JPH07132977A - 包装用容器およびその製造方法 - Google Patents

包装用容器およびその製造方法

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JPH07132977A
JPH07132977A JP30112293A JP30112293A JPH07132977A JP H07132977 A JPH07132977 A JP H07132977A JP 30112293 A JP30112293 A JP 30112293A JP 30112293 A JP30112293 A JP 30112293A JP H07132977 A JPH07132977 A JP H07132977A
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layer
packaging container
packaging
molding
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JP30112293A
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English (en)
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Tetsuya Yamadera
鉄也 山寺
Akito Watanabe
明人 渡辺
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Chuo Kagaku Co Ltd
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Chuo Kagaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量かつ安価で、しかも充分な強度を有する
包装用容器を得ること、又そのような容器を簡単・安価
に量産できる製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明による包装用容器1は、内外層11・
12間に空隙Gを有する中空二重構造とし、その内外層
11・12の周縁に形成したフランジ部11a・12a
を互いに重ね合せ接合させると共に、上記内外層11・
12の少なくともいずれか一方に他方の層に接合する補
強用リブ12bを設け、上記フランジ部11a・12a
およびリブ12bの接合部の少なくとも一部を融着等に
より一体的に固着したことを特徴とする。また上記のよ
うな中空二重構造の包装用容器を製造するに当たって
は、例えば真空成形等により容易に製造することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば使い捨ての簡易
弁当容器や各種食料品の包装材等として用いられる包装
用容器およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような包装用容器として、大量、
安価に提供できるなどの理由から合成樹脂製の容器が多
く使用されている。特に、断熱性、軽量性、原料コスト
等の面から発泡樹脂を使用した容器が種々提案され使用
されている。中でも剛性、生産性等の有利性から発泡ス
チロール樹脂を材料とした容器が最も多く使用されてい
る。しかしながら、発泡スチロール樹脂を材料とした容
器は耐熱性、耐油性、耐薬品性、焼却処理の困難性など
に問題がある。また耐熱性、耐油性、耐薬品性がよく、
焼却処理が容易な例えば無機充填材含有ポリプロピレン
またはポリエステル製の食品容器等も使用されている
が、原材料を多く必要とし原料コストが高く、また成形
が複雑である等の不具合がある。
【0003】従来の熱成形は厚いシートから肉厚の薄い
成形物を得るため大量の成形品打ち抜きロスが発生して
いる。例えば、容器の深さをL、口径寸法をDとしてL
/Dが1以下の浅い絞りのときは、成形物コーナーの厚
みは成形前のシートの厚みの1/4程度以上に維持でき
るが、L/Dが1以上の深絞りではプラグを用いて調整
を行っても形成物コーナーの厚みは成形前のシートの厚
みの1/5以下になってしまう。そのため種々の成形方
法が提案され、例えば2段3段絞り成形などが行われて
いるが、成形方法及び装置が複雑になる等の問題があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みて提案されたもので、成形品の材厚を薄くし容器
の重量を軽減し原料コストを低下させ、従来のものと同
