JPH0713345B2 - 伸縮性不織布 - Google Patents

伸縮性不織布

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JPH0713345B2
JPH0713345B2 JP61158289A JP15828986A JPH0713345B2 JP H0713345 B2 JPH0713345 B2 JP H0713345B2 JP 61158289 A JP61158289 A JP 61158289A JP 15828986 A JP15828986 A JP 15828986A JP H0713345 B2 JPH0713345 B2 JP H0713345B2
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fibers
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英夫 磯田
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時夫 川口
英昭 石原
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、弾性繊維からなる伸縮性不織布に関し、パ
ツプ材、芯地、伸縮テープ、サポーター、衣料品の口ゴ
ム等に利用される。
(従来の技術) 弾性繊維からなる伸縮性不織布として、特開昭57-82552
号公報に、ポリエステル系エラストマーからなる弾性繊
維を10本/cm2以上の針密度でニードルパンチしたもの
が開示されている。また、特開昭57-82553号公報および
特開昭57-95362号公報には、上記同様の弾性繊維フイラ
メントを開繊し、積層して相互の接触点を接着剤または
自己接着により接合したものが開示されている。
(発明が解決しようとする問題点) 弾性繊維からなる従来の伸縮性不織布は、いずれも巻縮
を有しない真直ぐなフイラメントで形成されていたの
で、嵩高性が低かつた。また、上記のフイラメントは、
紡糸口金から吐出されたのち紡糸口金下方のアスピレー
タに導びかれ、加圧空気と共に噴射されることにより開
繊されて下方の金網上に捕集され、ウエツブ化される
が、フイラメントが上記のように巻縮を有しないため、
開繊性が良くなく、そのためアスピレータに導くフイラ
メントの本数が30本以下に限定され、得られるウエツブ
の幅が狭くなるという問題があつた。
この発明は、伸縮性を有すると共に嵩高性に優れてお
り、かつ広幅製品を容易に製造することができる伸縮性
不織布を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) この発明は、不織布を構成する弾性繊維として、ポリエ
ステルポリエーテル系共重合体エラストマーからなり、
かつ三次元立体巻縮を有し、巻縮数が1.2〜12個/cm、巻
縮度が2〜20%であるものを使用する。
この発明に使用されるポリエステルポリエーテル系共重
合体エラストマーとしては、芳香族ジカルボン酸、脂肪
族ジオールおよびポリ(アルキレンオキシド)グリコー
ルから得られるエラストマーがあるが、テレフタル酸、
1,4−ブタンジオール、および数平均分子量が約300〜6,
000のポリ(アルキレンオキシド)グリコールからなる
エラストマーが好ましく、必要によりテレフタル酸以外
のジカルボン酸および1,4−ブタンジオール以外の低分
子量ジオールの一方もしくは双方を加えることができ
る。上記テレフタル酸以外のジカルボン酸成分として
は、イソフタル酸、フタル酸、アジピン酸、セバチン酸
などが例示され、1,4−ブタンジオール以外のジオール
成分としては、エチレングリコール、トリメチレングリ
コール、ペンタメチレングリコールなどが例示される。
さらに、ポリ(アルキレンオキシド)グリコールとして
は、ポリエチレングリコール、ポリ(テトラメチレンオ
キシド)グリコール、ポリ(1,2−プロピレンオキシ
ド)グリコール、ポリ(1,3−プロピレンオキシド)グ
リコールがあり、特にポリ(テトラメチレンオキシド)
グリコールが好ましい。
この発明に用いられる特に好ましいポリエチレンポリエ
ーテル系共重合体エラストマーとして、特公昭53-19638
号公報および特公昭55-27697号公報等に記載されている
ポリブチレンテレフタレートとポリテトラ(メチレンオ
