JPH07134327A - 鏡胴短縮可能なカメラの撮影画面切換装置 - Google Patents

鏡胴短縮可能なカメラの撮影画面切換装置

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Publication number
JPH07134327A
JPH07134327A JP3438293A JP3438293A JPH07134327A JP H07134327 A JPH07134327 A JP H07134327A JP 3438293 A JP3438293 A JP 3438293A JP 3438293 A JP3438293 A JP 3438293A JP H07134327 A JPH07134327 A JP H07134327A
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JP
Japan
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screen
photographing
frame
optical system
lens barrel
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Application number
JP3438293A
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English (en)
Inventor
Tomoya Kitajima
友也 北島
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 1系統の駆動系統により鏡胴を収納位置と撮
影位置に切換えるだけの操作で、撮影画面枠を適宜切換
えられるようにし、操作性の向上、省スペース化、シス
テム的な自由度の拡大を実現する。 【構成】 パノラマ画面枠3と一体の揺動保持部材9
は、下端が回動可能に支持された切換レバー5によっ
て、図1に示すパノラマ画面位置と、この位置よりフィ
ルムに対し離れる方向であって上記画面枠3の開口4に
よって撮影有効光束が遮られない退避位置との間を移動
させられる。この切換レバー5は、収納位置と撮影位置
との間を移動する光学系保持枠に連結された板ばね12
によって回動させられる。この切換レバー5は、トッグ
ルばね7によって、右側に偏位されたとき、パノラマ画
面枠3を標準画面枠1に圧接し、左側に偏位されたと
き、揺動保持部材9をストッパ11A,11Bに圧接
し、これによってパノラマ画面枠3が退避され標準画面
が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラの撮影画面切換
装置の改良に関し、より詳細には、カメラの使用時には
撮影光学系を撮影可能位置に繰り出して撮影し、カメラ
の非使用時には撮影光学系を鏡胴収納状態位置に繰り込
んで鏡胴を短縮し得るように構成された鏡胴短縮可能な
カメラにおける撮影画面切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラの撮影画面を複数の大きさまたは
形状の画面に切換える技術は、例えば特公昭34−96
30号公報、実開昭63−54134号公報、特開平2
−178643号公報において既に知られている。
【0003】例えば、特公昭34−9630号公報に
は、撮影光学系とフィルム感光面との間の光路内に3個
の画面枠体を光軸方向に移動可能に設けておき、目的と
する大きさの撮影画面を得るときには、例えばカメラ外
から手動操作により、目的とする大きさまたは形状の透
孔部を有する画面枠体をフィルム感光面の直前位置に移
動させて、この透孔部の大きさまたは形状で定まるその
ときの画角をもって撮影するという技術が開示されてい
る。
【0004】また、実開昭63−54134号公報に
は、ズームレンズ鏡胴を有するカメラにおいて、画面サ
イズを決定するアパーチャの左右部分に、フィルムの進
行方向に対して直交する方向に相対移動する一対の可動
枠体を設け、この可動枠体をズーミング操作に連動させ
て左右に移動することにより、画面サイズを切り換える
という技術が開示されている。
【0005】一方、特開平2−178643号公報に
は、アパーチャ開口の前面部分にアパーチャ開口をフル
サイズ画面とハーフサイズ画面とに切り換える観音開き
式の一対のアパーチャ遮蔽板を設け、フルサイズ画面で
撮影するときにはアパーチャ遮蔽板を所定角度の開き位
置に回転させ、ハーフサイズ画面で撮影するときにはア
パーチャ遮蔽板を閉じ位置に回転させて撮影画面を切り
換えるように構成すると共に、鏡胴側に沈胴レバーと複
数本の押動ピンとを設けて、鏡胴を短縮する際には、所
定角度の開き位置に置かれた一対のアパーチャ遮蔽板を
この押動ピンでフィルム面方向に押動することにより鏡
胴を短縮するようになし、これにより、沈胴操作に邪魔
にならないように撮影画面を切り換えるという技術が開
示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
34−9630号公報および実開昭63−54134号
公報に開示された技術では、鏡胴を短縮することについ
て何等の開示もされていない。
【0007】さらに、特開平2−178643号公報に
開示された技術では、鏡胴を短縮することについての技
術は開示されていても、それは観音開き式の撮影画面切
換の場合にのみ適用し得る内容のもので構造的にも複雑
で且つ一般的に用いられる技術とは云い難いものであ
る。
【0008】しかも、前二者の特公昭34−9630号
公報および実開昭63−54134号公報に開示された
技術では、仮にこの開示技術を用いながら鏡胴を短縮し
ようとすると、撮影画面を切り換えるための駆動系統の
外に鏡胴を短縮するための駆動系統を設けなければなら
ないということが問題となる。
【0009】一方、後者の特開平2−178643号公
報に開示された技術では、鏡胴を短縮するための駆動系
統と撮影画面を切り換えるための駆動系統とが別々に設
けられているため、前二者と同じ問題が生じることにな
る。
【0010】このように、従来の技術を用いて、鏡胴の
短縮化目的と撮影画面の切換目的とを達成しようとする
