JPH071324B2 - カラ−フイルタ−の製造方法 - Google Patents

カラ−フイルタ−の製造方法

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JPH071324B2
JPH071324B2 JP60277983A JP27798385A JPH071324B2 JP H071324 B2 JPH071324 B2 JP H071324B2 JP 60277983 A JP60277983 A JP 60277983A JP 27798385 A JP27798385 A JP 27798385A JP H071324 B2 JPH071324 B2 JP H071324B2
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color filter
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安生 松木
徳元 周
昌之 遠藤
正樹 永田
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日本合成ゴム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カラー液晶表示素子、カラー固体撮像素子な
どにおいて、色分解のために使用されるカラーフィルタ
ーの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来のカラーフィルターとしては、通常、三原色からな
る複数の染色層を積層して構成される多層型のものが知
られている。かかる多層型のカラーフィルターは、一般
的には次の(a)〜(d)の工程によって製造される。
(a)基板上に、ゼラチン、カゼイン、グリューなどの
染料受容物質に重クロム酸アンモニウムなどの感光剤を
加えた液体を塗布して感光性を有する染料受容層を形成
し、次いでこの染料受容層をホトリソグラフィー技術を
用いて所定のパターンに形成する。
(b)パターニングされた染料受容層を所定の分光特性
を有する染料によって染色し、第1の染色層を形成す
る。
(c)第1の染色層の表面全体に、染料によって染色さ
れることのない無色透明な防染膜を形成する。
(d)前記(a)〜(c)と同様な工程を繰り返すこと
により、第1の染色層部分以外の部分に第2および第3
の染色層を形成する。
しかし、このような多層型カラーフィルターの製造方法
においては、各染色層の間に防染膜を介在させる必要が
あることから、これらの染色層はそれぞれ異なったレベ
ルに位置し、そのため視差ズレを生じ、染料受容層のパ
ターニング時における露光を各層において高い精度で行
うことが困難となり、染色層の色パターンが不鮮明にな
りやすいという問題がある。また、この製造方法によっ
て得られるカラーフィルターは、染色層と防染膜とが交
互に積層された多層構造をなしているので、染色層と防
染膜との間あるいは防染膜と防染膜との間において接着
不良を生じ易く、信頼性が不充分となる問題を有してい
る。
このようなカラーフィルターに関する問題点を解消する
ため、特開昭55−25067号公報には、防染膜を使用する
ことなく染色層を化学薬品により防染処理を施し、混染
を防止するカラーフィルターの製造方法が開示されてい
る。即ち、このカラーフィルターの製造方法は、カゼイ
ンなどの天然樹脂などに重クロム酸アンモニウムを添加
してなる染料受容層のパターンを形成し、これを所定の
分光特性を有する染料で第1色目を染色し、次いでタン
ニン酸と酢酸の水溶液で処理した後、水洗し、次に酒石
酸アンチモニルカリウム(以下、「吐酒石」という)の
水溶液で処理した後、水洗し乾燥することにより防染性
を付与する方法である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記カラーフィルターの製造方法は、染色された染料受
容層の表面を改質して混染の防止を行うものであるが、
染料受容層の表面のみを改質しているので、天然蛋白質
の染色のように、高温条件で染色を行う必要がある場合
には、混染の防止効果は極めて小さく、実用には適して
いないという問題があった。
本発明は、前記従来の技術的課題を背景になされたもの
で、防染膜を形成することなく、即ち防染膜の膜厚によ
る凹凸のないフラット型に各染色層を形成することが可
能で、パターン再現性が良好で、かつ温和な条件下での
化学処理により混染のない鮮明な色パターンの染料受容
層を有するカラーフィルターを簡易な工程で確実に製造
することが可能なカラーフィルターの製造方法を提供す
ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、前記従来技術の問題点に鑑み鋭意検討し
た結果、使用される染料受容層の樹脂として特定の樹脂
を採用し、かつ特定の化学的混染防止剤処理とを組み合
わせることにより、前記目的を達成することを見出し、
本発明に到達したものである。
即ち、本発明は、基体上に、アミノ基および/またはカ