様の強度物性を有する包装用容器およびその製造方法を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による包装用容器およびその製造方法は、以
下の構成としたものである。即ち、本発明による包装用
容器は、内外層間に空隙を有する中空二重構造とし、そ
の内外層の周縁に形成したフランジ部を互いに重ね合せ
接合させると共に、上記内外層の少なくともいずれか一
方に他方の層に接合する補強用リブを設け、上記フラン
ジ部およびリブの接合部の少なくとも一部を融着等によ
り一体的に固着したことを特徴とする。
【0006】また本発明による包装用容器の製造方法
は、上記のように内外層の周縁にフランジ部を有し、上
記内外層の少なくともいずれか一方に補強用リブを有す
る中空二重構造の包装用容器を製造するに当り、上記フ
ランジ部と補強用リブとを有する内外層を、それぞれ熱
可塑性合成樹脂よりなるシート材を加熱軟化状態で真空
成形により各々別々に且つ略同時に成形し、その成形し
た内外層を加熱軟化状態のままで重ね合わせることによ
って上記フランジ部および上記リブの当接部の少なくと
も一部を融着させて一体的に固着するようにしたことを
特徴とする。
【0007】
【作用】本発明による包装用容器は、上記のように内外
層間に空隙を有する中空二重構造とし、その内外層の周
縁に形成したフランジ部と、内外層の少なくともいずれ
か一方に形成した補強用リブの少なくとも一部を融着等
により一体的に固着したことによって、軽量で強度の強
い、しかも断熱性のよい容器を提供することが可能とな
る。
【0008】また本発明による上記の製造方法によれ
ば、内外層間に空隙を有し、内外層周縁のフランジ部お
よび内外層の少なくともいずれか一方に形成したリブの
少なくとも一部を融着させて一体的に結合してなる中空
二重構造の包装用容器を容易・安価に生産することが可
能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明による包装用容器およびその製
造方法を、図に示す実施例に基づいて具体的に説明す
る。図1は本発明による包装用容器の一実施例を示す縦
断正面図、図2はその底面図である。
【0010】図示例の包装用容器1は、ポリプロピレン
等の合成樹脂よりなる内層11と外層12とで内外二重
の略皿状に形成されている。その内外層11・12の各
周縁部には、互いに重なり合うフランジ部11a・12
aが形成され、また内外層11・12の少なくとも一
方、図の場合は外層12に内層11に当接するリブ12
bが多数形成されている。上記のフランジ部11a・1
2aおよびリブ12bの少なくとも一部、図の場合は両
フランジ部11a・12aおよびリブ12bの内層11
との当接部の略全面を融着等により一体的に固着して内
外層11・12を一体化すると共に、その内外層11・
12間に空隙Gを有する中空二重構造としたものであ
る。
【0011】上記のように本発明による包装用容器は、
内外層11・12間に空隙Gを有する中空二重構造とし
たことによって、軽量で、しかも上記空隙Gの空気断熱
作用で断熱性のよい包装用容器が得られると共に、上記
フランジ部11a・12aおよびリブ12bの少なくと
も一部を融着等で一体的に固着して内外層11・12を
一体化したことにより、いわゆる段ボール構造の強度の
強い包装用容器が得られる。
【0012】なお上記実施例は、リブ12bを外層12
側に設け、内層11は略平らな皿状に形成したが、内層
11にリブを設け、外層12を略平らな皿状に形成して
もよく、あるいは内外層11・12の両方にリブを設け
てもよい。又そのリブは図示例においては、略線状に形
成したが、格子状あるいは突起状その他適宜である。
【0013】さらに上記フランジ部11a・12aおよ
びリブ12bは、上記実施例においては、その略全面を
融着等で固着したが、それらの一部のみを固着してもよ
く、少なくとも内外層11・12が容易に剥離したり、
ずれない程度に固着されればよい。又その固着する手段
は、融着に限らず、例えば接合面に接着剤を塗布したシ
ートや接着性樹脂を積層したシート等を用いることもで
きる。
【0014】上記のような中空二重構造の包装用容器を
製造する場合の装置および方法等は適宜であるが、例え
ば以下のような装置および方法によれば、容易・安価に
量産することができる。図3は上記のような中空二重構
造の包装用容器を真空成形によって製造する場合の装置
構成の一例を示すもので、図において、21は内層11
を成形する成形型、22は外層12を成形する成形型で
ある。その成形型22・21は図示例においては上下に
配置され、その少なくとも一方を上下方向に移動可能に