と、鏡胴を短縮するための駆動系統と撮影画面を切り換
えるための駆動系統とを別々に設置しなければならず、
そのため、構造的には複雑になり過ぎスペース的にも不
利になるという結果を招来することになる。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、一系統の駆動系統により鏡胴の短縮化目的と
撮影画面の切換目的とを達成し得る鏡胴短縮可能なカメ
ラの撮影画面切換装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、カメラの使用時には撮影光学系を撮影
可能位置に繰り出して撮影し、カメラの非使用時には撮
影光学系を鏡胴収納状態位置に繰り込んで鏡胴を短縮し
得るように構成された鏡胴短縮可能なカメラにおいて、
フィルムの前方位置に大画面用画面枠を固定的に設ける
と共に、前記撮影光学系と前記フィルムとの間の光路内
に光軸に沿って前後方向に移動し得る小画面用画面枠を
設置し、前記撮影光学系を保持して前記鏡胴内を光軸に
沿って前後方向に移動する光学系保持枠と前記小画面用
画面枠とを変則連動機構をもって連結することにより、
前記大画面用画面枠を用いて撮影する場合には、前記鏡
胴収納状態位置から前記撮影可能位置に移動する前記光
学系保持枠の移動動作に連動して、小画面を形成する所
定の作用位置に位置する前記小画面用画面枠を、前記撮
影光学系の最終光学面から出射し且つ前記大画面用画面
枠の開口を通って前記フィルムに向う有効光束が、前記
小画面用画面枠の開口の縁部によって遮られない退避位
置に変位させ得るように構成し、さらに、前記小画面用
画面枠を用いて撮影する場合には、少なくとも前記撮影
可能位置に移動後の前記光学系保持枠が前記撮影可能位
置からフィルム方向に所定量だけ移動する動作に連動し
て、前記退避位置に位置する前記小画面用画面枠を、前
記撮影光学系の最終光学面から出射して前記大画面用画
面枠の開口に向う有効光束が、前記小画面用画面枠の開
口の縁部で所定の大きさに遮られる前記所定の作用位置
に変位させ、その後、前記撮影可能位置からフィルム方
向に所定量だけ移動した後の前記光学系保持枠だけを、
この移動後の位置から再び前記撮影可能位置に移動させ
得るように構成したことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】前記のように構成された本発明に係る鏡胴短縮
可能なカメラの撮影画面切換装置は、カメラの使用時に
は撮影光学系を撮影可能位置に繰り出して撮影し、カメ
ラの非使用時には撮影光学系を鏡胴収納状態位置に繰り
込んで鏡胴を短縮し得るように構成された鏡胴短縮可能
なカメラにおいて、先ず、撮影光学系とフィルムとの間
の光路内に光軸に沿って前後方向に移動し得る小画面用
画面枠を設けて、撮影光学系を保持して鏡胴内を光軸に
沿って前後方向に移動する光学系保持枠が鏡胴収納状態
位置にあるときには、この小画面用画面枠をカメラに固
定的に設けられた大画面用画面枠に接近した作用位置に
置く。
【0014】そして、光学系保持枠の鏡胴収納状態位置
から撮影可能位置に移動する際の動作を利用して、この
小画面用画面枠を、撮影光学系の最終光学面から出射し
且つ大画面用画面枠の開口を通ってフィルムに向う有効
光束が小画面用画面枠の開口の縁部によって遮られない
退避位置に移動させることにより、大画面用画面枠を用
いた撮影を可能にする。
【0015】さらに、光学系保持枠を撮影可能位置から
フィルム方向に所定量移動させるときの動作により小画
面用画面枠を作用位置に移動させると共に、光学系保持
枠を所定量移動させた位置から再び撮影可能位置に復帰
させることにより、小画面用画面枠を用いた撮影を可能
にする。
【0016】
【実施例】以下、図示実施例に基づいて本発明に係る鏡
胴短縮可能なカメラの撮影画面切換装置の構成を詳細に
説明するが、構成の説明に先立って、本発明に係る鏡胴
短縮可能なカメラにおける撮影画面切換え原理を述べ
る。
【0017】図3は、本発明に係る鏡胴短縮可能なカメ
ラの画面切換え原理を説明するための説明図である。
【0018】本発明における撮影画面切換え原理では、
図3に示すように、カメラの使用時には、撮影光学系L
を撮影可能位置に繰り出して撮影し、カメラの非使用時
には、撮影光学系Lを鏡胴収納状態位置に繰り込んで鏡
胴(図示なし)を短縮し得るように構成された鏡胴短縮
可能なカメラに適用した例が示してある。
【0019】先ず、フィルムFの前方に標準画面用画面
枠51を固定的に設けると共に、撮影光学系Lとフィル
ムFとの間の光路内に光軸Oに沿って前後方向に移動し
得る小画面用画面枠52を設けるように構成し、さら
に、撮影光学系Lを保持して鏡胴内を光軸Oに沿って前
後方向に移動する光学系保持枠53と小画面用画面枠5
2とを変則連動機構54により連結するように構成す
る。
【0020】このように構成されたカメラの撮影画面の
切換えおよび撮影方法の要領を、簡明に示せば、次のよ
うである。
【0021】(i)標準画面用画面枠51を用いる撮影
の場合には、小画面用画面枠52を、撮影光学系Lの最
終光学面La から出射し且つ標準画面用画面枠51の大
開口51aを通ってフィルムFに向う画角θ1 なる有効
光束が小画面用画面枠52の小開口52aの縁部によっ
て遮られない退避位置(実線位置)に位置させて撮影す
る。
【0022】(ii)小画面用画面枠52を用いる撮影の
場合には、小画面用画面枠52を標準画面用画面枠51
の直前の作用位置(点線位置)に位置させ、このとき、
撮影光学系Lの最終光学面La から出射して標準画面用
画面枠51の大開口51aに向う画角θ1 なる有効光束
が、小画面用画面枠52の小開口52aの縁部で遮られ
て形成される画角θ2 の有効光束をもって撮影する。
【0023】(iii )カメラの非使用時には、光学系保
持枠53を撮影可能位置から鏡胴収納状態位置に全量移
動させる動作に連動させて、小画面用画面枠52を作用
位置に位置させるように操作する。
【0024】(iv)標準画面用画面枠51を用いる撮影
の場合には、光学系保持枠53を鏡胴収納状態位置から
撮影可能位置に繰り出す動作に連動させて、小画面用画
面枠52を作用位置から退避位置に移動させるように操
作する。
【0025】(v )小画面用画面枠52を用いる撮影の
