JPH07130914A - 半導体パッケージ - Google Patents

半導体パッケージ

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Publication number
JPH07130914A
JPH07130914A JP29435793A JP29435793A JPH07130914A JP H07130914 A JPH07130914 A JP H07130914A JP 29435793 A JP29435793 A JP 29435793A JP 29435793 A JP29435793 A JP 29435793A JP H07130914 A JPH07130914 A JP H07130914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiator
semiconductor package
package
substrate
resin
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP29435793A
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English (en)
Inventor
Yoji Kawakami
洋司 川上
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構成により基板への接合性を向上させ
ることができる半導体パッケージを提供する。 【構成】 半導体素子11と、半導体素子11が発生す
る熱を放射する放熱器16と、半導体素子11と基板と
を電気的に接続するリード132とをパッケージ用の樹
脂17により封止した半導体パッケージ1において、放
熱器16の一方の面は前記半導体素子11の裏面に接
し、放熱器16の他方の面はパッケージ用の樹脂17の
下端面17aよりも突出した状態で露出するとともに周
端に段差16aが形成された、頂面が平面状の露出部1
6bを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子が発生する
熱を放熱する放熱器を用いた半導体パッケージに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の放熱器を用いた半導体パッケージ
には、特開平2─63143号の図3に示すように、放
熱フィンが形成された放射キャップを基板取り付け側に
配置し、前記放熱フィンをパッケージ用の樹脂の外面か
ら突出させる構造としたもの、特開平4─206956
号の図2に示すように、平面状に形成された放熱フィン
上に半導体素子を搭載し、これを上型と下型からなる金
型を用いてパッケージ用の樹脂により封止し、前記放熱
フィンの基板取り付け側の面を露出させる共に、前記放
熱フィンの基板取り付け側の面とパッケージ用の樹脂の
下端面とが連続した平面を形成するようにしたもの、特
開平4─171848号の図2に示すように、中央部が
隆起した放熱体を用い、その放熱体上に半導体素子を搭
載し、これを上型と下型からなる金型を用いてパッケー
ジ用の樹脂により封止し、前記放熱体の隆起した面を露
出させたもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2─63143号の図3に示す半導体パッケージで
は、、基板への取り付けが容易ではなく、また実装され
た状態で基板が厚くなるという問題がある。また、樹脂
封止を行う際に用いる金型の構造が複雑になるという問
題もある。
【0004】特開平4─206956号の図2に示す半
導体パッケージでは、本願の図7に示す半導体パッケー
ジ70のように、放熱器73の基板取り付け側の面73
aがパッケージ用の樹脂74の下端面74aと同一の面
であるので、半田付けによる基板80への取り付けに際
し、放熱器73と基板80との接合部76に適正なフィ
レットが形成されず、したがって基板80への接合性が
悪いという問題がある。また、放熱器73と基板80と
の接合部76の強度を向上させるため半田付けの量を増
やすと、図8に示すように、半導体パッケージ70が半
田により押し上げられ、半導体素子71と基板80とを
電気的に接続するリード72に半田が付かず接続不良に
なるという問題がある。
【0005】特開平4─171848号の図2に示す半
導体パッケージでは、放熱体の隆起面がなだらかに隆起
しているので、特開平4─206956号の図2に示す
半導体パッケージと同様に、放熱体と取り付け基板との
