JPH07131276A - 可変フィルタ - Google Patents

可変フィルタ

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JPH07131276A
JPH07131276A JP27243793A JP27243793A JPH07131276A JP H07131276 A JPH07131276 A JP H07131276A JP 27243793 A JP27243793 A JP 27243793A JP 27243793 A JP27243793 A JP 27243793A JP H07131276 A JPH07131276 A JP H07131276A
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JP
Japan
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variable capacitance
variable
circuit
filter
high frequency
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JP27243793A
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English (en)
Inventor
Takeya Kudo
雄也 工藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な回路構成で可変容量素子の制御電圧範
囲を広くする。 【構成】 可変フィルタ11は、周波数特性を設定する
ための可変容量ダイオードD11を有している。この可
変容量ダイオードD11のアノードは、抵抗R11を介
してスイッチ回路21の出力端子23に接続される。可
変容量ダイオードD11のカソードは、抵抗R12を介
してスイッチ回路31の出力端子33に接続される。ス
イッチ回路21,31はトランジスタTr21,Tr2
2,Tr23のオン・オフにより、それぞれ制御電圧V
11,V12を設定して可変容量ダイオードD11のア
ノード及びカソードに加える。これにより、簡単な回路
構成で可変容量素子の制御電圧範囲を広くすることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CATV受信装置、衛
星放送受信装置等のチューナに用いられるフィルタ回路
に係り、特に妨害信号の抑圧や、通過帯域における通過
損失の低減に適したフィルタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ケーブルテレビジョン(以下CA
TVと呼ぶ)放送を受信するCATV受信装置において
は、チューナに2つのフィルタ回路を設けて、広帯域の
高周波信号(例えば50〜1000MHz)を比較的低
い周波数(例えば50〜350MHz)と比較的高い周
波数(例えば350〜1000MHz)とに分けてを受
信するものがある。
【0003】図7はこのような従来のCATV受信装置
のチューナを示す回路図である。
【0004】図7において、符号61は広帯域の高周波
信号(例えば50〜1000MHz)a6が導かれる高
周波信号入力端子であり、この高周波信号入力端子61
に導かれた高周波信号a6は、高周波スイッチ回路62
の第1及び第2の入力端子に供給される。
【0005】高周波スイッチ回路62は、比較的低い周
波数(例えば50〜350MHz)を受信する場合に
は、第1の入力端子に供給される高周波信号a6を第1
の出力端子からフィルタ回路71に導き、比較的高い周
波数(例えば350〜1000MHz)を受信する場合
には、第2の入力端子に供給される高周波信号a6を第
3の出力端子からフィルタ回路81の入力端子82に導
く。
【0006】一方、入力端子63は、選局制御回路から
の選局電圧Vt6が導かれるようになっている。
【0007】フィルタ回路71,81は、入力端子63
からの選局電圧Vt6に基づいて制御された周波数特性
によりそれぞれ高周波スイッチ回路62の第1及び第2
の出力端子からの信号の帯域濾波を行い、それぞれ高周
波スイッチ回路64の第1及び第2の入力端子に導く。
【0008】高周波スイッチ回路64は、高周波スイッ
チ回路62と連動しており、比較的低い周波数を受信す
る場合には、フィルタ回路71からの高周波信号を第1
の出力端子からアンプ65の入力端子に導き、比較的高
い周波数を受信する場合には、フィルタ回路81からの
高周波信号を第2の出力端子からアンプ65の入力端子
