JPH071320B2 - 放射性廃棄物の処理方法 - Google Patents

放射性廃棄物の処理方法

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JPH071320B2
JPH071320B2 JP62216289A JP21628987A JPH071320B2 JP H071320 B2 JPH071320 B2 JP H071320B2 JP 62216289 A JP62216289 A JP 62216289A JP 21628987 A JP21628987 A JP 21628987A JP H071320 B2 JPH071320 B2 JP H071320B2
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dehumidifying
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俊二 井上
正 竹田
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NGK Insulators Ltd
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  • Treating Waste Gases (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は放射性物質取扱施設において発生する放射性廃
棄物の処理方法に関するもので、さらに詳しくは揮発性
の放射性物質例えばルテニウム及びルテニウム化合物を
含む放射性可燃性廃棄物の焼却処理方法に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来、ルテニウム及びルテニウム化合物等の揮発性の放
射性核種を含まない可燃性雑固体、使用済樹脂等の放射
性廃棄物は、焼却炉で燃焼して焼却灰として処理すると
ともに、燃焼排ガスをセラミックフィルタ等を使用した
除塵機で除塵した後大気へ放出している。
上述した処理方法では、燃焼排ガス中に含まれる粒子状
の放射性核種はセラミックフィルタ等の除塵機により高
効率で除塵することができるが、ルテニウム等の揮発性
の放射性物質を含んだ放射性廃棄物を焼却した場合に
は、燃焼排ガス中のルテニウム及びルテニウム化合物は
揮発性核種であり、ほとんどが気体状で含まれているた
め、上述したセラミックフィルタ等の除塵機を使用した
焼却方法では除去できない欠点があった。
そのため、従来ルテニウム等の揮発性の放射性物質を処
理する方法として、核燃料サイクル施設において発生す
るガス状の揮発性ルテニウムを含むオフガスの処理方法
が知られている。この処理方法では、シリカゲルを充填
した吸着装置にオフガスを通して揮発性ルテニウムをシ
リカゲル層に吸着されて除去させていた。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら上述したオフガスの処理方法を燃焼排ガス
中のルテニウムの除去方法として用いた場合には、燃焼
排ガス中に多量の水分が存在しており吸着装置を通過す
る間に多量の水分がシリカゲル層に吸着されるため、吸
着剤としてのシリカゲル層の使用時間が短くなるととも
にシリカゲル層の交換を頻繁に行う必要があった。
また、頻繁に吸着剤を交換する必要が生じるため経済性
も悪く、特にルテニウムを含む吸着剤が放射性廃棄物
(二次廃棄物)として多量に発生するため、減容性の観
点でも大きな問題があった。
本発明の目的は上述した不具合を解消して、除塵機で処
理できない揮発性のルテニウム類が除去可能であるとと
もに吸着剤の使用期間が長く、さらに吸着剤を廃熱によ
り再生できる放射性廃棄物の処理方法を提供しようとす
るものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明の放射性廃棄物の処理方法は、放射性物質取扱施
設において発生する揮発性の放射性物質を含む放射性可
燃性廃棄物を焼却炉で焼却して焼却灰とする焼却工程
と、前記焼却工程で発生する燃焼排ガスをセラミックフ
ィルタよりなる除塵機で除塵する除塵工程と、前記除塵
工程で除塵後の除塵排ガスを空冷式熱交換器により露点
を下回らないように冷却した後、冷却した除塵排ガスを
凝縮器により除湿する除湿工程と、前記除湿工程で除湿
後の除湿排ガスを加熱器で加熱後吸着装置に導入して揮