場合には、一旦撮影可能位置に繰り出された光学系保持
枠53を再びフィルムF方向に所定量だけ移動させる動
作に連動させて、小画面用画面枠52を作用位置に位置
させるように操作する。
【0026】図1は、本発明に係る鏡胴短縮可能なカメ
ラの撮影画面切換装置の一実施例の要部を示す模式的構
成図で、小画面を実現したときの状態を示す。図2は、
本発明に係る鏡胴短縮可能なカメラの撮影画面切換装置
の要部を示す模式的構成図で、標準画面を実現したとき
の状態を示す。
【0027】図1および図2において、1はカメラ本体
(図示なし)に形成された標準画面用画面枠で、例えば
36mm×24mmなる寸法の標準開口2を有する。なお、
2aはこの標準開口2の上下の縁部である。
【0028】3は例えばパノラマ画面用画面枠で、例え
ば36mm×12mmなる寸法のパノラマ画面開口4を有す
る。このパノラマ画面開口4の上下の突出縁部4aは、
パノラマ画面用画面枠3の右端面よりも所定量だけ右方
向に突出するように構成されている。なお、この件につ
いては後述する揺動保持部材9の構成説明の項で説明す
る。
【0029】5はカメラ本体の適宜個所に植設された枢
軸6によって揺動可能に設けられた切換レバーで、その
先端部5aは、例えば半円形に形成されている。
【0030】これは、後述する連結用板ばね12の弾性
係接部12aが前後方向から切換レバー5の先端部5a
に当接し且つ所定以上の押圧力で先端部5aを押圧した
ときに、連結用板ばね12の弾性係接部12aが滑りな
がらこの切換レバー5の先端部5aを乗り越えられるよ
うにするためである。
【0031】そして、この切換レバー5は、トッグルば
ね7により下方(図上)に向って常に付勢されるように
構成されているが、このトッグルばね7の一端部を掛止
する切換レバー5上の移動支持ピン5bとトッグルばね
7の他端部を掛止するカメラ本体上の固定支持ピン8と
は、いずれも、切換レバー5が中立姿勢(図上で垂直姿
勢)にあるときの切換レバー5の中立姿勢線(思案点
線)上に位置するように設けられるように構成されてい
る。
【0032】そのため、切換レバー5の移動支持ピン5
bが中立姿勢線より右側(図上)に位置するような姿勢
になると、切換レバー5は、トッグルばね7の付勢力に
より時計方向に回転され、また、切換レバー5の先端部
5aが中立姿勢線より左側(図上)に位置するような姿
勢になると、切換レバー5は、トッグルばね7の付勢力
により反時計方向に回転されることになる。
【0033】9は右端面において小画面用画面枠として
のパノラマ画面用画面枠3を固定的に保持する揺動保持
部材で、その突出アーム9aの先端部分が切換レバー5
上の中間領域に植設された移動枢軸としての枢軸10に
より揺動可能に支持されるように構成されている。な
お、この揺動保持部材9は、撮影光学系Lの後方部に位
置するようにその設置位置が設定されている。
【0034】11Aおよび11Bは、パノラマ画面用画
面枠3の退避位置を設定するためにカメラ本体上に植設
された2個のストッパーで、それぞれが切換レバー5の
中立姿勢線より左側(図上)の個所であって、且つ、光
軸Oと直交する一線上に光軸Oを挟んだほぼ対称的な個
所に位置するように設定されている。
【0035】また、この2個のストッパー11A,11
Bの間隔は、切換レバー5が反時計方向に回転したとき
に、これらのストッパー11A,11Bが揺動保持部材
9の左端面の上下に形成された縁部近傍領域9bおよび
9cと当接するような間隔に設定されている。
【0036】その結果、揺動保持部材9は、次のような
3つの状態を取ることになる。
【0037】(a)切換レバー5が時計方向に回転した
ときには、パノラマ画面用画面枠3の右端面が標準画面
用画面枠1の前面に当接したときの位置で停止し、トッ
グルばね7の付勢力によりその状態を維持することにな
る。
【0038】なお、このときには、パノラマ画面用画面
枠3の小画面用の画面開口としてのパノラマ画面開口4
の上下の突出縁部4aが標準画面用画面枠1の標準開口
2内に突出して、パノラマ画面開口4の突出縁部4aの
位置と標準開口2の上下縁部2aの光軸O上の位置と
が、互いに一致するように予め構成しておくものとす
る。
【0039】(b)切換レバー5が中立姿勢にあるとき
には、揺動保持部材9の突出アーム9aが枢軸10を中
心として「ぶら下がる」ような格好となり、揺動保持部
材9とパノラマ画面用画面枠3とが所謂「ぶらぶら」し
た状態となる。
【0040】(c)切換レバー5が反時計方向に回転し
たときには、回転途中において、先ず揺動保持部材9の
下方の縁部近傍領域9bが下方のストッパー11Aに当
接し、その後の切換レバー5の回転により、揺動保持部
材9の上方の縁部近傍領域9cが上方のストッパー11
Bに当接して停止し、トッグルばね7の付勢力によりそ
の状態を維持することになる。なお、揺動保持部材9が
停止した位置がパノラマ画面用画面枠3の退避位置とな
る。
【0041】12は前述した切換レバー5の先端部5a
と間欠的に係接して切換レバー5の姿勢を切り換えるた
めの連結用板ばねで、その一端部は、鏡胴内に設けられ
た光学系保持枠(図3の53)あるいはこれと連結され
た部材に固定的に取り付けられている。
【0042】また、他端部である自由端は、フィルムF
方向に突出的に設けられ、しかも、下方に円弧状に屈曲
した構造の弾性係接部12aとして形成されている。な
お、この連結用板ばね12の働きについては「動作ない
し作用」の項で説明する。
【0043】このように構成された図示実施例の鏡胴短
縮可能なカメラでは、光学系保持枠53(撮影光学系L
でもある)を鏡胴収納状態位置から撮影可能位置に移動
させ、また、撮影可能位置からパノラマ画面を実現する
位置に移動させ、さらに、このパノラマ画面実現位置か
ら鏡胴収納状態位置に移動させる際に、適宜の電動モー
タ鏡胴駆動手段を用いるように構成されている。
【0044】さらに、撮影光学系Lがズーム光学系であ
れば、この電動モータ鏡胴駆動手段を利用して電動ズー
ミングを行い得るようにも構成されている。
【0045】なお、この電動モータ鏡胴駆動手段は、必
要数の鏡胴移動操作手段を介して作動させられるように
構成されているが、これらの各手段についての図示は省
略してある。
【0046】次に、図示実施例の鏡胴短縮可能なカメラ