に導く。
【0009】アンプ65は高周波スイッチ回路64から
供給される信号を増幅して高周波信号b6としてミキサ
66に導く。
【0010】可変局部発振器91は、入力端子63から
の選局電圧Vt6に基づいて受信周波数に対応した局部
発振周波数で発振し、局部発振周波数信号c6をミキサ
の第2の入力端子に供給する。
【0011】ミキサ66は、アンプ65からの高周波信
号b6と可変局部発振器91からの局部発振周波数信号
c6とを混合することにより、映像中間周波信号d6を
作成して高周波信号出力端子67に導く。
【0012】次に、フィルタ回路81について更に詳し
く説明する。
【0013】フィルタ回路81の入力端子82は、コン
デンサC81、可変容量ダイオードD81のカソード・
アノード路、可変容量ダイオードD82のアノード・カ
ソード路、可変容量ダイオードD83のカソード・アノ
ード路、可変容量ダイオードD84のアノード・カソー
ド路及びコンデンサC82の直列接続を介して出力端子
83に接続されている。
【0014】可変容量ダイオードD81,D83,D8
4のカソードは、それぞれ抵抗R81,R82,R83
を介して入力端子63に接続される。可変容量ダイオー
ドD81,D82のアノードはコイルL81を介して基
準電位点に接続される。可変容量ダイオードD83,8
4のアノードはコイルL82を介して基準電位点に接続
される。
【0015】次に、フィルタ回路71について更に詳し
く説明する。
【0016】フィルタ回路71は、周波数特性を設定す
るための可変容量ダイオードD71を有している。この
可変容量ダイオードD71のカソードは、抵抗R71を
介してフィルタ回路81の抵抗R82と可変容量ダイオ
ードD82,D83の接続点に接続されている。
【0017】次に、可変局部発振器91について更に詳
しく説明する。
【0018】可変局部発振器91の電圧制御型発振器
(以下VCOと呼ぶ)92の制御電圧入力端子は、可変
容量ダイオードD91のカソードに接続されるとともに
抵抗R91を介して入力端子63に接続される。VCO
92の出力端子はミキサ66の第2の入力端子に接続さ
れる。
【0019】ここで、抵抗R71,R81,R82,R
83,R91には入力端子63から殆ど電流が流れない
ような接続になっているので、可変容量ダイオードD7
1,D81,D82,D83,D84,D91には選局
電圧Vt6と略同じ電圧が加えられるようになる。選局
電圧Vt6は、受信すべき全帯域が50〜1000MH
zの場合には、電圧値可変範囲が1V〜25Vに設定さ
れる。
【0020】このような従来のチューナにおいて、比較
的低い周波数(例えば50〜350MHz)を受信する
場合には、入力端子63に導かれる選局電圧Vt6は1
V〜5Vに設定され、高周波信号入力端子61に導かれ
る高周波信号a6は、スイッチ62を介してフィルタ回
路71により所望の周波数が帯域濾波され、スイッチ6
4を介してアンプ65で増幅され、高周波信号b6とし
てミキサ66で可変局部発振器91からの局部発振周波
数信号c2を混合されることにより映像中間周波信号d
6に変換されて出力端子67に導かれる。
【0021】比較的高い周波数(例えば350〜100
0MHz)を受信する場合には、入力端子63に導かれ
る選局電圧Vt6は6V〜25Vに設定され、高周波信
号入力端子61に導かれる高周波信号a6は、スイッチ
62を介してフィルタ回路81により所望の周波数が帯
域濾波され、スイッチ64を介してアンプ65で増幅さ
れ、高周波信号b6としてミキサ66で可変局部発振器
91からの局部発振周波数信号c2を混合されることに
より映像中間周波信号d6に変換されて出力端子67に
導かれる。
【0022】このような従来のチューナに用いられるフ
ィルタ回路71,81では、選局電圧を可変容量ダイオ
ードの制御電圧として使用するために、制御電圧範囲が
狭く、可変容量ダイオードの容量可変範囲が十分に生か
されず、その結果の周波数可変範囲が狭くなり、1つの
フィルタ回路では妨害信号を十分抑制できないという問
題があった。
【0023】図8は図7のフィルタ回路81の帯域特性
を示すグラフであり、横軸に入力端子82に導かれる高
周波信号の周波数を示し、縦軸にフィルタ回路81の通
過損失を示している。
【0024】ここでフィルタ回路81の入出力インピー
ダンスを75Ωとすると、各素子の定数は、コンデンサ
C81,C82の容量をC81=2200pF,C82
=2200pFとし、コイルL81,L82のインダク
タンスをL81=16nH,L82=16nHとする。
可変容量ダイオードD81,D82,D83,D84の