発性の放射性物質を除去した後、大気中へ放出する吸着
工程と、前記吸着工程とともに実施する、前記除塵排ガ
スを冷却する際に発生する空冷式熱交換器の熱風空気を
再生装置に導入して、前記吸着装置において使用した吸
着剤を再生する再生工程と、前記再生工程で発生する再
生排ガスを、前記焼却炉に循環させる循環工程と、から
なることを特徴とするものである。
(作用) 上述した構成において、セラミックフィルタ等からなる
除塵機を通過した揮発性ルテニウムを含む燃焼排ガスを
処理するにあたり、一旦排ガスを熱交換器により冷却
し、さらに排ガス中から凝縮器によって水分を除去した
後、シリカゲル等の吸着剤を通過させ揮発性ルテニウム
等を吸着しているため、従来存在した水分の影響を少な
くでき吸着剤の長寿命化を達成できる。また、熱交換器
で冷却に使用して加熱された熱風を、吸着剤の再生に使
用しているため吸着剤を再利用でき、二次廃棄物を低減
させることができるとともに経済性を向上できる。さら
に、吸着剤の再生時に生じるルテニウム等を含む排ガス
を燃焼空気として利用しているため、系外にルテニウム
等の放射性廃棄物が排出されることはない。
また、再生工程における再生排ガスを焼却炉に供給して
燃焼用または冷却用空気として循環工程で使用している
ため、さらに除塵機等を通ることにより、より効果的に
処理することができる上、排ガス量の増加を少なくする
ことができるため好ましい。
(実施例) 第1図は本発明の処理方法を実施するのに好適な焼却シ
ステムの一例の構成を示す図である。本実施例では、焼
却工程を実施する焼却炉1と、除塵工程を実施する1次
セラミックフィルタ15及び2次セラミックフィルタ16
と、除湿工程を実施する空冷式熱交換器21及び凝縮器22
と、吸着工程を実施する吸着装置31と、再生工程を実施
する再生装置41とから成る焼却システムを構成してい
る。
焼却炉1の上部には廃棄物を投入するための投入機2を
設けるとともに、焼却炉1の下部および中段にはプロセ
ス空気フィルタ3を介して燃焼空気ファン5により燃焼
用の空気を供給している。また、焼却炉1の下部にはプ
ロパン気化器6及び空気予熱器7より予熱空気を供給
し、焼却炉1の予熱を行うよう構成している。焼却後の
焼却灰は焼却炉1の下部に設けられた焼却灰取出口8か
ら取り出され、コンベア9を介して灰充填装置10に供給
されて処理されるとともに、焼却後の排ガスは排ガス出
口11から次工程である除塵工程へ供給される。
焼却炉1から排ガス出口11を介して供給された排ガス
は、除塵機としての1次セラミックフィルタ15及び2次
セラミックフィルタ16を通過させて燃焼排ガス中に含ま
れる粒子状の放射性核種を除去している。除塵後の放射
性核種は灰取出ボックス17,18を介してコンベア9へ供
給され、焼却炉1の焼却灰と同様灰充填装置10で処理さ
れる。なお、1次セラミックフィルタ15の上部にはセラ
ミックフィルタ逆洗装置19を設け、定期的にセラミック
フィルタの逆洗を行うことにより性能を維持している。
さらに、除塵後の粒子状の放射性核種は含まないがルテ
ニウム等の揮発性核種は含む排ガスは、次工程の除湿工
程に供給される。
ルテニウム及びルテニウム化合物を含む排ガスは空冷式
熱交換器21に供給されて冷却された後、さらに凝縮器22
に供給されて排ガス中の水分の大半を除去する。そのた
め、空冷式熱交換機21にはプロセス空気フィルタ3を介
して冷却空気ファン24により空冷用の空気を供給すると
ともに、凝縮器22で除去された主に水分より成る廃液は
一旦廃液タンク25に貯留された後、廃液移送ポンプ26に
より液体廃棄物処理設備27に供給されて処理される。さ
らに本実施例では、除湿後の排ガスを加熱器28により加
熱して80℃程度の温度にして次工程の吸着工程へ供給し
ている。なお、空冷式熱交換器21としては、セラミック
質直交流型熱交換器を使用すると好ましい。さらに、空
冷式熱交換器から排出する燃焼排ガス温度が露点である
約150℃以上であるとともに、凝縮器22から排出する燃
焼排ガス温度は水分を除去する目的から5℃以下である
と望ましい。
除湿後のルテニウム等の揮発性の放射性物質を含む排ガ
スは吸着装置31に供給され、吸着装置31により排ガス中
のルテニウム等の揮発性の放射性物質を排ガス中の残存
水分とともに吸着する。吸着処理後の排ガスは排ガスフ
ィルタ32を介して排ガスブロワ33又は排ガス補助ブロワ
34により大気へ放出している。なお、吸着装置31に使用