構成することによって互いに接離する方向に相対移動し
得るように構成されている。
【0015】上記各成形型21・22には、それぞれ多
数の真空吸引孔21a・22aが設けられ、両成形型2
1・22の少なくとも一方、図の場合は外層12を成形
する成形型22に前記の補強用リブ12bを形成する突
条22bが設けられている。なお前記のように内層11
にリブを形成する場合には成形型21に、また内層11
と外層12の両方にリブを形成する場合には、成形型2
1・22の両方に上記のような突条等を設ければよい。
【0016】上記のような製造装置を用いて包装用容器
を製造するに当たっては、先ず内層11および外層12
を形成するためのシート材S1・S2を、図3に示すよ
うに成形型21・22間に配置する。そのシート材S1
・S2としては、例えば熱可塑性合成樹脂シートを用い
るもので、その熱可塑性合成樹脂としては、例えば、ポ
リスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス
テル、ポリカーボネート、PVC、ABS等の樹脂を用
いることができる。
【0017】この場合、上記両シート材S1・S2の材
質は、同材質でも異なる材質のものでもよい。また両シ
ート材S1・S2のどちらか一方あるいは両方にガスバ
リア性等を付与した積層シートや、発泡シート等を使用
することもできる。さらに上記両シート材S1・S2の
接合性を向上させるために、接合面に接着剤を塗布した
シートや接着性樹脂を積層したシートを用いることも可
能である。
【0018】上記のシート材S1・S2は、図に省略し
た加熱手段により加熱溶融軟化した状態で所定の間隔を
おいて前記のように成形型21・22間に配置するもの
で、その加熱手段およびシート材S1・S2の保持手段
等は適宜である。また上記の間隔は5〜50mmとする
必要がある。その間隔が5mmより小さいと成形以前に
シート同志の融着が起こり成形品が良好な二重構造とな
らない。また50mmより大きいと、後述する真空成形
時に両シート材S1・S2間に介在する余分な空気が抜
けきらずにシート破れが生じたり、両シート材の接合を
阻害するなどの問題が生じるためである。
【0019】上記のように成形型21・22間にシート
材S1・S2を配置した状態で、各成形型21・22に
設けた真空吸引孔21a・22aから空気を真空吸引
し、各シート材S1・S2を成形型21・22の内面に
密着させることによって、周縁にフランジ部11a・1
2aを有し、外層12に補強用リブ12bを有する内層
11および外層12を成形する。それと同時に、もしく
はその後、前記の加熱溶融軟化状態のままで成形型21
・22を互いに接近させて、内層11および外層12の
上記フランジ部11a・12aおよびリブ12bを圧接
させ融着させて中空二重構造の包装用容器を得るもので
ある。
【0020】なお、上記の中空二重構造を確実なものと
するためには、成形型22による外層12の成形を僅か
に先行させることが望ましい。成形型22の真空吸引を
先行させることにより、先ず外層12を形成するための
シート材S2が成形型22の内面に吸引され、その後、
成形型21が内層11を形成するためのシート材S1を
突き上げながら真空吸引を行い、シート材S1が成形型
21に密着する。この過程でシート材S1・S2間の余
分な空気は排出され、シート材S1・S2の間隔を適正
に保つことができる。ところが、成形型21を成形型2
2の方向に相対移動させる動作を先行させると、成形型
22の真空吸引前に成形型21がシート材S1に接触し
た後、更にそのシート材S1がシート材S2に接触して
融着を起こしてしまい良好な二重構造とならない。ま
た、同時に成形すると、シート材厚みや成形タイミング
などの僅かな違いにより成形状態が変化し不安定になる
等のおそれがあるためである。
【0021】以上のように本発明による前記のような中
空二重構造の包装用容器1は、上記のような真空成形に
よる製造装置および方法を適用することによって、容易
・安価に量産することができる。特に、本発明において
は内層1と外層2とを融着等で一体的に固着すること
が、上記のような二重構造の容器を製造する上で最も重
要な点であり、上記のように一体的に固着することによ
り容器の強度を向上させることができる。又それによっ
てシート材厚を薄くしても充分な高度を確保することが
可能となり、容器の軽量化および原料コストの低減を図
ることができるものである。
【0022】例えば内外層合わせて0.4mmのシート
材を使用して二重容器とした場合、0.5mmのシート
材1枚で成形した容器と同等か、あるいはそれ以上の曲
げ剛性を得ることができる。又その曲げ剛性は互いに固