の撮影画面切換装置の動作ないし作用について説明す
る。
【0047】[カメラの非使用時]カメラの非使用時に
は、鏡胴短縮のために、図3に示す光学系保持枠53が
最もフィルムFに接近した鏡胴収納状態位置に位置する
ように構成されている。そのため、連結用板ばね12
も、光学系保持枠53と一体になって鏡胴収納状態位置
に対応する位置に移動しその位置(図1に示す「イ」の
破線で示す位置)に保持される。
【0048】この状態では、撮影光学系Lの最終光学面
a が最もフィルムFに接近した状態となり、切換レバ
ー5は、中立姿勢線から時計方向に回転した姿勢を取っ
て、パノラマ画面用画面枠3(小画面用画面枠52)を
トッグルばね7の付勢力により標準画面用画面枠1の前
面に圧接させた状態に保持する。
【0049】[カメラの使用時(標準画面用画面枠1を
用いる撮影の場合)]この場合には、鏡胴移動操作手段
を操作することにより電動モータ鏡胴駆動手段を鏡胴繰
り出し方向に作動させて、図3における光学系保持枠5
3を鏡胴収納状態位置から撮影可能位置に向って移動さ
せるようにする。
【0050】このとき光学系保持枠53が撮影可能位置
(被写体方向)に向って移動する過程で、光学系保持枠
53に連結された連結用板ばね12の弾性係接部12a
の被写体側の円弧状曲面が切換レバー5の先端部5aの
フィルムF側の半円形曲面に係接して、切換レバー5を
枢軸6を中心として反時計方向に押し回す。
【0051】そのため、切換レバー5は、図1に示す姿
勢から中立姿勢線まではトッグルばね7の時計方向側に
働く付勢力に抗して反時計方向に回転することになる
が、中立姿勢線を通過すると、トッグルばね7の反時計
方向側に働く付勢力によって急速に反時計方向に回転す
ることになる。
【0052】従って、今迄、トッグルばね7の付勢力に
より、パノラマ画面用画面枠3を介して標準画面用画面
枠1の前面に押し付けられていた揺動保持部材9は、こ
の切換レバー5の反時計方向への回転に伴って左方向
(図上)に移動することになる。
【0053】そして、揺動保持部材9の上下の縁部近傍
領域9b、9cが2個のストッパー11A,11Bに順
次に当接した位置まで移動すると、この時点で揺動保持
部材9が強制停止させられるから、切換レバー5の反時
計方向への回転もそれと同時に停止することになる。
【0054】この結果、連結用板ばね12の弾性係接部
12aは、図2に示す「ロ」の位置にまで移動し、揺動
保持部材9(パノラマ画面用画面枠3)はトッグルばね
7の付勢力により退避位置に押し付けられ、撮影光学系
Lの最終光学面La から出射した有効光束は、標準画面
用画面枠1の標準開口2内に入射し得る状態となる。
【0055】すなわち、パノラマ画面用画面枠3、揺動
保持部材9および切換レバー5は、図1の状態から図2
に示す状態に移行し、ここに画角θ1 (図3)を用いて
の撮影が可能な状態となる。
【0056】そして、このような状態になった後も、光
学系保持枠53の移動操作を続けると、光学系保持枠5
3の連結用板ばね12の弾性係接部12aは、自身の円
弧状曲面と切換レバー5の先端部5aの半円形曲面との
関係、および、連結用板ばね12の弾性作用により切換
レバー5の先端部5aを乗り越えてそのまま目的とする
位置(図2に示す「ハ」の位置)に向って移動を続け
る。
【0057】その結果、光学系保持枠53は、撮影可能
位置に達することになるから、この後に、例えば電動ズ
ーミングを行って所望の焦点距離を実現すると共にシャ
ッタレリーズ部材を操作すれば、標準画面用画面枠1を
用いた撮影を実行することが可能になる。
【0058】なお、光学系保持枠53が撮影可能位置に
達したときには、適宜のストッパーまたは移動位置検出
手段の出力を利用することにより、光学系保持枠53を
撮影可能位置に停止させ得るように予め構成しておくも
のとする。
【0059】[カメラの使用時(パノラマ画面用画面枠
を用いる撮影の場合)]この場合には、光学系保持枠5
3が、撮影可能位置に位置した状態において、鏡胴移動
操作手段を操作することにより電動モータ鏡胴駆動手段
を鏡胴繰り込み方向に作動させて、光学系保持枠53を
撮影可能位置からフィルムF方向に向って移動させるよ
うにする。
【0060】このように操作すると、光学系保持枠53
がフィルムF方向に向って移動する過程で、連結用板ば
ね12の弾性係接部12aのフィルムF側の円弧状曲面
が切換レバー5の先端部5aの被写体側の半円形曲面に
係接して、切換レバー5を枢軸6を中心として時計方向
に押し回す。
【0061】そのため、切換レバー5は、図2に示す姿
勢から中立姿勢線まではトッグルばね7の反時計方向側
に働く付勢力に抗して時計方向に回転することになる
が、中立姿勢線を通過すると、トッグルばね7の時計方
向側に働く付勢力によって急速に時計方向に回転するこ
とになる。
【0062】従って、今迄、トッグルばね7の付勢力に
よりストッパー11A、11Bに押し付けられていた揺
動保持部材9は、切換レバー5の時計方向への回転に伴
って右方向(図上)に移動することになる。
【0063】そして、パノラマ画面用画面枠3が、標準
画面用画面枠1の前面に押し付けられる位置まで移動す
ると、この時点で揺動保持部材9が強制停止させられる
から、切換レバー5の時計方向への回転もそれと同時に
停止することになる。
【0064】この結果、連結用板ばね12の弾性係接部
12aは、図1に示す「ニ」の位置にまで移動し、パノ
ラマ画面用画面枠3は、その突出縁部4aが標準画面用
画面枠1の標準開口2内に入り込む作用位置に保持さ
れ、撮影光学系Lの最終光学面La から出射した有効光
束は、パノラマ画面用画面枠3のパノラマ画面開口4内
に入射し得る状態となる。
【0065】すなわち、パノラマ画面用画面枠3、揺動
保持部材9および切換レバー5は、図2の状態から図1
の状態に移行し、ここに画角θ2 を用いての撮影が可能
な状態となる。
【0066】そして、このような状態になった後は、再
び鏡胴移動操作手段を操作して電動モータ鏡胴駆動手段
を鏡胴繰り出し方向に作動させて、光学系保持枠53を
このときの位置から撮影可能位置に向って移動させるよ
うにする。
【0067】この場合、連結用板ばね12の弾性係接部
12aが切換レバー5の先端部5aの被写体側に位置し
ているので、連結用板ばね12と光学系保持枠53とは