接合部に適正なフィレットが形成されず、したがって取
り付け基板への接合性が悪いという問題がある。また、
パッケージ用の樹脂が放熱体上に積層状に形成されるの
で、樹脂と放熱体とが剥離しやすく、さらに、樹脂封止
の際に、樹脂を放熱体の上側からのみ注入することにな
るので、樹脂の充填性が悪いという問題もある。
【0006】本発明は上記事情に基づいてなされたもの
であり、簡易な構成により基板への接合性を向上させる
ことができる半導体パッケージを提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明の半導体パッケージは、半導体素
子と、前記半導体素子が発生する熱を放射する放熱器
と、外部との電気的接続を行うためのリードとをパッケ
ージ用の樹脂により封止した半導体パッケージにおい
て、前記放熱器の一方の面は前記半導体素子の裏面に接
し、前記放熱器の他方の面は前記パッケージ用の樹脂の
下端面よりも突出した状態で露出するとともに周端に段
差が形成された、頂面が平面状の露出部を備えることを
特徴とするものである。
【0008】請求項2記載の発明の半導体パッケージ
は、請求項1記載の発明において、前記露出部は基板取
り付け側に形成され、前記露出部の頂面は前記リードの
基板取り付け面と同一か又は僅かに低くなるように形成
されていることを特徴とするものである。
【0009】請求項3記載の発明の半導体パッケージ
は、請求項1又は2記載の発明において、前記放熱器の
他方の面の周端部は、パッケージ用の樹脂の下端面と同
じ高さの平面状に形成されていることを特徴とするもの
である。
【0010】請求項4記載の発明の半導体パッケージ
は、請求項1,2又は3記載の発明において、前記放熱
器の他方の面には基板上に半田付けする際の余分な半田
を逃がし、適正なフィレットを形成するための溝が形成
されていることを特徴とするものである。
【0011】請求項5記載の発明の半導体パッケージ
は、請求項4記載の発明において、前記溝は、前記露出
部の前記段差に沿って形成されていることを特徴とする
ものである。
【0012】請求項6記載の発明の半導体パッケージ
は、請求項4又は5記載の発明において、前記溝は、前
記露出部を略二等分するように形成されていることを特
徴とするものである。
【0013】請求項7記載の発明の半導体パッケージ
は、請求項1,2,3,4,5又は6記載の発明におい
て、前記放熱器に、前記放熱器の一方の面から他方の面
に貫通する貫通孔を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項8記載の発明の半導体パッケージ
は、請求項1,2,3,4又は5記載の発明において、
前記放熱器の一方の面が、平面状に形成されていること
を特徴とするものである。
【0015】請求項9記載の発明の半導体パッケージ
は、半導体素子と、前記半導体素子が発生する熱を放射
する放熱器と、外部との電気的接続を行うためのリード
とをパッケージ用の樹脂により封止した半導体パッケー
ジにおいて、前記放熱器の一方の面は前記半導体素子の
裏面に接し、前記放熱器の他方の面は基板上に半田付け
する際の余分な半田を逃がし、適正なフィレットを形成
するための溝が周辺部に形成された平坦面であることを
特徴とするものである。
【0016】請求項10記載の発明の半導体パッケージ
は、請求項9記載の発明において、前記放熱器の他方の
面及び前記パッケージ用の樹脂の下端面が、前記リード
の基板取り付け面と同一か又は僅かに低くなるように形
成されていることを特徴とするものである。
【0017】請求項11記載の発明の半導体パッケージ
は、請求項9又は10記載の発明において、前記放熱器
に、前記放熱器の一方の面から他方の面に貫通する貫通
孔を設けたことを特徴とするものである。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明の半導体パッケージは、突
出した露出部の周端に段差を形成したことにより、半田
付けによる基板への取り付けに際し、放熱器の露出部と
基板との接合部に確実に接合面積が確保でき、したがっ
て適正なフィレットが形成されるので、基板への接合性
を向上させることができる。また、前記放熱器の露出部
の頂面を平面状に形成したことにより、基板への取り付
けが容易になると共に、樹脂封止を行う際に用いる金型
を簡易な構造とすることができる。
【0019】請求項2記載の発明の半導体パッケージ
は、露出部の頂面をリードの基板取り付け面と同一か又
は僅かに低くなるように形成したことにより、半田付け
による基板への取り付けに際し、確実に且つ安定して基