チオン性基を有する(メタ)アクリル酸エステルを
(共)重合してなるビニル系重合体を主成分とする染料
受容層のパターンを形成し、該染料受容層を酸性染料で
染色する工程と、(ロ)染色された染料受容層を多価フ
ェノール誘導体の水溶液で処理する工程と、(ハ)染色
された染料受容層を無機金属塩の水溶液で処理する工程
とを含むことを特徴とするカラーフィルターの製造方法
を提供するものである。
本発明では、まず(イ)基体上にアミノ基および/また
はカチオン性基を有する(メタ)アクリル酸エステルを
(共)重合してなるビニル系重合体を主成分とする染料
受容層のパターンを形成し、該染料受容層を酸性染料で
染色する。
本発明において、染料受容層を構成する染料受容物質、
即ち基板上に塗膜のパターンを形成することが可能な樹
脂としては、温和な条件下で染色することができる構成
単位としてアミノ基および/またはカチオン性基を有す
る(メタ)アクリル酸エステルを(共)重合してなるビ
ニル系重合体である。
前記重合体の構成単位として使用されるアミノ基を有す
る単量体としては、例えばジメチルアミノエチルアクリ
レート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチ
ルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメ
タクリレート、ジプロピルアミノエチルアクリレート、
ジプロピルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミ
ノプロピルアクリレート、ジメチルアミノプロピルメタ
クリレート、3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキ
シプロピルメタクリレート、3−ジメチルアミノプロピ
ルメタクリルアミド、3−ジエチルアミノ−2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、3−ジエチルアミノ−2−
ヒドロキシプロピルメタクリレートなどのアクリル酸エ
ステルもしくはメタクリル酸エステル;を挙げることが
できる。
また、前記重合体の構成単位として使用される単量体の
カチオン性基としては、例えば-N+(CH3)3、-N+(CH3)2(C
2H5)、-N+(CH3)2(C3H7)、-N+(CH3)2(C4H9)、-N+(C
2H5)3、-N+(C2H5)2(C3H7)、-N+(C2H5)2(C4H9)、-N+(C3H
7)3、-N+(C3H7)2(C4H9)、-N+(CH3)(C2H5)(C3H7)、-N+(C
2H5)(C3H7)(C4H9)、 などのアンモニウム型、 −P+(CH3)3、−P+(C3H7)3 などのホスホニウム塩、および-S+(CH3)2、-S+(C
3H7)2、-S+(C4H9)2-S+(CH3)(C2H5)、-S+(C2H5)(C3H7)、-S+(CH3)(C4H9)、 などのホスホニウム塩を挙げることができる。
前記カチオン性基を有する単量体としては、例えば2−
メタクリロイロキシエチルトリメチルアンモニウムクロ
リド、2−アクリロイロキシエチルトリプロピルアンモ
ニウムクロリド、3−メタクリロイロキシプロピルトリ
メチルアンモニウムクロリド、3−アクリロイロキシプ
ロピルトリメチルアンモニウムクロリド、2−ヒドロキ
シ−3−メタクリロイロキシプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロリド、2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキ
シプロピルトリメチルアンモニウムクロリドなどのアク
リル酸エステルもしくはメタクリル酸エステル;2−メタ
クリロイロキシエチルジメチルスルホニウムクロリド、
2−アクリロイロキシエチルジプロピルスルホニウムク
ロリド、3−メタクリロイロキシプロピルジメチルスル
ホニウムクロリド、3−アクリロイロキシプロピルジメ
チルスルホニウムクロリド、2−ヒドロキシ−3−メタ
クリロイロキシプロピルジメチルスルホニウムクロリド
などのアクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステ
ルを挙げることができる。
これらのうち、重合体の塗膜性および該塗膜の染色性の
点で、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル
を使用することが必要である。これらの単量体は、1種
単独で使用することも、または2種以上を併用すること
もできる。
前記アミノ基あるいはカチオン性基を含有する単量体と
共重合可能な他の単量体(以下「他の単量体」という)
としては、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−2−エチルヘ
キシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸フェニルな
どのアクリル酸もしくはメタクリル酸のエステル;スチ