切換レバー5とは関係なく移動して撮影可能位置に達す
ることになる。
【0068】従って、この後に、例えば電動ズーミング
を行って所望の焦点距離を実現すると共に、シャッタレ
リーズ部材を操作すれば、パノラマ画面用画面枠3を用
いた撮影を実行することが可能になる。
【0069】なお、切換レバー5の先端部5aが図1の
位置に達したときには、適宜の手段を利用して弾性係接
部12aが切換レバー5の先端部5aを押し回すときの
負荷変化を検出するか、または、適宜の移動位置検出手
段の出力を利用することにより、光学系保持枠53をこ
のときの位置に停止させ得るように予め構成しておくも
のとする。
【0070】[鏡胴の短縮時(光学系保持枠53をカメ
ラ使用時の位置から非使用時の位置に移動させる場
合)]カメラの使用時には、撮影光学系L(光学系保持
枠53)が撮影可能位置に位置すると共にパノラマ画面
用画面枠3が作用位置か退避位置に位置し、切換レバー
5が図1に示す姿勢および図2に示す姿勢を取ってい
る。そして、鏡胴の短縮操作は、この状態において行わ
れることになる。
【0071】すなわち、鏡胴移動操作手段を操作するこ
とにより電動モータ鏡胴駆動手段を鏡胴繰り込み方向に
作動させて、光学系保持枠53を撮影可能位置からフィ
ルムF方向に向って全移動量だけ移動させるようにす
る。
【0072】この結果、パノラマ画面用画面枠3が退避
位置に位置しているときには、前述の「パノラマ画面用
画面枠を用いる撮影の場合」と同様に、先ず、連結用板
ばね12の弾性係接部12aが図2の状態にある切換レ
バー5の先端部5aの被写体側の半円形曲面に当接する
まで移動し、引き続き、弾性係接部12aが切換レバー
5の先端部5aを押し回して、パノラマ画面用画面枠3
(揺動保持部材9)を退避位置から作用位置に向って移
動させる(図1参照)。
【0073】そして、その後も光学系保持枠53の移動
操作を続けると、連結用板ばね12の弾性係接部12a
は、自身の円弧状曲面と切換レバー5の先端部5aの半
円形曲面との関係、および、連結用板ばね12の弾性作
用によって、切換レバー5の先端部5aを乗り越えてそ
のまま目的とする位置(図1に示す「イ」の位置)に向
って移動し続ける。
【0074】そのため、光学系保持枠53は、鏡胴収納
状態位置にまで移動し、これに伴って、連結用板ばね1
2の弾性係接部12aも鏡胴収納状態位置に対応する位
置(図1に示す「イ」の位置)に到達することになり、
ここに鏡胴の短縮化が実現されることになる。
【0075】一方、パノラマ画面用画面枠3が作用位置
に位置しているときには、連結用板ばね12の弾性係接
部12aが、図1の状態にある切換レバー5の先端部5
aの被写体側の半円形曲面に当接するまで移動し、その
後は、パノラマ画面用画面枠3が退避位置に位置してい
るときと同様の経過を辿って鏡胴の短縮化を実現するこ
とになる。
【0076】なお、光学系保持枠53が鏡胴収納状態位
置まで移動したときには、適宜の移動位置検出手段の出
力を利用して、光学系保持枠53を鏡胴収納状態位置に
停止させ得るように予め構成しておくものとする。
【0077】ところで、図示実施例では、パノラマ画面
用画面枠3を作用位置および退避位置に保持する際に、
トッグルばね7の付勢力により標準画面用画面枠1およ
びストッパー11A,11Bに押し付けるように構成し
てあるため、カメラに対して不測の衝撃が加わったとき
には、揺動保持部材9がトッグルばね7の付勢力に抗し
て左右に揺れることがあり、その揺れ程度が大きな場合
にはトッグルばね7の付勢力が中立姿勢線を越えて一方
向から他方向に反転するという現象(以下、「トッグル
ばね7の付勢力反転現象」という)が生じることがあ
る。
【0078】このような現象が生じると、パノラマ画面
用画面枠3の位置が変化して撮影後に画面の大きさが目
的としていたものと異なるという不測の事態を惹き起す
ことにもなる。
【0079】図4および図5に示す実施例は、カメラに
衝撃が加わったときでもトッグルばね7の付勢力の反転
作用が生じないようにするために発明された本発明の変
形実施例である。
【0080】このうち、図4は、撮影光学系L(光学系
保持枠53)が鏡胴収納状態位置に位置しているときの
状態を示し、図5は、撮影光学系Lが鏡胴収納状態位置
から撮影可能位置に至るまでの中間に位置しているとき
の状態を示す。
【0081】図4および図5において、5′は、図1に
示す実施例(以下、「第1実施例」という)のものと同
様の構造を有する切換レバーで、第1実施例のものと異
なる点は、切換レバー5′の根本部分の外側端面がV字
型に形成されていることである。
【0082】5′cは、このV字型の外側端面の左側斜
面として形成された左側位置規制斜面で、切換レバー
5′がパノラマ画面用画面枠3の退避位置に対応する姿
勢(図2および図5の姿勢)にあるときに光軸Oと平行
な面となるように傾斜角が設定されている。
【0083】5′dは、このV字型の外側端面の右側斜
面として形成された右側位置規制斜面で、切換レバー
5′がパノラマ画面用画面枠3の作用位置に対応する姿
勢(図1および図4の姿勢)にあるときに光軸Oと平行
な面となるように傾斜角が設定されている。
【0084】13は切換レバー5′の下方領域において
光軸Oに沿って前後方向に平行移動可能に設けられた可
動式姿勢維持部材としての可動式ストッパーで、光学系
保持枠53と一体的に前後方向に移動し得るように構成
されている。
【0085】この可動式ストッパー13は、その中央に
凹部13aを有し且つこの凹部13aを挟んだ両端部分
に2個所の位置規制凸面13bおよび13cを有するよ
うに形成されている。
【0086】この場合、一方の位置規制凸面13bは、
光学系保持枠53(撮影光学系L)が鏡胴収納状態位置
に位置しているときに、外部衝撃に起因するトッグルば
ね7の付勢力反転現象を防止するために設けられたもの
である。
【0087】また、他方の位置規制凸面13cは、光学
系保持枠53が撮影可能位置に位置しているときに、外
部衝撃に起因するトッグルばね7の両方向への付勢力反
転現象を防止するために設けられたものである。
【0088】そのため、一方の位置規制凸面13bは、
図4の実線で描画するように、切換レバー5′の右側位
置規制斜面5′dに対して僅かの間隙を隔てて平行に対
峙し得るような高さと長さとを有するように形成される