板上に載置することができる。
【0020】請求項3記載の発明の半導体パッケージ
は、放熱器の他方の面の周端部を、パッケージ用の樹脂
の下端面と同じ高さの平面状に形成したことにより、樹
脂封止を行う際に放熱器の側面をも樹脂で封止すること
ができるので、樹脂と放熱器との結合を強固にし、両者
の剥離のおそれが少なくなる。
【0021】請求項4記載の発明の半導体パッケージ
は、露出部に、基板上に半田付けする際の余分な半田を
逃がし、適正なフィレットを形成するための溝を形成し
たことにより、半田による基板への取り付けに際し、露
出部に設けられた溝にも適正なフィレットが形成される
ので、基板への接合性をさらに向上させることができ
る。
【0022】請求項5記載の発明の半導体パッケージ
は、溝を、露出部の段差に沿って形成することにより、
請求項4記載の発明と同様の作用を奏する。
【0023】請求項6記載の発明の半導体パッケージ
は、溝が露出部を略二等分するように形成することによ
り、請求項4記載の発明と同様の作用を奏する。
【0024】請求項7記載の発明の半導体パッケージ
は、放熱器に、放熱器の一方の面から他方の面に貫通す
る貫通孔を設けたことにより、放熱器に設けられた貫通
孔にもパッケージ用の樹脂が充填されるので、パッケー
ジ用の樹脂と放熱器との結合を強固にし、パッケージ用
の樹脂と放熱器とが剥離するのを防止することができ
る。
【0025】請求項8記載の発明の半導体パッケージ
は、放熱器の一方の面を、平面状に形成したことによ
り、放熱器の熱拡散性を向上させることができ、したが
って、半導体素子が発する熱をより効果的に放熱するこ
とができる。
【0026】請求項9記載の発明の半導体パッケージ
は、放熱器の他方の面の周辺部に溝を形成したことによ
り、半田付けによる基板への取り付けに際し、放熱器の
露出部と基板との接合部に確実に接合面積が確保でき、
したがって適正なフィレットが形成されるので、基板へ
の接合性を向上させることができる。また、前記放熱器
の他方の面を平坦面としたことにより、基板への取り付
けが容易になると共に、樹脂封止を行う際に用いる金型
を簡易な構造とすることができる。さらに、突出する部
分がないので、薄型にすることができる。
【0027】請求項10記載の発明の半導体パッケージ
は、露出部の頂面をリードの基板取り付け面と同一か又
は僅かに低くなるように形成したことにより、半田付け
による基板への取り付けに際し、確実に且つ安定して基
板上に載置することができる。
【0028】請求項11記載の発明の半導体パッケージ
は、放熱器に設けられた貫通孔にもパッケージ用の樹脂
が充填されるので、パッケージ用の樹脂と放熱器との結
合を強固にし、パッケージ用の樹脂と放熱器とが剥離す
るのを防止することができる。
【0029】
【実施例】以下に、本発明の第一実施例について図1及
び図2を参照して説明する。図1は本発明の第一実施例
である半導体パッケージの概略断面図、図2は図1に示
す半導体パッケージを基板に取り付けた様子を示す図で
ある。
【0030】本発明の第一実施例である半導体パッケー
ジ1は、図1に示すように、半導体素子11と、半導体
素子11とバンプ12を介して接続されたフィルムキャ
リア13と、半導体素子11の裏面に接着剤15を介し
て接着された放熱器16と、半導体素子11とフィルム
キャリア13と放熱器16の半導体素子11が搭載され
る側の面及び側面とを一体的に封止するパッケージ用の
樹脂17とを有する。
【0031】フィルムキャリア13は、フィルム基材1
30と、基板との電気的接続を行うためにフィルム基材
130の表面にパターンニングされたリード132とを
備える。リード132は、基板取り付け面である接続面
132aを有する。
【0032】放熱器16は、パッケージ用の樹脂17の
下端面17aよりも突出した状態で露出するとともに周
端に段差16aが形成された、頂面が平面状の露出部1
6bと、パッケージ用の樹脂17の下端面17aと同じ
高さの平坦面16cとを有する。段差16aは略正方形
の露出部16bの周囲にロ字状に形成されている。露出
部16bの頂面は、リード132の接続面132aと同
一か又は僅かに低くなるように形成されている。放熱器
16には、アルミニウム、銅等の熱伝導性の高い金属材
料が用いられる。
【0033】上記のように構成した第一実施例によれ
ば、図2に示すように、半田付けによる基板2への取り
付けに際し、放熱器16の平坦面16cに樹脂漏れが生
じた場合でも、放熱器16の露出部16bの周端に段差
16aを設けたことにより、露出部16bと基板2とを
接合する際に、接合面積を十分に確保することができ、