容量値は、選局電圧Vt6が1V,6V,11V,16
V,21V,26V場合にはそれぞれ、C1V=36p
F,C6V=15pF,C11V=8.5pF,C16
V=5.0pF,C21V=3.7pF,C26V=
2.9pFとする。
【0025】図8において、例えば選局電圧Vt6が6
Vの場合、320MHzでは通過損失は0dBである
が、400MHzでは通過損失は2dBの通過損失を発
生する。その理由は、コイルL81,L82のインダク
タンスをL/2、可変容量ダイオードD81,D82,
D83,D84の容量値をCとした場合に、フィルタ回
路81のインピーダンスは、Z=(L/C)1/2 とな
り、Lは周波数に対して固定されるが、Cは周波数によ
り可変してしまうためである。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
技術では、選局電圧をフィルタ回路の可変容量素子の制
御電圧として使用するために、制御電圧範囲が狭く、可
変容量素子の容量可変範囲が十分に生かされず、その結
果フィルタ回路の周波数可変範囲が狭くなり、1つのフ
ィルタ回路では妨害信号を十分抑制できないという問題
があるとともに、可変容量素子の容量値が周波数により
可変するために、フィルタ回路のインピーダンスが変化
してしまい、通過帯域における通過損失を発生してしま
う。
【0027】この発明は上記問題点を除去し、簡単な回
路構成で可変容量素子の制御電圧範囲を広くできる可変
フィルタを提供するとともに、可変容量素子の容量値が
周波数により可変した場合における通過帯域の通過損失
を低減できる可変フィルタの提供を目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
よる可変フィルタは、可変容量素子の正極及び陰極間に
加えられる電圧により通過特性が制御されるフィルタ回
路と、第1のスイッチ手段のオン・オフにより複数の電
圧値を呈する第1の制御電圧を前記フィルタ回路の可変
容量素子の正極に供給する第1のスイッチ回路と、第2
のスイッチ手段のオン・オフにより複数の電圧値を呈す
る第2の制御電圧を前記フィルタ回路の可変容量素子の
陰極に供給する第2のスイッチ回路とを具備したことを
特徴とする。
【0029】請求項2記載の本発明による可変フィルタ
は、正極が高周波信号入力端子に接続される第1の可変
容量素子と、陰極が前記第1の可変容量素子の陰極に接
続され、正極が高周波信号出力端子に接続される第2の
可変容量素子と、前記第1及び第2の可変容量素子の正
極と基準電位点の間に少なくとも高周波的に接続される
コイルと第3の可変容量素子との直列接続による共振回
路とを具備したことを特徴とする。
【0030】
【作用】請求項1記載の構成によれば、第1のスイッチ
回路が第1のスイッチ手段のオン・オフにより複数の電
圧値を呈する第1の制御電圧を可変容量素子の正極に供
給し、第2のスイッチ回路が第2のスイッチ手段のオン
・オフにより複数の電圧値を呈する第1の制御電圧を可
変容量素子の陰極に供給するので、簡単な回路構成で可
変容量素子の制御電圧範囲を広くできる。
【0031】請求項2記載の構成によれば、可変容量素
子の容量値が周波数により可変した場合に、共振回路の
コイルが第3の可変容量素子を伴った可変の直列共振回
路として動作するため、インピーダンス変化による通過
帯域内の通過損失を減少させることができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明について図示の実施例に基づい
て説明する。
【0033】図1は本発明に係る可変フィルタの一実施
例を示す回路図であり、CATV受信装置のチューナに
用いられるものを示している。
【0034】図1において、符号1は高周波信号a1が
導かれる高周波信号入力端子であり、この高周波信号入
力端子1に導かれた高周波信号a1はフィルタ回路11
に供給される。
【0035】フィルタ回路11は第1及び第2のスイッ
チ回路21,31からの制御電圧V11,V12で通過
特性が制御され、供給される高周波信号a1の帯域濾波
を行い高周波信号b1として高周波信号出力端子2に導
く。
【0036】以下、第1のスイッチ回路21を更に詳細
に説明する。
【0037】第1のスイッチ回路21の電圧供給端子2
2には、直流電圧V1が導かれるようになっている。電
圧供給端子22は、抵抗R21,R22及びトランジス
タTr21のコレクタ・エミッタ路を介して基準電位点
に接続される。また、抵抗R21,R22の接続点は、
抵抗R23及びトランジスタTr22のコレクタ・エミ
ッタ路を介して基準電位点に接続されるとともに、スイ