キシド)グリコールを主成分とする共重合ポリエステル
が挙げられる。
なお、繊維の伸縮性および耐加水分解性を妨げない範囲
で各種共重合成分や着色剤、耐光剤、艶消し剤などを第
3成分として添加することができる。また、上記の弾性
繊維に付与される巻縮の形状は、三次元巻縮であればよ
く、非対称冷却、擦過、片面加熱等によつて得られる。
そして、不織布における弾性繊維相互の接合は、ニード
リングによる絡合、接着剤接着または自己接着のいずれ
でもよいが、目付量50g/m2以下の薄いものではニードリ
ングが困難であるから自己接着が好ましく、目付量100g
/m2超の厚いものでは、嵩高性が得られるという点でニ
ードリングが好ましい。
(作用) 弾性繊維が三次元巻縮を有しているので、不織布内に空
間が形成されて嵩高性が増大し、巻縮数が1.2〜12個/c
m、巻縮度が2〜20%のときに好ましい嵩高性が得られ
る。すなわち、巻縮数が1.2個/cm未満、巻縮度が2%未
満のときは巻縮の効果がなく、反対に巻縮数が12個/cm
超、巻縮度が20%超のときは、不織布としての柔軟性が
低減する。そして、嵩高性が大きいので、複数本の弾性
繊維フイラメントをアスピレータによつて空気と共に噴
射し金網上に捕集してウエツブを形成する際の開繊性が
良く、上記弾性繊維フイラメントの供給本数を多くして
広い範囲に均一に分散させることができる。しかして、
上記の弾性繊維は、その成分のポリブチレンテレフタレ
ートおよびポリ(テトラメチレンオキシド)グリコール
の共重合比が95/5〜30/70、特に80/20〜40/60のとき、
好ましい伸縮性と融点が得られる。上記の共重合比が30
/70未満では融点の低下が著しくて溶融紡糸が困難にな
り、三次元巻縮が付与し難くなり、反対に95/5超のとき
は、伸縮性が不十分となる。
上記の不織布は、例えば、前記のポリエステル系エラス
トマーをその融点よりも20〜50℃高い温度で溶融紡糸
し、ノズル直下で非対称冷却して断面異方性を付与し、
アスピレータで引取つて空気と共に噴射し、金網上に捕
集してウエツブを形成し、同時に三次元巻縮を発現さ
せ、かつ相互の接触点で自己接着させて製造される。上
記溶融紡糸の際は、孔数50個以上のノズルを4〜6錘並
べて紡糸することが好ましい。そして、アスピレータの
位置は、アスピレータから噴射される弾性繊維がゴム弾
性を発現し、これによつて三次元巻縮が生じるように設
定することが好ましい。特に繊維相互の接触点で自己接
着が行なわれる位置であることが好ましく、これにより
製造工程が短縮化され、上記の弾性繊維のみによつて三
次元的な一体的網目構造の不織布が得られ、伸縮を繰返
したときの耐久性が向上する。
例えば、ポリブチレンテレフタレートおよびポリ(テト
ラメチレンオキシド)グリコールの共重合比が45/55の
エラストマーをノズル孔1個当り吐出量0.6〜1.2g/分で
吐出するとき、ノズル面からアスピレータまでの距離お
よびアスピレータから捕集面までの距離は、それぞれ60
〜100cmおよび30〜50cmが好ましい。そして、得られた
ウエツブでは、繊維が1本ずつに分離して開繊されてお
り、かつ三次元巻縮を発現し、繊維相互の接触点の30〜
40%が自己接着している。すなわち、アスピレータによ
る引取りと振り落しによつて直ちに三次元の網目構造の
一体化シートが得られる。この自己接着状態の積層ウエ
ツブは、そのまま巻取つてもよく、また熱処理を加えて
自己接着点を増やしたのち巻取つてもよい。このときの
熱処理温度は、エラストマーの軟化点以上、融点の20℃
以下、特に40℃以下の範囲が好ましい。
また、ウエツブの捕集と同時に自己接着により一体化す
る代わりに、捕集によつて得られた未接着のウエツブを
熱プレスロールでニツプし、加熱することによつて一体
化してもよい。この場合のニツプ圧力は、嵩高性を損な
われない程度に設定する。
(実施例) 第1表に示す実施例1〜6の伸縮性不織布を製造した。
すなわち、共重合比を異にするポリブチレンテレフタレ
ートとポリ(テトラメチレンオキシド)グリコールの共
重合エラストマーを4個のノズル(ホール径0.5mm、ホ
ール数50個)から溶融紡糸し、ノズル直下5cmの点から
速度0.5m/秒の冷却風を吹きつけ、下方のアスピレータ
で引取り、更にシユートによつて100メツシユの金網上
に60度の振り角度で振り落し、幅130cmの積層ウエツブ
を作成した。この積層ウエツブを構成する繊維は十分に