ことになる。
【0089】また、他方の位置規制凸面13cは、切換
レバー5′がパノラマ画面用画面枠3の作用位置に対応
する姿勢(図1の姿勢)にある場合には、図4の点線で
描画するように、切換レバー5′の右側位置規制斜面
5′dに対して僅かの間隙を隔てて平行に対峙し得るよ
うな高さと長さとを有するように形成されている。
【0090】しかも、切換レバー5′がパノラマ画面用
画面枠3の退避位置に対応する姿勢(図2の姿勢)にあ
る場合には、切換レバー5′の左側位置規制斜面5′c
に対して僅かの間隙を隔てて平行に対峙し得るような高
さと長さとを有するように形成されることになる。
【0091】次に、このように構成された変形実施例の
鏡胴短縮可能なカメラの撮影画面切換装置の動作ないし
作用について説明する。
【0092】前述したように、鏡胴が短縮された状態に
ある場合には、光学系保持枠53(撮影光学系L)が鏡
胴収納状態位置に位置し、切換レバー5′がパノラマ画
面用画面枠3の作用位置に対応する姿勢に保持されてい
る。
【0093】このとき、光学系保持枠53が鏡胴短縮化
のために撮影可能位置から鏡胴収納状態位置に移動する
過程で、可動式ストッパー13が光学系保持枠53と一
体となってフィルムF方向にスライド的に移動するか
ら、可動式ストッパー13の一方の位置規制凸面13b
は、図4の実線で描画するように切換レバー5′の右側
位置規制斜面5′dの下方に位置するようになる。
【0094】そのため、右側位置規制斜面5′dと一方
の位置規制凸面13bとは、両面の間に僅かの間隙が生
じるような状態で対峙することになり、カメラに加わっ
た衝撃により切換レバー5′が被写体側に反転しようと
すると、切換レバー5′の右側位置規制斜面5′dが可
動式ストッパー13の位置規制凸面13bに当接して切
換レバー5′の反転動作を阻止する。
【0095】従って、切換レバー5′は、トッグルばね
7の付勢力により、必ずフィルムF側に傾斜した姿勢
(図1および図4に示す姿勢)に保持されることにな
る。
【0096】一方、カメラの使用時であって標準画面用
画面枠1を用いる撮影の場合には、光学系保持枠53
(撮影光学系L)が撮影可能位置に繰り出され、切換レ
バー5′がパノラマ画面用画面枠3の退避位置に対応す
る姿勢(図2の姿勢)に保持されている。
【0097】このとき、光学系保持枠53が鏡胴収納状
態位置から撮影可能位置に移動する過程で、可動式スト
ッパー13が光学系保持枠53と一体となって被写体方
向にスライド的に移動するから、可動式ストッパー13
の他方の位置規制凸面13cは、図5に示すように切換
レバー5′の左側位置規制斜面5′cの下方に位置する
方向に移動する。
【0098】そのため、左側位置規制斜面5′cと他方
の位置規制凸面13cとは、両面の間に僅かの間隙が生
じるような状態で対峙することになり、カメラに加わっ
た衝撃により切換レバー5′がフィルムF側に反転しよ
うとすると、切換レバー5′の左側位置規制斜面5′c
が可動式ストッパー13の他方の位置規制凸面13cに
当接して切換レバー5′の反転動作を阻止する。
【0099】従って、切換レバー5′は、トッグルばね
7の付勢力と共に、必ず被写体側に傾斜した姿勢(図2
および図5の姿勢)に保持されることになる。
【0100】さらに、カメラの使用時であってパノラマ
画面用画面枠3を用いる撮影の場合には、撮影可能位置
に繰り出されていた光学系保持枠53(撮影光学系L)
が、撮影可能位置からフィルムF方向に向って移動し、
今まで被写体側に傾斜していた切換レバー5′をフィル
ムF側に傾斜させて、パノラマ画面用画面枠3を標準画
面用画面枠1の前面に押し付け、その後に再び撮影可能
位置に復帰するような往復運動を行って、切換レバー
5′をパノラマ画面用画面枠3の作用位置に対応する姿
勢(図1の姿勢)に移行させることになる。
【0101】このとき、光学系保持枠53と一体となっ
て可動式ストッパー13も往復運動を行うが、先ずその
往方向の移動過程で、可動式ストッパー13の中央の凹
部13aが切換レバー5′の下方に位置し、この時点で
切換レバー5′を被写体側に傾斜した姿勢からフィルム
F側に傾斜した姿勢に反転させる。
【0102】そして、切換レバー5′の反転動作が終了
した時点で可動式ストッパー13が復方向に移動し、そ
の移動過程において、前述したように、切換レバー5′
の右側位置規制斜面5′dと一方の位置規制凸面13b
とを対峙させるから、この右側位置規制斜面5′dが可
動式ストッパー13の位置規制凸面13bに当接して切
換レバー5′の反転動作を阻止するようになる。
【0103】従って、光学系保持枠53が撮影可能位置
に繰り出されている状態でも、切換レバー5′は、この
ような可動式ストッパー13による回動阻止作用と、ト
ッグルばね7の付勢力とにより、必ずフィルムF側に傾
斜した姿勢(図2および図4に示す姿勢)に保持される
ことになる。
【0104】このように、変形実施例では、第1実施例
に対して可動式ストッパー13を付随的に設けることに
よって、切換レバー5′がどのような姿勢にあってもト
ッグルばね7の付勢力反転現象に起因する切換レバー
5′の傾斜方向の反転を阻止することに成功している。
【0105】図示実施例では、光学系保持枠(撮影光学
系)を画面切換えのための唯一の駆動系統として構成し
てあるため、この光学系保持枠を電動モータを利用して
駆動制御する場合には、先ず、光学系保持枠のそのとき
の位置を電気的に検出し得る位置検出手段と切換レバー
がいずれの側に傾斜しているかを電気的に検出し得る切
換レバー姿勢検出手段とを設ける。そして、
【0106】(a)位置検出手段からの信号が光学系保
持枠が鏡胴収納状態位置に位置しているとの信号であ
り、且つ、ユーザーから標準画面用画面枠を使用する撮
影を選択したとの信号が制御手段に入力された場合に
は、光学系保持枠を鏡胴収納状態位置から撮影可能位置
まで移動させ得る制御プログラム。
【0107】(b)位置検出手段からの信号が光学系保
持枠が鏡胴収納状態位置に位置しているとの信号であ
り、且つ、ユーザーからパノラマ画面用画面枠を使用す
る撮影を選択したとの信号が制御手段に入力された場合
には、光学系保持枠を一旦鏡胴収納状態位置から撮影可
能位置まで移動し、引き続いて、撮影可能位置からフィ