ッチ回路21の出力端子23に接続される。トランジス
タTr21,Tr22のベースには図示しない制御回路
からの個別のオン・オフ信号がそれぞれ供給されるよう
になっている。
【0038】次に、第2のスイッチ回路31を更に詳細
に説明する。
【0039】第2のスイッチ回路31の電圧供給端子3
2には、直流電圧V2が導かれるようになっている。電
圧供給端子32は、抵抗R31,R32及びトランジス
タTr31のコレクタ・エミッタ路を介して基準電位点
に接続される。また、抵抗R31,R32の接続点は、
スイッチ回路31の出力端子33に接続される。トラン
ジスタTr31のベースには図示しない制御回路からの
オン・オフ信号が供給されるようになっている。
【0040】次に、可変フィルタ11について更に詳し
く説明する。
【0041】可変フィルタ11は、周波数特性を設定す
るための可変容量ダイオードD11を有している。この
可変容量ダイオードD11のアノードは、抵抗R11を
介してスイッチ回路21の出力端子23に接続される。
可変容量ダイオードD11のカソードは、抵抗R12を
介してスイッチ回路31の出力端子33に接続される。
【0042】このような実施例の動作を以下に説明す
る。
【0043】まず、第1のスイッチ回路21について説
明する。
【0044】ここで直流電圧V1=12Vとする。ま
た、抵抗R21,R22,R23の抵抗値をR21=1
00kΩ、R22=20kΩ、R23=150kΩとす
る。さらに、2つのトランジスタTr21,Tr22は
理想的なスイッチング動作を行い、オンの時飽和してコ
レクタ・エミッタ間の電圧が0Vで、オフの時コレクタ
・エミッタ間のインピーダンスが無限大となるものとす
る。トランジスタTr21,Tr22のオン・オフ状態
により、スイッチ回路21の出力端子23に導かれる制
御電圧V11は、以下の4通りの電圧値を呈する。
【0045】トランジスタTr21がオフ,トランジス
タTr22がオフの場合、制御電圧V11は、電圧供給
端子22の直流電圧V1と同じ12Vとなる。
【0046】トランジスタTr21がオフ,トランジス
タTr22がオンの場合、電圧供給端子22の直流電圧
V1は、抵抗R21と抵抗R23とにより分圧され、制
御電圧V11は約7Vとなる。
【0047】トランジスタTr21がオン,トランジス
タTr22がオフの場合、電圧供給端子22の直流電圧
V1は、抵抗R21と抵抗R22とにより分圧され、制
御電圧V11は約2Vとなる。
【0048】トランジスタTr21がオン,トランジス
タTr22がオンの場合、電圧供給端子22の直流電圧
V1は、抵抗R21と、抵抗R22,R23の並列接続
とにより分圧され、制御電圧V11は約1.7Vとな
る。
【0049】ここで説明を簡単にするために、以下の説
明では、第1のスイッチ回路21は、直流電圧V1を1
2V,7V,2Vの3通りに設定できるものとする。
【0050】次に、第2のスイッチ回路31について説
明する。
【0051】ここで直流電圧V2=28Vとする。ま
た、抵抗R31,R32の抵抗値は、R31=100k
Ω、R32=91kΩとする。トランジスタTr31は
理想的なスイッチング動作を行い、オンの時飽和してコ
レクタ・エミッタ間の電圧が0Vで、オフの時コレクタ
・エミッタ間のインピーダンスが無限大となるものとす
る。トランジスタTr31のオン・オフ状態により、ス
イッチ回路31の出力端子33に導かれる制御電圧V1
2は、以下の2通りの電圧値を呈する。
【0052】トランジスタTr31がオン場合、電圧供
給端子32の直流電圧V2は、抵抗R31と抵抗R32
とにより分圧され、制御電圧V12は約13Vとなる。
【0053】トランジスタTr31がオフ場合、制御電
圧V12は、電圧供給端子32の直流電圧V2と同じ2
8Vとなる。
【0054】可変容量ダイオードD11の容量値C11
は、以上説明した制御電圧V11と制御電圧V12との
差によって決定される。直流電圧V1の12V,7V,
2Vと、直流電圧V2の13V,28Vとの組合わせに
より、次に表1に示す6通りの組合わせが得られる。
【0055】
【表1】 このように、図1の実施例によれば、可変容量ダイオー
ドD11の容量値C11を制御する制御電圧範囲を1V
〜26Vに拡大でき、可変容量ダイオードD11の容量
可変範囲を十分に活すことができ、その結果、フィルタ
回路の周波数可変範囲を拡大できる。これにより、1つ
のフィルタ回路11で妨害信号を十分抑制でき、製造コ
ストの削減が可能となる。また、可変容量ダイオードD
11の容量値C11を制御する制御電圧は、抵抗R2
1,R22,R23,R31,R32の抵抗値を設定す