レン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニ
ルナフタレンなどのビニル芳香族化合物;アクリル酸、
メタクリル酸、メタクリル酸ヒドロキシエチル、アクリ
ル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸−2−ヒドロキシプ
ロピル、メタクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、アク
リル酸−2−ヒドロキシブチル、メタクリル酸−2−ヒ
ドロキシブチルなどの官能性アクリル化合物もしくは官
能性メタクリル化合物;N−ビニルピロリドン、N−モル
ホリルアクリルアミド、アクリロニトリル、4−ビニル
ピリジン、2−ビニルキノリン、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N,N−
ジメチルアクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、
N−メチルメタクリルアミド、N−エチルアクリルアミ
ド、N−エチルメタクリルアミド、N−i−プロピルア
クリルアミド、N−i−プロピルメタクリルアミド、N
−t−ブチルアクリルアミド、N−t−ブチルメタクリ
ルアミドなどの含窒素単量体を挙げることができる。
これらの他の単量体は、1種単独で使用することも、ま
たは2種以上を併用することもできる。
アミノ基あるいはカチオン性基を含有する単量体と他の
単量体との共重合割合(モル比)は、通常、1/99〜90/1
0、好ましくは5/95〜50/50である。
なお、本発明で使用されるビニル系重合体の分子量は、
特に制限されるものではないが、通常、ポリスチレン換
算重量平均分子量が、5,000〜1000,000、好ましくは10,
000〜500,000である。
また、前記アミノ基あるいはカチオン性基を含有する単
量体と他の単量体との共重合形態および共重合方法は特
に制限されず、付加重合によるランダム共重合体、ブロ
ック共重合体などのいずれでもよく、また共重合方法も
溶液重合法、乳化重合法などのいずれでもよい。
本発明では、前記ビニル系重合体を後記のように基板上
に例えばスプレー法、ロール法、回転塗布法などにより
塗布して塗膜を形成させた後、これにパターンマスクを
介して紫外線、電子線などの放射線を照射して硬化さ
せ、常法に従い現像液により現像することにより染料受
容層となるパターンを形成させる。
この際、前記ビニル系重合体に放射線感応性を付与する
方法としては、前記ビニル系重合体にビスアジド化合物
などの放射線感応性架橋剤を添加する方法、あるいは放
射線感応性単量体を共重合する方法を挙げることでき
る。
前記ビスアジド化合物としては、例えば4,4′−ジアジ
ドスチルベン−2−2′−ジスルホン酸、4,4′−ジア
ジドベンザルアセトフェノン−2−スルホン酸、4,4′
−ジアジドスチルベン−α−カルボン酸およびこれらの
ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩などの水溶
性ビスアジド化合物;およびp−フェニレンビスアジ
ド、4,4′−ジアジドベンゾフェノン、4,4′−ジアジド
スチルベン、4,4′−ジアジドジフェニルメタン、4,4′
−ジアジドベンザルアセトフェノン、2,6−ビス−
(4′−アジドベンザル)シクロヘキサノン、2,6−ビ
ス−(4′−アジドベンザル)−4−メチルシクロヘキ
サノンなどの油溶性ビスアジド化合物を挙げることがで
きる。
これらのうち、前記ビニル系重合体との相溶性の点から
は、水溶性ビスアジド化合物が好ましい。
該ビスアジド化合物の添加量は、前記ビニル系重合体の
構成単位として使用される単量体100重量部に対して、
通常、1〜20重量部、好ましくは2〜10重量部である。
また、前記放射線感応性単量体としては、例えば4′−
メタクリロイロキシカルコン、4′−アクリロイロキシ
カルコン、4−メタクリロイロキシカルコン、4−アク
リロイロキシカルコン、4′−メタクリロイロキシ−4
−メトキシカルコン、4′−アクリロイロキシ−4−メ
トキシカルコン、4−メタクリロイロキシ−4′−メト
キシカルコン、4−アクリロイロキシ−4′−メトキシ
カルコン、4′−メタクリロイロキシ−4−ニトロカル
コン、4′−アクリロイロキシ−4′−ニトロカルコン
などのカルコン誘導体などを挙げることができる。これ
らのうち、可視光線領域での透明性および感光特性の点
で4′−メタクリロイロキシカルコン、4−メトキシ−
4′−メタクリロイロキシカルコンが好ましい。
該放射線感応性単量体のビニル系重合体中における共重
合割合は、通常、2〜60モル%、好ましくは10〜40モル
%である。
また、前記ビニル系重合体は、溶剤に溶解し、塗布溶液
の形で基板上に塗布される。かかる溶剤の具体例として
は、水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソ
プロパノール、ブタノール、イソブタノール、エチレン
グリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなどの
アルコール系溶媒;およびアセトン、メチルエチルケト
ン、メチル−n−プロピルケトン、メチルイソブチルケ
トン、メチル−n−ブチルケトン、メチル−n−アミル
ケトン、ジエチルケトン、エチル−n−ブチルケトン、
ジ−n−プロピルケトン、ジイソプロピルケトン、シク
ロヘキサン、ホロンなどのケトン系溶媒を挙げることが
でき、これらのうち、ビニル系重合体の溶解性の点から
アルコール系溶媒が好ましい。
これらの溶媒は、1種単独で使用することも、または2
種以上を併用することもでき、その使用量はビニル系重
合体100重量部に対して、通常、100〜10,000重量部、好
ましくは200〜2,000重量部である。
更に、前記ビニル系重合体の溶液には、必要に応じてシ
ランカップリング剤などの接着助剤を併用することがで
きる。シランカップリング剤の具体例としては、ビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニ
ルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、N−(2−
アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシ
ラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルト
リメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラ
ン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプ
トプロピルトリメトキシシランなどを挙げることがで
き、その使用量はビニル系重合体100重量部に対して、
好ましくは10重量部以下、特に好ましくは0.01〜1重量
部である。
更にまた、現像液としては、例えば水、酢酸、プロピオ
ン酸などのカルボン酸系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチルなどのエ
ステル系溶媒;メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、
エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ルなどのアルコール系溶媒;およびアセトン、メチルエ
チルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、メチル−n−ブチルケトン、メチル−n
−アミルケトン、ジエチルケトン、エチル−n−ブチル
ケトン、ジ−n−プロピルケトン、ジイソプロピルケト
ン、シクロヘキサン、ホロンなどのケトン系溶媒を挙げ
ることができる。
これらの現像液は、1種単独で使用することも、または
2種以上を併用することもできる。
前記ビニル系重合体の溶液が塗布される基板は、大別し
て2通りに分けられる。1つは、液晶などの表示素子に
用いられるソーダガラス、パイレックスガラス、石英ガ
ラス、透明導電膜付きのソーダガラス、透明導電膜付き
のパイレックスガラス、透明導電膜付きの石英ガラスな
どであり、もう1つは、光電変換素子に用いられる固体
撮像素子基板、即ちシリコン基板などが挙げられる。
本発明では、得られた染料受容層のパターンを染料によ
って染色する。
本発明において染料受容層の染色に使用される染料は、
酸性染料である。赤、緑、青の三原色として用いられる
酸性染料としては、以下の市販品(商品名および製造会
社名)を挙げることができる。
赤色染料;スミノール・ミリング・スカーレット・G
(住友化学工業(株)製)、チバクロラン・スカーレッ
ト・G−P(チバ・ガイギー社製)、チバクロラン・ブ
ロント・スカーレット(チバ・ガイギー社製)、スミノ
ール・ファスト・レッド・G(住友化学工業(株)
製)、スミライト・スプラ・レッド・4BL(住友化学工
業(株)製)、アミニル・レッド・E−2BL(住友化学
工業(株)製)、アミニル・レッドE−3BL(住友化学
工業(株)製)、アジド・スカーレット・901(住友化
学工業(株)製)、スミノール・ミリング・スカーレッ
ト・FG(住友化学工業(株)製)、スミノール・ミリン
グ・オレンジ・SG(住友化学工業(株)製)、スミノー
ル・ファスト・オレンジ・PO(住友化学工業(株)
製)、マキシロン・レッド・GRL(チバ・ガイギー社
製)、エリオシン・スカーレット・RE(チバ・ガイギー
社製)、ミカワン・ブリリアント・レット・8BS(三菱
化成工業(株))、アシド・ライト・スカーレット・GL
130%(三菱化成工業(株)製)、カヤノール・ミリン
グ・レッドRS125(日本化薬(株)製)、カヤノール・
ミリング・レッド・3BW(日本化薬(株)製)。
緑色染料;スミノール・ミリング・ブリリアント・グリ
ーン・5G(住友化学工業(株)製)、アシド・ブリリア
ント・ミリング・グリーン・G(住友化学工業(株)
製)、アシド・ブリリアント・ミリング・グリーン・B