着させた内外層の結合度合いにより変化するため、結合
が不充分であると往々にして剥離して良好な曲げ剛性が
得られず、二重構造とした効果が低下する。そのため、
前記のフランジ部やリブの接合部は、可能な限り強固に
且つ多箇所で固着することが望ましい。
【0023】また上記実施例においては、シート材S1
・S2を加熱して溶融軟化状態で内外層11・12をほ
ぼ同時に成形し、その溶融軟化状態のままで内外層11
・12を重ね合わせることによって、フランジ部やリブ
の接合部を融着させるようにしたから、内外層11・1
2の成形動作に連続して極めて容易に一体化できる等の
利点がある。なお上記のフランジ部やリブの接合部を一
体的に固着する手段として、上記のような融着に限ら
ず、圧着、高周波、超音波等による溶着、もしくは接着
剤による接着等で固着してもよい。
【0024】また上記のように真空成形により製造する
場合の製造装置としては、特殊な成形機等は必ずしも必
要とせず、成形型の形状等を変更するだけで従来公知の
真空成型機、特に一般的な汎用成型機をそのまま用いる
ことができる。さらに上記のような真空成形に限らず真
空圧空成形その他の成形手段によって前記のような中空
二重構造の包装用容器を製造することも可能である。
【0025】〔実験例1〕前記図3に示す実施例の製造
装置を用いて前記図1および図2に示すような中空二重
構造を包装用容器を製造した。シート材S1・S2とし
ては、タルクを50重量%含有する厚さ0.2mmのポ
リプロピレンシートを用いた。そのシート材S1・S2
を上下両面より赤外線ヒータにて溶融軟化状態に加熱
し、成形型21・22間に供給した。その両シート材S
1・S2の間隔は、8mmとした。
【0026】次いで、成形型22を下降させ真空吸引孔
22aから空気を真空吸引してシート材S2を賦形して
外層12を成形した後、成形型21を上昇させて同様に
シート材S1を賦形して内層11を成形し、それと同時
に両成形型21・22を型合せして内層11と外層12
を接合した。なお、このときの成形型22と成形型21
による成形開始時点の時間差は0.5secとした。そ
の結果、内外層11・12のフランジ部11a・12a
の略全面、および外層12に形成したリブ12bの内層
11との当接部の略全面が一体的に良好に融着した前記
図1および図2に示すような中空二重構造の包装用容器
を製造することができた。
【0027】〔実験例2〕内層11を形成するシート材
S1の厚さを0.15mm、外層12を形成するシート
材S2の厚さは上記実験例1と同様に0.2mmとし、
その両シート材S1・S2の材質および成形型は上記実
験例1と同じものを使用して、実験例1と同じ要領で成
形を行ったところ、実験例1と同様に良好に中空二重構
造の包装用容器を製造することができた。
【0028】〔実験例3〕内層11を形成するシート材
S1の厚さを0.1mmとし、それ以外は前記実験例1
と同じ要領で成形を行ったところ、実験例1と同様に良
好に中空二重構造の包装用容器を製造することができ
た。
【0029】〔実験例4〕内層11および外層12の成
形型は、それぞれ前記実験例1と同形状の成形型を使用
し、また内層11および外層12を形成するシート材S
1・S2は前記実験例1と同じものを用いて、内層11
および外層12を各々別々に圧空成形した。次いで、そ
の成形した内外層11・12を重ね合わせ、熱シール機
(日相シールマシナリー株式会社製)により内外層11
・12のフランジ部11a・12aの略全面、および外
層12に形成したリブ12bの内層11との当接部の略
全面を融着させたところ、前記図1および図2に示すよ
うな中空二重構造の包装用容器を製造することができ
た。
【0030】〔比較例1〕前記実験例1と同じ成形型を
使用し、実験例1と同材質で厚さが0.5mmの1枚の
シート材を前記実施例と同様に赤外線ヒータにより溶融
軟化温度に加熱して成形型21・22間に供給し、成形
型22を下降させると同時に成形型21を上昇させ、成
形型21のみ真空吸引することによって、前記内層11
と同形状の単層の容器を製造した。
【0031】〔比較例2〕次に、実験例1と同材質で厚
さが0.4mmの1枚のシート材を用いて上記比較例1
と同様の単層の容器を製造した。
【0032】〔比較例3〕さらに実験例1と同材質で厚
さが0.35mmの1枚のシート材を用いて前記比較例
1と同様の単層の容器を製造した。
【0033】上記実験例1〜4および比較例1〜3で得
られた容器(成形品)を、それぞれ10枚ずつ取り出
し、その重量、剛性および断熱性を調べた。なお、剛性
については、図5に示すように容器1の両側から測定器