したがって適正なフィレット22を形成することができ
るので、基板2への接合性を向上させることができる。
【0034】また、第一実施例によれば、露出部16b
を平面状に形成したことにより、基板2への取り付けが
容易となる。
【0035】さらに、第一実施例によれば、露出部16
bの頂面をリード132の接続面132aと同一か又は
僅かに低くなるように形成したことにより、半田付けに
よる基板への取り付けに際し、確実に且つ安定して基板
上に載置することができ、これにより半田付けを容易に
かつ確実に行うことができる。
【0036】加えて、第一実施例によれば、放熱器16
の基板取り付け側の面を、平面状の露出部16bと、パ
ッケージ用の樹脂17の下端面17aと同じ高さの平坦
面16cとにより形成したことにより、樹脂封止を行う
際に用いる金型の構造を簡易な構造とすることができる
とともに、放熱器16の側面も樹脂により封止されるの
で、従来のものに比べて樹脂と放熱器との接合性を向上
させることができる。
【0037】次に、本発明の第二実施例について図3を
参照して説明する。図3は本発明の第二実施例である半
導体パッケージを基板に取り付けた様子を示す図であ
る。尚、第二実施例の半導体パッケージにおいて、第一
実施例のものと同一の機能を有するものには、同一の符
号又は対応する符号を付すことにより、その詳細な説明
を省略する。
【0038】第二実施例の半導体パッケージ3が第一実
施例のものと異なる点は、放熱器16に代えて、図3に
示すように、パッケージ用の樹脂17の下端面17aよ
りも突出した状態で露出するとともに周端に段差36a
が形成された、頂面が平面状の露出部36bと、パッケ
ージ用の樹脂17の下端面17aと同じ高さの平坦面3
6cと、露出部36bの頂面に露出部36bを二等分す
るように形成された溝36eと、段差36aに沿って形
成された溝36fとを有する放熱器36を用いたことで
ある。
【0039】本発明の第二実施例によれば、放熱器36
を二等分するように溝36eを形成し、また段差36a
に沿って溝36fを形成したことにより、図3に示すよ
うに、半田付けによる基板2への取り付けに際して、露
出部36bと基板2とを接合するときにより多くのフィ
レット32が形成され、また余分な半田を逃がし、より
適正なフィレット32を形成することができるので、基
板2への接合性をさらに向上させることができる。その
他の効果は、第一実施例と同様である。
【0040】なお、上記の実施例では、放熱器36に溝
36eと溝36fとを設けた場合について説明したが、
これらの溝はどちらか一方のみを設けるようにしてもよ
い。また、溝は上記のものに限られるものではなく、放
熱器を三等分又は四等分するように、2本以上の溝を形
成してもよいし、更に放熱器を不等分するような溝を設
けてもよい。
【0041】次に、本発明の第三実施例について図4を
参照して説明する。図4は本発明の第三実施例である半
導体パッケージを基板に取り付けた様子を示す図であ
る。尚、第三実施例の半導体パッケージにおいて、第一
実施例のものと同一の機能を有するものには、同一の符
号又は対応する符号を付すことにより、その詳細な説明
を省略する。
【0042】第三実施例の半導体パッケージ4が第一実
施例のものと異なる点は、放熱器16に代えて、図4に
示すように、パッケージ用の樹脂17の下端面17aよ
りも突出した状態で露出するとともに周端に段差46a
が形成された、頂面が平面状の露出部46bと、パッケ
ージ用の樹脂17の下端面17aと同じ高さを有する平
坦面46cと、平坦面46cに形成された複数個の貫通
孔46dとを有する放熱器46を用いたことである。
尚、貫通孔46dは、図示していないが手前側の平坦面
46c及び奥側の平坦面46cにも設けられており、ま
た平坦面46c側の孔径の方が半導体素子11が搭載さ
れる側の面の孔径より大きくなるように形成することが
望ましい。
【0043】本発明の第三実施例によれば、放熱器46
の平坦面46bに貫通孔46dを設けたことにより、図
4に示すように、貫通孔46dにもパッケージ用の樹脂
17が充填されるので、パッケージ用の樹脂17と放熱
器46との結合を強固にし、パッケージ用の樹脂17と
放熱器46とが剥離するのを防止することができる。そ
の他の効果は、第一実施例と同様である。
【0044】尚、第三実施例では、放熱器46の平坦面
46cに貫通孔46dが形成されたものについて説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、放熱器
は、第二実施例で説明した溝が形成されたものであって
