を示す概要図。
【図3】本発明によるホログラムの作製装置(貼り合わ
せ装置)の第2の実施例を示す概要図。
【図4】同実施例におけるホログラムの作製装置の紫外
線露光装置の構成例を示す概要図。
【符号の説明】
1…光重合フォトポリマー、2…HRF送り出しロー
ル、3…カバーフィルム、4…アイドラ、5…HRFカ
バーフィルム巻き取りロール、6…スプリッター、7…
ニップロール、8…ロール状フィルム(CTF)、9…
CTF送り出しロール、10…カバーフィルム、11…
アイドラ、12…CTFカバーフィルム巻き取りロー
ル、13…スプリッター、14…位置決めマーク照明ラ
ンプ、15…位置決めマーク読み取りセンサー、16…
紫外線ランプ、17…レンズ、18…液晶シャッター、
19…結像レンズ、21…紫外線ランプ、22…レン
ズ、23…液晶シャッター、24…結像レンズ、25…
フィルム。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状の光重合フォトポリマーにリッ
    プマンホログラムを作製し、拡散剤を塗布したロール状
    フィルムを前記光重合フォトポリマーに密着させて加熱
    を行ない、前記光重合フォトポリマーに記録されている
    干渉縞の間隔を変化させて再生波長をシフトすることに
    より、ホログラムを作製する方法において、 前記拡散剤を塗布したロール状フィルムを前記光重合フ
    ォトポリマーに密着させる前に、当該拡散剤を塗布した
    ロール状フィルムに紫外線露光を行ない、再生波長の異
    なるパターンを生成させることにより、連続番号、文
    字、図形等の個別情報をホログラムに連続的に記録する
    ようにしたことを特徴とするホログラムの作製方法。
  2. 【請求項2】 ロール状の光重合フォトポリマーにリッ
    プマンホログラムを作製し、拡散剤を塗布したロール状
    フィルムを前記光重合フォトポリマーに密着させて加熱
    を行ない、前記光重合フォトポリマーに記録されている
    干渉縞の間隔を変化させて再生波長をシフトすることに
    より、ホログラムを作製する装置において、 紫外線を発生させる紫外線発生源と、 前記紫外線発生源より発せられた紫外線を平行光にする
    光学要素と、 前記光学要素からの紫外線が照射され、当該紫外線を記
    録したいパターンに基づいて透過/遮光する空間変調要
    素と、 前記空間変調要素を透過した紫外線を、前記光重合フォ
    トポリマーに密着させる前の拡散剤を塗布したロール状
    フィルム上にスリット状に結像させる結像要素と、 からなる紫外線露光装置を備えたことを特徴とするホロ
    グラムの作製装置。
  3. 【請求項3】 前記紫外線露光装置の空間変調要素とし
    て液晶シャッターを用い、記録したいパターンを前記拡
    散剤を塗布したロール状フィルムの送り方向と直角な方
    向に切断して複数の線状の情報に分解し、当該情報を前
    記ロール状フィルムの送り速度に同期させて液晶シャッ
    ターに投影するようにしたことを特徴とする請求項2に
    記載のホログラムの作製装置。
  4. 【請求項4】 ロール状の光重合フォトポリマーにリッ
    プマンホログラムを作製し、拡散剤を塗布したロール状
    フィルムを前記光重合フォトポリマーに密着させて加熱
    を行ない、前記光重合フォトポリマーに記録されている
    干渉縞の間隔を変化させて再生波長をシフトすることに
    より、ホログラムを作製する方法において、 前記拡散剤を塗布したロール状フィルムを前記光重合フ
    ォトポリマーに密着させた後に加熱を行なう前に、当該
    拡散剤を塗布したロール状フィルムに紫外線露光を行な
    い、再生波長の異なるパターンを生成させることによ
    り、連続番号、文字、図形等の個別情報をホログラムに
    連続的に記録するようにしたことを特徴とするホログラ
    ムの作製方法。
  5. 【請求項5】 ロール状の光重合フォトポリマーにリッ
    プマンホログラムを作製し、拡散剤を塗布したロール状
    フィルムを前記光重合フォトポリマーに密着させて加熱
    を行ない、前記光重合フォトポリマーに記録されている
    干渉縞の間隔を変化させて再生波長をシフトすることに
    より、ホログラムを作製する装置において、 紫外線を発生させる紫外線発生源と、 前記紫外線発生源より発せられた紫外線を平行光にする
    光学要素と、 前記光学要素からの紫外線が照射され、当該紫外線を記
    録したいパターンに基づいて透過/遮光する空間変調要
    素と、 前記空間変調要素を透過した紫外線を、前記光重合フォ
    トポリマーと前記拡散剤を塗布したロール状フィルムと
    を密着させた後のフィルム上にスリット状に結像させる
    結像要素と、 からなる紫外線露光装置を備えたことを特徴とするホロ
    グラムの作製装置。
  6. 【請求項6】 前記紫外線露光装置の空間変調要素とし
    て液晶シャッターを用い、記録したいパターンを前記フ
    ィルムの送り方向と直角な方向に切断して複数の線状の
    情報に分解し、当該情報を前記フィルムの送り速度に同
    期させて液晶シャッターに投影するようにしたことを特
    徴とする請求項5に記載のホログラムの作製装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004284096A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Dainippon Printing Co Ltd 中間転写記録媒体とその製造方法及び画像形成方法
JP2010538330A (ja) * 2007-09-04 2010-12-09 ブンデスドルッケライ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 個別識別可能なホログラムをドラムに露光する方法及び装置
JP2011502279A (ja) * 2007-10-31 2011-01-20 ブンデスドルッケライ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 機密保持要素としてのホログラムを製造するための方法および装置

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