(住友化学工業(株)製)、ミカチオン・オリーブ・グ
リーン・3GS(チバ・ガイギー社製)、カヤノール・ミ
リング・グリーン・5GW(日本化薬(株)製)、ソオリ
イダゾール・グリーン・P−GG(ヘキスト社製)、ペー
パー・ファスト・グリーン・5G(バイエル社製)。
青色染料;スミライト・スプラ・ターコイス・ブルー・
G(住友化学工業(株)製)、チバクロン・ブルー・3G
−A(チバ・ガイギー社製)、カヤチオン・ターコイス
・P−NGF(日本化薬(株)製)、スミカロン・ブルー
・E−FBL(住友化学工業(株)製)、スミカロン・ブ
リリアント・ブルーS−BL(住友化学工業(株)製)、
スミノール・レベリング・スカイブルーR・エキストラ
・コンク(住友化学工業(株)製)、カヤノール・ミリ
ング・ブルーGW(日本化薬(株)製)。
また、染料受容層の染色は、前記酸性染料の好ましくは
0.1〜5重量%、特に好ましくは0.5〜2重量%の水溶液
中に、染料受容層を、通常、1〜30分間程度浸漬するこ
とにより行われ、これにより平衡染着量に達することが
できる。
本発明は、染料受容層を所定の分光特性を有する染料で
染色後、次いで以下に示す(ロ)工程および(ハ)工程
によって防染処理する。
すなわち、防染処理としては、(ロ)染色された染料受
容層を多価フェノール誘導体の水溶液で処理する工程
と、(ハ)染色された染料受容層を無機金属塩の水溶液
で処理する工程を組み合わせて用いる。
ここで、(ロ)工程で使用される多価フェノール誘導体
の具体例としては、3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸、
タンニン酸、タンニンスルホン酸ナトリウムなどのほ
か、特開昭59−131660号公報記載のピロガロールと有機
酸との反応生成物などを挙げることができる。
また、(ロ)工程と組み合わせて用いる(ハ)工程の無
機金属塩としては、塩化タンタル、塩化ニオブ、塩化チ
タン、塩化第2鉄、吐酒石を挙げることができる。
防染処理は、例えばまず前記多価フェノール誘導体の好
ましくは0.1〜10重量%、特に好ましくは0.4〜4重量%
の水溶液に染色された染料受容層を室温下0.5〜30分間
程度浸漬し、水洗後、更に前記無機金属塩の好ましくは
0.1〜10重量%、特に好ましくは0.5〜4重量%の水溶液
に室温下0.5〜30分間程度浸漬し水洗し、乾燥すること
により行うことができる。
また、こられの水溶液に浸漬する代わりにこれらの水溶
液をスプレーなどにより塗布することにより防染処理を
行うこともできる。
なお、これらの水溶液は、溶解性を上げるために必要に
応じて酢酸などを添加することができる。
本発明では、前記(イ)〜(ハ)の工程を1回以上順次
実施し、最後に(イ)の工程を実施することによりカラ
ーフィルターを得ることができる。
例えば、赤色、緑色、青色を基板上に順次積層するに
は、第1回目として(イ)工程で赤色に染色し、次いで
(ロ)および(ハ)の工程を実施し、第2回目として
(イ)工程で緑色に染色し、次いで(ロ)および(ハ)
の工程を実施し、最終回として(イ)工程で青色に染色
すれば、三原色を有するカラーフィルターが得られる。
本発明では、染料受容層として特定のビニル系重合体を
採用し、かつ防染処理として多価フェノール誘導体の水
溶液を用いる工程と無機金属塩の水溶液を用いる工程と
を組み合わせて使用することにより、該受容層上に多価
フェノール誘導体と無機金属塩とが化学反応して不溶性
皮膜となり、次工程で使用される染料の着色を不可能に
し、よって得られるカラーフィルターの混染を防止し、
かつ皮膜となるビニル系重合体自体が熱的、化学的に安
定なため高温条件下での染色をも可能となしたものであ
る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこ
れらによって制限されるものではない。
実施例1 N−ビニルピロリドン(68重量部)と2−メタクリロイ
ロキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド(14重量
部)とメタクリル酸メチル(18重量部)の共重合体(ポ
リスチレン換算重量平均分子量;120,000)10gをメチル
セロソルブ90gに溶解した。
得られた溶液に4,4′−ジアジドスチルベン−2,2′−ジ
スルホン酸ナトリウム0.4gを加えて攪拌し均一に混合し
た後、この溶液を孔径0.2μmのフィルターで濾過し、
塗布溶液を調製した。
この塗布溶液をガラス基板上に3,000rpmでスピンコート
した後、乾燥して1.1μmの塗膜を形成した。これに所
定のパターンを有するマスクを介して紫外線を30mJ/cm2
露光し、メチルエチルケトンとイソプロピルアルコール
の混合溶媒(重量比;85/15)で現像した後、メチルエチ
ルケトンでリンスすることにより、染料受容層のパター
ンを形成した。パターニングされた染料受容層を下記第
1色目の染色浴に室温で5分間浸漬することにより染色
した。
かくして染色された染料受容層を1重量%タンニン酸と
1重量%酢酸とを含む水溶液に室温下1分間浸漬し水洗