ることにより任意に設定でき、抵抗とトランジスタを追
加することによりさらに細分化して設定できる。
【0056】また、図1の実施例では、電圧供給端子2
2,32に導かれる直流電圧V1,V2をそれぞれ独立
した電圧値としたが、直流電圧V2を分圧して直流電圧
V1を発生させてもよい。その場合には電圧供給端子3
2の直流電圧V2が変動して誤差が生じた場合に、直流
電圧V1も直流電圧V2と同じ極性の誤差が生じるた
め、両者が相殺して実質的に可変容量ダイオードD11
に加えられる制御電圧の誤差を少なくすることができ
る。また、トランジスタTr21,Tr31の制御は、
断続状態のみを行えばよいため、PLL−IC(位相ロ
ックループ集積回路)に内蔵されたバンドスイッチを利
用するなど簡易な方法で制御することができる。
【0057】図2は本発明に係る可変フィルタの他の実
施例を示す回路図である。
【0058】図2は実施例は、可変容量ダイオードの容
量値が周波数により可変した場合において、通過帯域に
おける通過損失を低減することに対応したものである。
【0059】符号41は高周波信号a2が導かれる高周
波信号入力端子であり、この高周波信号入力端子41に
導かれた高周波信号a2はフィルタ回路42に供給され
る。
【0060】フィルタ回路42は供給される高周波信号
a2の帯域濾波を行い高周波信号b2として出力端子4
3に導く。
【0061】以下、フィルタ回路42を更に詳細に説明
する。
【0062】高周波信号入力端子41は、フィルタ回路
42の可変容量ダイオードD41のアノード・カソード
路、可変容量ダイオードD42のカソード・アノード路
を介して出力端子43に接続される。可変容量ダイオー
ドD41,42のカソードは、コイルL41、可変容量
ダイオードD43のアノード・カソード路及びコンデン
サC41を介して基準電位点に接続される。このような
接続によりコイルL41と可変容量ダイオードD43と
は、直列共振回路44を構成する。このような接続によ
り、直列共振回路44の一端A2は、少なくとも高周波
的に基準電位点に接続することになる。
【0063】このような実施例によれば、コイルL41
は単なる固定のインダクタンス素子ではなく、可変容量
ダイオードD43を伴った可変の直列共振回路として動
作するために、可変容量ダイオードの容量値が周波数に
より可変した場合における通過帯域の通過損失を低減で
き、より能率の高い帯域濾波を行える。
【0064】図3は本発明に係る可変フィルタもう一つ
の他の実施例を示す回路図であり、図1の実施例と図2
の実施例を合わせたものである。図3では、図1の実施
例と同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略して
いる。
【0065】図3において、符号101は高周波信号a
3が導かれる高周波信号入力端子であり、この高周波信
号入力端子101に導かれた高周波信号a3はフィルタ
回路111の入力端子112に供給される。
【0066】フィルタ回路111は第1及び第2のスイ
ッチ回路21,31からの制御電圧V11,V12で通
過特性が制御され、供給される高周波信号a1の帯域濾
波を行い高周波信号b3として出力端子113から高周
波信号出力端子102に導く。
【0067】以下、フィルタ回路111について更に詳
しく説明する。
【0068】入力端子112は、コンデンサC101、
可変容量ダイオードD101のアノード・カソード路、
可変容量ダイオードD102のカソード・アノード路及
びコンデンサC102の直列接続を介して出力端子11
3に接続される。
【0069】入力端子112とコンデンサC101の接
続点はコイルL101を介して基準電位点に接続され
る。出力端子113とコンデンサC102の接続点はコ
イルL102を介して基準電位点に接続される。
【0070】可変容量ダイオードD101のアノード
は、抵抗R101を介してスイッチ回路23の出力端子
23に接続されるとともに、抵抗R102を介して可変
容量ダイオードD102のアノードに接続される。
【0071】可変容量ダイオードD101,D102に
は、それぞれ並列にコンデンサC103,C104が接
続される。可変容量ダイオードD101,D102のカ
ソードは、コイルL103、可変容量ダイオードD10
3のアノード・カソード路及びコンデンサC105を介
して基準電位点に接続される。このような接続によりコ
イルL103と可変容量ダイオードD103とは、直列
共振回路114を構成する。可変容量ダイオードD10
3のアノードは、スイッチ回路21の出力端子23に接
続される。可変容量ダイオードD103のカソードは、