もよい。
【0045】次に、本発明の第四実施例について図5を
参照して説明する。図5は本発明の第四実施例である半
導体パッケージを基板に取り付けた様子を示す図であ
る。尚、第四実施例の半導体パッケージにおいて、第一
実施例のものと同一の機能を有するものには、同一の符
号又は対応する符号を付すことにより、その詳細な説明
を省略する。
【0046】第四実施例の半導体パッケージ5が第一実
施例のものと異なる点は、放熱器16に代えて、図5に
示すように、基板取り付け側の面に、パッケージ用の樹
脂17の下端面17aよりも突出した状態で露出すると
ともに周端に段差56aが形成された、頂面が平面状の
露出部56bと、パッケージ用の樹脂17の下端面17
aと同じ高さの平坦面56cとが形成され、且つ半導体
素子11が搭載される側の面56dが平面状に形成され
た放熱器56を用いたことである。
【0047】本発明の第四実施例によれば、放熱器56
の半導体素子11が搭載される側の面56dを平面状に
形成したことにより、放熱器56内での熱拡散性を向上
させることができ、したがって、半導体素子11が発す
る熱をより効果的に放熱することができる。その他の効
果は、第一実施例と同様である。
【0048】尚、第四実施例では、放熱器56の半導体
素子11が搭載される側の面を平面状に形成したものに
ついて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、放熱器は、露出部56bに基板上に半田付けする
際の余分な半田を逃がし、適正なフィレットを形成する
ための溝が形成されたものでもよく、また、平坦面56
cに貫通孔が設けられたものであってもよい。
【0049】次に、本発明の第五実施例について図6を
参照して説明する。図6は本発明の第五実施例である半
導体パッケージを基板に取り付けた様子を示す図であ
る。尚、第五実施例の半導体パッケージにおいて、第一
実施例のものと同一の機能を有するものには、同一の符
号又は対応する符号を付すことにより、その詳細な説明
を省略する。
【0050】第五実施例の半導体パッケージ6が第一実
施例のものと異なる点は、放熱器16に代えて、図6に
示すように、基板取り付け側の面66bが、パッケージ
用の樹脂11の下端面17aと同じ高さを有し、かつ、
基板上に半田付けする際の余分な半田を逃がし、適正な
フィレットを形成するための溝66aが周辺部に形成さ
れた平坦面であり、かつ半導体素子11が搭載される側
の面66dが平面状に形成された放熱器66を用いたこ
とである。
【0051】本発明の第五実施例によれば、放熱器66
の基板取り付け側の面66bが、基板上に半田付けする
際の余分な半田を逃がし、適正なフィレットを形成する
ための溝66aが周辺部に形成された平坦面であること
により、図6に示すように、半田による基板2への取り
付けに際して、基板取り付け側の面66bと基板2とを
接合するときに接合面積を十分に確保することができ、
したがって適正なフィレット62が形成されるので、基
板2への接合性を向上させることができる。
【0052】また、本発明の第五実施例によれば、放熱
器66の基板取り付け側の面66bを、パッケージ用の
樹脂17の下端面17aと同じ高さを有する平坦面とし
たことにより、薄型にすることができる。
【0053】さらに、本発明の第五実施例によれば、放
熱器66の基板取り付け側の面66bがパッケージ用の
樹脂17の下端面17aと同じ高さに形成されるので、
樹脂封止を行う際に用いる金型の構造を簡易な構造とす
ることができる。
【0054】加えて、本発明の第五実施例によれば、放
熱器66の半導体素子11が搭載される側の面66dを
平面状に形成したことにより、放熱器66の熱拡散性を
向上させることができ、したがって、半導体素子11が
発する熱をより効果的に放熱することができる。
【0055】尚、第五実施例では、放熱器66の基板取
り付け側の面66bを、基板上に半田付けする際の余分
な半田を逃がし、適正なフィレットを形成するための溝
66aが形成された平坦面としたものについて説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえ
ば、放熱器66は、貫通孔が設けられたものでもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、前記の構成としたことにより、放熱器の露出
部と基板とを接合するときに、接合面積を十分に確保し
て適正なフィレットを形成することができるので、基板
への接合性を向上させることができ、また、放熱器の露
出部を平面状に形成したことにより、基板への取り付け