ルムF方向に所定量だけ移動させ、その後、この所定量
移動位置から再び撮影可能位置に移動させ得る制御プロ
グラム。
【0108】(c)位置検出手段からの信号が光学系保
持枠が撮影可能位置に位置しているとの信号であり、且
つ、ユーザーからパノラマ画面用画面枠を使用する撮影
を選択したとの信号が制御手段に入力された場合には、
光学系保持枠を撮影可能位置からフィルムF方向に所定
量だけ移動させ、その後、この所定量移動位置から再び
撮影可能位置に移動させ得る制御プログラム。
【0109】(d)位置検出手段からの信号が光学系保
持枠が撮影可能位置に位置しているとの信号であり、且
つ、切換レバー姿勢検出手段からの信号が切換レバーが
パノラマ画面用画面枠の退避位置に対応した姿勢に傾斜
しているとの信号であり、さらに、ユーザーから標準画
面用画面枠を使用する撮影を選択したとの信号が制御手
段に入力された場合には、光学系保持枠を一旦撮影可能
位置から鏡胴収納状態位置に移動させ、その後、光学系
保持枠を鏡胴収納状態位置から撮影可能位置まで移動さ
せ得る制御プログラム。
【0110】(e)位置検出手段からの信号が光学系保
持枠が撮影可能位置に位置しているとの信号であり、且
つ、ユーザーから鏡胴短縮を選択したとの信号が制御手
段に入力された場合には、光学系保持枠を撮影可能位置
から鏡胴収納状態位置まで移動させ得る制御プログラ
ム。を用意しておけば、撮影画面の切換え動作を電動制
御で容易に行うことができることになる。
【0111】以上、一実施例について説明したが、本発
明は、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲内で種々に変形実施することが可能である。
【0112】例えば、図示実施例においては、パノラマ
画面用画面枠3と揺動保持部材9とを別体の部材として
構成してあるが、両者を一体的部材として構成すること
も勿論可能である。
【0113】また、図示実施例では、標準画面とパノラ
マ画面用画面枠とを切り換えるように構成してあるが、
これは1つの例示であり、標準画面とハーフサイズ画面
またはその他の種類の画面とを切り換えるように構成す
ることもできる。
【0114】また、電源をオフしたり、タイマーによっ
て電源供給がオフされたりしたときに、優先的な撮影画
面、例えば、パノラマ画面に設定されていた場合に標準
画面に設定されるように、システム(制御プログラム)
を構成することもできる。
【0115】このように構成した場合には、撮影者の意
図に合致する確率が高くなる。つまり、本発明は、シス
テム的な自由度を拡大させることができる。
【0116】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、1系統の
駆動系統により鏡胴の短縮化目的と撮影画面の切換目的
とを達成することが可能になったので、構造を簡素化す
ることができるようになり、また、狭いスペースでも設
けることが可能になるという優れた効果を奏することに
なる。
【0117】さらに、駆動系統が1系統であるというこ
とは、制御方法だけを変えることで鏡胴の短縮化動作と
撮影画面の切換え動作を行うことができることを意味す
るから、制御システムも有利になるという利点も生じる
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鏡胴短縮可能なカメラの撮影画面
切換装置の一実施例の要部を示す模式的構成図でパノラ
マ画面のような小画面を実現したときの状態を示す。
【図2】図1と同様に、本発明に係る鏡胴短縮可能なカ
メラの撮影画面切換装置の一実施例の要部を示す模式的
構成図で標準画面を実現したときの状態を示す。
【図3】本発明に係る鏡胴短縮可能なカメラの画面切換
え原理を説明するための模式的な説明図である。
【図3】本発明に係る鏡胴短縮可能なカメラの画面切換
え原理を説明するための模式的な説明図である。
【図4】図3の鏡胴短縮可能なカメラの撮影画面切換装
置において、カメラに衝撃が加わったときでもトッグル
ばねの付勢力の反転作用が生じないように構成した変形
実施例の要部構成図で、撮影光学系(光学系保持枠)が
鏡胴収納状態位置に位置しているときの状態を示す。
【図5】図4と同じ実施例の要部構成図で、撮影光学系
(光学系保持枠)が撮影可能位置と鏡胴収納位置との中
間に位置しているときの状態を示す。
【符号の説明】
O光軸 L撮影光学系 La 最終光学面 Fフィルム 1標準画面用画面枠 2標準開口 2a上下縁部 3パノラマ画面用画面枠 4パノラマ画面開口 4a突出縁部 5,5′切換レバー 5a先端部 5b移動支持ピン 5′c左側位置規制斜面 5′d右側位置規制斜面 6枢軸 7トッグルばね 8固定支持ピン 9揺動保持部材 9a突出アーム 9b,9c上下の縁部近傍領域 10枢軸 11A,11Bストッパー 12連結用板ばね 12a弾性係接部 13可動式ストッパー 13a中央の凹部 13b,13c位置規制凸面 51標準画面用画面枠 51a大開口 52小画面用画面枠 52a小開口 53光学系保持枠 54変則連動機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鏡胴短縮可能なカメラの撮影画面
切換装置の一実施例の要部を示す模式的構成図でパノラ
マ画面のような小画面を実現したときの状態を示す。
【図2】図1と同様に、本発明に係る鏡胴短縮可能なカ
メラの撮影画面切換装置の一実施例の要部を示す模式的
構成図で標準画面を実現したときの状態を示す。
【図3】本発明に係る鏡胴短縮可能なカメラの画面切換
え原理を説明するための模式的な説明図である。
【図4】図3の鏡胴短縮可能なカメラの撮影画面切換装
置において、カメラに衝撃が加わったときでもトッグル
ばねの付勢力の反転作用が生じないように構成した変形
実施例の要部構成図で、撮影光学系(光学系保持枠)が
鏡胴収納状態位置に位置しているときの状態を示す。
【図5】図4と同じ実施例の要部構成図で、撮影光学系
(光学系保持枠)が撮影可能位置と鏡胴収納位置との中
間に位置しているときの状態を示す。