抵抗R103を介してスイッチ回路31の出力端子33
に接続される。
【0072】図1の実施例に示したように、制御電圧V
11と制御電圧V12との差は、1V,6V,11V,
16V,21V,26Vの6通りの電圧値に設定するこ
とが可能であり、可変容量ダイオードD101,D10
2,D103のカソード・アノード間には、このうよな
電圧を加えることが可能である。
【0073】図4は図3の可変フィルタの帯域特性を示
すグラフであり、横軸に高周波信号入力端子101に導
かれる高周波信号の周波数を示し、縦軸に可変フィルタ
102の通過損失を示している。
【0074】ここで、フィルタ回路101の入出力イン
ピーダンスを75Ωとする。各素子の定数は、コンデン
サC101,C102,C103,C104,C105
の容量をC101,C102,C103,C104,C
105とし、コイルL101,L102,L103のイ
ンダクタンスをL101,L102,L103とする
と、C101=C102=8pF,C103=C104
=3pF,C105=2200pF、L101=L10
2=45nH、L103=28nHに設定される。ま
た、可変容量ダイオードD101,D102,D103
の容量値は、選局電圧Vt6が1V,6V,11V,1
6V,21V,26V場合にそれぞれ、C1V=36p
F,C6V=15pF,C11V=8.5pF,C16
V=5.0pF,C21V=3.7pF,C26V=
2.9pFとしている。
【0075】可変容量ダイオードD101,D102,
D103のアノード・カソード間電圧を1V,6V,1
1V,16V,21V,26Vに設定した場合には、そ
れぞれに対応した受信周波数を1V:300〜410M
Hz,6V:410〜550MHz,11V:550〜
650MHz,16V:650〜900MHz,21
V:750〜1040MHz,26V:800〜120
0MHzの範囲内に設定すればよい。このように受信周
波数を設定すると、図4に示すように、受信周波数範囲
における通過損失がほとんどなく、妨害信号となる各受
信周波数範囲の上限周波数の二分の一以下の周波数帯域
においてほぼ10dB以上の通過損失が得られるため、
妨害の少ない良好な受信状態が得られる。
【0076】このような特性が得られる理由を図5及び
図6を用いて説明する。
【0077】図5は図3の可変容量ダイオードD10
1,D102,D103の容量値が36pFの場合の可
変フィルタの等価回路を示す回路図である。
【0078】図5において、フィルタ回路111は、高
周波信号入力端子101と高周波信号入力端子102の
間に第1及び第2のフィルタ回路201,301を直列
に接続した構成になっている。
【0079】以下、フィルタ回路201について更に詳
しく説明する。
【0080】フィルタ回路201の入力端子202に
は、高周波信号入力端子101からの高周波信号a3が
導かれるようになっている。入力端子202は、コンデ
ンサC211,C212の直列接続を介して出力端子2
03に接続される。
【0081】入力端子202とコンデンサC211の接
続点はコイルL201を介して基準電位点に接続され
る。コンデンサC211,C212の接続点は、コンデ
ンサC213とコイルL203の直列接続を介して基準
電位点に接続される。
【0082】フィルタ回路201の出力端子203は、
フィルタ回路301の入力端子302に接続される。
【0083】以下、フィルタ回路301について更に詳
しく説明する。
【0084】フィルタ回路301の入力端子302は、
コンデンサC202を介して出力端子303に接続され
る。
【0085】コンデンサC202と出力端子303の接
続点はコイルL202を介して基準電位点に接続され
る。
【0086】フィルタ回路301の出力端子303は、
高周波信号入力端子102に接続される。
【0087】このような等価回路において、コンデンサ
C211,C212,C213,C202の容量をC2
11,C212,C213,C202とし、コイルL2
01,L202,L203のインダクタンスをL20
1,L202,L203とすると、インダクタンスL2
01,L202,L203は、図3のインダクタンスL
101,L102,L103と同じ値となり、L201
=L202=45nH、L203=28nHとなる。容
量C202は、図3のインダクタンスC102と同じ値
となり、C202=8pFとなる。
【0088】コンデンサC211の容量C211は、図
3の可変容量ダイオードD101,コンデンサC10
1,C103の合成容量となっており、約7pFとな
る。コンデンサC212の容量C212は、図3の可変
容量ダイオードD102,コンデンサC104の合成容