開繊して三次元巻縮を発現しており、かつ相互の接触点
の30%以上が自己接着をしていた。
次いで、上記の積層ウエツブをネツトコンベアで加熱域
に移送し、その片面を加熱ローラで直接加熱し、反対側
をヒータからの輻射熱で加熱して自己接着点を65%以上
に増大し、しかるのち冷却して嵩高でソフトな伸縮性不
織布を得た。その評価結果を第1表に併記した。ただ
し、表中の重合比はポリブチレンテレフタレートとポリ
(テトラメチレンオキシド)グリコールの重量比、アス
ピレータ位置はノズルおよびアスピレータ間の距離、回
復率Aは破壊歪(幅5cm、長さ30cmの試験片を引張試験
器に仕掛けて歪−応力曲線を求め、最大応力点の歪を破
壊歪とする)の50%の歪を与える荷重を10回繰返して加
えたのちの弾性回復率、回復率Bは上記の繰返し荷重を
破壊歪の25%の歪を与える荷重に偏向したときの弾性回
復率である。
一方、上記実施例の紡糸条件を一部変更して比較例1〜
6の積層ウエツブまたは不織布を製造した。だたし、比
較例1、2は、実施例1、6におけるノズル直下の急冷
を省略し、かつアスピレータの引取圧力を0.2kg/cm2
変更する以外は、実施例1、6と同様のものであり、ア
スピレータ内の繊維詰まりによりドリツプが多発し、開
繊状態が著しく悪く、繊維が塊状に融着し、積層むらが
大きく、正常な積層ウエツブとならなかつた。また、比
較例3、4は、実施例2、6のノズル口径を0.3mmに、
ホール数を6個に、吐出量を12g/分に、アスピレータ位
置を60cmに、またアスピレータ圧力を3kg/cm2にそれぞ
れ変更したものであり、アスピレータ下方の振落し用シ
ユートに繊維が融着して正常な積層ウエツブにならなか
つた。また、比較例5、6は、比較例3、4のノズルを
1個のみ使用し、アスピレータ下方の振落し装置を取外
し、100メツシユの金網にウエツブを捕集したものであ
り、得られた積層ウエツブは、繊維切れによるドリツプ
が多発して正常なものとは言い難く、目付むらが著し
く、かつ繊維の開繊が不良であり、玉状のドリツプが多
く、繊維が三次元巻縮を発現することなく塊状に融着し
ており、この積層ウエツブを実施例と同様に金網に移し
替え再熱処理して得られた不織布は、金網に移し替えた
際に金網に突き刺さつた多数の繊維端が毛羽となつて外
観を不良にし、かつ嵩高性に乏しいものであつた。
(発明の効果) この発明は、ポリエステルポリエーテル系共重合体エラ
ストマー繊維として、三次元巻縮を有するものを用いた
ものであるから、嵩高性と伸縮性に優れており、特に繰
り返し伸長を加えたときの回復性が良好で、耐久性に優
れている。そして、繊維が二次元巻縮ではなくて三次元
巻縮を備えていることにより、ウエツブ形成の際の開繊
性が極めて良好であり、目付量10〜500g/m2の広範囲に
わたつて均一な目付量の不織布を製造することが可能で
あり、かつ多孔ノズルを用いて多錘で積層することがで
きるため、幅1〜3mの広幅の不織布が容易に得られ、製
造コストが低減される。しかたがつて、この発明の伸縮
性不織布は、パツプ材、芯地、伸縮テープ、サポータ、
衣料の口ゴム等に有用である。なお、この発明の伸縮性
不織布は、それ単独で用いてもよく、また他の素材と積
層して用いてもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 英昭 滋賀県大津市堅田2丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−17162(JP,A) 特開 昭58−87320(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性繊維からなる伸縮性不織布において、
    上記弾性繊維がポリエステルポリエーテル系共重合体エ
    ラストマーからなり、かつ三次元立体巻縮を有し、巻縮
    数が1.2〜12個/cm、巻縮度が2〜20%であることを特徴
    とする伸縮性不織布。
  2. 【請求項2】弾性繊維がフイラメントであり、相互の接
    触点で接着している特許請求の範囲第1項記載の伸縮性
    不織布。
JP61158289A 1986-07-04 1986-07-04 伸縮性不織布 Expired - Fee Related JPH0713345B2 (ja)

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