する吸着剤としては、シリカゲル、酸化鉄、二酸化ケイ
素、アルミナ、活性炭または塩化カルシウムを使用する
と好ましい。また、吸着剤中のルテニウムは水や湯で水
洗可能なため再生前にこれらで水洗するのが望ましい。
本発明ではさらに、空冷式熱交換器21の冷却用に使用し
て加熱された空気を、吸着剤の再生に使用できるよう再
生工程を設けている。すなわち、ルテニウム等の揮発性
の放射性物質のほか水分を吸着して吸着能力が低下した
吸着剤は再生装置41に移され、再生装置41において空冷
式熱交換器21の冷却用に使用して加熱された空気により
乾燥させて再生している。また、再生装置41において発
生する放射性物質と接触した再生排ガスを大気中へは放
出せず、焼却炉1に戻して焼却用または冷却用空気とし
て使用することにより、放射性を帯びた可能性のある再
生排ガスを系外に放出しないよう構成している。
以下、上述しした処理システムを用いて実際にルテニウ
ムおよびルテニウム化合物を含む廃棄物を50kg/hの速度
で焼却したときの結果について説明する。第2図に示す
ガス温度および流量で処理システムを作動したところ、
焼却・除塵後約10vol%の水分を含んだ燃焼排ガスが凝
縮器により約0.8vol%の水分含有率まで除湿でき、その
後吸着装置においてルテニウム等の揮発性の放射性物質
を高効率で除去できた。このとき、吸着剤の使用可能な
時間は約60時間(8H/日×7日)であり、その再生は約
5時間で終了した。なお、第2図中、( )のラインは
再生時のみ流れるラインを、また〔 〕のラインは非再
生時のみ流れるラインをそれぞれ示している。
(発明の効果) 以上詳細に説明したところから明らかなように、本発明
の放射性廃棄物の処理方法によれば、燃焼排ガスを除塵
機で処理しさらに除湿した後ルテニウム等の揮発性の放
射性物質を吸着しているため、従来存在した水分の影響
を少なくできるとともに吸着剤の長寿命化を達成でき
る。また、熱交換器で排ガス冷却用に使用されて加熱さ
れた熱風を吸着剤の再生に使用しているため吸着剤を再
利用でき、二次廃棄物を低減させることができる。さら
に、吸着剤の再生時に生じる再生排ガスを燃焼空気とし
て利用しているため、系外にルテニウム等の放射性廃棄
物が排出されることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の処理方法を実施するのに好適な焼却シ
ステムの一例の構成を示す図、 第2図は第1図に示すシステムにおける実際の操業状態
を示す図である。 1……焼却炉、2……投入機 3……プロセス空気フィルタ 5……燃焼空気ファン、6……プロパン気化器 7……空気予熱器、8……焼却灰取出口 9……コンベア、10……灰充填装置 11……排ガス出口 15……1次セラミックフィルタ 16……2次セラミックフィルタ 17,18……灰取出ボックス 19……逆洗装置、21……空冷式熱交換器 22……凝縮器、24……冷却空気ファン 25……廃液タンク、26……廃液移送ポンプ 27……液体廃棄物処理設備 28……加熱器、31……吸着装置 32……排ガスフィルタ、33……排ガスブロワ 34……排ガス補助ブロワ、41……再生装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射性物質取扱施設において発生する揮発
    性の放射性物質を含む放射性可燃性廃棄物を焼却炉で焼
    却して焼却灰とする焼却工程と、前記焼却工程で発生す
    る燃焼排ガスをセラミックフィルタよりなる除塵機で除
    塵する除塵工程と、前記除塵工程で除塵後の除塵排ガス
    を空冷式熱交換器により露点を下回らないように冷却し
    た後、冷却した除塵排ガスを凝縮器により除湿する除湿
    工程と、前記除湿工程で除湿後の除湿排ガスを加熱器で
    加熱後吸着装置に導入して揮発性の放射性物質を除去し
    た後、大気中へ放出する吸着工程と、前記吸着工程とと
    もに実施する、前記除塵排ガスを冷却する際に発生する
    空冷式熱交換器の熱風空気を再生装置に導入して、前記
    吸着装置において使用した吸着剤を再生する再生工程
    と、前記再生工程で発生する再生排ガスを、前記焼却炉
    に循環させる循環工程と、からなることを特徴とする揮
    発性放射性物質を含む放射性廃棄物の処理方法。
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