の押圧ヘッドHで押したときの腰の強さ、すなわち腰強
度と、図6に示すように一対の支柱P上に容器1を逆さ
に載置し、その容器1の中央部を測定器の押圧ヘッドH
で押したときの曲げ強度とを調べた。上記の支柱Pの間
隔Lは16cmとした。また上記の測定器としては、上
記いずれの場合にもオートグラフAGS−500S(島
津製作所製)を使用し、押圧ヘッドHの押し付け速度を
50mm/minとし、10mm変形したときの強度
(押し付け力)を測定した。また断熱性については、各
容器中に95℃に熱した水を入れ、10秒後の容器底部
の温度を測定した。その結果を下記表1に示す。なお下
記表中の数値は、それぞれ10枚の平均値である。
【0034】
【0035】上記の表からも明らかなように、本発明に
よる実験例1〜4で得られた中空二重構造の包装用容器
は、比較例1〜3で得られた単層構造の容器と比べて剛
性は同等あるいはそれ以上であり、しかも断熱性に優れ
ていることが分かった。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による包装
用容器は、内外層11・12間に空隙を有する中空二重
構造とし、かつ内外層11・12の周縁のフランジ部1
1a・12aおよび内外層11・12の少なくとも一方
に設けた補強用リブを、融着等で一体的に固着したこと
により、剛性及び断熱性に優れた容器を得ることができ
る。また上記のように剛性が優れているので、従来の容
器に比べてシート材の厚さを薄くすることが可能とな
り、原料コストや輸送費の低減および輸送作業の労力の
軽減等を図ることができる。また、使用原料が少なくな
ることにより、廃棄物処理に対しても有利になる等の利
点がある。また、前記のような真空成形や真空圧空成形
による製造方法によれば、上記のような中空二重構造の
包装用容器を極めて簡単・安価に量産できる等の効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による包装用容器の一実施例を示す縦断
正面図。
【図2】上記実施例による包装用容器の底面図。
【図3】本発明による包装用容器の製造装置の一実施例
を示す縦断面図。
【図4】包装用容器の腰強度の測定要領を示す説明図。
【図5】包装用容器の曲げ強度の測定要領を示す説明
図。
【符号の説明】
1 包装用容器 11 内層 12 外層 11a、12a フランジ部 12b リブ 21、22 成形型 21a、22a 真空吸引孔 26 突条 S1、S2 シート材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外層間に空隙を有する中空二重構造と
    し、その内外層の周縁に形成したフランジ部を互いに重
    ね合せ接合させると共に、上記内外層の少なくともいず
    れか一方に他方の層に接合する補強用リブを設け、上記
    両フランジ部およびリブの接合部の少なくとも一部を融
    着等により一体的に固着したことを特徴とする包装用容
    器。
  2. 【請求項2】 上記内外層間の間隔を、内層または外層
    の厚さの2〜50倍とした請求項1記載の包装用容器。
  3. 【請求項3】 内外層間に空隙を有する中空二重構造と
    し、その内外層の周縁に互いに重ね合せ接合するフラン
    ジ部と、上記内外層の少なくともいずれか一方に他方の
    層に接合する補強用リブを有する包装用容器を製造する
    に当り、上記フランジ部および補強用リブを有する内外
    層を、それぞれ熱可塑性合成樹脂よりなるシート材を加
    熱軟化状態で真空成形により各々別々に且つ略同時に成
    形し、その成形した内外層を加熱軟化状態のままで重ね
    合わせることによって上記フランジ部および上記リブの
    当接部の少なくとも一部を融着させて一体的に固着する
    ようにしたことを特徴とする包装用容器の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010208680A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 飲料供給装置
JP2011255189A (ja) * 2011-07-05 2011-12-22 Lekue Sl 電子レンジでの調理に適用可能な容器
RU207498U1 (ru) * 2021-05-12 2021-10-29 Ооо Нпо "Агро-Экология" Контейнер для пищевых продуктов

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