【符号の説明】 O 光軸 L 撮影光学系 La 最終光学面 F フィルム 1 標準画面用画面枠 2 標準開口 2a 上下縁部 3 パノラマ画面用画面枠 4 パノラマ画面開口 4a 突出縁部 5,5′ 切換レバー 5a 先端部 5b 移動支持ピン 5′c 左側位置規制斜面 5′d 右側位置規制斜面 6 枢軸 7 トッグルばね 8 固定支持ピン 9 揺動保持部材 9a 突出アーム 9b,9c 上下の縁部近傍領域 10 枢軸 11A,11B ストッパー 12 連結用板ばね 12a 弾性係接部 13 可動式ストッパー 13a 中央の凹部 13b,13c 位置規制凸面 51 標準画面用画面枠 51a 大開口 52 小画面用画面枠 52a 小開口 53 光学系保持枠 54 変則連動機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの使用時には撮影光学系を撮影可
    能位置に繰り出して撮影し、カメラの非使用時には撮影
    光学系を鏡胴収納状態位置に繰り込んで鏡胴を短縮し得
    るように構成された鏡胴短縮可能なカメラにおいて、 フィルムの前方位置に大画面用画面枠を固定的に設ける
    と共に、前記撮影光学系と前記フィルムとの間の光路内
    に光軸に沿って前後方向に移動し得る小画面用画面枠を
    設置し、 前記撮影光学系を保持して前記鏡胴内を光軸に沿って前
    後方向に移動する光学系保持枠と前記小画面用画面枠と
    を変則連動機構をもって連結することにより、前記大画
    面用画面枠を用いて撮影する場合には、前記鏡胴収納状
    態位置から前記撮影可能位置に移動する前記光学系保持
    枠の移動動作に連動して、小画面を形成する所定の作用
    位置に位置する前記小画面用画面枠を、前記撮影光学系
    の最終光学面から出射し且つ前記大画面用画面枠の開口
    を通って前記フィルムに向う有効光束が、前記小画面用
    画面枠の開口の縁部によって遮られない退避位置に変位
    させ得るように構成し、 さらに、前記小画面用画面枠を用いて撮影する場合に
    は、少なくとも前記撮影可能位置に移動後の前記光学系
    保持枠が前記撮影可能位置からフィルム方向に所定量だ
    け移動する動作に連動して、前記退避位置に位置する前
    記小画面用画面枠を、前記撮影光学系の最終光学面から
    出射して前記大画面用画面枠の開口に向う有効光束が、
    前記小画面用画面枠の開口の縁部で所定の大きさに遮ら
    れる前記所定の作用位置に変位させ、その後、前記撮影
    可能位置からフィルム方向に所定量だけ移動した後の前
    記光学系保持枠だけを、この移動後の位置から再び前記
    撮影可能位置に移動させ得るように構成したことを特徴
    とする鏡胴短縮可能なカメラの撮影画面切換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された鏡胴短縮可能なカ
    メラの撮影画面切換装置において、 前記大画面用画面枠を自身の前面壁と前記小画面用画面
    枠とが係接することにより前記小画面用画面枠の作用位
    置を設定し得るような構造に構成し、 前記変則連動機構を、前記フィルム側に傾斜した前記作
    用位置と被写体側に傾斜した前記退避位置との間を揺動
    させるために、一端部を前記カメラの固定部に植設され
    た枢軸によって揺動可能に軸支された切換レバーと、前
    記切換レバー上に植設された移動枢軸によって揺動可能
    に軸支され且つ前記フィルム側の部分に前記小画面用の
    画面開口を有する前記小画面用画面枠と、この小画面用
    画面枠の被写体側の部分に係接して前記退避位置を設定
    するために、前記光軸を挟んでほぼ対称的な位置に設け
    られた2個のストッパーと、前記作用位置と前記退避位
    置との中間に設定された中立姿勢線上に設けられたトッ
    グルばねと、前記光学系保持枠に固定された固定端部並
    びに前記切換レバーの揺動負荷が所定値以下であるとき
    には前記切換レバーの揺動端部を押し回し、前記切換レ
    バーの揺動負荷が前記所定値を超えたときには前記切換
    レバーの揺動端部を乗り越え得る構造の自由端部を備え
    た連結用板ばねとによって構成したことを特徴とする鏡
    胴短縮可能なカメラの撮影画面切換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載された鏡胴短縮
    可能なカメラの撮影画面切換装置において、 前記切換レバーの軸支端部に所定の開き角度を持つV字
    型端面を形成し、前記作用位置にあるときの前記切換レ
    バーの姿勢および前記退避位置にあるときの前記切換レ
    バーの姿勢を選択的に保持するための可動式姿勢維持部
    材を、前記切換レバーの下方領域において前記光軸と平
    行して前後方向に移動し得るように設けると共に、この
    可動式姿勢維持部材を前記光学系保持枠と一体的に移動
    し得るように連動させると共に、この可動式姿勢維持部
    材の互いに間隔を置いた2個所に、前記光学系保持枠が
    前記鏡胴収納状態位置に位置している状態で、且つ、前
    記切換レバーが前記小画面用画面枠の作用位置に対応す
    る姿勢に傾斜しているときには、前記V字型端面の前記
    フィルム側に位置する傾斜面に対して僅かの間隙を隔て
    て対峙することにより、前記切換レバーの被写体側への
    反転動作を阻止し得る一方の位置規制凸面と、前記光学
    系保持枠が前記撮影可能位置に位置している状態で、且
    つ、前記切換レバーが前記小画面用画面枠の作用位置に
    対応する姿勢に傾斜しているとき、並びに、前記切換レ
    バーが前記小画面用画面枠の退避位置に対応する姿勢に
    傾斜しているときには、前記V字型端面の被写体側に位
    置する傾斜面に対して僅かの間隙を隔てて対峙すること
    により、前記切換レバーの前記フィルム側への反転動作
    を阻止し得る他方の位置規制凸面とを形成するように構
    成したことを特徴とする鏡胴短縮可能なカメラの撮影画
    面切換装置。
JP3438293A 1993-01-30 1993-01-30 鏡胴短縮可能なカメラの撮影画面切換装置 Pending JPH07134327A (ja)

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