が容易になると共に、樹脂封止を行う際に用いる金型を
簡易な構造とすることができる半導体パッケージを提供
することができる。
【0057】請求項2記載の発明によれば、露出部の頂
面をリードの基板取り付け面と同一か又は僅かに低くな
るように形成したことにより、請求項1記載の発明の効
果に加えて、半田付けによる基板への取り付けに際し、
確実に且つ安定して基板上に載置することができ、した
がって半田付けによる基板への実装が容易な半導体パッ
ケージを提供することができる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、放熱器の他
方の面の周端部を、パッケージ用の樹脂の下端面と同じ
高さの平面状に形成したことにより、上記の効果に加え
て樹脂封止を行う際に放熱器の側面をも樹脂で封止する
ことができるので、樹脂と放熱器との結合を強固にし、
両者の剥離のおそれが少なくなる半導体パッケージを提
供することができる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、露出部に、
基板上に半田付けする際の余分な半田を逃がし、適正な
フィレットを形成するための溝を形成したことにより、
上記の効果に加えて、半田による基板への取り付けに際
し、露出部に設けられた溝にも適正なフィレットが形成
されるので、基板への接合性をさらに向上させることが
できる半導体パッケージを提供することができる。
【0060】請求項5記載の発明によれば、溝を露出部
の段差に沿って形成したことにより、請求項5記載の発
明と同様の効果を奏する。
【0061】請求項6記載の発明によれば、露出部を略
二等分するように形成したことにより、請求項5記載の
発明と同様の効果を奏する。
【0062】請求項7記載の発明によれば、前記の構成
としたことにより、放熱器に設けられた貫通孔にもパッ
ケージ用の樹脂が充填されるので、上記の発明の効果に
加えて、パッケージ用の樹脂と放熱器との結合を強固に
し、パッケージ用の樹脂と放熱器とが剥離するのを防止
することができる半導体パッケージを提供することがで
きる。
【0063】請求項8記載の発明によれば、放熱器の一
方の面を平面状に形成したことにより、上記の発明の効
果に加えて、放熱器内での熱拡散性を向上させることが
でき、したがって、半導体素子が発する熱をより効果的
に放熱することができる半導体パッケージを提供するこ
とができる。
【0064】請求項9記載の発明によれば、放熱器の他
方の面に溝を形成したことにより、半田による基板への
取り付けに際し、接合面積を十分に確保して適正なフィ
レットを形成することができるので、基板への接合性を
向上させることができ、また、放熱器の他方の面を平坦
面としたことにより、樹脂封止を行う際に用いる金型を
簡易な構造とすることができ、さらに、薄型にすること
ができる半導体パッケージを提供することができる。
【0065】請求項10記載の発明によれば、露出部の
頂面をリードの基板取り付け面と同一か又は僅かに低く
なるように形成したことにより、請求項9記載の発明の
効果に加えて、半田付けによる基板への取り付けに際
し、確実に且つ安定して基板上に載置することができ、
したがって半田付けによる基板への実装が容易な半導体
パッケージを提供することができる。
【0066】請求項11記載の発明によれば、前記の構
成としたことにより、放熱器に形成された貫通孔にもパ
ッケージ用の樹脂が充填されるので、請求項9,10記
載の発明の効果に加えて、パッケージ用の樹脂と放熱器
との結合を強固にし、パッケージ用の樹脂と放熱器とが
剥離するのを防止することができる半導体パッケージを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例である半導体パッケージの
概略断面図である。
【図2】図1に示す半導体パッケージを基板に取り付け
た様子を示す図である。
【図3】本発明の第二実施例である半導体パッケージを
基板に取り付けた様子を示す図である。
【図4】本発明の第三実施例である半導体パッケージを
基板に取り付けた様子を示す図である。
【図5】本発明の第四実施例である半導体パッケージを
基板に取り付けた様子を示す図である。
【図6】本発明の第五実施例である半導体パッケージを
基板に取り付けた様子を示す図である。
【図7】従来の半導体パッケージを基板に取り付けた様
子を示す図である。
【図8】従来の半導体パッケージを半田量を増やして基
板に取り付けた様子を示す図である。
【符号の説明】