後、1重量%吐酒石水溶液に室温下1分間浸漬し水洗
後、150℃で30分間乾燥し、第1色目の着色パターンを
形成した。以下、第2色目、および第3色目について同
様の操作を施すことにより赤色、緑色、青色のパターン
を有する混染のないカラーフィルターを得ることができ
た。
第1色目染色浴 カヤノール ミリング レッド 3BW (Kayanol Milling Red 3BW) 1重量部 蒸留水 99重量部 第2色目染色浴 カヤノール ミリング グリーン 5GW (Kayanol Milling Green 5GW) 1重量部 蒸留水 99重量部 第3色目染色浴 カヤノール ミリング ブルー GW (Kayanol Milling Blue GW) 1重量部 蒸留水 99重量部 実施例2 4′−メタクリロイロキシカルコン(20重量部)と2−
メタクリロイロキシエチルトリメチルアンモニウムクロ
リド(80重量部)の共重合体(ポリスチレン換算重量平
均分子量;140,000)9gをメチルセロソルブ91gに溶解
し、この溶液を孔径0.2μmのフィルターで濾過し塗布
溶液を調製した。
この塗布溶液を用い、実施例1と同様の操作によりカラ
ーフィルターを作製した。得られたカラーフィルターの
染色された各染料受容層は、他の染料による混染が全く
なく優れたものであった。
実施例3 N−ビニルピロリドン(30重量部)と3−ジジメチルア
ミノプロピルメタクリルアミド(38重量部)と4′−メ
タクイロイロキシカルコン(32重量部)の共重合体(ポ
リスチレン換算重量平均分子量;200,000)9gをカルビト
ール91gに溶解し、この溶液を孔径0.2μmのフィルター
で濾過し塗布溶液を調製した。
この塗布溶液をガラス基板上に3,000rpmでスピンコート
した後、乾燥して1.0μmの塗膜を形成した。これに所
定のパターンを有するマスクを介して紫外線を70mJ/cm2
露光し、メチルエチルケトンとイソプロピルアルコール
の混合溶媒(重量比;9/95)で現像した後、メチルイソ
ブチルケトンでリンスすることにより、染料受容層のパ
ターンを形成した。パターニングされた染料受容層を下
記第1色目の染色浴に40℃で5分間浸漬することにより
染色した。
かくして染色された染料受容層を1重量%タンニン酸と
1重量%酢酸とを含む水溶液に室温下1分間浸漬し水洗
後、1重量%吐酒石水溶液に室温下1分間浸漬し水洗
後、150℃で30分間乾燥し、第1色目の着色パターンを
形成した。以下、第2色目、および第3色目について同
様の操作を施すことにより赤色、緑色、青色のパターン
を有する混染のないカラーフィルターを得ることができ
た。
第1色目染色浴 カヤノール ミリング レッド SR125 (Kayanol Milling Red RS125) 0.5重量部 蒸留水 99.5重量部 第2色目染色浴 カヤノール ミリング グリーン 5GW (Kayanol Milling Green 5GW) 1重量部 蒸留水 99重量部 第3色目染色浴 カヤノール ミリング ブルー GW (Kayanol Milling Blue GW) 1重量部 〔発明の効果〕 本発明によれば、防染膜を形成することなく各染色層を
形成することが可能でパターン再現性が良好、かつ温和
な条件下での化学処理により混染のない鮮明な色パター
ンの染料受容層をフラット型に有するカラーフィルター
を、簡易な工程で確実に製造することが可能なカラーフ
ィルターの製造方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 正樹 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−67903(JP,A) 特開 昭59−46609(JP,A) 特開 昭60−39601(JP,A) 特開 昭55−125685(JP,A) 特開 昭62−14602(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)基体上に、アミノ基および/または
    カチオン性基を有する(メタ)アクリル酸エステルを
    (共)重合してなるビニル系重合体を主成分とする染料
    受容層のパターンを形成し、該染料受容層を酸性染料で
    染色する工程と、(ロ)染色された染料受容層を多価フ
    ェノール誘導体の水溶液で処理する工程と、(ハ)染色
    された染料受容層を無機金属塩の水溶液で処理する工程
    とを含むことを特徴とするカラーフィルターの製造方
    法。
  2. 【請求項2】染料受容層が、前記ビニル系重合体100重
    量部に対して、ビスアジド化合物を1〜20重量部添加さ
    れてなる放射線感応性組成物、および/または前記ビニ
    ル系重合体中に2〜60モル%のカルコン誘導体を共重合
    されてなる共重合体を主成分とする放射線感応性組成物
    からなる特許請求の範囲第1項記載のカラーフィルター
    の製造方法。
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