量となっており、約39pFとなる。コンデンサC21
3の容量C213は、図3の可変容量ダイオードD10
3,コンデンサC105の合成容量となっており、約3
5pFとなる。
【0089】フィルタ201は、入出力インピーダンス
が約75Ωで設計されたチェビシェフ型フィルタで、通
過帯域が約300MHz以上で、阻止帯域が約150M
Hz以下である。
【0090】フィルタ301は、入出力インピーダンス
が約75Ωで設計された定K型フィルタで、遮断周波数
が約265MHzである。
【0091】よって、図3の可変フィルタは、可変容量
ダイオードD101,D102,D103の容量値C1
Vが36pFの場合に約一定の入出力インピーダンス
(約75Ω)のフィルタ201とフィルタ301の直列
接続回路と等価であるため通過帯域における通過損失は
約0dBとなる。
【0092】図6は図3の可変容量ダイオードD10
1,D102,D103の容量値が2.9pFの場合の
可変フィルタの等価回路を示す回路図である。
【0093】図6において、フィルタ回路111は、高
周波信号入力端子101と高周波信号入力端子102の
間に第1ないし第3のフィルタ回路401,501,6
01を直列に接続した構成になっている。
【0094】以下、フィルタ回路401について更に詳
しく説明する。
【0095】フィルタ回路401の入力端子202に
は、高周波信号入力端子101からの高周波信号a1が
導かれるようになっている。入力端子402は、コンデ
ンサC401を介して出力端子403に接続される。
【0096】入力端子402とコンデンサC401の接
続点はコイルL401を介して基準電位点に接続され
る。
【0097】フィルタ回路401の出力端子403は、
フィルタ回路501の入力端子502に接続される。
【0098】以下、フィルタ回路501について更に詳
しく説明する。
【0099】フィルタ回路501の入力端子502に
は、コンデンサC411,C412の直列接続を介して
出力端子503に接続される。
【0100】コンデンサC411,C412の接続点
は、コンデンサC413とコイルL403の直列接続を
介して基準電位点に接続される。
【0101】フィルタ回路501の出力端子503は、
フィルタ回路601の入力端子602に接続される。
【0102】以下、フィルタ回路601について更に詳
しく説明する。
【0103】フィルタ回路601の入力端子602は、
コンデンサC402を介して出力端子603に接続され
る。
【0104】コンデンサC402と出力端子603の接
続点はコイルL402を介して基準電位点に接続され
る。
【0105】フィルタ回路601の出力端子603は、
高周波信号出力端子102に接続される。
【0106】このような等価回路において、コンデンサ
C401,C402,C411,C412,C413の
容量をC401,C402,C411,C412,C4
13とし、コイルL401,L402,L403のイン
ダクタンスをL401,L402,L403とすると、
インダクタンスL401,L402,L403は、図3
のインダクタンスL101,L102,L103と同じ
値となり、L401=L402=45nH、L403=
28nHとなる。容量C401,C402は、図3のイ
ンダクタンスC101,C102と同じ値となり、C4
01=C402=8pFとなる。
【0107】コンデンサC411の容量C411は、図
3の可変容量ダイオードD101,コンデンサC103
の合成容量となっており、約5.9pFとなる。コンデ
ンサC412の容量C412は、図3の可変容量ダイオ
ードD102,コンデンサC104の合成容量となって
おり、約5.9pFとなる。コンデンサC413の容量
C413は、図3の可変容量ダイオードD103,コン
デンサC105の合成容量となっており、約2.9pF
となる。
【0108】フィルタ401は、入出力インピーダンス
が約75Ωで設計された定K型フィルタで、遮断周波数
が約265MHzである。
【0109】フィルタ501は、入出力インピーダンス
が約75Ωで設計されたチェビシェフ型フィルタで、通
過帯域が約800MHz以上で、阻止帯域が約600M
Hz以下である。
【0110】フィルタ301は、入出力インピーダンス
が約75Ωで設計された定K型フィルタで、遮断周波数
が約265MHzである。
【0111】よって、図3の可変フィルタは、可変容量
ダイオードD101,D102,D103の容量値が
2.9pFの場合に約一定の入出力インピーダンス(約
75Ω)のフィルタ401,501,601の直列接続
回路と等価であるため、通過帯域における通過損失は約
0dBとなる。