1,3,4,5,6 半導体パッケージ 2 基板 11 半導体素子 12 バンプ 13 フィルムキャリア 13a 接続面 15 接着剤 16,36,46,56,66 放熱器 16a,36a,46a,56a 段差 16b,36b,46b,56b 露出部 16c,36c,46c,56c,56d,66b,6
6d 平坦面 17 パッケージ用の樹脂 17a 下端面 22,32,62 フィレット 36e,36f,66a 溝 46d 貫通孔 130 フィルム基材 132 リード

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子と、前記半導体素子が発生す
    る熱を放射する放熱器と、外部との電気的接続を行うた
    めのリードとをパッケージ用の樹脂により封止した半導
    体パッケージにおいて、 前記放熱器の一方の面は前記半導体素子の裏面に接し、
    前記放熱器の他方の面は前記パッケージ用の樹脂の下端
    面よりも突出した状態で露出するとともに周端に段差が
    形成された、頂面が平面状の露出部を備えることを特徴
    とする半導体パッケージ。
  2. 【請求項2】 前記露出部は基板取り付け側に形成さ
    れ、前記露出部の頂面は前記リードの基板取り付け面と
    同一か又は僅かに低くなるように形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の半導体パッケージ。
  3. 【請求項3】 前記放熱器の他方の面の周端部は、パッ
    ケージ用の樹脂の下端面と同じ高さの平面状に形成され
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の半導体パ
    ッケージ。
  4. 【請求項4】 前記露出部には、基板上に半田付けする
    際の余分な半田を逃がし、適正なフィレットを形成する
    ための溝が形成されていることを特徴とする請求項1,
    2又は3記載の半導体パッケージ。
  5. 【請求項5】 前記溝は、前記露出部の前記段差に沿っ
    て形成されていることを特徴とする請求項4記載の半導
    体パッケージ。
  6. 【請求項6】 前記溝は、前記露出部を略二等分するよ
    うに形成されていることを特徴とする請求項4又は5記
    載の半導体パッケージ。
  7. 【請求項7】 前記放熱器には、前記放熱器の一方の面
    から他方の面に貫通する貫通孔が設けられていることを
    特徴とする請求項1,2,3,4,5又は6記載の半導
    体パッケージ。
  8. 【請求項8】 前記放熱器の一方の面は、平面状に形成
    されていることを特徴とする請求項1,2,3,4,
    5,6又は7記載の半導体パッケージ。
  9. 【請求項9】 半導体素子と、前記半導体素子が発生す
    る熱を放射する放熱器と、外部との電気的接続を行うた
    めのリードとをパッケージ用の樹脂により封止した半導
    体パッケージにおいて、 前記放熱器の一方の面は前記半導体素子の裏面に接し、
    前記放熱器の他方の面は基板上に半田付けする際の余分
    な半田を逃がし、適正なフィレットを形成するための溝
    が周辺部に形成された平坦面であることを特徴とする半
    導体パッケージ。
  10. 【請求項10】 前記放熱器の他方の面及び前記パッケ
    ージ用の樹脂の下端面は、前記リードの基板取り付け面
    と同一か又は僅かに低くなるように形成されていること
    を特徴とする請求項7記載の半導体パッケージ。
  11. 【請求項11】 前記放熱器には、前記放熱器の一方の
    面から他方の面に貫通する貫通孔が設けられていること
    を特徴とする請求項7又は8記載の半導体パッケージ。
JP29435793A 1993-10-29 1993-10-29 半導体パッケージ Withdrawn JPH07130914A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5741871A (en) * 1996-06-14 1998-04-21 Air Products And Chemicals, Inc. Acrylic emulsions prepared in the presence of fully hydrolyzed poly (vinyl alcohol)
KR100226773B1 (ko) * 1996-12-12 1999-10-15 김영환 반도체 소자의 패키지

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