【0112】図示はしないが、可変容量ダイオードD1
01,D102,D103の容量値が2.9pFから3
6pFの間の等価回路も約一定の入出力インピーダンス
(約75Ω)を有するフィルタの直列接続回路で表すこ
とが可能であり、図3の可変フィルタにより図4に示す
帯域特性を得ることができる。
【0113】尚、図1ないし図3の実施例は、CATV
受信装置のチューナに適用したが、他のチューナを有す
る機器、例えば衛星放送受信装置のチューナに適用して
もよい。
【0114】また、図1及び図3の実施例は、スイッチ
回路21.31のスイッチ手段としてトランジスタTr
21,Tr22,Tr31を用いたが、他のスイッチ手
段、例えばリレースイッチ等を用いてもよい。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な回路構成で可変容量素子の制御電圧範囲を広くでき
るので、可変容量素子を用いたフィルタ回路の周波数可
変範囲を拡大できる。これにより、1つのフィルタ回路
で妨害信号を十分抑制でき、製造コストの削減が可能と
なる。また、可変容量素子の容量値が周波数により可変
した場合における通過帯域の通過損失を低減できるの
で、より能率の高い帯域濾波を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変フィルタの一実施例を示す回
路図。
【図2】本発明に係る可変フィルタの他の実施例を示す
回路図。
【図3】本発明に係る可変フィルタもう一つの他の実施
例を示す回路図。
【図4】図3の可変フィルタの帯域特性を示すグラフ。
【図5】図3の可変容量ダイオードの容量値が36pF
の場合の可変フィルタの等価回路を示す回路図。
【図6】図3の可変容量ダイオードの容量値が2.9p
Fの場合の可変フィルタの等価回路を示す回路図。
【図7】従来の可変フィルタを示す回路図。
【図8】図3の可変フィルタの帯域特性を示すグラフ。
【符号の説明】
11 フィルタ回路 21,31 スイッチ回路 D11 可変容量素子 Tr21,Tr22,Tr23 トランジスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量素子の正極及び陰極間に加えら
    れる電圧により通過特性が制御されるフィルタ回路と、 第1のスイッチ手段のオン・オフにより複数の電圧値を
    呈する第1の制御電圧を前記フィルタ回路の可変容量素
    子の正極に供給する第1のスイッチ回路と、 第2のスイッチ手段のオン・オフにより複数の電圧値を
    呈する第2の制御電圧を前記フィルタ回路の可変容量素
    子の陰極に供給する第2のスイッチ回路とを具備したこ
    とを特徴とする可変フィルタ。
  2. 【請求項2】 正極が高周波信号入力端子に接続される
    第1の可変容量素子と、 陰極が前記第1の可変容量素子の陰極に接続され、正極
    が高周波信号出力端子に接続される第2の可変容量素子
    と、 前記第1及び第2の可変容量素子の正極と基準電位点の
    間に少なくとも高周波的に接続されるコイルと第3の可
    変容量素子との直列接続による共振回路とを具備したこ
    とを特徴とする可変フィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7668519B2 (en) * 2002-04-26 2010-02-23 Thomson Licensing Tuner input filter with electronically adjustable response for adapting to antenna characteristic

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7668519B2 (en) * 2002-04-26 2010-02-23 Thomson Licensing Tuner input filter with electronically adjustable response for adapting to antenna characteristic
US7983638B2 (en) 2002-04-26 2011-07-19 Thomson Licensing Tuner input filter with electronically adjustable response for adapting to antenna characteristic

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